JPH05222289A - 静電散逸性ポリマー組成物 - Google Patents

静電散逸性ポリマー組成物

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JPH05222289A
JPH05222289A JP4160652A JP16065292A JPH05222289A JP H05222289 A JPH05222289 A JP H05222289A JP 4160652 A JP4160652 A JP 4160652A JP 16065292 A JP16065292 A JP 16065292A JP H05222289 A JPH05222289 A JP H05222289A
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glycol
polyurethane
base polymer
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Edmond G Kolycheck
ジョージ コーリチェック エドモンド
Elaine A Mertzel
アンドレイ マーツェル イレイン
Francis Ryan Sullivan
ライアン サリバン フランシス
Gary F Wilson
フランクリン ウィルソン ゲイリー
Timothy E Fahey
エドワード ファヘイ ティモシー
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電散逸ポリマー組成物を提供する。 【構成】 a)約200 〜約10,000の平均分子量を有しかつ
繰り返しエチレンエーテルユニットを含み、その数が約
11〜約115 であるポリエチレングリコール、 b)芳香族もしくは環式脂肪族ジイソシアネートである非
ヒンダードジイソシアネート、 c)2〜6個の炭素原子を有する非エーテルグリコールを
含みかつ1級アルコール基のみ含む脂肪族連鎖延長剤グ
リコール、 の反応生成物を含み、ベースポリマーと混合されている
静電散逸ポリマー組成物であって、前記ベースポリマー
が、ポリウレタン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポ
リオレフィン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレ
ンエーテル、ポリアセタール及びスチレンポリマー、並
びにこれらのブレンド及びコポリマーからばる群より選
ばれる1種以上のポリマーであり、ただし前記静電散逸
(ESD) 剤と前記ベースポリマーが同一でない組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】第一の実施態様において、本発明は、ジイ
ソシアネートと反応し静電散逸特性を有する高分子量ポ
リマー材料を形成する低分子量ポリエーテルオリゴマー
をベースとする新規静電散逸性添加剤に関する。
【0002】本発明の実施態様において、新規組成物が
この添加剤を用いて形成され、静電散逸性添加剤とポリ
ウレタン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリオレフ
ィン、及びスチレンポリマー及びコポリマーとのブレン
ドをベースとしている。この組成物は所望によりガラス
ビーズ、球、もしくは繊維を1種以上含む相乗剤を含
む。
【0003】ほとんどのプラスチックの表面上の静電気
の形成及び滞留は公知である。プラスチック材料は低い
導電性のため静電気が蓄積する傾向が高い。熱可塑性フ
ィルムのシート上の静電気の存在は、例えばシートの互
いの接着をおこし、その後の加工のためのその分離を困
難にする。さらに、静電気の存在はプラスチックバッグ
内の物品へのほこりの接着を引き起こす。
【0004】エレクトロニクス産業においてマイクロエ
レクトロニクスデバイスの複雑さ及び感度が増し、静電
放電の抑制に関心が持たれている。低電圧放電でさえ敏
感なデバイスにひどいダメージを与える。特に導電性材
料の組立て環境において静電気付着及び散逸の調節が必
要とされている。また、電子デバイス及び装置を保存、
輸送、保護、もしくは支えるための導電性ポリマー材料
から製造される静電防止包装、運搬箱、及びカバーが必
要である。
【0005】製造もしくは使用の間プラスチック上に蓄
積する静電気の付着の防止は、種々の静電散逸(ES
D)材料の使用により行われてきた。この材料は、製造
後製品上に噴霧もしくは浸漬コートされるコーティング
として塗布されるが、この方法は通常、一時的溶液を形
成する。又は加工の間にこの材料をポリマーに加え、そ
れによってより高い特性を与える。しかし、種々のポリ
マーへのこの低分子量静電散逸材料(帯電防止剤)の混
入には制限がある。例えば、従来の加工の間必要な高温
の間、多くの帯電防止剤は高温に耐えることができず、
ダメージをうけもしくは破壊され、それによりそのES
D特性に関し役に立たなくなる。また、多くの高分子量
ESD剤は用いられるベースポリマーと混和せず、屈折
率が役0.02以上異なる場合、組成物の透明度がかなり低
下する。この組成物は透明用途には許容されない。例え
ば、分散相粒度が0.1 ミクロン以上である不混和性ブレ
ンドにおいて、添加剤とベースポリマーの間の屈折率の
差が小さいほどこの混合物より製造された製品の透明度
は大きくなる。
【0006】多くの帯電防止剤はカチオンもしくはアニ
オンのいずれかである。これはプラスチック、特にPV
Cの分解を引き起こす傾向があり、変色もしくは物理特
性の低下を起こす。他の帯電防止剤は、ベースポリマー
よりかなり低い分子量を有する。しばしばこの低分子量
帯電防止剤は望ましくない滑性を有し、ポリマーへの混
入が困難である。ポリマーへの低分子量帯電防止剤の混
入は、低分子量帯電防止剤が加工の間プラスチックの表
面に移動するためしばしばベースプラスチックの流動性
を低下させ、そして金型の表面にコーティングを付着さ
せ、製品の表面仕上げを破壊する可能性がある。逆の場
合、製品の表面は全く油状であり、大理石状である。さ
らに、低分子量EDS剤は、蒸発のためしばしばそのE
DS能を失い、望ましくない臭気を発生し、そして製品
の表面の亀裂もしくはひび割れを促進する傾向がある。
【0007】公知の低分子量帯電防止剤の1つはエチレ
ンオキシドのホモポリマーもしくはコポリマーオリゴマ
ーである。通常、帯電防止剤としてのエチレンオキシド
の低分子量ポリマーもしくはポリエーテルの使用は、上
記滑性、表面問題、もしくはESD特性の損失に関する
問題により制限される。さらに、この低分子量ポリマー
はベースポリマーより容易に抽出もしくははがされ、そ
れにより静電散逸特性は失われる。
【0008】従来、高分子量静電散逸剤の多くの例があ
る。通常、この添加剤はエチレンオキシド、又はプロピ
レンオキシド、エピクロロヒドリン、グリシジルエーテ
ル等のようなその誘導体の高分子量ポリマーであった。
この添加剤は上記問題を克服するため高分子量材料であ
る必要があった。しかし、従来のESD添加剤は高い曇
り値を有する製品を形成し、従ってある最終用途に対し
ては十分な透明度ではなかった。
【0009】本発明以前は、帯電防止剤としての低分子
量ポリエーテルオリゴマーの利用は、この低分子量オリ
ゴマーにはブルーミングのような問題があるので実際的
ではなかった。
【0010】第一の実施態様において、本発明は、静電
散逸特性を有する連鎖延長されたポリマーに関する。こ
の連鎖延長されたポリマーは、連鎖延長剤と反応し有効
な添加剤を与える低分子量ポリエーテルより形成され
る。連鎖延長されていない多くのこの低分子量市販入手
可能なポリエーテル材料は、ベースポリマーに対する否
定的効果のため帯電防止剤として有効でない。
【0011】この低分子量ポリエーテル材料は、連鎖延
長用のサイトとして作用できる官能基を有する。好まし
い形状において、ポリエーテルは2個の官能基を有す
る。低分子量ポリエーテルが連鎖延長剤(すなわちジイ
ソシアネート)と反応した場合、得られるポリマーが高
分子量を有することがわかった。本発明の連鎖延長され
たポリマーは、ポリエーテルオリゴマーの分子量又は連
鎖延長剤、すなわちジイソシアネートの特性を変えるこ
とにより改良され、物理、電気、もしくは光学特性は特
定の用途用に調整される。例えば、ESDポリマーの屈
折率はベースポリマーの屈折率に一致され、それによっ
て透明な組成物が得られる。さらに、本発明の連鎖延長
されたポリマーの特性は改良剤(すなわちジオール)の
添加により変えられる。
【0012】新しい実施態様において、本発明はベース
ポリマーと混合された有効量の連鎖延長されたポリマー
を含む静電散逸性ポリマーブレンドに関する。このベー
スポリマーは、ポリウレタン、ポリアミド、ポリカーボ
ネート、ポリオレフィン及びポリスチレン(スチレンの
