JPH052289Y2 - - Google Patents

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JPH052289Y2
JPH052289Y2 JP1986192311U JP19231186U JPH052289Y2 JP H052289 Y2 JPH052289 Y2 JP H052289Y2 JP 1986192311 U JP1986192311 U JP 1986192311U JP 19231186 U JP19231186 U JP 19231186U JP H052289 Y2 JPH052289 Y2 JP H052289Y2
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jet
vacuum chamber
wall
support
nozzle
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JP1986192311U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はアブレイシブジエツトによる壁の切断
装置の真空室支持体に関する。
[従来技術] 粒状物例えば砂を高圧水ジエツトと共に被切削
物例えばコンクリート構造物、岩盤等に吹付けて
被切削物を切削するアブレイシブジエツトによる
切削方法は公知であり、種々の被切削物を切削す
る場合に用いられている。特に切断面がきれいで
あり、ジエツトノズルの移動によつて任意の切断
面が形成できて好ましい。
しかしながら、粒状物および水を使用するので
切削現場に粒状物、水や切削によつて発生したコ
ンクリート粒子すなわちスラリが散乱する。この
スラリの散乱は、現場が屋外の場合には問題にな
らないが、例えばコンクリートの建物の壁を切断
して建物を改造するなど切断現場が屋内の場合
は、スラリの散乱は大きい問題となる。
ところで従来方法を実施する装置において、壁
の両面に真空室を支持するには、通常天井と床面
との間にサポートパイプを手動式のジヤツキまた
はジヤーナルにより張設し、その張設したサポー
トパイプをベースにして行うことが考えられる。
しかし、真空室の移設を迅速に行つて切断作業
の効率を向上するには、サポートパイプの建込み
を迅速化する必要がある。
これに対し、手動式ジヤツキまたはジヤーナル
を用いると、一般的にサポートパイプの建方に約
30秒、ジヤツキまたはジヤーナルの伸長に約60
秒、短縮に約60秒と合計約2分30秒を要し、好ま
しくない。
特開昭60−226970号公報や特開昭60−23562号
広報に開示されている通り、アブレイシブジエツ
トによる壁の切断技術はよく知られているが、こ
れらの公知技術ではいずれもジエツトノズルの移
動経路の設定に時間がかかり、作業上問題があ
る。
[解決する課題] したがつて本考案の目的は、真空室の移設を迅
速に行うことができ、壁を縦方向でも横方向でも
任意方向に切断するように真空室をセツトできる
壁の切断装置の真空室支持体を提供するにある。
[課題を解決する手段] 本考案によれば、壁面の一方に粒状物を高圧水
ジエツトと共に噴射するジエツトノズルを移動自
在に設け、他方にジエツト反射体を設け、壁の両
面にジエツトノズルとジエツト反射体を収納する
真空室を支持して両真空室を真空ポンプに接続
し、切断時に発生するスラリを真空室を介し真空
ポンプで吸引して回収するようにしたアブレイシ
ブジエツトによる壁の切断装置において、ノズル
カバーで構成される真空室を支持する支持体を伸
縮装置により天井と床面との間に張設された1本
のサポートパイプと、そのサポートパイプに着脱
自在に任意の角度でスライド可能に連結されたサ
ポートアームと、そのサポートアームの両端に水
平に突設された一対のエアシリンダとから構成
し、前記一対のエアシリンダが真空室を構成する
ノズルカバーの両端に連結されている。
[作用効果の説明] 従つて、サポートパイプを立て、伸縮装置を伸
長してサポートパイプを天井と壁面との間に張設
し、そのサポートパイプにサポートアームを取付
け、そのサポートアームに設けたエアシリンダを
伸長して真空室を壁面に支持し、真空室の移設を
迅速化して切断作業の効率を向上することができ
る。この際、実測値によればエアホースの引回し
に約30秒、サポートパイプの建方に約15秒、伸縮
装置の伸長に約5秒、収縮に約5秒の合計約55秒
と従来のジヤツキまたはジヤーナルの約2分30秒
に対して60%以上も迅速化することができると共
に、操作が簡便であり、建込み精度も向上する。
また反射体は、水ジエツトの緩衝作用をするの
で、高圧ジエツトによる危険を防止できる。
