JPH05225413A - 硬貨等の払出し装置 - Google Patents

硬貨等の払出し装置

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JPH05225413A
JPH05225413A JP4023516A JP2351692A JPH05225413A JP H05225413 A JPH05225413 A JP H05225413A JP 4023516 A JP4023516 A JP 4023516A JP 2351692 A JP2351692 A JP 2351692A JP H05225413 A JPH05225413 A JP H05225413A
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康郎 芳岡
Takashi Noda
隆司 埜田
Kojiro Iida
幸次郎 飯田
Yoshifumi Tamura
好史 田村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動販売機や券売機等に搭載され、コインチ
ェンジャに使用される硬貨等の払出し装置において、第
1,第2のカセットに収納された硬貨を払出すための、
小型化された装置を提供することを目的とする。 【構成】 第1のカセット4に対する、スライダ22
a,22b,22c、及び22dからなる第1の払出し
機構と、第2のカセット8に対する、払出し板34、リ
ンク機構部、サブスライダ52,53、及びスライダ2
2e,22fからなる第2の払出し機構とを、切替え板
75と、メインスライダ76とからなる、連結した一つ
の駆動手段を用いて駆動する構成としたものであり、小
型の硬貨等の払出し装置を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機や券売機等
に搭載され、コインチェンジャに使用される硬貨等の払
出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年自動販売機への紙幣識別装置の搭載
率が増大し、また自動販売機にて販売される商品の販売
価格が多種多様な額に設定される傾向がある。そのため
コインチェンジャから払い出す釣銭の数が増加し釣銭不
足を起こしやすく、また払出しに要する時間が長くなっ
ている。そこで、釣銭収納枚数を多くし、高速で払出し
動作を行うコインチェンジャが求められている。
【0003】以下に従来の硬貨払出し装置について説明
する。従来の硬貨払出し装置の構成は、硬貨払出し装置
本体と、この本体に着脱自在に装着されるとともにそれ
ぞれ上方に入口、下方に出口を有する第1,第2のカセ
ットと、第1のカセットの出口下方に設けた第1の払出
し機構と、第2のカセットの出口下方に設けた第2の払
出し機構を備え、これ等第1,第2の払出し機構はそれ
ぞれ独立した駆動手段で駆動していた。これに類する技
術として、たとえば第1の払出し機構に関して実開昭5
6−53250号公報、第2の払出し機構に関して実開
平2−58869号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、第1,第2のカセットに大量の釣銭を収
納することで釣銭収納枚数は確保されているが、硬貨払
出し装置の第1のカセットの出口下方に設けた第1の払
出し機構と、第2のカセットの出口下方に設けた第2の
払出し機構との各々に対応した駆動手段を配設している
ので、それぞれにモータや電磁ソレノイドを要し、コス
トアップになるとともに払出し装置が大型化するという
問題点があった。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、小型化された硬貨等の払出し装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の硬貨等の払出し装置は、第1,第2の払出し
機構に連結した一つの駆動手段を備えた構成としたもの
である。
【0007】
【作用】この構成により、第1の払出し機構と、第2の
払出し機構を一つの駆動手段を用いて駆動しているので
小型の硬貨等の払出し装置を実現することができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。図2は、本発明の一実施例における硬
貨払出し装置を搭載したコインチェンジャの外観斜視図
である。図2に示すように、このコインチェンジャでは
硬貨入口1の下方に硬貨選別装置2が配設されており、
投入された硬貨は正貨と偽貨とに選別された後、さらに
金種ごとに選別される。
【0009】この硬貨選別装置2の下方には複数の硬貨
収納筒3を並設した第1のカセット4が配設されてい
る。本実施例のコインチェンジャでは10円,50円,
100円,500円の4種類の硬貨を正貨として扱うた
め、第1のカセット4はそれぞれの硬貨に対応した入口
5a,5b,5c,5dと、それぞれの入口に対応した
硬貨収納筒3a,3b,3c,3dと、偽貨を通過させ
るための返金通路入口6と、この返金通路入口6につな
がる返金通路7とを有する構成となっている。
【0010】第1のカセット4の側方には第2のカセッ