コポリマーを含む)を含む群より選ばれる。このベース
ポリマーはまた、前記の1種以上とESD剤とのブレン
ドを含む。さらに、ブレンド組成物のESD特性を改良
するため相乗剤としてこのブレンド組成物にガラスビー
ズ、中空ガラス球、もしくはポリ塩化ビニルを加えてよ
い。連鎖延長されたポリマーは、ポリマー組成物中のベ
ースポリマー100 重量部あたり約3〜約100重量部の範
囲において静電散逸剤として有効である。
【0013】本発明は、(A) 2個の反応性部分を有しか
つ約200 〜約10,000の平均分子量を有し、下式
【化2】 (上式中、R1 、R2 、R3 、R4 、及びR5 は独立
に、水素、未置換もしくは置換アルキル、アルケニル、
シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、アリー
ルアルキルもしくはアルケニルであり、その置換基はO
6 、SR6 、CN、もしくはハロゲンであり、R6
水素、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニ
ル、アリール、アリールアルキル、アルケニル、もしく
はカルボキシルであり、反応性部分はOH、NH2 、、
もしくはNHR6 であり、nは0、1、2、もしくは4
である)を有する2個以上の共重合性環式エーテルのホ
モポリマーもしくはコポリマーである低分子量ポリエー
テルオリゴマー、(B) 各低分子量ポリエーテルのモルあ
たり約0〜約35モルの改良剤、及び(C) 連鎖延長剤を含
み、低分子量ポリエーテルオリゴマーのモル数プラス改
良剤のモル数の合計のモルあたりの連鎖延長剤のモル数
が約0.95〜約1.06である、静電散逸特性を有する連鎖延
長されたポリマーに関する。好ましい実施態様におい
て、低分子量ポリエーテルオリゴマーのモル数プラス改
良剤のモル数の合計のモルあたりの連鎖延長剤のモル数
は約0.97〜約1.03である。低分子量オリゴマーとは、末
端基分析により測定し、約200 〜約10,000、好ましくは
約500 〜約5000の平均分子量を有するポリエーテルを意
味する。低分子量オリゴマーと連鎖延長剤との反応は10
分あたり0.05〜110gのメルトインデックスを有する連鎖
延長されたポリマーを与える。連鎖延長されたポリマー
の好ましいメルトインデックスは約1.0 〜65g/10分であ
る。通常、このメルトインデックスは190 ℃のバレル温
度及び 8700gのピストン負荷においてASTM D-1238によ
り測定される。
【0014】好ましい実施態様において、用いられる低
分子量オリゴマーは下式
【化3】 を有する環式エーテルモノマーのポリマーである。
【0015】より好ましい実施態様において、用いられ
る低分子量オリゴマーは、R1 、R 2 及びR3 が水素で
あり、R4 がH、CH3 、もしくはCH2 Xであり、X
はハロゲン、OR6 、NR6 7 もしくはCOOR6
あり、R6 及びR7 は前記規定と同じである環式エーテ
ルモノマーのポリマーである。最も好ましい環式エーテ
ルはエチレンオキシドである。
【0016】他の実施態様において、低分子量ポリエー
テルオリゴマーはエチレンオキシドもしくはエチレンイ
ミンにより末端キャップされ、それにより2つの主要な
部分を有するオリゴマーを与える。
【0017】アルキル基は1〜6個の炭素原子を有し、
直鎖もしくは分枝鎖であってよく、そして未置換もしく
は置換していてよい。アルケニル基は1〜6個の炭素原
子を有し、直鎖もしくは分枝鎖であってよく、1もしく
は2個の二重結合を有し、そして未置換もしくは置換し
ていてよい。
【0018】シクロアルキル及びシクロアルケニル基は
3〜6個の環炭素原子及び1〜3個の環を有する。シク
ロアルケニル基は1又は2個の二重結合を有する。アリ
ール基は6〜10個の環炭素原子及び1もしくは2個の
環を有する。
【0019】有効なポリエーテルオリゴマーは下式
【化4】 (上式中、x+1は繰り返しエーテルユニットの数であ
り、各Mは反応性部分であり、nは0、1、2、もしく
は4であり、R1 、R2 、R3 、R4 、及びR5は前記
規定と同じである)を有する線状ポリマーである。最も
一般的なMはOH基である。本発明において、x+1は
少なくとも4であり、4〜約250 である。分子量を基準
として、ポリエーテルオリゴマーの有効な範囲は約200
〜10,000、好ましくは約500 〜5000の平均分子量を有す
る。より好ましいオリゴマーはポリエチレングリコール
である。本発明において有効な市販入手可能なポリエチ
レングリコールは、ポリエチレングリコール600 、ポリ
エチレングリコール1450、及びポリエチレングリコール
4000と呼ばれる。
【0020】ポリエーテルオリゴマーは2種以上の共重
合性モノマーのホモポリマーもしくはコポリマーであっ
てよい。モノマーの例はエチレンオキシド、プロピレン
オキシド、1,2−ブチレンオキシド、エピクロロヒド
リン、アリルグリシジルエーテル、n−ブチルグリシジ
ルエーテル、グリシジルメタクリレート、2−エチルヘ
キシルグリシジルエーテル、テトラヒドロフラン、又は
スチレンオキシドである。
【0021】本発明はまた、有効量の連鎖延長されたポ
リマー及びベースポリマーもしくはベースポリマーブレ
ンドを含む静電散逸性ポリマー組成物に関する。連鎖延
長されたポリマーは、ベースポリマーもしくはポリマー
ブレンド100 重量部あたり約3〜約100 重量部で静電散
逸剤として有効である。好ましい形状において、この組
成物は、ベースポリマーもしくはベースポリマーブレン
ド100 重量部あたり約5〜約35重量部の連鎖延長された
ポリマーを有する。
【0022】高度の透明度を有する静電散逸性材料には
多くの用途がある。透明な材料に必要なことは、試験片
の厚さによってきまる。通常、透明な用途に対し、ポリ
マー組成物の成分の屈折率は約0.01〜約0.1 である。好
ましい形状において、屈折率の差は約0.02である。通
常、2つの材料の間の屈折率の差が0.02以上異なる場
合、組成物の透明度はかなり低下する。屈折率は約0.5m
m 以下の厚さを有するフィルム及び標準装置のナトリウ
ムDラインを用いて測定される。
【0023】連鎖延長されたポリマー内のポリエーテル
オリゴマーの割合を変えることによりポリマーの屈折率
が変化することがわかった。組成物の透明度はまた、組
成物中のESD添加剤の量によってもきまる。好ましい
組成物において、連鎖延長されたポリマーとベースポリ
マーブレンドの間の屈折率の差は0.02以下である。
【0024】本発明はまた、ポリ塩化ビニル及び有効量
の静電散逸添加剤を含む透明な塩化ビニル組成物に関
し、この組成物は以下の電気特性を有する。 (a) ASTM D-257により測定し、約1×1014ohms/sq 未満
の表面抵抗率、又は (b) ASTM D-257により測定し、約1×1014ohms-cm 未満
の体積抵抗率 透明度は以下のようにして測定される。 (i) ASTM D-1003-61により測定し、20ミルのフィルムで
50%以上の光透過率、(ii)Hunterlab model D-54P-5 分
光光度計を用いて測定し、20ミルのフィルムで60%未満
の曇り値率。分光光度計は、Gardner Laboratory Divis
ion, Bethesda, MD より入手した、5及び10の標準値を
有する曇り標準で校正した。
【0025】好ましい実施態様において、表面抵抗率は
約1×1013ohms/sq 未満であり、体積抵抗率は約1×10
13ohms-cm 未満である。最も好ましい実施態様におい
て、組成物の表面抵抗率は約1×1012ohms/sq 未満であ
り、体積抵抗率は約1×1012ohms-cm 未満である。好ま
しい光透過率は、ASTM D-1003-61により測定し、20ミル
のフィルムで70%以上であり、好ましい曇り値は20ミル
のフィルムで30%未満である。最も好ましい光透過率
は、ASTM D-1003-61により測定し、20ミルのフィルムで
80%以上であり、好ましい曇り値は20ミルのフィルムで
20%未満である。表面及び体積抵抗率テストはASTM D25
7 により行う。環状電極で取り囲んだ下部円形電極及び
上部円形電極をアダプターでつなぐ。シートサンプル
(直径3.5 インチ、厚さ1/8 〜1/16インチ)を上部と下
部電極の間に入れ、500 ボルトの電圧を電極の間に加え
た。60秒後、アンプメーターを用いて電流を記録し、表
面抵抗率ohms/sq 又は体積抵抗率ohms-cm にする。Fede
ral Test Method Standard 101B、方法4046.1、"Electr
ostatic Properties of Materials" with a Static Dec
ay Meter, model 406C (Electro-Tech Systems, Inc.
