JPH05228768A - 工作機械の工具交換装置 - Google Patents

工作機械の工具交換装置

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Publication number
JPH05228768A
JPH05228768A JP3671692A JP3671692A JPH05228768A JP H05228768 A JPH05228768 A JP H05228768A JP 3671692 A JP3671692 A JP 3671692A JP 3671692 A JP3671692 A JP 3671692A JP H05228768 A JPH05228768 A JP H05228768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
cam
casing member
gear case
drive unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3671692A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Honma
栄一 本間
Akira Ozawa
晃 小沢
Kazue Nakatsuka
和重 中塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to US07/986,734 priority patent/US5336025A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数のスピンドルと工具マガジンとの間で二以
上の工具を同時に交換することができ、しかも前記スピ
ンドルの加工範囲を有効に確保することを可能にする。 【構成】Xテーブル14の側部に装着される工具マガジ
ン102と、自動交換機構104とを備え、この自動交
換機構104は、コラム54の側部に設けられる駆動ユ
ニット112と、この駆動ユニット112に矢印Z方向
に進退自在に支持されるギヤケース114と、このギヤ
ケース114に旋回可能に支持されるケーシング部材1
16と、このケーシング部材116に対し進退自在に装
着され、第1および第2スピンドルユニットと工具マガ
ジン102とに保持されているそれぞれ二以上の工具を
同時に把持可能な工具把持手段118とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多軸スピンドルが備え
られた工作機械に対し、二以上の工具を自動的に交換す
るための工作機械の工具交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、NC(数値制御)工作機械では、
単一のスピンドルによりワークに対して加工を行ってい
るため、複数の加工が必要なワークが用いられる際にそ
の加工効率が低下するという問題が指摘されている。こ
のため、この種の問題を解決すべく種々の改良がなされ
ており、例えば、特開昭59−69242号公報に開示
されているように、一つのコラムに二組の主軸頭が備え
られた工作機械が用いられている。
【0003】この場合、工作機械では、種々の加工作業
に対応すべく、工具を交換する必要がある。このため、
多数の異なる工具を工具マガジンに収容しておき、この
工具マガジンから所望の工具を取り出して工作機械の主
軸頭に取着されている工具と交換する工具交換装置が使
用されている。例えば、実開昭63−110336号公
報に開示されているように、複数の主軸を備えたコラム
が移動自在に載置されるベッドの近傍に、複数の工具を
収容する工具マガジンが設けられるとともに、前記複数
の主軸と工具マガジンとの間で工具を自動的に交換する
装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、工具マガジンからコラム側に突出してガ
イド部材が設けられており、このガイド部材に沿ってチ
ャックユニットが工具マガジンと主軸との間を移動する
よう構成されている。このため、コラムの横方向の移動
範囲が相当に規制されてしまい、スピンドルの加工範囲
が限定されるという問題が指摘されている。
【0005】そこで、本出願人が提案した特開平1−2
05945号公報に開示されている工具交換装置が知ら
れているが、これは単一の工具を交換するための装置で
あり、複数の工具を同時に交換するために使用すること
ができない。
【0006】本発明は、この種の工具交換装置の改良に
関するものであり、複数のスピンドルと工具マガジンと
の間で二以上の工具を同時に交換することができ、しか
