JPH05222133A - アミノ酸またはそのオリゴマーを側鎖にもつ共重合体およびそれよりなるコンタクトレンズ - Google Patents

アミノ酸またはそのオリゴマーを側鎖にもつ共重合体およびそれよりなるコンタクトレンズ

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JPH05222133A
JPH05222133A JP2534792A JP2534792A JPH05222133A JP H05222133 A JPH05222133 A JP H05222133A JP 2534792 A JP2534792 A JP 2534792A JP 2534792 A JP2534792 A JP 2534792A JP H05222133 A JPH05222133 A JP H05222133A
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JP
Japan
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chemical
meth
oligomer
acrylic acid
amino acid
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JP2534792A
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Inventor
Masaru Yoshida
勝 吉田
Hideki Omichi
英樹 大道
Takahiro Itagaki
貴弘 板垣
Yoshinori Kikuta
吉則 菊田
Yoshizumi Iwamatsu
義純 岩松
Toshiyuki Ito
敏行 伊藤
Yasuji Seshima
保二 瀬島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seed Co Ltd
Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
Japan Atomic Energy Research Institute
Seed Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸素透過性を維持しつつ生体親和性を改良し
た新規の重合体およびそれよりなるコンタクトレンズを
提供することを目的とする。 【構成】(a)一般式 【化1】 (式中、Aは特定構造のアミノ酸残基を示し、n は1〜
10の整数であり、XはH または CH3 を示し、R1
は炭素原子数1〜30のアルキル基を示す。)で表わさ
れるアミノ酸またはそのオリゴマーを側鎖基にもつアク
リロイルまたはメタクリロイル誘導体成分0.01〜9
9重量%、および(b)単または多官能性(メタ)アク
リル酸エステル単量体成分1〜95重量%よりなること
を特徴とするアミノ酸またはそのオリゴマーを側鎖基に
もつ共重合体およびそれよりなるコンタクトレンズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アミノ酸またはそのオ
リゴマーを側鎖にもつ新規な共重合体およびそれよりな
るコンタクトレンズに関し、さらに詳しくは、生体親和
性にすぐれた酸素透過体として有用な共重合体、および
かかる共重合体よりなる長時間装着可能なコンタクトレ
ンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、装用性を改善して長時間装着
を可能にするためにコンタクトレンズ素材の酸素透過率
を高める研究がなされており、最近では2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート重合体を主成分とする含水性軟質
コンタクトレンズが多用されている。
【0003】この種のハイドロゲル系の軟質レンズは酸
素透過率をそのゲル中の水の量に依存しており、酸素透
過率と含水率とはほぼ直線的比例関係にあるため、酸素
透過率を増加させると機械的強度が低下するとともに膨
潤率のバラツキが大きくなるので安定な視力が得られに
くくなるという欠点がある。また、この種の含水性軟質
コンタクトレンズは細菌に汚染されやすく、定期的に煮
沸消毒を行わねばならないという煩わしさもある。
【0004】一方、従来より使用されてきたメチルメタ
クリレート系の硬質コンタクトレンズは、光学的性質、
化学的性質がすぐれていることのほか、取扱いが容易、
機械的強度が高く経年劣化が少ないなどの利点があるた
め、この種の素材の酸素透過率を高める研究もなされて
いる。
【0005】メチルメタクリレート系の樹脂の酸素透過
率を高める代表的な方法として、この種ビニル化合物に
シロキサン化合物(特開昭58−132725、特開昭
62−19830)あるいはフッ素系化合物(特開昭6
