JPH0522653Y2 - - Google Patents

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JPH0522653Y2
JPH0522653Y2 JP10950887U JP10950887U JPH0522653Y2 JP H0522653 Y2 JPH0522653 Y2 JP H0522653Y2 JP 10950887 U JP10950887 U JP 10950887U JP 10950887 U JP10950887 U JP 10950887U JP H0522653 Y2 JPH0522653 Y2 JP H0522653Y2
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clutch housing
clutch
cylinder block
air
end plate
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、クラツチハウジング室を換気するク
ラツチハウジング室換気装置に関し、特に、エア
ーの取入部構造に係るものである。
(従来の技術) 一般に、自動車のエンジンにはクラツチを介し
てトランスミツシヨンが接続されており、該エン
ジンで発生した動力をクラツチで断接する一方、
トランスミツシヨンで変速させている。このクラ
ツチには、例えば、実開昭58−119631号公報に開
示されているように、クラツチハウジング内にフ
ライホイール、クラツチカバー、プレツシヤプレ
ート、スプリング及びクラツチデイスク等が収納
されており、該プレツシヤプレートをクラツチデ
イスクに離接させてエンジンの動力を断接するよ
うにしている。
更に、このクラツチハウジング室には、プレツ
シヤプレートとクラツチデイスクとの摩擦熱等が
発生するので、クラツチハウジングの上部にエア
ー吸入孔を開設する一方、クラツチハウジングの
下部にはエアー排出孔を開設している。そして、
上記吸入孔より外気を吸込み、プレツシヤプレー
トの回転に伴つてエアーを循環させ、排出孔より
排出させて熱気をクラツチハウジング外に導出さ
せ、クラツチハウジング室の温度上昇を防止する
ようにしている。
(考案が解決しようとする問題点) 上述したクラツチハウジング室換気装置におい
ては、従来、エアー吸入孔とエアー排出孔とをク
ラツチハウジングに直接開口させていた。しか
し、これでは、剛性の比較的低いクラツチハウジ
ングに開口を設けているため、該クラツチハウジ
ングの剛性が更に低下するという問題があつた。
逆に、所定の剛性を得るためには何らかの補強手
段を施す必要があつた。
また、上記吸入孔と排出孔とをクラツチハウジ
ングに積極的に設けており、加工手段を要すると
いう欠点があつた。更に、上記エアー吸入孔をク
ラツチハウジング、特に、上部に設けているた
め、該クラツチハウジング内に水等が侵入し易い
という欠点があつた。
本考案は、斯かる点に鑑みてなされたもので、
シリンダブロツクに設けられている既存の空隙部
及びシリンダブロツク加工用基準穴を利用し、エ
ンドプレートを貫通して連通孔を形成することに
より、クラツチハウジングの剛性を低下させるこ
となく充分な換気を行うと同時に、加工が容易で
且つ雨水の侵入を防止することを目的とするもの
である。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案が講じた手
段は、先ず、クラツチハウジングの前方にエンド
プレートを介してシリンダブロツクが取付けられ
ている。そして、上記シリンダブロツクのスカー
ト部には、上記エンドプレートの対向面に開口す
る空隙部が形成されていると共に、該空隙部の下
方位置にシリンダブロツク加工用基準穴が形成さ
れている。
さらに、上記エンドプレートには上記空隙部の
開口面に対応してエアー流入部が設けられてい
る。該エアー流入部及び上記空隙部を介して一端
がクラツチハウジング室に開口し、他端が上記基
準穴に開口する連通路が形成されている。加え
て、上記クラツチハウジングもしくはエンドプレ
ートの少なくとも一方の下部にエアー排出部が設
けられた構成としている。
(作用) 上記構成により、本考案では、シリンダブロツ
ク下方の外部エアーが連通路を介してクラツチハ
ウジング室に導入され、該エアーはクラツチハウ
ジング室を循環してエアー排出部より外部に放出
される。
従つて、上記クラツチハウジング室の換気が行
われ、室内の熱気を確実に放出することができる
ので、室内温度の上昇を確実に防止することがで
きる。
また、クラツチハウジングに吸入孔等を形成し
ないので、該クラツチハウジングの剛性低下を防
止でき、何らの補強手段を施すことなく充分な強
度を具備せしめることができる。
更に、既存のシリンダブロツク加工用基準穴や
空隙部を利用するので、少ない加工でもつて換気
装置を構成できると共に、基準穴等の有効利用を
図ることができる。
更にまた、クラツチハウジングの上部には吸入
孔等を穿設しないので、雨水等の侵入を確実に防
止することができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第3図に示すように、1は自動車のエンジン、
2は該エンジン1に接続されてエンジン1の動力
を断接するクラツチ、3は該クラツチ2に接続さ
れて上記エンジン1の動力を変速するトランスミ
ツシヨンである。
上記エンジン1は、シリンダブロツク4の上部
にシリンダヘツド5及びヘツドカバー6が取付け
られている一方、下部にオイルパン7が取付けら
れて成り、車体幅方向に横置きに搭載されてい
る。そして、上記シリンダブロツク4の動力取出
側にはエンドプレート21を介してクラツチハウ
ジング22が取付けられている。
上記シリンダブロツク4は、第4図及び第5図
に示すように、4つのシリンダ41,41,……
が直列に形成され、該シリンダ41にピストン4
1aが上下摺動自在に嵌挿されている。更に、上
記シリンダブロツク4には、上記各シリンダ4
1,41,……間に縦壁42aが形成されている
と共に、左右両側部に端面壁42bが形成されて
おり、該縦壁42a及び端面壁42bにはクラン
クシヤフト43がメインベアリングキヤツプ42
cを介して取付けられている。そして、該クラン
クシヤフト43の両端はシリンダブロツク4より
導出され、一端にドライブプーリ43aが設けら
れ、他端は上記クラツチ2に接続されている。
また、上記シリンダブロツク4には、前後両側
壁42dの下部にスカート部44が下方に向つて
末広がり状に形成され、該スカート部44が上記
クランクシヤフト43の上半部を覆つている。そ
して、上記スカート部44の左右両側端は上記端
面壁42bに連続しており、上記クラツチ2側の
端部には側方にほぼく字状に突出したフランジ部
44aが形成されている。
該フランジ部44aには、先端部に上記クラツ
チハウジング22を取付けるボルト孔44bが穿
設されている一方、該フランジ部44a内には、
コーン状に刳り取られて空隙部45が形成されて
いる。該空隙部45はクラツチ2側端面であるエ
ンドプレート21の対向面に開口しており、該空
隙部45はシリンダブロツク4のズレや振動を吸
収するように成つている。更に、上記フランジ部
44aの一方(第4図において右側)には下面平
坦面に2つのシリンダブロツク加工用基準穴46
a,46bが上記空隙部45の下方に位置して形
成されており、該基準穴46a,46bを基準に
してシリンダブロツク4を加工するようにしてい
る。そして、上記基準穴46a,46bは、通
常、空隙部45に貫通することなく所定深さに形
成されている。
そこで、本考案の特徴とするところは、この既
存の空隙部45と基準穴46a,46bを利用
し、一方の基準穴46aを空隙部45に貫通せし
め、上記シリンダブロツク4の下方の外部と空隙
部45とを基準穴46aを介して連通する連通路
8が形成されている。
一方、上記クラツチ2は、クラツチハウジング
22の前方がエンドプレート21で閉鎖されて上
記シリンダブロツク4に取付けられている一方、
後端にトランスミツシヨンカバー31が取付けら
れている。該クラツチハウジング22は、下部が
上記シリンダブロツク4より下方に突出してお
り、図示しないが、フライホイール、クラツチカ
バー、プレツシヤプレート、スプリング及びクラ
ツチデイスク等が収納されている。そして、該プ
レツシヤプレートをクラツチデイスクにスプリン
グにより圧接する一方、プレツシヤプレートをク
ラツチデイスクにより離隔し、エンジン1の動力
を断接するようにしている。
また、上記クラツチ2におけるエンドプレート
21には、第1図及び第2図に示すように、上記
シリンダブロツク4における空隙部45の開口面
に対応してエアー流入部23が開設されている。
そして、該エアー流入部23を介して上記連通路
8の一端がクラツチハウジング室24に開口する
一方、他端が上述の如く基準穴46aに開口して
おり、第1図矢部Aに示すように、外部エアーを
上記クラツチハウジング室24に連通路8を介し
て導入するようにしている。
更に、上記エンドプレート21には、上記シリ
ンダブロツク4より突出した下端部にエアー排出
部25が形成されている。該エアー排出部25
は、エンドプレート21をシリンダブロツク4側
に舌状にやや膨出させ、クラツチハウジング22
の端面との間に間隙を形成して構成されている。
また、上記エアー排出部25はプレツシヤプレー
ト等の回転方向に沿つた接線方向に形成され、第
1図矢符Aに示すように、クラツチハウジング室
24の熱気等を外部に導出するように成つてお
り、その上、上記エアー排出部25は、クラツチ
ハウジング室24における水や排油等のドレン孔
をも兼用している。
次に、このクラツチハウジング室24の換気動
作について説明する。
先ず、エンジン1の動力はクランクシヤフト4
3を介してクラツチ2に伝達され、該クラツチ2
においてプレツシヤプレートをクラツチデイスク
に圧接して上記エンジン1の動力をトランスミツ
シヨン3に伝達する一方、プレツシヤプレートを
クラツチデイスクより離隔してエンジン1の動力
を遮断している。