製) により静電減衰テストが行われ、静電減衰は、接地
した際、材料の表面に現れる公知の電荷を散逸させる材
料の能力のめやすである。厚さ1/8 〜1/16インチを有す
るシートサンプル(3×6 インチ) をFaraday ケージ内の
クランプ電極の間に入れる。試験片の表面に5,000 ボル
トの正電荷を加え、接地した後500 ボルト(最初の値の
10%)又は50ボルト(最初の値の1%)に電荷を散逸さ
せるに必要な時間(秒)を測定する。このテストは状態
調節をしていないサンプル及び48時間15%相対湿度で状
態調節したサンプルで行った。
【0026】ベースポリマーは、ホモポリマーもしくは
コポリマー、例えばポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビ
ニル、スチレンとアクリロニトリルのコポリマー、スチ
レン、アクリロニトリル、及びジエンゴムのターポリマ
ー、アクリレートエラストマーで改質されたアクリロニ
トリルとスチレンのコポリマー、エチレンプロピレンジ
エンモノマーゴムで改質されたアクリロニトリルとスチ
レンのコポリマー、ポリスチレン及びゴム改質耐衝撃性
ポリスチレン、ナイロン、ポリカーボネート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート及び
ポリエーテル−エステルブロックコポリマーを含む熱可
塑性ポリエステル、ポリウレタン、ポリフェニレンオキ
シド、ポリアセタール、ポリメチルメタクリレートであ
る。
【0027】ベースポリマーはさらに1種以上の他のポ
リマー材料、例えば他のベースポリマーと、静電散逸添
加剤又は他の公知の添加剤と共に混合してよい。
【0028】ポリ塩化ビニル、PVC、ビニルポリマ
ー、又はビニルポリマー材料はハロゲン化ビニル及びハ
ロゲン化ビニリデンのホモポリマーもしくはコポリマー
を意味し、CPVCのようなハロゲン化ビニルハリドを
含む。このハロゲン化ビニル及びハロゲン化ビニリデン
の例は塩化ビニル、臭化ビニル、塩化ビニリデン等であ
る。ハロゲン化ビニル及びハロゲン化ビニリデンは互い
に又は少なくとも1個の末端CH2=C<基を有する1種
以上のオレフィン系モノマーと共重合してよい。そのよ
うなオレフィン系モノマーの例は、α,β−オレフィン
系不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル
酸、エチルアクリル酸、α−シアノアクリル酸;アクリ
ル酸のエステル、例えばメチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレート、オクチルアクリレー
ト、シアノエチルアクリレート、ヒドロキシエチルアク
リレート;メタクリル酸のエステル、例えばメチルメタ
クリレート、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレート;ニトリル、例えばアクリロニトリル、
メタクリロニトリル;アクリルアミド、例えばメチルア
クリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−ブ
チルオキシメチルアクリルアミド;ビニルエステル、例
えばエチルビニルエーテル、クロロエチルビニルエーテ
ル;ビニルケトン;スチレン及びスチレン誘導体、例え
ばα−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレ
ン;ビニルナフタレン、アリル及びビニルクロロアセテ
ート、ビニルアセテート、ビニルピリジン、メチルビニ
ルケトン;ジオレフィン、例えばブタジエン、イソプレ
ン、クロロプレン;及び当業者に公知のタイプの他の重
合性オレフィン系モノマーである。
【0029】本発明は特に、塩化ビニルもしくは塩化ビ
ニリデン単独または組合せとモノマー混合物の重量を基
準として約20重量%までの1種以上の重合性オレフィン
系モノマーの混合物との重合により製造されるホモポリ
マー及びコポリマーに適用可能である。あるコポリマー
は製品の透明度を低下させる傾向にあるので、コポリマ
ー内のコモノマー量は最小にすべきである。最も好まし
いビニルポリマー、又は樹脂は、塊もしくは懸濁重合法
により製造されるポリ塩化ビニル(PVC)ホモポリマ
ーである。本発明の製品は懸濁、塊、乳化もしくは溶液
重合法により製造される樹脂より製造される。
【0030】本発明により、低分子量ポリエーテルオリ
ゴマー中間体及び非ヒンダードジイソシアネートは、約
100 ℃以上、通常は約120 ℃の温度において、ワンショ
ット重合法で同時に反応され、そこで反応は発熱であ
り、反応温度は約200 〜285 ℃に上昇する。
【0031】この際、ポリエーテルオリゴマーを、ジイ
ソシアネートとの反応の前にグリコール改良剤と混合し
てよい。このグリコール改良剤は、エチレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、ネオペンチルグリコール、ヒドロキノン
ビス(2−ヒドロキシエチル)エーテル、又は2個の反
応性ヒドロキシル基を含む脂肪族もしくは芳香族分子の
ような2〜10個の炭素原子を含むジオール(すなわちグ
リコール)又はジオールの混合物である。好ましいグリ
コール改良剤は1,4−ブタンジオールである。
【0032】通常、用いられるポリエーテルオリゴマー
の各モルあたり、用いられる連鎖延長剤の量は約1.0 モ
ルである。グリコール改良剤を用いる場合、改良剤のモ
ルとポリエーテルオリゴマーのモルの合計は、連鎖延長
剤の1.0 モルあたり約1.0 モルの比である。
【0033】ブレンドをポリイソシアネートもしくはポ
リオールと反応させ、そして改良剤を反応ゾーンに同時
に入れる前に上記ヒドロキシもしくはアミノ末端ポリオ
ールをグリコール改良剤と混合してよい。所望により、
ポリオールをジイソシアネートと反応させ、次いでプレ
ポリマーを改良剤と反応させる。抗酸化剤のような安定
剤を反応の前もしくは反応の間に加えてよい。
【0034】グリコール改良剤の量は、低分子量ポリエ
ーテルオリゴマーのモルあたり約0〜約35モル、望まし
くは約0〜約20モルである。通常、低分子量ポリエーテ
ルオリゴマーのモル数プラス改良剤のモル数の合計あた
りのジイソシアネートのモル数は約0.95〜約1.06、好ま
しくは約0.97〜約1.03である。
【0035】他の方法において、2種以上のオリゴマー
を連鎖延長剤と反応させオリゴマー二量体もしくは三量
体を与えてよい。次いでこの二量体もしくは三量体を同
様の条件において連鎖延長し、高分子量ポリマーを形成
する。この方法は異なる連鎖延長剤基を有する高分子量
の連鎖延長されたポリマーの製造に用いてよい。
【0036】従来の連鎖延長剤は、ポリエーテルの反応
性部分と反応する2個の官能基(反応性サイト)を有す
る分子である。
【0037】反応性部分は典型的には、通常の合成の結
果としてポリエーテルオリゴマーの末端に生ずるが、反
応性部分は末端以外の位置にあってもよい。通常、これ
はヒドロキシル基であるが、この基は連鎖延長剤上の他
の官能基と反応する他の反応性基により置換されていて
もよい。本発明に対し最も有効な反応性基はOH、NH
2 及びNHR6 である。好ましい形状において、反応性
部分はOH、NH2 又はNHR6 であり1級炭素原子上
にある。最も好ましい反応性部分はOHである。
【0038】連鎖延長剤の例は、有機二酸、酸誘導体、
例えばジエステル、ジアシルハリド、ジイソシアネート
もしくはポリエーテルオリゴマー部分と反応できる他の
二官能性分子又はオリゴマーである。有効な二酸誘導体
の例はカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、琥珀酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、セバシン酸、フタル
酸等のジエチルもしくはジメチルエステルである。本発
明においてゆうこうなアシルハリドは、カルボン酸、シ
ュウ酸、マロン酸、琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、
ピメリン酸、セバシン酸、フタル酸等の塩化アシルであ
る。
【0039】脂肪族もしくは芳香族のあらゆる従来のジ
イソシアネートを用いてよい。好ましい実施態様におい
て、ジイソシアネートが用いられる連鎖延長剤である。
好適なジイソシアネートは、例えば、1,4−ジイソシ
アネート(PPDI)、4,4’−メチレンビス(フェ
ニルイソシアネート)(MDI)、4,4’−メチレン
ビス(3−メトキシフェニルイソシアネート)、1,5
−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トルエンジ
