JPH0522711B2 - - Google Patents

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JPH0522711B2
JPH0522711B2 JP59279931A JP27993184A JPH0522711B2 JP H0522711 B2 JPH0522711 B2 JP H0522711B2 JP 59279931 A JP59279931 A JP 59279931A JP 27993184 A JP27993184 A JP 27993184A JP H0522711 B2 JPH0522711 B2 JP H0522711B2
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JP
Japan
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lower alkyl
compound
acid
oxepin
hydrogen atom
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JP59279931A
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JPS61152675A (ja
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Toshiaki Kumazawa
Etsuo Ooshima
Hiroyuki Obase
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KH Neochem Co Ltd
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Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication of JPH0522711B2 publication Critical patent/JPH0522711B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、抗アレルギー作用を有する化合物の
合成中間体又はそれ自体医薬品の有効成分として
有用なジベンズ〔b,e〕オキセピン誘導体の製
造法に関する。
従来の技術 従来、下記工程によるジベンズ〔b,e〕オキ
セピン誘導体の製法が知られている(米国特許第
4282365号): すなわち、化合物()とシアン化第一銅とを
反応させて化合物()とし、ついで酢酸と塩酸
を用いて加水分解を行い化合物()を得、この
もののエステル化を行い化合物()とし、つい
で還元を行うことにより化合物(′)を得てい
る。しかし、この方法では多工程を要し、また有
毒な化合物、例えばシアン化第一銅を用いなけれ
ばならない。さらに化合物()の加水分解は還
流条件下、長時間行う必要があり効率的方法とは
いい難い。
発明が解決しようとする問題点 好収率、短工程かつ穏和な条件下でジベンズ
〔b,c〕オキセピン誘導体を製造する方法が見
出された。
問題点を解決するための手段 本発明は式() 〔式中、R1は低級アルキル基、あるいは酸性条
件下で除去し得る水酸基の保護基を表し、R2
よびR3はいずれか一方がハロゲン原子を表し、
他方は水素原子を表し、R4は水素原子あるいは
低級アルキル基を表す。〕で表される化合物と有
機リチウム化合物もしくは有機マグネシウム化合
物等の有機金属化合物、あるいはリチウムもしく
はマグネシウム等の金属とを反応させ、得られる
化合物と () 炭酸ジ低級アルキルあるいはハロゲノギ酸
低級アルキルとを反応させるか、 () 二酸化炭素とを反応させ、ついで酸と反応
させるか、もくしは、 () 二酸化炭素とを反応させ、ついで硫酸ジ低
級アルキルあるいはハロゲン化低級アルキル等
のアルキル化剤と反応させ、ついで、必要に応
じ酸で処理する ことを特徴とする式() 〔式中、R4は前記と同意義を表し、R5およびR6
はいずれか一方がCOOR8(式中、R8は水素原子あ
るいは低級アルキル基を表す。)を表し、他の一
方は水素原子を表し、R7は水素原子、低級アル
キル基もしくは酸性条件下で除去し得る水酸基の
保護基を表す。〕で表されるジベンズ〔b,e〕
オキセピン誘導体の製造法に関する。
次の本発明についてさらに詳細に説明する。
上記各化合物の定義における低級アルキル基と
