JPH05223661A - 残留応力の測定方法 - Google Patents

残留応力の測定方法

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JPH05223661A
JPH05223661A JP4029744A JP2974492A JPH05223661A JP H05223661 A JPH05223661 A JP H05223661A JP 4029744 A JP4029744 A JP 4029744A JP 2974492 A JP2974492 A JP 2974492A JP H05223661 A JPH05223661 A JP H05223661A
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JP
Japan
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stress
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residual stress
residual
strain
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JP4029744A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Iwasaki
龍一 岩崎
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定に要する時間、費用を共に削減する実用
的な残留応力の測定方法を提供する。 【構成】 解析対象物に対する境界要素法解析モデルを
作成し、対象物内表面の数点について残留応力を実測
し、この残留応力に対応する残留ひずみ分布パターンε
i (i=1〜m)を仮定し、解析モデルについて境界要
素法を適用して残留ひずみ分布パターンεi に対応する
応力分布Si (i=1〜m)を求め、残留応力の実測点
の応力S=X1 1 +X2 2 +……+Xm m となる
係数X1 、X 2 ……Xm を決定し、次いでこの係数を使
って残留ひずみε=X1 ε1 +X2 ε 2 +……+Xm ε
m で求めた残留ひずみ分布εを用いて解析対象物全体の
応力分布を境界要素法を使って求める。 【効果】 対象物表面の数点で測定した残留応力分布よ
り、簡便かつ高制度で全体の残留応力分布を推定でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は残留応力の測定方法に関
し、測定対象である物体全体の残留応力分布を効率的に
決定する残留応力の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】残留応力の測定方法として知られている
ものを分類すると、表1のようになる。
【0003】
【表1】
【0004】この中で、精度の高い測定が要求される場
合には、破壊法の一つである弛緩法が一般的に使用され
ている。弛緩法の中でも、とりわけ分割法は薄板の2次
元残留応力から100mmを越える厚板の3次元残留応力
測定まで広く使用されている。この他に最近では固有ひ
ずみ法と呼ばれる方法も開発されている。以下にこれら
の概略について説明する。 (a)弛緩法(分割法) 残留応力は溶接や機械加工により発生した塑性ひずみや
熱ひずみ(固有ひずみ)の不均一な分布により発生す
る。したがって残留応力の測定対象を固有ひずみの不均
一性がなくなるまで小片に分割すれば残留応力は全て解
放される。この残留応力の解放に伴う各小片の弾性ひず
み変化Δεの測定にはひずみゲージの使用が一般的であ
る。
【0005】1次元残留応力場ではΔεを用いて次式に
より残留応力(σ)が求められる。 σ=EΔε (1) ここで、Eは縦弾性係数(ヤング率)である。2次元残
留応力の場合には、直交する2方向(xおよびy方向)
の分割前後のひずみの変化をΔεx 、Δεy とすると、
x、y方向の残留応力σx 、σy はそれぞれ次式によっ
て計算される。
【0006】 σx =(E/(1−ν2 ))×(Δεx +νΔεy ) (2) σy =(E/(1−ν2 ))×(Δεy +νΔεx ) (3) ここで、νはポアソン比である。弛緩法では、このよう
にして残留応力を求めることができるが、対象物全体の
残留応力分布を求めるためには、多数のひずみゲージを
用いて多くの箇所で残留応力を測定しなくてはならな
