JP2774228B2 - 工作機械のストック用工具交換装置 - Google Patents

工作機械のストック用工具交換装置

Info

Publication number
JP2774228B2
JP2774228B2 JP9455893A JP9455893A JP2774228B2 JP 2774228 B2 JP2774228 B2 JP 2774228B2 JP 9455893 A JP9455893 A JP 9455893A JP 9455893 A JP9455893 A JP 9455893A JP 2774228 B2 JP2774228 B2 JP 2774228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
tools
chuck means
integrally
chuck
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9455893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06304836A (ja
Inventor
千太郎 寺田
栄一 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP9455893A priority Critical patent/JP2774228B2/ja
Publication of JPH06304836A publication Critical patent/JPH06304836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2774228B2 publication Critical patent/JP2774228B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械と一体的に移
動する工具マガジンと、複数の工具を収容する工具スト
ッカとの間で二本以上の工具を同時に交換するための工
作機械のストック用工具交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、NC(数値制御)工作機械では、
単一のスピンドルによりワークに対して加工を行ってい
るため、複数の加工が必要なワークが用いられる際にそ
の加工効率が低下するという問題が指摘されている。こ
のため、この種の問題を解決すべく種々の改良がなされ
ている。
【0003】例えば、特公平4−66663号公報に開
示されているように、複数の工具を収納可能な工具マガ
ジンを用意し、前記工具マガジンと工作機械との間を移
動するキャリッジに装着された交換用アームを介し、該
工具マガジンと前記工作機械のスピンドルとの間で所定
の工具を自動的に交換する自動工具交換装置が知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、キャリッジが工作機械と工具マガジンと
の間を移動されるとともに、このキャリッジに設けられ
た交換用アームが回転、進退移動および旋回されること
により該工作機械のスピンドルと工具マガジンとの間で
工具を一本ずつ交換している。このため、工具交換作業
にかなりの時間がかかってしまい、特に工具の交換作業
が頻繁に行われる際、該工具交換作業の効率化が容易に
遂行されないという問題が指摘されている。
【0005】本発明はこの種の問題を解決するためのも
のであり、工作機械のスピンドルに対して所望の工具を
迅速かつ容易に交換することができ、しかも複数の工具
を同時に交換することが可能な工作機械のストック用工
具交換装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、複数の工具を保持して工作機械を構成
する移動テーブルに設けられる工具マガジンと、前記工
作機械の移動範囲外に配設され複数の工具を収容自在な
工具ストッカとの間に配設され、所定の工具を自動的に
受け渡すストック用工具交換装置であって、前記工具マ
ガジンおよび前記工具ストッカに保持されている複数の
工具の中、それぞれ二以上の工具を同時に把持自在な第
1および第2チャック手段と、前記第1チャック手段と
前記第2チャック手段とを一体的に開閉させる単一の開
閉機構と、該第1チャック手段と該第2チャック手段と
を一体的にかつ異なる方向に進退させる単一の変位機構
と、前記工具を把持した前記第1および第2チャック手
段を一体的に旋回させる単一の旋回機構と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0007】また、前記開閉機構が、単一の回転駆動源
に連結されたギヤトレインを介して互いに異なる方向に
回転される第1および第2従動ギヤと、前記第1従動ギ
ヤが固着されるとともに、両端に前記第1および第2チ
