JPH05230411A - 記録液 - Google Patents

記録液

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JPH05230411A
JPH05230411A JP3773992A JP3773992A JPH05230411A JP H05230411 A JPH05230411 A JP H05230411A JP 3773992 A JP3773992 A JP 3773992A JP 3773992 A JP3773992 A JP 3773992A JP H05230411 A JPH05230411 A JP H05230411A
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JP
Japan
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recording liquid
water
chemical
dye
ink
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JP3773992A
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Yoshiharu Yoshida
美春 吉田
Hiroko Hayashi
広子 林
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高画像品位で速乾性に優れ、かつ保存安定
性、耐水性が良好な記録液を提供する。 【構成】(1) 少なくともエポキシ基含有化合物を含
み、そのエポキシ基含有化合物を0.0001〜1wt
%、好ましくは0.001〜0.5wt%含む記録液で
ある。 (2) 構造中に −NH−、−NH2、−SO2NH2
−OH、−COOHのいずれかを有する染料を用い、低
級アミノアルコール類を0.001〜0.1wt%添加
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録液に関し、特にイン
クジェットプリンタ用記録液に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式では、臭気、消
防上の危険性あるいは安全性の面から記録液(インク)
としては主に水性インクが使用されている。
【0003】インクジェット用インクには粘度、表面張
力等の物性値が適当であること、溶解成分の溶解安定性
が高く、微細なノズルを目詰まりさせないこと、保存に
際しての安定性、記録画像の鮮明さ(高画像品位)、被
記録剤への定着速さ(速乾性)、さらに記録画像の耐光
性、耐水性等の性質が要求されているが、水溶性染料を
用いた水性インクを使用することにより、インクに対す
る上記の基本的要求の多くが満足されている。
【0004】しかし、インクジェットプリンタのさらな
る高性能化において、まず、高速化におけるインクの速
乾性については満足できるレベルに達していない。すな
わち、速乾性を高めようとすると記録画像ににじみが生
じ、鮮明さに欠けてしい、画像品位を高めようとすると
速乾性が劣化し、高画像品位と速乾性の両立ができない
という問題がある。また、染料が水溶性であるために記
録画像に、雨、汗あるいは飲食用等の水がかかったり、
水中に落としてしまったりした場合、記録媒体上の染料
が溶け出し、記録画像が滲んだり、消失してしまうとい
う耐水性に関しての問題があった。
【0005】そこで従来、アルカリ金属の水酸化物の添
加(特開昭56ー57862)、界面活性剤の添加(特
開昭56ー5871、特開昭63ー139964)、そ
の他添加剤(特開昭63ー256668)による速乾性
の改良や、インクに耐水性を付与するために色材として
顔料(特開昭57ー187370)、あるいは油溶性染
料(特開昭61ー53372)を用いたり、水溶性染料
を用いた水性インクに各種の有機溶剤やポリマーや樹脂
等を添加(特開昭62ー119280等)したりするな
ど種々のインクが検討されている。また、記録媒体に耐
水性を付与するような処理(例えば、有機溶剤を記録媒
体上に塗布、あるいはスプレーをする等)を印刷前また
は後に行い、水溶性染料を用いた水性インクで画像を形
成するインクジェット記録方法なども検討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】インクジェット記録方
