JPH0522975Y2 - - Google Patents

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JPH0522975Y2
JPH0522975Y2 JP1987190330U JP19033087U JPH0522975Y2 JP H0522975 Y2 JPH0522975 Y2 JP H0522975Y2 JP 1987190330 U JP1987190330 U JP 1987190330U JP 19033087 U JP19033087 U JP 19033087U JP H0522975 Y2 JPH0522975 Y2 JP H0522975Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、共同聴視装置のヘツドエンド等に
おいて各チヤンネル信号を各チヤンネルごとに増
幅するのに用いるチヤンネル専用増幅器に関し、
特に自動利得制御回路及びスケルチ回路を備えた
ものに関する。
〈従来技術〉 第2図は従来のチヤンネル専用増幅器を用いた
ヘツドエンドのブロツク図で、2a乃至2jがチ
ヤンネル専用増幅器である。各チヤンネル専用増
幅器2a乃至2jのうち2a乃至2hには、入力
バンドパスフイルタ4a乃至4hを介して入力信
号が供給されている。これら入力バンドパスフイ
ルタ4a乃至4hは、対応するチヤンネル専用増
幅器2a乃至2hで増幅させようとするチヤンネ
ル信号の周波数帯を通過帯域とするものである。
すなわち、入力バンドパスフイルタ4a乃至4h
は、順にFM放送信号、1,3,4,6,8,
10,12の各チヤンネルテレビジヨン放送信号の周
波数帯を通過帯域とするものである。入力バンド
パスフイルタ4aは、FM放送信号入力端子6
FMに、入力バンドパスフイルタ4b乃至4cは
低VHF放送信号入力端子6VLに、入力バンドパ
スフイルタ4d乃至4hは高VHF放送信号入力
端子6VHにそれぞれ接続されている。チヤンネ
ル専用増幅器2i,2jの入力側には、コンバー
タ8a,8bが設けられており、コンバータ8a
は、UHFの或るチヤンネル、例えばこれをAチ
ヤンネルとすると、これを入力端子10aから受
けて5チヤンネルのテレビジヨン放送信号に周波
数変換するもので、コンバータ8bは、Aチヤン
ネルとは異なるUHFのチヤンエンル、例えばこ
れをBチヤンネルとすると、これを入力端子10
bから受けて、11チヤンネルのテレビジヨン放送
信号に周波数変換するものである。各チヤンネル
専用増幅器2a乃至2jの出力側には、これら各
チヤンネル専用増幅器がそれぞれ増幅したチヤン
ネル信号の周波数帯を通過帯域とする出力バンド
パスフイルタ12a乃至12jが設けられてお
り、これらを介して各チヤンネル専用増幅器2a
乃至2jの出力信号は、混合部14で混合された
後、全帯域増幅器16で増幅され、共同聴視装置
の幹線に送り出される。
各チヤンネル専用増幅器2a乃至2jは、自動
利得制御回路付きの広帯域増幅器に構成されてい
る。広帯域増幅器とされているのは、入力及び出
力バンドパスフイルタさえ変更すれば、どのチヤ
ンネル用としても使用できるようにするためであ
り、自動利得制御回路を備えているのは、無論入
力信号のレベルが変動しても、一定レベルの出力
信号を得るためである。また、チヤンネル専用増
幅器2d,2e,2g,2h,2i,2jは、ス
ケルチ回路も備えている。スケルチ回路を備えて
いるのは、チヤンネル専用増幅器が増幅している
チヤンネル放送信号が、放送終了等によつてとぎ
れたとき、このチヤンネルに隣接するチヤンネル
に悪影響を与えないためである。例えば、6チヤ
ンネルの放送がとだえると、チヤンネル専用増幅
器2eの自動利得制御回路が働き、このチヤンネ
ル専用増幅器2eの利得は最大となり、6チヤン
ネル周波数帯においてノイズが増幅される。この
とき、出力バンドパスフイルタ12eが隣接する
5チヤンネルの周波数帯を完全に遮断させること
