JP2939732B2 - 送電線鉄塔における鳥害防止装置の取りはずし具および取りはずし方法 - Google Patents

送電線鉄塔における鳥害防止装置の取りはずし具および取りはずし方法

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修三 栗山
豊次 中谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電線鉄塔におけ
る鳥害防止装置の取りはずし装置および取りはずし方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】送電線鉄塔はがいしを介して送電線を支
持するようになっているが、鳥が飛来すると短絡事故を
発生するおそれがあることから、送電線鉄塔のがいしの
近くには鳥害防止装置が設置される。鳥害防止装置は、
例えば特開平5−130721号公報に記載されている
ように、送電線鉄塔の部材に立設された支柱に、止具を
介して鳥害防止用の線材を張設するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】線材はナイロンなどの
絶縁性の素材から成っているが、風雨にさらされ、殊に
送電線鉄塔上は風力が強いことから断線しやすい。
【0004】線材が断線したときには、断線した線材を
送電線鉄塔から取りはずし、新たな線材を張設する必要
がある。ところが断線した線材は高圧送電線の近くにぶ
ら下がっているため、活線状態で作業者がこれに近づい
て取りはずすことは電気的に甚だ危険であり、取りはず
し作業を安全に行うためには送電を停止して行わねばな
らないという問題点があった。
【0005】したがって本発明は、活線状態で線材の取
りはずしを行うことができる鳥害防止装置の取りはずし
装置および取りはずし方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、送電線鉄塔の
部材に立設された支柱の先端部の孔部に、切欠部に閉方
向に弾発されたばね材を開閉自在に装着した閉ループ状
の止具を係着し、この止具に鳥害防止用線材を張設して
成る鳥害防止装置の取りはずし装置であって、操作棒
と、この操作棒の先端部に取り付けられた係着ユニット
を備え、この係着ユニットが、開閉自在に軸着されたピ
ンおよび受部材と、このピンと受部材が閉じる方向に弾
発するスプリングとから成り、かつ一端部が係着ユニッ
トに取着され、他端部が操作棒の後端部まで延出する線
状材を設け、この線状材をけん引することによりスプリ
ングのばね力に抗してピンと受部材を開くようにした。
【0007】また本発明は、送電線鉄塔の部材に立設さ
れた支柱の先端部の孔部に、切欠部に閉方向に弾発され
たばね材を開閉自在に装着した閉ループ状の止具を係着
し、この止具に鳥害防止用線材を張設して成る鳥害防止
装置の取りはずし方法であって、操作棒の先端部に取り
付けられた係着ユニットから操作棒の後端部へ延出する
線状材をけん引することにより、この係着ユニットを構
成するピンと受部材を閉方向に弾発するスプリングのば
ね力に抗して開き、その状態でピンを止具の孔部に挿入
し、次に線状材のけん引状態を解除してピンと受部材を
閉じることにより止具をピンと受部材に係着し、次に操
作棒を操作することにより止具を支柱に対して回転さ
せ、ばね材を支柱の外面に押しつけて内側に強制的に回
転させ、止具を支柱から取りはずすようにした。
【0008】上記構成の本発明によれば、線状材をけん
引操作することによりピンと受部材に止具を係着し、そ
の状態で操作棒を操作することにより、活線状態でも安
全かつ簡単に線材を支柱から取りはずすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は線材を取りはずし中の
送電線鉄塔のアーム部の側面図、図2は鳥害防止装置の
斜視図、図3は鳥害防止装置の取りはずし具の側面図、
図4は線材を取りはずし中の鳥害防止装置の支柱付近の
平面図である。
【0010】図1において、1は送電線鉄塔のアーム部
であり、アーム部1の先端部には高圧送電線を支持する
がいし2が設けられている。アーム部1には鳥害防止装
置10が設置されている。
【0011】次に、図2を参照して鳥害防止装置10を
説明する。11は支柱であり、取付具12を介して送電
線鉄塔1の部材3に立設されている。支柱11の先端部
には孔部13が開孔されており、孔部13には細長い閉
ループ状の止具14が係着されている。止具14の一部
は切欠部18になっており、この切欠部18にばね材1
5が装着されている。ばね材15の一端部15aは止具
14に装着されており、自由端部である他端部15bは
自身のばね力により止具14の内面に弾接している。矢
印aはばね材15の弾発方向である。ばね材15は、一
端部15aを中心に回転して開閉自在となっている。
【0012】止具14の端部には孔部16が開孔されて
いる。17は鳥害防止用の線材であり、その一端部は孔
部16に取着されている。線材17の他端部をアーム部
1の部材4に取着することにより、線材17はアーム部
1に張設される(図1も参照)。線材17は、取りはず
し具20によりアーム部1から取りはずされる。次に図
3を参照して取りはずし具20について説明する。
【0013】21は操作棒であり、合成樹脂などの絶縁
材から成っている。操作棒21の先端部には係着ユニッ
ト23がヒンジ22を介して取り付けられている。係着
