JPH05227621A - 難着雪リングの取外し装置 - Google Patents
難着雪リングの取外し装置Info
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- JPH05227621A JPH05227621A JP6873391A JP6873391A JPH05227621A JP H05227621 A JPH05227621 A JP H05227621A JP 6873391 A JP6873391 A JP 6873391A JP 6873391 A JP6873391 A JP 6873391A JP H05227621 A JPH05227621 A JP H05227621A
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- JP
- Japan
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- ring
- tubular body
- snow
- transmission line
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- Electric Cable Installation (AREA)
- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 送電線張替工事において旧電線を巻き取る
際、旧電線に所定の間隔で装着されている難着雪リング
を、人手を殆どあるいは全く使わずに確実に且つ迅速に
取り除く。 【構成】 旧電線を遊嵌する筒体の先端側に外径が徐々
に細くなる円錐台形状の先細部を設ける。筒体は筒長方
向に沿って二つ割り状に開閉可能とする。先細部の内径
は旧電線より僅かに大きく、先細部の先端縁は鋭利に形
成し、先細部の基端側外径は旧電線に装着されている難
着雪リングの内径よりも充分大きくする。筒体の中間部
に適当な支持体と連結する固定ワイヤーを付設する。
際、旧電線に所定の間隔で装着されている難着雪リング
を、人手を殆どあるいは全く使わずに確実に且つ迅速に
取り除く。 【構成】 旧電線を遊嵌する筒体の先端側に外径が徐々
に細くなる円錐台形状の先細部を設ける。筒体は筒長方
向に沿って二つ割り状に開閉可能とする。先細部の内径
は旧電線より僅かに大きく、先細部の先端縁は鋭利に形
成し、先細部の基端側外径は旧電線に装着されている難
着雪リングの内径よりも充分大きくする。筒体の中間部
に適当な支持体と連結する固定ワイヤーを付設する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄塔間に架設された送電
線の張替工事において、古い送電線(以下、旧電線と称
す)を巻き取る際、その旧電線に所定の間隔で装着され
ている難着雪リングを自動的に取外す難着雪リングの取
外し装置に関するものである。
線の張替工事において、古い送電線(以下、旧電線と称
す)を巻き取る際、その旧電線に所定の間隔で装着され
ている難着雪リングを自動的に取外す難着雪リングの取
外し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄塔間に架設される送電線は、一
般に鋼心アルミより線が使用されており、その安全性や
信頼性を維持するため、所定の期間が経過すると、新た
なものに張替えている。老朽化した旧電線は所定の張力
で一時的に巻き取る、いわゆるエンジン車(ウインチ)
を介して、その後方に併設したリールワインダーで巻き
取り、専用の処理設備において鋼心線とアルミより線と
に分けるなどの処理を施して再利用に供している。
般に鋼心アルミより線が使用されており、その安全性や
信頼性を維持するため、所定の期間が経過すると、新た
なものに張替えている。老朽化した旧電線は所定の張力
で一時的に巻き取る、いわゆるエンジン車(ウインチ)
を介して、その後方に併設したリールワインダーで巻き
取り、専用の処理設備において鋼心線とアルミより線と
に分けるなどの処理を施して再利用に供している。
【0003】また近年、降雪地域に架設される送電線に
は、送電線への着雪による事故を防止するため、合成樹
脂製の難着雪リング(以下、リングと称する)を所定の
間隔で装着することが推奨されている。図5に示すよう
にリング10は、一対の半円形弧状片20,20が薄肉
のヒンジ部21で開閉可能に連続し、両弧状片20,2
