JPH0522727Y2 - - Google Patents

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JPH0522727Y2
JPH0522727Y2 JP1985123830U JP12383085U JPH0522727Y2 JP H0522727 Y2 JPH0522727 Y2 JP H0522727Y2 JP 1985123830 U JP1985123830 U JP 1985123830U JP 12383085 U JP12383085 U JP 12383085U JP H0522727 Y2 JPH0522727 Y2 JP H0522727Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、屋根の頂部に装着して屋内の換気を
行なう屋根頂部の換気装置に関する。
[従来技術と解決すべき問題点] 従来より閉めきつた屋内の換気をするために、
屋根に換気装置を装着して換気することが行なわ
れている。ところが、従来の換気装置において
は、屋根の頂部に装着する場合、構造が複雑にな
り、換気を効率よく行なえないという問題があつ
た。このため、屋根の頂部に簡単に取付けて換気
口を構成できる装置が希求されていた。
[問題点の解決手段] 本考案は、上記問題点の解決手段として、中央
に通気口を備えた基体と、上面に排気口を備えた
覆体とからなる屋根頂部の換気装置において、上
記基体と覆体とを別体に形成し、上記基体に上記
覆体を着脱可能にかぶせてなり、覆体の下端縁を
覆体の外周端側に位置させ、該覆体の下端縁を上
記基体の上面外周端側に形成した載置部上に載置
してなり、上記基体は、上記通気口の周囲に立上
り部を有し、上記覆体を略山型形状とし、上記排
気口を上面の側方寄りに備えると共に、該排気口
より内周側に垂下壁を有し、上記垂下壁は、上記
立上り部の外周側に位置し、且つその下端が上記
立上り部の上端よりも下方に位置し、上記覆体の
外周端側の載置部分に排水口を設けることによ
り、簡単な構造で換気口を構成して、効率よく換
気を行なえ、しかも雨水の侵入も防止でき、更に
は清掃や部分交換ができ、しかも安定した取付け
ができるようにしたものである。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図ないし第3図は本考案の第一実施例を
示すもので、第1図はその斜視図、第2図は側面
図、第3図は縦断面図である。
図中1は換気装置で、建屋の屋根2の頂部に装
着してある。
この換気装置1は、中央に方形状の通気口4を
備えた基体3と、上面に複数の排気口6を備えた
覆体5とからなり、この基体3上に覆体5をかぶ
せ、空間部Aを形成してなる。基体3と覆体5
は、各々別体に形成してあり、互いの隅部に設け
た数個の固着部材7によつて着脱可能に固着され
る。また、覆体5の下端縁は覆体5の外周端側に
位置させてあり、この覆体5の下端縁を基体3の
上面に載置させるようにしている。
基体3は略方形状をなし、その上面3aを外側
に向けてやや下り傾斜させて形成してある。また
覆体5は、基体3に対応して下部を方形状にする
と共に、上部を四角錐形の略山型形状にしてあ
り、排気口6はこの上部の外周寄りに上下二列に
設けてある。
上記基体3の通気口4の周囲には、角筒状の立
上り部8が形成してあり、また上記覆体5には、
各列の排気口6の内周側にそれぞれ垂下壁9が覆
体5の形状に沿つて角筒状に形成してある。そし
てこの垂下壁9は、基体3の立上り部8より外周
側に位置し、さらにその下端9aは、立上り部8
の上端8aよりも下方に位置するようにしてあ
る。このため、通気口4と排気口6との間には、
空間部A内をカスケード状に曲折する換気路Bが
形成される。
よつて内気は、通気口4から空間部A内に出
て、この換気路Bを通つて排気口6から屋外へ排
出される。この際、覆体5の上部を通過する気流
によつて、排気口6の内部側に負圧が生じ、空間
部Aの内気は、屋外へ引き出されるように排出さ
れる。また、外気はこれによつて屋内に引き込ま
れる。
図中10は排水口で、覆体5の下端を切り欠い
て設けたもので、図示の例では覆体5の周囲に全
部で8ケ所設けてあり、排気口6から入つた雨水
等はここから排出できるようにしてある。また、
この排水口10に対応して、基体3の上面には壁
体11が設けてある。この壁体11は各排水口1
0の内周側に位置すると共に、その大きさを排水
口10よりやや大きめに形成してあり、排水口1
0から雨や風が吹き込むのを防止している。な
お、上記基体3及び覆体5は主としてアルミニウ
ム等の鋳物にて形成してある。
以上のように構成された換気装置1は、屋根2
の頂部において、上部を開口して設けた屋根部材
12の上端に基体3の下面をビス等で固定して装
着される。
次に、この換気装置1による屋内外の換気等に
ついて説明する。内気は、室内を上昇してきた
後、換気口4を通つて空間部Aに出る。ついで覆
体5の上部に発生している負圧によつてカスケー