イソシアネート(TDI)、m−キシレンジイソシアネ
ート(XDI)、1,4−シクロヘキシルジイソシアネ
ート(CHDI)、1,10−ジイソシアナトナフチレ
ン、及び4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソ
シアネート)(H12MDI)を含む。最も好ましいジイ
ソシアネートはMDIである。
【0040】本発明は、ベースポリマーに有効量の連鎖
延長されたポリマーを加え、ポリマーを混合し静電散逸
性組成物を形成する工程を含む、静電散逸性ポリマー組
成物の製造方法を含む。本発明の組成物は種々の用途に
有効である。ある例は、チューブ、紙トレー、床タイ
ル、機械外被、輸送瓶、及び高分子フィルムである。
【0041】本発明の組成物に種々の従来の添加剤を用
いてよい。従って、ポリマーにおいて通常用いられる熱
安定剤、滑剤、熱変形添加剤、耐衝撃性改良剤、難燃
剤、抗酸化剤、UV安定剤、及び加工助剤を含ませてよ
い。さらに、当業者に公知のもののような可塑剤も用い
てよい。種々の充填剤及び顔料も従来の量で用いてよ
い。必要な添加剤、充填剤及び/又は顔料の量及びタイ
プは当業者に公知である。
【0042】実施例 本発明を実施例により説明する。この例は本発明の範囲
を限定するものではない。上記詳細な説明と共に、この
例は本発明をさらに理解させ、本発明の好ましい実施態
様を示す。
【0043】以下の例 No.1〜5は連鎖延長されたポリ
マーの製造を説明する。例6は連鎖延長されたポリマー
とベースポリマーの混合法を説明する。残りの例 No.7
〜10は、製造された種々の組成物、テストの結果、すな
わち電気及び光学特性の測定値を説明する。
【0044】以下に記載の例はポリ塩化ビニルに最適で
ある。さらなる実験により、あらゆるベースポリマーシ
ステムに有効な連鎖延長されたポリマーを適合させるこ
とが可能である。
【0045】例1 末端基分析により測定し、603 の分子量を有する0.2 モ
ル(121g)のポリエチレングリコール(Dow E-600)を、標
準高温ランダム溶融重合法により0.201gモル(50.25g)の
4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)
(MDI)と反応させた。重合法は、ポリエーテル及び
MDIを別々に約100 ℃に加熱し、次いでこの成分を混
合することを含む。この反応は発熱であり、約1〜5分
で温度を約200 〜285 ℃に高め、その間粘度の上昇によ
り示されるように重合が起こる。サンプルをプラックに
成形し、物理特性を測定した。このサンプルは4.9 ×10
10ohm-cmの体積抵抗率及び8.7 ×1012ohm/sqの表面抵抗
率を有していた。
【0046】例2 ポリウレタン45 末端基分析により測定し、1450の分子量を有する0.2 モ
ル(290g)のポリエチレングリコール(Dow E-1450) を、
60℃で0.844 モル(76.064g) の1,4−ブタンジオール
と混合した。このブレンドもしくは物理混合物を例1に
記載のようにして標準高温ランダム溶融重合法により1.
044 モル(26.27g)の4,4’−メチレンビス(フェニル
イソシアネート)(MDI)と反応させた。サンプルを
プラックに成形し、物理特性を測定した。このサンプル
は5.4 ×1010ohm-cmの体積抵抗率及び6.0 ×1011ohm/sq
の表面抵抗率を有していた。
【0047】例3 ポリウレタン56 末端基分析により測定し、1390の分子量を有する0.2 モ
ル(278g)のポリエチレングリコール(Dow E-1450) を、
60℃で0.496 モル(44.6g) の1,4−ブタンジオールと
混合した。このブレンドもしくは物理混合物を例1に記
載のようにして標準高温ランダム溶融重合法により0.69
6 モル(174g)の4,4’−メチレンビス(フェニルイソ
シアネート)(MDI)と反応させた。サンプルをプラ
ックに成形し、物理特性を測定した。このサンプルは4.
2 ×1010ohm-cmの体積抵抗率及び1.541 の屈折率を有し
ていた。
【0048】ポリウレタン64 1450の分子量を有する0.4 モル(580g)のポリエチレング
リコール(Dow E-1450) を、60℃で0.667 モル(60g) の
1,4−ブタンジオールと混合した。このブレンドもし
くは物理混合物を例1に記載のようにして標準高温ラン
ダム溶融重合法により1.078 モル(269.5g)の4,4’−
メチレンビス(フェニルイソシアネート)(MDI)と
反応させた。サンプルをプラックに成形し、物理特性を
測定した。このサンプルは3.6 ×109ohm-cm の体積抵抗
率、4.7 ×1010ohm/sqの表面抵抗率及び1.529 の屈折率
を有していた。
【0049】ポリウレタン72 末端基分析により測定し、1420の分子量を有する0.3 モ
ル(426g)のポリエチレングリコール(Dow E-1450) を、
60℃で0.267 モル(24g) の1,4−ブタンジオールと混
合した。このブレンドもしくは物理混合物を例1に記載
のようにして標準高温ランダム溶融重合法により0.564
モル(141g)の4,4’−メチレンビス(フェニルイソシ
アネート)(MDI)と反応させた。サンプルをプラッ
クに成形し、物理特性を測定した。このサンプルは9.5
×109ohm-cm の体積抵抗率及び1.518 の屈折率を有して
いた。
【0050】例6 混合法 A.圧縮成形 Waringブレンダーにおいて、115gのポリ塩化ビニル樹
脂、3.45g の有機錫安定剤、及び約2.0gの抗酸化剤を混
合した。この混合物に23.0g の例2の連鎖延長されたポ
リマー(ポリウレタン45)を加えた。次いでこれを340
〜350 °F において2本ロールミル上で5〜10分間均一
なブレンドに圧延した。この混合物をミルから取り出
し、356 °F で圧縮成形し、均一なプラックを形成し、
電気及び静電減衰を測定した。この例は、ポリ塩化ビニ
ル樹脂中の20phr の連鎖延長されたポリマーを有する配
合物を示す。
【0051】B.射出成形 以下の成分、1557g のポリ塩化ビニル樹脂、47.3g の有
機錫安定剤、31.6g の抗酸化剤及び7.9gの滑剤をHensch
elミキサー内で2〜3分間混合した。次いでこの混合物
を320 〜330 °F の2本ロールミル上にのせ、473.3gの
ポリウレタン45を加え、全体を10〜15分間圧延した。こ
の圧延したシートを粉砕し、次いで370〜395 °F で射
出成形した。この成形したプラックの表面抵抗率は4.8
×1011ohms/sq であり、体積抵抗率は2.6 ×1011ohms-c
m であった。静電減衰の結果を以下の表Iに示す。
【0052】例7 例2の連鎖延長されたポリマー(ポリウレタン45)をプ
ラックに圧縮成形した。次いでこの静電減衰及び体積抵
抗率を測定した。また、数種のブレンド、すなわちPV
C中の異なる量のポリウレタン45を製造し、圧縮成形
し、15%相対湿度で48時間状態調節した後及び状態調節
しないで静電減衰を測定した。この結果を表Iに示す。
プラックの体積抵抗率も測定した。この結果を表IIに示
す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】例8 例2の連鎖延長されたポリマー(ポリウレタン45)を、
例6Aに記載の方法を用いて数種の樹脂、CPVC、A
BS、ポリスチレン、及び塩化ビニル/アクリレートコ
ポリマーと混合した。このブレンドは、ベースポリマー
100 部あたり30重量部のポリウレタン45を含み、ただし
ポリスチレンサンプルはベースポリマー100 部あたり10
0 重量部のポリウレタン45を含む。これらのブレンドを
圧縮成形し、静電減衰時間を測定した。結果を表III に
示す。
【0056】
【表3】
【0057】例9 数種の連鎖延長されたポリマー、ポリウレタン45、ポリ
ウレタン56、ポリウレタン64、及びポリウレタン72(各
々45、56、64及び72パーセントのエチレンオキシドオリ
ゴマーを含む)を製造した。ポリ塩化ビニル及び各ポリ
ウレタンを用い組成物を製造した。このブレンドはPV
C100 部あたり各々のポリウレタンを30重量部含んでい
た。このブレンドを圧縮成形し、静電減衰を測定した。
結果を表IVに示す。
【0058】
【表4】
【0059】例10 ポリ塩化ビニル(PVC)並びに100 部のPVC及び30
部のESD添加剤を含むテストプラックを製造した。比
較されるESD添加剤はポリウレタン45、ポリウレタン
56、及び市販のエチレンオキシド−エピクロロヒドリン