0の開閉端部に互いに係合する凹部22と凸部23を備
えたものである。
は、送電線への着雪による事故を防止するため、合成樹
脂製の難着雪リング(以下、リングと称する)を所定の
間隔で装着することが推奨されている。図5に示すよう
にリング10は、一対の半円形弧状片20,20が薄肉
のヒンジ部21で開閉可能に連続し、両弧状片20,2
0の開閉端部に互いに係合する凹部22と凸部23を備
えたものである。
【0004】旧電線を巻き取る際、リングが付いたまま
になっていると、エンジン車にうまく巻き取れなかった
り、再処理設備での処理が困難になるので、4,5人の
作業員がエンジン車の手前に並び、旧電線に付いている
リングを一個一個ペンチで挟み、ひねり、引っ張り、二
つ割り状に開いて取り外す作業を手分けして行なってい
た。
になっていると、エンジン車にうまく巻き取れなかった
り、再処理設備での処理が困難になるので、4,5人の
作業員がエンジン車の手前に並び、旧電線に付いている
リングを一個一個ペンチで挟み、ひねり、引っ張り、二
つ割り状に開いて取り外す作業を手分けして行なってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のリング取外し作
業はすべて人手に頼っているので、作業員の疲労、特に
腕の疲労が著しく、そのため、時々休憩をとる必要があ
った。また、作業員が安全に且つ確実にリングを取外せ
るよう、リングのない送電線の場合に比べ、旧電線の巻
取速度を遅くしなければならいと共に多くの人員を必要
としていた。さらに、多数のリングが数珠状に連なって
いる場合には、一時的に旧電線の巻取りを停止して取外
さねばならなかった。
業はすべて人手に頼っているので、作業員の疲労、特に
腕の疲労が著しく、そのため、時々休憩をとる必要があ
った。また、作業員が安全に且つ確実にリングを取外せ
るよう、リングのない送電線の場合に比べ、旧電線の巻
取速度を遅くしなければならいと共に多くの人員を必要
としていた。さらに、多数のリングが数珠状に連なって
いる場合には、一時的に旧電線の巻取りを停止して取外
さねばならなかった。
【0006】そこで本発明は前記事情に基いて成された
ものであり、従来よりも少ない人員で、迅速に且つ容易
にリングの取外し作業が行える難着雪リングの取外し装
置を提供することを目的とする。
ものであり、従来よりも少ない人員で、迅速に且つ容易
にリングの取外し作業が行える難着雪リングの取外し装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明による難着雪リングの取外し装置は、老朽化し
た送電線を挿通し得る筒体を筒長方向に沿って二つ割り
状に開閉可能となし、筒体の中間部に直径方向に突出す
る一対の羽根片を設け、筒体の各羽根片の先端部分に適
宜固定箇所と連結する固定ワイヤーを付設し、筒体の先
端側に外形が円錐台形状の先細部を設け、先細部の内径
を送電線の外径より僅かだけ大きくし、先細部の先端縁
を鋭利に形成するとともに、先細部の後端側の外径を送
電線に装着する難着雪リングの内径より充分大きく形成
したことを特徴とする。
の本発明による難着雪リングの取外し装置は、老朽化し
た送電線を挿通し得る筒体を筒長方向に沿って二つ割り
状に開閉可能となし、筒体の中間部に直径方向に突出す
る一対の羽根片を設け、筒体の各羽根片の先端部分に適
宜固定箇所と連結する固定ワイヤーを付設し、筒体の先
端側に外形が円錐台形状の先細部を設け、先細部の内径
を送電線の外径より僅かだけ大きくし、先細部の先端縁
を鋭利に形成するとともに、先細部の後端側の外径を送
電線に装着する難着雪リングの内径より充分大きく形成
したことを特徴とする。
【0008】また、上記筒体と金車からなり、金車は送
電線の筒体装着箇所より手前に倒立状態で掛けられ、金
車の枠体の下端に下方の適宜支持体と所定の張力が掛か
る状態で連結する支持ワイヤーを付設し、筒体の両固定
ワイヤーをほぼ平行に枠体に係止したことを特徴とす
る。
電線の筒体装着箇所より手前に倒立状態で掛けられ、金
車の枠体の下端に下方の適宜支持体と所定の張力が掛か
る状態で連結する支持ワイヤーを付設し、筒体の両固定
ワイヤーをほぼ平行に枠体に係止したことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明による難着雪リングの取外し装置は、旧
電線がリングを伴って巻取り方向に移動する際、旧電線
に遊嵌した筒体の先細部が旧電線とリングとの間に食込