しては炭素数1〜6のアルキル基、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基等があげられる。又、
各化合物中のハロゲン原子としては、塩素、臭
素、ヨウ素等があげられる。酸性条件下で除去し
得る水酸基の保護基としては、有機合成反応にお
いて水酸基を保護する目的で通常よく用いられる
保護基、例えば、テトラヒドロピラニル基、1−
エトキシエチル基、メトキシメチル基、2−メト
キシエトキシメチル基等があげられる。
本発明で出発原料として用いられる式()で
表される化合物(以下、化合物()と称する。)
は例えば米国特許第4282365号明細書に開示され
ている方法あるいはそれに準じた方法により得ら
れる化合物()を水素化ホウ素ナトリウムで還
元して化合物()とし、ついで化合物()を
メタノールあるいはエタノール等の低級アルコー
ル中、触媒量の酸、例えば塩酸、硫酸、p−トル
エンスルホン酸等と、室温から用いた触媒の沸点
の間の適宜な温度で反応させるか、 (式中、R1,R2,R3およびR4は前記と同意義を
表す。)あるいは化合物()を有機合成反応に
おいて水酸基を保護する目的で通常よく用いられ
る方法、例えば後に参考例で述べる方法に付する
ことにより容易に製造することができる。
次に示す工程1もしくは2の方法によつて得ら
れる化合物を、次に示す工程3,4もしくは5の
方法で処理することにより、また必要ならばつい
で、次に示す工程6を行うことにより化合物
()を得ることができる。
工程1 化合物()と1当量もしくは小過剰量、例え
ば1〜1.5当量の有機リチウム化合物例えばメチ
ルリチウム、n−ブチルリチウム、s−ブチルリ
チウム、t−ブチルリチウム、フエニルリチウム
等、もしくは有機マグネシウム化合物、例えば塩
化メチルマグネシウム、臭化メチルマグネシウ
ム、ヨウ化メチルマグネシウム、臭化エチルマグ
ネシウム、ヨウ化エチルマグネシウム、塩化フエ
ニルマグネシウム、臭化フエニルマグネシウム等
とを反応に不活性な溶媒、例えばn−ヘキサン、
シクロヘキサン、ペンタン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、エチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン
中、−78〜0℃の適宜な温度で5分間〜1時間反
応させる。
工程2 化合物()と1当量もしくは小過剰量、例え
ば1〜1.5当量のリチウムもしくはマグネシウム
とを不活性な溶媒、例えばエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン中、−10から用いた溶媒の沸点の
間の適宜な温度で1〜12時間反応させる。
工程3 工程1または2で得られる溶液を工程1又は2
で用いた化合物()に対し1〜10当量の炭酸ジ
アルキル、例えば炭酸ジメチル、炭酸ジエチル
等、もしくはハロゲノギ酸低級アルキル、例えば
クロロギ酸メチル、クロロギ酸エチルに加える
か、上記溶液を上記炭酸ジアルキルもしくはハロ
ゲノギ酸低級アルキルの不活性溶媒、例えば、n
−ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、エチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキ
シエタンへの溶液に加え、−78〜0℃の適宜な温
度で5分間〜2時間反応を行わせる。
工程4 工程1もしくは2で得られる溶液に−78〜0℃
の適宜な温度で、気体状の過剰量の二酸化炭素を
吹き込むか、もしくは該溶液を固体状の二酸化炭
素に添加して1〜3時間反応を行わせた後、得ら
れるカルボン酸金属塩をフリーのカルボン酸とす
るため過剰量の酸、例えば硫酸、塩酸、硝酸、リ
ン酸等の鉱酸あるいはギ酸、酢酸等の有機酸を加
え、0〜室温℃で1分〜1時間反応させる。
工程5 工程4の途中で得られるカルボン酸金属塩溶液
に工程1又は2で用いた化合物()に対し1当
量もしくは過剰量の硫酸ジアルキル、例えば硫酸
ジメチル、硫酸ジエチル等、あるいはハロゲン化
アルキル、例えばヨウ化メチル、ヨウ化エチル、
臭化メチル、臭化エチル等を加え、0℃から用い
た溶媒の沸点の間の適宜な温度で30分間〜3時間
反応させる。
工程6 工程6はR1が酸性条件下で除去し得る水酸基
の保護基である場合に、これを外して水酸基とす
る工程で任意工程である。すなわち、上記工程
3,4又は5で得られる反応溶液を公知の単離精
製手段、例えば濃縮、有機溶媒、例えば酢酸エチ
