JPH05231384A - 多翼送風ファン - Google Patents

多翼送風ファン

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JPH05231384A
JPH05231384A JP4032157A JP3215792A JPH05231384A JP H05231384 A JPH05231384 A JP H05231384A JP 4032157 A JP4032157 A JP 4032157A JP 3215792 A JP3215792 A JP 3215792A JP H05231384 A JPH05231384 A JP H05231384A
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JP4032157A
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Takahiro Tokunaga
徳永  孝宏
Yukio Kamimura
上村  幸男
Hideo Asano
秀夫 浅野
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型割面で段差の発生しない多翼送風ファンを
形成し、騒音を大幅に低減するようにした多翼送風機を
提供する。 【構成】 成形型の上下型抜きにより成形される多翼送
風ファンは、ボス部の外周側に円周方向に沿って複数の
ブレード1が形成され、このブレード1の頂部に保持リ
ングが設けられる。ブレード1間のブレード径内側部位
とブレード径外側部位とを区分する境界域に型割面3を
もち、このブレード1の型割面3の付近の抜き方向角度
が他の部位の抜き方向角度より小さく設定される。ブレ
ード1の抜き勾配は、円Eで示す型割面3付近では非常
に小さな抜き勾配例えば0〜6′とし、型割面3付近以
外の部位では普通の抜き勾配例えば20〜30′とし、
その間の部位は抜き勾配を徐々に変化させる設定となっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多翼送風機に関するも
ので、詳細には、成形型により成形される送風ファンの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の送風ファンとしては、例えば実開
平3−61194号公報に示されるように、ボス部の外
周側に円周方向に沿う複数のブレードを有し、これらの
ブレードの外周部を補強リングでつないだものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の多翼送風機によると、ブレードの外周端面と
補強リングの内周端面の一部とが接合される構成である
から、ブレードと補強リングとの接合面積が小さいの
で、ファンの強度が低下するという問題がある。そこで
この問題を解決するため、例えば図8に示すように、円
周に沿って配設される複数の各ブレード1の頂面1aと
補強リング2の底面2aとを接合することで、ブレード
1の取り付け強度を向上するものが提案される。
【0004】しかし、この種のファンを樹脂の型成形に
より製作する際、ブレード1の径内側から径外側に向け
ての中間部に型割面3をもつ構成であるから、内側の上
抜き方向Aと外側の下抜き方向Bとで型の抜き勾配が逆
になるため、型割面3に対応する部分でブレード1に段
差が発生し、この段差が原因となって騒音が増大するこ
とが判った。ここで、型成形により成形されるブレード
においては、単純に型抜き勾配を一律に小さくするだけ
では型抜きが不可能になるので、このような対策は実用
化できない。
【0005】本発明が解決しようとする課題は、型成形
により型割面に対応する部位で段差の発生しない多翼送
風ファンを形成し、騒音を大幅に低減するようにした多
翼送風ファンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明による多翼送風ファンは、ブレードの型抜き勾
配を部位によって変化させることで、型の合わせ面付近
のみ型抜き勾配を小さくし、型の合わせ面での段差を解
消するようにした送風ファンブレードの構成となる。
【0007】具体的には、本発明による多翼送風ファン
は、ボス部の外周側に円周方向に沿って複数のブレード
が形成され、このブレードの頂部に保持リングが設けら
れる多翼送風ファンであって、成形型の上下型抜きによ
り成形されるブレードを有し、ブレード間のブレード径
内側部位とブレード径外側部位とを区分する境界域に型
割面をもち、このブレードの型割面付近の抜き勾配を他
の部位の抜き勾配より小さく設定したことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本発明の多翼送風ファンによれば、製造時、上
抜き下抜きの型抜きが容易となり、型抜きして得られた
ファンは段差のないブレードをもつ送風ファンになる。
従って、騒音の大幅な低減が図れる。これにより型抜き
不能と騒音悪化の相反する問題点を同時に解決する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。通風系統は、図4に示すように、車室外の空気を
取り入れる外気取入口13、または車室内の空気を取り
入れる内気取入口12から取り入れられた空気を送風機
16によりエバポレータ17に導く。内気取入口12と
外気取入口13の開度は回転自在なダンパ15により調
節される。送風機16のケース32の空気出口部37は
エバポレータ17の入口側に接続され、エバポレータ1
7の出口側にはエアミックスダンパ18が設けられ、こ
のエアミックスダンパ18によって仕切られる第1流路
28と第2流路29のうちの片側の第2流路29にヒー
タコア27が取り付けられている。エアミックスダンパ
18とヒータコア27の出口側に形成されるエアミック
スチャンバ29は、デフロスタ吹出口23、胸元吹出口
22ならびに足下吹出口20に連通している。各吹出口
20、22、23の入口側には該吹出口の開度を調節す
るダンパ24、25、26が回動自在に取り付けられて
いる。
【0010】前記送風ファン36は、スクロール形状の
ケース32に収容されるもので、その具体的な構造が図
2および図3に示される。送風ファン36は、底プレー
ト24と、多数のブレード1と、ブレード1の頂部に環
状に形成される補強用の保持リング2とから構成され、
これらは樹脂により一体成形される。底プレート24
は、モータ38のシャフト38aに結合され、モータ3
8からの駆動力が伝達されるボス部28を有している。
また底プレート24の頂面は中央部から外周方向に滑ら
かに湾曲するような頂面24aに形成されている。ブレ
ード1は、底プレート24の外周端24bの近傍から立
ち上がるように形成されるもので、底プレート24の外