ャック手段を構成するそれぞれ一方の把持部が設けられ
た第1回転軸と、前記第2従動ギヤが固着されるととも
に、両端に前記第1および第2チャック手段を構成する
それぞれ他方の把持部が設けられた第2回転軸と、を備
えることが好ましい。
【0008】さらに、前記変位機構が、前記第1チャッ
ク手段を構成するそれぞれの把持部と前記第2チャック
手段を構成するそれぞれの把持部とを互いに進退自在か
つ一体的に回転可能に連結するスプライン手段と、前記
第2チャック手段を構成するそれぞれの把持部を一体的
に進退させる単一のアクチュエータと、前記第2チャッ
ク手段を構成するそれぞれの把持部の一方向への移動に
同期して前記第1チャック手段を構成するそれぞれの把
持部を該一方向とは反対の他方向に一体的に移動させる
ラック・ピニオン手段と、を備えることが好ましい。
【0009】
【作用】上記の本発明に係る工作機械のストック用工具
交換装置では、開閉機構の作用下に、工具マガジンに保
持されている二以上の工具が第1チャック手段により把
持されると同時に、工具ストッカに保持されている二以
上の工具が第2チャック手段により把持される。そし
て、変位機構が駆動されて第1チャック手段と第2チャ
ック手段とが一体的に互いに近接する方向に移動し、工
具マガジンおよび工具ストッカからそれぞれ二以上の工
具が取り出される。さらに、旋回機構を介して前記二以
上の工具を把持した第1および第2チャック手段が一体
的に旋回された後、変位機構の作用下に前記第1チャッ
ク手段に把持された工具が工具ストッカに保持される一
方、前記第2チャック手段に把持された工具が工具マガ
ジンに保持される。
【0010】また、開閉機構が、単一の回転駆動源に連
結されたギヤトレインを介して互いに異なる方向に回転
される第1および第2従動ギヤと、この第1および第2
従動ギヤが固着される第1および第2回転軸とを備えて
おり、この単一の回転駆動源の作用下に第1および第2
チャック手段を構成するそれぞれの把持部が一体的に開
閉される。
【0011】さらに、変位機構が、スプライン手段と単
一のアクチュエータとラック・ピニオン手段とを備えて
おり、この単一のアクチュエータの作用下に第1および
第2チャック手段を構成するそれぞれの把持部が一体的
にかつ異なる方向に進退変位し、工具マガジンと工具ス
トッカとの間で工具を二本ずつ同時に着脱することがで
きる。
【0012】これにより、一度の交換作業で工具を二本
ずつ同時に交換することが可能になって、工具交換作業
の効率化が遂行されるとともに、構成が簡素化する。
【0013】
【実施例】本発明に係るストック用工具交換装置につい
て、これを組み込む工作機械との関連で実施例を挙げ、
添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0014】図2乃至図4において、参照符号10は、
本実施例に係るストック用工具交換装置を組み込む工作
機械を示す。この工作機械10は、基台12上に矢印X
方向に進退自在に配設される移動テーブル14と、この
移動テーブル14上に支持されて矢印Z方向に進退自在
な本体16と、この本体16の前面に設けられ第1サー
ボモータ18を介して昇降可能な第1昇降テーブル20
と、この第1昇降テーブル20の前面に設けられ第2サ
ーボモータ22を介して昇降可能な第2昇降テーブル2
4と、前記第1および第2昇降テーブル20、24に固
設されて上下方向に配列される第1および第2スピンド
ルユニット26、28とを備える。
【0015】基台12には、ガイドレール30a乃至3
0cと第1駆動モータ32とが固設され、この第1駆動
モータ32に連結されて矢印X方向に延びるボールねじ
34が移動テーブル14に設けられたナット部材36に
係合する(図4参照)。この移動テーブル14には、ガ
イドレール38、38と第2駆動モータ40とが固着さ
れ、この第2駆動モータ40に連結されて矢印Z方向に
延びるボールねじ42が本体16に係合する(図3参
照)。
【0016】第1サーボモータ18から鉛直下方向に向
かって延びるボールねじ44が、第1昇降テーブル20
に係合するとともに、第2サーボモータ22から鉛直下
方向に向かって延びるボールねじ46が、第2昇降テー
ブル24に係合する。第1および第2スピンドルユニッ
ト26、28は、スピンドル48、50を備え、このス
ピンドル48、50は、同一のモータまたはそれぞれ異
なるモータに連結されている。
【0017】移動テーブル14には、工作機械10のス
ピンドル48、50との間で工具交換機構62を介して
工具Tの自動交換作業を行う工具マガジン64が設けら
れる。図4および図5に示すように、工具交換機構62
は、本体16の側部に設けられる駆動ユニット70と、
この駆動ユニット70に第1および第2スピンドルユニ
ット26、28の軸線方向(矢印Z方向)に進退自在に