は無理なので、チヤンネル専用増幅器2eにおい
て発生する5チヤンネルの周波数帯のノイズが混
合器14においてコンバータ8aのチヤンネル専
用増幅器2jで周波数変換し、増幅された5チヤ
ンネルの信号と混合されると、5チヤンネルの信
号のS/N比を劣化させることになる。これを防
止するためにスケルチ回路を設けて、各チヤンネ
ル専用増幅器が増幅しているチヤンネルの信号が
とだえると、そのチヤンネル専用増幅器の出力信
号が混合部14に供給されないようにしている。
〈考案が解決しようとしている問題点〉 ところが、上記のスケルチ回路を備えたチヤン
ネル専用増幅器では、そのチヤンネル専用増幅器
が増幅しているチヤンネル信号がとだえても、ス
ケルチ回路が誤動作するという問題点があつた。
これを再びチヤンネル専用増幅器2eを例にとつ
て第4図を参照しながら説明する。第4図におい
て実線で示したのは、チヤンネル専用増幅器2e
の6チヤンネルの信号がある場合の周波数特性図
で、fV6は6チヤンネルの映像信号、fA6は6チヤ
ンネルの音声信号、fV4は4チヤンネル、fV8は8
チヤンネルの映像信号、fA4は4チヤンネル、fA8
は8チヤンネルの音声信号である。そして、自動
利得制御回路は最大20dB利得を上げることがで
き、スケルチ回路は同図に示すように実線の頂部
から利得が10dB低下したとき、動作するものと
する。もし、6チヤンネルの信号がとだえると、
自動利得制御回路は20dB利得を上昇させ、周波
数特性は点線で示すようになる。この結果、fV4
fA4,fV8,fA8も増幅され、スケルチ回路の動作レ
ベル以上の値にまで増幅されるものが生じる。同
図では、fA4とfV8とが動作レベルを超えている。
これによつて、本来ならばスケルチ回路が動作
し、このチヤンネル専用増幅器2eの出力を遮断
しなければならないにもかかわらず、スケルチ回
路が動作しなくなる。これを解決するには、例え
ば入力バンドパスフイルタ4eの段数を増加させ
て、充分に4チヤンネル及び8チヤンネルの信号
を減衰させることも考えられる。しかし、そうす
ると、通過帯域損失が増大し、雑音指数が劣化す
るという新たな問題点が生じる。
〈問題点を解決するための手段〉 上記の問題点を解決するためになされたチヤン
ネル専用増幅器は、様々なチヤンネル信号が入力
される利得可変増幅部と、この増幅部の出力信号
から所望のチヤンネル信号のみを抽出するように
通過帯域幅が選択された帯域通過フイルタと、こ
のフイルタの出力側に設けられたスケルチ用スイ
ツチング部と、上記フイルタの出力に上記所望の
チヤンネル信号が不存在のとき上記スイツチング
部を開放するスケルチ回路と、上記フイルタの出
力に応じて上記利得可変増幅部の利得を制御する
自動利得制御回路とを、具備するものである。
〈作用・効果〉 通常、チヤンネル専用増幅器では、様々なチヤ
ンネル信号が入力されるといつても、上述したよ
うに入力側バンドパスフイルタによつて、所望の
チヤンネル信号以外のチヤンネル信号は、或る程
度減衰されて入力される。ところが、所望のチヤ
ンネル信号がとだえると、自動利得制御回路が、
利得可変増幅部の利得を最大まであげる。その結
果、不所望のチヤンネル信号の利得まであがり、
スケルチ回路が、この不所望のチヤンネル信号の
増幅されたものを検知し、スケルチ用スイツチン
グ部の切換スイツチを閉成したままとするおそれ
がある。しかし、この考案では、利得可変増幅部
の出力を所望のチヤンネル信号を通過させる通過
帯域幅を有するバンドパスフイルタを介してスケ
ルチ回路に供給している。その結果、スケルチ回
路には不所望なチヤンネル信号は減衰されて供給
されているので、スケルチ回路は誤動作せず、ス
ケルチ用スイツチング部のスイツチを切換える。
それゆえに、混合部にはノイズが供給されず、
S/N比を向上させることができる。しかも、こ
のようにスケルチ回路の誤動作防止のために、入
力側バンドパスフイルタの段数を増加させる必要
はないので、雑音指数の劣化を招くこともない。