も前記スピンドルの加工範囲を有効に確保することが可
能な工作機械の工具交換装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、昇降自在な少なくとも二以上のスピン
ドルの軸線方向および該軸線方向に交差する半径方向に
進退可能なコラムの側方に配設され、前記コラムと一体
的に該半径方向に移動自在な工具マガジンと、前記工具
マガジンと前記二以上のスピンドルとの間で二以上の工
具を同時に交換自在な自動交換機構とを備え、前記自動
交換機構は、前記コラムの側部に設けられる駆動ユニッ
トと、前記駆動ユニットに前記軸線方向に進退自在に支
持されるギヤケースと、前記ギヤケースに旋回可能に支
持されるケーシング部材と、前記ケーシング部材に対し
前記半径方向両側に移動自在に装着され、前記二以上の
スピンドルと工具マガジンとに保持されているそれぞれ
二以上の工具を同時に把持可能な工具把持手段とを備え
ることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記の本発明に係る工作機械の工具交換装置で
は、ケーシング部材に装着されている工具把持手段が、
駆動ユニットを介してスピンドルの半径方向に進出し、
この工具把持手段により前記スピンドルと工具マガジン
とに保持されているそれぞれ二以上の工具が同時に保持
される。次に、駆動ユニットの作用下にギヤケースとケ
ーシング部材とが一体的にスピンドルの軸線方向前方に
移動し、工具把持手段に保持されている工具が、スピン
ドルおよび工具マガジンから取り出される。そして、ケ
ーシング部材が180°旋回された後、このケーシング
部材とギヤケースとが退動して工具マガジンに保持され
ていた二以上の工具がスピンドルに、このスピンドルに
保持されていた二以上の工具が工具マガジンに、それぞ
れ装着される。これにより、工具マガジンとスピンドル
とに保持されているそれぞれ二以上の工具を同時かつ自
動的に交換することができるとともに、このコラムの半
径方向に対する移動が規制されることがなく、スピンド
ルの加工範囲を有効に確保することが可能になる。
【0009】
【実施例】本発明に係る工具交換装置について、これを
組み込む工作機械との関連で実施例を挙げ、添付の図面
を参照しながら以下詳細に説明する。
【0010】図1乃至図3において、参照符号10は、
本実施例に係る工具交換装置を組み込む工作機械を示
す。この工作機械10は、基台12上に矢印X方向に進
退自在に配設されるXテーブル14と、このXテーブル
14上に支持されて矢印Z方向に進退自在な本体16
と、この本体16の前面に設けられたガイドレール2
0、20に支持されるとともに、第1サーボモータ22
を介して昇降可能な第1昇降テーブル24と、この第1
昇降テーブル24の前面に設けられたガイドレール2
8、28に支持されるとともに、第2サーボモータ30
を介して昇降可能な第2昇降テーブル32と、前記第1
および第2昇降テーブル24、32に固設されて上下方
向に配列される第1および第2スピンドルユニット3
4、36と、前記第1昇降テーブル24に固着されるモ
ータMと、このモータMの回転力を前記第1スピンドル
ユニット34に伝達するための第1伝動機構37と、前
記モータMの回転力を前記第2スピンドルユニット36
に伝達するための第2伝動機構39とを備える。
【0011】基台12には、ガイドレール38a乃至3
8cと第1駆動モータ40とが固設され、この第1駆動
モータ40に連結されて矢印X方向に延びるボールねじ
42がXテーブル14に設けられたナット部材44に係
合する。このXテーブル14には、ガイドレール46、
46と第2駆動モータ48とが連結され、この第2駆動
モータ48に連結されて矢印Z方向に延びるボールねじ
50が本体16に設けられたナット部材52に係合す
る。
【0012】本体16は、鉛直方向に長尺なコラム54
を備え、このコラム54の上部に第1サーボモータ22
が鉛直下方向に向かって固着される。この第1サーボモ
ータ22に軸着されるボールねじ56は、コラム54の
下端側で支持されるとともに、第1昇降テーブル24に
設けられたナット部材(図示せず)に係合する。この第
1昇降テーブル24の側部に、第1スピンドルユニット
34をその軸線が前記第1昇降テーブル24の前面と交
差する方向に指向するように支持する第1ハウジング6
0が設けられる。
【0013】この第1昇降テーブル24の上部には、第
2サーボモータ30が鉛直下方向に向かって固着され、
この第2サーボモータ30に軸着されるボールねじ62
は、第1昇降テーブル24の前面の下端側で支持される
とともに、第2昇降テーブル32に設けられたナット部
材(図示せず)に係合する。この第2昇降テーブル32