ト8が配設される。この第2のカセット8はコインチェ
ンジャの奥行方向に2つの硬貨収納筒9a,9bを並設
して形成され、硬貨収納筒9a,9bの上端にはそれぞ
れ硬貨投入口10a,10bが設けられている。そし
て、第1のカセット4と第2のカセット8の下方には払
出し機構部11が配設されている。この払出し機構部1
1は本体ケース12に固定されている。また、硬貨選別
装置2と第1のカセット4と第2のカセット8とはそれ
ぞれ本体ケース12に固定されたラッチ13a,13
b,13cにて本体ケース12に着脱自在に固定されて
いる。
【0011】図3は図2で示した硬貨収納筒3aの底部
形状を示す。なお、硬貨収納筒3b,3c,3dは硬貨
収納筒3aとほぼ同一形状のため、硬貨収納筒3aで代
表して説明する。硬貨収納筒3aの底部には、フォーク
状の硬貨受け爪14a,15a,16aが配設され、こ
の硬貨受け爪14a,15a,16aの上方から後方に
は略硬貨1枚の厚さをやや上回るすきまを開けて払出し
孔17aがある。硬貨受け爪14aと15a,15aと
16aの間には、払出し孔17aに連通したスリット1
8a,19aがある。硬貨受け爪14a,16aのスリ
ット18a,19a側には硬貨収納筒3aの中心軸上に
頂点を有し、上方に向かって広がった略円すい状の面取
り20a,21aが施されている。この面取り20a,
21aは、硬貨収納筒3aの入口5aから落下してきた
硬貨がスリット18a,19aに挟まり、斜めに立って
硬貨詰まりを起こすことを防止し、硬貨が転動しやすく
するためのものである。
【0012】第1のカセット4の下方の払出し機構部1
1には、図3に示すように硬貨収納筒3aに対応してス
ライダ22aが配設されている。スライダ22aはその
前縁のスリット18a,19aに対応した位置に硬貨払
出し爪23a,24aを有し、払出し爪23a,24a
に接して硬貨孔(図示せず)を有する。硬貨払出し爪2
3a,24aは第1のカセット4の装着時には略硬貨1
枚の厚さよりやや少ない高さだけ硬貨受け爪14a,1
5a,16aの上方に突出する寸法に形成されている。
スライダ22a、及びスライダ22b,22c,22d
(図1)で第1の払出し機構を形成している。
【0013】図4は第2のカセット8の底部形状を示
す。硬貨収納筒9a,9bの底部にも硬貨収納筒3aの
底部に設けた硬貨受け爪14a,15a,16aと同様
の働きをする硬貨受け爪26a,27a,28a,26
b,27b,28bが配設されている。ただし硬貨収納
筒9bの硬貨受け爪26b,27b,28bは他の全て
の硬貨受け爪とは反対の方向に配設されており、硬貨収
納筒9a,9bは略硬貨1枚の厚さをやや上回るすきま
を開けて相互に連通した払出し孔29を共有する。硬貨
受け爪26aと27a,27aと28a,26bと27
b,27bと28bの間にはそれぞれ払出し孔29に連
通したスリット30a,31a,30b,31bがあ
る。硬貨受け爪26a,28a,26b,28bのスリ
ット30a,31a,30b,31b側には、硬貨収納
筒3aの底部に設けた略円すい状の面取り20a,21
aの場合と同様に、硬貨収納筒9a,9bの中心軸上に
頂点を有し、上方に向かって広がった略円すい状の面取
り32a,33a,32b,33bが施されている。
【0014】第2のカセット8の下方の払出し機構部1
1には、図4に示すように硬貨収納筒9a,9bに共通
の払出し板34が配設されており、払出し板34はその
前縁のスリット30a,31aに対応した位置に硬貨払
出し爪35a,36aを有し、後縁のスリット30b,
31bに対応した位置にも同様に硬貨払出し爪35b,
36bを有する。硬貨払出し爪35a,36a,35
b,36bに接して共通の硬貨孔37がある。硬貨払出
し爪35a,36a,35b,36bは第2のカセット
8の装着時には略硬貨1枚の厚さよりやや少ない高さだ
け硬貨受け爪26a,27a,28a,26b,27
b,28bの上方に突出する寸法に形成されている。
【0015】第1のカセット4の下端後部には硬貨収納
筒3aと3d,3bと3cの間に硬貨流出防止体38a
(図5),(もう一つは図示せず)が上下方向に摺動自
在に装着されている。硬貨流出防止体38a、ともう一
つ(図示せず)はほぼ同一形状のため、図5においては
硬貨流出防止体38aで代表して説明する。硬貨流出防
止体38aは、ばね39aにて下方に加圧され、第1の
カセット4が本体ケース12から離脱しているときには
払出し孔17a,17b内に突出して収納されている硬
貨の落下を妨げる。硬貨流出防止体38aには後方に突
出した突起40aがあり、第1のカセット4が本体ケー
ス12に装着されたときに本体ケース12の一部と噛み
合い、硬貨流出防止体38aを押し上げ、払出し孔17
a,17b(図示せず)を開放する。
【0016】図6にて第2のカセット8の下端中央には
硬貨収納筒9aと9bとの間に硬貨流出防止体38cが
上下方向に摺動自在に装着されており、ばね39cにて
下方に加圧され、第2のカセット8が本体ケース12か
ら離脱しているときには払出し孔29内に突出して、収
納されている硬貨の落下を妨げる。硬貨流出防止体38
cには側方に突出した突起40cがあり、第2のカセッ
ト8が本体ケース12に装着されたときに本体ケース1
2の凸部120と噛み合い、硬貨流出防止体38cを押
