JPH05224460A - 非磁性一成分トナー - Google Patents

非磁性一成分トナー

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JPH05224460A
JPH05224460A JP4028491A JP2849192A JPH05224460A JP H05224460 A JPH05224460 A JP H05224460A JP 4028491 A JP4028491 A JP 4028491A JP 2849192 A JP2849192 A JP 2849192A JP H05224460 A JPH05224460 A JP H05224460A
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JP
Japan
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toner
acid
magnetic
component
resin
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JP4028491A
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Inventor
Yukihiro Sato
幸弘 佐藤
Heihachi Yushina
平八 油科
Yasuo Kamoshita
康夫 鴨下
Hirobumi Oda
博文 尾田
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】薄層化させたトナーを潜像担持体に供給して潜
像を現像する画像形成方法において使用する非磁性一成
分トナーであって、該トナーの、キャリアとの摩擦帯電
によるブローオフ帯電量が絶対値で40μC/g以上で
あることを特徴とする非磁性一成分トナー。 【効果】経時変化や環境変化に対して影響を受けない。
連続使用時にも、初期の特性を維持し、トナーの凝集や
帯電性の変化を起こさず、トナーフィルミングも発生し
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真などの分野に用
いられる非磁性一成分現像方式による画像形成方法に用
いる非磁性一成分トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は米国特許第2297691
号、特公昭42−23910号公報および特公昭43−
24748号公報などに種々開示されている通り、一般
には光導電物質を含む感光体上に種々の手段により静電
荷の電気的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーで粉像
として現像し必要に応じて紙などに該粉像を転写した
後、加熱、加圧あるいは溶剤蒸気などにより定着するも
のである。
【0003】また、近年、分光された光で露光して原稿
の静電潜像を形成せしめ、これを各色のカラートナーで
現像して色付きの複写画像を得、あるいは各色の複写画
像を重ね合わせてフルカラーの複写画像を得るカラー複
写の方法が実用化され、これに用いるカラートナーとし
てバインダー樹脂中に各色の染料および/または顔料を
分散せしめてなるイエロー、マゼンダ、シアンなどのカ
ラートナーが製造されている。
【0004】トナーの現像方法としては、装置の小型
化、メンテナンスの簡略化、カラー化への対応などのた
めに、最近、非磁性一成分現像法が採用されつつある。
非磁性一成分現像法にはタッチダウン法などの接触現像
法とプロジェクション法などの飛翔現像法とが公知であ
るが、いずれにしても現像スリーブ上に非磁性トナーを
弾性ブレード等の塗布部材によって薄層で均一に塗布す
ることがポイントである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、非磁性一成分
現像法では、一般に、トナーに付与される摩擦帯電性が
低いので現像スリーブ上でトナーの搬送不良や不均一化
が発生しやすく、均一な薄層塗布が困難である。このた
め、トナー飛散が生じて複写装置内を汚染したり、コピ
ー上で画像濃度ムラやカブリの増大といった画質欠陥を
引き起こす場合がある。これは非磁性一成分現像法にお
けるトナーへの帯電性の付与方法が、トナーと現像スリ
ーブや弾性ブレードなどとの接触によるものであるた
め、二成分現像法において用いられるキャリア物質と比
べると摩擦帯電の接触機会および接触面積ともに少ない
ためと推定される。従って、非磁性一成分トナーにおい
ては、少ない接触機会および接触面積でも速やかにかつ
安定的に高帯電量が得られる必要があった。
【0006】また、カラートナーの場合、着色剤に起因
するトナー電荷のバラツキがあるため、特に帯電性の改
