JPH0522246Y2 - - Google Patents

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JPH0522246Y2
JPH0522246Y2 JP2842587U JP2842587U JPH0522246Y2 JP H0522246 Y2 JPH0522246 Y2 JP H0522246Y2 JP 2842587 U JP2842587 U JP 2842587U JP 2842587 U JP2842587 U JP 2842587U JP H0522246 Y2 JPH0522246 Y2 JP H0522246Y2
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gas
demister
mist
chamber
casing
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  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、気液二相流におけるガス中に含まれ
ているミストを分離するミストセパレータに関す
るものである。
(従来の技術) 従来より、冷媒ガス中のオイルミストを分離す
るミストセパレータとしては、密閉形のケーシン
グ内に衝突板を設け、入口管よりオイルミストを
含む冷媒ガスを上記衝突板に衝突させ、該衝突板
で捕集したオイルミストを下部に滴下させてドレ
ン管等より排出する一方、オイルミストが除去さ
れた冷媒ガスを出口管より流出させるようにした
ものがある。
しかし、上記衝突板式ミストセパレータでは、
ガス中に含まれるミスト量が多くそのミストが凝
集して粗大化した場合、ガス流速が高いと粗大化
したミストが衝突板に衝突した際、再び微粒化
し、衝突板に捕集されることなく、ガス中に再飛
散してガスの流れと共に出口管より流出し、分離
効率が低下するという問題があつた。
このため、ガス流速を下げて衝突板に衝突する
粗大なミストを再微粒化させないようにすること
も考えられるが、そうすると衝突効果が低下する
ため、捕集されるミスト量が少なくなり、ミスト
捕集効率が低下するという問題があつた。一方、
衝突板に代えてデミスタを設けるようにしたミス
トセパレータもあるが、その場合、ガスもデミス
タ内を透過させるので、微粒なミストがガスと共
に流出し、分離効率が低いという問題があつた。
これらの問題を解消するため、実開昭61−
106324号公報では、上記衝突板式のミストセパレ
ータにおいて、衝突板と入口管との間にデミスタ
を設けたものが挙げられている。先ず、ミストを
含むガスをデミスタ内へ通過させ、粗大なミスト
を初段のデミスタで捕集した後、透過した微粒な
ミストを含むガスを後段の衝突板に衝突させてミ
ストを捕集し、ガスのみを出口管より流出させる
ようにしている。
このものでは、ガス中のミストを大きさ別に分
け、粗大なミストをデミスタで分離して捕集する
ようにしているので、粗大なミストが衝突板で再
微粒化されガス中に飛散されるようなことはなく
上記問題は解消される。
(考案が解決しようとする問題点) しかるに、上記従来のものでは、デミスタ及び
衝突板の二段式にしたため、使用する部材が多く
なるという問題がある。しかも、ガスをデミスタ
に透過させた上で衝突板に衝突させるため、デミ
スタでのガスの通気抵抗が大きく、圧力損失が大
きくなつてガス流出量が低下するという問題があ
る。
そこで、本考案の目的とするところは、デミス
タにミストを含むガスを噴出せしめて衝突させ、
該ミストをその大きい慣性力でデミスタ内に浸透
させて分離すると同時に、慣性力の小さいカスを
デミスタで反転させることにより、少ない部材で
粗大なミストの再飛散を防止して分離効率の向上
を図ると共に、ガスの圧力損失を回避してガス流
出量を確保しようとすることにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的の達成のため、本考案の解決手段は、
ガス中よりミストを分離するミストセパレータ1
として、密閉状のケーシング2内に、該ケーシン
グ2内を上下にガス室4と凝集液室5とに区画す
る遮蔽板3を設ける。また、該遮蔽板3に上記両