し上げ、払出し孔29を開放する。
【0017】図1にて、払出し板34は副基台41のガ
イド部42a,42bにより前後方向にのみ摺動自在に
保持され、払出し板34の下部に保持されたピン43を
介してリンク44に、ピン45を介してリンク46に回
動及び摺動自在に連結されている。リンク46はリンク
47に固定されたピン48と回動自在に連結されてい
る。リンク47はその上端にてピン49を介して副基台
41に対し回動自在に支持され、リンク44はその中央
付近にてピン50を介して副基台41に対し回動自在に
支持される。
【0018】副基台41の下方には主基台51が配設さ
れ、主基台51の上には前後方向に摺動自在に保持され
たサブスライダ52,53と、固定されたピン54とが
配設されている。サブスライダ52,53にはそれぞれ
ピン55,56が固定されており、また主基台51を貫
通する連結突起57,58がそれぞれ一体に形成されて
いる。リンク44はピン55と、リンク46はピン54
と、リンク47はピン56とそれぞれのリンクの下端に
て回動及び摺動自在に連結されている。また主基台51
上に固定されたガイドシャフト59に案内されたリター
ンブロック60がばね61によってサブスライダ52,
53を後方に押圧している。
【0019】払出し板34の硬貨孔37の下方には硬貨
受62が後方から伸びており、硬貨受62の下方には副
基台41と一体に形成されたシュート63がある。この
シュート63の下端は硬貨通路65に開口している。こ
の硬貨通路65は主基台51上のコインチェンジャ前面
を右から左に下り、返金通路7と合流して硬貨払出し口
64につながっている。払出し板34と、連結されたリ
ンク機構と、サブスライダ52,53、及びスライダ2
2e,22fとで、第2の払出し機構を形成している。
【0020】主基台51の下方には開閉蓋66が配設さ
れ、図7に示すようにヒンジシャフト67を介して主基
台51に対し回動自在に支持されている。開閉蓋66の
コインチェンジャ前面側には一対のロック部材67a,
67bが左右方向に摺動自在に装着されており、それぞ
ればね68a,68bにて両側に開く方向に加圧されて
いる。ロック部材67a,67bの先端は主基台51に
穿たれた穴69a,69bに嵌合し開閉蓋66を固定し
ている。
【0021】開閉蓋66の上には、図1に示すようにス
ライダ22a,22b,22c,22d,22e、及び
22fが前後方向に摺動自在に配設されている。スライ
ダ22e,22fには結合穴70,71があり、開閉蓋
66固定時にはそれぞれ連結突起57,58と結合す
る。図8に示すようにスライダ22aは突起72aを有
し、開閉蓋66上の初期設定位置に穿たれた凹部73a
と嵌合し、手動装着時に定位置に設定するためのクリッ
ク感触を発生する。同様にスライダ22b,22c,2
2d,22e、及び22fもそれぞれ突起72b,72
c,72d,72e、及び72f(図示せず)を有し、
開閉蓋66上の初期設定位置に穿たれた凹部73a,7
3b,73c,73d,73e、及び73f(図示せ
ず)と嵌合し、手動装着時に定位置に設定するためのク
リック感触を発生する。
【0022】図1に示すように、スライダ22a,22
b,22c,22d,22e,22fはそれぞれ突起7
4a,74b,74c,74d,74e,74fを有
し、切替え板75の凸部と選択的に嵌合することにより
駆動される。
【0023】切替え板75は開閉蓋66上で前後方向に
摺動自在に配設され、第1の払出し機構と第2の払出し
機構に共通の駆動手段となるメインスライダ76の内部
に穿たれた溝の中に左右方向に滑動自在に保持されてお
り、切替えガイド部77を介して切替え駆動される。メ
インスライダ76は両端に穿たれた溝78a,78b
が、開閉蓋66から突出し先端がL字型に曲がったガイ
ド部79a,79bと嵌合しており、開閉蓋66が開い
たときにも脱落しないように保持されている。またメイ
ンスライダ76下部にはスライダ22aの突起72aと
同様に、突起80a,80b(図示せず)が一体に成形
されており、開閉蓋66上の初期設定位置に穿たれた凹
部81a,81bと嵌合して、手動装着時に定位置に設
定するためのクリック感触を発生する。
【0024】メインスライダ76上部にはクランクピン
82a,82bと嵌合する動力伝達用の溝83a,83
bが穿たれており、スライダ−クランク機構の一部を成
している。
【0025】図9に示す通り、開閉蓋66の下部には、
空隙84をあけて底板85が配設されており、空隙84
の中にはワイパー86が配設される。図10にてワイパ
ー86にはカム溝87と孔88が穿たれており、それぞ
れ開閉蓋66下側に突出した突起89と、メインスライ
ダ76と一体に形成され開閉蓋66を貫通して下側に伸
びた突起90とに嵌合する。
【0026】図11に示すように、主基台51の後部に
は電磁ソレノイド91と、プランジャ92とピン93を
介して回動自在に結合し、支点94a,94b(図示せ
ず)の回りに揺動運動するベルクランク95と、ベルク
ランク95とピン96を介して回転自在に結合した送り
爪97と、主基台51上の支柱98のまわりに回動自在
に支持された爪車99と、主基台51上の支柱100の
まわりに揺動する止め爪101と、プランジャの戻しば
