JPH0522204U - 自動車のシールラバー取付構造 - Google Patents

自動車のシールラバー取付構造

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JPH0522204U
JPH0522204U JP7177991U JP7177991U JPH0522204U JP H0522204 U JPH0522204 U JP H0522204U JP 7177991 U JP7177991 U JP 7177991U JP 7177991 U JP7177991 U JP 7177991U JP H0522204 U JPH0522204 U JP H0522204U
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seal rubber
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールラバーの両端部を確実に取付けること
ができ且つコスト的にも有利な自動車のシールラバー取
付構造を提供する。 【構成】 同一の所定断面で形成されたシールラバーを
用い、その両端部内部に形状の異なる整形部材を挿入し
て、端部を所定断面形状に整形する。このため、形状の
異なるシールラバーを別個に用意する必要がなく、また
接着する必要もないので、生産コストの低減が図れる。
また、整形部材ごとシールラバーの両端部をクリップに
て固着したので、シールラバーの両端部が浮き上がった
りすることがなく、更にシールラバーがクリップから抜
け外れることもない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は自動車のシールラバー取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車のシールラバー取付構造としては、例えば実開昭62−1466 48号公報に記載されるものや図5〜図7に示すようなものがある。 1はエンジンフード(開閉体)で、エンジンルーム(車体開口部)Eを覆うた めのものであり、フードアウタ2の内面に、補強用のフードインナ3を接合した ものである。このフードインナ3は板部材をプレス成形したものであり、周囲に 平坦部3aを有している。そして、この平坦部3aの内側に、厚みを増して剛性 を増加させるための骨部3bや、重量を減らすための図示しない打抜き部を設け たものである。 そして、4がシールラバーであり、エンジンフード1の後端部が対向するカウ ルトップパネル(縁部)5の上面に設けられている。そして、エンジンフード1 を閉じた際にエンジンフード1がシールラバー4の上面に当接して押圧すること によりエンジンルームEの後端を遮蔽する。これにより、エンジンルームE内の オイル等の臭いが外部の漏れて、それがカウルトップパネル5に設けられている 空気導入口から車室内に流れ込むのを防止することができる。また、このシール ラバー4は、エンジンフード1の車幅方向Aの全幅に渡って設けられているので 、エンジンフード1の端部では平坦部3aに対向し、両端部間の中央部ではエン ジンフード1の骨部3bに対向することになる。従って、シールラバー4をエン ジンフード1に密着させるためには、端部と中央部とで断面形状が異なるように 形成されたシールラバー4を使用しなければならない。このため、中央部に対し ては、エンジンフード1の骨部3bとカウルトップパネル5の隙間に対応する高 さの一定断面で一体押出成形された中央部シールラバー4bを用い、端部に対し ては、エンジンフード1の両端の平坦部3aとカウルトップパネル5の隙間に対 応する高さの端部シールラバー4aを用いており、これら端部及び中央部シール ラバー4a、4bを互いに加硫接着してシールラバー4を形成している。そして 、このシールラバー4をクリップ6によりカウルトップパネル5の上面に取付け ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、一定断面の中央部シールラ バー4bの他に、所定の高さを有する端部シールラバー4aを別途用意してこれ らを接着して製作しなければならないため、製作コストが高くなり、さらに、作 業性の面でも不利な構造となっている。また、柔軟なシールラバー4を直接クリ ップ6により取付けているので、クリップ6から外れたり、クリップ6より外側 のシールラバー4の端部が浮き上がったりするおそれがある。
【0004】 この考案は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、シールラ バーの両端部を確実に取付けることができ且つコスト的にも有利な自動車のシー ルラバー取付構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る自動車のシールラバー取付構造は、上記の目的を達成するため に、シールラバーを同一の所定断面で形成し、且つ該シールラバーの両端部内部 に該両端部の断面を変形せしめる整形部材を挿入し、該整形部材ごとシールラバ ーの両端部を固着体にて固着したものである。
【0006】
【作用】
この考案に係る自動車のシールラバー取付構造によれば、同一の所定断面で形 成されたシールラバーを用い、その両端部内部に形状の異なる整形部材を挿入し て、端部を所定断面形状に整形した。このため、形状の異なるシールラバーを別 個に用意する必要がなく、また接着する必要もないので、生産コストの低減が図 れる。また、該整形部材ごとシールラバーの両端部を固着体にて固着したので、 シールラバーの両端部が浮き上がったりすることがなく、更にシールラバーが固 着体から抜け外れることもない。
【0007】
【実施例】