み、難着雪リングを二つ割り状に押し広げて旧電線から
離脱させる。
電線がリングを伴って巻取り方向に移動する際、旧電線
に遊嵌した筒体の先細部が旧電線とリングとの間に食込
み、難着雪リングを二つ割り状に押し広げて旧電線から
離脱させる。
【0010】筒体の手前で旧電線に掛けて筒体に連繋さ
せる金車は、既に緩んでいるリングも確実に筒体側へ送
り込んで二つ割り状に押し広げるとともに、金車がリン
グを乗越える際の衝撃により、二つ割り状に広がっても
まだ旧電線に係止しているリングを振り落とす。
せる金車は、既に緩んでいるリングも確実に筒体側へ送
り込んで二つ割り状に押し広げるとともに、金車がリン
グを乗越える際の衝撃により、二つ割り状に広がっても
まだ旧電線に係止しているリングを振り落とす。
【0011】
【実施例】以下、本発明による難着雪リングの取外し装
置について図面を参照しつつ具体的に説明する。図1は
本発明装置の第1実施例を示すもので、旧電線1を挿通
し得る筒体2を筒長方向に沿って二つ割り状に開閉可能
となし、筒体2の中間部に直径方向に突出する一対の羽
根片3,3を設け、筒体2の各羽根片3,3の先端部に
適当な支持体16と連結する固定ワイヤー4,4を付設
し、筒体2の先端側に外形が円錐台形状をなす先細部1
8を設け、先細部18の内径を旧電線1の外径より僅か
だけ大きくし、先細部18のほぼ円形の先端縁19を鋭
利に形成するとともに、先細部18の後端側の外径を旧
電線1に装着するリング10の内径より充分大きく形成
してある。
置について図面を参照しつつ具体的に説明する。図1は
本発明装置の第1実施例を示すもので、旧電線1を挿通
し得る筒体2を筒長方向に沿って二つ割り状に開閉可能
となし、筒体2の中間部に直径方向に突出する一対の羽
根片3,3を設け、筒体2の各羽根片3,3の先端部に
適当な支持体16と連結する固定ワイヤー4,4を付設
し、筒体2の先端側に外形が円錐台形状をなす先細部1
8を設け、先細部18の内径を旧電線1の外径より僅か
だけ大きくし、先細部18のほぼ円形の先端縁19を鋭
利に形成するとともに、先細部18の後端側の外径を旧
電線1に装着するリング10の内径より充分大きく形成
してある。
【0012】筒体2は一対の樋状分割体5,5を蝶番6
で開閉可能に連結し、締付具7により筒状態に固定する
ようになっている。各樋状分割体5の前部には、内径が
旧電線1の外径より僅かだけ大きく且つ外径が基端側ほ
ど大きくなるテーパーのついた樋状先部8を設け、その
先端縁19を鋭利に形成し、両樋状先部8,8を重ねて
円錐台形状の先細部18が形成されるようになってい
る。樋状分割体5の樋状先部8より後方では外形が段状
にくびれているが、内径は逆にやや広くなり、旧電線1
を無理なく挿通し得るようになっている。
で開閉可能に連結し、締付具7により筒状態に固定する
ようになっている。各樋状分割体5の前部には、内径が
旧電線1の外径より僅かだけ大きく且つ外径が基端側ほ
ど大きくなるテーパーのついた樋状先部8を設け、その
先端縁19を鋭利に形成し、両樋状先部8,8を重ねて
円錐台形状の先細部18が形成されるようになってい
る。樋状分割体5の樋状先部8より後方では外形が段状
にくびれているが、内径は逆にやや広くなり、旧電線1
を無理なく挿通し得るようになっている。
【0013】次に上記装置の使用方法について述べる。
旧電線1を所定の張力で一時的に巻き取るエンジン車の
手前において、締付具7を外して二つ割りに広げた筒体
2で旧電線1を挟み、締付具7を元通り締めて筒体2内
に旧電線1が挿通するように装着し、両固定ワイヤー4
を前方の適当な支持体16、例えば樹木や既設の固定構
造物あるいは必要に応じて地上部に設ける杭やアンカー
ボルトに緊張状態でほぼ並行に係止する。
旧電線1を所定の張力で一時的に巻き取るエンジン車の
手前において、締付具7を外して二つ割りに広げた筒体
2で旧電線1を挟み、締付具7を元通り締めて筒体2内
に旧電線1が挿通するように装着し、両固定ワイヤー4
を前方の適当な支持体16、例えば樹木や既設の固定構
造物あるいは必要に応じて地上部に設ける杭やアンカー
ボルトに緊張状態でほぼ並行に係止する。
【0014】このように装置を設置し、エンジン車など
を作動させて巻取作業を行えば、旧電線1と一緒にリン
グ10も巻取方向に移動するが、筒体2は固定ワイヤー
4で支持体16に連結しその場に停滞するようにしてあ
るので、旧電線1の移動にともない旧電線1とリング1
0との間に筒体2の先細部18の先端縁19が楔状に食
込む。そして、反巻取側から次々と移動してくるリング