ルによる抽出、乾燥等に付してR7が低級アルキ
ル基もしくは酸性条件下で除去し得る水酸基の保
護基である化合物()の粗生物を得る。ついで
該粗生物と工程1又は2で用いた化合物()に
対し0.05〜0.5当量の酸例えば硫酸、塩酸、リン
酸等の鉱酸、あるいはギ酸、酢酸、p−トルエン
スルホン酸等の有機酸とを含水の有機溶媒、例え
ばメタノール、エタノール、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン中、
室温から用いた溶媒の沸点の間の適宜な温度で1
〜5時間反応させる。
上記工程3,4,5又は6の終了後生成してい
る目的化合物()は濃縮、抽出、蒸留、再結
晶、カラムクロマトグラフイー等の公知の手法に
より単離精製し得る。
化合物()はそれ自体有用な薬理作用を有す
るが(前記米国特許)、ルイス酸等の存在下ジア
ルキルアミノアルキルメルカブタンと反応させる
ことにより抗アレルギー剤として有用な化合物に
導くことができる(特願昭58−118009号(特開昭
60−28972号公報参照)、及び本願と同日付で出願
の特許願(8)、「ジベンズ〔b,e〕オキセピン誘
導体の製造法」(特願昭59−279932号(特開昭61
−152676号公報参照))。
次に本発明の実施例および参考例を示す。
実施例 1 アルゴン雰囲気下、4−ブロモ−11−(2−テ
トラヒドロピラニル)オキシ−6,11−ジヒドロ
ジベンズ〔b,e〕オキセピン1.13gを20mlの無
水テトラヒドロフランに溶かした溶液に−60℃で
1.5Mのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液2ml
を滴下する。滴下終了後、同温度で15分間撹拌し
た後、この反応液をクロルギ酸エチル1.63gを無
水テトラヒドロフラン10mlに溶かした溶液に−60
℃で加える。1時間撹拌した後、水30mlを加え、
酢酸エチル60mlで抽出する。有機層を飽和食塩水
で洗つた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧
下に濃縮を行う。得られた残渣をシリカゲルクロ
マトグラフイー(溶出溶媒トルエン/酢酸エチル
=20/1)に付し、主分画を減圧濃縮することに
より、11−(2−テトラヒドロピラニル)オキシ
−6,11−ジヒドロビベンズ〔b,e〕オキセピ
ン−4−カルボン酸エチル0.81gを得る。
IR(液膜):2930,1725,1445,1255,1135cm-3 NMR(CDCl3,δppm):1.31(t,3H),1.60(bs,
6H),3.28−4.06(m,2H),4.34(q,2H),
4.59−6.09(m,4H),6.78−7.73(m,7H) 実施例 2 アルゴン雰囲気下、4−ブロモ−11−(2−テ
トラヒドロピラニル)オキシ−6,11−ジヒドロ
ジベンズ〔b,e〕オキセピン1.13gを20mlの無
水テトラヒドロフランに溶かした溶液に−60℃で
1.5Mのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液2ml
を滴下する。滴下終了後、同温度で15分間撹拌し
た後、この反応液を炭酸ジエチル1.77gを無水テ
トラヒドロフラン10mlに溶かした溶液に−60℃で
加える。2時間撹拌した後、水30mlを加え、酢酸
エチル60mlで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗
つた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に
濃縮を行う。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(溶出溶媒トルエン/酢酸エチ
ル=20/1)に付し、主分画を減圧濃縮すること
により、0.60gの11−(2−テトラヒドロピラニ
ル)オキシ−6,11−ジヒドロジベンズ〔b,
e〕オキセピン−4−カルボン酸エチルを得る。
この化合物の物性値は実施例1で得られた化合物
の物性値と一致する。
実施例 3 アルゴン雰囲気下、2−ブロモ−11−(2−テ
トラヒドロピラニル)オキシ−6,11−ジヒドロ
ジベンズ〔b,e〕オキセピン54.4gを550mlの
無水テトラヒドロフランに溶かした溶液に−68℃
で1.6Mのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液91
mlを滴下する。滴下終了後、同温度で15分間撹拌