室4,5を連通する開口3cを設け、この開口3
cにデミスタ8を装着する。一方、ケーシング2
に、一端がガス室4において上記デミスタ8上面
に近接対向して開口し該デミスタ8に向けてミス
トを含むガスを噴射する入口管9を設けると共
に、ガス室4内のガスを外部へ流出させる出口管
10を設ける。また更に凝集液室5内の凝集室を
外部へ排出するドレン管11を設ける。そして、
上記ミストを含むガスを上記入口管9よりデミス
タ8に噴射衝突させ、ミストをその大きい慣性力
によりデミスタ8内に浸透させて分離すると共
に、慣性力の小さいガスをデミスタ8で反転させ
る構成としたものである。
(作用) 上記構成により、本考案では、ミストを含むガ
スが、入口管9よりデミスタ8に噴射され、デミ
スタ8に高速で衝突する。そして、ガス中のミス
トはデミスタ8との衝突の際、ミストの比重がガ
スに比べて大きく慣性力が大きいことから、デミ
スタ8内に浸透して効果的に捕集される。特に、
粗大化したミストはその慣性力がより大きく、微
粒化することなく一層効果的に捕集される。捕集
されたミストは凝集しながらデミスタ8内を透過
した後、自然落下してケーシング2下部の凝集液
室5内に有効に蓄えられてドレン管11より外部
に排出される。
一方、ガスはデミスタ8との衝突の際、比重が
小さいことから慣性力が小さく流れを反転するの
で、上述の如くミストが確実に分離除去されるこ
とになる。しかもデミスタ8を透過しないので圧
力損失を生ずることなくガス室4より出口管10
を介して流出し、十分なガス流出量が確保され
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は、圧縮機より吐出された冷媒ガス中に
含まれるオイルミストを分離するためのオイルミ
ストセパレータ1に適用した実施例を示す。該オ
イルミストセパレータ1のケーシング2は縦長の
密閉円筒状に形成され、該ケーシング2内の中央
よりやや下側には遮蔽板3が設けられ、該遮蔽板
3によりケーシング2内を仕切り、上部にガス室
4が、下部にオイル室5が区画形成されてオイル
室5にオイル7が蓄えられるように成つている。
上記遮蔽板3は、周縁端がケーシング2の円筒側
壁2aに連接され、該円筒側壁2aよりケーシン
グ2の中央側へ斜め下方に述びるテーパ状の遮蔽
部3aと、該遮蔽部3aの内端より連続して下方
に延びる円筒部3bとから成り、この遮蔽板3の
円筒部3bの内周面で上記ガス室4とオイル室5
とを連通する開口3cが形成されている。この開
口3cには細い針金を密集状に成形した円柱状の
デミスタ8が嵌挿され、その外周面を上記遮蔽板
3の円筒部3bの内周面に固着させ、上面及び下
面が水平になるようケーシング2内の中央に配置
されている。
一方、ケーシング2の中央上部には、上下方向
に真直ぐ延びる入口管9が貫通して設けられ、該
入口管9の下端はガス室4側である上記デミスタ
8上面に接近対向して開口されている。そして、
この入口管9によりオイルミストを含む冷媒ガス
を、ガス室4内においてデミスタ8の上方近傍よ
り噴射せしめ、デミスタ8に高速で衝突させてい
る。この衝突により冷媒ガス中のオイルミストは
冷媒ガスに比して比重が大きく慣性力が大きいの
で、再飛散することなくデミスタ8内に効果的に
浸透して捕集される。一方、冷媒ガスはその比重
が小さいので慣性力が小さくデミスタ8を透過せ
ずに反転することになり、冷媒ガス中よりオイル
ミストが分離されるように構成されている。
更にケーシング2の上部には、オイルミストが
除去されたガス室4の冷媒ガスを外部へ流出させ
るための出口管10が貫通して設けられ、該出口
管10の下端はガス室4の上部近傍で開口されて
いる。またケーシング2のオイル室5底部には、
デミスタ8を透過して回収されたオイル室5のオ
イル7を外部へ排出するためのドレン管11が連
接されて設けられている。
次に、このオイルミストセパレータ1による冷
媒ガス中のオイルミストの分離動作を説明する
に、先ずガス室4側の入口管9よりオイルミスト
を含む冷媒ガスが、デミスタ8の上方近傍より該
デミスタ8の上面に高速で噴射される。噴射され
た冷媒ガス中のオイルミストは冷媒ガスに比べて
比重が大きく慣性力が大きいため、第2図の鎖線
矢印が示すようにデミスタ8に浸透して効果的に
捕集される。その際、たとえオイルミスト中に粗