良が求められていた。このように従来非磁性一成分現像
方式に用いられるカラートナーにおいては、カラートナ
ーとしての良好な色相、透明性を有してかつ摩擦帯電能
力や耐久性が高いことも要求されていたが、充分に満足
するものは得られていなかった。
【0007】本発明は上記した現状に鑑み、その課題を
解決すべくなされたものであって、その目的は以下のよ
うな性能を有することにより、結果として経時安定性や
耐久性に優れた非磁性一成分現像方式による画像形成方
法に用いる非磁性一成分トナーを提供することにある。 帯電の立ち上がりが速やかである。 帯電が高く、均一である。 高温高湿環境下でも帯電が安定している。 連続使用においても画質の変化が少ない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる目的
を達成すべく鋭意検討した結果、非磁性一成分現像方式
による画像形成方法において、特定の帯電量を有するト
ナーを用いると上記目的を満足し得ることを見いだし本
発明に到達した。すなわち、本発明の要旨は、薄層化さ
せたトナーを潜像担持体に供給して潜像を現像する画像
形成方法において使用する非磁性一成分トナーであっ
て、該トナーのキャリアとの摩擦帯電によるブローオフ
帯電量が絶対値で40μC/g以上であることを特徴と
する非磁性一成分トナーに存する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いられる非磁性トナーは、バインダー樹脂、着色剤、
帯電制御剤などを構成成分とする。このうち、バインダ
ー樹脂としては、各種の公知のものが使用できる。たと
えば、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−
メチルスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチ
レン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重
合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アク
リル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル
共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチ
レン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル
酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸フェニル共
重合体など)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合
体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル
酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共
重合体など)、スチレン−アクリロニトリル−アクリル
酸エステル共重合体などのスチレン系樹脂(スチレンま
たはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、
塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、低分子量ポ
リエチレン、低分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹
脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、
エチレン−アクリル酸エチル共重合体、キシレン樹脂、
ポリビニルブチラール樹脂などが挙げられる。これらの
うち、スチレン系樹脂、エポキシ樹脂およびポリエステ
ル樹脂が有利に使用でき、その中でもポリエステル樹脂
の使用が特に好ましい。
【0010】ポリエステル樹脂は多価アルコールと多塩
基酸とより成り、必要に応じてこれら多価アルコールお
よび多塩基酸の少なくとも一方が3価以上の多官能性成
分(架橋成分)を含有するモノマー組成物を重合するこ
とにより得られる。以上において、ポリエステル樹脂の
合成に用いられる2価のアルコールとしては、たとえば
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,
3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール
などのジオール類、ビスフェノールA、水素添加ビスフ
ェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、
ポリオキシプロピレン化ビスフェノールAなどのビスフ
