JPH0523111U - 環境試験装置用観測窓 - Google Patents

環境試験装置用観測窓

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JPH0523111U
JPH0523111U JP7143091U JP7143091U JPH0523111U JP H0523111 U JPH0523111 U JP H0523111U JP 7143091 U JP7143091 U JP 7143091U JP 7143091 U JP7143091 U JP 7143091U JP H0523111 U JPH0523111 U JP H0523111U
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JP
Japan
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space
observation window
environmental test
pressure
test
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Application number
JP7143091U
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English (en)
Inventor
邦夫 平木
勉 平田
Original Assignee
タバイエスペツク株式会社
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  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
  • Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期にわたって内部の結露を防止できるとと
もに、被観測物が歪んで見えることを抑制して容易に大
型化することができる環境試験装置用観測窓を提供す
る。 【構成】 スペーサ13を介在させて対向配置され、間
に気密断熱用空間10が形成された2枚のガラス板1
1、12及び空間10に連通するガス導入用ポート14
を備え、ポート14が、空間10内気圧を大気圧より微
少に高く維持するための圧力調整弁151を介して環境
試験を行う試験温度より低い露点温度の乾燥窒素ガス供
給源153に接続されている環境試験装置用観測窓。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、各種電気、電子機器、それらに係る部品、アッセンブリー、ユニッ ト、各種材料等について熱的特性、湿度特性などを調べたり、熱や湿度に対する 信頼性テスト、バーンイン処理、スクリーニング処理等を行うために使用される 恒温器、恒温恒湿器、熱衝撃試験装置等の環境試験装置に用いる観測窓に関する 。
【0002】
【従来の技術】
このような環境試験装置では、装置内部に設置した材料等の変化状態を各種計 器を用いて観測することがある。該計器類は装置外に設置されて、装置内部のセ ンサから情報を受けることもあるが、装置内に計器類を配置し、これを装置の観 測窓から目視することもある。
【0003】 そのような観測窓としては、従来、次のようなものが採用されている。 図5の(A)に示すように、スペーサ91を間に介在させて対向配置した2 枚のガラス板92、92を備え、それら両ガラス間の気密空間93に窒素ガスを 封入したもの。 図5の(B)に示すように、スペーサ91を間に介在させて対向配置した2 枚のガラス板92、92を備え、それら両ガラス間の気密空間93の周囲に湿気 を除去する乾燥剤94を封入したもの。 図5の(C)に示すように、内部95を真空状態とした中空ガラス容器96 を設けたもの。 図5の(C)の容器において、その内部空間95に窒素ガスを封入したもの 。
【0004】 このような2重構造のガラス窓が採用される理由は、次のためである。すなわ ち、環境試験では、高温・低温・高湿・低湿という広範囲なテストを行うことが 多い。そのため観測窓より試験槽内側が様々の環境に曝されるが、槽外側は室温 であるため、観測窓を境にして試験槽内外の温度差が非常に大きい場合もでてく る。そのため観測窓に断熱層が必要であり、前述のように2重構造としているの である。また、観測窓は試験槽内を観測できなければならないが、観測窓の内部 に結露すると槽内の観測が困難になるため、それを防止する目的で、前述のよう にガラス間を、そこに窒素ガス封入したり、真空にしたり、乾燥剤で乾燥させた りする。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし前記のタイプ(図5の(A))の観測窓は、試験温度範囲が狭いとき は、問題は少ないが、低温試験と高温試験の間の温度差が大きかったり、低高温 試験が何度も繰り返されると、スペーサ91とガラス92の間の接着剤が膨張収 縮のため劣化して隙間ができ、そこから大気(湿り空気)がガラス間へ侵入して 結露し易くなり、観測を困難にする。また、経年変化によっても次第に前記隙間 が発生し、同様な問題が発生する。