そして一本のサポートパイプに対してサポート
アームがスライドおよび回動可能に固着されるの
で、例えば壁を横方向(水平方向)に切断し、次
いで縦方向(垂直方向)に切断する場合に、サポ
ートパイプを移設しないでサポートアームを移動
するだけでノズルの経路を変更できる。また例え
ば斜め等の種々の切断方向に応じて真空室を壁面
に支持できる。
さらに真空室を構成するノズルカバーの両端が
エアシリンダに連結されているので、真空室を弾
力的に壁面に押圧できる。
[実施例] 以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
第1図は切断装置の概略を示しており、室内の
コンクリート壁Wをジエツトノズル(以下ノズル
という)Nを用いてアブレイシブジエツト(以下
ジエツトという)Jで切断しているところが示さ
れている。このノズルNには図示しない高圧ポン
プから高圧水(例えば圧力2000Kg/cm2)が供給さ
れ、また図示しない研磨材ラインから粒状物が送
られるようになつている。そして、ノズルNは壁
面Waに沿つて移動自在であり、壁面Wb側には
ジエツト反射体である例えばセラミツクプレート
Aが設けられている。このノズルNは一方の壁面
Waに支持された真空室であるノズルカバーCaに
収納され、セラミツクプレートAは他方の壁面
Wbに支持された真空室である背面防護カバーCb
に収納されており、背面防護カバーCbには振動
センサSが設けられている。
第2図において、両カバーCa、Cbは壁面側が
開口した長方体状の箱体に形成され、それぞれサ
ポートアームSAに設けられた押圧用エアシリン
ダ1,1により押圧されて壁面に気密に圧着され
ており、そのサポートアームSAは天井と床面と
の間に後述の張設エアシリンダ4により張設され
たサポートパイプSPに固定されている。そして、
両カバーCa、cbは真空ホースLVを介して真空ポ
ンプPVに接続され、押圧用エアシリンダ1,1
および張設用エアシリンダ4はエアーホースLA
によりそれぞれ単独のバルブを介してコンプレツ
サCMに接続されている。
第3図および第4図において、サポートアーム
SAは溝形断面のアルミ材で作られ、アームの両
端には押圧用エアシリンダ1,1が直角に取付け
られ、そのピストンロツド1a,1aは図示の例
ではノズルカバーCaの両端に連結されている。
しかしながら、サポートアームSAの断面形状は
ロ字形等任意のものを使用できる。このサポート
アームSAの中央部のエアシリンダに対向する側
には、スライドリング2が任意の角度(図示の例
では直角)で着脱自在にボルト結合されている。
そのスライドリング2の一方の半円部2aは開閉
自在であつて、鎖線のように開いてサポートパイ
プSPの本体3を収め、かつサポートアームSAを
本体3の任意の位置にスライドできるようになつ
ている。
第5図において、サポートパイプSPの本体3
は張設用エアシリンダ4を納めた内筒5の一端に
固着され、内筒5の他端から突出したピストンロ
ツド4aの端部は、内筒5を摺動自在に納めた外
筒6の底部に当接されている。そして、本体3と
外筒6の端部には、それぞれクツシヨンゴム7を
介して第6図に示すスパイク板8が設けられてい
る。なお、図中Pはエアシリンダ4の内圧検知用
プレツシヤセンサであり、またバルブV1または
V3(第2図)はエアホースLAのエアシリンダ
4に近い箇所に設けられており、またエアホース
LAは図示しないワンタツチジヨンイトで容易に
エアシリンダ1,4と接断できるようになつてい
る。前記張設用エアシリンダ4には要求ストロー
ク100mm、要求押付力約100Kg、押圧用エアシリン
ダ1には要求ストローク100mm、要求押付力約50
Kgの複動形シリンダが用いられている。
ノズルカバーCaまたは背面防護カバーCbを壁
面WaまたはWbに支持するに際し、エアホース
LAを引回し(所要時間約30秒)、サポートパイプ
SPを建て(所要時間約15秒)、バルブV1または
V3を開いて張設用エアシリンダ4を伸長してサ
ポートパイプSPを天井と床面との間に張設する
(所要時間約5秒)で、ここまでの所要時間の合
計は約50秒で、前記所要時間はすべて実績値で従
来のジヤツキまたはジヤーナルの約2分に対し60
%以上も短い)。この際、スパイク板8,8のス
パイク8aは天井または床面に食い込みサポート
パイプSPの張設を確実にする。次いで、本体3
に巻装しておいたスライドリング2を切断箇所に
合せて移動し本体3に固定する。次いで、スライ
ドリング2にスライドアームSAを図示の例では
直角に固定する。次いで、バルブV2またはV4
を開いて押圧用エアシリンダ1,1を伸長しノズ
ルカバーCaまたは背面防護カバーCbを押圧して
