JPH05229416A - 車両のスリップ制御装置 - Google Patents

車両のスリップ制御装置

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JPH05229416A
JPH05229416A JP3191792A JP3191792A JPH05229416A JP H05229416 A JPH05229416 A JP H05229416A JP 3191792 A JP3191792 A JP 3191792A JP 3191792 A JP3191792 A JP 3191792A JP H05229416 A JPH05229416 A JP H05229416A
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JP
Japan
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control
brake
slip
engine
vehicle
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JP3191792A
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English (en)
Inventor
Tetsuhiro Yamashita
哲弘 山下
Osamu Michihira
修 道平
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 車両のスリップ制御装置において、ブレーキ
制御アクチュエータの耐久性を保障し又排気浄化性能を
確保する。 【構成】 エンジンの発生トルクを調整するトルク調整
手段と、駆動輪へのブレーキ力を調整するブレーキ調整
手段と、駆動輪の路面に対するスリップ値を検出するス
リップ検出手段と、スリップ検出手段で検出される駆動
輪の路面に対するスリップ値が所定の目標値となるよう
に上記ブレーキ調整手段を制御するブレーキ制御手段と
を備えてなる車両において、ブレーキ制御手段が第1の
設定時間以上連続作動した時は制御動作を中断させ、さ
らに中断後第2の設定時間が経過すると同ブレーキ制御
手段の制御動作を復帰させる第1の作動制御手段と上記
エンジン制御手段が車速ゼロの状態において所定時間以
上連続して作動した時には上記エンジン制御手段を停止
状態に制御する第2の作動制御手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、車両のスリップ制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、滑り易い路面での車両の発進
時や加速時に駆動輪の路面に対するスリップ率が過大
(空転状態)になるのを防止して、発進性、加速性や車両
安定性を満足させるようにしたスリップ制御装置(トラ
クション制御装置)が種々提案されるようになってい
る。
【0003】上記スリップ制御は、要するに駆動輪への
付与トルク(トラクション)を低減することにより行なわ
れ、このため駆動輪へブレーキ力を与えるブレーキ制御
や、エンジンの発生トルク(出力)を低下させるエンジン
制御(燃料カット、点火時期のリタード)が行なわれる。
このブレーキ制御およびエンジン制御の場合共に、駆動
輪の路面に対する実際のスリップ値が所定の目標値とな
るようにフィードバック制御されるのが一般的である。
【0004】スリップ制御を、ブレーキ制御又はエンジ
ン制御との両方で行なう従来例として例えば特開昭63
−166649号公報および特開昭62−137255
号公報に示されるものがあり、これらの公報には駆動輪
のスリップ値が小さいときにはエンジン制御のみを行な
い、他方駆動輪のスリップ値が大きくなったときに、エ
ンジン制御とブレーキ制御の両方の制御を併せて行なう
ようにしたものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にブレーキ制御手段やエンジン制御手段を使用してスリ
ップ率の制御を行うようにしたものでは、それぞれの制
御機能が常に適切な状態で発揮されることが好ましい。
【0006】そのためには、無理な作動状態が長時間継
続することがないように例えばブレーキ力調整手段の保
護を図ることが必要であり、そうでないとブレーキ液圧
調整弁等の故障を招来し易いなどの問題が起こるし、ま
た他方エンジン出力制御手段などは本来スリップ制御が
必要な車両実走行状態でのみ作動させれば足り、例えば
車両整備時などで駆動輪のみを駆動しているような時に
は作動させる必要がないものである。もし、該場合にも
不必要に作動させると、例えば点火時期リタードや燃料
カット等の出力低下制御によって未燃ガスの排出量が増
大して排気エミッションが悪化したり、またリーン状態
の継続によって排気ガス温度が高くなりすぎてキャタリ
ストコンバータなどの排気ガス浄化装置の損傷を招くな
どの問題が生じる。
【0007】これと同様の問題は、また車両スタック状
態でも生じ、さらに該スタック時には上記問題の解決に
加えて車両の脱出性能をも考慮する必要がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1〜3各項
記載の発明は、それぞれ上記の問題を解決することを目
