JPH05222051A - 新規なフルオラン化合物及びそれを用いた記録材料 - Google Patents

新規なフルオラン化合物及びそれを用いた記録材料

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JPH05222051A
JPH05222051A JP4056533A JP5653392A JPH05222051A JP H05222051 A JPH05222051 A JP H05222051A JP 4056533 A JP4056533 A JP 4056533A JP 5653392 A JP5653392 A JP 5653392A JP H05222051 A JPH05222051 A JP H05222051A
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JP
Japan
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compound
color
formula
acid
carbon atoms
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JP4056533A
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Inventor
Takehiro Sato
剛弘 佐藤
Shinichi Sato
真一 佐藤
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Nippon Soda Co Ltd
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Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感熱記録紙、感圧複写紙等の発色性記録材料
に使用される発色性染料である新規なフルオラン化合
物。 【構成】 一般式(I)で表されるフルオラン化合物お
よびそれを使用した発色性記録材料。 (式中R1 およびR2 はそれぞれ独立に水素原子、炭素
原子数1〜5のアルキル基、炭素原子数1〜5のアルケ
ニル基、炭素原子数4〜6のシクロアルキル基、炭素原
子数1〜5のアルキル基で置換されていてもよいアリー
ル基またはアリールで置換された炭素原子数1〜3のア
ルキル基を示し、R1 とR2 とは隣接する窒素原子と一
緒になってピロリジノ基またはピペリジノ基を形成して
もよく、R3 は水素、炭素原子数1〜5のアルキル基を
示す。但し、R1 とR2 が共に水素原子になることはな
い。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録紙、感圧複写紙
等の発色性記録材料に使用する発色性染料のフルオラン
化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】それ自体は無色あるいは殆ど無色である
が、顕色剤の作用によって発色する発色性染料と、それ
を発色させる顕色剤である酸性物質とからなる発色系に
基く記録材料は、感圧複写紙、感熱記録紙等として今日
広く使用されている。そして、その発色性染料としては
種々のフルオラン化合物が使用されており、それらには
発色感度が高く、地肌汚れが少なく、また発色画像及び
地肌の保存性に優れたものが要望されているが、公知の
発色性染料でこれら全ての性能を十分に満たすものはな
い。また、フルオラン化合物はその有する置換基によっ
て、黒色系、緑色系、赤色系、青色系等の発色色調を有
しており、好ましい色調に調製するためにこれらを混合
して使用する方法が採られている。特に、黒発色染料と
しては純黒味〜緑黒色味が好まれるが、一般的に知られ
ている黒発色するフルオラン類は色調が赤黒色味である
為、補色の緑色発色系染料を混合使用して純黒色に近い
色調に調整している。この様な状況下で、新規な発色性
染料が種々研究されている。本発明に類似する2位に窒
素原子を含む複素環を有するフルオラン化合物として
は、例えば2−モルホリノ−6−ジエチルアミノフルオ
ラン(赤色発色系)等が特公昭50−14572号で、
2−ピペリジノ−6−ジエチルアミノフルオラン(赤色
発色系)等が特公昭51−15447で、2−ピロリジ
ノ−6−ジブチルアミノフルオラン(黒色発色系)等が
特開平3−138190号で開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれも発色
性能が満足なものでない。本発明は発色性能の優れた発
色性染料である新規なフルオラン化合物を提案する。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者らは、2位にΔ2-
ピペリジノ基を導入したフルオラン化合物が発色感度の
高い発色性染料であることを見出した。即ち、本発明は
一般式(I)で表されるフルオラン化合物であり、そし
て、それを利用した発色性記録材料である。 (式中R1 及びR2 はそれぞれ独立に水素原子、炭素原
子数1〜5のアルキル基、炭素原子数1〜5のアルケニ
ル基、炭素原子数4〜6のシクロアルキル基、炭素原子
数1〜5のアルキル基で置換されていてもよいアリール
基またはアリールで置換された炭素原子数1〜3のアル
キル基を示し、R1 とR2 とは隣接する窒素原子と一緒
になってピロリジノ基またはピペリジノ基を形成しても
よく、R3は水素、炭素原子数1〜5のアルキル基を示
す。但し、R1 とR2 が共に水素原子になることはな
い。)
【0005】本発明の2位にΔ2-ピペリジノ基を有する
ことを特徴とするフルオラン化合物は次の反応式(以下
反応式Aという)に従い製造できる。 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記に同じであり、R4
