JPH05230265A - フェノール樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents
フェノール樹脂発泡体の製造方法Info
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- JPH05230265A JPH05230265A JP7271992A JP7271992A JPH05230265A JP H05230265 A JPH05230265 A JP H05230265A JP 7271992 A JP7271992 A JP 7271992A JP 7271992 A JP7271992 A JP 7271992A JP H05230265 A JPH05230265 A JP H05230265A
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- resin foam
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Abstract
(57)【要約】
【目的】オゾン層を破壊しない発泡剤を用いたフェノー
ル樹脂発泡体の製造方法を提供する。 【構成】発泡剤として、水素原子の一部または全部をフ
ッ素原子で置換した炭素数1〜3のフッ素化炭化水素を
用いる。
ル樹脂発泡体の製造方法を提供する。 【構成】発泡剤として、水素原子の一部または全部をフ
ッ素原子で置換した炭素数1〜3のフッ素化炭化水素を
用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェノール樹脂発泡体
の製造方法に関し、詳しくは特定の発泡剤を用いたフェ
ノール樹脂発泡体の製造方法に関する。
の製造方法に関し、詳しくは特定の発泡剤を用いたフェ
ノール樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂発泡体は、通常、レゾー
ル型フェノール樹脂に発泡剤、酸性硬化剤、界面活性剤
などを混合し、常温で、もしくは加熱して、発泡硬化し
て製造される。この発泡剤としては、毒性が少なく、不
燃性で、化学的に安定なトリクロロフルオロメタン(R
11)、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフ
ルオロエタン(R113)などのクロロフルオロカーボ
ン(CFC)またはこれらの混合物等が用いられてき
た。
ル型フェノール樹脂に発泡剤、酸性硬化剤、界面活性剤
などを混合し、常温で、もしくは加熱して、発泡硬化し
て製造される。この発泡剤としては、毒性が少なく、不
燃性で、化学的に安定なトリクロロフルオロメタン(R
11)、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフ
ルオロエタン(R113)などのクロロフルオロカーボ
ン(CFC)またはこれらの混合物等が用いられてき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】塩素原子を含むCFC
は、対流圏内での寿命が長く、拡散して成層圏に達し、
ここで太陽光線により分解して発生する塩素ラジカルが
オゾンと連鎖反応を起こし、オゾン層を破壊するとのこ
とから、これら従来のCFCの使用規制が実施されるこ
ととなった。このため、これら従来のCFCに代わり、
オゾン層を破壊しにくいヒドロクロロフルオロカーボン
(HCFC)や、塩素原子を含まないのでオゾン層を破
壊しないヒドロフルオロカーボン(HFC)などの代替
物の探索が活発に行われている。
は、対流圏内での寿命が長く、拡散して成層圏に達し、
ここで太陽光線により分解して発生する塩素ラジカルが
オゾンと連鎖反応を起こし、オゾン層を破壊するとのこ
とから、これら従来のCFCの使用規制が実施されるこ
ととなった。このため、これら従来のCFCに代わり、
オゾン層を破壊しにくいヒドロクロロフルオロカーボン
(HCFC)や、塩素原子を含まないのでオゾン層を破
壊しないヒドロフルオロカーボン(HFC)などの代替
物の探索が活発に行われている。
【0004】本発明は、従来のCFCが有している優れ
た特性を満足しながら代替物として使用できる、オゾン
層を破壊しない特定のフッ素化炭化水素を発泡剤として
用いたフェノール樹脂発泡体の製造方法を提供すること
を目的とする。
た特性を満足しながら代替物として使用できる、オゾン
層を破壊しない特定のフッ素化炭化水素を発泡剤として
用いたフェノール樹脂発泡体の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、発泡剤を用い
るフェノール樹脂発泡体の製造方法において、発泡剤と
して水素原子の一部または全部がフッ素原子で置換され
た炭素数1〜3のフッ素化炭化水素を使用することを特
徴とするフェノール樹脂発泡体の製造方法を提供する。