の側部に、第2スピンドルユニット36をその軸線が前
記第2昇降テーブル32の前面と交差する方向に指向す
るように支持する第2ハウジング68が設けられる。
【0014】図2に示すように、第1スピンドルユニッ
ト34は、スピンドル70を備え、このスピンドル70
は、第1伝動機構37を構成する図示しないギヤトレイ
ンを介してモータMに連結されており、その先端部に工
具ホルダ72が同軸的に係合する。一方、第2スピンド
ルユニット36は、上記第1スピンドルユニット34と
略同様に構成されるものであり、第2伝動機構39を構
成する揺動自在な第1および第2ケーシング74、76
と図示しないギヤトレインを介してモータMに連結され
るスピンドル78を備え、このスピンドル78の先端部
に工具ホルダ80が同軸的に係合する。
【0015】このように構成される工作機械10に、本
実施に係る工具交換装置100が装着される。図1に示
すように、この工具交換装置100は、コラム54の側
方に位置してXテーブル14の側部に装着されてこのコ
ラム54と一体的に第1および第2スピンドルユニット
34、36の半径方向(矢印X方向)に移動自在な工具
マガジン102と、この工具マガジン102と前記第1
および第2スピンドルユニット34、36との間で二以
上の工具(後述する)を同時に交換自在な自動交換機構
104とを備える(図3参照)。工具マガジン102
は、多角形状を有しており、取付部材106を介してX
テーブル14の側部に支持されるとともに、この取付部
材106にモータ108が固着され、このモータ108
を介して回転自在であり、その外側部には、二本ずつ複
数組の工具T1乃至Tnが工具ホルダ110を介して取
り外し自在に保持されている。
【0016】自動交換機構104は、コラム54の側部
に設けられる駆動ユニット112と、この駆動ユニット
112に第1および第2スピンドルユニット34、36
の軸線方向(矢印Z方向)に進退自在に支持されるギヤ
ケース114と、このギヤケース114に旋回可能に支
持されるケーシング部材116と、このケーシング部材
116に対し半径方向(矢印X方向)両側に移動自在に
装着され、第1および第2スピンドルユニット34、3
6と工具マガジン102とに保持されているそれぞれ二
以上の工具を同時に把持可能な工具把持手段118とを
備える(図1および図4参照)。
【0017】図5に示すように、この駆動ユニット11
2は、筐体119の端部に固定される単一のモータ12
0を備え、このモータ120に回転軸122が連結され
るとともに、この筐体119内には、回転軸122に平
行して円筒駆動軸124と旋回軸126とが同軸的に配
設される。この回転軸122と円筒駆動軸124とに
は、これらを介してギヤケース114およびケーシング
部材116を進退させるための第1カム手段127と、
工具把持手段118を進退させるための第2カム手段1
28と、前記ケーシング部材116を旋回させるための
第3カム手段130とが設けられる。
【0018】図5および図6に示すように、第1カム手
段127は、回転軸122に軸着されたドラムカム13
2を備え、このドラムカム132の外周にねじ状カム溝
134が形成される。このカム溝134に、一端を筐体
119に対しピン136を介して揺動自在に支持された
揺動アーム138のローラ140が係合し、この揺動ア
ーム138の他端は、円筒駆動軸124に形成された周
溝142に嵌合する。
【0019】図5および図7に示すように、第2カム手
段128は、回転軸122に軸着されたフェイスカム
(カム部材)144を備え、このフェイスカム144の
端面に、ガイド溝146が形成される。ガイド溝146
は、円形状部分の一部を外方に延在させた略リング状を
有しており、このガイド溝146にカムローラ148が
嵌合する。図8に示すように、カムローラ148は、リ
ンク機構を構成する第1リンク150に設けられてお
り、この第1リンク150の一端が筐体119に支持さ
れるとともに、その他端が第2リンク152に係合す
る。この第2リンク152が第3リンク154に係合
し、この第3リンク154は、一端を筐体119に支持
され、他端を第4リンク156に係合する。この第4リ
ンク156は、第5リンク158に係合し、この第5リ
ンク158が、図5に示す位置で円筒駆動軸124にス
プライン結合される。
【0020】図5および図9に示すように、第3カム手
段130は、回転軸122に軸着されるパラレルカム1
60を備え、このパラレルカム160の外周部から外方
に突出形成されたそれぞれ一対のカム部162a、16
2bが回転体164に回転自在に支持されたカムローラ
166a、166bに係合する。回転体164の軸線方
向に膨出する円筒部には、外側スプライン168と内側
