JPH05220906A - 軟質フッ素樹脂を含む積層材料 - Google Patents

軟質フッ素樹脂を含む積層材料

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JPH05220906A
JPH05220906A JP4028337A JP2833792A JPH05220906A JP H05220906 A JPH05220906 A JP H05220906A JP 4028337 A JP4028337 A JP 4028337A JP 2833792 A JP2833792 A JP 2833792A JP H05220906 A JPH05220906 A JP H05220906A
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resin
soft fluororesin
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polyamide
fluororesin
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Chikafumi Kawashima
親史 川島
Sunao Koga
直 古賀
Fumiyoshi Yoshikawa
文義 吉川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ポリアミド樹脂の優れた特性を生かし、耐メタ
ノール性、耐酸性等の耐薬品性にも優れた積層材料の提
供。 【構成】軟質フッ素樹脂およびまたはフッ化ビニリデン
共重合樹脂からなる層と、ポリアミド樹脂からなる層を
フッ化ビニリデン共重合樹脂、軟質フッ素樹脂およびポ
リアミドの3成分混合樹脂層を介して、熱溶着する。 【効果】軟質フッ素樹脂を含む積層材料は、基材の前処
理を要さず熱溶着のみで製造できるため、共押出し成形
によるチューブやホース成形が容易であり耐サワーガソ
リン性、耐酸性、耐メタノール性に優れた積層材料を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフッ素樹脂とポリアミド
樹脂を含む積層体に関するもので、例えばアルコール、
ガソリンおよび酸アルカリ等に対する高度の耐薬品性が
要求されるホース、チューブ、ガスケット等の用途に好
適な材料を提供するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】近年、フッ素樹脂は耐候性、
耐薬品性、非粘着性等の特徴を活かした分野に使用され
ているが、フッ素樹脂には高価格という問題があり、必
要な機能を保持させながらより低価格化を目的として各
種積層体が検討されている。
【0003】一方ポリアミド樹脂は、諸特性のバランス
のとれた材料であり、特に高強度、靱性、耐摩擦摩耗
性、加工性等に特徴を有するものであり、自動車部品、
電気部品、一般機械部品等多くの用途に使用されてい
る。また、ポリアミド樹脂の中でその引張弾性率が50
00Kgf/cm2以下のいわゆる柔軟ナイロン樹脂はその柔
軟性を生かし、自動機械、ロボット、自動車等のチュー
ブ、ホース等として広く使用されている。
【0004】しかしこれらのポリアミド樹脂は欠点とし
て耐メタノール性、耐酸性が劣るため、これらへの耐性
が特に要求される用途への適用は問題があった。例えば
自動車用燃料ホースの材料として、ナイロン11あるい
はナイロン12が使用されているが、このホースはメタ
ノール系燃料では膨潤し使用が困難である。また、耐サ
ワーガソリン性を要求される部位では寿命が短いという
欠点を有する。そこでこれらポリアミド樹脂とフッ素樹
脂の積層により接液部の耐薬品性を向上させようとする
試みが多くなされている。しかしながら一般にフッ素樹
脂は他樹脂との相溶性に欠けるため、その積層にはフッ
素樹脂表面のコロナ放電処理あるいはナトリウムエッチ
ング処理等の前処理を必要とし、さらにこれらの両層を
接着剤を介して積層する方法がとられている。しかしな
がらこの方法は例えば積層ホースの製造時に工程が複雑
となり操作が煩雑になるという欠点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明はポリアミド
樹脂の優れた特性を生かし、かつ耐メタノール性、耐酸
性等の耐薬品性にも優れた積層材料を提供するものであ
り、さらには基材の前処理を要さず、かつ加熱融着のみ
で容易に積層化できる積層体を提供するものである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明者らはかかる問
