JPH05222028A - 4−スルホ無水ナフタル酸の製造方法 - Google Patents

4−スルホ無水ナフタル酸の製造方法

Info

Publication number
JPH05222028A
JPH05222028A JP5650492A JP5650492A JPH05222028A JP H05222028 A JPH05222028 A JP H05222028A JP 5650492 A JP5650492 A JP 5650492A JP 5650492 A JP5650492 A JP 5650492A JP H05222028 A JPH05222028 A JP H05222028A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salt
permanganate
sulfoacenaphthene
alkali metal
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5650492A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Munakata
幹雄 宗形
Tadao Ishii
忠男 石井
Seiji Maekawa
清二 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Amido Chem Kk
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Fuji Amido Chem Kk
Nippon Steel Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Amido Chem Kk, Nippon Steel Chemical Co Ltd filed Critical Fuji Amido Chem Kk
Priority to JP5650492A priority Critical patent/JPH05222028A/ja
Publication of JPH05222028A publication Critical patent/JPH05222028A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 5−スルホアセナフテン又はその塩から高純
度の4−スルホ無水ナフタル酸を高収率で得ること。 【構成】 5−スルホアセナフテン又はその塩を、水溶
液中、カチオン界面活性剤又はアルカリ金属水酸化物の
存在下、過マンガン酸塩を用いて酸化する4−スルホ無
水ナフタル酸又はその塩の製造方法である。また、5−
スルホアセナフテン又はその塩を、水溶液中、カチオン
界面活性剤又はアルカリ金属水酸化物の存在下、化学量
論量以下の過マンガン酸塩を用いて酸化して中間体のキ
ノン化合物とし、ついでこれを水溶液中、アルカリ金属
水酸化物の存在下、過酸化水素を用いて酸化する4−ス
ルホ無水ナフタル酸又はその塩の製造方法である。 【効果】 上記目的を達成でき、更に反応条件も穏やか
でよく、また、クロム等の有害な物質を製品中に含有す
ることがないので、経済的にも品質的にも有利に製造す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、染料、顔料、蛍光増
白剤及び医薬の中間体として工業的に有用な化合物であ
る4−スルホ無水ナフタル酸又はその塩の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】4−スルホ無水ナフタル酸又はその塩
(以下、これらをSNAという)は5−スルホアセナフ
テン又はその塩(以下、これらをSACという)を酸化
することにより得られる。この酸化ではアセナフテン環
が酸化されてSNAとなる。アセナフテンの酸化につい
ては、重クロム酸塩を用いる方法(J.Org.Che
m.,19,p683(1954)及び特開昭51−1
1,749号公報)や、加圧条件下、高温で重クロム酸
ナトリウム水溶液を作用させる方法(USP2,37
9,032号公報)や、過マンガン酸塩を用いる方法
(実験化学講座p35〜39)や、300〜400℃の
高温、高圧条件下で触媒の存在下に空気酸化する方法
(特開昭50−39,292号及び特公昭46−13,
737号公報)等が知られている。
【0003】しかし、SACの酸化については、酢酸コ
バルトや酢酸マンガンを触媒に用いて空気酸化する方法
(DE2,846,432号公報)及びオ−トクレ−ブ
中、加圧下で重クロム酸ナトリウム水溶液を用いて20
0℃の高温で酸化する方法(特開昭57−98,238
号公報)等が知られているにすぎない。しかしながら、
前者の方法においては、高温高圧下に強酸性物質である
SACを酸化することになるため、装置の腐食、安全
性、経済性等に問題がある。また、後者の方法において
も、高温高圧を必要とする上、目的物であるSNA中に
有害物質である6価クロムが混入するという問題があ