(EO-ECH)コポリマーであった。また、100 部の塩化ビニ
ル/アクリレートコポリマー及び30部のポリウレタン45
のブレンドのテストプラックを製造した。このプラック
を光透過率及び曇り率について比較した。得られた結果
は、2つの材料の屈折率が適合した場合、曇りが低下
し、光透過率が増加することを示す。さらに、この結果
は市販入手可能な帯電防止材料が透明用途に適さないこ
とを示している。光透過率の結果はASTM D-1003 により
測定し、曇り率はHunterlab モデルD-54P-5 分光計を用
いて測定した。結果を表Vに示す。
【0060】
【表5】
【0061】本発明のこの実施態様により、ポリオレフ
ィン及びポリアミドポリマーを含む1種以上のベースポ
リマーと混合されるESD剤として特定のポリウレタン
が記載されている。さらに、1種以上のガラスビーズ、
ガラス球及びポリ塩化ビニルを含む相乗剤を混入するこ
とによりポリウレタンESD剤をベースとするブレンド
組成物が製造される。
【0062】この実施態様のベースポリマー(又はマト
リックスもしくはホストポリマー)は、ESD剤以外の
他のポリウレタン、ポリアミドもしくはナイロン、ポリ
カーボネート、ポリオレフィン、並びにスチレンポリマ
ー及びコポリマーを含む。ポリメチルメタクリレート及
びポリアミドもベースポリマーと混合してよい。これら
のブレンドはベースポリマー100 部あたり約3〜約100
、好ましくは約3〜約80、最も好ましくは約5〜約30
部のESD剤を用いて製造される。
【0063】さらにこのブレンド組成物並びに他のベー
スポリマーを含むブレンド組成物を、ブレンド組成物の
静電散逸特性を改良するためポリ塩化ビニル、ガラス繊
維、ビーズ、もしくは球を含む相乗剤と混合してよい。
この相乗剤はESD剤及びベースポリマーの100 部あた
り約1〜約60、好ましくは約3〜約40、最も好ましくは
約5〜約30部で用いられる。
【0064】本発明のブレンド組成物のベースポリマー
として用いてよいポリウレタンは、前記記載のポリウレ
タンを含む。しかし、「連鎖延長剤」と呼ばれるポウリ
ウレタンのジイソシアネート部分を、ここで「ジイソシ
アネート」又は「ポリイソシアネート」と呼ぶ。「改良
剤」と呼ばれたものを、ここで「ジオール」及び「トリ
オール」又は「連鎖延長剤」と呼ぶ。オリゴマー部分も
「中間体」、すなわち低分子量ポリエーテルジオールと
呼ぶ。
【0065】ベースポリマーに有効なポリウレタンは、
ポリエステル、ポリエーテル、又はポリカーボネートの
反応をベースとするポリウレタンを含むことに注意すべ
きである。
【0066】この実施態様のベースポリマーとして用い
てよいポリウレタンは、過剰のポリイソシアネートを中
間体、例えばヒドロキシル末端ポリエステル、ヒドロキ
シル末端ポリエーテル、又はこれらの混合物、及び1種
以上の連鎖延長剤と反応させることにより製造される。
ヒドロキシル末端ポリエステル中間体は通常約500 〜約
10,000の分子量を有する線状ポリエステルである。この
分子量は末端官能基のアッセイにより決定され、平均分
子量である。このポリマーは(1) 1種以上のグリコール
と1種以上のジカルボン酸もしくは無水物とのエステル
化反応、又は(2) エステル交換反応、すなわち1種以上
のグリコールとジカルボン酸のエステルとの反応により
製造される。多数の末端ヒドロキシル基を有する線状鎖
を得るため、酸に対し1モル以上のグリコールのモル比
が好ましい。
【0067】ポリエステル中間体の形成用の好適な反応
器は、ε−カプロラクトンのような種々のラクトンを用
いそしてジエチレングリコールのような二官能性開始剤
により開始される開環重合を含む。
【0068】所望のポリエステル中間体のジカルボン酸
は、脂肪族、環式脂肪族、芳香族、又はこれらの組合せ
であってよい。単独で又は混合物で用いられる好適なジ
カルボン酸は合計4〜15個の炭素原子を有し、琥珀酸、
グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セ
バシン酸、ドデカン二酸、イソフタル酸、テレフタルシ
クロヘキサンジカルボン酸等を含む。上記ジカルボン酸
の無水物、例えば無水フタル酸、無水テトラヒドロフタ
ル酸等も用いてよい。アジピン酸が好ましい酸である。
反応し所望のポリエステル中間体を形成するグリコール
は脂肪族、芳香族、又はこれらの組合せであり、合計2
〜12個の炭素原子を有し、エチレングリコール、プロピ
レン−1,2−グリコール、1,3−プロパンジオー
ル、ブチレン−1,3−グリコ−ル、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオー
ル、2,2−ジエチレン−1,3−ジオール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール、デカメチレングリコー
ル、ドデカメチレングリコール等を含む。1,4−ブタ
ンジオールが好ましいグリコールである。ポリエーテル
グリコールも用いてよく、ポリテトラメチレンエーテル
グリコール(PTMEG)、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、エチレンオキシド−キャッ
プポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレン/エ
チレンオキシドエーテルグリコール等を含む。そのよう
なポリエーテルグリコールは約 500〜 4,000の分子量を
有する。
【0069】ヒドロキシ末端ポリエーテル中間体は、合
計2〜15個の炭素原子を有するジオールもしくはポリオ
ール、例えば2〜6個の炭素原子を有するアルキレンオ
キシド、典型的にはエチレンオキシドもしくはプロピレ
ンオキシド又はこれらの混合物を含むエーテルと反応さ
れるアルキルジオールもしくはグリコールより得られる
ポリエーテルポリオールである。例えば、ヒドロキシル
官能性ポリエーテルは、まずプロピレングリコールをプ
ロピレンオキシドと反応させ、次いでエチレンオキシド
との反応により製造される。エチレンオキシドより得ら
れる1級ヒドロキシル基は2級ヒドロキシル基より反応
性が高く、従って好ましい。有効な市販のポリエーテル
ポリオールは、エチレングリコールと反応されたエチレ
ンオキシドを含むポリ(エチレングリコール)、プロピ
レングリコールと反応されたプロピレンオキシドを含む
ポリ(プロピレングリコール)、プロピレングリコール
と反応されたプロピレンオキシド及びエチレンオキシド
を含むポリ(プロピレン−エチレングリコール)、テト
ラヒドロフランと反応された水を含むポリ(テトラメチ
レングリコール)(PTMG)、プロピレンオキシドと
反応されたグリセロールを含むグリセロール付加物、プ
ロピレンオキシドと反応されたトリメチロールプロパン
を含むトリメチロールプロパン付加物、プロピレンオキ
シドと反応されたペンタエリトリトールを含むペンタエ
リトリトール付加物、及び同様のヒドロキシル官能性ポ
リエーテルを含む。ポリエーテルポリオールはさらにア
ルキレンオキシドのポリアミド付加物を含み、例えばエ
チレンジアミンとプロピレンオキシドの反応生成物を含
むエチレンジアミン付加物、ジエチレントリアミンとプ
ロピレンオキシドの反応生成物を含むジエチレントリア
ミン付加物、及び同様のポリアミドタイプポリエーテル
ポリオールを含む。種々のポリエーテル中間体は通常、
末端官能基のアッセイにより測定し、約 500〜約10,000
の平均分子量を有する。
【0070】所望のポリウレタンは、連鎖延長剤と共に
ポリイソシアネート、好ましくはジイソシアネートと反
応されるヒドロキシル末端ポリエステルもしくはポリエ
ーテルのような上記中間体より製造される。好適なジイ
ソシアネートの例は、非ヒンダード芳香族ジイソシアネ
ート、例えば4,4’−メチレンビス(フェニルイソシ
アネート)(MDI)、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)、m−キシレンジイソシアネート(XD
I)、並びに非ヒンダード環式脂肪族ジイソシアネー
ト、例えば1,4−シクロヘキシルジイソシアネート
(CHDI)、デカン−1,10−ジイソシアネート、
フェニレン−1,4−ジイソシアネート、ナフタレン−
1,5−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−3,
3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアネート、ジシ
クロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、お