るフェノール樹脂発泡体の製造方法において、発泡剤と
して水素原子の一部または全部がフッ素原子で置換され
た炭素数1〜3のフッ素化炭化水素を使用することを特
徴とするフェノール樹脂発泡体の製造方法を提供する。
【0006】本発明においては、発泡剤として水素原子
の一部または全部がフッ素原子で置換された炭素数1〜
3のフッ素化炭化水素(以下、特定フッ素化炭化水素と
いう)を用いることが重要である。
の一部または全部がフッ素原子で置換された炭素数1〜
3のフッ素化炭化水素(以下、特定フッ素化炭化水素と
いう)を用いることが重要である。
【0007】特定フッ素化炭化水素としては、テトラフ
ルオロメタン(R14)、トリフルオロメタン(R2
3)、ジフルオロメタン(R32)、ヘキサフルオロエ
タン(R116)、ペンタフルオロエタン(R12
5)、1、1,2,2−テトラフルオロエタン(R13
4)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(R13
4a)、1,1,2−トリフルオロエタン(R14
3)、1,1,1−トリフルオロエタン(R143
a)、1,2−ジフルオロエタン(R152)、1,1
−ジフルオロエタン(R152a)、モノフルオロプロ
パン、ジフルオロプロパン、トリフルオロプロパン、テ
トラフルオロプロパン、ペンタフルオロプロパン、ヘキ
サフルオロプロパン、ヘプタフルオロプロパン、オクタ
フルオロプロパン(R218)、及びヘキサフルオロシ
クロプロパン(C216)から選ばれる少なくとも1種
が好ましい。
ルオロメタン(R14)、トリフルオロメタン(R2
3)、ジフルオロメタン(R32)、ヘキサフルオロエ
タン(R116)、ペンタフルオロエタン(R12
5)、1、1,2,2−テトラフルオロエタン(R13
4)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(R13
4a)、1,1,2−トリフルオロエタン(R14
3)、1,1,1−トリフルオロエタン(R143
a)、1,2−ジフルオロエタン(R152)、1,1
−ジフルオロエタン(R152a)、モノフルオロプロ
パン、ジフルオロプロパン、トリフルオロプロパン、テ
トラフルオロプロパン、ペンタフルオロプロパン、ヘキ
サフルオロプロパン、ヘプタフルオロプロパン、オクタ
フルオロプロパン(R218)、及びヘキサフルオロシ
クロプロパン(C216)から選ばれる少なくとも1種
が好ましい。
【0008】モノフルオロプロパンとしては、1−モノ
フルオロプロパン(R281fa)、2−モノフルオロ
プロパン(R281ea)が例示される。
フルオロプロパン(R281fa)、2−モノフルオロ
プロパン(R281ea)が例示される。
【0009】ジフルオロプロパンとしては、2,2−ジ
フルオロプロパン(R272ca)、1,2−ジフルオ
ロプロパン(R272ea)、1,3−ジフルオロプロ
パン(R272fa)、1,1−ジフルオロプロパン
(R272fb)が例示される。
フルオロプロパン(R272ca)、1,2−ジフルオ
ロプロパン(R272ea)、1,3−ジフルオロプロ
パン(R272fa)、1,1−ジフルオロプロパン
(R272fb)が例示される。
【0010】トリフルオロプロパンとしては、1,2,
2−トリフルオロプロパン(R263ca)、1,2,
3−トリフルオロプロパン(R263ea)、1,1,
2−トリフルオロプロパン(R263eb)、1,1,
3−トリフルオロプロパン(R263fa)、1,1,
1−トリフルオロプロパン(R263fb)が例示され
る。
2−トリフルオロプロパン(R263ca)、1,2,
3−トリフルオロプロパン(R263ea)、1,1,
2−トリフルオロプロパン(R263eb)、1,1,
3−トリフルオロプロパン(R263fa)、1,1,
1−トリフルオロプロパン(R263fb)が例示され
る。
【0011】テトラフルオロプロパンとしては、1,
1,1,3−テトラフルオロプロパン(R254f
b)、1,1,2,2−テトラフルオロプロパン(R2
54cb)、1,1,2,3−テトラフルオロプロパン
(R254ea)、1,1,1,2−テトラフルオロプ
ロパン(R254eb)、1,1,3,3−テトラフル
オロプロパン(R254fa)、1,2,2,3−テト
ラフルオロプロパン(R254ca)が例示される。
1,1,3−テトラフルオロプロパン(R254f
b)、1,1,2,2−テトラフルオロプロパン(R2
54cb)、1,1,2,3−テトラフルオロプロパン
(R254ea)、1,1,1,2−テトラフルオロプ
ロパン(R254eb)、1,1,3,3−テトラフル
オロプロパン(R254fa)、1,2,2,3−テト
ラフルオロプロパン(R254ca)が例示される。
【0012】ペンタフルオロプロパンとしては、1,
1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン(R245c