1−111308、特開平3−12410)を共重合さ
せる方法が知られているが、これらの素材は酸素透過率
は改善されているものの、生体に対する親和性に乏しい
という欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、医療用酸素
透過体、特に、コンタクトレンズ等のための酸素透過性
重合体における上記した問題を解決するためになされた
ものであって、酸素透過性を維持しつつ生体親和性を改
良した新規の重合体およびそれよりなるコンタクトレン
ズを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、アミノ酸また
はそのオリゴマーを側鎖にもつ共重合体であって、下記
(a)および(b)を共重合させたものである。
【0008】(a)一般式
【0009】
【化1】
【0010】(式中、Aは
【0011】
【化2】
【0012】または
【0013】
【化3】
【0014】を示し、n は1〜10の整数であり、X
は H または CH3 を示し、R1,R2は炭素原子数1
〜30のアルキル基を示す。)で表わされるアミノ酸ま
たはそのオリゴマーを側鎖基にもつアクリロイルまたは
メタクリロイル誘導体成分0.01〜99重量%。
【0015】(b)単または多官能性(メタ)アクリル
酸エステル単量体成分1〜95重量%。
【0016】また、本発明のコンタクトレンズは、かか
るアミノ酸またはそのオリゴマーを側鎖にもつ共重合体
よりなることを特徴とする。
【0017】本発明による共重合体において、上記
(a)のXが化2で表わされる具体的化合物としては、
アクリロイル−L−アラニンメチルエステル、アクリロ
イル−L−アラニル−L−アラニンメチルエステル、ア
クリロイル−L−アラニル−L−アラニル−L−アラニ
ンメチルエステル、アクリロイル−L−アラニル−L−
アラニル−L−アラニル−L−アラニンメチルエステ
ル、さらにはこれらの誘導体に含まれるアミノ酸または
それらのオリゴマーのエステル末端保護基をエチルエス
テル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ブチ
ルエステル、sec−ブチルエステル、tert−ブチ
ルエステル、ベンジルエステルに置き換えた誘導体、さ
らにはL体をD体、DL体に置き換えた誘導体、さらに
はL体、D体、DL体の混合系からなる誘導体、さらに
はアクリロイルをメタクリロイルに置き換えた誘導体
(上記アラニンもしくはアラニルの部分をバリンもしく
はバリル、イソロイシンもしくはイソロイシル、フェニ
ルアラニンもしくはフェニルアラニル、ロイシンもしく
はロイシルに置き換えた誘導体)などが挙げられる。
【0018】また、上記(a)のXが化3で表わされる
具体的化合物としては、アクリロイル−L−プロリンメ
チルエステル、アクリロイル−L−プロリル−L−プロ
リンメチルエステル、アクリロイル−L−プロリル−L
−プロリル−L−プロリンメチルエステル、アクリロイ
ル−L−プロリル−L−プロリル−L−プロリル−L−
プロリンメチルエステル、さらにはこれらの誘導体に含
まれるプロリンまたはそのオリゴマーのエステル末端保
護基をエチルエステル、プロピルエステル、イソプロピ
ルエステル、ブチルエステル、sec−ブチルエステ
ル、tert−ブチルエステル、ベンジルエステルに置
き換えた誘導体、さらにはL体をD体、DL体に置き換
えた誘導体、さらにはL体、D体、DL体の混合系から
なる誘導体、さらにはアクリロイルをメタクリロイルに
置き換えた誘導体等が挙げられる。
【0019】本発明による共重合体において、上記のア
クリロイルまたはメタクリロイル誘導体成分は、単独に
て、または2種以上の混合物として、0.01〜99重
量%、好ましくは2〜80重量%の範囲で用いられる。
【0020】本発明による共重合体において、上記
(b)の単または多官能性(メタ)アクリル酸エステル
単量体成分として、代表的には、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メ
タクリル酸オクチル等の(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルのほか、シロキサニルアルキル(メタ)アクリル
酸エステル単量体やフッ素置換アルキル(メタ)アクリ
ル酸エステル単量体等を用いることができる。
【0021】具体的には例えば、
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】
【化9】
【0028】
【化10】
【0029】
【化11】
【0030】
【化12】
【0031】
【化13】
【0032】
【化14】
【0033】
【化15】
【0034】
【化16】
【0035】
【化17】
【0036】
【化18】
【0037】
【化19】
【0038】
【化20】
【0039】
【化21】
【0040】
【化22】
【0041】
【化23】
【0042】