的としてなされたものであって、各々次のように構成さ
れている。
【0009】(1) 請求項1記載の発明の構成 請求項1記載の発明の車両のスリップ制御装置は、駆動
輪へのブレーキ力を調整するブレーキ調整手段と、駆動
輪の路面に対するスリップ値を検出するスリップ検出手
段と、該スリップ検出手段で検出される駆動輪の路面に
対するスリップ値が所定の目標値となるように上記ブレ
ーキ調整手段を制御するブレーキ制御手段とを備えてな
る車両において、上記ブレーキ制御手段が第1の設定時
間以上連続して作動した時は制御動作を中断させ、さら
に該中断後第2の設定時間が経過すると同ブレーキ制御
手段の制御動作を復帰させる作動制御手段を設けたこと
を特徴とするものである。
【0010】(2) 請求項2記載の発明の構成 請求項2記載の発明の車両のスリップ制御装置は、エン
ジンの発生トルクを調整するトルク調整手段と、駆動輪
の路面に対するスリップ値を検出するスリップ検出手段
と、該スリップ検出手段で検出されるスリップ値が所定
の目標値となるように上記トルク調整手段を制御するエ
ンジン制御手段とを備えてなる車両において、上記エン
ジン制御手段が車速ゼロの状態において所定時間以上連
続して作動した時には上記エンジン制御手段を停止状態
に制御する作動制御手段を設けたことを特徴とするもの
である。
【0011】(3) 請求項3記載の発明の構成 請求項3記載の発明の車両のスリップ制御装置は、エン
ジンの発生トルクを調整するトルク調整手段と、駆動輪
へのブレーキ力を調整するブレーキ調整手段と、上記駆
動輪の路面に対するスリップ値を検出するスリップ検出
手段と、該スリップ検出手段で検出されるスリップ値が
第1目標値となるように上記トルク調整手段を制御する
エンジン制御手段と、上記駆動輪の路面に対するスリッ
プ値が第2目標値となるように前記ブレーキ調整手段を
制御するブレーキ制御手段とを備えてなる車両におい
て、上記ブレーキ力手段が第1の設定時間以上連続作動
した時は制御動作を中断させ、さらに該中断後第2の設
定時間が経過すると同ブレーキ制御手段の制御動作を復
帰させる第1の作動制御手段と上記エンジン制御手段が
車速ゼロの状態において所定時間以上連続して作動した
時には上記エンジン制御手段を停止状態に制御する第2
の作動制御手段とを各々設けたことを特徴とするもので
ある。
【0012】
【作用】本願の請求項1〜3各項記載の発明の車両のス
リップ制御装置は、各々以上のように構成されている結
果、当該各構成に対応して次のような作用を奏する。
【0013】(1) 請求項1記載の発明の作用 請求項1記載の発明の車両のスリップ制御装置では、駆
動輪へのブレーキ力を調整するブレーキ調整手段と、駆
動輪の路面に対するスリップ値を検出するスリップ検出
手段と、該スリップ検出手段で検出される駆動輪の路面
に対するスリップ値が所定の目標値となるように上記ブ
レーキ調整手段を制御するブレーキ制御手段とを備えて
基本となる車両のスリップ制御装置が構成されており、
トラクション制御スイッチON状態では、従来通りの適
切なスリップ制御が行われる。
【0014】さらに、それに加えて上記ブレーキ制御手
段の作動状態を制御する作動制御手段により上記ブレー
キ制御手段が信頼性を考慮して設定された第1の設定時
間以上連続して作動した時は一旦その制御動作を中断さ
せ、さらに該中断後予じめ定められた第2の設定時間が
経過すると同ブレーキ制御手段の制御動作を再び復帰さ
せるようになっており、ブレーキ制御手段に長時間の連
続した作動負荷を掛けないようになっている。
【0015】(2) 請求項2記載の発明の作用 請求項2記載の発明の車両のスリップ制御装置では、先
ずエンジンの発生トルクを調整するトルク調整手段と、
駆動輪の路面に対するスリップ値を検出するスリップ検
出手段と、該スリップ検出手段で検出されるスリップ値
が所定の目標値となるように上記トルク調整手段を制御
するエンジン制御手段とを備えて基本となる車両のスリ
ップ制御装置が構成されており、トラクション制御スイ
ッチがONの状態では従来通りの適切なスリップ制御が
実現される。
【0016】そして、本発明では、該構成に加えて更に
上記エンジン制御手段が車速ゼロの状態において所定時
間以上連続して作動した時には上記エンジン制御手段を
停止状態に制御する作動制御手段が設けられており、例
えばリフトアツプされて駆動輪のみが駆動される車両整
備時や雪道での車両スタック時などのように車速が零の
状態でエンジン制御手段が所定時間以上作動されるよう
な時には当該時間の経過を基準としてエンジン制御手段
を自動的に停止して、スタック脱出性能をアップすると
ともにエンジンの燃焼状態を通常の状態に安定化させ、
排気エミッションの悪化を防止するとともにキャタリス
トコンバータの保護を図るように作用する。
【0017】(3) 請求項3記載の発明の作用 請求項3記載の発明の車両のスリップ制御装置は、先ず
エンジンの発生トルクを調整するトルク調整手段と、駆
動輪へのブレーキ力を調整するブレーキ調整手段と、上
記駆動輪の路面に対するスリップ値を検出するスリップ
検出手段と、該スリップ検出手段で検出されるスリップ
値が第1目標値となるように上記トルク調整手段を制御
するエンジン制御手段と、上記駆動輪の路面に対するス
リップ値が第2目標値となるように前記ブレーキ調整手
段を制御するブレーキ制御手段とを備えて基本となる車