スプライン170とが形成される。この円筒部に円筒駆
動軸124が外嵌しており、この円筒駆動軸124の端
部内周部にスプライン172が形成され、このスプライ
ン172は、円筒駆動軸124が第1カム手段127を
介して前方に進出した際に外側スプライン168と係合
する。円筒部の内側スプライン170は、旋回軸126
の端部外周に所定の長さにわたって形成されたスプライ
ン174に係合しており、この係合状態は、旋回軸12
6が進退しても維持される。
【0021】図5および図10に示すように、円筒駆動
軸124および旋回軸126の先端部は、ギヤケース1
14内に突出しており、このギヤケース114の上下が
ガイドロッド176a、176bに保持される。旋回軸
126の先端部には、歯車178が軸着され、この歯車
178は、ギヤトレイン180を介して保持筒体182
に連結され、この保持筒体182がケーシング部材11
6に固着される。一方、円筒駆動軸124の先端部に
は、歯車部184が形成され、この歯車部184はギヤ
トレイン186を介してロッド188に連結され、この
ロッド188の先端部がケーシング部材116内に突出
している。
【0022】図11に示すように、ロッド188の先端
部に比較的大径なピニオン190が軸着され、このピニ
オン190は、ラック部材192、194に噛合する。
このラック部材192、194は、工具把持手段118
を構成する支持板196、198に設けられており、こ
の支持板196、198は、ケーシング部材116によ
って矢印X方向に案内されるとともに、それぞれ上下に
二つのチャック部材200a、200bと202a、2
02bとが開閉自在に装着される。各チャック部材20
0a、200bと202a、202bとは、スプリング
204を介して先端側が閉じる方向に押圧されており、
この先端側に工具位置決め部材206が配設されてい
る。
【0023】図1に示すように、基台12上には、上述
した本体16の他、本体16aがXテーブル14aを介
して個別に移動自在に配置されている。この本体16a
に設けられた第1および第2昇降テーブル24a、32
aには、本体16を構成する第1および第2昇降テーブ
ル24、32の第1および第2ハウジング60、68に
対向する側部に第1および第2ハウジング60a、68
aが形成されている。この第1および第2ハウジング6
0a、68aに第1および第2スピンドルユニット34
a、36aが装着され、この第1および第2スピンドル
ユニット34a、36aは、本体16に装着された第1
および第2スピンドルユニット34、36に可及的に近
接可能である。Xテーブル14aには、工具交換装置1
00aが装着されており、前述した工具交換装置100
と同一の構成要素には同一の参照数字にaを付してその
詳細な説明は省略する。
【0024】本体16、16aの前方には、ワークWを
位置決め保持するためのワーク取付台240が配設され
ている(図2参照)。
【0025】次に、このように構成される工作機械10
の動作について説明する。
【0026】先ず、ワーク取付台240にワークWが所
定の加工姿勢で位置決め保持される一方、本体16に装
着されている第1および第2スピンドルユニット34
a、36aには、このワークWの加工作業に対応して、
例えば工具T1、T1が予め装着されている。そこで、
この工具T1、T1が装着された第1および第2スピン
ドルユニット34、36が、モータMの駆動作用下に第
1および第2伝動機構37、39を介して一体的に回転
されるとともに、この第1および第2スピンドルユニッ
ト34、36に装着された工具T1、T1は、第1サー
ボモータ22および第2サーボモータ30が駆動される
ことによりワークWの加工部位に対応して夫々の高さ位
置の調整が自動的に行われる。
【0027】すなわち、第1サーボモータ22の駆動作
用下にボールねじ56が回転されると、第1昇降テーブ
ル24がガイドレール20、20の案内作用下に上下方
向に移動する。このため、第1昇降テーブル24の第1
ハウジング60に装着されている第1スピンドルユニッ
ト34の軸芯が、ワークWの下側加工部位(図示せず)
に対応して位置決めされる。さらに、この第1昇降テー
ブル24の上部に固設されている第2サーボモータ30
の駆動作用下に、第2昇降テーブル32がガイドレール
28、28の案内作用下に上下方向に移動する。従っ
て、第2ハウジング68に装着されている第2スピンド
ルユニット36の軸芯が、ワークWの上側加工部位(図
示せず)に対応して位置決めされる。
【0028】次いで、第1および第2スピンドルユニッ
ト34、36は、第1駆動モータ40が駆動されること
によりワークWに対して矢印X方向に位置決めされる。