a)、1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン
(R245cb)、1,1,2,3,3−ペンタフルオ
ロプロパン(R245ea)、1,1,1,2,3−ペ
ンタフルオロプロパン(R245eb)、1,1,1,
3,3−ペンタフルオロプロパン(R245fa)が例
示される。
1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン(R245c
a)、1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン
(R245cb)、1,1,2,3,3−ペンタフルオ
ロプロパン(R245ea)、1,1,1,2,3−ペ
ンタフルオロプロパン(R245eb)、1,1,1,
3,3−ペンタフルオロプロパン(R245fa)が例
示される。
【0013】ヘキサフルオロプロパンとしては、1,
1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン(R23
6ca)、1,1,1,2,2,3−ヘキサフルオロプ
ロパン(R236cb)、1,1,1,2,3,3−ヘ
キサフルオロプロパン(R236ea)、1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(R236fa)
が例示される。
1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン(R23
6ca)、1,1,1,2,2,3−ヘキサフルオロプ
ロパン(R236cb)、1,1,1,2,3,3−ヘ
キサフルオロプロパン(R236ea)、1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(R236fa)
が例示される。
【0014】ヘプタフルオロプロパンとしては、1,
1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(R
227ea)、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフ
ルオロプロパン(R227ca)が例示される。
1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(R
227ea)、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフ
ルオロプロパン(R227ca)が例示される。
【0015】また本発明においては、発泡剤として特定
フッ素化炭化水素を含有するところの、1,1−ジフル
オロエタンとジクロロジフルオロメタンの混合物、トリ
フルオロメタンとモノクロロトリフルオロメタンの混合
物、及びジフルオロメタンとモノクロロペンタフルオロ
エタンの混合物から選ばれる少なくとも1種も好ましく
用いられる。
フッ素化炭化水素を含有するところの、1,1−ジフル
オロエタンとジクロロジフルオロメタンの混合物、トリ
フルオロメタンとモノクロロトリフルオロメタンの混合
物、及びジフルオロメタンとモノクロロペンタフルオロ
エタンの混合物から選ばれる少なくとも1種も好ましく
用いられる。
【0016】上記混合物の混合割合は特に限定されるこ
とはないが、特定フッ素化炭化水素が20〜99wt%
割合で混合されることが好ましく、更に、1,1−ジフ
ルオロエタン26.2wt%とジクロロジフルオロメタ
ン73.8wt%の共沸混合物(R500)、トリフル
オロメタン40.1wt%とモノクロロトリフルオロメ
タン59.9wt%の共沸混合物(R503)、及びジ
フルオロメタン48.2wt%とモノクロロペンタフル
オロエタン51.8wt%の共沸混合物(R504)が
特に好ましい。
とはないが、特定フッ素化炭化水素が20〜99wt%
割合で混合されることが好ましく、更に、1,1−ジフ
ルオロエタン26.2wt%とジクロロジフルオロメタ
ン73.8wt%の共沸混合物(R500)、トリフル
オロメタン40.1wt%とモノクロロトリフルオロメ
タン59.9wt%の共沸混合物(R503)、及びジ
フルオロメタン48.2wt%とモノクロロペンタフル
オロエタン51.8wt%の共沸混合物(R504)が
特に好ましい。
【0017】本発明のフェノール樹脂発泡体の製造方法
において用いる発泡剤は、オゾン層を破壊しない特定フ
ッ素化炭化水素からなり、従来のCFCが有している優
れた特性を満足し、従来のCFCと同じ使い方ができ、
従来技術の大幅な変更を要しない等の利点がある。
において用いる発泡剤は、オゾン層を破壊しない特定フ
ッ素化炭化水素からなり、従来のCFCが有している優
れた特性を満足し、従来のCFCと同じ使い方ができ、
従来技術の大幅な変更を要しない等の利点がある。
【0018】本発明の発泡剤には、必要に応じてその他
の成分を更に添加混合することができる。例えば、プロ