よびシクロヘキシル−1,4−ジイソシアネートを含
む。
【0071】好適な延長剤グリコール(すなわち連鎖延
長剤)の例は約2〜約10個んお炭素原子を有する低級脂
肪族もしくは短鎖グリコールであり、例えばエチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,
6-ヘキサングリコール、1,3-ブタンジオール、1,5-ペン
タングリコール、1,4-シクロヘキサン−ジメタノール、
ヒドロキノンジ(ヒドロキシエチル)エーテル及び2−
メチル−1,3−プロパンジオールを含む。もちろん、
ベースポリマーは本発明のESD剤とは異なるポリウレ
タンであり、ブレンド組成物は、それが共にポリウレタ
ンタイプポリマーであっても、常に少なくとも2種の成
分のブレンドである。
【0072】さらに、本発明のベースポリマーはポリオ
レフィンを含む。ポリオレフィンに関し、これは通常2
〜6個の炭素原子を有するオレフィンモノマーより製造
されるポリオレフィンもしくはコポリマー、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等、及びハロ
ゲン化ポリエチレン、例えば塩素化ポリエチレンであっ
てよく、好ましくは約1〜約20のメルトインデックスを
有するポリプロピレンであり、特定の例は、Himony In
c. 製のProfax 6523 である。
【0073】そのようなブロックコポリマーはShell Ch
emical CompanyよりKratonとして市販入手可能である。
そのようなポリオレフィンの他の種は、種々のS−(E
/B)−Sブロックコポリマーであり、ここでSは8〜
約12個の炭素原子を有するビニル置換芳香族より製造さ
れ、スチレンが好ましく、センターブロックは飽和エチ
レン−ブタジエンゴムである。そのようなブロックコポ
リマーは、Shell Chemical Companyより入手可能な水素
化Kraton Gとして公知である。
【0074】ベースポリマーとして用いてよいスチレン
ポリマーは、スチレンのホモポリマー(高耐衝撃性ポリ
スチレン、HIPSのような改質ポリスチレンを含
む)、及びスチレンのコポリマー、例えば上記S−B−
Sポリマー及びABSポリマー(アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレンコポリマー)を含む。他の種のポリ
オレフィンは種々のS−B−Sブロックコポリマーであ
り、Sブロックは8〜約12個の炭素原子を有するビニル
置換芳香族、例えばスチレン、α−メチルスチレン等か
ら製造され、スチレンが好ましく、Bブロックは4〜8
個の炭素原子を有する共役ジエン、例えばブタジエン、
イソプレン、ヘキサジエン等より製造され、ブタジエン
が好ましい。「ABS」とは、1種以上の成分が全ても
しくは一部同様の化合物により置換された他のポリマー
樹脂を含むことを意味する。アクリロニトリルの同様の
化合物の例はメタクリロニトリル、エタクリロニトリ
ル、ハロゲン化アクリロニトリル等であり、スチレンの
同様の化合物はα−メチルスチレン、クロロスチレン、
ビニルトルエン等であり、ブタジエンのい同様の化合物
はイソプレン等である。ポリマーを含む他のスチレンと
は、ゴムにより改質されたポリスチレン、スチレン及び
アクリロニトリルコポリマー(SAN)の化合物、アク
リルエラストマーにより改質されたアクリロニトリルと
スチレンのコポリマー(ASA)、エチレン−プロピレ
ン−ジエンモノマーにより改質されたアクリロニトリル
とスチレンのコポリマー(ASE)、スチレンと無水マ
レイン酸のコポリマー等を意味する。ABS及びスチレ
ンを含む他のポリマーとは、20重量パーセント以上の濃
度でスチレンの他のポリマー及びABSを有する、2種
以上のポリマー樹脂系の物理的組合せであるポリマーブ
レンドを意味する。スチレンポリマーとの有効なポリマ
ーブレンドを形成するに適したポリマー材料の例は、P
VC、ポリカーボネート、ナイロン、ポリフェニレンエ
ーテルポリフェニレンオキシド、塩素化ポリエタン等を
含む。
【0075】本発明のベースポリマーとして有効な「ナ
イロン」としても公知のポリアミドは、ジアミンと二塩
基酸の又はジアミンとアミノ酸の反応生成物であるポリ
マーを含む。それは環式ラクトンの付加重合の反応生成
物も含む。この組成物の例は、ナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン6,10及びナイロン11を含む。そのコポリマ
ーも用いてよい。
【0076】本発明においてポリマーとして有効なポリ
カーボネートの例は、ビスフェノールAのような芳香族
ジオールとホスゲンの反応生成物を含む。
【0077】このブレンド組成物は、ベースポリマーも
しくはベースポリマーブレンド100重量部あたり約3〜
約 100、好ましくは約3〜約40、最も好ましくは約5〜
約35部のESD剤と混合された約 100部のベースポリマ
ーを用いて製造される。このベースポリマーはブレンド
もしくはアロイも含んでよい。
【0078】ブレンド組成物に加えてよい他の添加剤
は、ESD相乗剤を含む。驚くべきことに、相乗剤はそ
れ自身の導電性が限られているが、この相乗剤はESD
剤のESD特性を高めるように作用する。相乗剤が作用
するメカニズムは、相乗剤がESD添加剤ドメインを増
すように組成物の形態に作用すると考えられる。しか
し、本発明はこの説明に制限されるものではない。
【0079】相乗剤はガラスもしくは少量のポリ塩化ビ
ニル、又はこの2種の組合せである。組成物にガラスが
加えられる際の形状は、例えばガラス繊維、ガラスビー
ズ、及び球を含み、好ましい形状は中空ガラス球であ
る。結局ガラス球が用いられ、これをESD剤と混合し
マスターバッチを形成することが好ましい。これは球の
形状の保持を助ける。ガラス球もしくは繊維は約1〜約
60部、好ましくは約3〜約40部の量加えられる。この球
は最終組成物の比重を低下させる効果を有する。
【0080】本発明のブレンド組成物の用途は前記のも
のを含むが、より詳細には、シートもしくはフィルム、
燃料運搬装置、例えば燃料ライン及び上記回収装置、ビ
ジネス装置、クリーンルーム及び建物のような床用のコ
ーティング、床材、マット、電子包装及び外被、チップ
ホルダー、チップレール、輸送瓶及び輸送瓶蓋、医療用
途及び成形品を含む。
【0081】この組成物は、射出成形、ブロー成形、圧
縮成形、スラッシュ成形、押し出し、熱成形、回転成
形、焼結、及び真空成形を含む種々の成形法に用いてよ
い。
【0082】例11〜15で用いられるESDポリマー 末端基分析により測定し、1473の分子量を有する0.2 モ
ル(290g)のポリエチレングリコール(Dow E-1450)を、60
℃で0.348 モル(31.292g) の1,4−ブタンジオール及
び1.6gのCiba Geigy Irganox 1010 と混合した。このブ
レンドもしくは物理混合物を標準高温ランダム溶融重合
法により0.545gモル(136.25g) の4,4’−メチレンビ
ス(フェニルイソシアネート)(MDI)と反応させ
た。この重合法は、ポリエーテル/1,4−ブタンジオ
ールブレンド及びMDIを別々に約120 ℃に加熱し、次
いでこの成分を混合することを含む。この反応は発熱で
あり、約1〜5分で温度を約200 〜285 ℃に高め、その
間粘度の上昇により示されるように重合が起こる。約2
〜5分で2.3gのHoechst Celanese Wax E を加える。サ
ンプルをプラックに成形し、物理特性を測定した。この
サンプルは1.13×109ohm-cmの体積抵抗率及び1.26×10
10ohm/sqの表面抵抗率を有していた。
【0083】例11〜14 上記ESDポリマーを、33:1 L/Dを用い、Berstorff ZE
-25 二軸押出機内で押出によりベースポリマーと混合し
た。ESDポリマー、ポリカーボネート及びポリアミド
は使用前に乾燥した。ESDポリマー及びベースポリマ
ーを混合し、改良Pro-Rate auger供給機により押出機に
供給した。押出機に2ロールストランドダイを取り付
け、真空にした。ベルトコンベヤー上でストランドを冷
却し、ペレットにした。
【0084】例11配合 Emser Grilamid L25 80部 ナイロン12 ESDポリマー 20部 Irganox 1010 1部特性 表面抵抗率 (ohms/sq) 1.05 × 1012 体積抵抗率 (ohms-cm) 3.05 × 1012 静電減衰時間(秒) 0% 1.3 10% 0.34 引張強度 (psi) 2960 引張弾性率 (psi) 48,700 破断伸び率 (%) 52 ノッチ付き衝撃強さ 15.6 (ft.Lbs./in.)