また、利得可変増幅部の出力側にバンドパスフイ
ルタを設けているので、この利得可変増幅部で所
望のチヤンネル信号を増幅している際に、この利
得可変増幅部で増幅された不所望のチヤンネル信
号の増幅出力は、出力側のバンドパスフイルタに
よつて除去されるので、混合部で、各利得可変増
幅部の出力信号を混合しても、その混合出力に悪
影響を与えることはない。
〈実施例〉 第1図はこの考案によるチヤンネル専用増幅器
の1実施例のブロツク図で、同図からも明らかな
ように、この増幅器は、3段の増幅部20a,2
0b,20cを備えている。これら増幅部20
a,20b,20cは、いずれもFM放送信号か
ら12チヤンネルの信号を増幅可能な広帯域増幅部
に構成されており、初段及び終段の増幅部20
a,20cは、利得が固定のものであるが、中段
の増幅部20bは、利得が可変なものである。
この増幅部20bの利得の制御は、自動利得制
御回路22によつて行なわれる。この自動利得制
御回路22は、終段の増幅部20cの出力を1分
岐器24によつて分岐させた分岐出力に応じて増
幅部20bの利得を制御している。
1分岐器24の分岐出力は、スケルチ回路26
にも供給され、このスケルチ回路26は、1分岐
器24の出力側と出力端子28との間に介在させ
たスイツチング部30を分岐出力のレベルに応じ
て制御するものである。
このスイツチング部30は、例えば第3図に示
すように構成されている。すなわち、スイツチン
グ部30は、3個のPINダイオード42,43,
44及び高周波接地用コンデンサ45を含むπ型
の可変減衰器と、スケルチ回路26によつて切換
えられる切換スイツチ46とを有している。切換
スイツチ46は、1分岐器24の出力が予め定め
たレベルより低いとき接点46a側へ切換えら
れ、この状態では、各PINダイオード42,4
3,44は非導通状態であり、このとき各PINダ
イオード42,43,44の高周波抵抗値によつ
て1分岐器24より入力された信号は約20dB減
衰する。切換スイツチ46は、1分岐器24の出
力が予め定めたレベル以上のとき接点46b側へ
切換えられ、この状態では、PINダイオード4
3,44は非導通状態であるが、PINダイオード
42は可変抵抗器48の腕の位置によつて導通状
態が変化し、その導通状態に応じて高周波抵抗値
が変化し、減衰量も変化する。例えば可変抵抗器
48の腕がbに位置するとき減衰は0dBである
が、腕がaに位置するとき減衰は10dBとなる。
従つて、切換スイツチ46が接点46b側に切換
えた状態では、出力端子28に生じるレベルを調
整できる。
初段の増幅部20aには、入力端子32及び減
衰器34を介して入力信号が供給されている。こ
の入力信号は、入力側バンドパスフイルタ(図示
せず)によつて、このチヤンネル専用増幅器によ
つて増幅しようとするチヤンネル信号をそのまま
通過させ、このチヤンネル信号と隣接するチヤン
ネル信号をある程度減衰させたものである。36
は1分岐器で、入力信号の一部を入力側モニタ端
子38に供給するためのものである。
この考案の特徴は、中段の増幅器20bと終段
の増幅部20cとの間にバンドパスフイルタ40
を設けた点にあり、このバンドパスフイルタ40
は、その通過帯域幅を、このチヤンネル専用増幅
器で増幅しようとしているチヤンネル信号の帯域
に選択してある。
次に動作を説明する。入力信号にこのチヤンネ
ル専用増幅器で増幅しようとするチヤンネル信号
が含まれていると、このチヤンネル信号は各増幅
部20a,20b,20cで増幅される。このと
き、このチヤンネル信号のレベルに変動があつて
も、自動利得制御回路22が、増幅部20bの利
得を制御して予め定めたレベルの出力信号が増幅
部20cより得られる。このとき、スケルチ回路
26には、予め定めたレベル以上の1分岐器24
の分岐出力が供給されているので、スケルチ回路
26はスイツチング部30のスイツチ46を接点
46b側に切換えた状態に維持する。