周端24bに沿って円周方向に所定の円弧間隔をおいて
多数配置される。保持リング2は、ブレード1の頂面1
aと接合され、保持リング2の内周端2bが底プレート
24の外周端24bの上方延長線上に形成される型割面
3上に位置している。そしてブレード1の頂面1aと保
持リング2の底面2aとの接合面積が十分に広く確保さ
れているので、接合強度は高く、従って送風ファン36
の強度は大である。
【0011】次に、ブレードの形状について図1に基づ
いて詳述する。図1において、ブレード1の実線1bは
図2に示すC断面形状を示し、破線1cは、図2に示す
D断面形状を示す。図1から理解されるように、ブレー
ド1は型割面3を境に径内側の部位においてブレード底
端からブレード頂端にいくに従い肉薄状に形成され、径
外側の部位においては反対にブレード頂端からブレード
底端にいくに従い肉薄状に形成されており、型割面3で
は抜き勾配が零となっている。そして図1に示す円Eで
囲む型割面近傍の領域の型抜き勾配は他の領域に対して
相対的に小さくなっている。すなわち円Eで囲む以外の
部位についての型抜き勾配は、通常の型抜き勾配に設定
されている。
【0012】このようなブレード1を形成するための型
は、内側の型は図2に示す上方の矢印A方向に抜き、外
側の型は下方の矢印B方向に抜く。ブレード1の抜き勾
配は、型割面3付近の領域Eでは非常に小さな抜き勾配
例えば0′〜6′とし、型割面3付近以外の部位では普
通の抜き勾配例えば20′〜30′とし、その間の部位
は抜き勾配を徐々に変化させる設定となっている。
【0013】前記実施例の多翼送風ファンによると、ブ
レード1の頂面1aで保持リング2と接合させたため、
ブレード1と保持リング2との接合面積が増大し、ファ
ン強度が向上する。従って送風ファン36が高速回転に
耐えられるという効果がある。また送風ファン36のブ
レード1の型割面3付近の抜き勾配が小さく設定されて
いるから、段差が発生しないので、ブレード1間を通過
する風の乱れが小さくなり騒音を低減できるという効果
がある。
【0014】さらには、製造時、型を利用した成形時の
型割面3の付近から離れた部位については抜き勾配が2
0′〜30′の十分な勾配に設定してあるので、成形時
ファンの型抜きを良好に行える。次に、型成形の型割面
の抜き勾配によって最低比騒音がどのように変化するか
を実験した。実験条件は、半径:150mm、ファン
幅:75mm、スクロール広がり角:6.5°、ブロア
モータ電圧:12V(一定)とした。ここに最低比騒音
S は、流量係数φと比騒音KS との関係を示す特性図
より特定された比騒音が最低値になる比騒音値をいう。
実験結果を図5に示す。
【0015】実験の結果、図5に示されるように、型割
面の抜き勾配が0′から増大するに従い次第に最低比騒
音KS が徐々に増大し、抜き勾配値が大きくなるほど最
低比騒音KS の値が急増することが分かる。この結果、
型割面3の抜き勾配は、10′以下が望ましいことが理
解される。本発明の第2実施例によるブレード形状を図
6に示す。この第2実施例は、前記第1実施例に示すブ
レード1の型割面3の抜き勾配0′の範囲が図1に示す
型割面3を表す線で表わされるのに代えて、型割面の型
抜き勾配0′の範囲を一定の幅Lにわたって形成した例
である。幅Lの長さは、ブレ−ド1の翼長の0〜50%
であるのが望ましい。
【0016】本発明の第3実施例を図7に示す。第3実
施例は、保持リング44の形状を変形した例である。第
3実施例による送風ファン36の保持リング44は断面
コ字状に形成される。これにより、保持リング44の軽
量化と剛性の向上を同時に図っている。その他の部分に
ついては、第1実施例と同様であるので、図2と実質的
に同一の構成部分には同一符号を付し、説明を省略す
る。
【0017】なお、本発明の抜き勾配の徐変のさせ方は
直線状傾斜面にしてもよいし、曲面状にしてもよい。ま
た、本発明はシロッコファンに限らずターボファンに適
用することができることはもちろんである。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多翼送風
ファンによると、型成形により成形される送風ファンの
型割面の近傍のみ型抜き勾配を他の部位に比べて小さく
する構成であるから、型抜きを容易に行えると同時に、
ブレードの成形型の型割面に対応する部位に段差のない
形状に成形できるから、騒音の大幅な低減を図ることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるブレードの断面形状
を示す説明図である。
【図2】本発明の第1実施例による多翼送風機の送風フ
ァンを示す部分断面側面図である。
【図3】本発明の第1実施例による多翼送風機の送風フ
ァンを示す平面図である。
【図4】前記多翼送風機を適用した車両用空調装置を示
す概略構成図である。
【図5】型割面の抜き勾配と最低比騒音との関係を示す
特性図である。
【図6】本発明の第2実施例によるブレードの断面形状
を示す説明図である。
【図7】本発明の第3実施例による多翼送風機の送風フ
ァンを示す部分断面図である。
【図8】成形型により成形されるの多翼送風ファンを示
す部分断面側面図である。
【符号の説明】
1 ブレード 2 保持リング 3 型割面 24 底プレート 28 ボス部 36 送風ファン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボス部の外周側に円周方向に沿って複数
    のブレードが形成され、このブレードの頂部に保持リン
    グが設けられる多翼送風ファンであって、 成形型の上下型抜きにより成形されるブレードを有し、 ブレード間のブレード径内側部位とブレード径外側部位
    とを区分する境界域に型割面をもち、 このブレードの型割面付近の抜き勾配を他の部位の抜き
    勾配より小さく設定したことを特徴とする多翼送風ファ
    ン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005127241A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Zexel Valeo Climate Control Corp 多翼遠心ファン
JP2008215324A (ja) * 2007-03-08 2008-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd シロッコファン
JP2014105641A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Max Co Ltd 羽根車及び送風装置

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