JPH05224113A - レンズ駆動機構 - Google Patents
レンズ駆動機構Info
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- JPH05224113A JPH05224113A JP5708292A JP5708292A JPH05224113A JP H05224113 A JPH05224113 A JP H05224113A JP 5708292 A JP5708292 A JP 5708292A JP 5708292 A JP5708292 A JP 5708292A JP H05224113 A JPH05224113 A JP H05224113A
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- Japan
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- cam
- lens group
- steps
- adjusting member
- cam member
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- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 6
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 9
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 4
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 3
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000005549 size reduction Methods 0.000 description 1
- GOLXNESZZPUPJE-UHFFFAOYSA-N spiromesifen Chemical compound CC1=CC(C)=CC(C)=C1C(C(O1)=O)=C(OC(=O)CC(C)(C)C)C11CCCC1 GOLXNESZZPUPJE-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Focusing (AREA)
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 工作精度は一定のままでステップモータ駆動
式のレンズ駆動機構の有効設定段数を増大させる。 【構成】 ピニオン12を右旋させて調整部材6を右に
走行させると微動用の段カム4g〜4iによってカム部
材4は被写体方向に1/3段宛繰り出される。調整部材
6のカム部材4に対する相対位置をラチェット8で固定
した後にピニオン12を左旋させてカム部材4を左に走
行させると粗動用の段カム4a〜4fによってレンズ群
1は被写体方向に1段宛繰り出される。即ち,粗動用の
段カム4a〜4fのストローク内を微動用の段カム4g
〜4iで細分化するので,レンズ群1の有効設定段数は
粗動用カムの設定段数と微動用カムの設定段数の算術積
で示されることになり,有効設定段数を飛躍的に増大さ
せることが可能となる。
式のレンズ駆動機構の有効設定段数を増大させる。 【構成】 ピニオン12を右旋させて調整部材6を右に
走行させると微動用の段カム4g〜4iによってカム部
材4は被写体方向に1/3段宛繰り出される。調整部材
6のカム部材4に対する相対位置をラチェット8で固定
した後にピニオン12を左旋させてカム部材4を左に走
行させると粗動用の段カム4a〜4fによってレンズ群
1は被写体方向に1段宛繰り出される。即ち,粗動用の
段カム4a〜4fのストローク内を微動用の段カム4g
〜4iで細分化するので,レンズ群1の有効設定段数は
粗動用カムの設定段数と微動用カムの設定段数の算術積
で示されることになり,有効設定段数を飛躍的に増大さ
せることが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ステップモータを駆動
源としたレンズ駆動機構に関し,特に,撮影用レンズ群
を駆動するための第1のカム機構と該第1のカム機構を
駆動するための第2のカム機構との組合せによって撮影
用レンズ群の位置決めをする様にした新規なレンズ駆動
機構に関する。