【0006】 前記のタイプ(図5の(B))の観測窓はのタイプのものの改良であるが 、根本的な結露防止は困難である。 前記のタイプ(図5の(C))の観測窓は内部の結露防止の点では満足す べきものであるが、試験対象物の大型化に伴って観測窓の大型化が要求されても 、その一体型構造故に大型のものの製作が困難であるとともに、仮に大型化でき ても、強度向上のためにガラス表面を曲面化する必要があり、そうすると、被観 測物が歪んで見え、アナログメータ等の計器類の読み取りが困難になる。
【0007】 そこで本考案は、長期にわたって内部の結露を防止できるとともに、被観測物 が歪んで見えることを抑制して容易に大型化することができる環境試験装置用観 測窓を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本考案は前記目的に従い、スペーサを介在させて対向配置され、間に気密断熱 用空間が形成された2枚のガラス板及び前記空間に連通するガス導入用ポートを 備え、前記ポートが、前記空間内気圧を大気圧より微少に高く維持するための圧 力調整弁を介して環境試験を行う試験温度より低い露点温度のガスの供給手段に 接続されていることを特徴とする環境試験装置用観測窓を提供するものである。
【0009】
【作用】
本考案観測窓によると、2枚のガラス板間の空間にはガス供給手段から供給さ れる低露点ガスが封入される。 低温試験時のように前記空間内ガス圧が熱収縮のため大気圧より低下しようと すると、ガス供給手段のガス圧によりガスが補給され、また、高温試験時のよう に前記空間内ガス圧が熱膨張により大気圧より上昇しようとすると前記圧力調整 弁が作動し、かくして該空間内ガス圧は常時、大気圧より微少な高圧に維持され る。 このように、前記空間内ガス圧は試験温度に拘らず、大気より微少に高く 維持されるので、該空間への大気(湿り空気)の侵入が防止され、且つ、供給さ れるガスは環境試験温度より低い露点温度のガスであるから、観測の妨げとなる ガラス間空間での結露が防止される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。 図1は一実施例観測窓1を取り付けた恒温器2の一部の水平断面を示している 。図2は図1のA−A線に沿う窓断面をガス供給手段等とともに示す図である。 図3は観測窓の正面図である。
【0011】 この観測窓1は図1に示すように、恒温器2の試料等を納める内槽21の開口 22に対し気密に取り付けてある。該開口は恒温器本体に開閉自在に取り付けた 扉23によって覆われている。従って、扉23を開けることにより該観測窓1を 通して内槽21内の物品やそこに納められた計器類を観測することができる。 観測窓1は図2に示すように、二枚の平坦な透明ガラス板11、12を含んで おり、これら両ガラス板の周縁部間にはスペーサ13が配置してある。ガラス板 11、12はこのスペーサ13の両側面に図示しない接着剤により気密に接着固 定されており、両ガラス間には気密断熱用空間10が形成されている。
【0012】 また、この観測窓1はガス導入用及びガス排気用の二つのポート14、14を 備えている。 各ポート14は、図4に示すように、ガラス板11、12に互いに対向させて 設けた貫通孔111、121に装着した部材141を含んでいる。部材141は 大径部142とこれに連続する小径部143からなり、小径部143はガラス板 11側からガラス板12の方へ向けて前記孔111、121を貫通している。大 径部142は雌ねじを刻設した配管接続部144を有し、この接続部から小径部 143中を通ってガラス板間の空間10に連通する孔145が形成してある。小 径部143のうちガラス板12の外側へ突出した部分には雄ねじ146が形成し てあり、ここにナット147が螺合されている。
【0013】 大径部142とガラス板11の間には気密シール用のオーリング148が配置 してあり、ナット147とガラス板12の間には気密シール用のリング149が 配置してある。かくしてナット147を緊締することで、これら部材がガラス板 11、12に気密に取り付けられている。さらに、大径部142からガラス板1 1表面にわたって気密シール用の接着剤150が塗布してあるとともに、シール リング149からガラス板12の表面にわたっても、同様の接着剤150が塗布 してある。