ェノールAアルキレンオキシド付加物、その他を挙げる
ことができる。これらのモノマーのうち、特にビスフェ
ノールAアルキレンオキシド付加物を主成分モノマーと
して用いるのが好ましく、中でも1分子当たりのアルキ
レンオキシド平均付加数2〜7の付加物が好ましい。
【0011】ポリエステルの架橋化に関与する3価以上
の多価アルコールとしては、たとえばソルビトール、
1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビ
タン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、トリペンタエリスリトール、蔗糖、1,2,4−ブ
タントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グ
リセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチ
ル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒド
ロキシメチルベンゼン、その他を挙げることができる。
【0012】一方、多塩基酸としては、たとえばマレイ
ン酸、フマール酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタ
コン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シク
ロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバ
チン酸、アゼライン酸、マロン酸、これらの酸の無水
物、低級アルキルエステル、またはn−ドデセニルコハ
ク酸、n−ドデシルコハク酸などのアルケニルコハク酸
類もしくはアルキルコハク酸類、その他の2価の有機酸
を挙げることができる。
【0013】ポリエステルの架橋化に関与する3価以上
の多塩基酸としては、たとえば1,2,4−ベンゼント
リカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、
1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,
7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレ
ントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン
酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレ
ンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシ
ル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン
酸、およびこれらの無水物、その他を挙げることができ
る。
【0014】これらのポリエステル樹脂は、通常の方法
にて合成することができる。具体的には、反応温度(1
70〜250℃)、反応圧力(5mmHg〜常圧)など
の条件をモノマーの反応性に応じて決め、所定の物性が
得られた時点で反応を終了すればよい。これらのポリエ
ステル樹脂においては、その軟化点が90℃より低い場
合は、容易にブロッキングを起こすため保存安定性が悪
かったり、機械的な耐久性の面で問題がある。また、軟
化点が150℃を越える場合には、定着性能が悪化し、
特にカラートナーでは透明性や光沢性にも難が生ずるの
で好ましくない。そのため、樹脂の軟化点は90〜15
0℃の範囲内にあるのがよく、さらには100〜130
℃の範囲にあるのがより好ましい。
【0015】さらに、一般にポリエステル樹脂の酸価が
高すぎる場合、安定した高帯電量を得ることが難しく、
また高温高湿時における帯電安定性も悪化する傾向にあ
るので、本発明においてはその酸価を30KOHmg/
g以下とするのがよく、より好ましくは20KOHmg
/g以下となるよう調整するのがよい。酸価を前記範囲
内に調節するための方法としては、樹脂合成時に使用す
るアルコール系および酸系のモノマーの添加割合を制御
する方法の他、たとえばエステル交換法により酸モノマ
ー成分をあらかじめ低級アルキルエステル化したものを
用いて合成する方法やアミノ基含有グリコールなどの塩
基性成分を組成中に添加することにより、残存酸基を中
和する方法などが挙げられるが、これらに限らず公知の
あらゆる方法を採用できることは言うまでもない。
【0016】なお、ポリエステル樹脂の酸価は、JIS
K0070の方法に準じて測定される。ただし、樹脂
が溶媒に溶解しにくい場合はジオキサンなどの良溶媒を
用いても差し支えない。次に、本発明に係わる非磁性ト
ナーに含有される着色剤としては、任意の適当な顔料や