すなわち、第1駆動モータ40の作用下にボールねじ4
2が回転されると、Xテーブル14がガイドレール38
a乃至38cの案内作用下に矢印X方向に対して移動さ
れる。このため、Xテーブル14が所定の位置まで移動
される際に第1駆動モータ40が滅勢されることによ
り、このXテーブル14の矢印X方向の位置決め作業が
達成される。
【0029】一方、第1および第2スピンドルユニット
34、36に装着された工具T1、T1は、第2駆動モ
ータ48が駆動されることによりワークWの各加工部位
に向かって(矢印Z方向前方)移動される。
【0030】従って、上記の各動作を選択的に行うこと
により、第1および第2スピンドルユニット34、36
に装着されて回転している工具T1、T1が、ワークW
の所定の加工部位に対し加工作業を自動的に遂行する。
この加工作業が終了した後、第2駆動モータ48が前記
とは逆方向に駆動され、コラム54がワークWから離間
する方向に移動して工具T1、T1をワークWから離脱
させる。そして、加工終了後のワークWがワーク取付台
240から取り外され、このワーク取付台240には新
たな加工前のワークWが取着され、前述した加工作業を
行うことによりこのワークWに対する加工作業が行われ
る。
【0031】次いで、種類の異なるワークWに対し加工
作業を行う場合、本実施例に係る工具交換装置100が
駆動され、第1および第2スピンドルユニット34、3
6に装着されている工具T1、T1が、この異なるワー
クWに応じて、例えば、工具T2、T2と交換される。
すなわち、工具マガジン102がモータ108の駆動作
用下に所定の角度だけ回転され、その外側部に保持され
ている所望の工具T2、T2が水平方向に向かって配置
される位置で停止される。一方、第1および第2サーボ
モータ22、30が駆動され、第1および第2昇降テー
ブル24、32が上下方向に変位されて第1および第2
スピンドルユニット34、36に装着されている工具T
1、T1が工具交換装置100を構成するケーシング部
材116の工具把持手段118の高さに対応して位置決
めされる。
【0032】そこで、駆動ユニット112を構成するモ
ータ120が駆動され、このモータ120に連結されて
いる回転軸122の回転が開始される。その際、第2カ
ム手段128を構成するフェイスカム144は、そのガ
イド溝146を図7に示す状態に配置させており、この
ガイド溝146に係合するカムローラ148は、回転軸
122およびフェイスカム144の回転に伴って下方に
移動を開始する。このため、図8に示すように、カムロ
ーラ148が固着された第1リンク150が筐体119
を支点にして下方に揺動し、この第1リンク150に係
合する第2リンク152が移動する。さらに、この第2
リンク152に係合する第3リンク154およびこの第
3リンク154に係合する第4リンク156を介して第
5リンク158が揺動し、円筒駆動軸124が所定の角
度まで旋回される(図8中、二点鎖線参照)。
【0033】円筒駆動軸124が旋回されると、その先
端部に形成された歯車部184が回転し、ギヤケース1
14内のギヤトレイン186を介してロッド188が回
転される。このロッド188の回転によってピニオン1
90が、図11中、矢印方向に回転し、このピニオン1
90に噛合するラック部材192、194が互いに離間
する方向(ケーシング部材116から突出する方向)に
移動する。従って、支持板196が工具マガジン102
側に移動してチャック部材200a、200bにより工
具T2、T2が把持される一方、支持板198が第1お
よび第2スピンドルユニット34、36側に移動してチ
ャック部材202a、202bにより工具T1、T1が
把持される。
【0034】モータ120を介して回転軸122がさら
に回転されると、第1カム手段127を構成するドラム
カム132の回転作用下に、カム溝134に係合するロ
ーラ140が、図5中右方向に移動し、揺動アーム13
8はピン136を支点にして、図中二点鎖線に示す位置
まで揺動する。このため、揺動アーム138の端部が嵌
合する周溝142を介して円筒駆動軸124が旋回軸1
26と一体的に前方に移動し、この円筒駆動軸124の
先端部が臨入しているギヤケース114およびケーシン
グ部材116が、ガイドロッド176a、176bの案
内作用下に前方に移動する。
【0035】この場合、ケーシング部材116では、工
具把持手段118を介してそれぞれ二つの工具T1、T
1およびT2、T2が保持されており、この工具T1、
T1およびT2、T2は、工具マガジン102および第
1および第2スピンドルユニット34、36から取り出
される。また、第2カム手段128と円筒駆動軸124
とのスプライン結合が解除されるとともに、この円筒駆