ユニット23は、第1部材24と第2部材25を軸部2
6で回転自在に軸着して成っている。
【0014】第1部材24の先端部には長板状の受部材
27が取り付けられている。また第2部材25の先端部
にはアーム28が取り付けられ、アーム28の先端下面
にはピン29が取り付けられている。受部材27にはピ
ン29が進入する小孔30が開孔されている。軸部26
には第1部材24と第2部材25を閉方向に弾発するス
プリング31が装着されている。
【0015】第1部材24の下面には金具32が固着さ
れている。線状材33の一端部は金具32に取着されて
いる。線状材33は操作棒21の後端部まで延出し、操
作棒21の手許に設けられたリール34に巻回されてい
る。
【0016】作業者が操作棒21の後端部を保持し、線
状材33を手前にけん引すると(矢印b)、第1部材2
4はスプリング31のばね力に抗して下方へ回転し(矢
印c)、第1部材24と第2部材25は開く。また線状
材33のけん引を解除すると、第1部材24はスプリン
グ31のばね力により上方へ回転し、第1部材24と第
2部材25は閉じる。この閉じた状態で、ピン29は小
孔30に進入する。
【0017】次に、この取りはずし具20を用いた線材
17の取りはずし方法を説明する。図1に示すように、
作業者は送電線鉄塔のアーム部1に昇り、操作棒21の
後端部を保持して線状材33を手前にけん引する(図3
の矢印b)。すると図3において鎖線で示すように、受
部材27は下方へ回転し、ピン29と受部材27は開
く。
【0018】そこで作業者は操作棒21を操作し、ピン
29を止具14の孔部16に挿入する。次に線状材33
のけん引を解除すると、第1部材24はスプリング31
のばね力により閉方向に回転し、ピン29は小孔30に
進入する。以上により、図3に示すように止具14はピ
ン29と受部材27に係着される。図4において、イ位
置の止具14はこのときの状態を示している。
【0019】次に作業者は操作棒21を操作し、図4に
おいて止具14を矢印A方向へロ位置まで回転させる。
するとばね材15は支柱11の外面に押接する。操作棒
21を操作して止具14をさらに破線で示すハ位置矢印
B方向へ回転させると、ばね材15は支柱11の外面に
押されて、一端部15aを中心に矢印d方向に回転し、
内側に開く。これにより止具14は支柱11から取りは
ずされ、止具14は回収される。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、線
状材をけん引操作することによりピンと受部材に止具を
係着し、その状態で操作棒を操作することにより、活線
状態でも安全かつ簡単に線材を取着した止具を支柱から
取りはずすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】線材を取りはずし中の送電線鉄塔のアーム部の
側面図
【図2】鳥害防止装置の斜視図
【図3】鳥害防止装置の取りはずし具の側面図
【図4】線材を取りはずし中の鳥害防止装置の支柱付近
の平面図
【符号の説明】
1 アーム部 2 がいし 10 鳥害防止装置 11 支柱 13 孔部 14 止具 15 ばね材 16 孔部 17 線材 20 取りはずし具 21 操作棒 23 係着ユニット 26 スプリング 27 受部材 29 ピン 33 線状材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送電線鉄塔の部材に立設された支柱の先
    端部の孔部に、切欠部に閉方向に弾発されたばね材を開
    閉自在に装着した閉ループ状の止具を係着し、この止具
    に鳥害防止用線材を張設して成る鳥害防止装置の取りは
    ずし装置であって、操作棒と、この操作棒の先端部に取
    り付けられた係着ユニットを備え、この係着ユニット
    が、開閉自在に軸着されたピンおよび受部材と、このピ
    ンと受部材が閉じる方向に弾発するスプリングとから成
    り、かつ一端部が係着ユニットに取着され、他端部が操
    作棒の後端部まで延出する線状材を設け、この線状材を
    けん引することによりスプリングのばね力に抗してピン
    と受部材を開くようにしたことを特徴とする送電線鉄塔
    における鳥害防止装置の取りはずし具。
  2. 【請求項2】 送電線鉄塔の部材に立設された支柱の先
    端部の孔部に、切欠部に閉方向に弾発されたばね材を開
    閉自在に装着した閉ループ状の止具を係着し、この止具
    に鳥害防止用線材を張設して成る鳥害防止装置の取りは
    ずし方法であって、操作棒の先端部に取り付けられた係
    着ユニットから操作棒の後端部へ延出する線状材をけん
    引することにより、この係着ユニットを構成するピンと
    受部材を閉方向に弾発するスプリングのばね力に抗して
    開き、その状態でピンを止具の孔部に挿入し、次に線状
    材のけん引状態を解除してピンと受部材を閉じることに
    より止具をピンと受部材に係着し、次に操作棒を操作す
    ることにより止具を支柱に対して回転させ、ばね材を支
    柱の外面に押しつけて内側に強制的に回転させ、止具を
    支柱から取りはずすようにしたことを特徴とする送電線
    鉄塔における鳥害防止装置の取りはずし方法。
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