支持されるギヤケース72と、このギヤケース72に旋
回可能に支持されるケーシング部材74と、このケーシ
ング部材74に対し半径方向(矢印X方向)両側に移動
自在に装着され、第1および第2スピンドルユニット2
6、28と工具マガジン64とに保持されているそれぞ
れ二以上の工具Tを同時に把持可能な工具把持手段76
とを備える。
【0018】駆動ユニット70は、モータ78を備えて
おり、このモータ78が、ギヤケース72およびケーシ
ング部材74を進退させるとともに、前記ケーシング部
材74を回転させ、さらに工具把持手段76を構成する
上下二つのチャック部材80a、80bと82a、82
bとを開閉させる機能を有している。
【0019】工具マガジン64は、多角形状(六角形
状)を有しており、取付部材84を介して移動テーブル
14の側部に支持されるとともに、この取付部材84に
固着されるモータ86を介して回転自在であり、その外
側部には、二本ずつ複数組の工具Tが工具ポット88を
介して取り外し自在に保持されている。
【0020】工作機械10の移動範囲外には、複数の工
具Tを収容自在な工具ストッカ89配設される。この工
具ストッカ89は、図2に示すように、基台12の後方
外部に立設される一対の支柱90、90を備え、この支
柱90、90の上部に枠体92が固着される。この枠体
92に駆動モータ94が装着され、この駆動モータ94
によりエンドレス状の搬送チェーン96が周回走行す
る。搬送チェーン96には、複数の工具ポット98が所
定の間隔ずつ離間して取着され、各工具ポット98に多
工程に対応すべく多種類の工具Tが保持されている。
【0021】工具マガジン64と工具ストッカ89との
間には、本実施例に係るストック用工具交換装置100
が配設される。図1に示すように、この工具交換装置1
00は、工具マガジン64および工具ストッカ89に保
持されている複数の工具Tの中、それぞれ二本の工具T
を同時に把持自在な第1チャック手段102および第2
チャック手段104と、前記第1チャック手段102と
前記第2チャック手段104とを一体的に開閉させる単
一の開閉機構106と、該第1チャック手段102と該
第2チャック手段104とを一体的にかつ異なる方向に
進退させる単一の変位機構108と、前記工具Tを把持
した前記第1および第2チャック手段102、104を
一体的に旋回させる単一の旋回機構110とを備える。
【0022】基台12上には、工具マガジン64と工具
ストッカ89との間にあって支柱112が設けられ、こ
の支柱112に回転本体114が支持される。この支柱
112に、旋回機構110を構成する駆動シリンダ11
6が設けられ、この駆動シリンダ116から水平方向に
ラックバー118が延びており、このラックバー118
が回転本体114に固着されたピニオン120に噛合す
る。
【0023】図6に示すように、回転本体114には、
貫通孔122a、122bが互いに平行に設けられ、こ
の貫通孔122a、122bに、互いに異なる方向に向
かって外側棒体124a、124bが回転かつ進退自在
に挿入される。外側棒体124a、124bの外周面に
は、所定の長さにわたって複数の周溝(ラック溝)12
6a、126bが一条ずつ形成されるとともに、この周
溝126aと周溝126bが同期用ギヤ128に一体的
に噛合してラック・ピニオン手段130が構成される。
【0024】外側棒体124a、124bの一端部から
所定の長さまで孔部132a、132bが形成され、そ
の一端部にスプライン溝部134a、134bが設けら
れる。この外側棒体124a、124bの孔部132
a、132bに、スプライン軸体136a、136bが
挿入され、このスプライン軸体136a、136bがス
プライン溝部134a、134bに噛合してスプライン
手段138が構成される。
【0025】スプライン軸体136aの端部と外側棒体
124bの端部とに、第1チャック手段102を構成す
る開閉自在な把持部140a、140bが装着されると
ともに、外側棒体124aの端部とスプライン軸体13
6bの端部とに、第2チャック手段104を構成する開
閉自在な把持部142a、142bが装着される。
【0026】開閉機構106は、スプライン軸体136
aの端部と外側棒体124bの端部とをベアリング14
4a、144bを介して回転自在に支持するギヤケース
146と、このギヤケース146に固着された単一の駆
動モータ(回転駆動源)148の回転軸150にギヤト
レイン152を介して連結され互いに異なる方向に回転
される第1および第2従動ギヤ154、156と、前記
第1従動ギヤ154が固着される第1回転軸であるスプ
ライン軸体136aおよび外側棒体124aと、前記第
2従動ギヤ156が固着される第2回転軸である外側棒
体124bおよびスプライン軸体136bとを備える。
【0027】変位機構108は、回転本体114に固着
される単一のシフトシリンダ(アクチュエータ)158