【化24】
【0043】
【化25】
【0044】
【化26】
【0045】
【化27】
【0046】
【化28】
【0047】
【化29】
【0048】
【化30】
【0049】
【化31】
【0050】
【化32】
【0051】
【化33】
【0052】
【化34】
【0053】
【化35】
【0054】
【化36】
【0055】
【化37】
【0056】
【化38】
【0057】
【化39】
【0058】
【化40】
【0059】
【化41】
【0060】
【化42】
【0061】
【化43】
【0062】
【化44】
【0063】
【化45】
【0064】
【化46】
【0065】
【化47】
【0066】
【化48】
【0067】
【化49】
【0068】
【化50】
【0069】
【化51】
【0070】
【化52】
【0071】
【化53】
【0072】
【化54】
【0073】
【化55】
【0074】
【化56】
【0075】
【化57】
【0076】
【化58】
【0077】
【化59】
【0078】
【化60】
【0079】
【化61】
【0080】
【化62】
【0081】
【化63】
【0082】
【化64】
【0083】
【化65】
【0084】
【化66】
【0085】
【化67】
【0086】
【化68】
【0087】
【化69】
【0088】等を挙げることができる。
【0089】シロキサニルアルキル(メタ)アクリル酸
エステル単量体は、下記一般式で表わされるシロキサニ
ルアルキル(メタ)アクリレートを用いることができ
る。
【0090】
【化70】
【0091】(式中、A,R1,R2,R3,R4,R5
メチル基またはフェニル基、R6 はHまたはメチル基、
aとbは0〜3の整数、cとdは0〜2の整数、eは0
または1である。)これらの単または多官能性(メタ)
アクリル酸エステル単量体は、単独にて、または2種以
上の混合物として、1〜95重量%、好ましくは2〜5
0重量%の範囲で用いられる。
【0092】本発明による共重合体は、このほか必要に
応じて、アクリル酸、ヒドロキシエチルアクリレート、
ヒドロキシプロピルアクリレート、ブタンジオールアク
リレート、メトキシエチレングリコールアクリレート、
メタクリル酸、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒド
ロキシプロピルメタクリレート、ブタンジオールメタク
リレート、メトキシエチレングリコールメタクリレー
ト、N−ビニルピロリドン等のビニル単量体、あるいは
架橋性単量体を重合成分とすることができる。
【0093】架橋性単量体としては、ジアクリレート、
ジメタクリレート、トリアクリレート、トリメタクリレ
ート等を用いることができ、具体的には、エチレングリ
コールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリ
レート、テトラエチレングリコールジアクリレート、テ
トラエチレングリコールジメタクリレート、プロピレン
グリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコール
ジアクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、
トリメチルプロパントリアクリレート、トリメチルプロ
パントリメタクリレート等が挙げられる。
【0094】本発明による共重合体は、一般的な共重合
法によって製造することができる。例えば、前述した単
量体成分を重合開始剤の存在下で重合させればよい。必
要に応じて、重合の前または後に、種々の安定剤、顔
料、増粘剤等を反応混合物に加えることができる。
【0095】重合開始剤としては、熱重合開始剤、光重
合開始剤のいずれも用いることができる。熱重合開始剤
としては例えば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビ
スシクロヘキサンカルボニトリル、フェニルアゾビスブ
チロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、ベン
ゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキ
サイド、tert−ブチルハイドロパーオキサイド等を
挙げることができる。また、光重合開始剤としては、例
えば、一般式
【0096】
【化71】
【0097】(式中、Rはアルキル基を示す。)で表わ
されるベンゾインエーテル類や、このほか、ベンゾフェ
ノンやベンゾエート等のベンゾフェノン類、キサント
ン、チオキサントン等のキサントン類、p−ヒドロキシ
イソブチリルイソプロピルベンゼン等を挙げることがで
きる。
【0098】熱重合の反応温度は、通常、40〜200
℃、好ましくは45〜120℃の範囲であり、重合に要
する時間は、通常、0.5〜5000分、好ましくは3
0〜2000分である。
【0099】他方、光重合による場合は、重合時間は、