両のスリップ制御装置が構成されており、トラクション
制御スイッチON状態では、ブレーキ制御とエンジン制
御を組合わせた従来通りの適切なスリップ制御が行われ
る。
【0018】さらに、それに加えて上記ブレーキ力手段
が信頼性を考慮した第1の設定時間以上連続して作動し
た時には制御動作を中断させる一方、さらに該中断後第
2の設定時間が経過すると同ブレーキ制御手段の制御動
作を復帰させる第1の作動制御手段と上記エンジン制御
手段が車速ゼロの状態において所定時間以上連続して作
動した時には上記エンジン制御手段を停止状態に制御す
る第2の作動制御手段とが設けられており、これら両手
段によって上記請求項1および2記載の発明の両方の作
用、すなわちスタック状態からの脱出性能と排気エミッ
ション改善、キャタリストコンバータ保護の両作用を併
せて実現することができる。特に、エンジン制御が中止
されてブレーキ制御のみとなり、エンジン出力を十分に
出しながらブレーキ主体の制御が行われるので、スタッ
クの脱出性能が向上する。
【0019】
【発明の効果】従って、上記本願発明の車両のスリップ
制御装置によると、ブレーキ用のマスタシリンダ等ブレ
ーキ力調整手段の耐久性・信頼性の向上効果とともにス
タック脱出時の走行性能の向上や排気ガス浄化性能の確
保効果が得られるようになる。
【0020】
【実施例】
(1) 第1実施例 図1〜図14は、本願発明の第1実施例に係る車両のス
リップ制御装置を示している。
【0021】図1において、1FLは左前輪、1FRは
右前輪、1RLは左後輪、1RRは右後輪である。車体
前部にはエンジン2が横置きに搭載され、該エンジン2
での発生トルクは、クラッチ3、変速機4、差動ギヤ5
に伝達された後、左ドライブシャフト6Lを介して左前
輪1FLに、また右ドライブシャフト6Rを介して右前
輪1FRに各々伝達される。このように、本実施例にお
ける車両は、前輪1FL,1FRが駆動輪とされ、後輪
1RL,1RRが従動輪とされた前輪駆動車となってい
る。
【0022】各車輪に装備されたブレーキ7FR〜7R
Rは、油圧式のディスクブレーキとされている。また、
ブレーキ液圧発生源としてのマスタシリンダ8は、2つ
の吐出口8a,8bを有するタンデム型とされている。こ
のマスタシリンダ8の一方の吐出口8aから伸びるブレ
ーキ配管13は、途中で2本に分岐されて、その一方の
分岐配管13Fが左前輪用ブレーキ7FL(のキャリバ
内に装備されたホイールシリンダ)に接続され、さらに
他の分岐配管13Rが右後輪用ブレーキ7RRに接続さ
れている。マスタシリンダ8の他方の吐出口8bから分
岐配管14も同じく2本に分岐されて、その一方の分岐
配管14Fが右前輪用ブレーキ7FRに接続され、他方
の分岐配管14Rが左後輪用ブレーキ7RLに各々接続
されている。
【0023】前輪用すなわち駆動輪用の分岐配管13
F,14Fには、電磁式の液圧調整弁15Lあるいは1
5Rが接続され、後輪用の分岐配管13R,14Rに
は、電磁式の開閉弁16Lあるいは16Rが接続されて
いる。液圧調整弁15L,15Rは、ブレーキ7FL,7
FRへのマスタシリンダ8からのブレーキ液圧供給と、
ブレーキ7FL,7FRのブレーキ液圧を配管21L,2
1Rを介してリザーバタンク22L,22Rへ開放する
態様とを切換える。リザーバタンク21Lのブレーキ液
は、ポンプ23Lによって、逆止弁24Lが接続された
配管25Lを介して配管13に戻され、同様に、リザー
バタンク21Rのブレーキ液は、ポンプ23Rによっ
て、逆止弁24Rが接続された配管25Rを介して配管
14に戻される。
【0024】ブレーキペダル12に対する踏込み力は、
倍力装置すなわちブレーキブースタ11を介してマスタ
シリンダ8に伝達される。このブースタ11は、基本的
には既知の真空倍力装置と同じであるが、スリップ制御
の際には後述するように、ブレーキペダルの踏込み操作
が行われていなくても倍力作用を行うように構成されて
いる。
【0025】ブースタ11は、車体およびマスタシリン
ダ8に固定されたケース31を有し、該ケース31内
が、ダイアフラム32とこれに固定されたバルブボディ
33とによって、第1室34と第2室35とに画成され
ている。第1室34には常に負圧(例えばエンジン2の
吸気負圧)が供給されており、ブレーキペダルが踏込み
操作されていないときは第2室35が第1室34と連通
されて、ブースタ11の作動が停止された状態とされ
る。そして、ブレーキペダル12を踏込み操作すると、
第2室35に大気圧が供給され、これによりダイアフラ
ム32がバルブボディ33と共に前方へ変位して倍力作
用が行われる。
【0026】第2室35に対する負圧供給と大気圧供給
との切換えは、基本的には、バルブボディ33内に装備
された弁装置によってなされる。このバルブボディ33
部分を図2に基づいて説明する。
【0027】先ず、バルブボディ33は、ダイアフラム
32に固定されるパワーピストン41を有し、このパワ
ーピストン41に形成された凹部41a内には、リアク
ションディスク42と出力軸43の基端部とが嵌合され
ている。この出力軸43は、マスタシリンダ8の入力軸
となるものである。また、ブレーキペダル12に連結さ
れた入力軸44の先端部には、バルブボディ33内にお
いて、バルブプランジャ45が取付けられている。この
バルブプランジャ45の後方には、真空弁46が配設さ