と、ベアリング160a、160bを介して外側棒体1
24aの端部とスプライン軸体136bの端部とを回転
自在に支持するとともに、このシフトシリンダ158か
ら延びるロッド158aに固定される連結板162と、
スプライン手段138と、ラック・ピニオン手段130
とを備える。
【0028】図3に示すように、基台12上には、前述
した本体16の他、本体16aが移動テーブル14aを
介して個別に移動自在に配置されており、この本体16
と同一の構成要素には同一の参照数字に符号aを付して
その詳細な説明は省略する。前記本体16a側には、前
述したストック用工具交換装置100と同一のストック
用工具交換装置(図示せず)が装着されており、その詳
細な説明は省略する。
【0029】本体16、16aの前方には、ワークW
(図4参照)を位置決め保持するためのワーク取付台
(図示せず)が配設されている。
【0030】次に、このように構成されるストック用工
具交換装置100の動作について工作機械10との関連
で説明する。
【0031】先ず、ワーク取付台にワークWが所定の加
工姿勢で位置決め保持される一方、本体16に装着され
ている第1および第2スピンドルユニット26、28に
は、このワークWの加工作業に対応して所定の工具T、
Tが予め装着されている。そこで、この第1および第2
スピンドルユニット26、28に装着された工具T、T
は、一体的に回転されるとともに、第1サーボモータ1
8および第2サーボモータ22の作用下にワークWの加
工部位に対応して夫々の高さ位置が調整される。
【0032】次いで、第1および第2スピンドルユニッ
ト26、28は、第1駆動モータ32が駆動されること
によりワークWに対して矢印X方向に位置決めされ、さ
らに第2駆動モータ40が駆動されることにより前記ワ
ークWの各加工部位に向かって(矢印Z方向前方)移動
される。
【0033】従って、上記の各動作を選択的に行うこと
により、第1および第2スピンドルユニット26、28
に装着されて回転している工具T、Tが、ワークWの所
定の加工部位に対し加工作業を自動的に遂行する。この
加工作業が終了した後、第2駆動モータ40が前記とは
逆方向に駆動され、本体16がワークWから離間する方
向に移動して工具T、TをワークWから離脱させる。そ
して、加工終了後のワークWがワーク取付台から取り外
され、このワーク取付台には新たな加工前のワークWが
取着され、前述した加工作業を行うことによりこのワー
クWに対する加工作業が遂行される。
【0034】次いで、種類の異なるワークWに対し加工
作業を行う場合、工具マガジン64がモータ86の作用
下に所定の角度だけ回転され、その外側部に保持されて
いる所望の工具T、Tが水平方向に向かって配置される
位置で停止される。一方、第1および第2サーボモータ
18、22が駆動され、第1および第2昇降テーブル2
0、24が上下方向に変位されて第1および第2スピン
ドルユニット26、28に装着されている工具T、Tが
ケーシング部材74の工具把持手段76の高さに対応し
て位置決めされる。
【0035】そこで、駆動ユニット70を構成するモー
タ78が駆動され、チャック部材80a、80bにより
工具マガジン64に保持されている所望の工具T、Tが
把持される一方、チャック部材82a、82bによりス
ピンドル50、48に装着されている工具T、Tが把持
される。モータ78がさらに回転されると、ギヤケース
72およびケーシング部材74が前方に移動した後、こ
のケーシング部材74が180°旋回する。
【0036】次いで、ギヤケース72およびケーシング
部材74が後退することにより、チャック部材80a、
80bに把持された工具T、Tがスピンドル48、50
に装着されるとともに、チャック部材82a、82bに
把持された工具T、Tが工具マガジン64の工具ポット
88、88に保持される。そして、チャック部材80
a、80bおよび82a、82bが、それぞれ工具T、
Tから離脱してケーシング部材74の内方に移動し、工
具交換作業が終了する。
【0037】ところで、複数の工具Tを使用して多工程
の加工作業が必要なワークWを加工する場合、工具マガ
ジン64に保持されている数の工具Tでは不十分である
ことが多い。このため、本実施例では、複数の工具Tを
収容自在な工具ストッカ89が基台12の外方に配設さ
れており、工具交換装置100を介して工具マガジン6
4と前記工具ストッカ89との間で所定の工具Tを二本
ずつ同時に交換する作業が自動的に行われている。
【0038】すなわち、移動テーブル14が基台12の
側部側に移動され、工具マガジン64が工具交換装置1
00に対応して配置される。ここで、変位機構108を
構成するシフトシリンダ158が駆動され、ロッド15
8aが外方(図6中、矢印A方向)に延びると、このロ
ッド158aに係合する連結板162を介して外側棒体
124aとスプライン軸体136bとが一体的に外方に