源としたレンズ駆動機構に関し,特に,撮影用レンズ群
を駆動するための第1のカム機構と該第1のカム機構を
駆動するための第2のカム機構との組合せによって撮影
用レンズ群の位置決めをする様にした新規なレンズ駆動
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ステップモータを駆動源として撮影
用レンズ群を駆動する様にしたレンズ駆動機構が普及し
ており,一般にこの種の機構では,撮影用レンズ群を光
軸方向に繰り出すための傾斜カムや段カムが形成された
カム部材に対してステップモータの回転を伝達して撮影
用レンズ群の位置決めを行っている。
用レンズ群を駆動する様にしたレンズ駆動機構が普及し
ており,一般にこの種の機構では,撮影用レンズ群を光
軸方向に繰り出すための傾斜カムや段カムが形成された
カム部材に対してステップモータの回転を伝達して撮影
用レンズ群の位置決めを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,近年のスチ
ルカメラは小型軽量化の要求が高まる一方で,多焦点レ
ンズやズームレンズの普及に伴って撮影用レンズ群に要
求される有効設定段数が増大していることは周知の通り
である。撮影用レンズ群を傾斜カムで駆動する場合に
は,目的の合焦位置で撮影用レンズ群を位置決めするた
めのラチェット機構を一般的に必要としており,撮影用
レンズ群を多段階で位置決めするためには,ラチェット
機構の爪を細ピッチにする必要があるが,加工上の限界
から細ピッチ化には限界がある。又,撮影用レンズ群を
段カムで駆動する場合にはラチェット機構等は必要ない
が,段カム自体の細ピッチ化に限界がある。この為,部
材の細密化に頼らず,有効設定段数を増大させることが
できる機構が望まれている。
ルカメラは小型軽量化の要求が高まる一方で,多焦点レ
ンズやズームレンズの普及に伴って撮影用レンズ群に要
求される有効設定段数が増大していることは周知の通り
である。撮影用レンズ群を傾斜カムで駆動する場合に
は,目的の合焦位置で撮影用レンズ群を位置決めするた
めのラチェット機構を一般的に必要としており,撮影用
レンズ群を多段階で位置決めするためには,ラチェット
機構の爪を細ピッチにする必要があるが,加工上の限界
から細ピッチ化には限界がある。又,撮影用レンズ群を
段カムで駆動する場合にはラチェット機構等は必要ない
が,段カム自体の細ピッチ化に限界がある。この為,部
材の細密化に頼らず,有効設定段数を増大させることが
できる機構が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこの様な現状に
鑑みてなされたものであり,部材を細密かすることなく
レンズ設定段数をより細分化することが可能なレンズ駆
動機構を提供することを目的とする。要約すれば,本発
明のレンズ駆動機構は,ステップモータを駆動源として
撮影用レンズ群をカム駆動する様にしたレンズ駆動機構
を前提として,各々伝達効率の異なる第1及び第2のカ
ム機構(例えば,粗動用の第1のカム機構と微動用の第
2のカム機構,又は,微動用の第1のカム機構と粗動用
の第2のカム機構)を備え,第2のカム機構により第1
のカム機構を光軸方向に駆動するとともに第1のカム機
構により撮影用レンズ群を光軸方向に駆動する様になさ
れたものである。
鑑みてなされたものであり,部材を細密かすることなく
レンズ設定段数をより細分化することが可能なレンズ駆
動機構を提供することを目的とする。要約すれば,本発
明のレンズ駆動機構は,ステップモータを駆動源として
撮影用レンズ群をカム駆動する様にしたレンズ駆動機構
を前提として,各々伝達効率の異なる第1及び第2のカ
ム機構(例えば,粗動用の第1のカム機構と微動用の第
2のカム機構,又は,微動用の第1のカム機構と粗動用
の第2のカム機構)を備え,第2のカム機構により第1
のカム機構を光軸方向に駆動するとともに第1のカム機
構により撮影用レンズ群を光軸方向に駆動する様になさ
れたものである。
【0005】
【作用】即ち,本発明によれば,第1のカム機構と第2
のカム機構の組合せによって撮影用レンズ群の光軸方向
の位置決めをする様になされているので,撮影用レンズ
群の設定段数は第1のカム機構の設定段数と第2のカム
機構の設定段数の算術積で示されることになり,撮影用
レンズ群の有効設定段数を増加させることが可能とな
る。
のカム機構の組合せによって撮影用レンズ群の光軸方向
の位置決めをする様になされているので,撮影用レンズ