い。 (b)局部弛緩法 局部弛緩法は残留応力を測定しようとする部分に小孔を
あけ、その周辺で生じるひずみ変化より応力を求める方
法である。
【0007】主応力σ1 、σ2 の働く2次元残留応力場
を考える。図15に示すように半径aの小孔をあけ、そ
の中心からrの位置でその時の主応力方向(半径方向)
のひずみの変化(Δε)を測定する。ひずみゲージa、
bのひずみの変化をΔεa 、Δεb とすると、σ1 、σ
2 の値は次式で求めることができる。 σ1 =−E{(A1+A2)Δεa +(A1−A2)Δεb }/2 (4) σ2 =−E{(A1−A2)Δεa +(A1+A2)Δεb }/2 (5) ここに、 A1=U2 /(1+ν)、 A2=U4 /{4U2 −3(1+ν)}、 (6) U=r/a である。 (c)固有ひずみ法 固有ひずみ法は残留応力の発生原因である残留ひずみ
(固有ひずみ)の分布をなんらかの方法により推定し、
その推定した固有ひずみ分布を用いた数値解析により対
象物全体の残留応力分布を知る方法である。現在のとこ
ろ、この固有ひずみの分布を推定する手段に有限要素法
を応用した方法が知られている。この方法では、残留応
力の測定対象物体のいくつかの箇所で測定された残留応
力の値から、残留応力の直接の生成原因となる物体内の
固有ひずみ分布を推定し、その固有ひずみ分布が測定対
象の物体に与えられたときの応力分布を有限要素法によ
る数値解析で算出して対象物全体の応力分布を推定す
る。以下にその概要を2次元問題である平板の突合せ溶
接の問題を例として説明する。
【0008】例えば、図2のような薄い平板の突合せ溶
接の場合、次の手順で平板全体の残留応力分布を推定す
る。 0) 平板上の残留応力S(実測)をq個測定する。
(例えば、図2の溶接部の中心線A−A′での応力分布
として図19に示すような応力分布を測定する) 1) 図16のような解析モデルを作成する。 2) 固有ひずみは溶接線近傍に分布しているので、溶
接線近傍に図17のようなm種類のパターンの固有ひず
みε*の分布を仮定する。 3) m種類の固有ひずみ分布のパターンのそれぞれを
解析条件としてm種類の応力解析を有限要素法を用いて
実施する。 4) 3)で実施したm種類の解析結果から、図18の
ようなm種類の溶接線の中心線上の応力分布(σ1 、σ
2 、……σm )を求める。4)で求める応力分布は0)
で測定したq個の残留応力測定箇所に一致する場所での
応力の値から作成されるものでなくてはならない。 5) 4)で求めた図18のm種類の応力分布(σ1
σ2 、……σm )を用いて7式で定義される応力分布
{S(合成)}が、図19の実測したq点の溶接線上で
の応力分布”S(実測)”に最もよく当てはまるように
7式の回帰式の回帰係数(x1 、x2 、x3 、……
m )を統計処理の重回帰分析により算出する。
【0009】 S(合成)=x1 σ1 +x2 σ2 +x3 σ3 + … +xm σm (7) なお、実測の応力分布には測定誤差が含まれるために、
信頼性の高い重回帰分析を行なうためにはq>mでなけ
ればならない。 6) 5)で求めた回帰係数(x1 、x2 、x3 、……
m )を用いて8式で定義される、固有ひずみ分布{ε
(推定)}を作成する。8式は、図17のm種類の固有
ひずみの分布パターンの絶対値にそれぞれの重回帰係数
(x1 、x2 、x 3 、……xm )を乗じて加え合わせる
ことで固有ひずみ分布{ε(推定)}を作成することを
表わしている。
【0010】 ε(推定)=x1 ε1 +x2 ε2 +x3 ε3 + … +xm εm (8) 7) 6)で求めた固有ひずみ分布{ε(推定)}を解
析条件とした応力解析で平板全体の応力分布を計算す
る。この計算で求まる応力分布が溶接により生じた残留
応力分布である。 以上、2次元の平板の突合せ溶接を例として固有ひずみ
法による残留応力の計算方法を説明した。
【0011】さて、有限要素法を用いて上述のように固
有ひずみ法で残留応力を評価する場合、次の点に注意し
なくてはならない。すなわち、有限要素法では図16の
解析モデルの場合、解析モデルを構成する四辺形の各要
素の中心で応力の値が評価される。そのため、有限要素
法による解析結果の応力と実測の残留応力を比較するた
めには、実測の残留応力は解析モデルで各要素の中心と
なる位置で測定されなくてはならない。つまり、図20
の”+”の位置で残留応力を実測する必要がある。逆に
いうならば、ひずみゲージを張り付けて残留応力を測定
した場所が、有限要素法解析で用いる要素の中心と一致