大化したものがあつたとしても、その慣性力がよ
り大きいので従来の衝突板との衝突時のように微
粒化することなく有効に捕集される。そして、そ
の捕集されたオイルミストは凝集しながらデミス
タ8内を重力で透過して下方へ移動し、デミスタ
8の下面より落下して、下部のオイル室5に蓄え
られた後、ドレン管11より外部へ排出される。
一方、デミスタ8に噴射された冷媒ガスは、比
重が小さいことからその慣性力が小さく、オイル
ミストのようにデミスタ8内に浸透せず、デミス
タ8の上面で第2図に実線に示すように、その流
れを反転することになる。そしてこの反転により
冷媒ガス中からオイルミストが確実に分離される
ことになる。また、この冷媒ガスはデミスタ8を
透過しないので圧力損失を生じることがなく、遮
蔽板3の遮蔽部3a上に沿つてガス室4上部に移
動し、ケーシング2上部近傍に開口した出口管1
0より有効に外部へ流出する。
したがつて、本実施例によれば、冷媒ガス中の
オイルミストをその慣性力が冷媒ガスに比べて大
きいことを利用してデミスタ8に捕集するように
したので、たとえオイルミスト中に粗大化したも
のがあつたとしても、従来のような再飛散を有効
に防止できる。また、デミスタ8との衝突によ
り、冷媒ガスをその比重が小さいことを利用して
流れを反転させたので、上記オイルミストのデミ
スタ8への浸透と相補つて冷媒ガス中よりオイル
ミストが確実に分離され、分離効率を一層向上さ
せることができ、しかも圧力損失がなく、ガス流
出量を十分に確保することができる。
(考案の効果) 以上の如く、本考案によれば、デミスタにミス
トを含むガスを噴射せしめて衝突させ、ミストだ
けをその大きい慣性力でデミスタに透過させて分
離するようにしたので、たとえガス中に粗大化し
たミストがあつたとしても、ミスト捕集効率を低
下させることなく且つ部材を増加することなく粗
大ミストの再微粒化が阻止され、ガス中への再飛
散が有効に防止される。
更にこの場合、ガスをデミスタとの衝突により
その慣性力が小さいことを利用して流れを反転さ
せたため、該ガス中よりミストを確実に分離する
ことができ、分離効率を一層向上させることがで
きる。しかも、ガスをデミスタに透過させないか
ら、ガスの圧力損失が有効に回避され、ガス流出
量を十分に確保することができるという実用上優
れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はオイル
ミストセパレータの縦断側面図、第2図は第1図
の要部拡大図である。 1……オイルミストセパレータ、2……ケーシ
ング、3……遮蔽板、3c……開口、4……ガス
室、5……オイル室、8……デミスタ、9……入
口管、10……出口管、11……ドレン管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ガス中よりミストを分離するミストセパレータ
    1であつて、密閉ケーシング2と、該ケーシング
    2内を上下にガス室4と凝集液室5とに区画する
    と共に、両室4,5を連通する開口3cを備えた
    遮蔽板3と、該遮蔽板3の開口3cに装着された
    デミスタ8と、一端がガス室4においてデミスタ
    8の上面に近接対向して開口し、ミストを含むガ
    スをデミスタ8に向けて噴射する入口管9と、ガ
    ス室4内のガスを外部へ流出させる出口管10
    と、上記凝集液室5内の凝集液を外部へ排水する
    ドレン管11とを備え、上記ミストを含むガスを
    上記入口管9よりデミスタ8に噴射衝突させて該
    ミストを慣性力によりデミスタ8内に浸透させる
    一方、慣性力の小さいガスをデミスタ8で反転さ
    せるように構成されていることを特徴とするミス
    トセパレータ。
JP2842587U 1987-02-27 1987-02-27 Expired - Lifetime JPH0522246Y2 (ja)

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JPS63136718U JPS63136718U (ja) 1988-09-08
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