群の設定段数は第1のカム機構の設定段数と第2のカム
機構の設定段数の算術積で示されることになり,撮影用
レンズ群の有効設定段数を増加させることが可能とな
る。
【0006】
【実施例】以下図面を参照して本発明の1実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の1実施例に係るレンズ駆動
機構を原理的に示す機構図であり,レンズ群1はスプリ
ング2によってカメラボディ3から後退方向に付勢され
るとともに,そのカムフォロア1aがカム部材4によっ
て支承されている。このカム部材4は図面上で左右に移
動可能にカメラ内に保持されており,右方向の走行限を
ストッパ部材5によって規制されている。
に説明する。図1は本発明の1実施例に係るレンズ駆動
機構を原理的に示す機構図であり,レンズ群1はスプリ
ング2によってカメラボディ3から後退方向に付勢され
るとともに,そのカムフォロア1aがカム部材4によっ
て支承されている。このカム部材4は図面上で左右に移
動可能にカメラ内に保持されており,右方向の走行限を
ストッパ部材5によって規制されている。
【0007】カム部材4の上端面には6段の粗動用の段
カム4a・4b・4c・4d・4e・4fが形成されて
おり,レンズ群1は初期状態ではカムフォロア1aが段
カム4aに支承されているが,カム部材4が図面上で左
に走行するのに伴ってカムフォロア1aが段カム4b・
4c・4d・4e・4fを順次乗り上げ,スプリング2
に抗して被写体方向に繰り出される様になされている。
カム4a・4b・4c・4d・4e・4fが形成されて
おり,レンズ群1は初期状態ではカムフォロア1aが段
カム4aに支承されているが,カム部材4が図面上で左
に走行するのに伴ってカムフォロア1aが段カム4b・
4c・4d・4e・4fを順次乗り上げ,スプリング2
に抗して被写体方向に繰り出される様になされている。
【0008】又,カム部材4の下端面には微動用の段カ
ム4g・4h・4iが形成されており,カム部材4は段
カム段カム4g・4h・4iの部分が調整部材6のダボ
6aによって支承されている。従って,調整部材6はス
プリング2の付勢力をレンズ群1及びカム部材4を介し
て受けていることになる。この調整部材6は図面上で左
右に移動可能にカメラボディ3aに支持されており,カ
ム部材4と調整部材6の間にはスプリング7が張架され
ているが,カム部材4に植設されたピン4jと調整部材
6に形成された突片6bが相互に当接して調整部材6の
カム部材4に対する相対的な左方向の走行限が規制され
ている。
ム4g・4h・4iが形成されており,カム部材4は段
カム段カム4g・4h・4iの部分が調整部材6のダボ
6aによって支承されている。従って,調整部材6はス
プリング2の付勢力をレンズ群1及びカム部材4を介し
て受けていることになる。この調整部材6は図面上で左
右に移動可能にカメラボディ3aに支持されており,カ
ム部材4と調整部材6の間にはスプリング7が張架され
ているが,カム部材4に植設されたピン4jと調整部材
6に形成された突片6bが相互に当接して調整部材6の
カム部材4に対する相対的な左方向の走行限が規制され
ている。
【0009】本実施例では,微動用の段カム4g・4h
・4iは粗動用の段カム4a・4b・4c・4d・4e
・4fの1/3段相当のストロークを持っており,カム
部材4の位置をストッパ部材5で規制した状態で調整部
材6を右に走行させると,ダボ6aが段カム4g・4h
・4iを順次押し上げながら粗動用の段カム4a・4b
・4c・4d・4e・4fの1/3段相当のストローク
でカム部材4を被写体方向に繰り出し,従って,レンズ
群1も同一のストロークで繰り出されることになる。従
って,調整部材6のカム部材4に対する相対位置を決定
した後にカム部材4を左に走行させれば,粗動用の段カ
ム4a・4b・4c・4d・4e・4fのストローク内
を1/3段に細分化したレンズ設定が可能となる。
・4iは粗動用の段カム4a・4b・4c・4d・4e
・4fの1/3段相当のストロークを持っており,カム
部材4の位置をストッパ部材5で規制した状態で調整部
材6を右に走行させると,ダボ6aが段カム4g・4h
・4iを順次押し上げながら粗動用の段カム4a・4b
・4c・4d・4e・4fの1/3段相当のストローク
でカム部材4を被写体方向に繰り出し,従って,レンズ
群1も同一のストロークで繰り出されることになる。従
って,調整部材6のカム部材4に対する相対位置を決定