するように解析モデルを作成する必要がある。
【0012】次に3次元問題での固有ひずみ法による残
留応力の計算方法について説明する。図21の厚い板の
突合せ溶接の場合、図22のような解析モデルを作成
し、溶接線近傍に2次元問題と同様に、M種類のパター
ンの固有ひずみ分布を仮定し、有限要素法を用いた解析
でM種類の応力分布(σ1 、σ2 、……σM )を計算す
る。固有ひずみ法では、このような有限要素法の結果と
して得られたM種類の応力分布(σ1 、σ2 、……
σM )を用いて、実測したQ点(Q≧M)の応力分布”
S(実測)”を最も適切に表現する重回帰係数(x1
2 、x3 、……xM)を統計処理により算出する。通
常、実測の応力分布には測定誤差が含まれるために、信
頼性の高い重回帰分析を行なうためにはQ>Mである必
要がある。
【0013】次に重回帰分析結果を用いて決定した固有
ひずみ分布を残留応力の測定対象物に初期条件として設
定した解析を実施することにより、対象物全体の残留応
力分布が算出される。さて、有限要素法を用いて上述の
ように固有ひずみ法で3次元問題の残留応力を評価する
場合、次の点に注意しなくてはならない。すなわち、有
限要素法では図22の解析モデルの場合、解析モデルを
構成する立方体状の各要素の中心(重心)で応力の値が
評価される。そのため、有限要素法による解析結果の応
力と実測の残留応力を比較するためには、実測の残留応
力は解析モデルで各要素の中心(重心)となる位置で測
定されなくてはならない。すなわち従来の有限要素法を
利用する固有ひずみ法による残留応力の測定では、3次
元問題の場合には物体の内部の残留応力を測定する必要
がある。
【0014】物体の内部の残留応力の測定は物体を切断
し、その切断面にひずみゲージを張り付けることで測定
可能となる。しかしながら、物体を一度切断すれば、な
んらかの形で残留応力が解放されることになり、必ずし
も正確な残留応力の測定を実施できない場合も多い。こ
うした意味からも、正確に測定できる残留応力は、物体
の表面にひずみゲージを貼って測定できる物体の表面の
残留応力である。また、表面の残留応力は物体を切断す
る回数が、内部の残留応力の測定に比べて少なく、最も
容易に測定できるものである。つまり従来の有限要素法
を応用した固有ひずみ法では、最も信頼性が高く、また
容易に実施できる表面の残留応力の測定値を利用できな
いという問題点があった。
【0015】なお、本説明では既知量として測定された
残留応力を用いたが、既知量としては次のような測定可
能な物理量を用いることもできる。例えば、弾性ひず
み、変形量等の物理量を利用することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の弛緩法
では、対象物全体の残留応力を知るためには、多数のひ
ずみゲージを用いて対象物全体の残留応力を測定する必
要があった。ひずみゲージを用いて残留応力を測定する
場合には、ひずみゲージを貼った部分を小片となるまで
切断することでひずみゲージを張り付けた部分の残留ひ
ずみを解放し、その解放された残留ひずみから残留応力
を決定する。そのため、多くのひずみゲージを使用する
必要があり、ひずみゲージの張り付け、その周辺の切断
という複雑な作業を数多く実施しなくてはならず、多く
の費用と長い時間が必要で実用的とはいえない。
【0017】一方、固有ひずみ法は、ひずみゲージで測
定された限定した数の残留応力から残留応力の源である
固有ひずみの分布を求め、これに基づいて対象物全体の
応力分布を算出する。そのため、弛緩法に比べてはるか
に少ない数の残留応力の測定値から、残留応力を測定し
ていない部分も含め対象物全体の残留応力を推定でき
る。したがって、固有ひずみ法は優れた方法といえる
が、従来の応用例では固有ひずみの分布を推定する手段
として有限要素法を用いているために、解析対象物の残
留応力を測定するにあたり測定位置の制限が生じる。つ
まり有限要素法では、応力が要素の中心、または積分点
と呼ばれる要素内部に位置する特定の場所で算出される
ために、有限要素法を利用した固有ひずみ法では、有限
要素法で応力が算出される位置にあわせて残留応力を測
定しなければならない。すなわち、3次元の残留応力分
布を従来の有限要素法を利用した固有ひずみ法により推
定するためには、物体内部の残留応力分布を測定する必
要があった。
【0018】物体の内部の残留応力を測定することに比
べれば、物体の表面での残留応力の測定ははるかに容易