り、6価クロムを除去するための精製操作が煩雑とな
る。更に、この方法で得られるSNAの収率は44%程
度と低いだけでなく、酸化に使用した重クロム酸ナトリ
ウムの回収、再生にも大きな問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、安全
性及び経済性に優れ、かつ、有害な物質を含有しない高
品質なSNAを製造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上記のような問題点を解決する新規な製造法の確立を目
的として鋭意研究を行った結果、過マンガン酸塩を用
い、特定の条件で酸化するとSNAが高収率で得られる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、5−スルホアセナフテン又はその塩を、水溶
液中、カチオン界面活性剤又はアルカリ金属水酸化物又
は両者の存在下、過マンガン酸塩を用いて酸化する4−
スルホ無水ナフタル酸又はその塩の製造方法並びに5−
スルホアセナフテン又はその塩を、水溶液中、カチオン
界面活性剤又はアルカリ金属水酸化物又は両者の存在
下、化学量論的に不十分な量の過マンガン酸塩を用いて
酸化して5−スルホアセナフテンキノン又はその塩を生
成させ、ついでこれをアルカリ金属水酸化物の存在下、
過マンガン酸塩を用いて酸化する4−スルホ無水ナフタ
ル酸又はその塩の製造方法である。
【0006】過マンガン酸塩、例えば過マンガン酸カリ
ウムは中性ないしは弱アルカリ性条件下では、2分子の
2酸化マンガン、2分子の水酸化カリウムと3個の酸素
(O)をとになる。そして、5−スルホアセナフテンは
5個の酸素(O)と反応して4−スルホ無水ナフタル酸
になると共に2分子の水を生成する。本発明において
は、この反応はほぼ化学量論的に進行するので、過マン
ガン酸塩の使用量は過酸化水素を用いないときは、上記
から計算される量ないしはその1〜1.2倍、好ましく
は1.0〜1.05倍の量を使用することがよい。過マ
ンガン酸塩を大過剰使用すると、かえって収率は低下
し、着色が発生する等、品質的にも悪化する。また、化
学量論量以下の使用量では収率が低下する。なお、酸化
を過マンガン酸塩の他、過酸化水素を用いて行う場合
は、後述するように過マンガン酸塩の使用量は化学量論
量未満とする。
【0007】本発明で使用するSACとしては、反応系
の水溶液に溶解するものが好ましく、5−スルホアセナ
フテンのアルカリ金属塩が好ましいものとして挙げられ
る。もちろん、反応系の水溶液が中性ないしはアルカリ
性を保つ限り、5−スルホアセナフテンを使用してもよ
い。水溶液中のSACの濃度は、1〜30重量%、好ま
しくは5〜20重量%程度の範囲とすることがよい。
【0008】本発明においては、過マンガン酸塩を用い
て酸化する際、反応系の水溶液にカチオン界面活性剤又
はアルカリ金属水酸化物を存在させることを特徴とす
る。このカチオン界面活性剤としては、層間移動触媒と
して使用される4級アンモニウム塩類やクラウンエ−テ
ル類が好適なものとして挙げられ、具体的にはトリオク
チルメチルアンモニウムクロリド、トリカプリルメチル
アンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムハイ
ドロゲンサルフェイト、クラウンエ−テル(18−クラ
ウン−6)等が挙げられる。添加量はミセル形成濃度以
上、好ましくは0.5〜10重量%、より好ましくは1
〜3重量%の範囲がよい。このカチオン界面活性剤は、
本発明においては有機溶剤を使用しないので、層間移動
触媒として働くものではないが、触媒として作用する。
すなわち、カチオン界面活性剤を使用せずにこの反応を
行うと、化学量論量の過マンガン酸塩の使用ではSAC
の反応は完結しない。過マンガン酸塩の使用量を化学量
論量の1.5倍以上とし、更に、沸騰条件下で反応させ
ることによって初めてSACの反応を完結させることが
できるが、このような条件では得られるSNAに着色が
生じる。
【0009】アルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムが好ましく、これはSACに
対し化学量論量(SACのスルホン酸基1当量に対しア
ルカリ金属水酸化物1当量)の0.25〜5倍量、好ま
しくは1〜2倍量を使用する。アルカリ金属水酸化物を
存在させることにより、SNAの収率が向上する。しか
し、一定量以上加えても一定以上の収率の向上はないの
で、5倍量を越えて存在させる必要はない。
【0010】前記カチオン界面活性剤及びアルカリ金属
水酸化物は、どちらか一方を存在させてもよいし、両者
を存在させてもよいが、両者を存在させるとより高い収
率を得ることができる。なお、両者を存在させる場合、
カチオン界面活性剤及びアルカリ金属水酸化物の使用量
は、前記の範囲が好ましいが、それより少量であっても
よい。
【0011】過マンガン酸塩を用いて酸化する場合、反
応温度は室温〜50℃程度の範囲が好ましく、高温にす