【0085】例12配合 Amoco H4E 80部 高耐衝撃性ポリスチレン ESDポリマー 20部 Irganox 1010 1部特性 表面抵抗率 (ohms/sq) 5.53 × 1011 体積抵抗率 (ohms-cm) 2.89 × 1012 静電減衰時間(秒) 0% 1.3 10% 0.44 引張強度 (psi) 1685 引張弾性率 (psi) 168,000 破断伸び率 (%) 3.0 ノッチ付き衝撃強さ 0.64 (ft.Lbs./in.)
【0086】例13配合 Himont Profax 6523 80部 ポリプロピレン ESDポリマー 20部 Irganox 1010 1部特性 表面抵抗率 (ohms/sq) 2.59 × 1012 体積抵抗率 (ohms-cm) 1.36 × 1013 静電減衰時間(秒) 0% 1.75 10% 0.53 引張強度 (psi) 2148 引張弾性率 (psi) 101,000 破断伸び率 (%) 18 ノッチ付き衝撃強さ 4.05 (ft.Lbs./in.)
【0087】例14配合 Ge Lexan 101 80部 ポリカーボネート ESDポリマー 20部 Irganox 1010 1部特性 表面抵抗率 (ohms/sq) 1.32 × 1013 体積抵抗率 (ohms-cm) 3.60 × 1013 静電減衰時間(秒) 0% 13.7 10% 4.2 引張強度 (psi) 6938 引張弾性率 (psi) 255,000 破断伸び率 (%) 87 ノッチ付き衝撃強さ 13.8 (ft.Lbs./in.)
【0088】 押出条件 ────────────────────────────────── 例No. 11 12 13 14 ────────────────────────────────── バレル温度 (℃) 170-150 180-155 190-155 280-250 ダイ温度 (℃) 185 185 185 260 溶融温度 (℃) 228 197 197 269 スクリュー速度(RPM) 195 195 190 175 ────────────────────────────────── ペレットは、Arburg Allrounder 40トン、22オンス、射
出成形機を用いて、引張棒、3”×6”×1/8”プラ
ックに成形した。
【0089】ESDポリマーを乾燥し、Banbury ミキサ
ー内でアクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(AB
S)樹脂と混合した。この混合した化合物をミル内でシ
ートにし、このシートを粉砕した。この粉砕した化合物
を上記のようにしてArburg射出成形機で成形した。
【0090】以下の条件でテストを行った。 静電減衰時間:Federal テスト法スタンダード101C、方
法4046 表面及び体積抵抗率:ASTM D-257 引張特性:ASTM D-638 アイゾット衝撃強さ、ノッチ付き:ASTM D-256
【0091】例16配合 ABS化合物 80部 ESDポリマー 20部特性 表面抵抗率 (ohms/sq) 2.3 × 1013 体積抵抗率 (ohms-cm) 3.2 × 1013 静電減衰時間(秒) 0% 1.8 10% 0.6 引張強度 (psi) 4346 引張弾性率 (psi) 259,000 破断伸び率 (%) 8 ノッチ付き衝撃強さ 1.9 (ft.Lbs./in.)
【0092】例3のようにして熱可塑性ポリウレタン "
TPU56"を製造し、種々のポリウレタンベースポリマーと
混合した。混合法は例11〜14に記載の方法である。ポリ
塩化ビニル、ガラス繊維及び球を含む異なる相乗材もテ
ストした。15パーセント相対湿度での静電減衰時間を測
定した。このデータを表VI〜Xに示す。
【0093】
【表6】
【0094】
【表7】
【0095】
【表8】
【0096】
【表9】
【0097】
【表10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71/12 LQP 9167−4J 77/00 LQV 9286−4J 101/00 LTA 7167−4J C09K 3/16 103 6917−4H (72)発明者 フランシス ライアン サリバン アメリカ合衆国,オハイオ 44121,クリ ーブランド ハイツ,リン パーク ドラ イブ 1401 (72)発明者 ゲイリー フランクリン ウィルソン アメリカ合衆国,オハイオ 44044,グラ フトン,リバー リッジ ロード 490 (72)発明者 ティモシー エドワード ファヘイ アメリカ合衆国,オハイオ 44039,ノー ス リッジビル,ケース ロード 6617

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)約200 〜約10,000の平均分子量を有し
    かつ繰り返しエチレンエーテルユニットを含み、その数
    が約11〜約115 であるポリエチレングリコール、 b)芳香族もしくは環式脂肪族ジイソシアネートである非
    ヒンダードジイソシアネート、 c)2〜6個の炭素原子を有する非エーテルグリコールを
    含みかつ1級アルコール基のみ含む脂肪族連鎖延長剤グ
    リコール、 の反応生成物を含み、ベースポリマーと混合されている
    静電散逸性ポリマー組成物であって、前記ベースポリマ
    ーが、ポリウレタン、ポリアミド、ポリカーボネート、
    ポリオレフィン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニ
    レンエーテル、ポリアセタール及びスチレンポリマー、
    並びにこれらのブレンド及びコポリマーからばる群より
    選ばれる1種以上のポリマーであり、ただし前記静電散
    逸(ESD) 剤と前記ベースポリマーが同一でない組成物。
  2. 【請求項2】 前記連鎖延長剤グリコールがポリエチレ
    ングリコールのモルあたり約0〜約35モル存在し、前記
    ジイソシアネートが、ポリエチレングリコール及びジイ
    ソシアネートのモルあたり約0.95〜約1.06モルで反応さ
    れる、請求項1記載の静電散逸性組成物。
  3. 【請求項3】 前記非ヒンダードジイソシアネートが4,
    4'- メチレン−ビス(フェニルイソシアネート)であ
    る、請求項1記載の静電散逸性組成物。
  4. 【請求項4】 ガラスビーズ、ガラス球、及びポリ塩化
    ビニルからなる群より選ばれる静電散逸相乗剤をさらに
    含む、請求項3記載の静電散逸性組成物。
  5. 【請求項5】 前記相乗剤がポリウレタンESD 剤及び前
    記ベースポリマーの100 部あたり約1〜約60部存在す
    る、請求項4記載の静電散逸性組成物。
  6. 【請求項6】 (I) (A) 2個の反応性部分及び約200 〜
    約10,000の平均分子量を有し、下式 【化1】 (上式中、R1 、R2 、R3 、R4 、及びR5 は独立
    に、水素、未置換もしくは置換アルキル、アルケニル、
    シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、アリー
    ルアルキルもしくはアルケニルであり、その置換基はO
    6 、SR6 、CN、もしくはハロゲンであり、R6
    水素、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニ
    ル、アリール、アリールアルキル、アルケニル、もしく
    はカルボキシルであり、nは0、1、2、もしくは4で
    ある)を有する2個以上の共重合性環式エーテルのホモ
    ポリマーもしくはコポリマーである低分子量ポリエーテ
    ルオリゴマー、 (B) 低分子量ポリエーテルの各モルあたり約0〜約35モ
    ルのジオールもしくはトリオール、及び (C) 低分子量ポリエーテルオリゴマーのモルとジオール
    もしくはトリオールのモルの合計のモル当たり約0.95〜
    約1.06のモル数を有し、3級アミンもしくはアンモニウ
    ム置換基を実質的に含まないジイソシアネート、の反応
    生成物である熱可塑性ポリウレタン静電散逸剤を約3〜
    約100 重量部、 (II) 少なくとも1種のベースポリマーを100 重量部、
    及び (III) ポリ塩化ビニル及びガラスからなる群より選ばれ
    るESD 相乗剤、 を含む静電散逸性組成物。
  7. 【請求項7】 前記相乗剤がESD 剤100 部あたり約5〜
    約40部存在する、請求項6記載の静電散逸性組成物。