題点にかんがみポリアミド樹脂とフッ素系樹脂との積層
化について鋭意検討の結果、耐薬品性の層としてフッ化
ビニリデンを含む共重合樹脂(VDF共重合樹脂)を主
成分とした樹脂を用い、ポリアミド樹脂との接着層とし
て軟質フッ素樹脂とポリアミド樹脂の混合樹脂を主成分
とした樹脂を用いることで目的とする加熱融着のみで容
易に積層化できる積層体が得られることを見出し、本発
明に到達した。
【0007】すなわち、耐薬品性の層を形成するフッ素
樹脂としては、ポリアミド樹脂との加熱融着を考えると
ポリアミド樹脂、とくに柔軟ナイロンの融点(170〜
180℃)にできるだけ近い融点を持っているものが望
ましく、その意味では融点が165〜175℃のポリフ
ッ化ビニリデン樹脂(PVDF)が適しているが、特に
自動車燃料ホース用途では低温(−40℃)における耐
衝撃強度を要求されることが多く、その性質においては
結晶性の高いPVDFホモポリマーより、VDFを含む
共重合樹脂が最適であった。
【0008】しかしながらVDF共重合樹脂とポリアミ
ド樹脂とは単なる熱圧着では接着できず、この両者に相
溶性のある接着層を介在させる必要があった。この中間
層の樹脂としては本発明者らが特公昭62ー34324
に開示している、すくなくとも一種以上の含フッ素単量
体を含む一種以上の単量体と、分子内に二重結合とペル
オキシ結合を同時に有する単量体とを共重合せしめてそ
のガラス転移温度が室温以下である含フッ素弾性共重合
体(幹ポリマー)を製造し、この幹ポリマー100重量
部に対してフッ化ビニリデンまたはフッ化ビニリデンと
共重合可能な単量体を20〜80重量部グラフト重合せ
しめたものである軟質フッ素樹脂とポリアミド樹脂との
混合樹脂が最適であった。
【0009】この軟質フッ素樹脂はVDFを含む共重合
樹脂およびポリアミド樹脂の双方に相溶性を有してお
り、VDFを含む共重合樹脂およびポリアミド樹脂間の
良好な熱溶融接着層を形成する。
【0010】VDFを含む共重合樹脂の組成としては、
VDF単独あるいはVDFとテトラフルオロエチレン
(TFE)、VDFとクロロトリフルオロエチレン(C
TFE)、VDFとトリフルオロエチレン(Tr F
E)、VDFとヘキサフルオロプロペン(HFP)、V
DFとヘキサフルオロアセトン(HFA)、VDFとフ
ッ化ビニル(VF)等の二元共重合体あるいはVDF−
HFP−TFEの三元共重合体などが例示されるが、特
にその組成を限定するものではない。
【0011】ここで使用する分子内に二重結合とペルオ
キシ結合を同時に有する単量体としては、t-ブチルペル
オキシメタクリレート、t-ブチルペルオキシクロトネー
ト等の不飽和ペルオキシエステル類、およびt-ブチルペ
ルオキシアリルカーボネート、p-メンタンペルオキシア
リルカーボネート等の不飽和ペルオキシカーボネート類
が例示できる。
【0012】また、含フッ素弾性共重合体(幹ポリマ
ー)の組成としては、不飽和ペルオキシエステルあるい
は不飽和ペルオキシカーボネートとフッ化ビニリデン
(VDF)とヘキサフルオロプロペン(HFP)の二元
共重合体、同じくVDFとHFPとテトラフルオロエチ
レン(TFE)の三元共重合体、およびVDFとクロロ
トリフルオロエチレン(CTFE)の二元共重合体など
が例示されるが、特にその組成を限定するものではな
い。
【0013】また耐薬品性層(例えば内層)に使用する
樹脂はVDF共重合樹脂のほか、PVDFセグメントを
有している軟質フッ素樹脂、さらにはこの両樹脂の混合
樹脂が使用できる。これらの耐薬品性層に使用する樹脂
は要求される積層体の耐薬品性、各層の厚みならびに柔
軟性の程度によって選択される。耐薬品性層はVDF共
重合樹脂のように結晶性が高く硬い樹脂の方が良好であ
るが、ホース等に用いる場合には屈曲性が損われること
になる。さらに接着層に用いる軟質フッ素樹脂とポリア
ミド樹脂の混合樹脂にも必要に応じてVDF共重合樹脂
を添加することもできるが、ポリアミド樹脂との相溶性
を考えると軟質フッ素樹脂100重量部に対するVDF
共重合樹脂の添加量は100重量部を越えないことが望
ましい。接着層の樹脂混合比率もその要求される柔軟性
の程度ならびに薬品の透過性等を勘案して決定される
が、混合するポリアミド樹脂の量はVDF共重合樹脂と
軟質フッ素樹脂の混合樹脂100重量部に対して、10
〜120重量部が望ましい。この範囲よりポリアミド樹
脂が少ない場合には外層であるポリアミド樹脂との接着
性が弱くなるし、またこの範囲を越える場合には耐薬品
性層との接着性が損われる。これらの樹脂の混合方法と