した後にカム部材4を左に走行させれば,粗動用の段カ
ム4a・4b・4c・4d・4e・4fのストローク内
を1/3段に細分化したレンズ設定が可能となる。
【0010】そこで,本実施例では,調整部材6のカム
部材4に対する相対位置を規制するためのラチェット機
構を備える。図2はこのラチェット機構の部分を示す拡
大図であり,カム部材4に形成されたアーム4kには軸
4lが設けられ,この軸4lにラチェットレバー8が揺
動自在に支持されている。又,軸4lには捩じりバネ9
か捲着されており,捩じりバネ9の第1端9aと第2端
9b間にはアーム4kの表面に植設されたピン4mとラ
チェットレバー8の裏面に植設されたピン8aとが各々
挟持されている。従って,図2に示す状態からラチェッ
トレバー8を右旋させると,捩じりバネ9の第1端9a
はピン8aに対して左旋力を与え,逆に図2に示す状態
からラチェットレバー8を左旋させると捩じりバネ9の
第2端9bはピン8aに対して右旋力を与えることにな
り,ラチェットレバー8は常に図示の中立位置に復帰す
る方向の力を捩じりバネ9から受けることになる。
部材4に対する相対位置を規制するためのラチェット機
構を備える。図2はこのラチェット機構の部分を示す拡
大図であり,カム部材4に形成されたアーム4kには軸
4lが設けられ,この軸4lにラチェットレバー8が揺
動自在に支持されている。又,軸4lには捩じりバネ9
か捲着されており,捩じりバネ9の第1端9aと第2端
9b間にはアーム4kの表面に植設されたピン4mとラ
チェットレバー8の裏面に植設されたピン8aとが各々
挟持されている。従って,図2に示す状態からラチェッ
トレバー8を右旋させると,捩じりバネ9の第1端9a
はピン8aに対して左旋力を与え,逆に図2に示す状態
からラチェットレバー8を左旋させると捩じりバネ9の
第2端9bはピン8aに対して右旋力を与えることにな
り,ラチェットレバー8は常に図示の中立位置に復帰す
る方向の力を捩じりバネ9から受けることになる。
【0011】調整部材6の下端面にはラチェットレバー
8のクリック8bによって係合される爪6c・6dが形
成されている。本実施例の特徴点としてラチェットレバ
ー8は初期状態においてクリック8bの先端部が調整部
材6には到達していないが,調整部材6には,調整部材
6が右に走行することに伴って爪6cがクリック8bを
乗り越えるとクリック8bの先端部を押さえてラチェッ
トレバー8が捩じりバネ9によって左旋することを禁止
するための平坦面6eが形成され,更に,爪6dがクリ
ック8bを乗り越えるとクリック8bの先端部を押さえ
てラチェットレバー8が捩じりバネ9によって左旋する
ことを禁止するための平坦面6fが形成されている。更
に,調整部材6には,平坦面6fに連続して傾斜面6g
及び平坦面6が形成されており,調整部材6が更に右に
移動して傾斜面6gから平坦面6hがクリック8bの位
置まで到達すると,クリック8bが調整部材6から開放
される様になされている。
8のクリック8bによって係合される爪6c・6dが形
成されている。本実施例の特徴点としてラチェットレバ
ー8は初期状態においてクリック8bの先端部が調整部
材6には到達していないが,調整部材6には,調整部材
6が右に走行することに伴って爪6cがクリック8bを
乗り越えるとクリック8bの先端部を押さえてラチェッ
トレバー8が捩じりバネ9によって左旋することを禁止
するための平坦面6eが形成され,更に,爪6dがクリ
ック8bを乗り越えるとクリック8bの先端部を押さえ
てラチェットレバー8が捩じりバネ9によって左旋する
ことを禁止するための平坦面6fが形成されている。更
に,調整部材6には,平坦面6fに連続して傾斜面6g
及び平坦面6が形成されており,調整部材6が更に右に
移動して傾斜面6gから平坦面6hがクリック8bの位
置まで到達すると,クリック8bが調整部材6から開放
される様になされている。
【0012】次に,10はステップモータ11の出力ピ
ニオン12にギア連結された駆動部材であり,出力ピニ
オン12の回転はラック10aを介して駆動部材10に
伝達され,駆動部材10は出力ピニオン12の回転方向
に対応して図面上で右又は左に走行する。この駆動部材
10の上端面にはカム部材4及び調整部材6を係合する
ための突片10bが形成されており,駆動部材10が図
面上で右に走行すると調整部材6は突片6iが突片10
bに係合されながら右に走行し,駆動部材10が図面上
で左に走行するとカム部材4は突片4kが突片10bに
係合されながら左に走行する。