10に押され、巻取側(先頭側)のリング10が先細部
18のより太い部分へと移動し、リング10が二つ割り
状に広がって旧電線1から次々と離脱する。
を作動させて巻取作業を行えば、旧電線1と一緒にリン
グ10も巻取方向に移動するが、筒体2は固定ワイヤー
4で支持体16に連結しその場に停滞するようにしてあ
るので、旧電線1の移動にともない旧電線1とリング1
0との間に筒体2の先細部18の先端縁19が楔状に食
込む。そして、反巻取側から次々と移動してくるリング
10に押され、巻取側(先頭側)のリング10が先細部
18のより太い部分へと移動し、リング10が二つ割り
状に広がって旧電線1から次々と離脱する。
【0015】ここで、後から次々と移動してくるリング
10が既に緩んでいるために、旧電線1が巻取側へ移動
しても先頭側のリング10が先細部18のより太い部分
へ移動せず、従って筒体2の手前に多数のリング10が
溜まるような場合には、図6に示すように先端が二又に
なった補助ストッパー11を用い、作業員がその二又部
12で旧電線1を挟みつけてねじり、旧電線1に係合さ
せる。そして、図4の如く旧電線1と一緒に補助ストッ
パー11を筒体2方向へ移動させ、筒体2の手前に溜ま
っている多数のリング10を筒体2の先細部18のより
太い部分へと押し付ける。すると、リング10が二つ割
り状に広がって旧電線1から弾けるようにして次々と離
脱する。溜まったリング10が無くなったら補助ストッ
パー11を外し、リング10の離脱状況を監視しなが
ら、またリング10が溜まれば上記操作を繰り返す。
10が既に緩んでいるために、旧電線1が巻取側へ移動
しても先頭側のリング10が先細部18のより太い部分
へ移動せず、従って筒体2の手前に多数のリング10が
溜まるような場合には、図6に示すように先端が二又に
なった補助ストッパー11を用い、作業員がその二又部
12で旧電線1を挟みつけてねじり、旧電線1に係合さ
せる。そして、図4の如く旧電線1と一緒に補助ストッ
パー11を筒体2方向へ移動させ、筒体2の手前に溜ま
っている多数のリング10を筒体2の先細部18のより
太い部分へと押し付ける。すると、リング10が二つ割
り状に広がって旧電線1から弾けるようにして次々と離
脱する。溜まったリング10が無くなったら補助ストッ
パー11を外し、リング10の離脱状況を監視しなが
ら、またリング10が溜まれば上記操作を繰り返す。
【0016】次に、図7に示すのは本発明装置の第2実
施例であり、上記筒体2と金車13から構成されてい
る。筒体2は第1実施例と同様に旧電線1に装着する
が、固定ワイヤー4,4は下記の如く金車13に係止す
る。金車13は旧電線1の筒体2装着箇所より手前に倒
立状態で掛ける。金車13の枠体14の下端(正規の状
態では上端)に支持ワイヤー15の一端を取付け、金車
13の下方の支持体16、例えば樹木や既設の固定構造
物あるいは必要に応じて地上部に設ける杭やアンカーボ
ルトに支持ワイヤー15の他端を緊張状態で係止する。
金車13の倒立状態を維持するため、支持ワイヤー15
には100〜200kgの張力が加わるようにすること
が望ましい。筒体2に付設した固定ワイヤー4,4は旧
電線1とほぼ平行に、且つ充分な間隔を保って金車13
の枠体14に係止する。
施例であり、上記筒体2と金車13から構成されてい
る。筒体2は第1実施例と同様に旧電線1に装着する
が、固定ワイヤー4,4は下記の如く金車13に係止す
る。金車13は旧電線1の筒体2装着箇所より手前に倒
立状態で掛ける。金車13の枠体14の下端(正規の状
態では上端)に支持ワイヤー15の一端を取付け、金車
13の下方の支持体16、例えば樹木や既設の固定構造
物あるいは必要に応じて地上部に設ける杭やアンカーボ
ルトに支持ワイヤー15の他端を緊張状態で係止する。
金車13の倒立状態を維持するため、支持ワイヤー15
には100〜200kgの張力が加わるようにすること
が望ましい。筒体2に付設した固定ワイヤー4,4は旧
電線1とほぼ平行に、且つ充分な間隔を保って金車13
の枠体14に係止する。
【0017】この実施例の装置では、エンジン車などを
操作して旧電線1の巻取作業を行った場合、旧電線1と
一緒に移動してくるリング10が既に緩んでいて金車1
3と筒体2との間に溜まっても、後から次々と移動して
くるリング10が金車13により前方(筒体2方向)へ
強制的に押し出される。そして、先頭側のリング10が
先細部18のより太い部分へと押されて二つ割り状に広