用いる単量体や光重合開始剤の種類や量、さらには、用
いる光源の種類によっても異なるが、例えば、光重合開
始剤として、前記p−ヒドロキシイソブチリルイソプロ
ピルベンゼンを用いるときは、紫外線照射によって、数
秒ないし数分間の範囲の時間にて実用上十分な強度を有
する共重合体を得ることができる。
【0100】このほか、電離性放射線を用いても十分な
強度を有する共重合体を得ることができる。電離性放射
線としては、例えば、アルファ線、ガンマ線、エックス
線、電子加速器からの電子線、原子炉からの中性子線を
含む混合放射線等を用いることができる。
【0101】このようにして得られる本発明による共重
合体は、生体構築素材であるアミノ酸またはそのオリゴ
マーよりなるので、生体親和性にすぐれている。
【0102】また、本発明による共重合体は、タンパク
質、脂質、ムチン質に対する耐汚染性にもすぐれてい
る。
【0103】さらには、シロキサニルアルキル(メタ)
アクリル酸エステル単量体やフッ素置換アルキル(メ
タ)アクリル酸エステル単量体等と共重合させることが
可能であるので、生体親和性酸素透過体として有用であ
り、特に、コンタクトレンズの素材として好適である。
【0104】本発明によるコンタクトレンズは、上述し
た共重合体を所望の形状に切断し、切削研磨することに
よって得ることができる。また、所定の形状を有するコ
ンタクトレンズ成形型を用いて、重合成形する等の方法
によっても得ることができる。
【0105】このようにして得られる本発明によるコン
タクトレンズは、生体構築素材であるアミノ酸またはそ
のオリゴマーが表面のみならず内部にまで存在するの
で、従来のものに比べて、生体親和性にすぐれるのみな
らず、装用感、涙液成分に対する耐汚染性にすぐれ、ま
た酸素透過性にすぐれているので、長時間の装着が可能
である。
【0106】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0107】(実施例1,2)メタクリロイル−L−ア
ラニンメチルエステル(M−1と略す)を含む表1に示
した組成のモノマー混合物を調製した。この混合物10
0重量部に対して、重合開始剤として、アゾビスイソブ
チロニトリル0.1部を加え、十分撹拌して溶解させた
後、ポリプロピレン製の試験管に移し、窒素を10分間
吹込んだ後、シリコーンゴム製の栓で密閉した。試験管
を40℃で16時間保持した後、さらに60℃で24時
間恒温槽中に浸漬して重合を行った。次いで、空気循環
恒温槽中に90℃で20時間保持した後、110℃で3
時間放置してさらに重合を続け、丸棒状の共重合体を得
た。
【0108】この共重合体を切断し、機械加工すること
により厚さ0.2mmの円盤を作成し、製科研式フイルム
酸素透過率計により、酸素透過係数を求めた。また、同
様にして、厚さ3mmの円盤を作成し、レンズを作成する
ための機械加工性の尺度として重要なビッカース硬度の
測定を行った。これらの観察および測定の結果を表1に
示した。下記の実施例および比較例において、酸素透過
係数の単位はml・cm/cm2・sec・mmHgである。
【0109】(比較例)実施例1と同様にして、表1に
示した組成のモノマー混合物を調製した。なお、比較例
は実施例1,2のM−1にかえて有機ケイ素化合物であ
るシロキサニルモノマーを用いたものである。
【0110】この混合物を実施例1,2と同様の操作で
重合せしめ、丸棒状の共重合体を得た。これらの試料に
ついて、実施例1,2と同様にして、その外観、形状を
観察し、酸素透過係数およびビッカース硬度を測定し
た。また親水性接触角(度)はエアーバブル法を用いて
37℃で測定した。その結果を表1に示した。
【0111】なお、生体親和性は1週間にわたって装用
したときの装用感を下記の5段階で評価した。
【0112】5:非常に良好(異物感なし) 4:やや良好(異物感があまり感じられない) 3:普通(やや異物感あり) 2:やや悪い(異物感がある) 1:悪い(異物感が強い)
【0113】
【表1】
【0114】(実施例3〜7)表2に示す組成の4種類
のモノマー混合物を調製した。これらの混合物をそれぞ
れ、次の重合条件による他はすべて実施例1と同様にし
て共重合を行った。すなわち、重合反応は、まず、恒温
水槽中において50℃で20時間保持し、次いで、55
℃で3.5時間保持し、さらに60℃で24.5時間保持
した。さらに、空気循環恒温槽中に移し、90℃で20
時間保持した後、110℃に昇温して3時間保持するこ
とにより行った。
【0115】得られた共重合体について実施例1と同様
の観察および測定を行った。それらの結果を表2に示し
た。
【0116】
【表2】
【0117】(実施例8〜19)表3に示す組成のモノ
マー混合物を調製した。表3の成分(a)の具体的化合
物は表4の通りである。これらの混合物のそれぞれを、
実施例2と同じ条件で共重合を行った。得られた共重合
体について実施例1と同様の観察および測定を行った。