移動し(図8参照)、第2チャック手段104を構成す
る把持部142a、142bが工具ストッカ89の工具
ポット98、98に保持されている所定の工具T、Tに
対して位置決めされる。
【0039】その際、外側棒体124aが矢印A方向に
移動すると、この外側棒体124aの外周面に形成され
た周溝126aに噛合する同期用ギヤ128が、図8
中、矢印B方向に回転し、この同期用ギヤ128に噛合
する周溝126bを介して外側棒体124bが矢印A方
向とは反対側(矢印C方向)に移動する。この外側棒体
124bには、ギヤケース146を介してスプライン軸
体136aが連結されており、前記スプライン軸体13
6aが矢印C方向に移動する。これにより、第1チャッ
ク手段102を構成する把持部140a、140bが工
具マガジン64の工具ポット88、88に保持されてい
る所定の工具T、Tに対して位置決めされる。
【0040】次に、開閉機構106を構成する駆動モー
タ148が駆動され、回転軸150に連結されるギヤト
レイン152を介して第1および第2従動ギヤ154、
156が互いに異なる方向に回転され、この第1および
第2従動ギヤ154、156が固着されたスプライン軸
体136aおよび外側棒体124bが、互いに異なる方
向に回転される。このスプライン軸体136aおよび外
側棒体124bには、外側棒体124aおよびスプライ
ン軸体136bがスプライン手段138を介して係合し
ており、単一の駆動モータ148の作用下に把持部14
0a、140bおよび把持部142a、142bが一体
的に揺動(閉動)する。このため、工具ストッカ89の
工具ポット98、98に保持されている所定の工具T、
Tおよび工具マガジン64の工具ポット88、88に保
持されている所定の工具T、Tが同時に把持される(図
7参照)。
【0041】さらに、シフトシリンダ158が駆動さ
れ、ロッド158aが矢印C方向に移動されると、ラッ
ク・ピニオン手段130を介して外側棒体124a、1
24bおよびスプライン軸体136a、136bが互い
に近接する方向(内方向)に移動する。従って、把持部
140a、140bおよび把持部142b、142aに
把持された工具Tが、工具マガジン64および工具スト
ッカ89から取り出される。
【0042】そこで、旋回機構110を構成する駆動シ
リンダ116の作用下にラックバー118が移動する
と、このラックバー118に噛合するピニオン120を
介して回転本体114が180°だけ回転される。その
後、シフトシリンダ158が駆動され、ラック・ピニオ
ン手段130を介して第1チャック手段102が工具ス
トッカ89側に移動する一方、第2チャック手段104
が工具マガジン64側に移動する。このため、把持部1
42a、142bに把持されている二本の工具Tが、工
具マガジン64の工具ポット88、88に保持されると
ともに、把持部140a、140bに把持されている二
本の工具Tが、工具ストッカ89の工具ポット98、9
8に保持される。
【0043】さらに、開閉機構106を構成する駆動モ
ータ148が前記とは逆方向に回転され、把持部140
a、140b、142aおよび142bが工具Tから離
脱(開動)され、シフトシリンダ158の作用下に該把
持部140a、140b、142aおよび142bが退
動される。
【0044】このように、本実施例では、工具マガジン
64と工具ストッカ89との間に工具交換装置100が
配設されており、第1および第2チャック手段102、
104を構成するそれぞれの把持部140a、140b
および把持部142a、142bを介してそれぞれ二本
の工具T、Tを同時に交換することができる。これによ
り、工具ストッカ89と工具マガジン64との間で工具
Tを二本ずつ同時に交換するとともに、この工具マガジ
ン64とスピンドル48、50との間で工具交換機構6
2を介して工具Tを二本ずつ同時に交換すれば、特に多
種類の工具Tを使用して多工程の加工作業が必要なワー
クWを加工する際に、効率的な工具交換作業が容易かつ
自動的に遂行されるという効果が得られる。
【0045】さらに、それぞれ二本の工具Tを把持する
第1チャック手段102と第2チャック手段104と
が、単一の駆動モータ148を備えた単一の開閉機構1
06を介して一体的に開閉されるとともに、単一のシフ
トシリンダ158を備えた単一の変位機構108を介し
て一体的に異なる方向に移動され、さらに単一の駆動シ
リンダ116を備えた単一の旋回機構110を介して一
体的に旋回される。従って、四本の工具を把持する把持
部140a、140b、142aおよび142bをそれ
ぞれ個別の開閉機構、変位機構および旋回機構により駆
動するものに比べ、工具交換装置100全体の構成が一
挙に簡素化するとともに、該工具交換装置100の小型
化並びに低コスト化が容易に遂行されるという効果が得