げられる。また、金車13がリング10を乗り越える際
の衝撃が旧電線1と固定ワイヤー4及び筒体2を介して
各リング10に伝わる。そのため、作業員が第1実施例
のような補助ストッパー11を使った操作を行わなくと
も、リング10は旧電線1から弾け飛ぶようにして次々
と離脱する。
操作して旧電線1の巻取作業を行った場合、旧電線1と
一緒に移動してくるリング10が既に緩んでいて金車1
3と筒体2との間に溜まっても、後から次々と移動して
くるリング10が金車13により前方(筒体2方向)へ
強制的に押し出される。そして、先頭側のリング10が
先細部18のより太い部分へと押されて二つ割り状に広
げられる。また、金車13がリング10を乗り越える際
の衝撃が旧電線1と固定ワイヤー4及び筒体2を介して
各リング10に伝わる。そのため、作業員が第1実施例
のような補助ストッパー11を使った操作を行わなくと
も、リング10は旧電線1から弾け飛ぶようにして次々
と離脱する。
【0018】尚、上記装置の周囲にはリング10の飛散
防止用ネットを旧電線1の出入り方向に開口するトンネ
ル状に設けることが望ましい。また、金車13と筒体2
先端の間隔があまり長いと、その間に溜まったリング1
0と旧電線1との摩擦抵抗が大きくなり過ぎて金車13
でリング10を前方へ押し出せなくなるので、固定ワイ
ヤー4を約70cmとすることが望ましい。旧電線1と
固定ワイヤー4との間隔を充分取るのは、リング10が
離脱した後で固定ワイヤー4に引っ掛かって溜まり、以
後のリング10の離脱を妨げることのないようにするた
めである。
防止用ネットを旧電線1の出入り方向に開口するトンネ
ル状に設けることが望ましい。また、金車13と筒体2
先端の間隔があまり長いと、その間に溜まったリング1
0と旧電線1との摩擦抵抗が大きくなり過ぎて金車13
でリング10を前方へ押し出せなくなるので、固定ワイ
ヤー4を約70cmとすることが望ましい。旧電線1と
固定ワイヤー4との間隔を充分取るのは、リング10が
離脱した後で固定ワイヤー4に引っ掛かって溜まり、以
後のリング10の離脱を妨げることのないようにするた
めである。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の難着雪リングの取外し装
置は、上記の如く旧電線を遊嵌する筒体の先端側に外径
が徐々に細くなり且つ内径が旧電線より僅かに大きい先
細部を設け、筒体に適当な支持体と連結して不動に保つ
固定ワイヤーを付設したものであるから、巻取作業の際
には、作業員が殆ど手を加えなくとも、旧電線の巻取方
向への移動にともない、旧電線とリングとの間に先細部
が突入してリングを内側から押し広げ、ついにはリング
が二つ割り状に開いて旧電線から外れる。
置は、上記の如く旧電線を遊嵌する筒体の先端側に外径
が徐々に細くなり且つ内径が旧電線より僅かに大きい先
細部を設け、筒体に適当な支持体と連結して不動に保つ
固定ワイヤーを付設したものであるから、巻取作業の際
には、作業員が殆ど手を加えなくとも、旧電線の巻取方
向への移動にともない、旧電線とリングとの間に先細部
が突入してリングを内側から押し広げ、ついにはリング
が二つ割り状に開いて旧電線から外れる。
【0020】従って、本発明装置を用いれば、殆ど人手
を煩わせること無く迅速に且つ容易に旧電線からリング
を取外すことができ、旧電線の巻取作業、ひいては送電
線の張替作業の効率化及び省力化を図ることができる。
を煩わせること無く迅速に且つ容易に旧電線からリング
を取外すことができ、旧電線の巻取作業、ひいては送電
線の張替作業の効率化及び省力化を図ることができる。
【0021】また、請求項2記載の難着雪リングの取外
し装置は、非常時の監視員を除いて人手が全く不要で、
安全性を確保しつつ請求項1記載の装置より旧電線の巻
取速度を上げることができ、一層作業の効率化及び省力
化を図ることができる。
し装置は、非常時の監視員を除いて人手が全く不要で、
安全性を確保しつつ請求項1記載の装置より旧電線の巻
取速度を上げることができ、一層作業の効率化及び省力
化を図ることができる。
【図1】本発明装置の第1実施例を示す平面図である。
【図2】本発明装置の第1実施例を示す正面図である。
【図3】図2の筒体の開放状態における右側面図であ
る。
る。
【図4】本発明装置の使用状態図である。
【図5】難着雪リングの斜視図である。
【図6】補助ストッパーの斜視図である。
【図7】本発明装置の第2実施例を示す正面図である。
【図8】本発明装置の第2実施例を示す使用状態図であ
る。