ると着色が生じる。また、反応圧力は常圧で差し支えな
いので、攪拌及び冷却可能な簡単な反応容器で本発明の
反応を行うことが可能である。反応はSACを含む水溶
液に過マンガン酸塩を添加することによって行うことが
でき、反応は過マンガン酸塩を添加すると同時に開始
し、短時間で終了するので0.5〜3時間程度で十分で
ある。この反応で得られるSNAは、過マンガン酸塩と
して過マンガン酸カリウムを用いた場合は、4−スルホ
無水ナフタル酸カリウムであり、これは容易に4−スル
ホ無水ナフタル酸又は他の塩にすることができる。
【0012】本発明において、前記のように酸化を過マ
ンガン酸塩を用いて行うことは、一つの好ましい方法と
いえるが、酸化の一部又は全部を過酸化水素を用いて行
うことができれば、それが安価であることから有利とい
える。本発明者らの研究によれば、酸化の前半は過酸化
水素では上手く進行しないが、後半は条件を選択するこ
とにより過酸化水素でも進行することが見出された。
【0013】以下、本発明のもう一つの方法を説明す
る。この方法においては、まずSACをカチオン界面活
性剤又はアルカリ金属水酸化物又は両者の存在下、水溶
液中、過マンガン酸塩を用いて酸化する。この際の過マ
ンガン酸塩の使用量は、SACをSNAにするには化学
量論的に不十分な量とする。好ましくは、SACをキノ
ン化合物にするに必要な化学量論量ないしはその1.1
5倍量使用する。ここで、化学量論量は5−スルホアセ
ナフテンは4個の酸素(O)と反応して5−スルホアセ
ナフテンキノンとなると共に2分子の水を生成するとし
て計算される。この反応は、前述の過マンガン酸塩を用
いる反応と同様に行うことができ、カチオン界面活性剤
又はアルカリ金属水酸化物の種類、使用量等も同様でよ
い。しかし、過マンガン酸塩の使用量が少ないので、反
応温度は90℃程度まで高くしても差し支えない。
【0014】次いで、過マンガン酸塩を用いる酸化が終
了した後、過酸化水素を用いて酸化する。過酸化水素を
用いる酸化の際、分解による損失を防ぐため二酸化マン
ガンは濾過して除去しておくことが好ましい。過酸化水
素は、5−スルホアセナフテンキノンが1個の酸素
(O)と反応して4−スルホ無水ナフタル酸となるとし
て計算した化学量論量の1〜5倍量、好ましくは1.5
〜3.5倍量使用することがよい。過酸化水素を用いて
酸化する際、水溶液にはアルカリ金属の水酸化物を存在
させて反応を進行させる。アルカリ金属の水酸化物とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等があり、そ
の使用量はSACに対し化学量論量(SACのスルホン
酸基1当量に対してアルカリ金属水酸化物1当量)の1
〜10倍量、好ましくは5〜10倍量の範囲がよい。な
お、過マンガン酸塩を用いる酸化の際において、アルカ
リ金属水酸化物を加えたときや過マンガン酸塩として過
マンガン酸カリウム等のアルカリ金属塩を用いたとき、
加えたアルカリ金属水酸化物や副生する水酸化アルカリ
が水溶液中に残るような場合には、別に加えなくともよ
い。この反応は50℃〜沸騰条件下、好ましくは70〜
90℃で、SAC、アルカリ金属水酸化物を含む水溶液
に、過酸化水素水を滴下、反応させることにより行うこ
とができ、反応時間は0.5〜3時間程度で十分であ
る。反応終了後、酸を添加する酸析等の手段によりSN
Aを分離、回収することができ、必要であれば再結晶等
により更に精製することができる。また、このSNAか
ら、公知の方法により4−スルホ無水ナフタル酸又はそ
の各種の塩とすることができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を詳細
に説明する。 実施例1 攪拌機、温度計を備えた容量300mlの3つ口フラス
コに、5−スルホアセナフテンナトリウム12.8gを
含む水溶液100g及びトリオクチルメチルアンモニウ
ムクロリド0.125gを入れ、攪拌、冷却下、過マン
ガン酸カリウム27.26gを室温から40℃の液温を
保つように少量ずつ加えた。過マンガン酸カリウムの添
加終了直後には原料の5−スルホアセナフテンナトリウ
ムの消失が確認されたが、引き続いて更に1時間攪拌を
続けた。次いで、反応液から副生した二酸化マンガンを
濾過し、50mlの水で洗浄した。この濾液と洗浄液と
を集め、攪拌下、濃塩酸17gを加えて酸析した。析出
した結晶を濾過分離し、乾燥して4−スルホ無水ナフタ
ル酸カリウムの白色結晶11.58gを得た。これは、
滴定法による分析で純度95.2%、純度収率70.0
%であった。また、これはイオンクロマトグラフによる
分析で13.13%のカリウム(理論値12.36%)
を含有していた。
【0016】比較例1 実施例1において、トリオクチルメチルアンモニウムク
ロリドを加えない他は同様の条件で反応を行った。しか
し、過マンガン酸カリウムの添加終了後に5−スルホア
セナフテンナトリウムの消失の確認を行ったが、残存し
ており、反応は完結していなかった。そこで、更に過マ
ンガン酸カリウムの添加を追加し、沸騰条件で反応を続
