JPH05230280A - 安定化された樹脂組成物 - Google Patents

安定化された樹脂組成物

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JPH05230280A
JPH05230280A JP3493892A JP3493892A JPH05230280A JP H05230280 A JPH05230280 A JP H05230280A JP 3493892 A JP3493892 A JP 3493892A JP 3493892 A JP3493892 A JP 3493892A JP H05230280 A JPH05230280 A JP H05230280A
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JP
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carbon atoms
resin composition
alkyl
polymer
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JP3493892A
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Kazuo Yamamura
和夫 山村
Akira Matsumoto
明 松本
Masataka Ooka
正隆 大岡
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗料、接着剤、シーリング剤ならびに注形樹
脂などの、各種の用途に適した硬化性樹脂組成物として
の、貯蔵安定性に優れる樹脂組成物を提供することにあ
る。 【構成】 一分子中に少なくとも2個のヘミアセタール
エステル基および/またはヘミケタールエステル基を有
する、ビニル系樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリアミド樹脂およびポリエステル樹脂よりなる
群から選ばれる、少なくとも1種の樹脂(A)に、α,
β−エチレン性不飽和エーテル化合物(B)を添加配合
せしめることから成る、安定化された樹脂組成物。 【効果】 α,β−エチレン性不飽和エーテル化合物
(B)を含有せしめた、本発明の樹脂組成物は、とりわ
け、貯蔵安定性に優れるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規にして有用なる、安
定化された樹脂組成物に関する。さらに詳細には、一分
子中に少なくとも2個のヘミアセタールエステル基およ
び/またはヘミケタールエステル基を有する重合体
(A)と、α,β−エチレン性不飽和エーテル化合物
(B)とを含有することから成る、とりわけ、貯蔵安定
性に優れる、極めて実用性の高い樹脂組成物に関する。
【0002】これらのヘミアセタールエステル基および
/またはヘミケタールエステル基は、酸性化合物の存在
下に、または、加熱下に、分解反応を起こして、カルボ
キシル基を生成する。
【0003】そのために、当該ヘミアセタールエステル
基および/またはヘミケタールエステル基を有する重合
体と、α,β−エチレン性不飽和エーテル化合物とより
なる樹脂組成物は、つまり、α,β−エチレン性不飽和
エーテル化合物という特定の化合物によって安定化され
た、当該ヘミアセタールエステル基および/またはヘミ
ケタールエステル基を有する重合体は、ポリエポキシ化
合物またはエポキシ基含有重合体と組み合わせることに
よって、1液型硬化性樹脂組成物を与え、主として、自
動車の車体や金属塗装の如き、各種の塗料用として、あ
るいは、接着剤、シーリング剤または注型樹脂の如き、
各種の、各種の分野に利用されるものである。
【0004】
【従来の技術】カルボキシル基を有する、それぞれ、ビ
ニル系重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリエーテル樹脂またはポリアミド樹脂などは、これを
ポリエポキシ化合物またはエポキシ基含有重合体と組み
合わせて1液型樹脂組成物とした場合には、硬化性に優
れる処から、塗料、接着剤またはシーリング剤の如き、
各種の用途に使用されて来たが、かかる組成物は、貯蔵
安定性が不十分なるために、前記した如き用途に、それ
ほど、広範に使用されるには到っていない。
【0005】これに対して、ヘミアセタールエステル基
および/またはヘミケタールエステル基を含有する重合
体は、当該基が、カルボキシル基を保護した構造を有す
るものである処から、上記のような目的で以て、ポリエ
ポキシ化合物ないしはエポキシ基含有重合体と組み合わ
せた場合には、その貯蔵安定性の改善を図ることの出来
る、有望なるものであると考えられる。
【0006】しかしながら、従来のヘミアセタールエス
テル基および/またはヘミケタールエステル基を有する
重合体は、保存中に、ヘミアセタールエステル基および
/またはヘミケタールエステル基の一部が、熱分解を起
こして、カルボキシル基を生成するために、得られる重
合体中に、カルボキシル基もまた、導入されてしまうと
いう問題があった。
【0007】それがために、たとえば、上記したポリエ
ポキシ化合物ないしはエポキシ基含有重合体と組み合わ
せて、1液型硬化性樹脂組成物とした場合には、貯蔵安
定性の悪化を招く原因になるなど、従来法で製造した重
合体の用途には、自ずから、限界があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる現
状に鑑みて、ヘミアセタールエステル基および/または
ヘミケタールエステル基を有する重合体中の、当該基の
分解反応を、極力、抑制する方法を検討した結果、これ
らの重合体に、α,β−エチレン性不飽和エーテル化合
物を共存させることにより、貯蔵中に起こる、ヘミアセ
タールエステル基および/またはヘミケタールエステル
基の熱分解が抑制されることを見い出しだし、上述した
課題を見事に解決するに及んで、ここに、本発明を完成
させるに到った。
【0009】すなわち、本発明は、基本的には、一分子
中に少なくとも2個のヘミアセタールエステル基および
/またはヘミケタールエステル基を有する重合体(A)
に、α,β−エチレン性不飽和エーテル化合物(B)を
添加配合せしめることによって、とりわけ、貯蔵安定性
に優れる樹脂組成物を提供するものであり、換言すれ
ば、上記した特定の重合体(A)と、特定の化合物
(B)とを含有することから成る、安定化された樹脂組
成物を提供しようとするものである。
【0010】
【構成】ここにおいて、本発明で用いられる、上記した
一分子中に、それぞれ、少なくとも2個のヘミアセター
ルエステル基および/またはヘミケタールエステル基を
有する重合体(A)〔以下、これを樹脂(A)ともい
う。〕、つまり、当該基を有する、それぞれ、ビニル系
樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂およびポリウレタン樹脂から選ばれる、少なくと
も1種の樹脂(A)とは、下記するような、それぞれ、
一般式[I−1]または[III−1]で示されるよう
な、ヘミアセタールエステル基および/または下記する
如き、それぞれ、一般式〔I−2〕、[II]または
[III−2]で示されるような、ヘミケタールエステ
ル基を、一分子中に少なくとも2個有する、ビニル系重
合体、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂あるいはポリウレタン樹脂を指称するものであ
る。
【0011】
【化5】
【0012】[ただし、式中のXは、炭素数が1〜10
なるアルキル基、アルコキシル基、アリール基、アルカ
ノイルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基およ
びハロゲン原子よりなる群から選ばれる、少なくとも1
種の原子団で置換されていても、置換されていなくても
よい、炭素数が3〜10なるアルキレン基を表すものと
する。]
【0013】
【化6】
【0014】[ただし、式中のR2 は水素原子または炭
素数が1〜10なるアルキル基を表すものとし、また、
3 は炭素数が1〜22なるアルキル基、またはシクロ
アルキル基、アラルキル基、アリール基、アルコキシル
基、アルカノイルオキシ基およびハロゲン原子よりなる
群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置換されて
いても置換されていなくてもよい、炭素数が1〜22な
るアルキル基を表すものとする。]
【0015】
【化7】
【0016】[ただし、式中のXは炭素数が1〜10な
るアルキル基、アルコキシル基、アリール基、アルカノ
イルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基および
ハロゲン原子よりなる群から選ばれる、少なくとも1種
の原子団で置換されていても、置換されていなくてもよ
い、炭素数が3〜10なるアルキレン基を表すものと
し、R5 は炭素数が1から18なるアルキル基、シクロ
アルキル基、アルコキシル基、シクロアルコキシ基、ア
リール基、アリールオキシ基、アルカノイルオキシ基、
アラルキル基、アラルキルオキシ基およびハロゲン原子
よりなる群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置
換されていても置換されていなくてもよい、炭素数が1
から18からなるアルキル基を表すものとする。]
【0017】
【化8】
【0018】[ただし、式中のXは、炭素数が1〜10
なるアルキル基、アルコキシル基、アリール基、アルカ
ノイルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基およ
びハロゲン原子よりなる群から選ばれる、少なくとも1
種の原子団で置換されていても、いなくてもよい、炭素
数が3〜10なるアルキレン基を表すものとし、また、
1 は炭素数が1〜18なるアルキル基、またはシクロ
アルキル基、アラルキル基もしくはアルコキシル基で置
換されていても、置換されていなくてもよい、炭素数が
1〜18なるアルキル基を表すものとする。]
【0019】
【化9】
【0020】[ただし、式中のR2 およびR3 は前出の
通りであるものとし、R6は炭素数が1〜10なるアル
キル基を表すものとする。]
【0021】かかる樹脂(A)を調製するには、 カ
ルボキシル基を有する各樹脂類を、α,β−エチレン性
不飽和エーテル化合物と反応させる方法とか、 カル
ボキシル基を有する各種樹脂類をα−ハロゲノエーテル
化合物と反応させる方法などのような、種々の方法を採
用することが出来るが、の方法によるのが、特に簡便
である。
【0022】前記したの方法で、一般式[I−1]ま
たは[III−1]で示されるヘミアセタールエステル
基含有樹脂(A)を調製する際に使用されるα,β−エ
チレン性不飽和エーテル化合物としては、それぞれ、下
記の如き一般式[IV]または[V]で示されるような
ものが、特に代表的な化合物である。
【0023】
【化10】
【0024】[ただし、式中のYは炭素数が1〜10な
るアルキル基、アルコキシル基、アリール基、アルカノ
イルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基および
ハロゲン原子よりなる群から選ばれる、少なくとも1種
の原子団で置換されて居ても居なくてもよい、炭素数が
2〜9なるアルキレン基を表すものとし、また、Zは水
素原子あるいは炭素数が1〜10なるアルキル基、アル
コキシル基、アリール基、アルカノイルオキシ基、アリ
ールオキシ基、アラルキル基またはハロゲン原子を表す
ものとする。]
【0025】
【化11】 R2−CH=CH−OR3 [V] [ただし、式中のR2 およびR3 は、いずれも、前出の
通りである。]前記したの方法で以て、一般式[I−
2]、[II]または[III−2]で示されるヘミケ
タールエステル基含有樹脂(A)を調製する際に使用さ
れるα,β−エチレン性不飽和エーテル化合物として
は、それぞれ、下記一般式[VI]、[VII]または
[VIII]で示されるようなものが、特に代表的なも
のである。
【0026】
【化12】
【0027】[ただし、式中のYは炭素数が1〜10な
るアルキル基、アルコキシル基、アリール基、アルカノ
イルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基および
ハロゲン原子よりなる群から選ばれる、少なくとも1種
の原子団で置換されて居ても居なくてもよい、炭素数が
2〜9なるアルキレン基を表すものとし、また、Zは水
素原子あるいは炭素数が1〜10なるアルキル基、アル
コキシル基、アリール基、アルカノイルオキシ基、アリ
ールオキシ基、アラルキル基またはハロゲン原子を表す
ものとし、R5 は前出の通りであるものとする。]
【0028】
【化13】
【0029】[ただし、式中のR1 、YおよびZは、い
ずれも、前出の通りである。]
【0030】
【化14】 R2−CH=CR6−OR3 [VIII] [ただし、式中のR2 、R3 およびR6は、いずれも、
前出の通りであるものとす る。]前記したの方法で
以て、この樹脂(A)を調製する際に使用される、カル
ボキシル基含有の各種の樹脂は、常法に従って調製され
る。
【0031】まず、カルボキシル基含有ビニル系樹脂を