ね102と、送り爪97の加圧ばね103と、止め爪1
01の加圧ばね104から成る爪車機構を搭載する。ベ
ルクランク95には電磁ソレノイド91の吸引時に爪車
99の歯面を押さえ、爪車99の回転を拘束するストッ
パーアーム105が一体に形成されている。
【0027】爪車99の下面には部分円周上に等ピッチ
で配列された6個の突起106があり、欠け歯ピン歯車
を形成する。爪車99の下にはマングルラック107が
左右方向に滑動自在に配設されており、前記欠け歯ピン
歯車と噛み合わされている。マングルラック107は光
学検知用のシャッター部108と主基台51を貫通して
切替え板75の切替えガイド部77に係合する二股状の
突起部109を一体に形成してある。光学検知用のフォ
トインタラプタ110はマングルラック107の初期設
定位置においてシャッター部108により遮蔽され、初
期設定状態を検出する位置に配置されている。
【0028】爪車機構の上部にはモータ111に連結さ
れた減速機112が配設され、減速機112の出力軸1
13には回転制御用のカム114が固定されている。カ
ム114に対向してマイクロスイッチ115が配設され
る。出力軸113は主基台51を貫通して駆動ギャ11
6に連結されており、駆動ギャ116はクランクピン8
2a,82bをそれぞれ有するクランクギャ117a,
117bに噛み合う。
【0029】以上のように構成された硬貨等の払出し装
置について、以下にその動作を説明する。まず、手動操
作できる部分から説明する。
【0030】図1にてスライダ22a,22b,22
c,22dは最も前に出た位置が待機位置である。同じ
くスライダ22e,22fは動作ストロークのほぼ中点
が待機位置であり、メインスライダ76は最も前に出た
位置が待機位置である。いずれも図8に突起72aの例
で示すように、突起72a〔及び72b,72c,72
d,72e,72f(図示せず)〕がそれぞれ凹部73
a〔及び73b,73c,73d,73e,73f(図
示せず)〕に嵌合するときと、メインスライダ76の下
部に形成された突起80a,80b(図示せず)が凹部
81a,81bに嵌合するときとに、クリック感触があ
り、組み立て時に開閉蓋66を開いた状態にて容易に設
定できる。また、スライダ22a,22b,22c、及
び22dは、最も前に出た位置では開閉蓋66のフック
部にて先端が保持され、不要な反り、浮きを生じない形
になっている。
【0031】一方、爪車機構部を示す図11で、カム1
14はマイクロスイッチ115がOFF状態になる位相
が初期設定状態であり、そのときクランクピン82a,
82bが最も前に出た状態になり、待機位置にあるメイ
ンスライダ76の溝83a,83bと容易に噛み合せる
ことができる。開閉蓋66を閉じる操作と、第1のカセ
ット4、及び第2のカセット8の着脱動作と、硬貨払出
し動作において払出し硬貨を切替え選択する動作とは、
原則としてこの初期設定状態において行う。
【0032】開閉蓋66の開閉操作は、図7に示すよう
にロック部材67a,67bをバネ68a,68bの反
発力に抗して内側に押し、主基台51に穿たれた穴69
a,69bからロック部材67a,67bを抜いて行
う。開閉蓋66が閉じた状態ではバネ68a,68bの
力でロック部材67a,67bは主基台に穿たれた穴6
9a,69bに押し込まれて嵌合し、開閉蓋66を主基
台51に固定する。このようにして、特別な工具を使用
せずに開閉蓋66を開き、汚れたり破損したスライダを
清掃したり、交換したりして、詰まった異物や変形硬貨
なども容易に取り除くことができる。また、清掃後はや
はり特別な工具を使用せずに容易に組み立てて機能を回
復させることができる。
【0033】第1のカセット4は図12に示すように、
ラッチ13bを指で押し上げ、第1のカセット4をその
底部支点118a,118bを中心に前方へ倒し、第1
のカセット4の上端が硬貨選別装置2より前に出てから
斜め前方に持ち上げることにより、本体ケース12より
取り外すことができる。装着時にはこの反対に第1のカ
セット4の底部を本体12に差し込み、底部支点118
a,118bを中心に回転させて押し込み、直立させる
とラッチ13bが第1のカセット4側面にあるピン11
9に噛み合って固定される。
【0034】第2のカセット8の場合は、その2本の硬
貨収納筒9a,9bの間の下端に接して、本体ケース1
2の側に、前側の硬貨収納筒9aの硬貨の有無を検出す
るセンサーを配設した凸部120(図6)があるため、
挿抜を容易にするためのガイド機構を備えている。図1
3に示すようにラッチ13cを指で押し上げ、第2のカ
セット8をその底部支点121a,121bを中心に前
方へ倒し、第2のカセット8の上端が本体ケース12よ
り前に出てから斜め上方に引き上げると、第2のカセッ
ト8の左側面にあるガイドピン122が本体ケース12
のガイド溝123を通って引き出され、本体ケース12
より取り外すことができる。装着時にはこの反対に、ガ
イドピン122をガイド溝123に合わせて差し込み、
底部支点121a,121bを中心に回転させて押し込
み、直立させるとラッチ13cが第2のカセット8側面
にあるピン124に噛み合って固定される。
【0035】カセットを本体12から取り外したとき、
とりわけ収納されている硬貨の枚数が少ないときには、