しては、一般の熱可塑性樹脂で用いられているような、
二本ロール、押出成形機などを使用した溶融混練法が適
している。ポリアミド樹脂としては市販されている各種
のものが使用できるがホース等に用いる積層体の柔軟性
を考えるとその引張弾性率が5000Kgf/cm2以下のい
わゆる柔軟ナイロン樹脂が望ましい。またポリアミド樹
脂に可塑剤を添加して柔軟性を向上させたものも使用で
きる。
【0014】本発明においては各層の厚みは限定的では
なく、その用途に応じて適した厚みになるよう要求特性
を考慮して各層の厚みを決定すれば良いが、一般的には
価格面からフッ素樹脂の層をできるだけ薄くして用いる
方が有利である。
【0015】本発明の積層材料は熱溶着のみで製造でき
ることから、共押出し成形による3層構造あるいは更に
多層のホース成形が可能であり、とくに耐メタノール性
あるいは耐サワーガソリン性の向上を図る自動車用燃料
ホースには極めて有用である。
【0016】
【実施例】以下、実施例および参考例をもって本発明を
詳述するが、これらに限定されるものではない。
【0017】
【調製例】
A)軟質フッ素樹脂の製造 100L容量のステンレス製オートクレーブに純水50
Kg、過硫酸カリウム100g、パーフルオロオクタン
酸アンモニウム150gおよびtーブチルペルオキシアリ
ルカーボネート100gを加え、排気後フッ化ビニリデ
ンモノマー12.5Kg、クロロトリフルオロエチレン
モノマー7.55Kgを仕込み、攪拌しながら50℃の
温度で20時間重合反応をおこなった。生成物は白色ラ
テックス状態で得られ、これを塩析してゴム状の粒子を
得た。水洗、真空乾燥の後、n-ヘキサンにて洗浄し未反
応のt-ブチルオキシアリルカーボネートを除去して再度
真空乾燥し、白色粉末の弾性共重合体16Kgを得た。
この弾性共重合体のDSC曲線はペルオキシ基の分解に
基ずく発熱ピークを160〜180℃に有しており、ま
たヨウ素滴定法により弾性共重合体の活性酸素量は0.
042%と測定された。
【0018】次の段階で、前記白色粉末の弾性共重合体
12KgとフロンRー113、75Kgを100L容量
のステンレス製オートクレーブに加え、排気後、フッ化
ビニリデンモノマー6Kgを仕込み、95℃で24時間
重合をおこなった。生成したポリマーを溶媒と分離後乾
燥して白色粉末の軟質フッ素樹脂16.6Kgを得た。
収量から計算してこの軟質フッ素樹脂は含フッ素弾性共
重合体100重量部に対して、フッ化ビニリデンモノマ
ー38.3重量部がグラフト重合したものである。
【0019】(B)軟質フッ素樹脂ペレットの製造 前記(A)で得た軟質フッ素樹脂を30mm口径の押出成
形機(L/D=22)を使用し、180〜200℃の温
度でペレット化した。
【0020】(C)混合樹脂シートの製造 耐薬品性層(内層) (B)で得た軟質フッ素樹脂ペレットおよびVDF共重
合樹脂としてATOCHEM社製Kynar7200ペレットを
表1に示す配合割合でタンブラー混合し、混合樹脂をL
/D=22の30mm口径の押出機ならびにシートダイか
ら180〜220℃の温度で押出し、巾150mm、厚み
0.5mmおよび1.0mmのシートを製造した。
【0021】(イ)内層樹脂チューブの製造 (B)で得た軟質フッ素樹脂ペレットおよびVDF共重
合樹脂としてATOCHEM社製Kynar7200ペレットを
表1に示す配合割合でタンブラー混合し、混合樹脂をL
/D=22の30mm口径の押出機ならびにチューブダイ
から180〜220℃の温度で押出し、内径6mm、外径
8mmのチューブを製造した。また比較例として軟質フッ
素樹脂ペレットとPVDF(SOLVEY社製:SOLEF1
010 )の混合樹脂チューブを製造した。
【0022】(ロ)チユーブの低温衝撃特性の測定 (イ)で得たチューブを用いて、米国自動車工業(SA
E)規格のJ844dに規定されている落球衝撃試験を
−40℃で行った。(落球重量0.454kg、径3
1.75mm、落球面のR=15.88mm、落球高さ30
4.8mm)その結果を表1に示すが、低温衝撃特性はP
VDFよりもVDF共重合樹脂の方が優れている。
【0023】
【表1】
【0024】 中間層 (B)で得た軟質フッ素樹脂ペレット、PVDFおよび
ポリアミド樹脂としてATOCHEM社製ナイロン12
(商品名 リルサンAESN 0 P40TLペレットを
80℃にて2時間乾燥させたもの)を表2に示す配合割
合でタンブラー混合し、混合樹脂をL/D=22の30
mm口径の押出機ならびにシートダイから180〜235
℃の温度で押出し、巾150mm、厚み0.5mmおよび1.
0mmのシートを製造した。
【0025】(D)ポリアミド樹脂シートの製造 外層 上記で使用したナイロン12ペレット(80℃にて2時
間乾燥させたもの)をL/D=22の30mm口径の押出
機ならびにシートダイから180〜235℃の温度で押
出し巾150mm、厚み1.0、1.5および2.0mmのシ
ートを製造した。
【0026】
【実施例1】 (A)積層体の製造 調製例(C)で得た耐薬品性層(内層)の0.5mm厚シ
ートから100×100mmを切出したものを1mm厚、2
00mm角のステンレス製平板の中央部に置き、シートの
片側の50×100mmの部分に溶着防止のために0.1m
m厚のPTFEフィルムを置いた後、調製例(C)の
で得た0.5mm厚の中間層樹脂シート100×100mm
を重ね、さらにPTFEフィルムおよび調製例(D)で
得た外層のポリアミド樹脂シート(1.0mm厚)を同様
に重ね、1mm厚、200mm角のステンレス製平板を載せ
た。
【0027】このステンレス板に挟まれたシートを20
0℃に加熱された圧縮成形機に入れ、最初の10分間は
圧力をかけない状態で余熱後、水冷された圧縮成形機に
移し、20Kgf/cm2の圧力で5分間加圧、冷却して積層
体(2mm厚)を作成した。
【0028】(B)積層体の接着性の評価 前記(A)で製造した積層体のシートから未溶着部が長
手方向にくるように巾25mm長さ100mmの試験片を切
出し、各層間の接着力をJIS K6854[接着剤の
剥離接着強さ試験方法]に準じ、常温における180度
剥離接着強さを測定した。この結果を表2に示した。結
果は剥離試験における引張荷重曲線の波状部の谷側の平
均値ならびに山側の平均値で示した。
【0029】
【表2】
【0030】(C)積層体の耐薬品性の評価 前記(A)と同一の方法で溶着防止のPTFEフィルム
を挟まずに全面溶着した積層体を製造した。
【0031】 耐酸性の評価 ASTM C868−77に準拠した山崎式ライニング
テスターにより耐薬品性層を内側にして常温で60%硝
酸に浸漬した際の30日後の積層体の重量変化を測定し
た結果を、ポリアミド樹脂のみの2mm厚シートを用いた
場合の参考例とともに表2に示したが参考例と比較し
て、本発明の積層体では明らかに内面の耐酸性が向上し
ている。
【0032】 耐メタノール性の評価 底板が66mmφ(34.2cm2)、高さ50mmのステンレ
ス製カップ(上部にネジ部を設けてシートで蓋ができる
ようにしたもの)にメタノールを100cc入れ、耐薬品
性層が内側になるようにした、2mm厚×85mmφの積層
体シートに金網を合せたもので蓋をし、周辺部をシール
して締め込んだ。この容器を下向きにしてメタノールが
積層体に接する形でオーブンに入れ、その重量変化を測
定し40℃における透過量(mg/hr)を算出した。また1
4日間経過後の積層体自体の重量変化率も測定した。
【0033】その結果をポリアミド樹脂のみの2mm厚シ
ートを用いた場合の参考例とともに表2に示したが、参
考例(-8.3% の重量減) と比較して、本発明の積層体で
は明らかに内面の耐メタノール性およびメタノールのバ
リヤー性が向上している。
【0034】
【比較例1】中間層の樹脂配合で軟質フッ素樹脂を含ま
ない、VDF共重合樹脂/ナイロン12=100/50
としたものの積層体を実施例1(A)と同様の方法で製
造し、実施例1(B)と同様に各層との接着性の評価を
行なった。結果を表3に示したが、実施例1と比較し
て、接着強さのバラツキが多く、中間層のVDF共重合
樹脂/ナイロン12のブレンド状態の不均一性が明らか
である。
【0035】
【表3】
【0036】
【比較例2】0.5mm厚の耐薬品性層と1.5mm厚のポ
リアミド層の2層積層体を実施例1(A)と同様の方法
で製造し、実施例1(B)と同様にして接着性の評価を
行なった。結果を表4に示したが、実施例1と比較して
ごく低い接着力しか有しておらず、本発明の中間層を設
ける効果が明らかである。
【0037】
【表4】
【0038】
【発明の効果】本発明の軟質フッ素樹脂を含む積層材料
は、熱溶着のみで製造できることから、共押出し成形に
よるチューブやホース成形が容易であり耐サワーガソリ
ン性、耐酸性に優れた高強度、靭性を有する自動車用燃
料ホースとして好適である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【表2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【表3】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質フッ素樹脂あるいはフッ化ビニリデン
    を含む共重合樹脂からなる層と、ポリアミド樹脂からな
    る層を軟質フッ素樹脂とポリアミドの混合樹脂層を介し
    て熱溶着してなることを特徴とする軟質フッ素樹脂を含
    む積層材料。
  2. 【請求項2】フッ化ビニリデンを含む共重合樹脂と軟質
    フッ素樹脂の混合樹脂からなる層と、ポリアミド樹脂か
    らなる層を軟質フッ素樹脂とポリアミドの混合樹脂層を
    介して熱溶着してなることを特徴とする軟質フッ素樹脂
    を含む積層材料。
  3. 【請求項3】軟質フッ素樹脂あるいはフッ化ビニリデン
    を含む共重合樹脂からなる層と、ポリアミド樹脂からな
    る層をフッ化ビニリデンを含む共重合樹脂、軟質フッ素
    樹脂およびポリアミドの3成分混合樹脂層を介して熱溶
    着してなることを特徴とする軟質フッ素樹脂を含む積層
    材料。
  4. 【請求項4】フッ化ビニリデンを含む共重合樹脂と軟質
    フッ素樹脂の混合樹脂からなる層と、ポリアミド樹脂か
    らなる層をフッ化ビニリデンを含む共重合樹脂、軟質フ
    ッ素樹脂およびポリアミドの3成分混合樹脂層を介して
    熱溶着してなることを特徴とする軟質フッ素樹脂を含む
    積層材料。
  5. 【請求項5】軟質フッ素樹脂が少なくとも一種以上の含
    フッ素単量体を含む一種以上の単量体と、分子内に二重
    結合とペルオキシ結合を同時に有する単量体とを共重合
    せしめて、そのガラス転移温度が室温以下である含フッ
    素弾性共重合体(幹ポリマー)を製造し、この幹ポリマ
    ー100重量部に対してフッ化ビニリデン単量体または
    フッ化ビニリデンと共重合可能な単量体を20〜80重
    量部グラフト重合せしめた請求項1〜4記載の軟質フッ
    素樹脂を含む積層材料。
  6. 【請求項6】フッ化ビニリデンと共重合可能な単量体が
    テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレ
    ン、トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロペン、
    ヘキサフルオロアセトン、フッ化ビニルである請求項1
    〜5記載の軟質フッ素樹脂を含む積層材料。
  7. 【請求項7】フッ化ビニリデンを含む共重合樹脂がフッ
    化ビニリデンとテトラフルオロエチレン、クロロトリフ
    ルオロエチレン、トリフルオロエチレン、ヘキサフルオ
    ロプロペン、ヘキサフルオロアセトン、フッ化ビニルで
    ある請求項1〜6記載の軟質フッ素樹脂を含む積層材
    料。
JP4028337A 1991-07-16 1992-02-14 軟質フッ素樹脂を含む積層材料 Pending JPH05220906A (ja)

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