JPH05231479A - エンジンのバランサ - Google Patents

エンジンのバランサ

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Publication number
JPH05231479A
JPH05231479A JP4033694A JP3369492A JPH05231479A JP H05231479 A JPH05231479 A JP H05231479A JP 4033694 A JP4033694 A JP 4033694A JP 3369492 A JP3369492 A JP 3369492A JP H05231479 A JPH05231479 A JP H05231479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balancer
oil
shaft
eccentric weight
driven
Prior art date
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Pending
Application number
JP4033694A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Ando
順二 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP4033694A priority Critical patent/JPH05231479A/ja
Publication of JPH05231479A publication Critical patent/JPH05231479A/ja
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンのバランサによるオイルの撹拌を防
止して油温の上昇及び撹拌による動力損失を防ぐ。 【構成】 バランサ軸31に設けた偏心ウエイト34を
囲んで、バランサ軸31と同心の円筒36を溶接して外
周面を円形にし、回転時にオイルを撹拌しないようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復動エンジンにおい
て、往復運動部材により生じる振動を、偏心ウエイトの
回転により低減するようにしたバランサに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のバランサは、偏心位置に偏心ウ
エイトが設けられているため、オイルに浸漬した状態で
作動させると、オイルを撹拌して油温を上昇させる不都
合がある。このため、バランサは、オイルの存在しない
クランクケースの上部に設けられるのが一般である(特
公昭63−50524号)。しかし、このように上部に
設けると、バランサは比較的重いためエンジンの重心が
上位になり、安定上好ましくはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、バランサを
油中に浸漬した状態に設けても、オイルを殆ど撹拌しな
い装置を得ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明における前記課題
の解決手段は、偏心ウエイトをもつバランサ軸をクラン
クケース内に支承し、クランク軸と連動して該バランサ
軸を回転させるエンジンのバランサにおいて、偏心ウエ
イトを、内部に偏心した空間をもち、外面がバランサ軸
と同心の密閉した円柱状をなすものとし、偏心ウエイト
が潤滑用のオイル中に浸漬した状態でバランサ軸を支承
したことを特徴とする。
【0005】
【作用】前記のように、また偏心ウエイトの外面は円形
であるから、オイルを撹拌する作用は殆ど生じることが
なく、油温の上昇は生じない。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1、図2において、1は本発明を実施した自動
二輪車用の2サイクルエンジンで、矢印A方向を前方と
して車体に取付けられる。該エンジン1は、図2に示す
ようにクランクケース2、シリンダ3、ピストン4、気
化器5、吸気管6、リード弁7を備え、クランクケース
2には、クランク軸8が支承されると共に、その延長部
分に変速機室9とバランサ室10が設けられる。両室
9、10はクランクケース2の下部にあり、潤滑用のオ
イルが注入されている。
【0007】図1に示すように、クランクケース2及び
前記両室9、10は左右のケース2L、2Rからなり、
主軸受11Lと11Rでクランク軸8が支承されてい
る。該クランク軸8の右側部分には、バランサ駆動ギヤ
12がスプライン12aで結合され、該バランサ駆動ギ
ヤ12は、軸受金属よりなるスリーブ13を介して、後
記するクランク軸端の締付けナットで主軸受11Rのイ
ンナレースに向けて押圧され、軸方向の位置決めがなさ
れている。
【0008】スリーブ13の外周面には軸受面13aが
形成されてカラー15を回転自在に支持し、該カラー1
5の左端には駆動ギヤ16が一体に設けられ、変速機1
7を介して車輪を駆動するようになっており、右端には
主クラッチ18のアウタ部材19が固定されている。前
記駆動ギヤ16には、同歯数の補助ギヤ16aが、駆動
ギヤ16に対して背側に位相をずらせる方向の弾発力を
受けて装着されてセラシギヤを構成し、被動ギヤとのか
み合いの背隙を除去するようになっている。
【0009】主クラッチ18のインナ機構20は、クラ
ンク軸8にスプライン結合し締付けナット21で固定さ
れるボス22、該ボス22から伸びるアーム23、支軸
24、該支軸24に枢支される遠心シュー25からな
り、クランク軸8が一定速度以上で回転すると遠心シュ
ー25がアウタ部材19の内面に接触して一体回転さ
せ、駆動ギヤ16を回転させる。
【0010】クランク軸の左側には、バッテリに電流を
供給する交流発電機27が設けられる。磁石28aを内
面に備えるロータ28がクランク軸8に固定され、多数
のコイル29aをもつステータ29が左ケース2Lに固
定されて交流発電機27を構成している。
【0011】前記バランサ室10内には、バランサ30
が配置され、そのバランサ軸31が左右のケース2L、
2Rに設けた軸受32L、32Rで支持されている。偏
心ウエイト33は、バランサ軸31と一体の大径部の中
間に偏心的に空間34を設けた形状とすることによって
形成され、この大径部の外周に円筒36を嵌合して端部
を気密に溶接することにより、円柱状の外表面をもつバ
ランサ30が構成される。
【0012】バランサ軸31の右側部分には、水ポンプ
駆動ギヤ37とバランサ被動ギヤ38がキー39で結合
され、ナット39aで固定されている。バランサ被動ギ
ヤ38は、ボス38a、ゴムリング38b、歯部リング
38cを同心的に接着したもので、クランク軸8上のバ
ランサ駆動ギヤ12にかみ合っている。ゴムリング38
bの弾力により、両ギヤ12、38の歯を無背隙でかみ
合わせ、速度変動による騒音の発生を防止し、同時に振
動の伝達も防止する。
【0013】水ポンプ40は、バランサ30の前方に設
けられ、水ポンプ軸41は、バランサ室10を横切って
架設され、ニードル軸受42と平軸受43で支承され
る。水ポンプハウジング44は、左ケース2Lに形成さ
れ、これと水ポンプカバー45で形成されるインペラ室
46に流入口47と流出口48が連通され、インペラ室
46内においてインペラ49が水ポンプ軸41に固定さ
れ、インペラ49の背後にはメカニカルシール50が設
けられる。
【0014】水ポンプ軸41の他端には、水ポンプ被動
ギヤ51がピン52で固定され、前記水ポンプ駆動ギヤ
37にかみ合う。そして、バランサ軸31の右端にはウ
ォーム53を有する軸が圧入固定され、右カバー54に
支持されたタコメータ駆動軸のウォームホイル55にか
み合っている。
【0015】なお、図2において56は変速機17の主
軸、57は副軸で、主軸56は前記駆動ギヤ16によっ
て駆動され、数段の変速ギヤ列を経て副軸57から後輪
に動力が伝達される。図中58はシフトドラム、59は
フォーク軸で前記ギヤ列の切換を行なう。60はキック
軸で始動時に回転をクランク軸に伝える。また61は排
気口、62は排気管、63は吸気チャンバ、64a、6
4b、64cは車体に対する連結部である。
【0016】以上により、クランク軸8が回転すれば、
バランサ駆動ギヤ12によりバランサ被動ギヤ38が回
転されてバランサ30が駆動され、更に水ポンプ軸41
がギヤ37、51を介して駆動され、両軸31、41の
軸受32L、32R、42、43は、バランサ室10内
に存在するオイルで潤滑される。そして、バランサ30
は、該オイル中で回転するが、外周面が円筒36で円形
になっているので、オイルを撹拌することなく回転する
ことができ、撹拌によりオイル温度を上昇させたり、オ
イルの撹拌抵抗による動力損失を生じさせたりすること
はない。
【0017】なお、前記実施例は、バランサ30をクラ
ンクケースの下部に設けたが、該バランサ30を油に浸
漬した状態でクランクケースに対して中間部又は上部に
設けることもできる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明は、偏心ウエイトを
もつバランサの外周面を円柱状に形成し、バランサがオ
イルに浸漬した状態でバランサ軸を支承したから、該バ
ランサ軸の軸受の潤滑が良好に行なわれると共に、バラ
ンサによるオイルの撹拌が防止され、これによりオイル
の温度上昇が防止されて潤滑性の低下を来たすことがな
く、動力損失も極めて少ないという優れた効果を奏す
る。
【0019】しかも、バランサをオイルに浸漬して設け
る構成であるから、バランサ室底部を変速機室底部と同
じ低位置とすることができ、これにより、質量が比較的
大きいバランサを下位に設けることが可能になり、エン
ジンの重心を低くすることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の軸方向断面図
【図2】 同じく縦断面図
【符号の説明】
8 クランク軸 9 変速機室 10
バランサ室 12 バランサ被動ギヤ 30 バランサ 3
3 偏心ウエイト 34 空間 36 円筒 4
0 水ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏心ウエイトをもつバランサ軸をクラン
    クケース内に支承し、クランク軸と連動して該バランサ
    軸を回転させるエンジンのバランサにおいて、偏心ウエ
    イトを、内部に偏心した空間をもち、外面がバランサ軸
    と同心の密閉した円柱状をなすものとし、偏心ウエイト
    が潤滑用のオイル中に浸漬した状態でバランサ軸を支承
    したことを特徴とするエンジンのバランサ。
JP4033694A 1992-02-20 1992-02-20 エンジンのバランサ Pending JPH05231479A (ja)