は炭素原子数1〜5のアルキル基を示す。)反応式Aに
よる本発明のフルオラン化合物の製造方法は、本発明類
似の公知フルオラン化合物と同様の方法で製造すること
ができる。即ち、一般式(II)で表されるベンゾイル
安息香酸誘導体と一般式(III)で表されるメタアミ
ノフェノール誘導体とを硫酸、ポリリン酸、無水酢酸等
の脱水縮合剤の存在下で縮合して、一般式(IV)で表
されるフタリド化合物を合成し、次いで有機溶媒中、ア
ルカリ性物質の存在下で分子内閉環反応して一般式
(I)で表される本発明のフルオラン化合物が製造でき
る。
【0006】一方、反応式A中の一般式(III)で表
されるメタアミノフェノール誘導体は次の反応式(以下
反応式Bという)に従い製造できる。 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記に同じであ
る。)反応式Bによる製造方法は、一般式(V)で表さ
れるN,N−ジメタリルアニリン誘導体を硫酸、ポリリ
ン酸、オキシ塩化リン、五酸化リン等の閉環剤中、室温
で数時間〜数十時間反応して閉環し、一般式(III)
で表されるメタアミノフェノール誘導体が製造できる方
法である。本発明の製造方法においては、反応式Aの縮
合反応と反応式Bの閉環反応とを二工程に分けて行うこ
とのほか、これら反応を一工程で行うことができる。即
ち、反応式Aで使用する縮合剤と反応式Bで使用する閉
環剤に、縮合及び閉環の両効果を有する例えば硫酸等を
使用して、一般式(V)で表されるN,N−ジメタリル
アニリン誘導体と一般式(II)で表されるベンゾイル
安息香酸誘導体とを反応系内に存在せしめて、縮合反応
と閉環反応を一工程で行う一般式(IV)のフタリド化
合物を製造する方法であり、作業工程の簡略化、副生物
の低減等の効果がある。
【0007】本発明のフルオラン化合物としては、一般
式(I)で表される通り、2位にΔ2-ピペリジノ基を有
することを特徴とするフルオラン化合物であり、その代
表的な例を第1表に挙げる。 第1表 化合物番号 R1 2 3 融 点 発色色調 1 -C2H5 -C2H5 H 161-163 ℃ 暗緑色 2 -cyc-C6H 11 -CH3 H 179-181 ℃ 暗緑色 3 -CH2-CH2-CH2-CH2- H 191-193 ℃ 緑色 4 -C2H5 -C2H5 -CH3 210-212 ℃ 暗赤色 5 -n-C3H7 -CH3 H 144-146 ℃ 暗緑色 6 -iso-C4H9 -C2H5 H 非晶質(67-68℃) 暗緑色 7 -n-C4H9 -n-C4H9 H 147-149 ℃ 暗緑色 8 p-CH3-C6H4- -C2H5 H 195-197 ℃ 暗緑色
【0008】本発明のフルオラン化合物は単独で使用
し、その発色する色の記録材料を製造することは勿論で
あるが、それらの2種以上を混合使用したり、あるいは
他の発色性染料と混合使用したりすることもできる。例
えば赤色、青色、緑色の3原色の発色性染料を混合使用
して黒色に発色する記録材料を製造することができ、ま
た本発明の緑色系発色染料を使用し赤色実味黒色発色系
染料に混合して真に黒色に近い発色を得ることができ
る。
【0009】本発明のフルオラン化合物と混合して使用
し得る発色性染料としては、フルオラン系、トリフェニ
ルメタン−フタリド系、フェノチアジン系、スピロピラ
ン系、ローダミンラクタム系等の種々の発色性染料が挙
げられる。本発明のフルオラン化合物を含有する発色性
記録材料は、感圧複写紙、感熱記録紙の他、感熱転写に
よる記録紙、通電感熱記録紙、酸性物質を含むトナーを
現像剤として使用する電子写真、超音波記録紙、感光性
印刷材、電子線記録紙、捺印用材料、スタンプインク、
タイプライターリボン等として使用できるが、これらに
限定されるものではない。
【0010】本発明のフルオラン化合物を使用して感熱
記録紙を製造する方法は、既知の発色性染料の場合と同
様であり、例えば、発色性染料化合物の微粒子と顕色剤
の微粒子とを水溶性結合剤の水溶液中に分散させた懸濁
液を紙等の支持体に塗布して乾燥することにより製造で
きる。染料及び顕色剤の混合比率は、それぞれの種類に
応じ適宜変更しうるものであるが、通常、染料1重量部
に対して、顕色剤1〜10重量部、好ましくは2〜5重
量部である。上記懸濁液中には、増感剤、填料、分散
剤、発色画像安定化剤、酸化防止剤、減感剤、粘着防止
剤、消泡剤、光安定剤、蛍光増白剤等を必要に応じ含有
させることができる。
【0011】この際、使用する顕色剤としては、例えば
ビスフェノールA、4,4’-sec-ブチリデンビスフェ
ノール、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノー
ル、2,2’−ジヒドロキシジフェニル、ペンタメチレ
ン−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)等のビスフェ
ノール化合物、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチ
オ)−3,5−ジオキサヘプタン等の含硫黄ビスフェノ
ール化合物、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒ
ドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロ
ピル、4−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、4−ヒド
ロキシ安息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸イソブ
チル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロベンジル、4−ヒ
ドロキシ安息香酸メチルベンジル、4−ヒドロキシ安息
香酸ジフェニルメチル等の4−ヒドロキシ安息香酸エス
テル類、安息香酸亜鉛、4−ニトロ安息香酸亜鉛等の安