であり、また精度の高い測定が実施できる。物体の表面
の応力はX線を用いた残留応力測定装置を用いれば、さ
らに容易にかつ非破壊的に測定することもできる。した
がって、できることならば表面で測定した残留応力を利
用して固有ひずみ分布を推定することが望ましいが、従
来の有限要素法を用いた固有ひずみ法では、前述の理由
により表面での残留応力の測定値を用いて固有ひずみの
分布を推定できなかった。そのため従来の有限要素法を
利用した固有ひずみ法は、弛緩法に比べれば費用も時間
も節約できるものの、十分に実用的とはいいがたい面が
ある。
【0019】本発明の目的は、従来の残留応力の測定方
法に比べて、測定に要する時間、費用を共に削減する実
用的な残留応力の測定方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願の第1の発明は、対象とする機器の全体または一部
の残留応力を数値解析手法を使って測定する方法におい
て、測定対象部を境界要素法解析モデルで表現する工程
と、測定対象部の表面応力分布を表わすq個の応力σij
(k)(k=1〜q)を測定する工程と、上記測定値を
既知量としてm種類の固有ひずみの分布パターンε
i (i=1〜m)を仮定する工程と、それぞれの仮定し
た固有ひずみ分布パターンに対応するm種類の応力分布
パターンσij(ki)(k=1〜q、i=1〜m、q>
m)を境界要素法により算出する工程と、算出したm種
類の応力分布パターンを用いて次式(本明細書中(7)
式) S(合成)=x1 σ1 +x2 σ2 +x3 σ3 + … +
m σm の応力分布Sが前記q個の応力測定値に一致するように
前記式の係数を統計処理の重回帰分析により算出する工
程と、算出したこれら係数を用いて次式(本明細書中
(8)式) ε(推定)=x1 ε1 +x2 ε2 +x3 ε3 + … +
m εm の固有ひずみ分布εを計算し、この固有ひずみ分布を用
いて境界要素法により前記解析モデル全体の応力分布を
算出することを特徴とする残留応力の測定方法に関す
る。
【0021】第2の発明は、上記第1の発明において、
測定対象部表面応力の測定値を既知量として固有ひずみ
分布の仮定において、固有ひずみ分布を1つ以上の台形
状の固有ひずみ分布の組合せとして表現することを特徴
とする残留応力の測定方法に関する。第3の発明は、対
象とする機器の全体または一部の残留応力を数値解析手
法を使って測定する方法において、測定対象部を境界要
素法解析モデルで表現する工程と、該解析モデルで表わ
された測定対象部内の表面応力分布を表わす複数個の応
力σij(k)(k=1〜p)を測定する工程と、測定し
た上記応力測定値を用いて内挿または最小2乗近似化す
ることにより測定応力値を増加させq個とする工程と、
m種類の固有ひずみ分布パターンεi を仮定する工程
と、それぞれの仮定した固有ひずみパターンに対応する
m種類の応力分布パターンσijを境界要素法により算出
する工程と、算出したm種類の応力分布パターンを用い
て次式(本明細書(7)式) S(合成)=x1 σ1 +x2 σ2 +x3 σ3 + … +
m σm の応力分布Sが前記増加後の応力測定値に一致するよう
に前記式の係数を統計処理の重回帰分析により算出する
工程と、算出したこれら係数を用いて次式(本明細書中
の(8)式) ε(推定)=x1 ε1 +x2 ε2 +x3 ε3 + … +
m εm の固有ひずみ分布εを計算し、この固有ひずみ分布を用
いて境界要素法により前記解析モデル全体の応力分布を
算出することを特徴とする残留応力の測定方法に関す
る。
【0022】第4の発明は、解析対象物内の複数点につ
いて残留応力を実測し、この実測値をベースとして数値
解析により対象物内の残りの部分についての残留応力を
測定する方法において、解析対象物に対する境界要素法
解析モデルを作成し、対象物表面の複数点(q個)につ
いて残留応力を実測し、対象物内の残留ひずみ分布パタ
ーンεi (i=1〜m)を仮定し、解析モデルについて
境界要素法を適用して残留ひずみ分布パターンεi に対
応する応力分布パターンsi (i=1〜m、q>m)を
求め、残留応力の実測点の応力Sが S=x1 1 +x2 2 +x3 3 +……xm m となる係数x1 、x2 、……xm を決定し、ついでこの
係数を使って残留ひずみεを ε=x1 ε1 +x2 ε2 +……xm εm で求めた残留ひずみ分布εを用いて境界要素法により解
析対象物内の応力分布を求めることを特徴とする残留応
力の測定方法に関する。
【0023】