それらの結果を表5に示した。
【0118】
【表3】
【0119】
【表4】
【0120】
【表5】
【0121】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
によるアミノ酸またはそのオリゴマーを側鎖基にもつ共
重合体は、生体親和性が著しくすぐれており、これを用
いたコンタクトレンズは、表面ばかりでなく内部にまで
生体構築素材であるアミノ酸またはそのオリゴマーが存
在するため、従来の表面処理したコンタクトレンズと異
なり、経年劣化の少ない装用感のすぐれたものとするこ
とができる。またシロキサニルアルキル(メタ)アクリ
ル酸エステル単量体やフッ素置換アルキル(メタ)アク
リル酸エステル単量体とこれらの特質を損うことなく共
重合させることができるので、これらによる共重合体の
すぐれた光学的特性、酸素透過性、機械加工性、さらに
はタンパク質、脂質、ムチン質等の涙液成分、細菌、真
菌等に対する耐汚染性を維持しつつ、生体親和性を著し
く改良したコンタクトレンズを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊田 吉則 埼玉県浦和市瀬ケ崎5−25−11 (72)発明者 岩松 義純 東京都町田市本町田3549−3 藤の台団地 2−29−402 (72)発明者 伊藤 敏行 埼玉県大宮市北袋町1−299−8 ダイア パレス大宮109号 (72)発明者 瀬島 保二 東京都調布市深大寺元町4−21−7

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)一般式 【化1】 (式中、Aは 【化2】 または 【化3】 を示し、n は1〜10の整数であり、Xは H または
    CH3 を示し、R1,R2は炭素原子数1〜30のアルキ
    ル基を示す。)で表わされるアミノ酸またはそのオリゴ
    マーを側鎖基にもつアクリロイルまたはメタクリロイル
    誘導体成分0.01〜99重量%、および (b)単または多官能性(メタ)アクリル酸エステル単
    量体成分1〜95重量%よりなることを特徴とするアミ
    ノ酸またはそのオリゴマーを側鎖基にもつ共重合体。
  2. 【請求項2】 前記(a)成分が、化2または化3のい
    ずれか一方または両式で表わされる異なる化合物の共重
    合体である請求項1記載の共重合体。
  3. 【請求項3】 単または多官能性(メタ)アクリル酸エ
    ステル単量体としてシロキサニルアルキル(メタ)アク
    リル酸エステル単量体および/またはフッ素置換アルキ
    ル(メタ)アクリル酸エステル単量体を含む請求項1ま
    たは2記載の共重合体。
  4. 【請求項4】 (a)一般式 【化1】 (式中、Aは 【化2】 または 【化3】 を示し、n は1〜10の整数であり、Xは H または
    CH3 を示し、R1,R2は炭素原子数1〜30のアルキ
    ル基を示す。)で表わされるアミノ酸またはそのオリゴ
    マーを側鎖基にもつアクリロイルまたはメタクリロイル
    誘導体成分0.01〜99重量%、および (b)単または多官能性(メタ)アクリル酸エステル単
    量体成分1〜95重量%よりなるアミノ酸またはそのオ
    リゴマーを側鎖基にもつ共重合体よりなることを特徴と
    するコンタクトレンズ。
  5. 【請求項5】 前記(a)成分が、化2または化3のい
    ずれか一方または両式で表わされる異なる化合物の共重
    合体よりなる請求項4記載のコンタクトレンズ。
  6. 【請求項6】 単または多官能性(メタ)アクリル酸エ
    ステル単量体としてシロキサニルアルキル(メタ)アク
    リル酸エステル単量体および/またはフッ素置換アルキ
    ル(メタ)アクリル酸エステル単量体を含む請求項4ま
    たは5記載のコンタクトレンズ。
JP2534792A 1992-02-12 1992-02-12 アミノ酸またはそのオリゴマーを側鎖にもつ共重合体およびそれよりなるコンタクトレンズ Pending JPH05222133A (ja)

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JP2534792A Pending JPH05222133A (ja) 1992-02-12 1992-02-12 アミノ酸またはそのオリゴマーを側鎖にもつ共重合体およびそれよりなるコンタクトレンズ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018532835A (ja) * 2015-10-02 2018-11-08 シーアイエス ファーマ アクツィエンゲゼルシャフトCIS Pharma AG コンタクトレンズ用途のための新規なポリマー材料

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