収納されている最下層の硬貨が転動して払出し孔17
a,17b,17c,17d、及び払出し孔29から落
下する恐れがある。このため、本実施例は図5及び図6
に示すごとく、第1のカセット4では硬貨流出防止体3
8a,38b(図示せず)が、第2のカセット8では硬
貨流出防止体38cがそれぞれ最下層の硬貨の動きを拘
束してカセット取り外し時の硬貨の落下を防止する。
【0036】このようにして、投入硬貨が収納されたカ
セットを取り外して硬貨を回収し、また釣銭硬貨が不足
している場合にはカセットを取り外して硬貨を補給し、
カセットを装着することにより、一度に大量の硬貨を補
給することができ、硬貨の回収、補給に要する時間が短
縮される。
【0037】次に硬貨の払出しについて説明する。払出
し動作に関するフローチャートを図14,図15,図1
6、及び図17に示す。どの硬貨収納筒から硬貨を払出
すかの切替え選択は、図1に示すように第1,第2の払
出し機構に共通の駆動手段であるメインスライダ76の
内部で切替え板75が左右方向に移動することによって
行われる。本実施例の場合、この切替え順序は(表1)
に示す順に設定されている。各切替え位置における切替
え板75の凸部と、各スライダの凸部との関係を図18
に示す。初期状態では切替え板75の凸部がスライダ2
2aの突起74aに嵌合しているため、初期状態にて硬
貨収納筒3aからの硬貨払出しを行う場合は、切替え動
作は不要である。
【0038】
【表1】
【0039】図11及び図14において、硬貨収納筒3
aから1枚払い出す場合は、まずマイクロスイッチ11
5がOFFになっていることを確認する。マイクロスイ
ッチ115がONの場合はモータ111に通電して出力
軸113、及びカム114を回転させ、マイクロスイッ
チ115がOFFになったところでモータ111を止め
る。次にフォトインタラプタ110の状態を調べ、もし
シャッター部108にて遮蔽されていない状態であれ
ば、電磁ソレノイド91にパルス通電を行い、爪車99
を1歯ずつ送り、マングルラック107を動かして、フ
ォトインタラプタ110がシャッター部108にて遮蔽
されたところで止める。
【0040】爪車送りの原理は、公知の送り爪と止め爪
からなる爪車機構である。ただし、本実施例において
は、爪車99、マングルラック107、切替え板75の
慣性運動により、慣性力が加圧ばね103,104によ
り発生される制動力を越えて脱調現象を起こし、爪車9
9が所定角度以上に送られることを防ぐ機構がある。図
19に示すように、電磁ソレノイド91の吸引により、
ベルクランク95が揺動するとき、ベルクランク95と
一体に形成されたストッパーアーム105が爪車99の
歯面を押さえるようにしている。これにより電磁ソレノ
イド91の吸引動作時に、高速で回転する爪車99を拘
束して慣性運動をいったん停止させている。こうして、
加圧ばね103,104の荷重を小さくしても十分な制
動力が得られ、小型の電磁ソレノイドを短い周期で吸引
させて、爪車送り動作を行うことができる。ここで図1
9は電磁ソレノイド91吸引時の爪車機構の位置関係を
示し、図20は電磁ソレノイド91の開放時の爪車機構
の位置関係を示す。
【0041】爪車99の回転は、図19及び図20に示
すようにマングルラックと欠け歯ピン歯車として公知
の、回転運動を往復運動に変換する機構を用いて変換さ
れる。本実施例ではマングルラック107が最も左側に
寄った往復運動の折り返し点を初期状態に設定してお
り、シャッター部108がこの位置にあるときフォトイ
ンタラプタ110が遮蔽され、初期状態を検出する。マ
ングルラック107の左右方向の往復運動は二股状の突
起部109(図11)を介して切替え板75に伝達さ
れ、図18に示す切替え位置を取る。
【0042】これで初期状態が確認できたので、図1
1、及び図15に示すように、モータ111に通電して
硬貨払出しに入る。モータ111の回転は減速機112
を通じて出力軸113に伝達される。出力軸113の回
転につれてカム114がマイクロスイッチ115をON
にし、回転開始を検出する。出力軸113の回転は駆動
ギャ116を介して一対のクランクギャ117a,11
7bに伝達される。この回転運動はスライダ−クランク
機構で変換され、メインスライダ76の前後方向の往復
運動となる。メインスライダ76は切替え板75と共に
後方へ移動し、切替え板75の凸部がスライダ22aの
突起74aと嵌合してスライダ22aを後方へ引く。こ
のとき、図21及び図22に示すように、切替え板75
の切替えガイド部77は、主基台51の下部に各切替え
位置に対応して穿たれたガイド溝124に入り、払出し
を終わってメインスライダ76が初期状態に戻る直前ま
でガイドされる。これにより、払出し中に外来ノイズの
影響を受けたり、停電により払出し途中での起動停止が
行われた場合でも、1回の払出し動作が終了してメイン
スライダ76が初期状態に戻るまで切替え板75の切替
え動作が拘束されるため、電磁ソレノイド91の誤動作
等により切替え機構が噛み込むことを防止できる。
【0043】図23に示すようにスライダ22aの硬貨
払出し爪23a,24aは、初期状態では硬貨収納筒3
aの前側(図23の右側を前側とする。)に待機してい
るが、スライダ22aが後方へ引かれると、硬貨収納筒