染料が使用される。たとえば、カーボンブラック、ラン
プブラック、鉄黒、群青、アニリンブルー、フタロシア
ニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエロー
G、ローダミン系顔料、クロムイエロー、キナクリド
ン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリル
メタン系染料、アントラキノン染料、モノアゾおよびジ
スアゾ系染顔料など従来公知のいかなる染顔料をも単独
あるいは混合して使用し得る。これらの着色剤は、バイ
ンダー樹脂100重量部に対して好ましくは0.5〜2
0重量部、より好ましくは2〜10重量部の範囲で用い
られる。
【0017】帯電制御剤としては、公知のものがすべて
使用可能である。たとえば、正帯電性用としてニグロシ
ン染料、アミノ基含有ビニル系コポリマー、四級アンモ
ニウム塩化合物、ポリアミン樹脂などがあり、負帯電性
用としてクロム、亜鉛、鉄、コバルト、アルミニウムな
どの金属を含有する含金属アゾ染料、サリチル酸もしく
はアルキルサリチル酸の前記した金属との塩、金属錯体
などが知られている。使用量としては、樹脂100重量
部に対し0.1〜25重量部がよく、より好ましくは1
〜15重量部がよい。この場合、帯電制御剤は樹脂中に
添加してもよく、またトナー粒子表面に付着させた形で
用いてもよい。
【0018】これらの帯電制御剤のうち、そのトナーに
対する帯電賦与能力やカラートナー適応性(帯電制御剤
自体が無色ないし淡色でトナーへの色調障害がないこ
と)を勘案すると、正帯電性用としてはアミノ基含有ビ
ニル系コポリマーおよび/または四級アンモニウム塩化
合物が好ましく、負帯電性用としては、サリチル酸もし
くはアルキルサリチル酸のクロム、亜鉛、鉄、コバル
ト、アルミニウムなどとの金属塩、金属錯体が好まし
い。
【0019】これらのうち、アミノ基含有ビニル系コポ
リマーとしては、たとえばN,N−ジメチルアミノメチ
ルアクリレート、N,N−ジエチルアミノメチルアクリ
レートなどのアミノアクリレート類とスチレン、メチル
メタクリレート等との共重合樹脂が挙げられる。また四
級アンモニウム塩化合物としては、たとえばテトラエチ
ルアンモニウムクロライド、ベンジルトリブチルアンモ
ニウムクロライドとナフトールスルホン酸との造塩化合
物などが挙げられる。正帯電性トナー用としては、以上
のアミノ基含有ビニル系コポリマーと四級アンモニウム
塩化合物とを単独で添加してもよく、併用してもよい。
【0020】また、サリチル酸もしくはアルキルサリチ
ル酸の金属塩、金属錯体としては、各種公知の物質のう
ち、特に3,5−ジターシャリ−ブチルサリチル酸のク
ロムあるいは亜鉛錯体が好ましい。また、以上の着色剤
や帯電制御剤は、トナー中での分散性、相溶性を改良す
るためにあらかじめ樹脂との前混練などによって予備分
散処理、いわゆるマスターバッチ処理を行ってもよい。
【0021】本発明のトナーの他の構成成分として、た
とえば以下のような物質を添加してもよい。 ・ コロイダルシリカなどの流動性向上剤 ・ ステアリン酸金属塩などのクリーニング助剤 ・ 低分子量ポリプロピレンなどの離型剤
【0022】本発明に係わる非磁性トナーは、従来公知
の方法を含めて各種製造法で製造可能だが、一般的製造
法としては次の例が挙げられる。 樹脂、帯電制御物質、着色剤および必要に応じて
加えられる添加剤をヘンシェルミキサーなどで均一に分
散する。 分散物をニーダー、エクストルーダー、ロールミ
ルなどで溶融混練する。 混練物をハンマーミル、カッターミルなどで粗粉
砕した後、ジェットミル、I式ミルなどで微粉砕する。 微粉砕物を分散式分級機、ジグザグ分級機などで
分級する。 場合により、分級物中にシリカなどをヘンシェル
ミキサーなどで分散する。
【0023】また、上記の製造法とは全く異なる方法と
して、たとえば懸濁重合法による製造が挙げられる。本
発明に係わる非磁性トナーは、前述した通り、キャリア
と混合していわゆる二成分現像剤を形成したときの摩擦
帯電量が絶対値で40μC/g以上、より好ましくは4
5μC/g以上であることを特徴とするものである。す
なわち、キャリアとの摩擦帯電で一定の高い帯電量が得
られるトナーを非磁性一成分現像方式による画像形成方
法に適用すると、本発明の目的を十分に満足して経時安
定性や耐久性等の面で望ましい結果が得られることが判
明した。また、上記の帯電量以下では良好な画像が得ら
れず、耐久性も悪い。
【0024】帯電量の測定は、以下のようにして行っ
た。本発明に係わる非磁性トナー1gとキャリア(フェ
ライトキャリアDFC−150、同和鉄粉製)19gと
を30ccのガラス製サンプル瓶に入れた後、バイブレ
ーティングミキサーミル(タイプMM,三田村理研製)
にセットして振盪強度目盛り50で30分間撹拌して現