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JP4033694A JPH05231479A (ja) 1992-02-20 1992-02-20 エンジンのバランサ

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JP4033694A JPH05231479A (ja) 1992-02-20 1992-02-20 エンジンのバランサ

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JPH05231479A true JPH05231479A (ja) 1993-09-07

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JP4033694A Pending JPH05231479A (ja) 1992-02-20 1992-02-20 エンジンのバランサ

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JP (1) JPH05231479A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4875568A (en) * 1989-01-05 1989-10-24 Otis Elevator Company Escalator handrail drive
FR2766539A1 (fr) 1997-07-23 1999-01-29 Aisin Seiki Arbre d'equilibrage pour un moteur a combustion interne
KR20020015733A (ko) * 2000-08-23 2002-03-02 이계안 크랭크축의 2차 왕복질량모멘트 감쇄장치
US7617803B2 (en) * 2005-11-02 2009-11-17 Honda Motor Co., Ltd. Water-cooled internal combustion engine

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4875568A (en) * 1989-01-05 1989-10-24 Otis Elevator Company Escalator handrail drive
FR2766539A1 (fr) 1997-07-23 1999-01-29 Aisin Seiki Arbre d'equilibrage pour un moteur a combustion interne
KR20020015733A (ko) * 2000-08-23 2002-03-02 이계안 크랭크축의 2차 왕복질량모멘트 감쇄장치
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