パン、ブタン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イ
ソヘキサン、ネオヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、
2,3−ジメチルブタン、シクロペンタンなどの炭化水
素類、クロロメタン、ジクロロメタンなどのハロゲン化
炭化水素類、イソプロピルエーテルなどのエーテル類等
の添加成分を1種以上適宜添加することができる。
の成分を更に添加混合することができる。例えば、プロ
パン、ブタン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イ
ソヘキサン、ネオヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、
2,3−ジメチルブタン、シクロペンタンなどの炭化水
素類、クロロメタン、ジクロロメタンなどのハロゲン化
炭化水素類、イソプロピルエーテルなどのエーテル類等
の添加成分を1種以上適宜添加することができる。
【0019】また、トリクロロフルオロメタン(R1
1)、ジクロロジフルオロメタン(R12)、1,1,
2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(R
113)、1,2−ジクロロテトラフルオロエタン(R
114)、モノクロロペンタフルオロエタン(R11
5)の如きCFC、または2,2−ジクロロ−1−モノ
フルオロプロパンまたは2−モノフルオロプロパン(R
123)、1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオ
ロエタン(R123a)、1,1−ジクロロ−1−フル
オロエタン(R141b)、3,3−ジクロロ−1,
1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン(R225c
a)、1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタ
フルオロプロパン(R225cb)、3−クロロ−1,
1,2,2−テトラフルオロプロパン(R244c
a)、1−クロロ−1,2,2,3−テトラフルオロプ
ロパン(R244cb)、3−クロロ−1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパン(R235ca)、
1,1−ジクロロ−1,2,2−トリフルオロプロパン
(R243cc)の如きHCFC等の1種以上を、単独
でまたは上記添加成分と共に本発明の特定フッ素化炭化
水素と併用できる。
1)、ジクロロジフルオロメタン(R12)、1,1,
2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(R
113)、1,2−ジクロロテトラフルオロエタン(R
114)、モノクロロペンタフルオロエタン(R11
5)の如きCFC、または2,2−ジクロロ−1−モノ
フルオロプロパンまたは2−モノフルオロプロパン(R
123)、1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオ
ロエタン(R123a)、1,1−ジクロロ−1−フル
オロエタン(R141b)、3,3−ジクロロ−1,
1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン(R225c
a)、1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタ
フルオロプロパン(R225cb)、3−クロロ−1,
1,2,2−テトラフルオロプロパン(R244c
a)、1−クロロ−1,2,2,3−テトラフルオロプ
ロパン(R244cb)、3−クロロ−1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパン(R235ca)、
1,1−ジクロロ−1,2,2−トリフルオロプロパン
(R243cc)の如きHCFC等の1種以上を、単独
でまたは上記添加成分と共に本発明の特定フッ素化炭化
水素と併用できる。
【0020】本発明における発泡剤の総量は、特に限定
されないが、フェノール樹脂の100重量部に対し、
0.1重量部〜50重量部で、このうち本発明の必須成
分である特定フッ素化炭化水素の含有割合は20%以
上、好ましくは70%以上で使用される。
されないが、フェノール樹脂の100重量部に対し、
0.1重量部〜50重量部で、このうち本発明の必須成
分である特定フッ素化炭化水素の含有割合は20%以
上、好ましくは70%以上で使用される。
【0021】本発明におけるフェノール樹脂としては、
例えばフェノール類及びアルデヒド類をアルカリ触媒ま
たは酸性触媒で付加縮合したレゾール型及びノボラック
型などを挙げることができ、さらにまた、これらを変性