ニオン12にギア連結された駆動部材であり,出力ピニ
オン12の回転はラック10aを介して駆動部材10に
伝達され,駆動部材10は出力ピニオン12の回転方向
に対応して図面上で右又は左に走行する。この駆動部材
10の上端面にはカム部材4及び調整部材6を係合する
ための突片10bが形成されており,駆動部材10が図
面上で右に走行すると調整部材6は突片6iが突片10
bに係合されながら右に走行し,駆動部材10が図面上
で左に走行するとカム部材4は突片4kが突片10bに
係合されながら左に走行する。
【0013】次に,上記実施例及び図3及び図4を参照
して本実施例の動作を説明する。尚,以下においては,
レンズ群1の繰り出し量は粗動用の段カム4a・4b・
4c・4d・4e・4fのストロークを1ステップとし
て説明をする。
して本実施例の動作を説明する。尚,以下においては,
レンズ群1の繰り出し量は粗動用の段カム4a・4b・
4c・4d・4e・4fのストロークを1ステップとし
て説明をする。
【0014】先ず,初期状態において全ての機構は図1
及び図2に示す状態あり,この初期状態ではラチェット
レバー8のクリック8bは調整部材6から開放されてお
り,捩じりバネ9によって中立位置に保たれている。
及び図2に示す状態あり,この初期状態ではラチェット
レバー8のクリック8bは調整部材6から開放されてお
り,捩じりバネ9によって中立位置に保たれている。
【0015】この状態から例えば図外のシャッタボタン
の半押し等の合焦操作が撮影者によってなされると,図
外の制御回路は被写体距離に対応してレンズ群1の繰り
出しステップを算出し,例えば,目的となる合焦位置が
初期位置から4+1/3ステップの位置であったとす
る。
の半押し等の合焦操作が撮影者によってなされると,図
外の制御回路は被写体距離に対応してレンズ群1の繰り
出しステップを算出し,例えば,目的となる合焦位置が
初期位置から4+1/3ステップの位置であったとす
る。
【0016】この4+1/3ステップは粗動用の段カム
4a・4b・4c・4d・4e・4fを4段,微動用の
段カム4g・4h・4iを1段繰り出すことにより得ら
れることはいうまでもない。そこで,図外の制御装置は
出力ピニオン12を右旋させて駆動部材10を右に走行
させる。駆動部材10が右に走行すると,突片10bが
突片6iを係合した時点から調整部材6も右に走行す
る。調整部材6とカム部材4の間にはスプリング7か張
架されているが,カム部材4の右方向の走行限はストッ
パ部材5によって規制されているので,調整部材6はス
プリング7に抗して単独で右に走行することになる。
4a・4b・4c・4d・4e・4fを4段,微動用の
段カム4g・4h・4iを1段繰り出すことにより得ら
れることはいうまでもない。そこで,図外の制御装置は
出力ピニオン12を右旋させて駆動部材10を右に走行
させる。駆動部材10が右に走行すると,突片10bが
突片6iを係合した時点から調整部材6も右に走行す
る。調整部材6とカム部材4の間にはスプリング7か張
架されているが,カム部材4の右方向の走行限はストッ
パ部材5によって規制されているので,調整部材6はス
プリング7に抗して単独で右に走行することになる。
【0017】図示の実施例では突片10bと突片6iの
間に初期状態において出力ピニオン12の1ピッチ分の
クリアランスが設けられているので,出力ピニオン12
が2ピッチ右旋した時点でダボ6aはカム部材4の微動
用段カム4hに乗り上げ,カム部材4を1/3ステップ
だけ被写体方向に繰り出す。又,調整部材6がこの様に
して右に走行する過程で,ラチェットレバー8はクリッ
ク8bが爪6cによって押されて捩じりバネ9に抗して
右旋する。そして,ラチェットレバー8は,クリック8
bが爪6cを乗り越えた時点で,ピン8aが捩じりバネ
9の第1端9aに押されて左旋するが,この時のラチェ
ットレバー8の左旋動作はクリック8bの先端部が調整
部材6の平面部6eに触れた箇所で規制され,従って,
ラチェットレバー8は,図3に示す様に,クリック8b
が爪6cを係合した時点で停止し,これによって調整部
材6のカム部材4に対する相対位置が決定される。
間に初期状態において出力ピニオン12の1ピッチ分の
クリアランスが設けられているので,出力ピニオン12
が2ピッチ右旋した時点でダボ6aはカム部材4の微動
用段カム4hに乗り上げ,カム部材4を1/3ステップ
だけ被写体方向に繰り出す。又,調整部材6がこの様に
して右に走行する過程で,ラチェットレバー8はクリッ
ク8bが爪6cによって押されて捩じりバネ9に抗して
右旋する。そして,ラチェットレバー8は,クリック8
bが爪6cを乗り越えた時点で,ピン8aが捩じりバネ
9の第1端9aに押されて左旋するが,この時のラチェ
ットレバー8の左旋動作はクリック8bの先端部が調整
部材6の平面部6eに触れた箇所で規制され,従って,
ラチェットレバー8は,図3に示す様に,クリック8b
が爪6cを係合した時点で停止し,これによって調整部
材6のカム部材4に対する相対位置が決定される。
【0018】この様にして調整部材6のカム部材4に対
する相対位置を決定した後に,図外の制御装置はステッ
プモータ11の出力ピニオン12を左旋(現在の動作例
では2ピッチ左旋)させて駆動部材10を初期位置まで
復帰させた後に,出力ピニオン12を更に左旋させて駆
動部材10を初期位置よりも左に走行させる。
する相対位置を決定した後に,図外の制御装置はステッ
プモータ11の出力ピニオン12を左旋(現在の動作例
では2ピッチ左旋)させて駆動部材10を初期位置まで
復帰させた後に,出力ピニオン12を更に左旋させて駆
動部材10を初期位置よりも左に走行させる。
【0019】本実施例では,突片10bと突片4kの間
に初期状態において出力ピニオン12の1ピッチ分のク
リアランスが設けられているので,出力ピニオン12が
初期位置から1ピッチ左旋した時点で突片10bと突片
4kが接触し,出力ピニオン12を更に左旋させること
によってカム部材4は突片4kが突片10bに係合され
ながら図面上で左に走行することになる。そして,この
時点では調整部材6とカム部材4との相対位置はラチェ
ットレバー8のクリック8bと爪6cによって決定され
ているので,カム部材4は1/3ステップ繰り出された
状態を維持しながら,且つ,調整部材6を伴って左に走
行することになる。
に初期状態において出力ピニオン12の1ピッチ分のク
リアランスが設けられているので,出力ピニオン12が
初期位置から1ピッチ左旋した時点で突片10bと突片
4kが接触し,出力ピニオン12を更に左旋させること
によってカム部材4は突片4kが突片10bに係合され
ながら図面上で左に走行することになる。そして,この
時点では調整部材6とカム部材4との相対位置はラチェ
ットレバー8のクリック8bと爪6cによって決定され
ているので,カム部材4は1/3ステップ繰り出された
状態を維持しながら,且つ,調整部材6を伴って左に走
行することになる。
【0020】出力ピニオン12の左旋に伴ってカム部材
4が左に走行すると,出力ピニオン12の1ピッチ毎
に,レンズ群1はカムフォロア1aが粗動用の段カム4
b・4c・4d・4eを順次乗り上げ,スプリング2に
抗して被写体方向に繰り出される。そして,現在の動作
例ではカムフォロア1aが粗動用の段カム4eに乗り上
げた時点で出力ピニオン12の回転が停止し,その位置
で露出動作がなされる。そして,カムフォロア1aが粗
動用の段カム4eに乗り上げている時は,レンズ群1は
カム部材4に対して4ステップ繰り出されているととも
に,カム部材4自体も調整部材6に対して1/3ステッ
プ繰り出されているので,レンズ群1は合計で4+1/
3ステップ繰り出されていることになる。
4が左に走行すると,出力ピニオン12の1ピッチ毎
に,レンズ群1はカムフォロア1aが粗動用の段カム4
b・4c・4d・4eを順次乗り上げ,スプリング2に
抗して被写体方向に繰り出される。そして,現在の動作
例ではカムフォロア1aが粗動用の段カム4eに乗り上
げた時点で出力ピニオン12の回転が停止し,その位置
で露出動作がなされる。そして,カムフォロア1aが粗
動用の段カム4eに乗り上げている時は,レンズ群1は
カム部材4に対して4ステップ繰り出されているととも
に,カム部材4自体も調整部材6に対して1/3ステッ
プ繰り出されているので,レンズ群1は合計で4+1/
3ステップ繰り出されていることになる。
【0021】露出動作が終了した後に出力ピニオン12
を右旋させると,先ず,駆動部材10が単独で右に走行
し,駆動部材10の突片10bが調整部材6の突片6i
を係合した時点から調整部材6も駆動部材10に従動し
て右に走行する。そして,調整部材6とカム部材4との
間にはスプリング7か張架されているので,カム部材4
もスプリング7の付勢力によって調整部材6に従動して
右に走行し,カム部材6の走行はストッパ部材5に規制
された箇所で停止する。
を右旋させると,先ず,駆動部材10が単独で右に走行
し,駆動部材10の突片10bが調整部材6の突片6i
を係合した時点から調整部材6も駆動部材10に従動し
て右に走行する。そして,調整部材6とカム部材4との
間にはスプリング7か張架されているので,カム部材4
もスプリング7の付勢力によって調整部材6に従動して
右に走行し,カム部材6の走行はストッパ部材5に規制
された箇所で停止する。
【0022】カム部材6の走行が停止した後に,更に出
力ピニオン12を右旋させると,調整部材6はスプリン
グ7をチャージしながら更に右に走行し,カム部材6に
軸着されたラチェットレバー8のクリック8bは爪6d
を乗り越え,平坦面6f及び傾斜面6gを通過して平坦
面6hの位置まで到達する。そして,クリック8bの先
端が平坦面6hの位置まで到達するとクリック8bの先
端部は調整部材6から開放され,捩じりバネ9の第1端
9aからピン8aに与えられる右旋力によってラチェッ
トレバー8は左旋し,図4に示す中立位置になる。
力ピニオン12を右旋させると,調整部材6はスプリン
グ7をチャージしながら更に右に走行し,カム部材6に
軸着されたラチェットレバー8のクリック8bは爪6d
を乗り越え,平坦面6f及び傾斜面6gを通過して平坦
面6hの位置まで到達する。そして,クリック8bの先
端が平坦面6hの位置まで到達するとクリック8bの先
端部は調整部材6から開放され,捩じりバネ9の第1端
9aからピン8aに与えられる右旋力によってラチェッ
トレバー8は左旋し,図4に示す中立位置になる。
【0023】さて,ラチェットレバー8のクリック8b
が調整レバー6から開放されるまで調整部材6を右旋さ
せると,図外の制御装置は出力ピニオン12を左旋さ
せ,駆動部材10を初期位置に向けて左に走行させる。
この時調整部材6はスプリング7によって図面上で左方
向に向けて付勢されているので,駆動部材10が左に走
行すると,調整部材6は突片6iが突片10bに従動し
ながらスプリング7の付勢力によって左に走行する。
が調整レバー6から開放されるまで調整部材6を右旋さ
せると,図外の制御装置は出力ピニオン12を左旋さ
せ,駆動部材10を初期位置に向けて左に走行させる。
この時調整部材6はスプリング7によって図面上で左方
向に向けて付勢されているので,駆動部材10が左に走
行すると,調整部材6は突片6iが突片10bに従動し
ながらスプリング7の付勢力によって左に走行する。
【0024】尚,この様にして調整部材6が左に走行す
る過程で爪6dや6cは順次クリック8bの箇所を通過
するが,図4に示す様にラチェットレバー8が中立位置
にある時点ではラチェットレバー8は右にも左にも揺動
可能な状態にあり,爪6d・6cはラチェットレバー8
を左旋させながら左に走行することになる。そして,調
整部材6の左への走行は突片6bがピン4iに当接した
位置で終了する。そして,図外の制御回路は駆動部材1
0を初期位置に復帰させるまで出力ピニオン12を左旋
させた後にステップモータ11の左旋を終了し,1回の
撮影動作を終了する。
る過程で爪6dや6cは順次クリック8bの箇所を通過
するが,図4に示す様にラチェットレバー8が中立位置
にある時点ではラチェットレバー8は右にも左にも揺動
可能な状態にあり,爪6d・6cはラチェットレバー8
を左旋させながら左に走行することになる。そして,調
整部材6の左への走行は突片6bがピン4iに当接した
位置で終了する。そして,図外の制御回路は駆動部材1
0を初期位置に復帰させるまで出力ピニオン12を左旋
させた後にステップモータ11の左旋を終了し,1回の
撮影動作を終了する。
【0025】尚,上記では粗動用の段カムを6段,微動
用の段カムを3段にした例を示したが,各カムの段数は
上記に限定されないことはいうまでもない。又,上記で
は図面の表記上,レンズ群1はカムフォロア1aによっ
て1点支持され,カム部材4はダボ6aによって1点支
持される様に示したが,通常は3点支持されるであろ
う。又,上記ではカム部材4とレンズ群1の間に粗動用
のカムを形成し,カム部材4と調整部材6の間に微動用
のカムを形成する様にした例を示したが,カム部材4と
レンズ群1の間に微動用のカムを形成し,カム部材4と
調整部材6の間に粗動用のカムを形成する様にしても差
し支えない。更に,上記では粗動用のカムと微動用のカ
ムの双方を段カムとした例を示したが,何れか一方或い
は双方を傾斜カムとすることも可能である。尚,この場
合においてレンズ群1とカム部材4間のカムを傾斜カム
とする場合には,当該カムが粗動用であるか微動用であ
るかに係わりなくカム部材4の左右位置を規制するため
のラチェット機構等の係合機構を併用することにより,
より効果有る作用を行い得る。
用の段カムを3段にした例を示したが,各カムの段数は
上記に限定されないことはいうまでもない。又,上記で
は図面の表記上,レンズ群1はカムフォロア1aによっ
て1点支持され,カム部材4はダボ6aによって1点支
持される様に示したが,通常は3点支持されるであろ
う。又,上記ではカム部材4とレンズ群1の間に粗動用
のカムを形成し,カム部材4と調整部材6の間に微動用
のカムを形成する様にした例を示したが,カム部材4と
レンズ群1の間に微動用のカムを形成し,カム部材4と
調整部材6の間に粗動用のカムを形成する様にしても差
し支えない。更に,上記では粗動用のカムと微動用のカ
ムの双方を段カムとした例を示したが,何れか一方或い
は双方を傾斜カムとすることも可能である。尚,この場
合においてレンズ群1とカム部材4間のカムを傾斜カム
とする場合には,当該カムが粗動用であるか微動用であ
るかに係わりなくカム部材4の左右位置を規制するため
のラチェット機構等の係合機構を併用することにより,
より効果有る作用を行い得る。
【0026】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば,レン
ズ系の有効設定段数が粗動用カムの段数と微動用カムの
段数の算術積になるので,部材の工作精度を同一とした
場合には,従前の該種機構と比較してレンズ系の有効設
定段数を飛躍的に向上させることが可能となる。
ズ系の有効設定段数が粗動用カムの段数と微動用カムの
段数の算術積になるので,部材の工作精度を同一とした
場合には,従前の該種機構と比較してレンズ系の有効設
定段数を飛躍的に向上させることが可能となる。
【図1】本発明の1実施例を原理的に示す機構図。
【図2】図1におけるカム部材と調整部材間の係合機構
を示す拡大図。
を示す拡大図。
【図3】図2に示す係合機構が係合状態にある時の状態
説明図。
説明図。
【図4】図2に示す係合機構が係合解除された状態の状
態説明図。
態説明図。
1 レンズ群 4 カム部材 4a・4b・4c・4d・4e・4f 粗動用の段カム 4g・4h・4i 微動用の段カム 6 調整部材 6c・6d 爪 8 ラチェットレバー 8b クリック 9 捩じりバネ 10 駆動部材 11 ステップモータ 12 出力ピニオン
Claims (1)
- 【請求項1】 正逆回転可能なステップモータと,前記
ステップモータが第1の方向に回転する時に撮影用レン
ズ群を光軸方向にカム駆動する第1のカム機構と, 前記ステップモータが第2の方向に回転する時に前記第
1のカム機構を光軸方向にカム駆動する第2のカム機構
と, 前記ステップモータが前記第2の方向から前記第1の方
向に反転する時に前記第2のカム機構に対する前記第1
のカム機構の相対位置を固定する係合機構とを具備し, 前記第1のカム機構及び前記第2のカム機構の組合せに
より,撮影用レンズ群の位置決めをするレンズ駆動機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5708292A JPH05224113A (ja) | 1992-02-08 | 1992-02-08 | レンズ駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5708292A JPH05224113A (ja) | 1992-02-08 | 1992-02-08 | レンズ駆動機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05224113A true JPH05224113A (ja) | 1993-09-03 |
Family
ID=13045564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5708292A Pending JPH05224113A (ja) | 1992-02-08 | 1992-02-08 | レンズ駆動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05224113A (ja) |
-
1992
- 1992-02-08 JP JP5708292A patent/JPH05224113A/ja active Pending
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