JPH0523113U - Vベルトの摩擦係数測定装置 - Google Patents

Vベルトの摩擦係数測定装置

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JPH0523113U
JPH0523113U JP8112691U JP8112691U JPH0523113U JP H0523113 U JPH0523113 U JP H0523113U JP 8112691 U JP8112691 U JP 8112691U JP 8112691 U JP8112691 U JP 8112691U JP H0523113 U JPH0523113 U JP H0523113U
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belt
rope
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measuring device
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幸利 小川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実際のVベルト型無段変速機における使用状
態とほぼ同等の条件設定によりVベルトの摩擦係数を測
定することを目的とする。 【構成】 Vベルト2のテーパー面2aを当接させてV
ベルト2を固定状に載せることのできる円錐面1aを有
するベルト支持台1と、Vベルト2に当接する円錐面5
aを備えたマスタープーリー5を着脱可能に固設し回転
可能な円盤3と、円盤3の外周に巻き掛けられたロープ
8,9の一端側に連結された変位計10と、他端側にロ
ードセル11を介し連結されたエアシリンダー12とを
備えて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はVベルトの摩擦係数を測定し得る測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
駆動側プーリーと従動側プーリー間にVベルトを掛装して構成されるVベルト 型無段変速機においては、Vベルトとプーリー間の摩擦係数がねらいの値より小 であるとスリップが生じやすく、また逆にVベルトとプーリー間の摩擦係数がね らいの値より大であると、ベルトがプーリーから離れる時に、ベルトはプーリー から容易に離れずプーリーに巻き込まれる等の問題点があり、Vベルト型無段変 速機に使用されるVベルトの摩擦係数を実際の使用状態に即応させて正確に測定 できる装置の出現が望まれていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記従来の問題点に鑑み、実際のVベルト型無段変速機の使用状態と ほぼ同一条件でVベルトの摩擦を測定できる測定装置を提供せんことを目的とし 、その要旨は、Vベルトの下側のテーパー面を当接させてVベルトを固定状に載 せることのできる円錐面を周側に有するベルト支持台と、前記Vベルトの上側の テーパー面に当接する円錐面を有するマスタープーリーを着脱可能に下面に固設 し前記Vベルトに荷重を掛けつつ前記ベルト支持台の中心部の円筒孔にベアリン グを介して支承されて回転し得る円盤と、該円盤の周縁に巻き掛けられたロープ の一端側に連結された変位計と、ロープの他端側にロードセルを介し連結された シリンダーとを備えて構成したことである。
【0004】
【作用】
ベルト支持台の円錐面上にVベルトのテーパー面を当接させてVベルトを固定 状に載せ、この状態で上面よりVベルトに円盤を介し荷重を掛け、この円盤に固 設されたマスタープーリーの円錐面をVベルトに当接させて、その状態でシリン ダーを作動させて円盤を回転させ、実際のプーリー間で生ずるVベルトの摩擦係 数をロードセルの測定値から演算して得ることができる。又、その時のVベルト と円盤のすべり速度は変位計の測定値より演算して求めることができる。
【0005】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1はVベルトの摩擦係数測定装置の断面構成図であり、図2は平面概略構成 図である。 図において、ベルト支持台1の外周側には円錐面1aが形成されており、この 円錐面1a上にVベルト2を固定状に載せ、Vベルト2の下側のテーパー面2a を円錐面1aに当接させることができるものとなっており、ベルト支持台1の内 周には円筒孔1bが形成されている。又、ベルト支持台1の上部に配設される円 盤3の中央部には下方へ垂下状に軸部3aが形成されており、この軸部3aの外 周にはベアリング4が外嵌されており、ベアリング4の外周は前記ベルト支持台 1の円筒孔1b内に支承できるものとなっている。
【0006】 又、円盤3の外周には凹み状にロープ溝3cが形成されている。又、円盤3の 外周側の下面には取付段部3bが形成されており、この取付段部3bにマスター プーリー5をボルト6を介し着脱可能に固設できるものとなっており、マスター プーリー5の下面はVベルト2の上側のテーパー面2aと当接し得る円錐面5a に形成されている。又、円盤3の上面中央部には立設状に立軸3dが形成されて おり、この立軸3dにドーナツ状の錘7を外嵌させて、円盤3の上面に錘7を適 数枚載せることができるものとなっている。
【0007】 前記円盤3のロープ溝3cの中央部にはロープ掛けフック3eが突設されてお り、このロープ掛けフック3eに第1ロープ8と第2ロープ9の先端を掛けて、 各ロープ8,9をロープ溝3cに沿って巻き掛けることができ、前記第1ロープ 8の先端には変位計10を連結し、一方、前記第2ロープ9の先端にはロードセ ル11を介しエアシリンダー12が連結されている。
【0008】 このような構造の測定装置において、先ずベルト支持台1の円錐面1a上にV ベルト2を固定状に置き、この状態でマスタープーリー5を取り付けた状態の円 盤3の軸部3aをベルト支持台1の円筒孔1b内にベアリング4を介して支承さ せ、マスタープーリー5の円錐面5aをVベルト2の上側のテーパー面2aに当 接させると、Vベルト2には円盤3の重みと錘7による荷重が加えられることと なる。