ド状に曲折した換気路Bに沿つて排気口6側に引
かれ、排出口6から屋外へ排出され、効率よく換
気が行なわれるものである。
また、排気口6から侵入する雨水は、立上り部
8と垂下部9によつて換気路Bが曲折しているの
で侵入した雨水は、垂下壁9に当つて基体3の上
面3aに滴下し、上面3aの傾斜に沿つて流れ、
壁体11を避けて通り排水口10から屋根2上へ
と排出される。さらに、屋内外の温度差によつ
て、覆体5の内面に生じる結露も覆体5の傾斜面
を伝つて下方へ流れ、同様に排水口10から排出
されるので、通気口4から屋内へ落ちることはな
い。さらに、排水口10から侵入する雨水は、壁
体11によつてその直接の侵入をはばまれるの
で、屋内に吹き込むことはなく、結局排水口10
から排出される。
次に、第4図及び第5図に示す本考案の第二実
施例について説明する。第4図はその斜視図、第
5図は一部を破断した側面図である。
図において換気装置20は、先の実施例とほぼ
同様のものであるが、覆体23はその上部を円錐
形状に形成すると共に、上面の外周寄りに複数の
排気口24を2列にしかも全周に設けてある。
また基体21本体は上記と同様、方形状に形成
されるが、その通気口22は覆体23に対応して
円形状に設けられ、立上り部25は円筒状に形成
される。さらに覆体23の垂下壁26も覆体23
の円錐形状に沿つて円筒状に設けられるものであ
る。なお、その他の構成及びこの実施例の作用に
ついては、先の実施例と同様につき、共通部分に
共通の符号を付して重複説明は省略する。
以上の説明においては、第一及び第二実施例と
もに、基体3,21、覆体5,23を図示の形状
にのみ基づいて説明しているが、勿論他の形状で
あつてもかまわない。
[考案の効果] 以上説明した如く本考案に係る屋根頂部の換気
装置は、立上り部を有する基体に垂下壁を有する
覆体をかぶせて構成するようにしたことにより内
外二重の壁層を構成して、その結果、簡単な構造
で曲折した換気部を形成でき、これによつて屋内
への雨水の侵入を防止し、且つ換気も効率よく行
なえる。
また、基体と覆体とを別体に形成し、基体に覆
体を着脱可能にかぶせ、屋根頂部に据え付けた基
体上に覆体を載置状にしたことで、基体に対し、
覆体を取外すことができるようになり、清掃や覆
体破損時の交換が容易になし得る。
更に、覆体の下端縁を覆体の外周端側に位置さ
せて該下端縁を基体上面の外周端側に形成した載
置部上に載置することで、基体と覆体の取付け状
態が悪くなつた時でも覆体をぐらつかせずに安定
的に基体上に支持することができる。
また、排水口を覆体の外周端側へ設けたことに
よつて、基体に覆体を載置する構成を採ることに
よる吹き込みが生じやすくなるという欠点を補つ
て排水口からの吹き込みの影響を小さくすること
ができるといつた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例を示す斜視図、第
2図は第1図の側面図、第3図は第1図の縦断面
図、第4図は本考案の第二実施例を示す斜視図、
第5図は第4図の一部破断側面図である。 1……換気装置、2……屋根、3……基体、4
……通気口、5……覆体、6……排気口、8……
立上り部、9……垂下壁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 中央に通気口を備えた基体と、上面に排気口を
    備えた覆体とからなる下記要件を備えたことを特
    徴とする屋根頂部の換気装置。 (イ) 上記基体と覆体とを別体に形成し、上記基体
    に上記覆体を着脱可能にかぶせてなる。 (ロ) 覆体の下端縁を覆体の外周端側に位置させ、
    該覆体の下端縁を上記基体の上面外周端側に形
    成した載置部上に載置してなる。 (ハ) 上記基体は、上記通気口の周囲に立上り部を
    有する。 (ニ) 上記覆体を略山型形状とし、上記排気口を上
    面の側方寄りに備えると共に、該排気口より内
    周側に垂下壁を有する。 (ホ) 上記垂下壁は、上記立上り部の外周側に位置
    し、且つその下端が上記立上り部の上端よりも
    下方に位置する。 (ヘ) 上記覆体の外周端側の載置部分に排水口を設
    ける。
JP1985123830U 1985-08-12 1985-08-12 Expired - Lifetime JPH0522727Y2 (ja)

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JPS6232936U JPS6232936U (ja) 1987-02-26
JPH0522727Y2 true JPH0522727Y2 (ja) 1993-06-11

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JPS6232936U (ja) 1987-02-26

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