JPH0523057U - 電磁平衡式電子秤 - Google Patents

電磁平衡式電子秤

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JPH0523057U
JPH0523057U JP7976391U JP7976391U JPH0523057U JP H0523057 U JPH0523057 U JP H0523057U JP 7976391 U JP7976391 U JP 7976391U JP 7976391 U JP7976391 U JP 7976391U JP H0523057 U JPH0523057 U JP H0523057U
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吉一 長根
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化対して大きな特性変化をす電子部品
の温度補正を正確に行うことにより電子天秤の感度を安
定させる。 【構成】 ヨーク13の上部にリング部材17が配置さ
れ、リング部材17には蓋部材19が取り付けられる。
熱伝導性の良好な材料から構成されたケース16に対し
ては温度係数の大きな電子部品からなるモジュールが収
納され、このケース16はボルト20により前記蓋部材
19に密着配置され、ヨーク13等から成る電磁部と熱
的に一体化され、電磁部の熱により加温される。電子部
品の温度は温度センサ18により測定され、測定された
温度に基づいて容器内の電子部品は温度補正される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電磁平衡式の電子秤に係り、特に温度変化による特性変化の大きい電 子(電気)部品を使用している電磁平衡式電子秤に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子天秤と通称される電磁平衡式電子秤ではA/D変換用回路、機構制御回路 、理論回路にIC、抵抗、コンデンサ等の電子部品や電気部品(以下両者を纏め て「電子部品」と言う)が用いられている。これらの電子部品の中には温度変化 が生じてもその特性が比較的安定しており、温度変化があっても電子秤の性能に 影響を与えない部品と、温度変化にかなり敏感で、温度変化により電子秤の性能 に影響を与える部品とが含まれている。例えば電磁コイルに基準電圧を供給する 電子品であるツェナダイオードは温度変化に敏感で、周囲の温度と自身の温度ド リフトによって特性が変化する。この結果自身の温度変化によって荷重検出値が 異なり測定誤差を招く要因となっている。
【0003】 このような温度変化に敏感な部品、即ち温度特性変化の大きな部品の特性変化 に起因する電子天秤の感度変化を防止するためには次のような手段が考えられる 。即ち、(1)電子天秤内の温度を一定にする構成、(2)電子天秤内の多点で 温度を測定し各点に於ける測定温度に基づいて電子部品の特性を補正する構成、 (3)温度特性変化の小さい部品のみで回路を形成する構成、(4)安定した熱 を出力する加熱装置を設置して温度特性変化の大きい電子部品を一定した温度環 境下に配置する構成等である。しかしこれらの手段は何れも難点がある。例えば (1)の構成は電磁部が比較的大きな熱量を有する等の理由により実現困難であ り、(2)は制御が複雑となる。また(3)は電子部品のコスト高を招き、さら に(4)は加熱装置を特別に設置するためやはりコスト高となり、かつ加熱用の エネルギーを消費するため電子天秤の運転コストも上昇する。
【考案が解決しようとする課題】
【0004】 上述の(4)の変形例とも言うべき構成として、加熱源を特別の装置に求めず 、電磁平衡用の電磁部を利用することにより、温度特性変化の大きな電子部品の 特性を安定させる構成が実公昭63−7877号として提案されている。
【0005】 図5はこの構成を示す。ボビンに対してコイルが巻き廻されている電磁石部5 1を収納するように構成された永久磁石装置50の鉄心に対して空洞54が穿設 され、この空洞54内には温度特性変化の大きな電子部品52、例えばツェナダ イオードと、電子部品配置部の温度を測定する温度センサ53が配置されている 。永久磁石装置50および電磁石部51等から成る電磁平衡部は発熱量が比較的 大きく、永久磁石装置50内に収納されている電子部品52はこの電磁平衡部の 温度に支配される。このため電子部品52の配置されている部分の温度を温度セ ンサ53で測定し、測定温度に基づいて電子部品52の温度特性を補正するよう に構成されている。