以下この考案の好適な一実施例を図1〜図3に基づいて説明する。尚、従来例 と共通する部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。 「車体開口部」としてのエンジンルームEを覆う「開閉体」としてのエンジン フード1は、前述のようにフードアウタ2の裏面にフードインナ1を接合して形 成されている。そして、車幅方向Aの両端部のフードインナ3は平坦部3aとな っているので、エンジンフード1の両端部は他の部分に比べて全体厚さが薄くな っている。一方、カウルトップパネル5の上面は車幅方向Aに沿って略平坦にな っているので、両端部ではカウルトップパネル5とエンジンフード1の裏面との 間隔は大きくなっている。そして、20がシールラバーであり、エンジンフード 1の全幅にわたってカウルトップパネル5の上面に設けられている。このシール ラバー20は、前壁20aが曲率半径の大きな円の一部であり、後壁20b、上 下壁20c、20dが平面状をしていて、内部に中空部分20eを有する閉断面 部材である。このシールラバー20は全長にわたって一定断面で押出成形されて いる。また、このシールラバー20の高さは中央部分のエンジンフード1とカウ ルトップパネル5との高さに対応したものとなっているため、シールラバー20 の両端部20g、20gではシールラバー20の高さが不足することになる。こ のため、エンジンフード1の平坦部3aとカウルトップパネル5との間隔に対応 する高さのリテーナ(整形部材)21、つまりこのシールラバー20の高さに比 べて高いリテーナ21をシールラバー20の両端部20g、20gの中空部分2 0eに挿入して、両端部20g、20gの全体高さを増している。このリテーナ 21は樹脂製(金属板製でも可)で、略L字状断面をしており、シールラバー2 0の前壁20aと、下壁20dとに対応する部分から構成されている。これによ り、シールラバー20は長手方向に沿って両端部20g、20gが一段高くなっ た形状を呈することになる。また、リテーナ21の下面には取付孔21aが形成 されており、この取付孔21aに対応するシールラバー20の下壁20dにも取 付孔20fが形成されていて、シールラバー20の両端部20gをリテーナ21 ごとクリップ(固着体)22にて固着している。
【0008】 このようなシールラバー20にすれば、エンジンフード1の両端部に対する部 分と中央部分に対する部分とを別個に製作する必要がなく、またこれらを接着す ることも必要でないので、製作コストの低減が図れる。また、シールラバー20 の両端部20g、20gはリテーナ21を介してクリップ22によりカウルトッ ププレート5の上面に取付けられるため、シールラバー20の端部20gが浮き 上がったりすることがなく確実に固着されることになる。
【0009】 次に、図4に基づいて別の実施例を説明する。この実施例においては、シール ラバー23に略L字状の開断面部材を使用している。従って、前述の実施例と異 なってこのシールラバー23には中空部20eがないため、シールラバー23の 肉厚部分にリテーナ24挿入用の切込み25を設け、この切込み25の内部に高 さの高いリテーナ24を押し込んでいる。その他の構成等については前述の実施 例と同様であるので説明を省略する。これにより、前述の実施例と同様の効果を 得ることができる。 尚、以上の説明において、「車体開口部」としてエンジンルームEを例とした が、トランクルームやラゲッジルームその他の開口部でも良い。また、「開閉体 」としてもエンジンフードに限定されず、トランクリッドやバックドア等でも良 い。従って、「シールラバー」は、ドアウェザストリップや各種シール体を含む 広い概念を意味する。 更に、シールラバーの両端部の断面形状は単に高さを増すだけの変形に限らず 、前後方向サイズを増やしたりすることもあり得るものである。
【0010】
【考案の効果】
この考案に係る自動車のシールラバー取付構造は、以上説明したように、同一 の所定断面で形成されたシールラバーを用い、その両端部内部に形状の異なる整 形部材を挿入して、端部を所定断面形状に整形した。このため、形状の異なるシ ールラバーを別個に用意する必要がなく、また接着する必要もないので、生産コ ストの低減が図れる。また、整形部材ごとシールラバーの両端部を固着体にて固 着したので、シールラバーの両端部が浮き上がったりすることがなく、更にシー ルラバーが固着体から抜け外れることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る自動車のシールラバー取付構造
の一実施例を示す分解組立図である。
【図2】図1の組立後を示す斜視図である。
【図3】シールラバーを取付けた状態を示す断面図であ
る。
【図4】別の実施例を示す図1相当の分解組立図であ
る。
【図5】車体におけるシールラバーの取付位置を示す斜
視図である。
【図6】従来における自動車のシールラバー取付構造を
示す斜視図である。
【図7】図5中SA−SA線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 エンジンフード(開閉体) 5 カウルトップパネル(縁部) 20、23 シールラバー 20g、23a 両端部 21、24 リテーナ(整形部材) E エンジンルーム(車体開口部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体開口部とそれを覆う開閉体との間を
    遮蔽すべく、該車体開口部の縁部又は開閉体のいずれか
    一方にシールラバーを配し、且つ該シールラバーの両端
    部を前記車体開口部の縁部又は開閉体に対して固着体に
    て固着する自動車のシールラバー取付構造において、 上記シールラバーを同一の所定断面で形成し、且つ該シ
    ールラバーの両端部内部に該両端部の断面を変形せしめ
    る整形部材を挿入し、該整形部材ごとシールラバーの両
    端部を固着体にて固着したことを特徴とする自動車のシ
    ールラバー取付構造。
JP1991071779U 1991-09-06 1991-09-06 自動車のシール構造 Expired - Lifetime JP2585704Y2 (ja)

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JP2585704Y2 JP2585704Y2 (ja) 1998-11-25

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63188253U (ja) * 1987-05-18 1988-12-02

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63188253U (ja) * 1987-05-18 1988-12-02

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