3a内に重積された硬貨のうち最下層の1枚の硬貨を後
方へ引き出す。硬貨払出し爪23a,24aは硬貨受け
爪14a,15a,16aの上方に略硬貨1枚の厚さよ
りやや少ない高さだけ突出しているため、最下層の1枚
だけが引き出され、2枚目の硬貨は硬貨収納筒3aの中
に残る。
【0044】図24に示すようにスライダ22aが後方
へ引き出されると、最下層の硬貨は硬貨受け爪14a,
15a,16aから外れ、払出し孔17aを通り、硬貨
孔25aの中に落下し、払出される。スライダ22aは
最後方位置(クランクの上死点と称する)を過ぎ、硬貨
払出し爪23a,24aで2枚目の硬貨を支えたまま、
メインスライダ76に押されて前方へ戻る。メインスラ
イダ76がクランクの最前方位置(クランクの下死点と
称する)に近づくと、カム114の形状設定により、マ
イクロスイッチ115がOFFになり、モータ111を
止める。これで1枚の硬貨が払い出され、図23に示す
初期状態に戻ったことになる。同一金種の硬貨を何枚か
払い出す場合は、モータ111に引き続き通電して所定
回数スライダ22aを往復させる。
【0045】本実施例では複数の硬貨収納筒から同時に
硬貨を払い出すことができる。3本の硬貨収納筒から払
出しを行う場合を代表例として図15で説明する。(表
1)及び図18において硬貨収納筒3a,3b,3cの
同時払出しは初期状態から2ステップ切替え板75を動
かした状態に相当する。爪車99は14歯であり、電磁
ソレノイド91に対する14回のパルス通電により、1
回転して初期状態に戻る。従って、爪車99の回転角度
を14進のカウンタKの値で表現することができる。こ
の場合初期状態はK=0であり、3金種同時払出しの位
置はK=2に相当する。電磁ソレノイド91に1回通電
するつどK=K+1として1ずつ加算する。初期状態か
ら始めて2回通電すればK=2となり、目標とする位置
になる。このとき図19に示すごとく切替え板75は突
起74a,74b,74cに嵌合しており、モータ11
1に通電してメイスライダ76を1往復させればスライ
ダ22a,22b,22cが1往復動き、硬貨収納筒3
a,3b,3cから各1枚ずつ硬貨を払い出すことがで
きる。
【0046】なお、このとき硬貨収納筒3a,3bの硬
貨はクランクの上死点にて払出されるが、硬貨収納筒3
cの硬貨は底板85の上の85a部に落下する。図10
に示すように、この硬貨はメインスライダ76により駆
動され、クランクの上死点において後方に下がっている
ワイパー86により、メインスライダ76の戻り行程に
て硬貨収納筒3a,3bの硬貨と同じ払出し領域に払出
される。
【0047】次に、第2のカセット8の硬貨収納筒9a
から払出す場合について図16を用いて説明する。図1
8、及び(表1)において、この場合はK=5とすれば
よいことがわかる。3金種払出しのK=2の状態から電
磁ソレノイド91に3回通電すれば、爪車99はK=5
の状態となる。K=5のとき切替え板75はスライダ2
2eの突起74eと嵌合している。図25に示すこの状
態からメインスライダ76がクランクの上死点まで動く
と、図26に示すようにスライダ22e、サブスライダ
52、ピン55が後方に引かれる。リンク44はピン5
5により、ピン50の回りに揺動運動して、ピン43を
前方に押し出す。当初硬貨収納筒9aと9bの中間に待
機していた払出し板34は、ピン43に押されて硬貨収
納筒9aの下に移動する。硬貨払出し爪35a,36a
は硬貨収納筒9aより前方に待機する。
【0048】メインスライダ76がクランクの下死点へ
移動すると、スライダ22e、サブスライダ52、ピン
55はメインスライダ76に押されて、図25に示す待
機位置に戻り、リンク44は待機位置に引き戻される。
払出し板34はピン55に引かれて待機位置に戻り、そ
の過程で硬貨収納筒9aに重積された硬貨のうち最下層
の1枚を硬貨払出し爪35a,36aが引き出す。引き
出された硬貨は硬貨受け爪26a,27a,28a(図
4)から外れて払出し孔29、及び硬貨孔37を通って
落下し、払出し板34の硬貨受62に当たって水平の姿
勢から垂直方向に回転し、シュート63を滑り落ちる。
シュート63の下端に達した硬貨は硬貨通路65を通っ
て硬貨払出し口64(図1)から払出される。
【0049】上記過程で払出し板34が前方に動くと、
リンク46はピン45を介してピン54を中心に前方に
傾き、ピン48が前方に移動する。リンク47はピン4
8を介してピン49を中心に揺動し、ピン56、サブス
ライダ53、スライダ22fを前方に押し出す。また、
このときサブスライダ53はばね61に抗してリターン
ブロック60を前方に押す。これらの動作は硬貨払出し
には直接関与しないが、リンク機構の構成上発生するも
のである。
【0050】メインスライダ76が待機位置に戻ると、
リンク46は直立し、リンク47はピン56、サブスラ
イダ53、スライダ22fを待機位置に引き戻す。ただ
し、リンクの嵌合ガタなどの要因により、ピン56、サ
ブスライダ53、スライダ22fは完全に待機位置まで
戻らないことがある。この状態では切替え板75が拘束
されて以後切替え動作ができなくなるため、リターンブ
ロック60とばね61によりサブスライダ53を完全に
待機位置まで押し戻し、切替え動作が継続できるように