【0009】 その状態でエアシリンダー12を作動させて図2における矢印方向に第2ロー プ9を引っ張ると、マスタープーリー5の円錐面5aがVベルト2の上側のテー パー面2aに当接しながら円盤3はベルト支持台1上で回転し、その回転距離は 変位計10により計測される。又、ロードセル11により引っ張り荷重が測定さ れる。尚、Vベルト2の摩擦係数は、例えばμ=T/W×sinα/rmの式よ り得ることができ、この式中、Tは、T=F×lの式より得られ、又、rmは、 rm=2/3(R3 −r3 /R2 −r2 )の式より得られる。ここでμは摩擦係 数であり、Fはロードセル11により測定される引っ張り荷重であり、lは図1 におけるロープ溝半径であり、Wは円盤3と錘7とマスタープーリー5とベアリ ング4とボルト6の合計重量である。又、rmは摩擦面中心半径であり、RはV ベルト外周半径であり、rはVベルト内周半径である。又、αはコーン角である 。 このようにしてVベルト2の摩擦係数を測定し、実際のVベルト型無段変速機 に使用できるVベルトを選定することができる。
【0010】 又、前記マスタープーリー5の材質の異なるものを適宜用意しておき、さらに 円錐面5aの表面処理の異なるものも複数用意しておき、さらに円錐面5aの表 面粗さの異なるものも多種用意しておけば、これらの条件の異なるマスタープー リー5をボルト6を介して交換して、実際のVベルト型無段変速機におけるプー リーの条件と一致させることができ、又、前記錘7の枚数等を適宜変更させて、 Vベルト2に加える荷重を変更させ、実際のVベルト型無段変速機における変速 装置及びトルクカム機構等からVベルト2に加わる荷重を想定して、現実のVベ ルト型無段変速機の条件とほぼ同一の条件設定とすることができ、さらに前記エ アシリンダー12の引っ張り速度を適宜変化させて実際のVベルト型無段変速機 のVベルト2がスリップする速度と対応させることができ、実際のVベルト型無 段変速機の使用条件とほぼ同等の条件設定の下でのVベルト2の摩擦係数を測定 することができる。
【0011】
【考案の効果】
本考案のVベルトの摩擦係数測定装置は、Vベルトの下側のテーパー面を当接 させてVベルトを固定状に載せることのできる円錐面を周側に有するベルト支持 台と、前記Vベルトの上側のテーパー面に当接する円錐面を有するマスタープー リーを着脱可能に下面に固設し前記Vベルトに荷重を掛けつつ前記ベルト支持台 の中心部の円筒孔にベアリングを介して支承されて回転し得る円盤と、該円盤の 周縁に巻き掛けられたロープの一端側に連結された変位計と、ロープの他端側に ロードセルを介し連結されたシリンダーとを備えて構成したことにより、現実の Vベルト型無段変速機の使用条件に対応させた条件設定を適宜行ってVベルトの 摩擦係数を測定し、Vベルトの選定等に寄与することができる効果を有する。
【提出日】平成4年6月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記従来の問題点に鑑み、実際のVベルト型無段変速機の使用状態と ほぼ同一条件でVベルトの摩擦係数を測定できる測定装置を提供せんことを目的 とし、その要旨は、Vベルトの下側のテーパー面を当接させてVベルトを固定状 に載せることのできる円錐面を周側に有するベルト支持台と、前記Vベルトの上 側のテーパー面に当接する円錐面を有するマスタープーリーを着脱可能に下面に 固設し前記Vベルトに荷重を掛けつつ前記ベルト支持台の中心部の円筒孔にベア リングを介して支承されて回転し得る円盤と、該円盤の周縁に巻き掛けられたロ ープの一端側に連結された変位計と、ロープの他端側にロードセルを介し連結さ れたシリンダーとを備えて構成したことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】摩擦係数測定装置の断面構成図である。
【図2】摩擦係数測定装置の平面概略構成図である。
【符号の説明】
1 ベルト支持台 1a 円錐面 1b 円筒孔 2 Vベルト 2a テーパー面 3 円盤 3a 軸部 3b 取付段部 3c ロープ溝 3e ロープ掛けフック 4 ベアリング 5 マスタープーリー 5a 円錐面 6 ボルト 7 錘 8 第1ロープ 9 第2ロープ 10 変位計 11 ロードセル 12 エアシリンダー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Vベルトの下側のテーパー面を当接させ
    てVベルトを固定状に載せることのできる円錐面を周側
    に有するベルト支持台と、前記Vベルトの上側のテーパ
    ー面に当接する円錐面を有するマスタープーリーを着脱
    可能に下面に固設し前記Vベルトに荷重を掛けつつ前記
    ベルト支持台の中心部の円筒孔にベアリングを介して支
    承されて回転し得る円盤と、該円盤の周縁に巻き掛けら
    れたロープの一端側に連結された変位計と、ロープの他
    端側にロードセルを介し連結されたシリンダーとを備え
    て構成したことを特徴とするVベルトの摩擦係数測定装
    置。
JP8112691U 1991-09-09 1991-09-09 Vベルトの摩擦係数測定装置 Expired - Lifetime JP2566490Y2 (ja)

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JP8112691U JP2566490Y2 (ja) 1991-09-09 1991-09-09 Vベルトの摩擦係数測定装置

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JPH0523113U true JPH0523113U (ja) 1993-03-26
JP2566490Y2 JP2566490Y2 (ja) 1998-03-25

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ID=13737703

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101403124B1 (ko) * 2012-12-21 2014-06-03 주식회사 포스코 시험기

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KR101403124B1 (ko) * 2012-12-21 2014-06-03 주식회사 포스코 시험기

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