式における記録媒体としては、PPC用紙、フォーム紙
等の紙が一般的であり、これらの紙には製紙工程で「サ
イズ」と称される処理がなされ、その処理時に用いられ
る薬品の性質により、酸性紙と中性紙に大別される。し
かし、特開昭56ー57862にあるアルカリ金属の水
酸化物を添加したインクは、酸性紙に対しては強アルカ
リ性によりインク付着と同時に酸性サイズ剤を溶かし、
浸透するので滲むことなく速乾性が得られるが、中性紙
に対してはその作用は得られず、インクの乾燥が遅いと
いう課題があった。特開昭56ー5871や特開昭63
ー139964にある界面活性剤を添加したインクはイ
ンクの表面張力を低下させることにより、記録媒体との
接触角を低くしてインクの浸透を容易にし速乾性を得て
いる。しかし、表面張力が低いためにインクの吐出が不
安定であったり、記録媒体上で広がるため画像の輪郭が
ぼやけてしまうという課題があった。その他の添加剤に
ついても、高画像品位で速乾性を得ることは難しかっ
た。
【0007】インクに耐水性を付与するために色材とし
て顔料を用いた場合、分散安定性が悪く沈降し易いた
め、保存安定性が不良であり、ノズルでの目詰まりを引
き起こしやすい。また、油溶性染料を有機溶剤に溶解し
た油性インクは、耐水性はあるが、有機溶剤を使用する
ため刺激臭がある場合が多く、安全性に問題があり、さ
らに、インクの滲みが大きく画像品位が著しく悪い。ま
た、水性インクに耐水性付与のための添加剤を加えたイ
ンクも、保存安定性が不良であったり、ノズルでの目詰
まり、あるいは高粘度化し、インクジェット記録装置に
よるインクの飛翔が不可能になるなどの場合が多く、耐
水性の向上も顕著ではないという課題があった。また、
記録媒体上に処理をする方法では、インクジェット記録
装置の機構が複雑かつ高価になり、実用的ではないとい
う課題があった。
【0008】本発明は、前記課題を解決するためのもの
であり、その目的とするところは、高画像品位で速乾性
に優れ、かつ保存安定性が良好で耐水性のよい記録液を
提供するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくともエ
ポキシ基含有化合物を含み、そのエポキシ基含有化合物
を0.0001〜1wt%、好ましくは0.001〜
0.5wt%含むことを特徴とする。さらに、構造中に
−NH−、−NH2、−SO2NH2、−OH、−COO
Hのいずれかを有する染料を用い、低級アミノアルコー
ル類を0.001〜0.1wt%添加することを特徴と
する記録液である。
【0010】本発明者らは高画像品位で速乾性に優れる
記録液について、種々の染料、溶剤、添加剤等について
検討した結果、記録液中にエポキシ基含有化合物が含ま
れることで記録媒体(特に紙)の縦方向への浸透速度が
速くなり、にじみの発生が少ない高品位の画像が得られ
ることがわかった。エポキシ基含有化合物の添加量は記
録液全量に対して、0.0001〜1wt%、好ましく
は0.001〜0.5wt%が適当であり、これより少
ないと十分な浸透効果が得られないし、これより多いと
画像品位が低下する。
【0011】また、水ーエポキシ基含有化合物混合系に
おいて、構造中に −NH−、−NH2、−SO2NH2
−OH、−COOHのいずれかを有する染料を用いるこ
とで、溶解安定性、保存安定性の良好な記録液が得られ
る。
【0012】さらに、エポキシ基含有化合物を含有する
本発明の記録液は紙との結合力が強く、耐水性が向上す
ることがわかった。その効果は水に可溶の低級アミノア
ルコール類を添加したとき顕著であり、その添加量は
0.001〜0.1wt%添加が望ましい。低級アミノ
アルコール類の添加量が0.1wt%をこえるとにじみ
の発生につながる。
【0013】本発明に用いるエポキシ基含有化合物とし
ては、グリシドール;メタクリル酸グリシジル等のグリ
シジルエステル、メチルグリシジルエーテル、ブチルグ
リシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、グリシ
ジルイソプロピルエーテル、グリシジルフェニルエーテ
ル、グリシジルp−ニトロフェニルエーテル等のグリシ
ジルエーテル;グリシド酸;グリシド酸エステル;エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−エポキシ