【0014】 図2に示すように、ガス導入用ポート14には、途中に圧力調整弁151を備 えた配管152を介して乾燥窒素ガスの供給源153が接続してある。一方、排 気ポート14には配管16が接続され、該管にはニードル弁17が接続してある 。 弁151は両ガラス間の空間10内の窒素ガス圧が常時、大気圧より微少に高 く維持されるように、ガス供給源153からのガス供給を自動的に規制するもの である。空間10の窒素ガス圧の程度は、ここへ外部から大気が侵入することを 防止できる程度であればよく、従って本例では大気圧より数10mmH2 O程度 高く維持される。なお、空間10に封入される乾燥窒素ガスの露点温度は、恒温 器2における環境試験温度のうち最低のものよりなお低い。
【0015】 圧力調整弁151、ガス供給源153及びニードル弁17はそれぞれ恒温器の 内槽21外に配置してあり、従って配管152、16はそれぞれ恒温器2の壁を 気密に貫通している。 以上説明した観測窓1によると、当初、ニードル弁17が開けられる一方、ガ ス供給源153から乾燥窒素ガスが両ガラス間の空間10へ供給される。この操 作によって両ガラス間10内に存在していた空気が排出され、窒素ガスが充満す る。その後はニードル弁17を閉じる一方、ガス供給源153は開放したままと しておく。
【0016】 弁151は両ガラス間の空間10内の窒素ガス圧が常時、大気圧より微少に高 く維持されるように、ガス供給源153からのガス供給を自動的に規制する。 恒温器2における低温試験時のように、空間10における窒素ガス圧が熱収縮 により大気圧より低下しようとすると、ガス供給源153からの窒素ガス圧によ りガスが補給され、また高温試験時のように空間10のガス圧が熱膨張により大 気圧より上昇しようとすると、弁151が作動し、いずれにしても、空間10内 ガス圧は常時大気圧より微少に高圧に維持される。すなわち、空間10内のガス 圧は恒温器2における試験温度に拘らず大気圧より常に微少に高く維持される。 従って、両ガラス間空間10への大気(湿り空気)の侵入が防止され、さらに、 前述のように封入される窒素ガスは低露点温度のガスであるから、ガラス間空間 10での結露が長期にわたり防止され、この観測窓を通しての内槽21内の物品 や計器類の観測が妨げられることはない。
【0017】 また、この観測窓はスペーサ13を介して平坦なガラス板11、12を対向配 置したものであるから、大型のものでも製作が容易であるとともに、大型化して も被観測物を歪みなく観測することができる。
【0018】
【考案の効果】
本考案によると、長期にわたって内部の結露を防止できるとともに、被観測物 が歪んで見えることを抑制して容易に大型化することができる環境試験装置用観 測窓を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例観測窓を取り付けた恒温器の
一部の断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う観測窓の断面をガス供給
源等とともに示す図である。
【図3】図1に示す観測窓の正面図である。
【図4】ガス導入及び排気ポートの構造説明図である。
【図5】従来例の説明図である。
【符号の説明】
11、12 ガラス板 13 スペーサ 10 両ガラス間空間 14 ガス導入及び排気ポート 151 圧力調整弁 153 乾燥窒素ガス供給源 17 ニードル弁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペーサを介在させて対向配置され、間
    に気密断熱用空間が形成された2枚のガラス板及び前記
    空間に連通するガス導入用ポートを備え、前記ポート
    が、前記空間内気圧を大気圧より微少に高く維持するた
    めの圧力調整弁を介して環境試験を行う試験温度より低
    い露点温度のガスの供給手段に接続されていることを特
    徴とする環境試験装置用観測窓。
JP7143091U 1991-09-05 1991-09-05 環境試験装置用観測窓 Pending JPH0523111U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018115999A (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 エスペック株式会社 環境試験装置
KR20190058233A (ko) * 2017-11-20 2019-05-29 금오공과대학교 산학협력단 관찰창의 결로 제거 장치

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59203645A (ja) * 1983-05-02 1984-11-17 Furukawa Electric Co Ltd:The 恒温槽

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A02 Decision of refusal

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Effective date: 19960305