息香酸金属塩、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニ
ルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ブトキシジ
フェニルスルホン等のヒドロキシスルホン類、4−ヒド
ロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシフタル酸ジシ
クロヘキシル、4−ヒドロキシフタル酸ジフェニル等の
4−ヒドロキシフタル酸ジエステル類、2−ヒドロキシ
−6−カルボキシナフタレン等のヒドロキシナフトエ酸
のエステル類、ヒドロキシアセトフェノン、p−フェニ
ルフェノール、4−ヒドロキシフェニル酢酸ベンジル、
p−ベンジルフェノ−ル、ハイドロキノン−モノベンジ
ルエーテル、更にトリブロモメチルフェニルスルホン等
のトリブロモメチルスルホン類等を挙げることができ
る。
【0012】増感剤としては例えば高級脂肪酸アミド、
ベンズアミド、ステアリン酸アニリド、アセト酢酸アニ
リド、チオアセトアニリド、シュウ酸ジベンジル、フタ
ル酸ジメチル、テレフタル酸ジベンジル、イソフタル酸
ジベンジル、ビス(tert−ブチルフェノール)類、4、
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエーテル
類、1,2−ビス(フェノキシ)エタン、1,2−ビス
(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3−
メチルフェノキシ)エタン、2−ナフトールベンジルエ
ーテル、ジフェニルアミン、カルバゾ−ル、2,3−ジ
− m−トリルブタン、4−ベンジルビフェニル、4,
4’−ジメチルビフェニル、m-ターフェニル、ジ−β−
ナフチルフェニレンジアミン等を挙げることができる。
【0013】填料としては、クレー、タルク、カオリ
ン、サテンホワイト、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪
酸アルミニウム等を例示することができる。分散剤とし
ては、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のスルホ
コハク酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム
塩、脂肪酸塩等を、また発色画像安定化剤としてはサリ
チル酸誘導体、オキシナフトエ酸誘導体の金属塩(特に
亜鉛塩)、その他水不溶性の亜鉛化合物等を、酸化防止
剤としては2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−
tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,
4’−プロピルメチレンビス(3−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−tert−
ブチル−5−メチルフェノール)等を、減感剤としては
脂肪族高級アルコール、ポリエチレングリコール、グア
ニジン誘導体等を、また粘着防止剤としてはステアリン
酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カル
ナウバワックス、パラフィンワックス、エステルワック
ス等を例示することができる。
【0014】本発明のフルオラン化合物を発色性染料と
する感圧複写紙は、既知のフルオラン化合物等の発色性
染料の場合と同様に製造できる。例えば、公知の方法に
よりマイクロカプセル化した本発明化合物を適当な分散
剤によって分散し、紙に塗布して発色剤シートを作製す
る。また、顕色剤の分散液を紙に塗布して顕色剤シート
を作製する。このようにして作製された両シートを組合
せて感圧複写紙が作製される。感圧複写紙としては、発
色性染料の有機溶媒溶液を内包するマイクロカプセルを
下面に塗布担持している上用紙と顕色剤( 酸性物質) を
上面に塗布担持している下用紙とからなるユニットで
も、あるいはマイクロカプセルと顕色剤とが同一の紙面
に塗布されているいわゆるセルフコンテントペーパーで
あってもよい。その際使用する顕色剤としては従来既知
のものが用いられ、例えば酸性白土、活性白土、アタバ
ルジャイト、ベントナイト、コロイダルシリカ、珪酸ア
ルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸亜鉛、珪酸錫、焼
成カオリン、タルク等の無機酸性物質、蓚酸、マレイン
酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、ステアリン酸等の脂
肪族カルボン酸、安息香酸、p- tert-ブチル安息香酸、
フタル酸、没食子酸、サリチル酸、3−イソプロピルサ
リチル酸、3−フェニルサリチル酸、3−シクロヘキシ
ルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、
3−メチル−5−ベンジルサリチル酸、3−フェニル−
5−(2,2−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5
−ジ−(2−メチルベンジル)サリチル酸、2−ヒドロ
キシ−1−ベンジル−3−ナフトエ酸等の芳香族カルボ
ン酸、これら芳香族カルボン酸の亜鉛、マグネシウム、
アルミニウム、チタン等の金属塩、p−フェニルフェノ
ール−ホルマリン樹脂、p−ブチルフェノール−アセチ
レン樹脂等のフェノール樹脂系顕色剤、これらフェノー
ル樹脂系顕色剤と上記芳香族カルボン酸の金属塩との混
合物等を挙げることができる。
【0015】以下、実施例をもって本発明を詳細に説明
するが、これによって本発明が限定される事はない。 実施例1(合成例) 氷冷した95%硫酸200ml中に、2−(2−ヒドロ
キシ−4−ジエチルアミノ)ベンゾイル安息香酸31.