【作用】本発明になる残留応力の測定方法は、固有ひず
み法の原理に基づくものの、固有ひずみ分布を推定する
手段として境界要素法を用いる。境界要素法では、対象
物体表面の応力を計算できることが知られているので、
表面で測定した残留応力を既知量とした数値解析により
測定対象物内に分布する固有ひずみを高精度に予測可能
となる。既に説明したように、表面での残留応力は測定
が容易であるばかりでなく、高い精度で測定できる。し
たがって、表面での残留応力の測定結果を利用できる本
発明になる残留応力の測定方法は高い実用性を有するも
のということができる。
【0024】ここで、境界要素法を用いた固有ひずみ法
による残留応力の測定方法の原理を説明する。境界要素
法では、図26に示す要素を用いて解析モデルを作成す
る。例えば、図2の平板の突合せ溶接の問題を2次元問
題として取り扱う場合には、線状の要素を用いて図23
のように、平板の外側境界を表わすように解析モデルを
作成する。この際、固有ひずみの分布を表現するための
内部セルを図23のように設定する。また、図21の平
板の突合せ溶接の問題を3次元問題として取り扱う場合
には、面状の要素を用いて図24のように平板の外側境
界を表わすように解析モデルを作成する。固有ひずみを
表現するための内部セルは図25のように固有ひずみが
分布すると予測される部分に設定する。
【0025】境界要素法では、物体表面の応力やひずみ
を物体の表面に設定した境界要素上(物体の表面上)で
算出できることが知られている。このように、境界要素
法では物体表面の応力が算出できるために、固有ひずみ
法で必要となる限定された数の実測の応力値に物体表面
で測定した値を用いることができる。そのため、実測の
応力値は測定が容易になるとともに、前述のように測定
精度も向上する。したがって、対象物全体に対する残留
応力推定の精度も向上する。
【0026】つまり、境界要素法を利用した固有ひずみ
法を用いれば、残留応力の測定(推定)が容易になると
共に、その推定精度が向上し、実用的に対象物体全体の
残留応力分布の測定が可能となる。 (i)全体構成 以下、図面をもって本発明になる残留応力の測定方法を
説明する。
【0027】図1は、本発明になる境界要素法を利用し
た固有ひずみ法による残留応力の推定方法(測定方法)
の手順を示すフローチャートであり、以下にその説明を
示す。 1) で測定対象の表面残留応力分布を表わすq個の
応力σij(k)(k=1〜q)を測定する。 2) では、m種類の固有ひずみの分布パターンを仮
定し、それぞれの仮定したパターンに対応するm種類の
応力分布パターンσij(k、i)(k=1〜q、i=1
〜m)を算出する。なお、測定した応力分布には誤差が
含まれるため、妥当な固有ひずみ分布の推定を行なうた
めには、q>mでなければならない。また、m種類の応
力分布パターンは境界要素法プログラムを用いて算出す
る。 3) では、1)で測定した応力分布と2)で算出し
たm種類の応力分布パターンを用いて重回帰分析により
重回帰係数Xi (i=1〜m)を決定する。 4) では、で求めた回帰係数Xi (i=1〜m)
を用いて、固有ひずみ分布εを8式で計算し、この固有
ひずみ分布を用いて測定対象全体の応力分布を境界要素
法で算出する。
【0028】なお、で重回帰分析を行なう関係上、
で求める応力分布(実測)とで、求める応力分布は同
一箇所(同一ライン上)での値でなければならない。こ
のように、図1のフローチャートに示した手順により境
界要素法を用いた固有ひずみ法による残留応力測定が原
理的に可能である。 (ii)各構成部分の相互関係、作用 上述のように、本発明になる境界要素法を用いた固有ひ
ずみ法により残留応力測定が原理的に可能であることを
示したが、これまでに境界要素法を固有ひずみ法に応用
し、残留応力の測定に応用した例はない。そのため、境
界要素法を固有ひずみ法に応用する具体的な数値計算手
順を確立する必要がある。
【0029】
【実施例】以下に、発明者が開発した境界要素法を固有
ひずみ法に適用し、残留応力測定を可能とした具体的な
数値計算手順を示す。 a)基礎式 境界要素法では、熱ひずみや塑性ひずみを初期ひずみと
見なした次の方程式で応力解析を実施する。
【0030】
【数1】
【0031】9式は初期ひずみ場での表面変位と表面力
の関係式であり、21式は初期ひずみ場での応力と表面
変位および表面力の関係を表わす関係式である。本発明
では、固有ひずみ(ε*)を初期ひずみとして取り扱う
ことで、境界要素法を固有ひずみ法に適用し残留応力の