動軸124のスプライン172が回転体164の外側ス
プライン168と係合する。
【0036】回転軸122が所定の角度まで回転される
と、第3カム手段130を構成するパラレルカム160
のカム部162a、162bがカムローラ166a、1
66bに係合して回転体164を所望の角度だけ回転さ
せる。この回転体164の回転は、内側スプライン17
0に係合するスプライン174を介して旋回軸126に
伝えられ、この旋回軸126に軸着された歯車178お
よびギヤトレイン180を介して保持筒体182とケー
シング部材116とが一体的に180°旋回する。
【0037】そして、回転軸122が回転されることに
より、第1カム手段127を構成する揺動アーム138
が、図5中、左方向に揺動して円筒駆動軸124と旋回
軸126とが一体的に後退する。これにより、チャック
部材200a、200bに把持されている工具T2、T
2が第1および第2スピンドルユニット34、36に装
着される一方、チャック部材200a、200bに把持
されている工具T1、T1が工具マガジン102に装着
される。さらに、円筒駆動軸124が後退することによ
りスプライン結合された第2カム手段128を介してこ
の円筒駆動軸124が回転され、ピニオン190および
ラック部材192、194の駆動作用下に支持板19
6、198が互いに近接する方向に移動する。このた
め、チャック部材200a、200bおよび202a、
202bが、工具T2、T2およびT1、T1から離脱
してケーシング部材116の内方に移動し、工具交換作
業が終了する(図11中、二点鎖線参照)。なお、上記
工具交換作業は、モータ120を介して回転軸122が
一回転する間に遂行される。
【0038】この場合、本実施例では、単一の回転軸1
22が一回転する間に、第1および第2スピンドルユニ
ット34、36に保持されている二本の工具T1、T1
と、工具マガジン102に保持されている二本の工具T
2、T2とを同時に交換することができる。従って、従
来のように単一の工具同士を交換するものに比べ、工具
交換作業が一挙に効率的に遂行されるという効果が得ら
れる。しかも、支持板196、198に複数のチャック
部材200a乃至200n、202a乃至202nを設
けるだけで、特に多軸工作機械において、複数の工具T
1乃至Tnの交換作業を同時に行うことができるという
利点がある。
【0039】さらに、工具マガジン102がXテーブル
14に固定されており、駆動ユニット112がコラム5
4の側部に設けられるとともに、この駆動ユニット11
2にギヤケース114とケーシング部材116とが矢印
Z方向に一体的に進退自在に支持される。そして、この
ケーシング部材116は、第1および第2スピンドルユ
ニット34、36の前方で旋回自在に構成されている。
このため、コラム54の矢印X方向の移動が、工具交換
装置100により規制されることがなく、第1および第
2スピンドルユニット34、36の加工範囲を有効に確
保することが可能になるという効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る工作機械の工具交換装置に
よれば、以下の効果が得られる。
【0041】ケーシング部材に装着されている工具把持
手段を介して、スピンドルと工具マガジンとに保持され
ているそれぞれ二以上の工具を同時かつ自動的に交換す
ることができる。さらに、この工具把持手段を備える駆
動ユニットが、コラムの側部に設けられるとともに、工
具マガジンがコラムと一体的にスピンドルの半径方向に
進退自在に構成されており、該半径方向に対するスピン
ドルの加工範囲を有効に確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工具交換装置を組み込む工作機械
の正面説明図である。
【図2】前記工作機械の側面説明図である。
【図3】前記工作機械の平面説明図である。
【図4】前記工具交換装置の要部平面図である。
【図5】前記工具交換装置を構成する駆動ユニットの縦
断側面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図5のVII−VII線断面図である。
【図8】図5のVIII −VIII 線断面図である。
【図9】図5のIX−IX線断面図である。
【図10】前記工具交換装置を構成するギヤケースの縦
断側面図である。
【図11】前記工具交換装置を構成するケーシング部材
と工具把持手段の正面図である。
【符号の説明】