した後、この反応液を炭酸ジエチル60.0gを無水
テトラヒドロフラン550mlに溶かした溶液に−65
℃で加える。1時間撹拌した後、水500mlを加え
た酢酸エチル1.5で抽出する。有機層を水で洗
つた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧下に濃
縮を行う。残渣に1,4−ジオキサン950ml、水
950mlおよびp−トルエンスルホン酸1水和物5.4
gを加え、油浴温度40〜50℃で4時間反応する。
反応終了後、炭酸水素ナトリウム水溶液を加え中
和した後、減圧濃縮を行い容量を約半分にする。
残渣を酢酸エチル500mlで2回抽出を行い、有機
層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、減圧下に濃縮を行う。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒ヘキサ
ン/酢酸エチル=2/1)に付し、主分画を減圧
下に濃縮することにより11−ヒドロキシ−6,11
−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピン−2−
カルボン酸エチル18.7gを得る。
IR(KBr錠剤):3430、1675、1610、1480、1250
cm-1 NMR(CDCl3,δppm):1.31(t.3H)、3.60(d,
1H)、4.25(q,2H)、4.91and5.95(q,
ABtype,2H)5.61(d,1H)、6.69−8.12(m,
7H) 実施例 4 実施例3と同様な方法により、4−ブロモ−2
−メチル−11−(2−テトラヒドロピラニル)オ
キシ−6,11−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキ
セピン40.0gをn−ブチルリチウムのヘキサン溶
液(1.5M,69ml)と反応させ、ついで炭酸ジエ
チル121.7gと処理することにより11−ヒドロキ
シ−2−メチル−6,11−ジヒドロジベンズ
〔b,e〕オキセピン−4−カルボン酸エチル
19.3gを得る。
IR(液膜):3430,1710,1480,1450,1190,
1010cm-1 NMR(CDCl3,δppm):1.37(t,3Hあ、2.21
(s,3H)、3.84(d,1H)、4.32(q,2H)、
5.19and5.48(q,ABtype,2H)、5.73(d,
1H)、5.76−7.63(m,6H) 実施例 5 実施例3と同様な方法により、2−ブロモ−4
−メチル−11−(2−テトラヒドロピラニル)オ
キシ−6,11−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキ
セピン38.0gをn−ブチルリチウムのヘキサン溶
液(1.5M、65ml)と反応させ、ついで炭酸ジエ
チル57.5gで処理することによつて11−ヒドロキ
シ−4−メチル−6,11−ジヒドロジベンズ
〔b,e〕オキセピン−2−カルボン酸エチル
5.5gを得る。
実施例 6 アルゴン雰囲気下、9−ブロモ−11−メトキシ
−2−メチル−6,11−ジヒドロジベンズ〔b,
e〕オキセピン14.6gを無水テトラヒドロフラン
200mlに溶かした溶液に、−70℃で1.5Mのn−ブ
チルリチウムのヘキサン溶液30.5mlを滴下する。
同温度で15分間撹拌した後、この反応液を40gの
ドライアイスに加え、撹拌しながら2時間半かけ
て室温で徐々に温度をあげる。硫酸ジメチル6.4g
を加え1時間15分還流する。室温まで冷却した後
1N−水酸化ナトリウム水溶液15mlを加えた後、
水400mlを加え酢酸エチル300mlで抽出する。有機
層を水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、減圧下に濃縮を行う。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒ヘキ
サン/酢酸エチル=10/1)に対し、主分画を濃
縮し、11−メトキシ−2−メチル−6,11−ジヒ
ドロジベンズ〔b,e〕オキセピン−9−カルボ
ン酸メチル9.2gを得る。
IR(CHCl3)溶液):1725,1500,1290,1070cm-1 NMR(COCl3,δppm):2.24(s,3H)、3.30(s,
3H)、3.85(s,3H)、4.86and5.87(q,
ABtype,2H)、5.03(s,1H)、6.62−7.40
(m,4H)、7.82−8.05(m,2H) 実施例 7 実施例6と同様な方法により、9−ブロモ−11
−(2−テトラヒドロピラニル)オキシ−6,11
−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピン15.7g
をn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.5M,
28ml)と反応させ、ついでドライアイス40gおよ
び硫酸ジメチル5.9gと処理することにより11−
(2−テトラヒドロピラニル)オキシ−6,11−
ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピン−9−カ
ルボン酸メチル11.9gを得る。
IR(粘膜):2930,1720,1485,1440,1280,
1200cm-1 NMR(CDCl3,δppm):1.24−2.08(m,6H)、
3.83and3.86(each s,total 3H)、3.33−3.87
(m,2H)、4.45−5.04(m,2H)、5.57−6.13
(m,2H)、6.62−8.02(m,7H) 実施例 8 実施例6と同様な方法により3−プロモ−11−
(2−テトラヒドロピラニル)オキシ−6,11−
ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピン18.2gを
n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.5M,32
ml)と反応させ、ついでドライアイス40gおよび
硫酸ジメチル6.8gと処理することにより11−(2
−テトラヒドロピラニル)オキシ−6,11−ジヒ
ドロジベンズ〔b,e〕オキセピン−2−カルボ
ン酸メチル15.1gを得る。
IR(液膜):2930,1720,1435,1420,1280,
1200ml-1 NMR(CDCl3,δppm):1.62(brs,6H)、3.25−
3.85(m,2H)、3.79and3.86(each s,total
3H)、4.75(brs,1H)、4.92and5.92(q,
ABtype,2H)、5.61(s,1H)、7.12−7.57
(m,7H) 実施例 9 窒素雰囲気下、マグネシウム0.1gにテトラヒド
ロフラン5mlと1,2−ジプロモエタン1滴を加
え室温で撹拌する。溶液が濁つてきたら、4−ブ
ロモ−2−メチル−11−(2−テトラヒドロピラ
ニル)オキシ−6.11−ジヒドロジベンズ〔b,
e〕オキセピン1.2gをテトラヒドロフラン10mlに
溶かした溶液を滴下する。滴下終了後、室温で1
時間、油浴温度40〜45℃で1時間撹拌する。室温
まで冷却した後、反応液をドライアイス20gに加
え冷却および加熱することなく3時間撹拌する。
トルエン10mlおよび水30mlを加え振とう後、分液
を行い有機層を棄却する。水層に2N−塩酸を加
え酸性とした後、酢酸エチル30mlで抽出する。有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃
縮を行う。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フイー(溶出溶媒酢酸エチル)に付し、主分画を
減圧下に濃縮し、2−メチル−11−(2−テトラ
ヒドロピラニル)オキシ−6,11−ジヒドロジベ
ンズ〔b,e〕オキセピン−4−カルボン酸0.6g
を得る。
IR(CHCl3、溶液):3250,2950,1735,1460,
990cm-1 NMR(CDCl3,δppm):1.68(br,6H)、2.32(s,
3H)、3.29−4.21(m,2H)、4.60and4.86(each
br,total 1H)、5.22and6.03;5.26and6.03
(each q,ABtype,total 2H)、5.66and5.68
(each s,total 1H)、7.04−7.61(m,5H)、
7.90(br,1H) 参考例 1 4−ブロモ−2−メチル−11−オキソ−6,11
−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピン51.8g
をエタノール800mlに懸濁させ、室温で水素化ホ
ウ素ナトリウム3.9gを加える。室温で3時間撹
拌した後、減圧下に濃縮を行う。残渣に酢酸エチ
ル800mlおよび水300mlを加え振とう後分液し水層
を棄却する。有機層を飽和食塩水で洗い、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮乾固する。