3gを加えて溶解し、次いで4−エトキシ−N,N−ジ
メタリルアニリン26.1gを加えた。その後、反応温
度20〜22℃で21時間攪拌した。生成物を氷水中に
分散させ、析出した固形物を濾別した。得られた固形物
にトルエン300mlと水200mlを加え、更に10
%水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH10以上にした
後、1.5時間加熱還流した。次いで水層を分液して除
き、トルエン層を湯洗浄した。その後トルエン層を濃縮
して油状物を得た。この油状物にこれにイソプロパノー
ル20mlを加え30分加熱還流して冷却した。析出し
た結晶を濾別乾燥し2−(3,5,5−トリメチル−Δ
2 −ピペリジノ)−6−ジエチルアミノフルオラン(第
1表中、化合物1)、融点161〜163℃の淡桃色結
晶7.2gを得た。 実施例2(合成例) 氷冷下95%硫酸100ml中に、2−(2−ヒドロキ
シ−4−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)ベン
ゾイル安息香酸18.7gと4−メトキシ−N,N−ジ
メタリルアニリン13.5gとを使用し、実施例1と同
様にして、20〜22℃で26時間反応した。その後同
様にして2−(3,5,5−トリメチル−Δ2 −ピペリ
ジノ)−6−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミ
ノ)フルオラン(第1表中、化合物2)、融点179〜
181℃の淡桃色結晶7.7gを得た。
【0016】実施例3.(感熱記録紙) 次の組成の液それぞれを、ガラスビーズ(径1〜1.5
mm)150gと共にポリエチレン瓶に入れ、密栓してペ
イントコンディショナーにて数時間摩砕し、染料分散
液、顕色剤分散液及び濃度調整分散液を調整した。 染料懸濁液 ・実施例1及び2で合成した化合物 3.5g ・填料(炭酸ソーダ) 18.5g ・15%ポリビニルアルコール水溶液 20.0g ・水 58.0g 顕色剤懸濁液 ・ビスフェノールA 7.0g ・填料 15.0g ・15%ポリビニルアルコール水溶液 20.0g ・水 58.0g 濃度調整分散液 ・填料(炭酸ソーダ) 22.0g ・15%ポリビニルアルコール水溶液 20.0g ・水 58.0g これら分散液をそれぞれ2:2:1で混合して調製した
塗布液を白色原紙に塗布、乾燥し、第1表記載の化合物
1及び化合物2の感熱記録紙を製造した。なお、比較化
合物として緑色発色系の染料として市販されている3−
ジベンジルアミノ−2−ジエチルアミノフルオランを使
用して同様に感熱記録紙を製造した。次いで、製造した
感熱記録紙を乾熱試験器( (株)キシノ科学機械製) を
用い、150℃の温度で両面加熱して感熱記録紙の一部
を発色させたところ、化合物1及び化合物2はいずれも
暗緑色に発色し、比較化合物に比べ地肌汚れの少ないも
のであった。また、感熱紙試験発色装置(TH−PMD
型、大倉電気株式会社製) を用い、印字電圧22Vでパ
ルス巾を変化させて発色させ、発色濃度をマクベス反射
濃度計(RD−514型、ラッテン#106)で測定し
たところ、本発明の感熱記録紙は全て、比較化合物を使
用した感熱記録紙に比べて感度の高いものであった。
【0016】
【発明の効果】本発明のフルオラン化合物は地肌汚れの
ない、発色感度の優れた新規な発色性染料である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 一般式(I)で表されるフルオラン化
    合物。 (式中R1 及びR2 はそれぞれ独立に水素原子、炭素原
    子数1〜5のアルキル基、炭素原子数1〜5のアルケニ
    ル基、炭素原子数4〜6のシクロアルキル基、炭素原子
    数1〜5のアルキル基で置換されていてもよいアリール
    基またはアリールで置換された炭素原子数1〜3のアル
    キル基を示し、R1 とR2 とは隣接する窒素原子と一緒
    になってピロリジノ基またはピペリジノ基を形成しても
    よく、R3は水素、炭素原子数1〜5のアルキル基を示
    す。但し、R1 とR2 が共に水素原子になることはな
    い。)
  2. 【請求項2】請求項1の一般式(I)で表されるフルオ
    ラン化合物を発色性染料として含有することを特徴とす
    る発色性記録材料。
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