10…工作機械 12、12a…基台 14、14a…Xテーブル 16…本体 22、30…サーボモータ 34、34a、36、36a…スピンドルユニット 37、39…伝動機構 54…コラム 70、70a…スピンドル 100、100a…工具交換装置 102…工具マガジン 104…自動交換機構 108…モータ 112…駆動ユニット 114…ギヤケース 116…ケーシング部材 118…工具把持手段 120…モータ 122…回転軸 124…円筒駆動軸 126…旋回軸 127、128、130…カム手段 180、186…ギヤトレイン 196、198…支持板 200a、200b、202a、202b…チャック部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇降自在な少なくとも二以上のスピンドル
    の軸線方向および該軸線方向に交差する半径方向に進退
    可能なコラムの側方に配設され、前記コラムと一体的に
    該半径方向に移動自在な工具マガジンと、 前記工具マガジンと前記二以上のスピンドルとの間で二
    以上の工具を同時に交換自在な自動交換機構とを備え、 前記自動交換機構は、前記コラムの側部に設けられる駆
    動ユニットと、 前記駆動ユニットに前記軸線方向に進退自在に支持され
    るギヤケースと、 前記ギヤケースに旋回可能に支持されるケーシング部材
    と、 前記ケーシング部材に対し前記半径方向両側に移動自在
    に装着され、前記二以上のスピンドルと工具マガジンと
    に保持されているそれぞれ二以上の工具を同時に把持可
    能な工具把持手段とを備えることを特徴とする工作機械
    の工具交換装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、駆動ユニッ
    トとケーシング部材との間に、前記駆動ユニットの駆動
    力を前記ケーシング部材および工具把持手段に伝達する
    ためのギヤケースが設けられるとともに、 前記ギヤケースは、コラムの軸線方向前方に配設される
    ことを特徴とする工作機械の工具交換装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の装置において、工具把持手
    段は、ケーシング部材の両側にそれぞれ設けられる上下
    二つのチャック部材と、 前記チャック部材に設けられるラック部材と、 前記ラック部材に噛合するとともに、駆動ユニットによ
    り回転駆動されるピニオン部材とを備えることを特徴と
    する工作機械の工具交換装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の装置において、駆動ユニッ
    トは、回転駆動される単一の回転軸と、 前記回転軸に係合してケーシング部材を進退させるため
    の第1カム手段と、 前記回転軸に係合して工具把持手段を移動させるための
    第2カム手段と、 前記回転軸に係合して前記ケーシング部材を旋回させる
    ための第3カム手段とを備え、 前記回転軸の回転作用下に第1乃至第3カム手段が選択
    的に駆動されることを特徴とする工作機械の工具交換装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の装置において、第2カム手
    段は、回転軸に軸着されるカム部材と、 前記カム部材に形成された所定形状の溝部に嵌合するカ
    ムローラと、 ギヤケース内のギヤトレインを介して工具把持手段に係
    合する駆動軸と、 前記カムローラを固着するとともに、前記駆動軸に係合
    するリンク機構とを備えることを特徴とする工作機械の
    工具交換装置。
JP3671692A 1991-12-16 1992-02-24 工作機械の工具交換装置 Pending JPH05228768A (ja)

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GB9225601A GB2262461B (en) 1991-12-16 1992-12-08 Multi-spindle machine tool and tool changer suitable for use therein

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61260955A (ja) * 1985-05-14 1986-11-19 Honda Motor Co Ltd 多軸工作機械における工具交換装置
JPH01205945A (ja) * 1988-02-09 1989-08-18 Honda Motor Co Ltd 工具交換装置の作動機構

Patent Citations (2)

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