している。
【0051】引き続き第2のカセット8の硬貨収納筒9
bから払出す場合について説明する。(表1)にて、こ
の場合はK=7とすればよいことがわかる。硬貨収納筒
9aの払出しが終了したときK=5であるから、電磁ソ
レノイド91に2回パルス通電すればK=7となり、切
替え板75はスライダ22fの突起74f(図18)と
嵌合する。この状態から、図27に示すようにメインス
ライダ76がクランクの上死点まで動くと、スライダ2
2f、サブスライダ53、ピン56が後方に引かれる。
リンク47はピン56により、ピン49の回りに揺動運
動してピン48を後方へ動かす。リンク46はピン48
に引かれてピン54の回りに揺動し、後方に傾く。リン
ク46に嵌合したピン45が後方に動くため、硬貨収納
筒9aと9bの中間に待機していた払出し板34は、ピ
ン45に引かれて硬貨収納筒9bの下に移動し、硬貨払
出し爪35a,35bは硬貨収納筒9bより後方に待避
する。
【0052】メインスライダ76がクランクの下死点へ
移動すると、スライダ22f、サブスライダ53、ピン
56はメインスライダ76に押されて、図25に示す待
機位置に戻り、リンク47、及びリンク46も待機位置
に引き戻される。払出し板34はピン45に引かれて待
機位置に戻り、その過程で硬貨収納筒9bに重積された
硬貨のうち最下層の1枚を、硬貨払出し爪35b,36
bが引き出す。引き出された硬貨は硬貨受け爪26b,
27b,28b(図4)から外れて、図25に示すよう
に、払出し孔29、及び硬貨孔37を通って落下し、硬
貨受62に当たって水平の姿勢から垂直方向に回転し、
シュート63を滑り落ちる。シュート63の下端に達し
た硬貨は、硬貨通路65を通って硬貨払出し口64(図
1)から払出される。
【0053】上記過程で払出し板34が後方に動くと、
リンク44はピン43を介してピン50を中心に揺動
し、ピン55を前方に押し出す。サブスライダ52、及
びスライダ22eも、ピン55とともに前方に動く。ま
た、このときサブスライダ52はバネ61に抗してリタ
ーンブロック60を前方に押す。この動作は硬貨払出し
に直接関与しないが、リンク機構の構成上発生するもの
である。
【0054】払出し板34が待機位置に戻ると、リンク
44は直立し、ピン55、サブスライダ52、及びスラ
イダ22eを待機位置に引き戻す。このとき、リンク機
構の嵌合ガタなどの要因により、ピン55、サブスライ
ダ53、スライダ22eは完全に待機位置まで戻らない
ことがある。この状態では切替え板75が拘束されて以
後切替え動作ができなくなるため、リターンブロック6
0とばね61によりサブスライダ53を完全に待機位置
まで押し戻し、切替え動作が継続できるようにしてい
る。
【0055】メインスライダ76がクランクの下死点に
戻り、引き続き払出す予定の硬貨がなければ、図17に
示すように、モータ111の通電を止め、K=14
(0)となるまで電磁ソレノイド91に(この場合は7
回)パルス通電することにより初期状態に戻る。
【0056】電磁ソレノイド91に対する所定回数のパ
ルス通電と、モータ111に対する所定時間の通電の
後、フォトインタラプタ110、及びマイクロスイッチ
115が初期状態を検出できないときは、なんらかの異
常が発生したことが判定できる。この場合は再度動作チ
ェックを行い、詰まり判定、またはエラー判定をして以
後の動作を停止し、被害の拡大を防ぐことができる。
【0057】こうして、本実施例では、第1の払出し機
構と、第2の払出し機構とを、小型化された共通の駆動
機構を用いて駆動し、第1のカセット4の4本の硬貨収
納筒3a,3b,3c,3dに合計約271枚の釣銭硬
貨を収納している。第2のカセット8には2本の硬貨収
納筒9a,9bを前後方向に配列して、共通の払出し孔
29及び、払出し板34を用いた払出し機構を採用する
ことにより、コインチェンジャの幅を広げることなしに
合計約268枚の釣銭硬貨を収納している。第1,第2
のカセットを併せて総計539枚の釣銭硬貨を収納する
能力を有しており、釣銭切れによる販売機会損失の恐れ
をなくしている。また、爪車機構を用いた払出し硬貨収
納筒の高速切替えと、多金種同時払出し方式の採用によ
り、釣銭払出し時間を短縮している。
【0058】なお、本実施例は硬貨収納筒をカセット化
した形式の硬貨払出し装置について述べているが、本発
明は硬貨収納筒が本体に固定された形式の硬貨払出し装
置についても同様の構成により、容易に適用できるもの
である。
【0059】また、本実施例は日本国発行の硬貨のう
ち、10円,50円,100円,500円の各硬貨を取
り扱う硬貨払出し装置であるが、本発明の内容は、1
円,5円などの他金種硬貨や、外国硬貨、及び硬貨類似
形状のメタル、トークン類の払出し装置にも同様に適用
できるものである。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明は、第1の払出し機
構と、第2の払出し機構に対し、連結した一つの駆動手
段を用いて駆動しているので、小型の硬貨などの払出し
装置を実現することができる。また、第1の収納室の下
方に設けた第1の払出し機構と、第1の収納室の側方
に、前後方向に設けた複数の収納筒により構成した第2
