JPH0522133Y2 - - Google Patents

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JPH0522133Y2
JPH0522133Y2 JP6928590U JP6928590U JPH0522133Y2 JP H0522133 Y2 JPH0522133 Y2 JP H0522133Y2 JP 6928590 U JP6928590 U JP 6928590U JP 6928590 U JP6928590 U JP 6928590U JP H0522133 Y2 JPH0522133 Y2 JP H0522133Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は多品種生産、切断加工性の優れた着色
鏡に関する。さらに詳しくは無色透明硝子の片面
又は両面に形成した硬質基材層を染色した着色被
膜層を設け、そのいずれかの表面に被膜層を形成
した多品種少量生産に適し、かつ切断加工性の優
れた着色鏡に関する。
〔従来の技術〕
従来、着色鏡としては着色素材に金属反射膜、
裏止め塗料を塗布したもの、或いは無色透明素材
に合成樹脂着色被膜を設け、さらに金属反射膜、
裏止め塗料を塗布するもの、さらに金属透明素材
に金属着色被膜を融着し、さらに金属反射膜を形
成するか又は形成しないで裏止め塗料を塗布する
もの、このほか無色透明素材に真空蒸着、スパツ
タリング、イオンプレーテイング法等による金属
蒸着を施したもの等が公知である。
しかし、上記の如く硝子素材に塗料又は顔料を
混入せしめて着色したもの、或いは無色透明素材
に金属蒸着を施したもの等では生産性や、コスト
面で不利であり、かつ、色彩範囲が限られ、無色
透明素材に着色合成樹脂被膜を塗着したものでは
製品の安定性において劣る欠点がある。このよう
に、従来の着色素材を使用したもの、或いは着色
加工を施したもの等のいずれもコスト面、生産
性、品質安定性、さらに切断等の加工性や、フア
ツシヨン性等からみて種々の問題点がみられた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このように、従来の着色硝子板等を使用した着
色鏡では色彩の選択範囲が限られ、また、着色硝
子はかなりコストが高く、かつ品質上も問題点が
あり、多品種少量生産に適したものではなかつ
た。
本考案は、このような従来の問題点を解消する
ため種々検討の結果完成したものであり、本考案
は、無色透明硝子板の片面又は両面に、少なくと
も該硝子板との親和性並びに可染性、表面硬度の
いずれをも有し、デイツピング法又はフローコー
ト法により厚さ1〜20μのポリシロキサン系樹脂
組成物からなる硬質基材層を設けた鏡材が形成さ
れ、前記鏡材を所望の色彩に染色された着色被膜
層の何れかの表面に反射鍍銀膜、銅被膜ならびに
裏止め被膜からなる被膜層が形成された構成から
なることを特徴とする多品種生産、切断加工性の
優れた着色鏡を提供することを提供する。本考案
の他の目的は鮮明な色相の反射性を有し、生産
性、品質安定性に優れ、かつ低コストで生産でき
る多品種少量生産に適した着色鏡を工業的有利に
得ることにある。
〔問題点を解決しようとするための手段〕
以下、本考案の構成を図示実施例に基づいて説
明する。第1図は硝子板の両面に着色被膜層を設
けた断面略示図、第2図は同じく片面に着色被膜
層を設けた断面略示図である。第1図において、
本考案にかかる着色鏡本体1は透明無着色硝子板
2との親和性と硬度を有し、かつ可染性を有する
樹脂組成物をデイツピング法などにより、該硝子
板2の両面に硬質基材層4を層着せしめた鏡材3
が形成された後、次いで該鏡材3を分散染料等を
使用して浸染染色を行なつて着色被膜層9が設け
られ、続いて、その片面に常法により反射鍍銀膜
5、銅被膜6に続き裏止め被膜7からなる被膜層
8を設けた構成となつている。
次に、第2図においては、同じく透明無着色硝
子板2の片面にのみ該硝子板2と親和性ならびに
必要な硬度を有し、かつ可染性を有する樹脂組成
物をスプレー、又はロールコート、フローコート
等により硬質基材層4に層着せしめた後、染色を
行なつて着色被膜層9を設けた鏡材3を形成し、
次いで、該被膜層9の表面に金属真空蒸着法によ
り真空蒸着を行ない、金属蒸着膜10からなる被
膜層8を設けた構成となつている。また、片面に
硬質基材層4を形成する場合、必要により他の一
方の片面に被膜層8を設けた構成とすることもで
きる。
本考案において、透明無着色硝子板2に層着せ
しめる樹脂組成物は該硝子板2との親和性と共に
可染性ならびに鏡材3としての表面硬度を有する
ことが必要である。たとえば、γ−グリンドキシ
プロピルトリメトキシシラン、或いはγ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン等の加水分
解縮合物からなるカーボンフアンクシヨナルシラ
ン系樹脂の如きポリシロキサン系樹脂組成物を主
成分とするものが用いられ、前記樹脂組成物の層
着にはデイツピング法、或いはフローコート法が
適当であり、その他スプレー法、又はロールコー
ト法等により層着せしめ、セツテイング、焼付
け、冷却を行ない、硬質基材層4が形成される。
また、該硬質基材層4が形成された鏡材3の染
色には、所望の色相により適宜染料が選択され
る。これらの染色には分散染料等が用いるのが適
当であり、さらに必要により染色助材等を併用す
ることもできる。そして、着色被膜層9が形成さ
れる場合、同一条件では硬質基材層4が厚いとき
には着色が比較的濃くなり、また、薄い場合には
淡い着色が得られる。
上記硬質基材層4の厚さは1μm〜20μmの範囲
が適当であり、好ましくは5μm〜20μmである。
上記の範囲以下では着色被膜層の効果が劣り、ま
た、これを越え膜厚が大きくなると膜面に亀裂が
生じ易く、また、切断、穴あけ等の製品加工上も
好ましくない。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例について説明するが、
本考案の要旨を逸脱しない限り、本考案は実施例
に記載のものに限定されるものではない。
実施例 1 透明無色フロート硝子(日本板硝子製),厚さ
2mm、縦900mm×横600mmを用い、酸化セリウム水
溶液にてブラツシング洗滌し、水切り乾燥を行な
つた。続いて、ポリシロキサン系樹脂組成物(商
品名トスガード505.東芝シリコーン)10%溶液を
用い、フローコート法により、膜厚8μmにて塗布
を行なつた。次に、20〜25℃、10分間セツテイン
グした後、熱風乾燥機(商品名クリーンオープン
RCOF−2240,タバイエスペツク製)で150℃〜
180℃×60分焼付を行なつた。
20℃〜25℃で徐冷した後、分散染料(商品名ス
ミカロンSE−2BF,ブリリアントレツド,住友
化学製)0.1%にて90〜95℃×15分浸漬染色した
後、水洗した。さらに、潤滑性をもたらせるため
界面活性剤(商品名ペレツクスNBL,花王製)
0.1%溶液にて表面処理した後、水洗を行なつた。
続いて、一方の片面に被膜層を形成するため、A
液(硝酸銀0.5%,アンモニア2%,苛性ソーダ
0.3%)B液(葡萄糖1%)で銀メツキして反射
鍍銀膜を形成し、洗滌後、A液(硫酸銅3重量
%),B液(亜鉛末0.5%重量%)で銅メツキし、
銅被膜を形成した。水切り乾燥後、メラミンアル
キツド系樹脂(商品名エムビーシー1000番,グレ
イ,ミラーペイント性)を用い、フローコーター
にて塗布量100g/m2の塗装を行ない、50℃×3
分間セツテイングした後、150℃〜200℃で10分間
乾燥、徐冷後、鏡面の洗滌を行なつた。
このようにして、壁掛け鏡等の室内装飾用鏡が
得られた。
実施例 2 実施例1と同様に透明無色フロート硝子(日本
板硝子製)厚さ2mm、縦900mm×横600mmを用い、
酸化セリウム水溶液にてブラツシング洗滌し、水
切り乾燥を行なつた。次いで、ポリシロキサン系
樹脂組成物(商品名SR−120,東レ製)20%溶液
を用い、フローコート法により、膜厚7μmにて塗
布を行なつた。
続いて、20〜25℃、10分間セツテイングした
後、実施例1と同じく熱風乾燥機で150℃〜180℃
×60分焼付を行なつた。
20〜25℃で除冷した後、分散染料(商品名スミ
カロンE−FBL,ブルー)0.1%を用い、90〜95
℃、15分間浸漬染色後、水洗した。
次に、真空蒸着装置(神港精機AM−24130型)
を用い、直径1mmのアルミニウム線をタングステ
ン電極に装置し、真空度10〜10mmHgで蒸着を行
なつた。
続いて、ポリエステル系樹脂(商品名エムピー
エイー5000番,ブラウン,ミラーペイント製)を
用い、フローコーターで塗布量80g/m2の塗布を
行ない、180℃×5分間乾燥し、製鏡を行なつた。
かくして、自動車用バツクミラーに適した着色
鏡材が得られた。
実施例 3 透明無色硝子(日本板硝子製)厚さ1mm,縦
600mm,横900mmを用い、実施例1と同じくブラツ
シング洗滌、水切り乾燥を行なつた後ポリシロキ
サン系樹脂(スミマールG−31,住友化学製)を
使用し、膜厚8μmにて塗布を行なつた。
次いで、分散染料(スミカロンSE−3GL,住
友化学製)0.1%溶液にて90〜95℃、15分間染色
を行なつた後、水洗した。
さらに、潤滑性をもたせるため界面活性剤(ペ
レツクスNBL,花王製)0.1%溶液を用いて水洗
を行なつた。
コンパクト・ミラーに適した着色鏡が得られ
る。
実施例 4 透明無色硝子(日本硝子板製)厚さ2mmを用
い、300mm丸形を用い洗滌を行なつた後、800℃で
3分間熱処理し、凸面加工を施した。
続いて、実施例3と同様にポリシロキサン系樹
脂組成物(商品名トスガード505,東芝シリコー
ン製)を膜厚10μmにてデイツピング処理を施し
た。
次に、凹面に実施例2と同じく、真空蒸着機に
より真空蒸着を行なつた。
自動車用凸面バツクミラー鏡材が得られた。
実施例 5 透明無色フロート硝子(日本板硝子製)厚さ3
mm,縦1200mm×600mmを用い、実施例1と同じく
洗滌、水切り乾燥を行なつた後、ポリシロキサン
系樹脂組成物により硬質基材層を設け、次に、分
散染料(スミカロンE−FBL,ブルー,住友化
学製)0.1%溶液、90〜95℃×15分間染色を行な
つた後、反射鍍銀膜、銅被膜に続いて、フローコ
ーター塗料を施し、乾燥、冷却後、鏡面の洗滌を
行なつた。
このようにして、インテリヤ用鏡材として適し
た壁材のタイル・ミラーが得られた。
〔考案の効果〕
本考案によれば、透明無色硝子の片面又は両面
に親和性及び可染性、表面硬度を有する硬質基材
層を設け、これを所望の色彩に染色して着色被膜
層を形成せしめたものであるため、従来の着色硝
子などや鏡の表面に図柄、模様等を処理したもの
に比し生産性、品質安定性ならびにコスト面等に
おいて格段に優れており、多品種少量生産に適し
た着色鏡を低コストで提供することができる。
また、本考案の硬質基材層を染色した着色被膜
層は透明無色硝子と密着性がよく一体化されてい
るので、製品加工での切断、穴あけ、エツジ研磨
等でのロスを防止し、これら加工を容易に実施す
ることができ、併せて適宜染料の選択により多
彩、かつ鮮明な色相の反射性と装飾効果を奏し得
る着色鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は硝子板の両面に着色被膜層を設けた断
面略示図、第2図は同じく片面に着色被膜層を設
けた断面略示図である。 1……着色鏡本体、2……透明無着色硝子板、
3……鏡材、4……硬質基材層、5……反射鍍銀
膜、6……銅被膜、7……裏止め被膜、8……被
膜層、9……着色被膜層、10……金属蒸着膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 無色透明硝子板の片面又は両面に、少なくとも
    該硝子板との親和性ならびに可染性、表面硬度の
    いずれをも有し、デイツピング法又はフローコー
    ト法により厚さ1〜20μのポリシロキサン系樹脂
    組成物からなる硬質基材層を設けた鏡材が形成さ
    れ、前記鏡材を所望の色彩に染色された着色被膜
    層の何れかの表面に反射鍍銀膜、銅被膜ならびに
    裏止め被膜からなる被覆層が形成された構成から
    なることを特徴とする多品種生産、切断加工性の
    優れた着色鏡。
JP6928590U 1990-06-28 1990-06-28 Expired - Lifetime JPH0522133Y2 (ja)

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