像剤を調製した。次いで、ブローオフ粉体帯電量測定装
置TB−200(東芝ケミカル製)で、SUS316製
400メッシュの金網を用いて摩擦帯電量を測定した。
測定条件は以下の通りである。 ブローガス : 窒素 ブロー圧 : 1kg/cm2 ブロー時間 : 20秒 使用現像剤量 : 0.2g
【0025】本発明のトナーは、電子写真における非磁
性一成分現像方式による画像形成に有用である。以下に
本発明の画像形成方法について説明する。本発明の画像
形成方法は薄層化させたトナーを潜像担持体に供給して
潜像を現像する電子写真における非磁性一成分現像方式
によるものである。なお、トナーの薄層化は、通常、ト
ナー搬送部材、トナー層厚規制部材およびトナー補給補
助部材を備え、かつ該補給補助部材とトナー搬送部材な
らびにトナー層厚規制部材とトナー搬送部材とがそれぞ
れ当接している装置を用いて行われる。
【0026】図面により、本発明のトナーを使用する画
像形成方法をさらに詳細に説明する。図1は、かかる画
像形成方法の遂行に用いることのできる非磁性一成分ト
ナーを使用した現像装置の一例を示す説明図である。図
面において、トナーホッパー7に内蔵されている本発明
のトナー6は、撹拌羽根5によりスポンジローラー(ト
ナー補給補助部材)4に強制的に寄せられ、トナーはス
ポンジローラー4に供給される。そして、スポンジロー
ラー4に取り込まれたトナーは、スポンジローラー4が
矢印方向に回転することにより、トナー搬送部材2に運
ばれ、摩擦され、静電的あるいは物理的に吸着し、トナ
ー搬送部材2が矢印方向に強く回転し、スチール性の弾
性ブレード(トナー層厚規制部材)3により均一なトナ
ー薄層が形成されるとともに摩擦帯電する。その後、ト
ナー搬送部材2と接触もしくは近接している静電潜像担
持体1の表面に運ばれ、潜像が現像される。静電潜像は
たとえば有機感光体に500VのDC帯電をした後、露
光して得られる。
【0027】このような電子写真における非磁性一成分
現像方法における画像形成方法は、トナーの帯電性の変
動がトナーの薄層の形成性に大きく影響を与えるが、本
発明に係わるトナーは、安定した摩擦帯電性を示しかつ
環境安定性にも優れているので、実施の際に適切な帯電
量にコントロールすることができ、本発明の方法によ
り、長期にわたり高品質の画像が得られる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り下記の実施例
により限定されるものではない。なお、各実施例および
比較例中、単に「部」とあるのはいずれも「重量部」を
表すものとする。ポリエステル樹脂1〜3の製造 第1表に示す組成の材料をガラス製3リットルの四つ口
フラスコに入れ、温度計、ステンレス製撹拌棒、流下式
コンデンサーおよび窒素導入管を取り付け、電熱マント
ルヒーター中で窒素気流下、前半200℃常圧、後半2
20℃減圧にて撹拌しつつ反応を進めた。酸価を測定し
ながら反応の状態を追跡し、所定の酸価に達した時点で
反応を停止させ、次いで室温まで冷却して各ポリエステ
ル樹脂を得た。
【0029】
【表1】
【0030】なお、表1中、アルコールおよび酸成分を
略号・記号で表したが、それらは以下の原材料名を表す
ものとする。 ジオールA : ポリオキシプロピレン(2.2)
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン ジオールB : ポリオキシエチレン(2.2)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン EG : エチレングリコール TPA : テレフタル酸 IDSA : イソドデセニルコハク酸 TMAA : 無水トリメリト酸 以上のポリエステル樹脂の物性値を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】なお、樹脂の軟化点の測定にはフローテス
ター(CFT−500形、島津製作所製)を用いた。比較例ポリエステル樹脂4の製造 前記表1に記載されるものの中から、ポリエステルN
o.3と同じ組成の材料を用い、前記のポリエステル樹
脂の製造方法と全く同一にして反応を行った。酸価を測
定しながら反応を進め、所定の酸価に達した時点で反応
を停止させ、次いで室温まで冷却して各ポリエステル樹
脂を得た。表3にこれらのポリエステル樹脂の物性値を
示す。
【0033】
【表3】
【0034】実施例1〜7および比較例1〜2 表4に実施例1〜7および比較例1〜2のトナー組成を
一覧表にして示す。
【0035】
【表4】
【0036】トナーの作製法としては以下のように行っ
た。それぞれのトナーの材料をニーダーで溶融混練し、
冷却後ハンマーミルを用いて粗粉砕し、次いでエアージ
ェット方式による微粉砕機で微粉砕した。得られた微粉
末を分級して粒径5〜20μmを選別してトナーを得