  8. 【請求項8】 前記相乗剤がガラス球もしくはガラスビ
    ーズを含む、請求項6記載の静電散逸性組成物。
  9. 【請求項9】 前記ベースポリマーが、ポリ塩化ビニ
    ル、塩素化ポリ塩化ビニル、スチレンとアクリロニトリ
    ルのコポリマー、スチレン、アクリロニトリル及びジエ
    ンゴムのターポリマー、アクリレートエラストマーによ
    り改質されたアクリロニトリルとスチレンのコポリマ
    ー、エチレンプロピレンジエンモノマーゴムにより改質
    されたアクリロニトリルとスチレンのコポリマー、ゴム
    改質耐衝撃性ポリスチレンとポリスチレンのコポリマ
    ー、ナイロン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリオ
    レフィン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン
    テレフタレート及びポリエーテル−エステルブロックコ
    ポリマーを含む熱可塑性ポリエステル、ポリウレタン、
    熱可塑性ポリウレタン、ポリフェニレンオキシド、ポリ
    アセタール、ポリメチルメタクリレート、又はこれらの
    コポリマーもしくは混合物からなる群より選ばれる、請
    求項6記載の静電散逸性組成物。
  10. 【請求項10】 前記ベースポリマーが、ポリウレタ
    ン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリオレフィン及
    びスチレンポリマー、並びにこれらのブレンド及びコポ
    リマーからなる群より選ばれる、請求項6記載の静電散
    逸性組成物。
  11. 【請求項11】 ベースポリマーとポリウレタン静電散
    逸剤とのブレンドを含む熱可塑性ポリウレタン組成物で
    あって、 (a) 約500 〜約5,000 の平均分子量を有するヒドロキシ
    ル末端エチレンエーテルオリゴマーと非ヒンダードジイ
    ソシアネート及び脂肪族連鎖延長剤グリコールとの反応
    生成物であって、前記オリゴマー中間体は約4〜約250
    個の繰り返しエチレンエーテルユニットからなるポリエ
    チレングリコールであり、前記非ヒンダードジイソシア
    ネートは芳香族もしくは環式芳香族ジイソシアネートで
    あり、前記連鎖延長剤グリコールは2〜6個の炭素原子
    を有しかつ1級アルコール基のみを含む脂肪族非エーテ
    ルグリコールからなり、本質的に3級アミンもしくはア
    ンモニア基を含まない熱可塑性ポリウレタン、及び (b) ポリアミドを含むベースポリマー を含む組成物。
  12. 【請求項12】 ベースポリマーとポリウレタン静電散
    逸剤とのブレンドを含む熱可塑性ポリウレタン組成物で
    あって、 (a) 約200 〜約10,000の平均分子量を有するヒドロキシ
    ル末端エチレンエーテルオリゴマーと非ヒンダードジイ
    ソシアネート及び脂肪族連鎖延長剤グリコールとの反応
    生成物であって、前記オリゴマー中間体は約4〜約250
    個の繰り返しエチレンエーテルユニットからなるポリエ
    チレングリコールであり、前記非ヒンダードジイソシア
    ネートは芳香族もしくは環式芳香族ジイソシアネートで
    あり、前記連鎖延長剤グリコールは2〜6個の炭素原子
    を有しかつ1級アルコール基のみを含む脂肪族非エーテ
    ルグリコールからなり、本質的に3級アミンもしくはア
    ンモニアを含まない熱可塑性ポリウレタン、及び (b) 前記静電散逸剤と異なるポリウレタンを含むベース
    ポリマー を含む組成物。
  13. 【請求項13】 ベースポリマーとポリウレタン静電散
    逸剤とのブレンドを含む熱可塑性ポリウレタン組成物で
    あって、 (a) 約200 〜約10,000の平均分子量を有するヒドロキシ
    ル末端エチレンエーテルオリゴマーと非ヒンダードジイ
    ソシアネート及び脂肪族連鎖延長剤グリコールとの反応
    生成物であって、前記オリゴマー中間体は約4〜約250
    個の繰り返しエチレンエーテルユニットからなるポリエ
    チレングリコールであり、前記非ヒンダードジイソシア
    ネートは芳香族もしくは環式芳香族ジイソシアネートで
    あり、前記連鎖延長剤グリコールは2〜6個の炭素原子
    を有しかつ1級アルコール基のみを含む脂肪族非エーテ
    ルグリコールからなり、本質的に3級アミンもしくはア
    ンモニア基を含まない熱可塑性ポリウレタン、及び (b) ポリカーボネートを含むベースポリマー を含む組成物。
  14. 【請求項14】 ベースポリマーとポリウレタン静電散
    逸剤とのブレンドを含む熱可塑性ポリウレタン組成物で
    あって、 (a) 約200 〜約10,000の平均分子量を有するヒドロキシ
    ル末端エチレンエーテルオリゴマーと非ヒンダードジイ
    ソシアネート及び脂肪族連鎖延長剤グリコールとの反応
    生成物であって、前記オリゴマー中間体は約4〜約250
    個の繰り返しエチレンエーテルユニットからなるポリエ
    チレングリコールであり、前記非ヒンダードジイソシア
    ネートは芳香族もしくは環式芳香族ジイソシアネートで
    あり、前記連鎖延長剤グリコールは2〜6個の炭素原子
    を有しかつ1級アルコール基のみを含む脂肪族非エーテ
    ルグリコールからなり、本質的に3級アミンもしくはア
    ンモニア基を含まない熱可塑性ポリウレタン、及び (b) ポリオレフィンを含むベースポリマー を含む組成物。
  15. 【請求項15】 ベースポリマーとポリウレタン静電散
    逸剤とのブレンドを含む熱可塑性ポリウレタン組成物で
    あって、 (a) 約200 〜約10,000の平均分子量を有するヒドロキシ
    ル末端エチレンエーテルオリゴマーと非ヒンダードジイ
    ソシアネート及び脂肪族連鎖延長剤グリコールとの反応
    生成物であって、前記オリゴマー中間体は約4〜約250
    個の繰り返しエチレンエーテルユニットからなるポリエ
    チレングリコールであり、前記非ヒンダードジイソシア
    ネートは芳香族もしくは環式芳香族ジイソシアネートで
    あり、前記連鎖延長剤グリコールは2〜6個の炭素原子
    を有しかつ1級アルコール基のみを含む脂肪族非エーテ
    ルグリコールからなり、本質的に3級アミンもしくはア
    ンモニア基を含まない熱可塑性ポリウレタン、及び (b) ゴム改質ポリスチレンを除くスチレンポリマーを含
    むベースポリマー を含む組成物。
  16. 【請求項16】 (A) ポリエーテルポリウレタンを含む
    静電散逸剤を約3〜約 100部、 (B) スチレンのポエイマーもしくはコポリマー、ポリア
    ミドポリマー、ポリカーボネートポリマー、ポリエステ
    ルポリマー、ポリオレフィンポリマー、ポリウレタンポ
    リマーからなる群より選ばれるベースポリマーを 100
    部、及び (C) ガラスビーズ、ガラス球、及びポリ塩化ビニルから
    なる群より選ばれる静電散逸相乗剤 を含む静電散逸性組成物。
  17. 【請求項17】 ベースポリマーとポリウレタン静電散
    逸剤とのブレンドを含む熱可塑性ポリウレタン組成物を
    含む成形品であって、 (a) 約200 〜約10,000の平均分子量を有するヒドロキシ
    ル末端エチレンエーテルオリゴマーと非ヒンダードジイ
    ソシアネート及び脂肪族連鎖延長剤グリコールとの反応
    生成物であって、前記オリゴマー中間体は約4〜約250
    個の繰り返しエチレンエーテルユニットからなるポリエ
    チレングリコールであり、前記非ヒンダードジイソシア
    ネートは芳香族もしくは環式芳香族ジイソシアネートで
    あり、前記連鎖延長剤グリコールは2〜6個の炭素原子
    を有しかつ1級アルコール基のみを含む脂肪族非エーテ
    ルグリコールからなり、本質的に3級アミンもしくはア
    ンモニア基を含まない熱可塑性ポリウレタン、及び (b) スチレンのポリマーもしくはコポリマー、ポリカー
    ボネートポリマーもしくはコポリマー、ポリアミドポリ
    マーもしくはコポリマー、ポリエステルポリマーもしく
    はコポリマー、ポリウレタンポリマーもしくはコポリマ
    ーを1種以上含むベースポリマー を含む成形品。
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