れている。
【0028】パワーピストン41には圧力導入通路50
が形成されており、該圧力導入通路50は常時、前記バ
ルブプランジャ45の周囲に形成される空間Xに連通さ
れている。この空間Xは、常に第2室35と連通されて
いる。そして、圧力導入通路50の空間X側への開口端
部に、前記真空弁46が離着座される弁座47が形成さ
れている。また、真空弁46は、バルブプランジャ45
の後端に形成された弁座45aに対しても離着座され
る。
【0029】以上のような構成において、いま、圧力導
入通路50に負圧が導入されている場合を想定する。こ
の状態で、ブレーキペダル12が踏込み操作されていな
いときは、図2の状態で、スプリング48,49の付勢
力によって真空弁46が弁座45aに着座するも、弁座
47とは離間されている。したがって、圧力導入通路5
0からの負圧は、空間Xを介して第2室35に導入さ
れ、倍力作用は行われない。
【0030】ブレーキペダル12を踏込み操作すると、
入力軸44したがってバルブプランジャ45が前方動
(図中左方動)される。この前方動の際、真空弁46は、
先ず弁座47に着座して空間Xと圧力導入通路50との
連通を遮断し、その後真空弁46に対して弁座45aが
離間される。この真空弁46と弁座45aとが離間する
ことにより、バルブボディ33の後方からの大気圧が空
間Xに導入されて、第2室35が大気圧となる。これに
より、ダイアフラム32がバルブボディ33と共に前方
へ変位し、この結果出力軸43が前方動して倍力作用が
行われる。マスタシリンダ8からのブレーキ反力は、リ
アクションディスク42を介して、バルブプランジャ4
5したがってブレーキペダル12に伝達される。ブレー
キペダル12の踏込み操作力が解放されると、リターン
スプリング36(図1参照)により図2の状態へ復帰し
て、次の倍力作用に備えることになる。
【0031】以上説明した部分は、既知の真空倍力装置
と同じであるが、本実施例では、スリップ制御のため
に、圧力導入通路50に対して、第1室34の負圧を導
入させる状態と大気圧を導入させる状態とに切換えるよ
うにしている。すなわち、第1室34と圧力導入通路5
0とが配管37を介して接続され、該配管37に3方電
磁切換弁38(図1参照)が接続されている。この切換弁
38は、消磁時に圧力導入通路50を第1室34に連通
させ、励磁時に圧力導入通路50に大気圧を導入させ
る。この切換弁38が励磁されて圧力導入通路50に大
気圧が導入されると、前記空間Xしたがって第2室35
は、ブレーキペダル12の踏込み操作が行われていなく
ても大気圧となり、この結果倍力作用を行ってマスタシ
リンダ8にブレーキ液圧を発生させることになる。
【0032】図3は、制御系を簡略的に示すものであ
り、同図中Uは、マイクロコンピュータを利用して構成
された制御ユニットである。この制御ユニットUには、
センサあるいはスイッチS1〜S9からのON/OFF
信号が入力される。センサS1〜S4は、各車輪1FL
〜1RRの回転速度を検出するものである。スイッチS
5はアクセルペダル10が全閉となったときにオンとさ
れるアクセルスイッチである。スイッチS6,S7はそ
れぞれブレーキペダル12が踏込み操作されたときに作
動されるもので、例えば一方のスイッチは常開型とさ
れ、他方は常閉型とされる。センサS8は、アクセル開
度を検出するものである。センサS9は、ハンドル舵角
を検出するものである。
【0033】また、制御ユニットUからは、図3に示す
ように各機器類に制御信号が出力されるが、その中で符
号9は、エンジン2の発生トルクを調整するトルク調整
手段である。なお、トルク調整手段9は、例えば吸入空
気量を調整することにより、あるいは各燃料カツト気筒
数と点火時期調整との組み合わせにより、エンジンの発
生トルクの調整を行うものである。
【0034】すなわち、上記制御ユニットUは、上述し
たブレーキ制御系に加え、上記各センサスイッチからの
信号を受け入れる入力インターフェイスと、CPUとR
OMとRAMとからなるマイクロコンピュータと、出力
インターフェイスと、イグナイタ及び燃料噴射装置を駆
動するための駆動回路とを備えており、ROMにはスリ
ップ制御に必要な制御プログラム、各種マップないしは
テーブルが設けられ、またRAMには該制御を実行する
のに必要な各種メモリが設けられている。そして、その
中央制御部には、後に述べたようなスリップ判定用閾値
の設定手段、スリップ量の演算手段、スリップ判定手
段、制御目標値の設定手段、制御レベルの演算手段及び
上記エンジンのトルク調整用コントロール手段等を備え
て構成されている。
【0035】燃料噴射量の制限は、平均スリップ量の制
御目標量からの偏差と該偏差の変化等を考慮し、前回の
値と初回値とを加算して決定した制御レベルに基いて次
の燃料カットテーブルのパターンを選択(レベルが高く
なるほど数値の高いパターンを選択)することにより行
なう。この場合、エンジン回転数が低い領域では燃料カ
ットが制限されるように、各制御レベル毎に燃料カット
禁止条件を付ける。
【0036】また点火時期については、上記制御レベル
に応じてリタード量を決定し、出力する。この場合、エ
ンジン回転数が高い領域では最大リタード量を制限する
ようにする。
【0037】次に、先ず本実施例のスリップ制御の概要
について、図4をも併せて参照しつつ説明する。なお、