このクラツチ2において、クラツチハウジング
室24には上記プレツシヤプレートとクラツチデ
イスクとの摩擦熱などの熱気が生じ、室内温度が
上昇することになる。
一方、上記クラツチハウジング室24には連通
路8が開口しており、シリンダブロツク4の下方
より外部エアーが基準穴46a、空隙部45及び
エアー流入部23を通り、クラツチハウジング室
24に導入される。そして、この低温の外部エア
ーはプレツシヤプレート等の回転によりクラツチ
ハウジング室24を循環する一方、該クラツチハ
ウジング室24の熱気等を含む内部エアーはプレ
ツシヤプレート等の回転によりエアー排出部25
から室外に放出されることになる。
従つて、上記クラツチハウジング室24の熱気
が常時放出されるので、室内の換気を確実に行う
ことができ、室内温度の上昇を防止することがで
きる。
また、クラツチハウジング22には、従来のよ
うにエアー吸入孔や排出孔などの開口を何ら形成
しないので、該クラツチハウジング22の剛性低
下を防止することができ、逆に、何らの補強手段
を施すことなく、十分な剛性を具備せしめること
ができる。
更に、従来より形成されている既存の基準穴4
6a及び空隙部45、更にはドレン孔を兼用する
エアー排出部25を利用しているので、僅かな加
工でもつて換気装置を構成することができると同
時に、基準穴46a等を多目的に有効利用するこ
とができる。
その上、クラツチハウジング22の上部は閉鎖
されているので、雨水等の侵入を確実に防止する
ことができる。
尚、本実施例は、エアー排出部25を、エンド
プレート21を成形して構成したが、クラツチハ
ウジング22の下部に開口を形成して該排出部を
構成してもよい。
また、シリンダブロツク加工用基準穴46a,
46bは2つ形成されており、連通路8にはいず
れの基準穴46a,46bを利用してもよいこと
は勿論であり、両方利用してもよい。
(考案の効果) 以上のように、本考案のクラツチハウジング室
換気装置によれば、シリンダブロツクに形成され
ている該シリンダブロツク加工用基準穴及び空隙
部を利用し、エンドプレートを貫通してクラツチ
ハウジング室に開口する連通路を形成したため
に、該連通路より外部エアーを吸入してクラツチ
ハウジング室を換気することができるので、クラ
ツチハウジング室の熱気を確実に放出でき、室内
温度の上昇を確実に防止することができる。
また、クラツチハウジングに吸入孔等を形成し
ないので、該クラツチハウジングの剛性低下を防
止でき、何らの補強手段を施すことなく充分な強
度を具備せしめることができる。
更に、既存のシリンダブロツク加工用基準穴や
空隙部を利用するので、少ない加工でもつて換気
装置を構成できると共に、基準穴等の有効利用を
図ることができる。
更にまた、クラツチハウジングの上部には吸入
孔等を穿設しないので、雨水等の侵入を確実に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はクラ
ツチハウジング室換気装置を示す要部の断面図、
第2図は同正面図、第3図はエンジン、クラツチ
及びトランスミツシヨンを示す側面図である。第
4図はシリンダブロツクの正面図、第5図は同底
面図である。 1……エンジン、2……クラツチ、3……トラ
ンスミツシヨン、4……シリンダブロツク、8…
…連通路、21……エンドプレート、22……ク
ラツチハウジング、3……エアー流入部、24…
…クラツチハウジング室、25……エアー排出
部、41……シリンダ、44……スカート部、4
4a……フランジ部、45……空隙部、46a,
46b……シリンダブロツク加工用基準穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クラツチハウジングの前方にエンドプレートを
    介してシリンダブロツクが取付けられ、該シリン
    ダブロツクのスカート部には上記エンドプレート
    の対向面に開口する空隙部が形成されていると共
    に、該空隙部の下方位置にシリンダブロツク加工
    用基準穴が形成され、上記エンドプレートには上
    記空隙部の開口面に対応してエアー流入部が設け
    られ、該エアー流入部及び上記空隙部を介して一
    端がクラツチハウジング室に開口し、他端が上記
    基準穴に開口する連通路が形成されている一方、
    上記クラツチハウジングもしくはエンドプレート
    の少なくとも一方の下部にエアー排出部が設けら
    れていることを特徴とするクラツチハウジング室
    換気装置。
JP10950887U 1987-07-16 1987-07-16 Expired - Lifetime JPH0522653Y2 (ja)

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JPH04127715U (ja) * 1991-05-09 1992-11-20 ローム株式会社 チエン駆動式搬送装置

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