次に、入力信号のうちから、このチヤンネル専
用増幅器で増幅しようとするチヤンネル信号がと
だえると、自動利得制御回路22が利得可変増幅
部20bの利得を最大にあげる。増幅部20bの
出力信号には、このチヤンネル専用増幅器で増幅
しようとするチヤンネル信号に隣接するチヤンネ
ル信号を増幅したものが含まれている。そのた
め、バンドパスフイルタ40を設けていないと、
この隣接するチヤンネル信号が増幅部20cでさ
らに増幅され、1分岐器24の分岐出力は、予め
定められたレベル以上となり、スケルチ回路26
はスイツチング部30を接点46b側に切換えた
状態に維持するので、増幅されたノイズが出力端
子28に供給されることになる。しかし、この実
施例では、バンドパスフイルタ40が設けられて
いるので、このバンドパスフイルタ40によつて
隣接するチヤンネル信号は、かなり減衰される。
そのため、増幅部20cで増幅されたとしても、
1分岐器24の分岐出力は、予め定めたレベルよ
りも小さくなり、スケルチ回路26はスイツチン
グ部30のスイツチ46を46b側から46a側
に切換える。よつて増幅されたノイズが出力端子
28に供給されることはない。また、1分岐器2
4の出力が予め定めたレベル以上のときには、ス
イツチング部30の可変抵抗器48を調整するこ
とによつて出力端子28のレベルを調整すること
ができる。また、このチヤンネル専用増幅器にお
いて、所望のチヤンネル信号を増幅していると
き、不所望の隣接チヤンネル信号も、このチヤン
ネル専用増幅器で増幅されるが、その隣接チヤン
ネル信号は、バンドパスフイルタ40によつて大
きく減衰される。従つて、このようなチヤンネル
専用増幅器を複数台設け、これらチヤンネル専用
増幅器の出力信号を混合部で混合する場合でも、
混合出力に、各利得可変増幅部からの不所望な隣
接チヤンネル信号が含まれず、混合出力に悪影響
を及ぼすことはない。
上記の実施例では、3段の増幅部20a,20
b,20cを設けたが、余り大きな利得が必要で
ない場合には、増幅部20bのみを設けてもよ
い。また、スイツチング部30は出力レベルを調
整する構成を含むのではなく単に開閉動作するス
イツチング素子でもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるチヤンネル専用増幅器
の1実施例のブロツク図、第2図は従来のチヤン
ネル専用増幅器を用いたヘツドエンドの1例のブ
ロツク図、第3図はスイツチング部の回路図、第
4図は従来のチヤンネル専用増幅器の周波数特性
図である。 20b……利得可変増幅部、22……自動利得
制御回路、26……スケルチ回路、30……スケ
ルチ用スイツチング部、40……帯域通過フイル
タ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 様々なチヤンネル信号が入力される利得可変増
    幅部と、この増幅部の出力信号から所望のチヤン
    ネル信号のみを抽出するように通過帯域幅が選択
    された帯域通過フイルタと、このフイルタの出力
    側に設けられたスケルチ用スイツチング部と、上
    記フイルタの出力に上記所望のチヤンネル信号が
    不存在のとき上記スイツチング部を開放するスケ
    ルチ回路と、上記フイルタの出力に応じて上記利
    得可変増幅部の利得を制御する自動利得制御回路
    とを、具備するチヤンネル専用増幅器。
JP1987190330U 1987-12-15 1987-12-15 Expired - Lifetime JPH0522975Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS52126712U (ja) * 1976-03-22 1977-09-27
JPS626727Y2 (ja) * 1978-12-18 1987-02-17

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