られる。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る工作機械のストック用工具
交換装置によれば、以下の効果が得られる。
【0047】工具マガジンに保持されている二以上の工
具が第1チャック手段により把持されるとともに、工具
ストッカに保持されている二以上の工具が第2チャック
手段により把持され、前記工具マガジンと前記工具スト
ッカとの間で該二以上の工具が同時かつ自動的に交換さ
れる。このため、工具交換作業の効率化が容易に遂行さ
れる。
【0048】さらに、第1および第2チャック手段が、
単一の開閉機構、単一の変位機構および単一の旋回機構
を介して所定の動作を行うため、それぞれのチャック手
段を個別の機構により動作させるものに比べ、工具交換
装置全体を簡素化かつ低コスト化することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストック用工具交換装置の側面説
明図である。
【図2】前記工具交換装置およびこれを組み込む工作機
械の側面説明図である。
【図3】前記工作機械の正面図である。
【図4】前記工作機械の要部平面説明図である。
【図5】前記工具交換装置と工具マガジンと工具交換機
構の平面図である。
【図6】前記工具交換装置の要部縦断面図である。
【図7】前記工具交換装置の正面説明図である。
【図8】前記工具交換装置の動作を説明する一部縦断面
図である。
【符号の説明】
10…工作機械 12、12a…基台 14、14a…移動テーブル 16、16a…本体 18、22…サーボモータ 26、26a、28、28a…スピンドルユニット 48、48a、50、50a…スピンドル 62…工具交換機構 64…工具マガジン 89…工具ストッカ 100…工具交換装置 102、104…チャック手段 106…開閉機構 108…変位機構 110…旋回機構 116…駆動シリンダ 118…ラックバー 120…ピニオン 124a、124b…外側棒体 128…同期用ギヤ 130…ラック・ピニオン手段 136a、136b…スプライン軸体 138…スピンドル手段 140a、140b、142a、142b…把持部 148…駆動モータ 154、156…従動ギヤ 158…シフトシリンダ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の工具を保持して工作機械を構成する
    移動テーブルに設けられる工具マガジンと、前記工作機
    械の移動範囲外に配設され複数の工具を収容自在な工具
    ストッカとの間に配設され、所定の工具を自動的に受け
    渡すストック用工具交換装置であって、 前記工具マガジンおよび前記工具ストッカに保持されて
    いる複数の工具の中、それぞれ二以上の工具を同時に把
    持自在な第1および第2チャック手段と、 前記第1チャック手段と前記第2チャック手段とを一体
    的に開閉させる単一の開閉機構と、 該第1チャック手段と該第2チャック手段とを一体的に
    かつ異なる方向に進退させる単一の変位機構と、 前記工具を把持した前記第1および第2チャック手段を
    一体的に旋回させる単一の旋回機構と、 を備えることを特徴とする工作機械のストック用工具交
    換装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の工具交換装置において、前
    記開閉機構は、単一の回転駆動源に連結されたギヤトレ
    インを介して互いに異なる方向に回転される第1および
    第2従動ギヤと、 前記第1従動ギヤが固着されるとともに、両端に前記第
    1および第2チャック手段を構成するそれぞれ一方の把
    持部が設けられた第1回転軸と、 前記第2従動ギヤが固着されるとともに、両端に前記第
    1および第2チャック手段を構成するそれぞれ他方の把
    持部が設けられた第2回転軸と、 を備えることを特徴とする工作機械のストック用工具交
    換装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の工具交換装置において、前
    記変位機構は、前記第1チャック手段を構成するそれぞ
    れの把持部と前記第2チャック手段を構成するそれぞれ
    の把持部とを互いに進退自在かつ一体的に回転可能に連
    結するスプライン手段と、 前記第2チャック手段を構成するそれぞれの把持部を一
    体的に進退させる単一のアクチュエータと、 前記第2チャック手段を構成するそれぞれの把持部の一
    方向への移動に同期して前記第1チャック手段を構成す
    るそれぞれの把持部を該一方向とは反対の他方向に一体
    的に移動させるラック・ピニオン手段と、 を備えることを特徴とする工作機械のストック用工具交
    換装置。