調製するには、(メタ)アクリル酸、フマル酸、マレイ
ン酸、クロトン酸の如き、各種のカルボキシル基含有ビ
ニル系単量体と、これらと共重合可能なるビニル系単量
体とを、公知慣用の方法で、ラジカル重合せしめればよ
い。
【0032】カルボキシル基を含有するポリエーテル樹
脂を調製するには、一分子当たりに少なくとも2個の水
酸基を有する、それぞれ、ポリオキシエチレン系ポリエ
ーテル、ポリオキシプロピレン系ポリエーテル、ポリオ
キシブチレン系ポリエーテル、またはビスフェノールA
ないしはビスフェノールFの如き、各種の芳香族ポリヒ
ドロキシ化合物などから誘導されるポリエーテルのよう
な、種々のポリエーテル類と、コハク酸、アジピン酸、
セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
トリメリット酸の如き、各種の多価カルボン酸類、ある
いは、これらの各種の酸無水物のような、種々の反応性
誘導体とを反応させればよい。
【0033】次いで、カルボキシル基を有するポリエス
テル樹脂を調製するには、前記した如き、各種の多価カ
ルボン酸類、あるいは、それらの各種の反応性誘導体
類;またはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、トリメチ
ロールプロパン、トリメチロールエタン、グリセリンの
如き、各種のポリヒドロキシ化合物などをはじめ、各種
の脂肪酸類;または各種の油脂類;さらには、ε−カプ
ロラクトンなどを、公知慣用の方法で反応させればよ
い。
【0034】また、カルボキシル基を有するポリアミド
樹脂を調製するには、エチレンジアミン、ブチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミ
ンの如き、各種のジアミン類;またはコハク酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、ダイマー酸の
如き、各種の二塩基酸類;あるいは、カプロラクタム類
またはラウロラクタム類の如き、各種のラクタム類の如
き、各種の諸原料を、公知慣用の方法で反応させればよ
い。
【0035】さらに、カルボキシル基を有するポリウレ
タン樹脂を得るには、水酸基またはイソシアネート基を
有する、ポリエーテルウレタン樹脂またはポリエステル
ウレタン樹脂の如き、各種のポリウレタン樹脂と、前記
した如き、種々の多価カルボン酸、あるいは、それらの
無水物とを反応させるなどの、公知慣用の方法を適用す
ることが出来る。
【0036】前記した如き、各種のカルボキシル基含有
樹脂類と、前記した如きα,β−不飽和エーテルとを反
応させて、少なくとも2個のヘミアセタールエステル基
および/またはヘミケタールエステル基含有の当該樹脂
(A)を調製するには、p−トルエンスルホン酸、メタ
ンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、塩酸、
硫酸、燐酸、亜燐酸、酸性燐酸エステル、酸性亜燐酸エ
ステル、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリクロル酢
酸、トリフルオロ酢酸の如き酸性物質;またはアセチル
クロライド、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロ
ライド、p−トルエンスルホニルクロライド、ベンゼン
スルホニルクロライド、p−トルエンスルホニルブロマ
イドの如き、各種の活性水素化合物と反応せしめること
によって酸を生成する化合物などの存在下に、両者成分
を反応させればよい。
【0037】反応させるに際して、カルボキシル基含有
樹脂が液状である場合には、無溶剤で、あるいは、溶剤
中で反応させることが出来る。カルボキシル基含有樹脂
が固形である場合には、溶剤中で反応させねばならな
い。
【0038】溶剤中で反応させる場合に使用される溶剤
類としては、活性水素を含有しないものが使用される。
かかる溶剤類のうちでも特に代表的なもののみを例示す
るにとどめれば、ベンゼン、トルエンもしくはキシレン
の如き、各種の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、シクロヘキサンもしくはシクロオクタン
の如き、各種の脂肪族ないしは脂環族系炭化水素類;ジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテルもしくはジ−
n−ブチルエーテルの如き、各種のエーテル類;または
酢酸エチル、酢酸ブチルもしくは酢酸アミルの如きエス
テル系溶剤類などである。
【0039】反応させるに当たって、上掲した各種の原
料類を一括仕込みして反応させたり、カルボキシル基含
有樹脂類と、触媒との混合物に、α,β−不飽和エーテ
ルを滴下したりするなどの、種々の反応方法を適用する
ことが出来る。
【0040】また、このさいの反応温度は、0〜100
℃なる範囲内、好ましくは、10〜70℃なる範囲内が
適切である。次に、ビニル系樹脂(A)を調製する方法
としては、前記したなる方法、すなわち、カルボキシ
ル基含有ビニル系樹脂に、α、βーエチレン性不飽和エ
ーテル化合物を反応させるという方法のほかにも、
ヘミアセタールエステル基および/またはヘミケタール
エステル基を含有するビニル系単量体と、単独で、また
は、これらと共重合可能なるその他の他の単量体とを、
ラジカル重合せしめる方法もまた、簡便であるので推奨
されよう。
【0041】ここにおいて、上記したなる方法で以
て、当該樹脂(A)を調製するに際して用いられる、そ
れぞれ、ヘミアセタールエステル基含有ビニル系単量体
とは、前記の一般式〔I−1〕または〔III−1〕で
表されるような基を有するビニル系単量体を指称し、一
方、ヘミケタールエステル基含有ビニル系単量体とは、
一般式〔I−1〕、〔II〕または〔III−2〕で表
されるような基を有するビニル系単量体を指称する。
【0042】かかるビニル系単量体を調製するには、カ
ルボキシル基含有ビニル系単量体に、 α,β−エチ
レン性不飽和エーテル化合物と反応させるという方法で
あるとか、 α−ハロゲノエーテル化合物と反応させ
るという方法などの、種々の方法を採用できるが、の
方法が、特に簡便である。
【0043】前記したの方法で以て、一般式[I−
1]または[III−1]で示されるようなヘミアセタ
ールエステル基含有ビニル系単量体を調製する際に使用
されるα,β−エチレン性不飽和エーテル化合物として
は、前記一般式[IV]または[V]で示されるよう
な、種々の化合物が使用される。
【0044】さらに、前記したの方法で以て、それぞ
れ、一般式[I−1]、[II]または[III−2]
で示されるような、種々のヘミケタールエステル基含有
ビニル系単量体を調製する際に使用されるα,β−エチ
レン性不飽和エーテル化合物としては、前掲したそれぞ
れの、一般式[VI]、[VII]または[VIII]
で示されるような化合物が使用される。
【0045】こうした付加反応生成物たる、つまり、前
掲の一般式〔I−1〕で示されるヘミアセタールエステ
ル基含有ビニル系単量体類としては、特に、メタクリル
酸との反応によって得られる化合物として代表的なもの
のみを例示するに止めれば、
【0046】
【化15】
【0047】
【化16】
【0048】または
【0049】
【化17】
【0050】で示されるような(I−1−1)〜(I−
1−9)などであり、この一般式〔I−1〕におけるX
の炭素数としては、3〜10なる範囲内が、好ましく
は、3〜6なる範囲内が適切である。
【0051】次いで、前掲の一般式〔III−1〕で示
されるヘミアセタールエステル基含有ビニル系単量体類
として、特に、メタクリル酸との付加反応生成物、つま
り、メタクリル酸エステル類として代表的なもののみを
例示するにとどめれば、
【0052】
【化18】
【0053】
【化19】
【0054】
【化20】
【0055】または
【0056】
【化21】
【0057】で示されるような(III−1−1)〜
(III−1−14)などである。前掲の一般式〔II
I−1〕におけるR2 としては、それぞれ、水素原子ま
たは炭素数が1〜18なるアルキル基が、好ましくは、
炭素数が1〜6なるアルキル基が適切であるし、また、
R3 としては、炭素数が1〜18なるアルキル基が、好
ましくは、炭素数が1〜12なるアルキル基が適切であ
る。
【0058】さらに、前掲の一般式〔Iー2〕で示され
るヘミケタールエステル基含有ビニル系単量体類として
は、特に、メタクリル酸との反応によって得られる化合
物として代表的なもののみを例示するに止めれば、
【0059】
【化22】
【0060】で示されるような(I−2−1)〜(I−
2−3)などである。また、前掲の一般式〔II〕で示
されるヘミケタールエステル基含有ビニル系単量体類と
しては、特に、メタクリル酸との反応によって得られる
化合物として代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、
【0061】
【化23】
【0062】
【化24】
【0063】
【化25】
【0064】
【化26】
【0065】または
【0066】
【化27】
【0067】で示されるような(II−1)〜(II−
13)などで、前掲の一般式〔II〕におけるXの炭素
数としては、4〜11なる範囲内が、好ましくは、4〜
6なる範囲内が適切である。
【0068】さらにまた、前掲の一般式〔III−2〕
で示されるヘミケタールエステル基含有ビニル系単量体
類としては、特に、メタクリル酸との反応によって得ら
れる化合物として代表的なもののみを例示するにとどめ
れば、
【0069】
【化28】
【0070】
【化29】
【0071】または
【0072】
【化30】
【0073】で示されるような(III−2−1)〜
(III−2−7)などである。上掲された如き種々の
単量体は、それぞれ、一般式〔I〕、〔II〕または
〔III〕で示されるヘミアセタール−および/または
ヘミケタールエステル基含有ビニル系重合体類を調製す
るための、当該エステル基含有ビニル系単量体類のうち
の、単に、メタクリル酸誘導体のみでしかないが、これ
らのほかにも、アクリル酸誘導体、クロトン酸誘導体も
しくはカルボキシエチル(メタ)アクリレート誘導体
類;コハク酸、アヂピン酸もしくはセバシン酸の如き飽
和ジカルボン酸のモノビニルエステル誘導体類;マレイ
ン酸、フマル酸もしくはイタコン酸の如き不飽和ジカル
ボン酸誘導体類;あるいは、
【0074】上掲の不飽和ジカルボン酸類と1価アルコ
ール類とのハーフエステル誘導体類などをはじめ、さら
には、アミノ酸類のメタ(アクリル)酸アミド誘導体と
か、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートで代表
されるような水酸基含有単量体類と、無水コハク酸もし
くは無水フタル酸の如き酸無水物との付加反応物の如
き、各種のカルボキシル基含有誘導体類などの、種々の
化合物に対して、前掲した如き、それぞれ、一般式〔I
V〕、〔V〕、〔VI〕、〔VII〕または〔VII
I〕で示されるような、各種の化合物を付加反応せしめ
ることによって得られる形の、種々の単量体類もまた、
使用できるのは勿論である。
【0075】さらに、本発明で使用される、当該官能基
を有するビニル系単量体と共重合可能なる単量体として
特に代表的なもののみを例示するに止めれば、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレートもしくはラウリル(メタ)アクリレー
トの如き、C1 〜C22なる各種のアルキル(メタ)アク
リレート類;
【0076】シクロペンチル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレートもしくはイソボルニ
ル(メタ)アクリレートの如き、各種の脂環式アルキル
(メタ)アクリレート類;ベンジル(メタ)アクリレー
トもしくはフェネチル(メタ)クリレートの如き、各種
のアラルキル(メタ)アクリレート類;
【0077】2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニ
ルエーテルもしくは2−ヒドロキシエチルアリルエーテ
ルの如き、各種の水酸基含有単量体類;クロトン酸メチ
ルもしくはクロトン酸エチルの如き、各種のクロトン酸
のアルキルエステル類;ジメチルマレート、ジブチルマ
レート、ジメチルフマレート、ジブチルフマレート、ジ
メチルイタコネートもしくはジブチルイタコネートの如
き、各種の不飽和ジカルボン酸のジアルキルエステル
類;
【0078】スチレン、p−tert−ブチルスチレ
ン、α−メチルスチレンもしくはビニルトルエンの如
き、各種の芳香族ビニル単量体類;(メタ)アクリルア
ミドもしくはN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド
の如き、各種の(メタ)アクリルアミド類;(メタ)ア
クリロニトリルもしくはクロトノニトリルの如き、各種
のシアノ基含有単量体類;
【0079】フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、テトラ
フルオロエチレン、クロロトリフルオロエチエレン、ヘ
キサフルオロプロピレン、塩化ビニルもしくは塩化ビニ
リデンの如き、各種のハロオレフィン類;エチレン、プ
ロピレン、イソブチレンもしくは1−ブテンの如き、各
種のα−オレフィン類;または酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、ピバリン酸ビニルもしくはバーサテイック酸
ビニルの如き、カルボン酸ビニルエステル類などであ
り、
【0080】さらには、エチルビニルエーテル、n−ブ
チルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテルもしく
はシクロヘキシルビニルエーテルの如き、各種のアルキ
ル−ないしはシクロアルキルビニルエーテル類などであ
る。
【0081】さらに、本発明の目的を逸脱しない限りに
おいて、あるいは、用途の要求性能を損なわない範囲内
の量で、前掲した如き各種のカルボキシル基含有単量体
類をも共重合せしめることが出来る。
【0082】使用する重合開始剤としては、勿論、公知
慣用のラジカル重合開始剤が使用され、かかる重合開始
剤のうちでも特に代表的なもののみを例示するに止めれ
ば、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、
2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)の如
き、各種のアゾ化合物;t−ブチルパーオキシピバレー
ト、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパ
ーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ベンゾイルパー
オキサイド、ラウロイルパーオキサイド、アセチルパー
オキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、
クメンハイドロパーオキサイド、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネート
の如き、各種の過酸化物がある。
【0083】かかるラジカル重合開始剤の使用量は、重
合開始剤の種類、重合温度、共重合体の分子量などに応
じて適宜決定されるが、概ね、共重合せしめる単量体の
総重量の0.01〜10重量%程度で良い。
【0084】重合形式は、懸濁重合法、エマルジョン重
合法、塊状重合法または溶液重合法などの公知の重合方
法が適用しうるし、さらに、光重合法などを駆使して、
目的とするビニル系重合体を製造することも出来る。そ
の中でも、重合操作などの観点から、溶液重合方法が特
に好ましい。
【0085】溶液重合反応で用られる溶剤として特に代
表的なもののみを例示するに止めれば、トルエン、キシ
レン、シクロヘキサン、n−ヘキサンもしくはn−オク
タン、シクロペンタン、シクロヘキサンの如き、各種の
炭化水素系;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、エ
チレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチ
レングリコールモノエチルエーテルアセテートの如き、
各種のエステル系;アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、メチルアミルケトンもしくはシ
クロヘキサノンの如き、各種のケトン類;
【0086】ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジイソプロピルエーテル、ジ−n−ブチル
エーテルの如き、各種のエーテル類;クロロホルム、メ
チレンクロライド、四塩化炭素、トリクロロエタン、テ
トラクロロエタンの如き、各種の塩素化炭化水素類;ま
たはN−メチルピロリドン、ジメチルフォルムアミド、
ジメチルアセトアミド、エチレンカーボネートなどがあ
る。
【0087】かかる溶剤類は、単独使用でも2種以上の
併用でもよいことは、勿論である。そして、その使用量
としては、使用する単量体総量100重量部に対して5
〜1,000重量部程度で良い。
【0088】かくして得られる、少なくとも2個のヘミ
アセタールエステル基および/またはヘミケタールエス
テル基を有する当該樹脂(A)の数平均分子量として
は、250〜50,000なる範囲内が、さらに好まし
くは、300〜30,000なる範囲内が適切である。
【0089】250未満では、ポリエポキシ化合物と組
み合わせて、熱硬化性樹脂組成物として利用した場合
に、焼き付け時に、当該樹脂(A)なる成分の揮散が大
きくなり易いし、一方、50,000を超えると、作業
性が低下するようになるので、いずれの場合も好ましく
ない。
【0090】次に、本発明で用いられる、前記したα,
β−エチレン性不飽和エーテル化合物(B)として特に
代表的なもののみを例示するにとどめれば、前掲した如
き、それぞれ、一般式〔IV〕、〔V〕、〔VI〕、
〔VII〕または〔VIII〕などで代表されるような
化合物である。
【0091】ここにおいて、これらの一般式〔IV〕、
〔V〕、〔VI〕、〔VII〕または〔VIII〕など
で示される化合物として特に代表的なもののみを例示す
るにとどめれば、それぞれ、下記の構造式〔IX〕、
〔X〕、〔XI〕、〔XII〕または〔XIII〕など
で示されるようなものである。
【0092】
【化31】
【0093】
【化32】
【0094】
【化33】
【0095】
【化34】
【0096】もしくは
【0097】
【化35】
【0098】または
【0099】
【化36】 CH2=CH−OC25 [XII−1]
【0100】
【化37】 CH2=CH−OC37 [XII−2]
【0101】
【化38】 CH2=CH−OC49 [XII−3]
【0102】
【化39】 CH2=CH−O−i−C49 [XII−4]
【0103】
【化40】 CH2=CH−O−CH2−CH(C25)C49 [XII−5]
【0104】
【化41】 CH2=CH−OC1225 [XII−6]
【0105】
【化42】 CH2=CH−OC1837 [XII−7]
【0106】
【化43】 CH2=CH−OC611 [XII−8]
【0107】
【化44】 CH2=CH−OCH2−C65 [XII−9]
【0108】
【化45】 CH3−CH=CH−OC49 [XII−10]
【0109】
【化46】 C37−CH=CH−OC49 [XII−11]
【0110】
【化47】 C511−CH=CH−OC25 [XII−12]
【0111】
【化48】 CH2=CH−OCH3 [XII−13]
【0112】
【化49】 CH2=CH−OC24Cl [XII−14]
【0113】
【化50】 CH2=C(CH3)−OC25 [XIII−1]
【0114】
【化51】 CH2=C(CH3)−OC37 [XIII−2]
【0115】
【化52】 CH2=C(CH3)−OC49 [XIII−3]
【0116】
【化53】 CH2=C(CH3)−O−i−C49 [XIII−4]
【0117】
【化54】 CH2=C(CH3)−O−CH2−CH(C25)C49 [XIII−5]
【0118】
【化55】 CH2=C(CH3)−OC1225 [XIII−6] もしくは
【0119】
【化56】 CH2=C(CH3)−OC1837 [XIII−7] これらα,β−エチレン性不飽和エーテル化合物(B)
は単独で、もしくは、2種類以上の混合物として使用す
ることができる。
【0120】かくして、以上に掲げられた、それぞれ、
重合体(A)および化合物(B)なる両者成分から、本
発明の樹脂組成物を調製するには、重合体(A)中のヘ
ミアセタールエステル基および/またはヘミケタールエ
ステル基と、化合物(B)中の不飽和二重結合との当量
比が、前者基:後者結合の形で、1:0.01〜1:2
0となるように、好ましくは、1:0.02〜1:10
となるように配合せしめればよい。
【0121】0.01未満の場合には、ヘミアセタール
エステル基またはヘミケタールエステル基の分解抑制効
果が小さくなり易いし、一方、10を超えて、余りに化
合物(B)の使用量が多くなる場合には、どうしても、
得られる樹脂組成物の着色が著しくなり易いので、いず
れの場合も好ましくない。
【0122】本発明の安定化された樹脂組成物は、その
応用用途に応じて、有機溶剤溶液型、有機溶剤分散型、
無溶剤液状型または無溶剤固形型、あるいは粉状型(粉
体)などのいずれの形態としてでも、用いることが出来
る。
【0123】本発明の樹脂組成物は、そのままで、ある
いは、硬化剤と組み合わせて、さらには、顔料、充填
剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤または顔
料分散剤のような、公知慣用の各種の添加剤類などをも
配合せしめて、たとえば、塗料として、シーリング剤と
して、あるいはフィルムなどとして、各種の用途に利用
することが出来る。
【0124】
【実施例】次に、本発明を参考例、実施例および比較例
により、一層、具体的に説明するが、以下において、部
および%は特に断りの無い限り、すべて重量基準である
ものとする。
【0125】参考例 1〔ヘミアセタールエスエル基含
有樹脂(A)の調製例〕 反応容器に、キシレンの400部と、酢酸ブチルの22
5部とを仕込み、窒素雰囲気下で攪拌しながら、60℃
に保持して、スチレンの50部、メタクリル酸n−ブチ
ルの223部、アクリル酸n−ブチルの212部、アク
リル酸の15部、酢酸n−ブチルの125部、2,2’
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)の40
部およびt−ブチルパーオキシオクトエートの5部から
なる混合物を、6時間に亘って滴下した。
【0126】その後も、同温度に14時間のあいだ保持
して、数平均分子量(Mn)が5,860で、かつ、不
揮発分(NV)が40%なる、一分子当り2個のカルボ
キシル基を有するビニル系樹脂を得た。以下、これを中
間体(M−1)と略称する。
【0127】次いで、さらに、この中間体(M−1)
に、アセチルクロライドの1部を加え、攪拌しながら4
0℃に保持して、エチルビニルエーテルの30部を、3
時間に亘って滴下した。
【0128】その後も、さらに4時間のあいだ反応を継
続せしめて、一分子当り2個のヘミアセタールエステル
基を有する、Mnが6,000で、NVが43%で、か
つ、固形分酸価(AN)が1.0なる目的ビニル系樹脂
の溶液を得た。以下、これを樹脂(A−1)と略称す
る。
【0129】参考例 2(同上) 温度計、還流冷却器、攪拌機、滴下漏斗および窒素ガス
導入管を備えた反応容器に、キシレンの300部を仕込
んで、窒素ガスの通気下に、60℃にまで昇温した。次
いで、同温度で、前掲の式〔III−1−1〕で示され
る、アセタールエステル基含有単量体の一つである1−
エトキシエチルメタクリレートの125部、キシレンの
100部、スチレンの44部、メタクリル酸n−ブチル
の246部、アクリル酸n−ブチルの85部、t−ブチ
ルパーオキシオクトエートの2.5部および2,2’−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)の20部
からなる混合物を、6時間に亘って滴下した。
【0130】その後も、同温度に14時間のあいだ保持
して、Mnが9,000で、NVが56%で、かつ、A
Nが1.9なる目的重合体の溶液を得た。以下、これを
樹脂(A−2)と略称する。
【0131】参考例 3(同上) 反応容器に、分子量が1,000なるポリエチレングリ
コールの1,000部および無水コハク酸の200部を
仕込み、窒素雰囲気下で攪拌しながら、140℃に昇温
した。
【0132】次いで、同温度で4時間のあいだ反応させ
て、一分子当り2個のカルボキシル基含有ポリエーテル
を得た。以下、これを中間体(M−3)と略称する。さ
らに、この中間体(M−3)に、酢酸エチルの400部
と、アセチルクロライドの1部とを加え、攪拌しながら
40℃に保持して、エチルビニルエーテルの158.4
部を3時間かけて滴下した。
【0133】その後も、さらに4時間のあいだ反応を継
続せしめて、一分子当たり2個のアセタールエステル基
を有する、Mnが1,350で、NVが76.2%で、
かつ、ANが0.8なる目的ポリエーテル樹脂を得た。
以下、これを樹脂(A−3)と略称する。
【0134】参考例 4(同上) 反応容器に、トリメチロールプロパンとε−カプロラク
トンとのモル比が1:3なる付加物の476部と、無水
コハク酸の300部とを仕込み、窒素雰囲気下で、攪拌
しながら140℃に昇温した。
【0135】次いで、同温度で4時間のあいだ反応させ
て、一分子当り3個のカルボキシル基を有するポリエス
テルを得た。以下、これを中間体(M−4)と略称す
る。さらに、この中間体(M−4)に、酢酸エチルの5
00部と、アセチルクロライドとの1部を加え、攪拌し
ながら40℃に保持して、イソブチルビニルエーテルの
315部を、3時間に亘って滴下した。
【0136】その後も、さらに4時間の反応を継続せし
めて、一分子当たり3個のアセタールエステル基を有す
る、Mnが1,100で、NVが67.7%で、かつ、
ANが1.5なる目的ポリエステル樹脂を得た。以下、
これを樹脂(A−4)と略称する。
【0137】参考例 5〔ヘミケタールエステル基含有
樹脂(A)の調製例〕 反応容器に、数平均分子量が500なるポリプロピレン
グリコールの1,500部、ヘキサメチレンジイソシア
ネートの336部およびジブチル錫ジラウレートの0.
9部を仕込み、窒素雰囲気下で攪拌しながら、100℃
に昇温した。
【0138】次いで、同温度で8時間のあいだ反応させ
たのち、酢酸n−ブチルの500部、トリフェニルホス
フィンの9部および無水フタル酸の296部を加え、1
20℃に昇温して、同温度で6時間のあいだ反応させ
て、一分子当たり2個のカルボキシル基を有するポリウ
レタン樹脂を得た。以下、これを中間体(M−5)と略
称する。
【0139】さらに、この中間体(M−5)に、酢酸n
−ブチルの500部と、アセチルクロライドの2.3部
とを加え、攪拌しながら40℃に保持して、ジヒドロピ
ランの176.4部を3時間かけて滴下した。
【0140】その後も、さらに4時間の反応を継続せし
めて、一分子当たり2個のヘミケタールエステル基を有
する、Mnが2,300、NVが69.5%、かつ、A
Nが0.5なる目的ポリウレタン樹脂を得た。以下、こ
れを樹脂(A−5)と略称する。
【0141】参考例 6(同上) さらに、参考例5で得られた中間体(M−5)に、酢酸
n−ブチルの500部およびアセチルクロライドの1.
5部を加え、攪拌しながら40℃に保持し、2−メトキ
シプロペンの227部を3時間に亘って滴下した。
【0142】その後も、さらに4時間の反応を継続せし
めて、一分子当たり3個のヘミケタールエステル基を有
する、Mnが1,500で、NVが74.7%で、か
つ、ANが1.1なる目的ポリエステル樹脂を得た。以
下、これを樹脂(A−6)と略称する。
【0143】実施例 1〜6 (A)成分と、(B)成分と、シンナーとを、第1表に
示されるような比率で以て配合せしめて、同表に示され
るようなNVを有する樹脂組成物を調製した。
【0144】ここにおいて、(B)成分としては、それ
ぞれ、以下の化合物を使用した。 (B−1)………エチルビニルエーテル (B−2)………3,4−ジヒドロ−2H−ピラン (B−3)………2−メトキシプロペン 各組成物についての「貯蔵安定性」のデータを、まとめ
て、同表に示す。
【0145】比較例 1〜6 参考例1〜6で得られた樹脂(A−1)〜(A−6)
を、第1表に示されるような条件下に保存したのちの
「貯蔵安定性」のデータを、まとめて、同表に掲げる。
【0146】
【表1】
【0147】《第1表の脚注》表中の「配合組成比」
は、いずれも、「部」で以て示されている。 註1)それぞれの組成物を、40℃に2週間、保存した
のちの固形分酸価を、各組成物の初期固形分酸価で除し
た値であって、この値が小さいほど、貯蔵安定性に優れ
ることを意味する。
【0148】註2)それぞれの組成物を、40℃に2週
間、保存したのちの粘度を、各組成物の初期粘度で除し
た値であって、この値が小さいほど、貯蔵安定性に優れ
ることを意味する。
【0149】
【表2】
【0150】
【表3】
【0151】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の樹脂組
成物は、有効成分として、ヘミアセタールエステル基お
よび/またはヘミケタールエステル基を有する樹脂中
の、当該基の分解を抑制する効果を有するα,β−エチ
レン性不飽和エーテル化合物を含んで成るものである処
から、とくに、貯蔵安定性に優れるものである。
【0152】そのために、本発明の樹脂組成物は、適当
なるエポキシ化合物と組み合わせることによって、各種
の金属類への塗装のような、種々の塗料用として、ある
いは、接着剤、シーリング剤ならびに注型樹脂の如き、
各種の応用分野に、広範に、利用されるものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [ただし、式中のXは、それぞれ、同一であっても異な
っていてもよい、炭素数が1〜10なるアルキル基、ア
ルコキシル基、アルカノイルオキシ基、アリール基、ア
リールオキシ基、アラルキル基およびハロゲン原子より
なる群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置換さ
れていても置換されていなくてもよい、炭素数が3〜1
0なるアルキレン基を表すものとし、また、Rは水素原
子また炭素数が1〜18なるアルキル基、アルコキシル
基、アルカノイルオキシ基、シクロアルキル基、シクロ
アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラル
キル基、アラルキルオキシ基およびハロゲン原子よりな
る群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置換され
ていても置換されていなくてもよい、炭素数が1〜18
なるアルキル基を表すものとする。]で示される構造
を、一般式
【化2】 [ただし、式中のXは、それぞれ、同一であっても異な
っていてもよい、炭素数が1〜10なるアルキル基、ア
ルコキシル基、アルカノイルオキシ基、アリール基、ア
リールオキシ基、アラルキル基およびハロゲン原子より
なる群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置換さ
れていても置換されていなくてもよい、炭素数が3〜1
0なるアルキレン基を表すものとし、また、R1 は炭素
数が1〜18なるアルキル基、またはアルコキシル基、
シクロアルキル基もしくはアラルキル基で置換されてい
ても置換されていなくてもよい、炭素数が1〜18なる
アルキル基を表すものとする。]で示される構造を、あ
るいは、一般式
【化3】 [ただし、式中のR2 およびR4 は、それぞれ、同一で
も異なっていてもよい、水素原子または炭素数が1〜1
0なるアルキル基を表わすものとし、また、R3は、そ
れぞれ、同一でも異なっていてもよい、炭素数が1〜2
2なるアルキル基、またはシクロアルキル基、アルコキ
シル基、アルカノイルオキシ基、アラルキル基、アリー
ル基およびハロゲン原子よりなる群から選ばれる、少な
くとも1種の原子団で置換されていても置換されていな
くてもよい、炭素数が1〜22なるアルキル基を表すも
のとする。]で示される構造のものである、請求項1に
記載の樹脂組成物。
【化4】 R2−CH=CR6−OR3 [VIII] [ただし、式中のR2 およびR6 は、それぞれ、水素原
子を表わすものとし、また、R3 はエチル基、ブチル
基、イソブチル基、ヘキシル基またはシクロヘキシル基
を表わすものとする。]で示されるものである、請求項
1に記載の樹脂組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】そのために、当該ヘミアセタールエステル
基および/またはヘミケタールエステル基を有する重合
体と、α,β−エチレン性不飽和エーテル化合物とより
なる樹脂組成物は、つまり、α,β−エチレン性不飽和
エーテル化合物という特定の化合物によって安定化され
た、当該ヘミアセタールエステル基および/またはヘミ
ケタールエステル基を有する重合体は、ポリエポキシ化
合物またはエポキシ基含有重合体と組み合わせることに
よって、一液型硬化性樹脂組成物を与え、主として、自
動車の車体や、金属塗装などの如き、各種の塗料用とし
て、あるいは、接着剤、シーリング剤または注型樹脂の
如き、各種の分野に利用されるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】前記したなる方法で、それぞれ、一般式
[I−1]または[III−1]で示されるヘミアセタ
ールエステル基を有する重合体ないしは樹脂(A)を調
製する際に使用されるα,β−エチレン性不飽和エーテ
ル化合物としては、それぞれ、下記の一般式[IV]ま
たは[V]で示されるようなものが、特に代表的なもの
である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】[ただし、式中のYは、炭素数が2〜9な
るアルキレン基、あるいは、炭素数が1〜10なるアル
キル基、アルコキシル基、アルカノイル基、アリール
基、アリールオキシ基、アラルキル基およびハロゲン原
子よりなる群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で
置換された、炭素数が2〜9なるアルキレン基を表わす
ものとし、また、Zは水素原子あるいは炭素数が1〜1
0なるアルキル基、アルコキシル基、アルカノイル基、
アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基またはハ
ロゲン原子を表わすものとする。]
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【化11】 R2−CH=CH−OR3 [V] [ただし、式中のR2 およびR3 は、いずれも、前出の
通りである。]前記したなる方法で以て、それぞれ、
一般式[I−2]、[II]または[III−2]で示
されるヘミアセタールエステル基を有する重合体ないし
は樹脂(A)を調製する際に使用されるα,β−エチレ
ン性不飽和エーテル化合物としては、それぞれ、下記の
一般式[VI]、[VII]または[VIII]で示さ
れるようなものが、特に代表的なものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】[ただし、式中のYは、炭素数が2〜9な
るアルキレン基、あるいは、炭素数が1〜10なるアル
キル基、アルコキシル基、アルカノイルオキシ基、アリ
ール基、アリールオキシ基、アラルキル基およびハロゲ
ン原子よりなる群から選ばれる、少なくとも1種の原子
団で置換された、炭素数が2〜9なるアルキレン基を表
わすものとし、また、Zは水素原子あるいは炭素数が1
〜10なるアルキル基、アルコキシル基、アルカノイル
オキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル
基またはハロゲン原子を表わすものとし、さらに、R5
は前出の通りであるものとする。]
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】
【化20】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】
【化25】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】
【化26】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正内容】
【0094】
【化33】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一分子中に少なくとも2個のヘミアセタ
    ールエステル基および/またはヘミケタールエステル基
    を有する重合体(A)と、α,β−エチレン性不飽和エ
    ーテル化合物(B)とを含有することを特徴とする、安
    定化された樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記したヘミアセタールエステル基また
    はヘミケタールエステル基が、一般式 【化1】 [ただし、式中のXは、それぞれ、同一であっても異な
    っていてもよい、炭素数が1〜10なるアルキル基、ア
    ルコキシ基、アリール基、アルカノイルオキシ基、アリ
    ールオキシ基、アラルキル基およびハロゲン原子よりな
    る群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置換され
    ていても置換されていなくてもよい、炭素数が3〜10
    なるアルキレン基を表すものとし、Rは水素原子または
    炭素数が1から18なるアルキル基、シクロアルキル
    基、アルコキシル基、シクロアルコキシ基、アリール
    基、アリールオキシ基、アルカノイルオキシ基、アラル
    キル基、アラルキルオキシ基およびハロゲン原子よりな
    る群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置換され
    ていても置換されていなくてもよい、炭素数が1から1
    8からなるアルキル基を表すものとする。]で示される
    構造を、一般式 【化2】 [ただし、式中のXは、それぞれ、同一であっても異な
    っていてもよい、炭素数が1〜10なるアルキル基、ア
    ルコキシル基、アリール基、アルカノイルオキシ基、ア
    リールオキシ基、アラルキル基およびハロゲン原子より
    なる群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置換さ
    れていても置換されていなくてもよい、炭素数が3〜1
    0なるアルキレン基を表すものとし、また、R1 は炭素
    数が1〜18なるアルキル基、またはシクロアルキル
    基、アラルキル基もしくはアルコキシル基で置換されて
    いても置換されていなくてもよい、炭素数が1〜18な
    るアルキル基を表すものとする。]で示される構造を、
    あるいは、一般式 【化3】 [ただし、式中のR2およびR4は、それぞれ、同一でも
    異なっていてもよい、水素原子または炭素数が1〜10
    なるアルキル基を表すものとし、また、R3 は、それぞ
    れ、同一でも異なっていてもよい、炭素数が1〜22な
    るアルキル基、またはシクロアルキル基、アラルキル
    基、アリール基、アルコキシル基、アルカノイルオキシ
    基およびハロゲン原子よりなる群から選ばれる、少なく
    とも1種の原子団で置換されていても置換されていなく
    てもよい、炭素数が1〜22なるアルキル基を表すもの
    とする。]で示される構造を有するものである、請求項
    1に記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記したヘミアセタールエステル基また
    はヘミケタールエステル基が、前記した一般式[II
    I]において、R2 およびR4 が水素原子であり、か
    つ、R3 がエチル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシ
    ル基またはシクロヘキシル基のいずれかである、請求項
    2に記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記した重合体(A)が、ビニル系重合
    体、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド
    樹脂およびポリウレタン樹脂よりなる群から選ばれる、
    少なくとも1種である、請求項1に記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記した重合体(A)が、一分子中に少
    なくとも2個のカルボキシル基を有する重合体と、α,
    β−エチレン性不飽和エーテル化合物との反応によって
    合成されるものである、請求項1に記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 前記したビニル系重合体が、ヘミアセタ
    ールエステル基またはヘミケタールエステル基を有する
    ビニル系単量体のラジカル(共)重合法によって合成さ
    れるものである、請求項4に記載の樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 前記したα,β−エチレン性不飽和エー
    テル化合物(B)が、一般式 【化4】R2 −CH=CR6 −OR3 [ただし、R2 およびR6 は、それぞれ、水素原子を表
    わすものとし、また、R3 はエチル基、ブチル基、イソ
    ブチル基、ヘキシル基またはシクロヘキシル基を表わす
    ものとする。]で示されるものである、請求項1に記載
    の樹脂組成物。
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