図4では、左前輪1FLにはスリップが生じなくて、右
駆動輪1FRに大きなスリップが生じた場合を例に示し
てある。
【0038】エンジン制御 先ず、エンジン制御の開始は、左右前輪1FL,1FR
の各スリップ値のうち、大きい方のスリップ値が所定の
開始しきい値以上となった時点で開始される(図4のt
1時点)。
【0039】エンジン制御の中止は、アクセルが全閉に
なったとき、あるいは実際のスリップ値が制御継続用し
きい値SC(第1目標値よりも小)となった時間が所定時
間以上継続したとき(図4のt6〜t7)に行われる。
【0040】ブレーキ制御 ブレーキ制御の開始は、次の条件の全てを満足したとき
になされる。
【0041】第1の開始条件は、エンジン制御中である
ことである。
【0042】第2の開始条件は、左右駆動輪1FL,1
FRの実際のスリップ値の差が所定値以上となったこと
である(図4のt2)。
【0043】第3の開始条件は、車速が所定の第1車速
V1以下であることである。
【0044】第4の開始条件は、後述する所定の遅延時
間を経過したことである。
【0045】このブレーキ制御の開始に先立ち、応答送
れを見込んで、エンジン制御の開始と同時に切換弁38
が励磁されて、ブースタ11が倍力作用状態とされると
共に、液圧調整弁15L,15Rはリリーフ位置に、ま
た開閉弁16L,16Rは閉とされる。そして、切換弁
38を励磁した後、実際のスリップ値が所定の減速度を
示すようになると(所定の減速度を示すまでの時間が前
記遅延時間とされ、図4ではt2〜t3の間)、ブレーキ
制御が開始される。
【0046】ブレーキ制御は、左右駆動輪1FL,1F
Rについて個々に孤立して、それぞれ実際のスリップ値
がブレーキ用目標値(第2目標値)STB(>STE)とな
るように、液圧調整弁15L,15Rをフィードバック
制御することにより行われる(デューティ制御)。
【0047】ブレーキ制御の中止は、次のいずれか1つ
の条件を満足したときに行われる。
【0048】第1の中止条件は、エンジン制御が中止さ
れたときである。
【0049】第2の中止条件は、車速が所定の第2車速
V2(V2>V1)以上の高車速となったときである。
【0050】第3の中止条件は、左右の液圧調整弁15
L,15Rに対する制御信号が、いずれも減圧を示しか
つ所定時間(実施例では500msec)継続したときである
(図4のt4〜t5)。
【0051】第4の中止条件は、左右のブレーキ7F
L,7FRのブレーキ液圧が共に零となったときであ
る。
【0052】第5の中止条件は、ブレーキペダル12が
踏込み操作されたことが、スイッチS6,S7のいずれ
か一方で検出されたときである(スイッチS6,S7によ
りブレーキペダル12が踏込み操作されていることが検
出されたときは、ブレーキ制御の開始が禁止される)。
【0053】ブレーキ制御中止の際は、エンジン制御が
行われている限り切換弁38は作動されており、液圧調
整弁15L,15Rはリリーフ位置にあり、開閉弁16
L,16Rは閉状態とされる(ブレーキ制御開始までの待
機状態と同じ状態)。そして、エンジン制御が中止され
た時点あるいはブレーキペダル12が踏込み操作された
時点で、切換弁38が消磁される。
【0054】次に、図5以下のフローチャートを参照し
つつ本発明実施例の制御動作について説明するが、以下
の説明でPは各処理のプロセスステップを示すものとす
る。
【0055】図5は、本システムの全体の流れを示すも
ので、プロセスP1において各センサ等からの信号が入
力された後、プロセスP2において、左右駆動輪1F
L,1FRの各回転速度WSRLとWSRRとを平均す
ることにより、実車速VSが算出される。
【0056】プロセスP3では、後述のようにして、エ
ンジン制御用の第1目標値STEと、ブレーキ用の第2
目標値STBが決定される(STB>STE)。プロセス
P4では、左駆動輪1FLのスリップ値SFLが、その
回転速度WSFLから車速VSを差し引くことにより算
出され、同様に、右駆動輪1FRのスリップ値SFR
が、その回転速度WSFRから車速VSを差し引くこと
により算出される。
【0057】次にプロセスP5〜P7の処理では、左右
駆動輪のスリップ値SFL,SFRのうち、いずれか大
きい方のスリップ値が、エンジン制御用のスリップ値S
Aとして設定される。
【0058】プロセスP8では、現在スリップフラグが
前輪1FL,1FRであるか否かが判断されるが、この
スリップフラグは、1のときがスリップ制御中(少なく
ともエンジン制御中)であることを意味する。
【0059】プロセスP8の判別でNOのときは、プロ
セスP9において後述するエンジン制御の開始判定がな
された後、プロセスP10において後述する終了判定が
なされる。
【0060】プロセスP8の判別でYESのときは、プ
ロセスP11において、エンジン制御が行われた後、プ
ロセスP12において、ブレーキフラグが1であるか否
かが判別される。このブレーキフラグは、1のときがブ
レーキ制御中であることを意味する。
【0061】プロセスP12の判別でNOのときは、プ
ロセスP13において後述するブレーキ開始判定が行わ
れた後、プロセスP10へ移行する。また、プロセスP
12の判別でYESのときは、プロセスP14において
ブレーキ制御が行われた後、プロセスP10へ移行す
る。
【0062】図6は、図5のプロセスP9の内容を示
す。先ず、プロセスP21において、エンジン制御用の