た。コールターカウンターによって測定された体積平均
粒径は、いずれも10±0.5μmの範囲内であった。
これらのトナー100部に対して、微粒子シリカ(アエ
ロジルR−972、日本アエロジル社製)0.5部をヘ
ンシェルミキサーで外添した。
【0037】これらのトナーは、先に述べた方法にてブ
ローオフ帯電量が測定される。また、これらのトナーを
図1に示す現像装置を用いて、実写テストによる評価を
行った。この場合、トナーの耐久性を確認するため、約
2万枚のランニングテストを行い、おもに画質の変動を
目視で観察した。なお、実写は測定環境の影響を見るた
めに、温度25℃、相対湿度55±5%の通常環境、
および温度40℃、相対湿度85%±5%の高温高湿
環境でまったく同様の実験を行った。
【0038】評価結果をまとめて表5に示す。これによ
れば、本発明の非磁性一成分トナーを用いた画像形成方
法は、通常環境下のみならず高温高湿環境下においても
高品位でかつ安定した画像が得られ、しかもトナーとし
ての耐久性にも優れる。一方、比較例によれば、低帯電
量に由来する画質の悪さや高温高湿環境下での耐久性の
低下が著しい。
【0039】
【表5】
【0040】
【発明の効果】本発明によって得られる効果は以下の通
りである。本発明の非磁性一成分トナーにより、 (1) 経時変化や高温高湿などの環境変化に対して
影響を受けない高画質のコピーが得られる。 (2) 長期にわたり連続使用した際も、初期の特性
を維持し、トナーの凝集や帯電性の変化を起こさず、ト
ナーフィルミングも発生しない。 (3) 透明性や堅牢性に優れ、しかも良好な色相・
彩度を有するカラートナーが得られ、カラー電子写真法
に適用が可能である。 以上のように、本発明によれば容易に安定した高品質の
画像が得られるので、本発明は工業的にきわめて有用で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のトナーを用いた本発明の方法の
実施に有用な現像装置の一例を示す模式的な説明図であ
る。
【符号の説明】
1・・・静電潜像担持体、2・・・トナー搬送部材 3・・・弾性ブレード(トナー層厚規制部材) 4・・・スポンジローラー(トナー補助補給部材) 5・・・撹拌羽根、6・・・トナー 7・・・トナーホッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾田 博文 神奈川県茅ヶ崎市円蔵370番地 三菱化成 株式会社茅ヶ崎事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄層化させたトナーを潜像担持体に供
    給して潜像を現像する画像形成方法において使用する非
    磁性一成分トナーであって、該トナーの、キャリアとの
    摩擦帯電によるブローオフ帯電量が絶対値で40μC/
    g以上であることを特徴とする非磁性一成分トナー。
  2. 【請求項2】 該トナーが、その構成成分として、軟
    化点が90〜150℃で酸価が30KOHmg/g以下
    のポリエステル樹脂を含有することを特徴とする特許請
    求の範囲第一項記載の非磁性一成分トナー。
  3. 【請求項3】 該トナーが、その構成成分として、ア
    ミノ基含有ビニル系コポリマーおよび/または四級アン
    モニウム塩化合物を含有することを特徴とする特許請求
    の範囲第一項記載の非磁性一成分トナー。
  4. 【請求項4】 該トナーが、その構成成分として、サ
    リチル酸もしくはアルキルサリチル酸の金属塩あるいは
    金属錯体を含有することを特徴とする特許請求の範囲第
    一項記載の非磁性一成分トナー。
JP4028491A 1992-02-14 1992-02-14 非磁性一成分トナー Pending JPH05224460A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001005232A (ja) * 1999-06-24 2001-01-12 Mitsubishi Chemicals Corp 非磁性一成分系トナー
USRE39517E1 (en) 1998-02-25 2007-03-13 Oki Data Corporation Electrophotographic imaging apparatus and toner

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USRE39517E1 (en) 1998-02-25 2007-03-13 Oki Data Corporation Electrophotographic imaging apparatus and toner
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