【0006】 以上の構成とすることより温度特性変化の大きな電子部品の特性の補正を安価 にかつかなり正確に実施することが可能となるが、この構成のみでは問題の解決 には必ずしも十分ではない。即ち、永久磁石装置50の鉄心に対して穿設された 空洞54内に電子部品52が収納される構成とされており、かつ空洞54の穿設 対象である鉄心の大きさにより空洞54の容量は自ずと制限されるため、空洞内 54に配置される電子部品の点数はかなり制限され、温度特性変化の大きな電子 部品の全てを空洞51内に収容することは事実上不可能である。特に最近の電子 天秤の小型化、薄型化傾向により電磁部も小型化・薄型化してきており、これに 伴い空洞54の容量はより一層小さくせざるを得ないのが実情である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、荷重検出に使用される電子部品のうち、温度特性変化の大きな電子 部品をまとめて一定温度下に置くことを目的とするものであり、これらの電子部 品をまとめてモジュール化し、かつこのモジュール化した電子部品は電磁平衡部 の一部と熱的に一体化するよう配置されたことを特徴とする。
【0008】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面を参考に具体的に説明する。
【0009】 図1は第1の実施例を示す。1は梁部材、2はこの梁部材1に対向位置するよ うに配置された浮枠、3は上部副桿、4は上部副桿3に対して平行に配置された 下部副桿であり、これら梁部材1、浮枠2、上下の副桿3、4はそれぞれ板ばね 5により接続されて一体化され、全体としてロバーバル機構を構成する。6は一 端が浮枠2に接続されるアームであり、他端には秤量皿8が取り付けられるよう になっている。また9はビームであり、板ばね等から形成される支点10を中心 として揺動するよう構成され、一端は吊りバンドと通称される接続体11により 浮枠2に接続されている。12はこのビームに接続された電磁石部であって、ビ ーム9に直接接続するボビン12aと、このボビン12aに対して巻き廻された コイル12bとから構成されている。
【0010】 13は永久磁石装置であるヨーク、14はこのヨーク13内に配置固定された 永久磁石であり、前記電磁石部12とこの永久磁石装置により電磁平衡部31を 構成する。この構成において秤量皿8に負荷された秤量物の荷重によるビームの 変位を位置センサ30で検知し、この変位を補正するようコイル12bに対して 補償電流を出力することにより出力した電流から秤量物の重量を演算する。
【0011】 以上の構成の電子天秤に対し、温度特性変化が高く、温度補正を行わないとそ の特性の変化により電子秤に測定誤差を生るような部品、例えばコイル12bに 基準電圧を供給するツェナダイオード、このツェナダイオードよりも温度特性変 化の大きい抵抗は一つの基板に取り付けられてモジュール化される。このモジュ ールは熱伝導性の良好な材料、例えばアルミニウムからなるケース内に収納され る。
【0012】 図2はモジュールの収納状態を示し、基板14に対しては温度特性変化の大き な電子部品15が取り付けられることにより全体として一体的なモジュールが構 成され、このモジュールがケース16内に収納される。18は基板14の表面ま たは裏面に配置される温度センサである。図示の構成では温度センサは一つだけ 示されているが、ケース16の内部スペースは十分にあるので設置個数を一つに 限る必要はなく、基板14の各所に複数個の温度センサを配置するようにしても よい。
【0013】 ケース16は上ケース16aと、上ケース16aに対向するように取り付けら れる下ケース16bとからなっており、ケース16内に前記モジュールを密閉し て収容するように構成されている。またケース16の上下のケース16a、16 bは熱伝導性の良好なアルミニウムにより形成されている。
【0014】 一方ヨーク13の上部にはこのヨーク13に密着してリング部材17が設けら れ、前記ビーム9はこのリング部材17を挿通して配置されている。なおリング 部材17をヨーク13と別個に形成せず、全体を一つのヨークとして一体形成す るようにしてもよい。リング部材17の上端部には蓋部材19が配置され、この 蓋部材19により、電磁石部12を収容するヨーク13内部はビーム9の挿通部 を除いて密閉される。なお蓋部材19自体も鉄系金属またはアルミニウム等、熱 伝導率の高い材料により形成されている。
【0015】 蓋部材19に対しては前記ケース16が密着配置され、かつその周縁部はボル ト等の固定手段により固定される。即ち上部のケース16a、16bの周縁部に は複数本のボルト20が挿通され、このボルト20、20・・・はスペーサリン グ21、21・・・を介してリング部材17と螺合することによりケース16を 蓋部材19に密着固定する。この構成によりケース16およびこのケース16に 収容されているモジュールはヨーク13側と熱的に接続され、電磁平衡部31の 発生する熱により加熱保持される。
【0016】 なお、これら電子部品自体による温度ドリフトもあるが、この温度ドリフトに 比較して電磁平衡部31で発生する熱は遙に大きいので実際にはこの温度ドリフ トは無視することができ、前記温度センサ18の検知温度に基づいて正確な温度 補正を行うことが可能である。また、ケース16はヨーク13の直径とほぼ等し い径を有する大きさとすることができるためケース内部の空間は十分あり、温度 特性変化の大きな電子部品は全てこのケース16内に収納することが可能である 。またケース16内に伝熱性の高いペーストを充填することにより熱伝導性をよ り高めることも可能である。なお、温度特性変化の大きな電子部品のモジュール をケース16に収納する代わりに基板14を蓋部材19に直接密着配置する構成 とすれば、ケース16による場合に比較して温度の安定度は劣るもののより安価 にほぼ同様に目的を達成することが可能である。