実際のスリップ値SAが、所定の開始しきい値を示す所
定値以上であるか否かが判別される。プロセスP21の
判別でNOのときは、スリップ制御が不用なときである
ので、そのままプロセスP1へリターンされる。
【0063】プロセスP21の判別でYESのときは、
プロセスP22において、スリップフラグ1にセットさ
れ、プロセスP23においてエンジン制御が開始され、
プロセスP24においてブレーキ制御開始の準備がなさ
れる。このプロセスP24での準備は、具体的には、切
換弁38を励磁してマスタシリンダ8にブレーキ液圧を
発生させておくことと、液圧調整弁15L,15Rをリ
リーフ位置とすることと、開閉弁16L,16Rを閉と
することである。
【0064】図7は、図5のプロセスP13の内容を示
す。先ず、プロセスP31において、車速VSが第1車
速V1以下であるか否かが判別される。このプロセスP
31の判別でYESのときは、プロセスP32におい
て、左右駆動輪1FL1FRとの各回転速度差DNLが
算出された後、プロセスP33において、この差DNL
が所定値以上であるか否かが判別される。このプロセス
P33の判別でYESのときは、プロセスP34におい
て、上記差が生じてから所定の遅延時間が経過したか否
かが判別される(図4のt2〜t3)。このプロセスP34
の判別でYESのときは、プロセスP35においてブレ
ーキフラグが1にセットされた後、プロセスP36にお
いて、液圧調整弁15L,15Rを制御することによる
ブレーキ制御が開始される。
【0065】各プロセスP31,P33,P34のいずれ
かの判別でNOのときは、そのまま終了する。
【0066】図8は、図5のプロセスP10の内容を示
す。先ず、プロセスP41において、アクセルが全開で
あるか否かが判別される。このプロセスP41の判別で
YESのときは、プロセスP42において、スリップ制
御すなわちエンジン制御およびブレーキ制御を共に中止
した後、プロセスP43において各フラグが0にリセッ
トされる。
【0067】プロセスP41の判別でNOのときは、プ
ロセスP45において、エンジン制御用の実際のスリッ
プ値SAが終了しきい値SC以下であるか否かが判別さ
れる。このプロセスP45の判別でYESのときは、プ
ロセスP46において、SAが終了しきい値SC以下で
ある状態が1000msec継続しているか否かが判別され
る。このプロセスP46の判別でYESのときは、プロ
セスP42に移行して、スリップ制御が中止される。
【0068】プロセスP45あるいはプロセスP46の
判別でNOのときは、プロセスP47において、車速V
Sが、第2車速V2以上であるか否か判別される、この
プロセスP47の判別でYESのときは、プロセスP4
8において、再スリップ発生防止のためにブレーキ液圧
を徐々に低下させつつブレーキ制御を中止させた後、プ
ロセスP49においてブレーキフラグが0にリセットさ
れる。なお、ブレーキ制御の徐々なる中止は、液圧調整
弁15L,15Rへの所定時間毎の減圧信号を当該所定
時間毎に低減させることにより行われるが、1回当りの
減圧度合が大きくなり過ぎないように制限が加えられ
る。
【0069】プロセスP47の判別でNOのときは、プ
ロセスP50において、左右駆動輪用ブレーキ7FL,
7FRのブレーキ液圧が共に0になったか否かが判別さ
れる。このプロセスP50の判別でYESのときは、プ
ロセスP51においてブレーキ制御を中止した後、プロ
セスP49に移行する。なお、ブレーキ液圧の推定は、
既に提案されている種々の手法により間接的に知り得る
が、直接ブレーキ液圧を検出するセンサを利用すること
もできる。
【0070】プロセスP50の判別でNOのときは、プ
ロセスP52において、液圧調整弁15L,15Rへの
制御信号が、共に減圧を示すものであるか否かが判別さ
れる、このプロセスP52の判別でYESのときは、上
記減圧信号が共に0である状態が500msec継続したか
否かが判別される。このプロセスP53の判別でYES
のときは、プロセスP51においてブレーキ制御が中止
される。
【0071】プロセスP52あるいはプロセスP53判
別でNOのときは、そのまま終了される(エンジン制御
およびブレーキ制御の継続)。
【0072】図9は、図5のプロセスP3の内容を示
す。先ず、プロセスP61において、車速VSと当該車
速VSを微分することにより得られた車体加速度とに基
づいて、路面μが推定される。次いで、プロセスP62
において、図10に示すマップを参照して、推定された
路面μに対応したエンジン制御用の基本目標値STEO
とブレーキ制御用の基本目標値STBOとが決定される
(STEO<STBO)。
【0073】プロセスP63〜P65では、順次、車速
VSに基づく補正係数K1、アクセル開度に基づく補正
係数K2、ハンドル舵角に基づく補正係数K3が、図1
1〜図13に示すマップを参照しつつ決定される。車速
VSに基づく補正係数K1は、車速VSが大きくなるほ
ど大きくなるように、連続可変的に設定される。
【0074】プロセスP66では、エンジン制御用の基
本目標値STEOに対して補正係数K2とK3とを乗算
することにより、最終目標値STEが決定される。次い
で、プロセスP67において、ブレーキ制御用の基本目
標値STBOに対して補正係数K1とK2とK3とを乗
算することにより、最終目標値STBが決定される。
【0075】このように、エンジン制御用の目標値ST
Bは、車速に基づく補正が行われていないので、車速の
変化によっては変化されないものとなる。これに対し
て、ブレーキ制御用の目標値STBは、車速に応じた補
正が行われて、車速が大きくなるほど連続可変的に大き
くされる。図4では、時間の経過と共に車速が増大して
いく場合を例にしており、この図4に、STBからST
Eを差引いた偏差が車速増大と共に大きくなる様子が示
されている。
【0076】ここで、ブレーキスイッチS6あるいはS
7のいずれか一方で、ブレーキペダル12が踏込み操作
されたことが検出されると、前記フローチャートに対す
る割込み処理によって、ブレーキ制御が強制的に中止さ
れる。
【0077】次に、図14のフローチャートは上記車両
のスリップ制御装置の上述したブレーキ制御系の特に耐
久性と信頼性を確保することを目的として構成されたブ
レーキ制御動作を示している。
【0078】先ずプロセスP1で、現在のブレーキトラ
クション制御実行フラグFの値がF=1(現在制御実行
中)であるか否かを判定する。その結果、YESの時は
デシジョンプロセスP7へ、またNOの時は他のデシジ
ョンプロセスP2に各々進む。
【0079】NO判定(F=0、ブレーキトラクション
制御未実行)の時は、上述のようにデシジョンステップ
P2で今回新たにブレーキトラクション制御に入ったば
かりであるか否かを判定し、その結果、YES(制御開
始)の時には続くプロセスP3で上記ブレーキ制御実行
フラグFの値をF=1(実行中)にセットした上でブレー
キトラクション制御を実行しながら更にデシジョンステ
ップP4に進んで上記ブレーキ制御系の信頼性の確保が
可能である第1の設定時間T1(例えばT1=30秒)の継
続を判定する。他方、NOのブレーキトラクション制御
開始時でない場合には、そのままリターンする。
【0080】次に、上記デシジョンプロセスP4の判定
において、ブレーキトラクション制御の安全限界の連続
実行時間を判定するための上記第1の設定時間T1が継
続(経過)したとしてYESと判断されると、さらにプロ
セスP5に進んで一旦上記ブレーキトラクション制御を
中断して、その保護を図り、今度はデシジョンプロセス
P6で当該中断時間判定のための第2の設定時間T2(T
2=30秒)の経過を判定する。その結果、YES(T2
過)になると初めてリターンして上述のP1以下の制御を
再び実行する。
【0081】以上の動作を経て再び上記デシジョンプロ
セスP1を通る場合において、今度はF=1(YES)と
判定されると、今度はデシジョンプロセスP7に進ん
で、上記ブレーキトラクション制御が終了したか否かを
判定する。そして、同判定の結果がNO、つまり実際に
ブレーキトラクション制御が終了してはいない時は、さ
らにプロセスP8でブレーキトラクション制御をそのま
ま継続するか、又は改めて開始する。他方、実際に上記
ブレーキトラクション制御が終了しているYESの時
は、プロセスP9でブレーキトラクション制御実行フラ
グFの値をF=0(制御不要)にリセットしてリターンす
る。
【0082】すなわち、該制御によれば、最初にブレー
キトラクション制御が実行されて該制御が安全限界であ
る所定の設定時間T1以上継続されると、必ず一旦所定
時間T2内ブレーキトラクション制御を中止し、一定の
周期での間欠的な作動制御を行うようになっている。
【0083】従って、従来のように連続した作動制御を
行うものの場合に比べるとブレーキのマスタシリンダの
負担が軽くなり、耐久性、信頼性が向上する。
【0084】(2) 第2実施例 次に図15のフローチャートは、エンジン制御手段によ
る本願発明の第2実施例に係る車両のスリップ制御装置
の上記と同様の目的に加えて、さらに車両スタック時や
整備時の排気浄化性能の確保、またスタック脱出性能の
向上を図ったブレーキ制御手段およびエンジン制御手段
によるスリップ制御動作を示している。
【0085】すなわち、先ずプロセスP1では、例えば
車両がスタック状態にあるか又は整備中であるかを見る
ために現在の車速Vの値がV=0(km/h)であるか否か
を判定する。
【0086】その結果、YESの時は次のデシジョンプ
ロセスP2に進んで、さらにエンジン制御手段によるト
ラクション制御中であるか否かを判断する。
【0087】そして、同エンジン制御によるトラクショ
ン制御中であるYESの時は、プロセスP3に進んで排
気エミッションが悪化するか又は燃料カットの継続によ
り排気ガス温度が上昇してキャタリストコンバータの損
傷が懸念される第3の設定時間T3の継続を確認し、同
時間T3が継続したことが確認されると(YES)、プロ
セスP4に進み、上記エンジン制御手段によるトラクシ
ョン制御を中止する。これによって空燃比をリッチ化
し、例えば上記スタック中のエンジン出力のアップを図
って、スタックの脱出性能の向上を図る一方、整備時を
も含め排気ガス温度を低下させてキャスタリストコンバ
ータを保護する。その後、イグニッションスイッチIG
SWがOFFからONになったことが確認されると、最
初の動作にリターンして上述の制御を新に開始する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の第1実施例の車両のスリッ
プ制御装置の全体システム図である。
【図2】図2は、同装置のブレーキブースタの要部を示
す断面図である。
【図3】図3は、同装置の制御ユニットに対する入力上
記出力関係を示す図である。
【図4】図4は、同装置の制御例を図式的に示すタイム
チャートである。
【図5】図5は、同装置の基本となる制御例を示すフロ
ーチャートである。
【図6】図6は、同装置のエンジン制御開始判定の制御
例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、同装置のブレーキ制御開始判定の制御
例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、同装置の制御終了判定の制御例を示す
フローチャートである。
【図9】図9は、同装置の目標値設定制御例を示すフロ
ーチャートである。
【図10】図10は、同装置における路面μに応じた基
本目標値の設定例を示す図である。
【図11】図11は、同車速に応じた目標値の補正係数
を示す図である。
【図12】図12は、同アクセル開度に応じた目標値の
補正係数を示す図である。
【図13】図13は、同ハンドル舵角に応じた目標値の
補正係数を示す図である。
【図14】図14は、本願発明の実施例の要部の制御例
を示すフローチャートである。
【図15】図15は、本願発明の第2実施例に係る車両
のスリップ制御装置の要部の制御例を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】 1FL,1FRは前輪(駆動輪)、1RL,1RRは後輪
(従動輪)、2はエンジン、7FR〜7RRはブレーキ、
8はマスタシリンダ、9はトルク調整手段、11はブレ
ーキブースタ(倍力装置)、12はブレーキペダル、15
L,15Rは液圧調整弁、16L,16Rは開閉弁、38
は切換弁(負圧供給、大気圧供給切換)、Uは制御ユニッ
ト、S1〜S4は車輪速センサである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪へのブレーキ力を調整するブレー
    キ調整手段と、駆動輪の路面に対するスリップ値を検出
    するスリップ検出手段と、該スリップ検出手段で検出さ
    れる駆動輪の路面に対するスリップ値が所定の目標値と
    なるように上記ブレーキ調整手段を制御するブレーキ制
    御手段とを備えてなる車両において、上記ブレーキ制御
    手段が第1の設定時間以上連続作動した時は制御動作を
    中断させ、さらに該中断後第2の設定時間が経過すると
    同ブレーキ制御手段の制御動作を復帰させる作動制御手
    段を設けたことを特徴とする車両のスリップ制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの発生トルクを調整するトルク
    調整手段と、駆動輪の路面に対するスリップ値を検出す
    るスリップ検出手段と、該スリップ検出手段で検出され
    るスリップ値が所定の目標値となるように上記トルク調
    整手段を制御するエンジン制御手段とを備えてなる車両
    において、上記エンジン制御手段が車速ゼロの状態にお
    いて所定時間以上連続して作動した時には上記エンジン
    制御手段を停止状態に制御する作動制御手段を設けたこ
    とを特徴とする車両のスリップ制御装置。
  3. 【請求項3】 エンジンの発生トルクを調整するトルク
    調整手段と、駆動輪へのブレーキ力を調整するブレーキ
    調整手段と、上記駆動輪の路面に対するスリップ値を検
    出するスリップ検出手段と、該スリップ検出手段で検出
    されるスリップ値が第1目標値となるように上記トルク
    調整手段を制御するエンジン制御手段と、上記駆動輪の
    路面に対するスリップ値が第2目標値となるように前記
    ブレーキ調整手段を制御するブレーキ制御手段とを備え
    てなる車両において、上記ブレーキ力手段が第1の設定
    時間以上連続作動した時は制御動作を中断させ、さらに
    該中断後第2の設定時間が経過すると同ブレーキ制御手
    段の制御動作を復帰させる第1の作動制御手段と上記エ
    ンジン制御手段が車速ゼロの状態において所定時間以上
    連続して作動した時には上記エンジン制御手段を停止状
    態に制御する第2の作動制御手段とを設けたことを特徴
    とする車両のスリップ制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5971089A (en) * 1994-10-27 1999-10-26 Nippondenso Co., Inc. Automotive traction or travel condition control system with engine power and brake control

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5971089A (en) * 1994-10-27 1999-10-26 Nippondenso Co., Inc. Automotive traction or travel condition control system with engine power and brake control

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