る。
1 送電線(旧電線) 2 筒体 3 羽根片 4 固定ワイヤー 10 難着雪リング(リング) 13 金車 14 枠体 15 支持ワイヤー 16 支持体 18 先細部 19 先端縁
Claims (2)
- 【請求項1】 老朽化した送電線(1)を挿通し得る筒
体(2)を筒長方向に沿って二つ割り状に開閉可能とな
し、筒体(2)の中間部に直径方向に突出する一対の羽
根片(3,3)を設け、筒体(2)の各羽根片(3,
3)の先端部分に適宜固定箇所と連結する固定ワイヤー
(4,4)を付設し、筒体(2)の先端側に外形が円錐
台形状の先細部(18)を備え、先細部(18)の内径
を送電線(1)の外径より僅かだけ大きくし、先細部
(18)の先端縁(19)を鋭利に形成するとともに、
先細部(18)の後端側の外径を送電線(1)に装着す
る難着雪リング(10)の内径より充分大きく形成した
ことを特徴とする難着雪リングの取外し装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の筒体(2)と送電線
(1)の筒体(2)装着箇所より手前に倒立状態で掛け
る金車(13)とからなり、金車(13)の枠体(1
4)の下端に下方の適宜支持体(16)と所定の張力が
掛かる状態で連結する支持ワイヤー(15)を付設し、
筒体(2)の両固定ワイヤー(4,4)をほぼ平行に枠
体(14)に係止したことを特徴とする難着雪リングの
取外し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6873391A JPH05227621A (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 難着雪リングの取外し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6873391A JPH05227621A (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 難着雪リングの取外し装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05227621A true JPH05227621A (ja) | 1993-09-03 |
Family
ID=13382288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6873391A Pending JPH05227621A (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 難着雪リングの取外し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05227621A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103296628A (zh) * | 2013-06-21 | 2013-09-11 | 平顶山学院 | 输电线无动力碾式除冰器 |
CN108808609A (zh) * | 2018-07-05 | 2018-11-13 | 国网河南省电力公司西峡县供电公司 | 一种输电线路除冰装置 |
CN113270841A (zh) * | 2021-07-06 | 2021-08-17 | 江苏量为石科技股份有限公司 | 一种配电网线除冰装置 |
-
1991
- 1991-03-07 JP JP6873391A patent/JPH05227621A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103296628A (zh) * | 2013-06-21 | 2013-09-11 | 平顶山学院 | 输电线无动力碾式除冰器 |
CN108808609A (zh) * | 2018-07-05 | 2018-11-13 | 国网河南省电力公司西峡县供电公司 | 一种输电线路除冰装置 |
CN113270841A (zh) * | 2021-07-06 | 2021-08-17 | 江苏量为石科技股份有限公司 | 一种配电网线除冰装置 |
CN113270841B (zh) * | 2021-07-06 | 2022-05-17 | 江苏量为石科技股份有限公司 | 一种配电网线除冰装置 |
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