したフェノール樹脂も用いることができる。フェノール
類としては、例えばフェノール、o−クレゾール、m−
クレゾール、p−クレゾール、キシレノール、カテコー
ル、レゾルシン、ビスフェノールAなどを挙げることが
できる。またアルデヒド類としては、例えばホルマリ
ン、パラホルムアルデヒド、フルフラールなどを挙げる
ことができる。
例えばフェノール類及びアルデヒド類をアルカリ触媒ま
たは酸性触媒で付加縮合したレゾール型及びノボラック
型などを挙げることができ、さらにまた、これらを変性
したフェノール樹脂も用いることができる。フェノール
類としては、例えばフェノール、o−クレゾール、m−
クレゾール、p−クレゾール、キシレノール、カテコー
ル、レゾルシン、ビスフェノールAなどを挙げることが
できる。またアルデヒド類としては、例えばホルマリ
ン、パラホルムアルデヒド、フルフラールなどを挙げる
ことができる。
【0022】本発明で用いることのできる硬化剤として
は、特に限定されることなく、通常使用される塩酸、硫
酸、リン酸、フェノールスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸、メタクレゾールスルホン酸、
レゾルシノールスルホン酸などを挙げることができ、フ
ェノール樹脂100重量部に対し、1〜40重量部添加
することで、常温または加熱により発泡硬化できる。
は、特に限定されることなく、通常使用される塩酸、硫
酸、リン酸、フェノールスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸、メタクレゾールスルホン酸、
レゾルシノールスルホン酸などを挙げることができ、フ
ェノール樹脂100重量部に対し、1〜40重量部添加
することで、常温または加熱により発泡硬化できる。
【0023】本発明で用いることのできる整泡剤等とし
ての界面活性剤は、特に限定されることなく、通常使用
されるソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキ
オレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、
ポリオキシエチレンオレイルエーテル、10−オキシス
テアリン酸エトキシ化物、10−オキシステアリン酸ポ
リエチレングリコールエステル、リシノール酸ポリエチ
レングリコールエステル、リシノール酸エトキシ化物、
エトキシ化ヒマシ油、エポキシ化大豆油エトキシ化物、
ポリジメチルシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合
体、ポリジメチルシロキサン−ポリオキシエチレン−ポ
リオキシプロピレン共重合体等を挙げることができる。
ての界面活性剤は、特に限定されることなく、通常使用
されるソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキ
オレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、
ポリオキシエチレンオレイルエーテル、10−オキシス
テアリン酸エトキシ化物、10−オキシステアリン酸ポ
リエチレングリコールエステル、リシノール酸ポリエチ
レングリコールエステル、リシノール酸エトキシ化物、
エトキシ化ヒマシ油、エポキシ化大豆油エトキシ化物、
ポリジメチルシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合
体、ポリジメチルシロキサン−ポリオキシエチレン−ポ
リオキシプロピレン共重合体等を挙げることができる。
【0024】さらに、本発明においては、シリカ、タル
ク、ワラストナイト、カオリン、マイカ、ガラス繊維、
アラミド繊維、炭素繊維などの充填剤やその他必要に応
じて各種添加剤を用いることもできる。
ク、ワラストナイト、カオリン、マイカ、ガラス繊維、
アラミド繊維、炭素繊維などの充填剤やその他必要に応
じて各種添加剤を用いることもできる。
【0025】
【実施例】レゾール型フェノール樹脂100重量部に対
し、シリコーン系整泡剤を2重量部、酸性硬化剤を25
重量部、及び表1に示す発泡剤の所定量(発泡体のコア
密度が22±2kg/m3 となるように調整した)を液
温20℃で混合し、50℃に調温した200mm×20
0mm×200mmのアルミニウム製のボックス内に投
入したのち、80℃の恒温槽内にて5分間放置し、発泡
硬化させた。
し、シリコーン系整泡剤を2重量部、酸性硬化剤を25
重量部、及び表1に示す発泡剤の所定量(発泡体のコア
密度が22±2kg/m3 となるように調整した)を液
温20℃で混合し、50℃に調温した200mm×20
0mm×200mmのアルミニウム製のボックス内に投
入したのち、80℃の恒温槽内にて5分間放置し、発泡
硬化させた。
【0026】本発明の発泡剤について評価するために、
発泡剤としてR11を用いて同様に発泡させ比較を行っ