ブタン、スチルベンオキシド、γーグリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン等;分子量300以下の多価アル
コール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1,2−プロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコール等から誘導されるジグリシジルエーテルがあげ
られる。構造中に −NH−、−NH2、−SO2NH2
−OH、−COOHを有する染料は具体的には以下に示
すような染料があげられる。
【0014】
【化1】
【0015】
【化2】
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】
【化13】
【0027】
【化14】
【0028】
【化15】
【0029】
【化16】
【0030】
【化17】
【0031】
【化18】
【0032】
【化19】
【0033】
【化20】
【0034】
【化21】
【0035】
【化22】
【0036】
【化23】
【0037】
【化24】
【0038】
【化25】
【0039】
【化26】
【0040】
【化27】
【0041】
【化28】
【0042】染料は上記如きに限定されることはなく、
単独で用いてもよいし、2種類以上混合して用いてもよ
い。添加量は、印字濃度と目詰まり性を考慮すると記録
液中に0.5〜10wt%程度含まれることが好まし
い。
【0043】低級アミノアルコール類としては、エタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ンなどの水に可溶なものが選ばれる。
【0044】本発明の記録液は、主溶媒成分として水を
使用するものであるが、記録液の物性を所望の値に調
整、記録液の乾燥を防止、染料の溶解性を向上させる等
の目的で、下記の水溶性有機溶媒と水とを混合して使用
することもできる。
【0045】具体的には、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、グリセリン、
チオジグリコール等の多価アルコール類;エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノメチルエーテル等の多価アルコ
ールのエーテル類;ジメチルホルムアミド、1,3−ジ
メチルー2ーイミダゾリジノン、2ーピロリドン、n−
メチルー2ーピロリドン、n−ビニルー2ーピロリドン
等の含窒素化合物;エタノール、1ープロパノール、2
ープロパノール、1ーブタノール、2ーブタノール等の
低級アルコール類等があげられる。これらの水溶性有機
溶媒は単独または2種類以上を混合して用いてもよく、
その含有量は5〜40wt%の範囲で使用することが好
ましい。
【0046】また、本発明の記録液には、必要に応じて
紫外線吸収剤、マスキング剤、防腐剤、防カビ剤等が含
まれていてもよい。
【0047】
【実施例】以下に、本発明の記録液の具体的な組成をあ
げて説明する。なお、文中%とあるのは重量基準であ
る。
【0048】実施例1 化2の染料 3.5 % グリシドール 0.1 % トリエタノールアミン 0.05% ジエチレングリコール 15.0 % 2ープロパノール 3.5 % 水 72.85% 上記の2ープロパノールを除いた各成分を混合し、75
〜85℃で1時間加熱撹拌した。室温まで冷却した後、
2ープロパノールを加え、充分混合し、孔径0.8μの
メンブランフィルターで加圧濾過したのち、真空ポンプ
を用いて脱気処理をしインクジェット用記録液を調整し
た。
【0049】実施例2 化5の染料 4.0 % グリシジルイソプロピルエーテル 0.04% トリエタノールアミン 0.06% グリセリン 10.0 % チオジグリコール 5.0 % 1ープロパノール 4.0 % 水 76.9 % 上記の1ープロパノールを除いた各成分を混合し、75
〜85℃で3時間加熱撹拌した。室温まで冷却した後、
1ープロパノールを加え、充分混合し、孔径0.8μの
メンブランフィルターで加圧濾過したのち、真空ポンプ
を用いて脱気処理をしインクジェット用記録液を調整し
た。
【0050】実施例3 化10の染料 3.0 % ブチルグリシジルエーテル 0.002% ジエタノールアミン 0.008% 2ーピロリドン 6.0 % エタノール 6.0 % 水 84.99 % 上記のエタノールを除いた各成分を混合し、75〜85
℃で2時間加熱撹拌した。室温まで冷却した後、エタノ
ールを加え、充分混合し、孔径0.8μのメンブランフ
ィルターで加圧濾過したのち、真空ポンプを用いて脱気
処理をしインクジェット用記録液を調整した。
【0051】実施例4 化13の染料 2.5 % ブチルグリシジルエーテル 0.003% ジエタノールアミン 0.01 % グリセリン 3.0 % 2ーピロリドン 3.0 % エタノール 5.0 % 水 86.487% 実施例3と同様の方法で記録液を調整した。
【0052】実施例5 化15の染料 2.0 % アリルグリシジルエーテル 0.05% トリエタノールアミン 0.1 % 2ーピロリドン 8.0 % 水 89.85% 上記の各成分を混合、75〜85℃で1時間加熱撹拌
し、孔径0.8μのメンブランフィルターで加圧濾過し
たのち、真空ポンプを用いて脱気処理をしインクジェッ
ト用記録液を調整した。
【0053】実施例6 化18の染料 3.0 % フェニルグリシジルエーテル 0.005% トリエタノールアミン 0.095% エチレングリコール 18.0 % 1,3−ジメチルー2ーイミダゾリジノン 2.0 % 水 76.9 % 実施例5と同様の方法で記録液を調整した。
【0054】実施例7 化24の染料 2.5 % プロピレンオキシド 0.07% ジエタノールアミン 0.03% 1,3−プロパンジール 10.0 % nーメチルー2ーピロリドン 5.0 % 水 82.4 % 実施例5と同様の方法で記録液を調整した。
【0055】比較例1 化2の染料 3.5% ジエチレングリコール 15.0% 2ープロパノール 3.5% 水 78.0% 上記の2ープロパノールを除いた各成分を混合し、75
〜85℃で1時間加熱撹拌した。室温まで冷却した後、
2ープロパノールを加え、充分混合し、孔径0.8μの
メンブランフィルターで加圧濾過したのち、真空ポンプ
を用いて脱気処理をしインクジェット用記録液を調整し
た。
【0056】比較例2 化5の染料 4% グリセリン 10% チオジグリコール 5% 1ープロパノール 4% 水 77% 上記の1ープロパノールを除いた各成分を混合し、75
〜85℃で3時間加熱撹拌した。室温まで冷却した後、
1ープロパノールを加え、充分混合し、孔径0.8μの
メンブランフィルターで加圧濾過したのち、真空ポンプ
を用いて脱気処理をしインクジェット用記録液を調整し
た。
【0057】比較例3 下記の化29の染料 4.0 % ジエタノールアミン 0.01% グリセリン 3.0 % 2ーピロリドン 3.0 % エタノール 5.0 % 水 84.99% 上記のエタノールを除いた各成分を混合し、75〜85
℃で2時間加熱撹拌した。室温まで冷却した後、エタノ
ールを加え、充分混合し、孔径0.8μのメンブランフ
ィルターで加圧濾過したのち、真空ポンプを用いて脱気
処理をしインクジェット用記録液を調整した。
【0058】
【化29】
【0059】比較例4 化15の染料 2% 2ーピロリドン 8% 水 90% 上記の各成分を混合、75〜85℃で1時間加熱撹拌
し、孔径0.8μのメンブランフィルターで加圧濾過し
たのち、真空ポンプを用いて脱気処理をしインクジェッ
ト用記録液を調整した。
【0060】比較例5 化13の染料 3% グリセリン 10 % エチレングリコール 10 % 水酸化カリウム 0.1% 水 76.9% 比較例4と同様の方法で記録液を調整した。
【0061】比較例6 化10の染料 3% ジエチレングリコール 15 % サーフィノール440 0.1% (日信化学(株)製) 水 81.9% 比較例4と同様の方法で記録液を調整した。
【0062】比較例7 カーボンブラック MA7 2% (三菱化成(株)製) ジエチレングリコール 10% ポリビニルアルコール(分散剤) 0.2% 水 87.8% 上記の各成分を混合し、サンドミルで20分分散させた
後、金属メッシュフィルターで加圧濾過し、記録液を調
整した。
【0063】得られた実施例1乃至7及び比較例1乃至
7のインクを用い、インクの特性を当社インクジェット
プリンタHG−4800により下記の試験A〜Dの試験
をした。
【0064】<試験A:画像品質>オフィス等で汎用さ
れている4種の紙に対して画像を形成し、にじみの状態
を目視により判定した。
【0065】試験紙 Canon Dry (キャノン販売(株)) Xerox 4024 (Xerox Co.) Xerox P (富士Xerox(株)) Ricopy 6200 ((株)リコー) 判断基準 にじみがなく、濃度も高く鮮明と感じる ◎ ややにじむが画像に影響なく、濃度も高い ○ にじみが目立つ △ にじみがひどい × <試験B:速乾性>試験Aで用いた4種の紙について印
字し、大昭和上質紙で印字面を軽くこすり、インクが乾
燥し汚れが生じなくなるまでの時間を測定した。
【0066】<試験C:保存安定性>記録液をガラス容
器に密閉し、ー30℃と70℃で1カ月保存した後、初
期の物性値、色調との比較及び不溶分の析出の有無を確
認した。
【0067】判断基準 初期の物性値、色調との差がほとんどなく、不溶分の析
出が認められない ○ 初期の物性値、色調との差があるか、または不溶分の析
出が認められる × <試験D:耐水性>試験Aで用いた4種の紙について印
字し、印字部分に水道水を1滴たらし、自然乾燥後印字
の滲みを目視で評価するウォーターマーク試験と水道水
に24 時間浸漬し、引き上げ、自然乾燥後印字部分の
OD値と浸漬前のOD値を測定し、印字の残り具合いを
評価する浸漬試験をし、耐水性を以下の判断基準にし
たがって評価した。
【0068】なお、OD値の測定はMacbeth製
プリントコントラルトメーター PCM−2を用い、反
射率を測定した。10ポイント平均値をxとした場合、
OD値はlog(100/x)で求められる。
【0069】判断基準 ・ウォーターマーク 印字部分に水道水を1滴たらし、自然乾燥後の印字状態
を全く滲みがない ◎ やや滲むが文字に影響がない ○ 滲みが文字に影響を与える △ 滲みがひどく文字が読み取れない × という観点で目視により判断する。
【0070】・浸漬試験 浸漬前のOD値に対し、浸漬後のOD値が 100〜80% ◎ 80〜60% ○ 60〜30% △ 30%以下 × という基準で判断する。
【0071】上記の試験結果を表1に示す。
【0072】
【表1】
【0073】以上のように本発明の記録液(実施例1乃
至7)は、高画像品位で速乾性に優れ、かつ保存安定
性、耐水性が良好であった。
【0074】
【発明の効果】従来、水性の記録液において、速乾性を
高めようとすると記録画像ににじみが生じ、鮮明さに欠
けてしまい、画像品位を高めようとすると速乾性が劣化
し、高画像品位と速乾性の両立はできなかったが、本発
明の記録液を用いることにより高画像品位のまま速乾性
が得られる。
【0075】さらに、本発明の記録液は耐水性もあり、
保存安定性も優れることから信頼性に優れた記録液を提
供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともエポキシ基含有化合物を含む
    ことを特徴とする記録液。
  2. 【請求項2】 エポキシ基含有化合物を0.0001〜
    1wt%、好ましくは0.001〜0.5wt%含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の記録液。
  3. 【請求項3】 構造中に −NH−、−NH2、−SO2
    NH2、−OH、−COOHのいずれかを有する染料を
    含むことを特徴とする請求項1記載の記録液。
  4. 【請求項4】 低級アミノアルコール類を0.001〜
    0.1wt%含むことを特徴とする請求項1記載の記録
    液。
JP3773992A 1992-02-25 1992-02-25 記録液 Pending JPH05230411A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0779346A3 (en) * 1995-12-13 1997-11-19 Xerox Corporation Ink jet compositions and recording processes

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0779346A3 (en) * 1995-12-13 1997-11-19 Xerox Corporation Ink jet compositions and recording processes

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