けたところ、5−スルホアセナフテンナトリウムの消失
が確認されたが、このときの過マンガン酸カリウムの添
加量は合計で33.2gであった。この反応液から、実
施例1と同様にして4−スルホ無水ナフタル酸カリウム
の結晶9.35gを得た。これは、滴定法による分析で
純度90.3%の赤色系に着色した結晶であった。収率
53.6%。
【0017】実施例2 実施例1において、トリオクチルメチルアンモニウムク
ロリドの代わりにテトラブチルアンモニウムハイドロゲ
ンサルフェイト1gを使用した他は同様の条件で反応を
行った。この反応液から、実施例1と同様にして4−ス
ルホ無水ナフタル酸カリウムの結晶10.77gを得
た。これは、滴定法による分析で純度91.8%の結晶
であった。収率62.8%。
【0018】実施例3 実施例1において、トリオクチルメチルアンモニウムク
ロリドの代わりに水酸化ナトリウム2gを使用した他は
同様の条件で反応を行った。この反応液から、実施例1
と同様にして4−スルホ無水ナフタル酸カリウムの結晶
12.72gを得た。これは、滴定法による分析で純度
97.4%の結晶であった。収率78.7%。
【0019】実施例4 実施例1において、トリオクチルメチルアンモニウムク
ロリドの他に水酸化ナトリウム2gを更に加えた他は同
様の条件で反応を行った。この反応液から、実施例1と
同様にして4−スルホ無水ナフタル酸カリウムの結晶1
3.23gを得た。これは、滴定法による分析で純度9
6.4%の結晶であった。収率81.0%。
【0020】実施例5 実施例4において、水酸化ナトリウム2gの代わりに水
酸化カリウムを5.6gとした他は同様の条件で反応を
行った。この反応液から、実施例1と同様にして4−ス
ルホ無水ナフタル酸カリウムの結晶13.06gを得
た。これは、滴定法による分析で純度90.5%の結晶
であった。収率75.1%。
【0021】実施例6 攪拌機、温度計を備えた容量300mlの3つ口フラス
コに、5−スルホアセナフテンナトリウム12.8gを
含む水溶液100g及びトリオクチルメチルアンモニウ
ムクロリド0.125gと水酸化ナトリウム2gを入
れ、攪拌、冷却下、過マンガン酸カリウム21.30g
を室温から50℃の液温を保つように少量ずつ加えた。
過マンガン酸カリウムの添加終了後、引き続いて更に1
時間攪拌を続けた。次いで、反応液から副生した二酸化
マンガンを濾過し、50mlの熱水で洗浄した。この濾
液と洗浄液とを集め、容量300mlの4つ口フラスコ
に入れた。攪拌下、水酸化ナトリウム15gを添加、溶
解させた後、80℃に昇温させ、この温度を保持しなが
ら30%過酸化水素水15mlを30分間かけて滴下、
反応させた。滴下終了後、更に30分間同温度で攪拌を
行い、過酸化水素の消失を確認した。その後、室温まで
冷却し、攪拌下、濃塩酸を少量ずつ加え、pHを1以下
に調整して酸析した。析出した結晶を濾過分離し、乾燥
して4−スルホ無水ナフタル酸カリウムの白色結晶1
6.83gを得た。これは、滴定法による分析で純度7
5.6%であった。収率80.8%。
【0022】実施例7 実施例6において、過マンガン酸カリウムによる酸化を
同様に行い、次いで行う過酸化水素による酸化は、水酸
化ナトリウムの添加量15gの代わりに水酸化カリウム
21gを使用した他は同様にして行った。実施例6と同
様にして4−スルホ無水ナフタル酸カリウムの白色結晶
15.55gを得た。これは、滴定法による分析で純度
83.5%であった。収率82.5%。
【0023】実施例8 実施例6において、過マンガン酸カリウムによる酸化を
同様に行い、次いで行う過酸化水素による酸化は、水酸
化ナトリウムを添加しなかった他は同様にして行った。
実施例6と同様にして4−スルホ無水ナフタル酸カリウ
ムの白色結晶12.26gを得た。これは、滴定法によ
る分析で純度93.9%であった。収率73.1%。
【0024】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、高い収率で
高純度の4−スルホ無水ナフタル酸又はその塩を得るこ
とができる。反応条件も穏やかでよく、またクロム等の
有害な物質を製品中に含有することがないので、経済的
にも品質的にも有利に製造することができるだけでな
く、安全性も高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 清二 千葉県松戸市松戸2283−16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5−スルホアセナフテン又はその塩を、
    水溶液中、カチオン界面活性剤の存在下、過マンガン酸
    塩を用いて酸化することを特徴とする4−スルホ無水ナ
    フタル酸又はその塩の製造方法。
  2. 【請求項2】 5−スルホアセナフテン又はその塩を、
    水溶液中、カチオン界面活性剤及びアルカリ金属水酸化
    物の存在下、過マンガン酸塩を用いて酸化することを特
    徴とする4−スルホ無水ナフタル酸又はその塩の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 5−スルホアセナフテン又はその塩を、
    水溶液中、5−スルホアセナフテン又はその塩に対し、
    0.25〜5倍当量のアルカリ金属水酸化物の存在下、
    過マンガン酸塩を用いて酸化することを特徴とする4−
    スルホ無水ナフタル酸又はその塩の製造方法。
  4. 【請求項4】 5−スルホアセナフテン又はその塩を、
    水溶液中、カチオン界面活性剤及び/又はアルカリ金属
    水酸化物の存在下、4−スルホ無水ナフタル酸又はその
    塩とするには化学量論的に不十分な量の過マンガン酸塩
    を用いて酸化して5−スルホアセナフテンキノン又はそ
    の塩を生成させ、次いでこれをアルカリ金属水酸化物の
    存在下、過酸化水素を用いて酸化することを特徴とする
    4−スルホ無水ナフタル酸又はその塩の製造方法。
JP5650492A 1992-02-10 1992-02-10 4−スルホ無水ナフタル酸の製造方法 Withdrawn JPH05222028A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5650492A JPH05222028A (ja) 1992-02-10 1992-02-10 4−スルホ無水ナフタル酸の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5650492A JPH05222028A (ja) 1992-02-10 1992-02-10 4−スルホ無水ナフタル酸の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05222028A true JPH05222028A (ja) 1993-08-31

Family

ID=13028953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5650492A Withdrawn JPH05222028A (ja) 1992-02-10 1992-02-10 4−スルホ無水ナフタル酸の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05222028A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0579055B2 (ja)
JPH0532610A (ja) 1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロリドの製造方法
JP4450881B2 (ja) 5,5’−ビ−1h−テトラゾール塩の製造方法
JP4558182B2 (ja) 5−カルボキシフタライドの製造法
JPH05222028A (ja) 4−スルホ無水ナフタル酸の製造方法
JPH0470310B2 (ja)
JPH0149260B2 (ja)
JP3003287B2 (ja) N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製法
CN110590618A (zh) 一种阿维巴坦中间体的制备方法
US4546203A (en) Facile synthesis of β-hydroxy-β-methylglutaric acid
EP0082344B1 (en) Process for preparing beta-hydroxy-beta-methylglutaric acid
JP3003288B2 (ja) N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造法
JP3084488B2 (ja) 2−ハロゲノ−4,5−ジフルオロ安息香酸の製造法
JPS6056157B2 (ja) 高純度ハロゲンナフタル酸無水物の製法
JP2730991B2 (ja) 1―アミノ―2―クロル―4―ヒドロキシ―アントラキノンの製造方法
JPH09227104A (ja) 三塩基性次亜塩素酸マグネシウムの製造方法
US4892969A (en) Process for the preparation of 1-amino-2-naphthol-4-sulfonic acid
JP2846939B2 (ja) 2,3―エポキシ―2,3―ジヒドロ―1,4―ナフトキノンの製造方法
JPH09227434A (ja) 6−ブロモ−2−ナフトールの製造方法
JPS62298546A (ja) アニスアルデヒドの製造法
JPS63170384A (ja) 7α置換セフアロスポリン化合物
JPH06345684A (ja) 3,5−ジメチル安息香酸の精製法
JPS6155914B2 (ja)
JP2002179659A (ja) カンファースルタムの製造方法
JPS6222997B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518