た。評価の規準は次の通りである。○:R11と同等以
上。△:R11よりやや劣る。×:R11より劣る。評
価結果を表1に示す。
発泡剤としてR11を用いて同様に発泡させ比較を行っ
た。評価の規準は次の通りである。○:R11と同等以
上。△:R11よりやや劣る。×:R11より劣る。評
価結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明のフェノール樹脂発泡体の製造方
法において用いる発泡剤は、オゾン層を破壊しない特定
フッ素化炭化水素からなり、従来のCFCが有している
優れた特性を満足し、従来のCFCと同じ使い方がで
き、従来技術の大幅な変更を要しない等の利点がある。
法において用いる発泡剤は、オゾン層を破壊しない特定
フッ素化炭化水素からなり、従来のCFCが有している
優れた特性を満足し、従来のCFCと同じ使い方がで
き、従来技術の大幅な変更を要しない等の利点がある。
フロントページの続き (72)発明者 上村 吟子 千葉県市原市五井海岸10番地 旭硝子株式 会社千葉工場内 (72)発明者 北村 健郎 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】発泡剤を用いるフェノール樹脂発泡体の製
造方法において、発泡剤として水素原子の一部または全
部がフッ素原子で置換された炭素数1〜3のフッ素化炭
化水素を使用することを特徴とするフェノール樹脂発泡
体の製造方法。 - 【請求項2】水素原子の一部または全部がフッ素原子で
置換された炭素数1〜3のフッ素化炭化水素がテトラフ
ルオロメタン、トリフルオロメタン、ジフルオロメタ
ン、ヘキサフルオロエタン、ペンタフルオロエタン、
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,
2−テトラフルオロエタン、1,1,2−トリフルオロ
エタン、1,1,1−トリフルオロエタン、1,2−ジ
フルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン、モノフル
オロプロパン、ジフルオロプロパン、トリフルオロプロ
パン、テトラフルオロプロパン、ペンタフルオロプロパ
ン、ヘキサフルオロプロパン、ヘプタフルオロプロパ
ン、オクタフルオロプロパン、及びヘキサフルオロシク
ロプロパンから選ばれる少なくとも1種である請求項1
の製造方法。 - 【請求項3】発泡剤が、1,1−ジフルオロエタンとジ
クロロジフルオロメタンの混合物、トリフルオロメタン
とモノクロロトリフルオロメタンの混合物、及びジフル
オロメタンとモノクロロペンタフルオロエタンの混合物
から選ばれる少なくとも1種である請求項1の製造方
法。 - 【請求項4】発泡剤が、1,1−ジフルオロエタン2
6.2wt%とジクロロジフルオロメタン73.8wt
%の共沸混合物、トリフルオロメタン40.1wt%と
モノクロロトリフルオロメタン59.9wt%の共沸混
合物、及びジフルオロメタン48.2wt%とモノクロ
ロペンタフルオロエタン51.8wt%の共沸混合物か
ら選ばれる少なくとも1種である請求項3の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7271992A JPH05230265A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | フェノール樹脂発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7271992A JPH05230265A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | フェノール樹脂発泡体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05230265A true JPH05230265A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=13497448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7271992A Withdrawn JPH05230265A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | フェノール樹脂発泡体の製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05230265A (ja) |
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- 1992-02-21 JP JP7271992A patent/JPH05230265A/ja not_active Withdrawn
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