JP9455893A 1993-04-21 1993-04-21 工作機械のストック用工具交換装置 Expired - Fee Related JP2774228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9455893A JP2774228B2 (ja) 1993-04-21 1993-04-21 工作機械のストック用工具交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9455893A JP2774228B2 (ja) 1993-04-21 1993-04-21 工作機械のストック用工具交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06304836A JPH06304836A (ja) 1994-11-01
JP2774228B2 true JP2774228B2 (ja) 1998-07-09

Family

ID=14113661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9455893A Expired - Fee Related JP2774228B2 (ja) 1993-04-21 1993-04-21 工作機械のストック用工具交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2774228B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09290339A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Nippei Toyama Corp 工具交換装置
JP7113396B1 (ja) * 2021-06-24 2022-08-05 Dmg森精機株式会社 マガジン

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06304836A (ja) 1994-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4404727A (en) Machine tool operable as both a chucking type lathe and as a machining center
EP2163334B1 (en) Machine comprising a drum having workpiece supporting spindles movable in the direction of the longitudinal axis of the drum
US5336025A (en) Multi-spindle machine tool
US20180354089A1 (en) Machine tool for machining a workpiece
GB1293615A (en) Tool change mechanism for a machine tool
US4590661A (en) Hobbing machine tool changer having vertically and horizontally movable jaws
US4773152A (en) Automatic tool changer
US4516311A (en) Machining centers
JP2774228B2 (ja) 工作機械のストック用工具交換装置
KR20190068027A (ko) 멀티형 공구교환장치 및 이를 구비한 멀티 가공형 머시닝 센터
KR20190068019A (ko) 멀티 가공형 머시닝 센터
JPH06238539A (ja) 工具交換装置
JP2760935B2 (ja) 工作機械のストック用工具交換装置
CN112207314A (zh) 一种挂锁锁体全自动钻孔机
JPH0418763Y2 (ja)
EP0175305A2 (en) Tool transfer mechanism for machine tools
CN219853458U (zh) 一种倒立式车床
JP2723775B2 (ja) 工作機械の自動工具交換装置
WO2022091260A1 (ja) 複合加工機
JPS6195845A (ja) 多頭工作機用自動工具交換装置
JPH1199427A (ja) 自動工具交換装置を備えた工作機械
JP2574961B2 (ja) 複合工作機械
JP3894599B2 (ja) 工作機械の自動工具交換方法および自動工具交換装置を備えた工作機械
JPS61257727A (ja) 多軸交換式工作機械
KR100392810B1 (ko) 초정밀 선반의 공작물 자동 교환장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees