JPH05221654A - マテリアルの調製方法 - Google Patents

マテリアルの調製方法

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JPH05221654A
JPH05221654A JP3355159A JP35515991A JPH05221654A JP H05221654 A JPH05221654 A JP H05221654A JP 3355159 A JP3355159 A JP 3355159A JP 35515991 A JP35515991 A JP 35515991A JP H05221654 A JPH05221654 A JP H05221654A
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JP
Japan
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ferric chloride
solution
chloride
anhydrous
atmosphere
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JP3355159A
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English (en)
Inventor
Pekka Knuuttila
ペッカ・クヌーティーラ
Simo Jokinen
シモ・ジョキーネン
Vesa-Pekka Judin
ベサ−ペッカ・ジュディン
Juhatuomas Vuorisalo
ジュハツオマス・ブオリサロ
Simo Salanne
シモ・サランネ
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Kemira Oyj
Neste Oyj
Original Assignee
Kemira Oyj
Neste Oyj
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G49/00Compounds of iron
    • C01G49/10Halides

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、鉄−塩化物水溶液から、
適当な粒子サイズと形態をもつ無水塩化第2鉄を得るこ
とにある。 【構成】 有機物質を含む塩化第2鉄を含む水溶液から
無水塩化第2鉄を調製する、この発明の方法は、以下の
工程からなることを特徴とする: a)塩化第1鉄の部分を酸化によって塩化第2鉄にコン
バートした溶液または塩化第2鉄水溶液から、塩酸を含
む雰囲気中で乾燥させることにより水を除去する工程
と、 b)得られた無水塩化第2鉄を塩素を含む雰囲気におい
て、気相へ昇華させ、純粋な結晶塩化第2鉄に昇華させ
ることによって精製する工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、希釈された塩化第1
鉄または塩化第1鉄−塩化第2鉄溶液から無水塩化第2
鉄を調製する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化第2鉄FeCl3 は、一般に塩素ガスを
成長する鉄に作用させることによって、無水の形態に調
製される。そして、酸化鉄または炭酸塩または金属鉄を
塩酸または硝酸塩に溶解させて溶液が得られる。水から
結晶化させるとき、塩化第2鉄は例えば、コマーシャル
プロダクツとして知られている所謂黄色塩化第2鉄であ
る六水和物FeCl3.6H2Oのような種々の水和物を形成す
る。
【0003】リアクタントとして作用する塩化第1鉄Fe
Cl2 が塩化第2鉄に酸化される方法も知られている。フ
ィンランド特許公報No.77006(国際分類CO1G49/00 )に
は、FeCl2 を部分的に酸化してFeCl3 にする方法が記載
されている。この方法には、筒状の反応領域において温
度を350 ℃から675 ℃に維持し、下方へ動く充填層が固
体相の塩化第2鉄と炭素を含み、酸素ガスが下方から上
方へと通過する。
【0004】塩素を使用して塩化第1鉄を塩化第2鉄に
コンバートさせる種々の方法が知られている(フィンラ
ンド出願892059,892060 及び892061)。
【0005】濃縮された塩化第1鉄溶液を例えば、酸素
ガスを使用して塩化第2鉄にコンバートする方法も知ら
れている(米国特許No.4 248 851)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】塩化第2鉄は、例え
ば、水の浄水化や染色、着色産業などにおける酸化剤、
フリーデルクラフツ合成などにおける触媒などに広く使
用されている。
【0007】塩化第2鉄の最も通常に使用される形態は
溶液であるが、何らかの特殊な使用┃利用条件によって
は、無水結晶塩の形態が必要になる。例えば、導電性ポ
リマ┃を調製するとき、無水塩化第2鉄(FeCl3) が酸化
触媒として使用され、これは、プロセスにおいて部分的
に二価の塩化第1鉄(FeCl2) に還元される。
【0008】塩化第2鉄は、反応において、酸化剤とし
て作用し、モノマー1モルにつき2電子を受容し、同時
に第1鉄の形に還元される。放出プロトンと塩素とは、
結合してHCl となる。水とアルコールとがポリマーの洗
浄に使用され、得られた洗浄水は、塩酸と有機化合物と
を含む希釈塩化第1鉄−塩化第2鉄である。これまで、
無水FeCl3 を調製することが不可能であった。これは、
塩化第2鉄がオキシ塩化物と塩酸とに簡単に分解してし
まうからである。しかしながら、この発明によれば、無
水塩化第2鉄は、前記のような分解の問題がなく、調製
できるものであって、この点、驚くべきことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、鉄−
塩化物水溶液から、適当な粒子サイズと形態をもつ無水
塩化第2鉄を得ることにある。有機物質を含む塩化第2
鉄を含む水溶液から無水塩化第2鉄を調製する、この発
明の方法は、以下の工程からなることを特徴とする: a)塩化第1鉄の部分を酸化によって塩化第2鉄にコン
バートした溶液または塩化第2鉄水溶液から、塩酸を含
む雰囲気中で乾燥させることにより、水を除去する工程
と、 b)得られた無水塩化第2鉄を塩素を含む雰囲気におい
て、気相へ昇華させ、純粋な結晶塩化第2鉄に昇華させ
ることによって精製する工程。
【0010】再生された溶液が二価の鉄を含んでいれ
ば、該溶液は、酸化により三価の鉄にコンバートでき
る。例えば、過酸化水素、酸素または塩素は、酸化剤と
して使用できる。
【0011】過酸化水素による酸化は、次の反応式によ
り、比較的希釈された溶液中で行われる: 2FeCl2 + 2HCl + H2O → 2FeCl3 + H2O
【0012】塩素を使用した場合、酸化後、溶液におい
て中和される遊離の塩酸は、存在しない。
【0013】必須要件ではないが、好ましい条件とし
て、HCl 雰囲気中で行われる乾燥工程前に鉄塩化物溶液
を濃縮することが好ましい。この濃縮は、酸化前、酸化
中、酸化後のいずれにおいても行ってよい。溶液の濃縮
は、例えば、マルチフェーズ(多相)エバポレータの手
段により、濃度10% から18% 、好ましくは、15% から16
% に濃縮し、これによって有機溶剤残査が同時に除去さ
れる。
【0014】生成物を塩化第2鉄として維持するため
に,HCl を含む雰囲気中において乾燥が行われ、それが
オキシ塩化第1鉄(FeOCl) または酸化第2鉄(Fe2O3) と
塩化水素(HCl) に分解されることを防ぐ。まず最初に、
各種の鉄水和物が得られ、そして、ついで温度を上昇さ
せ、ca 150℃への温度上昇で溶液から結晶水が離れる。
乾燥は、温度70℃から110 ℃で行われることが最も好ま
しい。生成物は、本質的には、リアクタントの不純物を
含む可能性のある無水FeCl3 である。
【0015】昇華工程は、Cl2 雰囲気中における温度25
0 ℃以上(好ましくは、275-350 ℃)の温度上昇によっ
て行われる。そして、純粋なFeCl3 が気相に昇華(蒸
発)し、温度の低い面に昇華される。
【0016】空気雰囲気中における加熱によって、乾燥
を直接行うことはできない。これは、塩化第2鉄が例え
ば、酸化鉄と塩化水素酸に分解してしまうからである。
その代わり、有機物質を含む希釈塩化第2鉄残査が酸化
前または酸化後に鉄を16% 含む溶液中へ蒸発される。
【0017】実際の昇華は、Cl2/HCl 雰囲気中で行われ
なければならない。この場合、FeCl3 は、分解しない。
昇華された塩化第2鉄は、冷却されたディスチレーショ
ンレシーバ内で結晶化され、これによって純粋な無水塩
化第2鉄が得られる。条件を変更することによって、結
晶サイズと形状とを、例えば、微小な結晶形にし、複素
環式化合物の合成の酸化剤として使用するのに適するよ
うにすることができ、種々の結晶サイズ、形状に調節す
ることができる。
【0018】再使用のため、ポリマーを調製するのに使
用される塩化第2鉄の再循環の主たるプロセスの過程を
図1に示す。
【0019】この発明における実際の最終プロダクト
は、結晶と無水FeCl3 であるが、例えば、プロセスの濃
縮の工程から水化学品として知られている溶液中に鉄塩
が得られる。
【0020】さらにまた、この発明は、原材料として有
機化合物を含むFe2+/Fe3+ 塩化物を使用するとして説明
されているが、含水鉄含有溶液を無水塩化第2鉄にコン
バートするのにも、この発明は、適用される。この場
合、適用可能なときにのみ前記工程が使用され、例え
ば、リアクタントが濃縮程度の低い塩化第2鉄溶液であ
れば乾燥工程から直接にプロセスを開始してよい。例え
ば、鉄鋼工業に使用される酸洗浄溶液などが、前記溶液
の例として挙げることができる。
【0021】
【実施例】この発明の実験例を下記に示す。 ・実験例 1 Fe3+ 16%、Cl 30.5%の組成を有する塩化第2鉄溶液をス
プレイ乾燥により乾燥させた。乾燥のキャリアーガス
は、空気であって、その温度は、1800℃であった。乾燥
プロダクトの分析結果は、Fe3+ 34%、Fe2+ 0.7% 、Cl 3
8.0%、H2O 10.8% でありCl-/Feのモル比率は、1.73であ
った。プロダクトのほぼ50% が分解してしまったが、こ
れは、前記調製方法が、この発明に対応していなかった
からである。
【0022】上記で得られた中間プロダクト2.2gを昇華
させるとき、結晶無水塩化第2鉄0.8gを昇華させること
ができ、その分析は、次のとおりである: Fe 34%、Fe2+ <0.01% 、Cl 61%、Cl-/Feのモル比率 2.
97
【0023】得られたリアクタント溶液を重合するとき
に、その組成は以下のようである: Fe3+ 0.8% 、Fe2+ 1.2% 、Cl- 4.9%、フリ-HCl 1.3% 。1
リットルが取られ、そしてH2O2(4.4g)で酸化され、溶液
が得られた。Fe2+は、<0.02% であった。溶液は減圧エバ
ポレータでFeのトータルが13% になるまでエバポレート
された。TOC<0.1%としての有機基質を溶液は含み、それ
によって、エバポレーションの間、それらは取り除かれ
る。溶液5ml がHCl 雰囲気下で流動性−ベッドドライヤ
ーで乾燥される。そして、無水FeCl2 2.6gが得られ、そ
の組成は以下のようになっている: Fe(トータル) 32%、Fe2+ 1.1% 、Cl 65%、Cl/Fe のモル比率
3.0%、H2O 0.2%、TOC<0.1%
【0024】得られた中間生成物2.3gは昇華され、また
Cl2-サイクル中で昇華(結晶化)され、それによって生
成物としての結晶FeCl32.2g が得られた。その組成は以
下の通りである: Fe(トータル) 34%、Fe2+ <0.01% 、Cl 66%、Cl/Fe のモル比
率 3.0%、H2O 0.2%、TOC <0.1% 、収率93%
【図面の簡単な説明】
【図1】再使用のため、ポリマーを調製するのに使用さ
れる塩化第2鉄の再循環の主たるプロセスの過程を示す
チャート図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シモ・ジョキーネン フィンランド国90150 オウル、ソルサテ ィー 19 B (72)発明者 ベサ−ペッカ・ジュディン フィンランド国28660 ポリ、オルボキン ティー 16 (72)発明者 ジュハツオマス・ブオリサロ フィンランド国28800 ポリ、タサティー 9 エーエス 2 (72)発明者 シモ・サランネ フィンランド国90100 オウル、サルメラ ンティー 11 ビー 82

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物質及び/または塩化第1鉄を含む
    可能性をもつ塩化第2鉄を含んでいる水溶液から無水塩
    化第2鉄を調製する方法であって、この方法は、以下の
    工程からなることを特徴とする方法: a)前記塩化第1鉄の部分を酸化によって塩化第2鉄に
    コンバートした溶液または塩化第2鉄水溶液から、塩酸
    を含む雰囲気中で乾燥させることにより、水を除去する
    工程と、 b)得られた無水塩化第2鉄を塩素を含む雰囲気におい
    て、気相へ昇華させ、純粋な結晶塩化第2鉄に昇華させ
    ることによって精製する工程。
  2. 【請求項2】 過酸化水素が酸化剤として使用されるこ
    とを特徴とする請求項1による方法。
  3. 【請求項3】 前記鉄含有溶液の濃度が乾燥工程c)の
    前で10%から18%、好ましくは、13%から16%
    であることを特徴とする請求項1による方法。
  4. 【請求項4】 本質的に乾燥(無水)雰囲気またはHCl
    が不活性ガスで希釈された雰囲気が用いられることを特
    徴とする請求項1による方法。
  5. 【請求項5】 乾燥工程に入るプロダクトが結晶水のみ
    を含むように前記溶液が濃縮されることを特徴とする請
    求項1による方法。
  6. 【請求項6】 リアクタント溶液が純粋な塩化第1鉄溶
    液または純粋な塩化第2鉄溶液であることを特徴とする
    請求項1による方法。
  7. 【請求項7】 溶液の酸化(b)が濃縮(a)の前また
    は同時に行われることを特徴とする請求項3または5に
    よる方法。
JP3355159A 1990-12-21 1991-12-20 マテリアルの調製方法 Pending JPH05221654A (ja)

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FI85261B (fi) 1991-12-13
DE69102623D1 (de) 1994-07-28
EP0493023A1 (en) 1992-07-01
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