得られた粗結晶をトルエン150mlから再結晶精製
を行い、4−ブロモ−11−ヒドロキシ−2−メチ
ル−6,11−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセ
ピン44.0gを白色結晶として得る。
融点:124〜127℃ IR(KBr錠剤):3350、1480、1455、1135cm-1 NMR(CDCl3+DMSO−d6、δppm):2.21(s、
3H)、4.99(brs、1H)、5.15and5.67(q、2H、
ABtype)、5.78(s、1H)、7.02−7.57(m、
6H) 参考例 2 4−ブロモ−11−ヒドロキシ−2−メチル−
6,11−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピン
39.1gをジヒドロピラン107.7gとピリジンp−
トルエンスルホン酸塩3.2gを塩化メチレン500ml
に溶解した溶液に室温にて滴下する。室温で1時
間撹拌した後、反応液を飽和重ソウ水、ついで水
で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で
濃縮を行う。残渣をn−ヘキサンでトリチユレー
トすることにより4−ブロモ−2−メチル−11−
(2−テトラヒドロピラニル)オキシ−6,11−
ジベンズ〔b,e〕オキセピン36.4gを白色結晶
として得る。
融点:114〜116℃ IR(KBr錠剤):2930、1470、1430、1235、1110、
980cm-1 NMR(CDCl3、δppm):1.62(brs、6H)、2.24
(s、3H)、3.26−4.13(m、2H)、4.44−4.93
(m、1H)、5.05and5.96(q、ABtype)
and5.1and5.96(q、ABtype)(total 2H)、
5.61(s)and5.70(s)(total 1H)、6.94−7.52(m、
6H) 参考例 3 9−ブロモ−11−ヒドロキシ−2−メチル−
6,11−ジヒドロジベンズ〔b,e〕オキセピン
4.6gをメタノール60mlに溶解し、p−トルエン
スルホン酸1水和物0.2gを加え、6時間加熱還
流を行う。放冷後、反応液を減圧下に濃縮し、残
渣を酢酸エチル150mlと希重ソウ水100mlを加え振
とう後分液を行い水層を棄却する。有機層を水、
飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に濃縮乾固し、9−ブロモ−11−メト
キシ−2−メチル−6,11−ジヒドロジベンズ
〔b,e〕オキセピン4.8gを白色結晶として得
る。
IR(KBr錠剤):1490、1225、1195、1065cm-1 NMR(CDCl3、δppm):2.24(s、3H)、3.29(s、
3H)、4.79and5.80(q、2H、ABtype)、4.90
(s、1H)、6.61−7.52(m、6H) 発明の効果 本発明によれば化合物()が好収率、短工程
かつ穏和な条件で製造される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式() 〔式中、R1は低級アルキル基、あるいは酸性条
    件下で除去し得る水酸基の保護基を表し、R2
    よびR3はいずれか一方がハロゲン原子を表し、
    他方は水素原子を表し、R4は水素原子あるいは
    低級アルキル基を表す。〕 で表される化合物と有機金属化合物あるいは金属
    とを反応させ、得られる化合物と () 炭酸ジ低級アルキルあるいはハロゲノギ酸
    低級アルキルとを反応させるか、 () 二酸化炭素とを反応させ、ついで酸と反応
    させるか、もしくは、 () 二酸化炭素とを反応させ、ついで硫酸ジ低
    級アルキルあるいはハロゲン化低級アルキル等
    のアルキル化剤と反応させ、ついで、必要に応
    じ酸で処理する ことを特徴とする式() 〔式中、R4は前記と同意義を表し、R5およびR6
    はいずれか一方がCOOR8(式中、R8は水素原子あ
    るいは低級アルキル基を表す。)を表し、他方は
    水素原子を表し、R7は水素原子、低級アルキル
    基もしくは酸性条件下で除去し得る水酸基の保護
    基を表す。〕で表されるジベンズ〔b,e〕オキ
    セピン誘導体の製造法。
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