【0017】 図3は第2の実施例を示す。この実施例では電子天秤で使用する電子部品のう ち、ツェナダイオード等の温度特性変化により測定値への影響が大きな電子部品 と、荷重伝達機構に於けるA/D変換回路構成用の電子部品等、温度特性変化に による測定値への影響が中程度の電子部品と、制御回路構成用の電子部品等のよ うに温度特性変化が小さい電子部品とのグループに分け、それぞれのグループの 電子部品毎にそれぞれモジュール化する。このうち温度特性変化の大きな電子部 品からなるモジュールは前記実施例1の如くケース16内に収納し、温度特性変 化が中程度の電子部品からなるモジュール22はケース16の上ケース16aに 密着配置される。更に温度特性変化の小さい電子部品からなるモジュール23は ケース16の背後に立設配置される。これにより電子天秤に用いられる電子部品 の殆どが電磁平衡部31近傍に集中的に配置され装置全体のコンパクト化が図ら れるとともに、電子部品の交換等の修理も行い易くなる。
【0018】 温度特性変化の大きな電子部品のモジュールは図1の如く電磁平衡部31と熱 的に一体化され、また温度特性変化が中程度の電子部品のモジュール22は電磁 部と熱的に一体化はされてはいないものの、電磁部の熱に支配される状態となる 。従って温度特性変化の中程度の電子部品についても永久磁石の温度に基づいて 温度補正を行い電子天秤の感度をより一層適切に補正することが可能となる。
【0019】 図4は温度特性変化の大きな電子部品からなるモジュールを収納したケース1 6がヨーク13の底部に配置されるようにした構成を示す。この構成では図1な いし図3に示す構成に比較して電子部品の交換等の修理作業はやや行いずらいが 、リング部材17等を介さず、ヨーク13に対して直接前記モジーュルを密着配 置することが可能となるため、電子部品の電磁平衡部31に対する熱的一体性は より完全なものとなる。
【0020】 更に図示しないが、電子部品のモジュールを構成する基板を可撓性を有するフ レキシブル基板とし、このフレキシブル基板による電子部品モジュールを、曲面 を成すヨーク13の側面に密着するよう構成することも可能である。
【0021】
【考案の効果】
本考案は以上に説明した如く、少なくとも温度特性変化の大きな電子部品をま とめてモジュール化し、かつこの電子部品モジーュルは電磁平衡部に対し、この 電磁平衡部と熱的に一体化するよう近接配置された構成としたので、電子部品の 配置空間を大きく設定することができ、熱的な一体化が必要な電子部品の全てを 配置することが可能となる。
【0022】 また電子部品はモジュール化して集中的に配置されているので電子部品の交換 等の修理作業の実施が容易である。
【0023】 更に電磁部を構成する部材に対しては開口の穿設等、特別の加工を行う必要が ないため電子天秤の製造単価を上昇させる心配がなく経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す電子天秤の構成図
である。
【図2】図1に示すケースの断面図である。
【図3】本考案の第2の実施例を示す電磁部の断面図で
ある。
【図4】本考案の第3の実施例を示す電子天秤電磁部の
断面図である。
【図5】従来の構成を示す電子天秤電磁部の断面図であ
る。
【符号の説明】
9 ビーム 12 電磁石部 12a ボビン 12b コイル 13 ヨーク 14 永久磁石 15 電子部品 16 ケース 18 温度センサ 22 中程度の温度特性変化を有する電子部品のモジュ
ール 23 温度特性変化の小さな電子部品のモジュール 31 電磁平衡部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 村山 秀行 埼玉県北本市朝日1丁目243番地 株式会 社エー・アンド・デイ開発・技術センター 内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石とこの永久磁石に近接配置され
    た電磁石とから成る電磁平衡部を有し、荷重による電磁
    石の変位を補正して荷重を検出する電磁平衡式電子秤に
    おいて、荷重検出に使用する電子部品のうち温度特性変
    化の大きな電子部品を熱伝導率の大きな材料で形成され
    たケース内に収容すると共に、このケースを前記電磁平
    衡部に接続配置したことを特徴とする電磁平衡式電子
    秤。
  2. 【請求項2】 前記ケースは電磁平衡部の一部を構成す
    るヨークの上部に配置された蓋部材に密着配置されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の電磁平衡式電子秤。
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