JPH05228909A - 人工石製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 出来るだけ自然石に近い形状の不均一で、表
面に凹凸が多い石を製造する事にあり、河川、海岸、海
底等の工事に使用した場合、石と石との空間が自然石に
近い状態になるので微生物、小生物の育ち安い環境を確
保出来る人工石製造方法を提供することにある。 【構成】 適当な形に造形した網に人工石材料を入れ、
網目から適量もれる様にし、表面を凹凸状に形成してな
る人工石製造方法。上記の方法で製造した人工石の表面
に、砂、ジャリ等の天然物質を付着させた人工石製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分解】土木、建築用に使用される玉石等
を人工的に製造する人工石製造方法に開するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】土木、建築等に使われる玉石は、河川か
ら採集されていたが、自然保護の立場からも、採集出来
る所も少なくなり、現在は主として岩石を砕いて適当な
大きさのものを集めて使用しているのが現状である。
又、自然保護の立場から、河川の工事とか海岸の工事は
コンクリートで固めるよりも、玉石等を使った工事が推
奨されている。岩石を砕いた玉石は製造工程においても
騒音、泥水等の公害源にもなり、砕いた玉石は角が鋭い
為に品質は良くない。又、コンクリート等を型に流し込
んで作る事も出来るが、形状が均一で自然石の凹凸が無
いので生物の育成には適さない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は出来る
だけ自然石に近い形状の不均一で、表面に凹凸が多い石
を製造する事にあり、河川、海岸、海底等の工事に使用
した場合、石と石との空間が自然石に近い状態になるの
で微生物、小生物の育ち安い環境を確保出来る人工石製
造方法を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は予め造形した網
に人工石材料（例えばコンクリート、合成樹譜等ジャ
リ、砂等を混ぜたもの）を流し込み、適量網目から人工
石材料を濡らし、凹凸を形成した状態で固める。また、
人工石の表面に天然の砂、ジャリ等をまぶし、付着させ
て表面を天然の物質に近いものにする事も出来る。

【０００５】

【実施例】本発明の実施方法を例にあげて説明する。あ
らかじめ第１図に示す様に開いた場合に円筒形になる様
に作られた網１（ａ参照）の中にパイプ２を差し込み
（ｂ参照）、網１の端をパイプ２の内側へ折り込み、端
の部分を互いに絡ませて閉じる（ｃ参照）。つぎに、閉
じた部分を下にし、コンクリート等の人工石材料３を流
し込み、パイプ２を抜き取る（ｄ参照）。網目から水、
空気等が流出するので、良質の人工石が作れると同時
に、網目から適量もれた人工石材料が適度の凹凸を形成
する。また、人工石の表面をより自然石に近づける為に
砂、ジャリ等をまぶして仕上げることもできる。

【０００６】

【発明の効果】以上説明した様に、簡単な方法でしかも
天然石に近い人工石の製造が出来るので、これを使用し
た場合、人工石を重ねた部分に微生物、小動物の育ちや
すい環境が保たれる為、自然保護の為に必要な人工石を
提供出来る。また、コンクリート重填機とコンベア等に
よって大量生産も可能であり、現在、環境保護の立場か
らも推奨されているじゃかご、ふとんかご等による河川
や海の工事も、人工玉石を大量に提供する事によって拡
大出来る。網材は水、空気、抜きの効果の他に、石の補
強効果も大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の人工石製造方法を示す流れ図。

【符号の説明】

１、……網 ２、……パイプ ３、……人工石材料

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 適当な形に造形した網に人工石材料を入
   れ、網目から適量もれる様にし、表面を凹凸状に形成し
   てなる人工石製造方法。
2. 【請求項２】 上記請求項１の方法で製造した人工石の
   表面に、砂、ジャリ等の天然物質を付着させた、請求項
   １の人工石製造方法。