の収納室の下方に設けた第2の払出し機構を、連結した
一つの駆動手段を用いて駆動し、第2の払出し機構は複
数の収納筒の出口部分に選択的に可動される払出し板を
設けた構成とすることにより、小型の硬貨などの払出し
装置を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における硬貨払出し装置の斜視
【図2】本発明の実施例における硬貨払出し装置を装着
したコインチェンジャの外観斜視図
【図3】本発明の実施例における第1のカセットに属す
る硬貨収納筒の底部斜視図
【図4】本発明の実施例における第2のカセットの底部
斜視図
【図5】本発明の実施例における第1のカセットの硬貨
流出防止体を含む底部断面図
【図6】本発明の実施例における第2のカセットの硬貨
流出防止体を含む底部断面図
【図7】本発明の実施例における開閉蓋の動作説明用の
斜視図
【図8】本発明の実施例におけるスライダ部の断面図
【図9】本発明の実施例におけるワイパー部の断面図
【図10】本発明の実施例における払出し装置の下面図
【図11】本発明の実施例における爪車機構部を示す斜
視図
【図12】本発明の実施例における第1のカセットの装
着動作説明用の側面図
【図13】本発明の実施例における第2のカセットの装
着動作説明用の側面図
【図14】本発明の実施例における払出し装置の動作フ
ローチャート
【図15】本発明の実施例における払出し装置の動作フ
ローチャート
【図16】本発明の実施例における払出し装置の動作フ
ローチャート
【図17】本発明の実施例における払出し装置の動作フ
ローチャート
【図18】(a)〜(h)は本発明の実施例における切
替え板と払出し動作を行うスライダとの関係を示す概念
【図19】本発明の実施例における爪車機構の動作説明
用の図
【図20】本発明の実施例における爪車機構の動作説明
用の図
【図21】本発明の実施例における切替え板のガイド部
断面図
【図22】本発明の実施例における切替え板のガイド部
下面図
【図23】本発明の実施例における第1のカセットの払
出し動作説明用の側面断面図
【図24】本発明の実施例における第1のカセットの払
出し動作説明用の側面断面図
【図25】本発明の実施例における第2のカセットの払
出し動作説明用の側面断面図
【図26】本発明の実施例における第2のカセットの払
出し動作説明用の側面断面図
【図27】本発明の実施例における第2のカセットの払
出し動作説明用の側面断面図
【符号の説明】
4 第1のカセット 8 第2のカセット 12 本体ケース 22a,22b,22c,22d,22e,22f ス
ライダ 34 払出し板 52,53 サブスライダ 75 切替え板 76 メインスライダ 111 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 好史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体と、この本体に着脱自在に装着される
    とともに、それぞれ上方に入口、下方に出口を有する第
    1,第2のカセットと、第1のカセットの出口下方に設
    けた第1の払出し機構と、第2のカセットの出口下方に
    設けた第2の払出し機構と、これら第1,第2の払出し
    機構に連結した一つの駆動手段とを備えた硬貨等の払出
    し装置。
  2. 【請求項2】第2のカセットは、前後方向の第1,第2
    の収納筒により構成し、第2の払出し機構は、第1,第
    2の収納筒の下方に選択的に可動される払出し板を有す
    る請求項1記載の硬貨等の払出し装置。
  3. 【請求項3】払出し板は払出し孔を有し、待機状態にお
    いてこの払出し孔は、第1,第2の収納筒の間に位置す
    る構成とした請求項2記載の硬貨等の払出し装置。
  4. 【請求項4】第1,第2のカセットの下方には開閉蓋を
    設け、この開閉蓋上には第1,第2の払出し機構を搭載
    した請求項1から3の少なくとも一つに記載の硬貨等の
    払出し装置。
  5. 【請求項5】第1,第2の払出し機構を開閉蓋上におい
    て定位置に設定するための規制手段を設けた請求項4記
    載の硬貨等の払出し装置。
  6. 【請求項6】第1,第2のカセットの少なくとも一方の
    出口部分には流出防止体を設け、この流出防止体はそれ
    を備えたカセットを本体に装着すると出口外に移動させ
    られる構成とした請求項1記載の硬貨等の払出し装置。
  7. 【請求項7】上方に入口、下方に出口を有する第1の収
    納室と、この第1の収納室の側方において前後方向に設
    けられるとともに、それぞれ上方に入口、下方に出口を
    有する複数個の収納筒により構成した第2の収納室と、
    前記第1の収納室の下方に設けた第1の払出し機構と、
    前記第2の収納室の下方に設けた第2の払出し機構と、
    これら第1,第2の払出し機構に連結した一つの駆動手
    段とを備え、前記第2の払出し機構は、複数の収納筒の
    下方の出口部分に選択的に可動される払出し板を設けた
    構成とした硬貨等の払出し装置。
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