壁面WaまたはWbに支持する。このように、バ
ルブV1とV3、またはV2とV4を開くだけで
ノズルカバーCaまたは背面防護カバーCbを迅速
に壁面に支持することができる。移設の際は、前
記の逆の作業と前述の作業とを行つて迅速に移設
を行うことができる。なお、バルブV1およびV
3はエアシリンダ4の付近に設けてあるので、誤
つて開弁してサポートパイプSPを転倒させるお
それはない。
第7図ないし第11図は本考案の別の実施例を
示し、サポートパイプSPの本体3Aを長方形断
面に形成し、サポートアームSAを箱形断面にす
るとともに、本体3Aを納めるスライド連結具9
をU字状の基部9aと、基部9aの開口端縁に係
合する蓋部9bと、蓋部9bに設けられ、本体3
Aを係止するストツプボルト10とから構成した
例である。この実施例でも第3図の実施例と同じ
作用効果がある。
[考案の効果] 以上の如く、本考案によれば、下記のすぐれた
効果を奏する。
() 真空室すなわちノズルカバーの移設を迅
速に行うことができ切断作業効率を向上でき
る。
() サポートアームのみをスライドおよび回
転させてノズルの移動経路を変えることができ
る。
() エアシリンダにより弾力的に真空室すな
わちノズルカバーの両端を押圧でき、ノズルカ
バーを壁面に対して好適に支持できる。
() 反射体により高圧ジエツトの危険を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施される切断装置の概略を
説明する垂直断面図、第2図は第1図の真空およ
びエア回路図、第3図ないし第6図は本考案の第
1実施例を示し、第3図は上面図、第4図は第3
図の側面図、第5図はサポートパイプの側断面
図、第6図はスパイク板の平面図、第7図ないし
第11図は本考案の第2実施例を示し、第7図は
サポートパイプの側面図、第8図は第7図のA−
A-矢視断面図、第9図は第7図のB−B-矢視断
面図、第10図はサポートアームの長手方向断面
図、第11図は第10図のA−A-矢視断面図で
ある。 A……セラミツクプレート、Ca……ノズルカ
バー、Cb……背面保護カバー、CM……コンプレ
ツサ、J……アブレイシブジエツト、N……ジエ
ツトノズル、SA……サポートアーム、SP……サ
ポートパイプ、Wa,Wb……壁面、1……押圧
用エアシリンダ、2……スライドリング、3……
本体、4……張設用エアシリンダ、8……スパイ
ク板、9……スライド連結具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 壁面の一方に粒状物を高圧水ジエツトと共に噴
    射するジエツトノズルを移動自在に設け、他方に
    ジエツト反射体を設け、壁の両面にジエツトノズ
    ルとジエツト反射体を収納する真空室を支持して
    両真空室を真空ポンプに接続し、切断時に発生す
    るスラリを真空室を介し真空ポンプで吸引して回
    収するようにしたアブレイシブジエツトによる壁
    の切断装置において、ノズルカバーで構成される
    真空室を支持する支持体を伸縮装置により天井と
    床面との間に張設された1本のサポートパイプ
    と、そのサポートパイプに着脱自在に任意の角度
    でスライド可能に連結されたサポートアームと、
    そのサポートアームの両端に水平に突設された一
    対のエアシリンダとから構成し、前記一対のエア
    シリンダが真空室を構成するノズルカバーの両端
    に連結されていることを特徴とするアブレイシブ
    ジエツトによる壁の切断装置の真空室支持体。
JP1986192311U 1986-12-16 1986-12-16 Expired - Lifetime JPH052289Y2 (ja)

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JPS6397500U JPS6397500U (ja) 1988-06-23
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Citations (2)

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JPS6023562A (ja) * 1983-07-16 1985-02-06 大成建設株式会社 流体噴射による加工装置
JPS60226970A (ja) * 1984-04-26 1985-11-12 大成建設株式会社 有害物質に汚染された構造物の流体噴射による加工方法

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