測定に利用している。図1に示したように本発明になる
残留応力の測定方法では、m種類の固有ひずみ分布を仮
定し、それに対する応力を計算している。つまり、9式
と10式をm回解いて、m種類の固有ひずみ分布のそれ
ぞれに対する解析対象物体の変位分布や表面力分布を求
めることになる。 b)基礎式の効率的な計算方法 ここで、9式を効率的に解くための手段を説明する。例
として、図2の平板の突合せ溶接の残留応力を本発明に
より算出する場合を考える。図2の平板の場合、平板は
拘束されていないので、平板の表面に作用する表面力は
すべてゼロ(0)である。したがって、m種類の固有ひ
ずみ分布のそれぞれに対する平板表面(平板の外周)の
m種類の変位分布を9式を用いて求め、その後10式を
用いて平板の応力分布を計算することになる。このよう
な繰り返し計算を効率的に実施するために、本発明では
9式を変換して11式を導き、これを用いて計算を行な
っている。
【0032】
【数2】
【0033】このように、11式を用いれば、m種類の
それぞれの固有ひずみに対するm種類の変位分布を単純
な代入計算の繰り返しとして実施できるので効率的であ
る。 c)境界要素法を効率的に応用するためのテクニック 次に、本発明になる境界要素法を応用した固有ひずみ法
による残留応力解析をさらに効率的に実施するために開
発した数値計算上のテクニックを示す。 (1)実測応力データの内挿または最小2乗近似式化に
よる重回帰分析の高精度化 すでに説明したように、残留応力の測定にはかなりの時
間と費用が必要となる。そのため、実測する残留応力の
点数は極力少ない方が好ましい。一方、より正確に対象
物全体の残留応力分布を推定するためには、なるべく多
くの実測の残留応力データが入手できることが望まれ
る。このように、残留応力の推定には相反する条件が存
在するが、本発明では次のようにして少ない実測データ
から精度の高い残留応力の推定を図ることにし、この問
題を解決した。すなわち、実測の残留応力データを内挿
または最小2乗近似式化することにより、図1ので用
いる重回帰分析に用いる実測データ値の数(図1におけ
るq個)を増加させて重回帰分析の高精度化を図った。
例えば、図3のような残留応力の実測データが得られて
いる場合、図4のように実測値を内挿して、重回帰分析
に利用するデータ数を増加させて重回帰分析の高精度化
を図ることができる。また、図5のように実測データを
最小2乗近似した応力分布から、必要な個数のデータを
作成することにより、やはり同様に重回帰分析に利用す
るデータ数を増加させて重回帰分析の高精度化を図るこ
とができる。 d)台形上の固有ひずみ分布の組合せによる未知量の削
減 図1の本発明になる残留応力の測定方法で、の重回帰
分析の精度を向上させるために創案した方法を次に示
す。図1の本発明になる残留応力の測定方法では、重回
帰分析による固有ひずみ分布を推定し、この固有ひずみ
分布から対象物全体の応力分布を推定している。したが
って、固有ひずみ分布の適切な推定が非常に重要であ
る。そこで固有ひずみ分布を図6のように多くの矩形状
の分布の集まりとして表わし、その数が多ければ固有ひ
ずみ分布を適切に表現できるようになる。ただし、この
場合には図1におけるm(固有ひずみ分布の数)が増加
するので、多くの実測値(q)が必要になる。なぜなら
ば、前にも説明したように、実測の応力値には大なり小
なり誤差が含まれるので、必ずq>mの条件を満たさな
くてはならないからである。
【0034】そこで、本発明では、図7のような台形状
の分布の組合せとして固有ひずみ分布を表現することに
し、mの数を従来の図6のような矩形状の分布の集まり
の場合に比べて約1/2に減じた。図6と図7を比較す
ればわかるように、本発明に用いた台形状の分布の組合
せは従来の矩形状の分布の組合せと比較しても同等の精
度で固有ひずみ分布を表現することができ、かつ従来に
比べて約1/2と少ない数の分布の組合せで固有ひずみ
分布を表現できる。 (iii)応用例 本発明になる残留応力測定方法の実応用例を示し、本発
明の有効性を実証する。応用例の対象としたのは図8の
スリット型拘束試験片の溶接残留応力の推定問題であ
る。
【0035】解析対象は図8に示す長さ1200mm、幅
800mmの長方形板状のスリット型拘束試験片でその中
央に位置する長さ300mmのスリットが溶接される。平
板の厚さは12mmと薄く、平面応力問題として取り扱う
ものとする。弾性定数は次の値とした。 ヤング率 E=21,000 kg/mm2 (205.
8 GPa) ポアソン比 ν=0.3 本解析で、実測値として利用する測定残留応力分布を図
9に示す。図9(a)は、y=0でのスリットに沿う溶
接残留応力の測定結果で、19点でのσx とσ y が測定
されている。また、図9(b)はx=0でのスリット垂
直方向の溶接残留応力分布で、17点でσx とσy が測
定されている。図9の溶接残留応力分布はx軸およびy
軸に関してほぼ対象とみなせるので、本解析では、x≧
0、y≧0の第1象元の応力分布を実測値として利用す
ることにした。
【0036】図10は解析に用いた境界要素法の解析モ
デルである。図9の溶接残留応力分布がほぼ対象である
とみなせることから、全体の1/4(右上の部分)をモ
デル化した。この解析モデルは、62個の線形境界要素
と16個の線形内部セルで構成してある。内部セルは固
有ひずみを考慮するために設けたものであり、そのため
溶接金属近傍にのみ設定した。
【0037】本解析では、図9(a)のスリットに沿う
残留応力分布を既知量として、固有ひずみ分布を推定
し、その固有ひずみ分布から得られる応力分布を図9
(b)と比較することで、本発明になる残留応力解析方
法の有効性を実証する。この際、図9(a)の応力分布
のうち、x≧0での応力(10点)を内挿して、図10
の解析モデルの節点に対応する19点での応力を計算
し、これを実測値とした。
【0038】図11は解析に用いた4種類の固有ひずみ
分布であり、この固有ひずみ分布パターンをxおよびy
方向の固有ひずみε・x 、ε・y のそれぞれに適用し
た。したがって、本解析における未知量はε・x 、ε・
y のそれぞれに対する図11の固有ひずみ分布のパター
ンの絶対値であるため、未知量の数は8となる、つま
り、この8個の未知量を19点でのσx とσy から重回
帰分析により推定することになる。
【0039】図9(a)に示したx軸上の応力分布σx
とσy を既知量として重回帰により推定した固有ひずみ
ε・x 、ε・y の分布を図12に示す。また、この時の
x軸上の応力分布のあてはめ性を図13に示す。σx
σy ともに実測値と予測値はよく対応しており、十分な
当てはめ性が重回帰分析の結果として得られていること
がわかる。
【0040】次に図13の固有ひずみ分布を用いた解析
で予測したy軸上の応力分布を図14に示す。図14か
らわかるように本発明になる残留応力の測定方法で予測
したy軸上の応力分布は実測値と良好な対応を示してお
り、この結果から本発明の有効性が実証できた。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、物体の表面で測定した
限定した数の残留応力分布から、対象物全体の残留応力
分布を精度よく求めることができる。そのため、工学的
に重要な残留応力の任意点での値および分布を簡便かつ
高精度に推定することができるという工業上の大きな利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明になる残留応力測定方法を示す
フロー図である。
【図2】、
【図3】、
【図4】、
【図5】、
【図6】、
【図7】、
【図8】、
【図9】、
【図10】、
【図11】、
【図12】、
【図13】および
【図14】図2から図14は、本発明の説明図である。
【図15】、
【図16】、
【図17】、
【図18】、
【図19】、
【図20】、
【図21】、
【図22】、
【図23】、
【図24】および
【図25】図15から図25は、従来技術の説明図であ
る。
【図26】図26は、境界要素法の解析モデルを示す図
である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象とする機器の全体または一部の残留
    応力を数値解析手法を使って測定する方法において、測
    定対象部を境界要素法解析モデルで表現する工程と、測
    定対象部の表面応力分布を表わすq個の応力σij(k)
    (k=1〜q)を測定する工程と、上記測定値を既知量
    としてm種類の固有ひずみの分布パターンεi (i=1
    〜m)を仮定する工程と、それぞれの仮定した固有ひず
    み分布パターンに対応するm種類の応力分布パターンσ
    ij(ki)(k=1〜q、i=1〜m、q>m)を境界
    要素法により算出する工程と、算出したm種類の応力分
    布パターンを用いて次式(本明細書中(7)式) S(合成)=x1 σ1 +x2 σ2 +x3 σ3 + … +
    m σm の応力分布Sが前記q個の応力測定値に一致するように
    前記式の係数を統計処理の重回帰分析により算出する工
    程と、算出したこれら係数を用いて次式(本明細書中
    (8)式) ε(推定)=x1 ε1 +x2 ε2 +x3 ε3 + … +
    m εm の固有ひずみ分布εを計算し、この固有ひずみ分布を用
    いて境界要素法により前記解析モデル全体の応力分布を
    算出することを特徴とする残留応力の測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、測定対象部表面応力
    の測定値を既知量とした固有ひずみ分布の仮定におい
    て、固有ひずみ分布を1つ以上の台形状の固有ひずみ分
    布の組合せとして表現することを特徴とする残留応力の
    測定方法。
  3. 【請求項3】 対象とする機器の全体または一部の残留
    応力を数値解析手法を使って測定する方法において、測
    定対象部を境界要素法解析モデルで表現する工程と、該
    解析モデルで表わされた測定対象部内の表面応力分布を
    表わす複数個の応力σij(k)(k=1〜p)を測定す
    る工程と、測定した上記応力測定値を用いて内挿または
    最小2乗近似化することにより測定応力値を増加させq
    個とする工程と、m種類の固有ひずみ分布パターンεi
    を仮定する工程と、それぞれの仮定した固有ひずみパタ
    ーンに対応するm種類の応力分布パターンσijを境界要
    素法により算出する工程と、算出したm種類の応力分布
    パターンを用いて次式(本明細書(7)式) S(合成)=x1 σ1 +x2 σ2 +x3 σ3 + … +
    m σm の応力分布Sが前記増加後の応力測定値に一致するよう
    に前記式の係数を統計処理の重回帰分析により算出する
    工程と、算出したこれら係数を用いて次式(本明細書中
    の(8)式) ε(推定)=x1 ε1 +x2 ε2 +x3 ε3 + … +
    m εm の固有ひずみ分布εを計算し、この固有ひずみ分布を用
    いて境界要素法により前記解析モデル全体の応力分布を
    算出することを特徴とする残留応力の測定方法。
  4. 【請求項4】 解析対象物内の複数点について残留応力
    を実測し、この実測値をベースとして数値解析により対
    象物内の残りの部分についての残留応力を測定する方法
    において、解析対象物に対する境界要素法解析モデルを
    作成し、対象物表面の複数点(q個)について残留応力
    を実測し、対象物内の残留ひずみ分布パターンεi (i
    =1〜m)を仮定し、解析モデルについて境界要素法を
    適用して残留ひずみ分布パターンεi に対応する応力分
    布パターンsi (i=1〜m、q>m)を求め、残留応
    力の実測点の応力Sが S=x1 1 +x2 2 +x3 3 +……xm m となる係数x1 、x2 、……xm を決定し、ついでこの
    係数を使って残留ひずみεを ε=x1 ε1 +x2 ε2 +……xm εm で求めた残留ひずみ分布εを用いて境界要素法により解
    析対象物内の応力分布を求めることを特徴とする残留応
    力の測定方法。
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