JPH05220773A - 複合型光学素子の成形方法および複合型光学素子成形 用金型 - Google Patents
複合型光学素子の成形方法および複合型光学素子成形 用金型Info
- Publication number
- JPH05220773A JPH05220773A JP5965092A JP5965092A JPH05220773A JP H05220773 A JPH05220773 A JP H05220773A JP 5965092 A JP5965092 A JP 5965092A JP 5965092 A JP5965092 A JP 5965092A JP H05220773 A JPH05220773 A JP H05220773A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- mold
- energy
- outer peripheral
- molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B11/00—Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
- C03B11/06—Construction of plunger or mould
- C03B11/08—Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 離型が容易で、かつ真円度のよい製品を連続
して成形する。また、簡単な設備で、かつサイクルタイ
ムを短くして成形品の低コスト化を図る。 【構成】 上下動自在な金型1の成形面にはV形溝1b
が形成され、このV形溝1bには物質が塗布されて凹凸
形状1cが形成されている。凹凸形状1cの外周近傍に
はV形溝1dが形成されている。基材2の上面には樹脂
3が吐出され、樹脂3は金型1と基材2とにより押圧さ
れる。4はストッパである。
して成形する。また、簡単な設備で、かつサイクルタイ
ムを短くして成形品の低コスト化を図る。 【構成】 上下動自在な金型1の成形面にはV形溝1b
が形成され、このV形溝1bには物質が塗布されて凹凸
形状1cが形成されている。凹凸形状1cの外周近傍に
はV形溝1dが形成されている。基材2の上面には樹脂
3が吐出され、樹脂3は金型1と基材2とにより押圧さ
れる。4はストッパである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合型光学素子の成形
方法および複合型光学素子成形用金型に関する。
方法および複合型光学素子成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複合型光学素子の成形時における
金型を樹脂から容易に離型する方法としては、金型の光
学有効径外周部に樹脂と密着性が悪く、かつ凹凸を有す
る形状を設ける方法が知られている。
金型を樹脂から容易に離型する方法としては、金型の光
学有効径外周部に樹脂と密着性が悪く、かつ凹凸を有す
る形状を設ける方法が知られている。
【0003】また、例えば特開昭60−73816号公
報記載の発明においては、金型表面に離型剤を塗布する
ことにより金型と樹脂との剥離を容易にする方法が提案
されている。
報記載の発明においては、金型表面に離型剤を塗布する
ことにより金型と樹脂との剥離を容易にする方法が提案
されている。
【0004】さらに、複合型光学素子における樹脂外周
部の真円部を良くする方法として、例えば特開平3−1
3902号公報記載の発明においては、金型または基材
に環状の凸条または凹溝を設ける方法が提案されてい
る。
部の真円部を良くする方法として、例えば特開平3−1
3902号公報記載の発明においては、金型または基材
に環状の凸条または凹溝を設ける方法が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記各従来
技術には以下の様な問題がある。すなわち、金型の光学
有効径外周部に樹脂と密着性が悪く、かつ凹凸を有する
形状を設ける方法においては、離型は容易に行われるも
のの、金型の光学有効径の外周部に設けた凹凸形状のた
め、樹脂を広げる時に均一に広がらず真円度が悪いとい
う問題がある。
技術には以下の様な問題がある。すなわち、金型の光学
有効径外周部に樹脂と密着性が悪く、かつ凹凸を有する
形状を設ける方法においては、離型は容易に行われるも
のの、金型の光学有効径の外周部に設けた凹凸形状のた
め、樹脂を広げる時に均一に広がらず真円度が悪いとい
う問題がある。
【0006】また、特開昭60−73816号公報記載
の発明においては、連続して成形を行おうとするとサイ
クルタイムが長くなる問題がある。
の発明においては、連続して成形を行おうとするとサイ
クルタイムが長くなる問題がある。
【0007】さらに、特開平3−13902号公報記載
の発明においては、樹脂は均一に広がり真円度が良いも
のの、金型と樹脂との剥離が容易ではなく、連続して多
数の良品を成形することが困難であるという問題があ
る。
の発明においては、樹脂は均一に広がり真円度が良いも
のの、金型と樹脂との剥離が容易ではなく、連続して多
数の良品を成形することが困難であるという問題があ
る。
【0008】因って、本発明は前記各従来技術における
問題点に鑑みて開発されたもので、容易な離型を実現す
るとともに、樹脂を均一に広げて真円度の良い複合型光
学素子が得られる複合型光学素子の成形方法および複合
型光学素子成形用金型の提供を目的とする。
問題点に鑑みて開発されたもので、容易な離型を実現す
るとともに、樹脂を均一に広げて真円度の良い複合型光
学素子が得られる複合型光学素子の成形方法および複合
型光学素子成形用金型の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、球面ガラスレ
ンズの表面にエネルギー硬化型樹脂を載置し、所望の形
状を反転させた成形面形状を有する金型を圧着した状態
でエネルギーを照射して樹脂を硬化させ、硬化させた樹
脂を前記金型から離型する複合型光学素子の成形方法に
おいて、球面ガラスレンズ上に載置されたエネルギー硬
化型樹脂を、成形面の光学有効径外周部にその材質より
も樹脂との密着性が悪い材質からなる輪帯状の凹凸部が
設けられた金型にて押圧し、前記凹凸部よりさらに外周
で、前記金型の成形面および前記球面ガラスレンズのエ
ネルギー硬化型樹脂の載置面のうちの少なくともどちら
か一方に設けられた輪帯状の凹溝に前記エネルギー硬化
型樹脂を接触させつつ硬化させた後、ストッパを前記球
面ガラスレンズの光学有効径外周部に当接させて前記樹
脂を前記金型より剥離させる方法である。
ンズの表面にエネルギー硬化型樹脂を載置し、所望の形
状を反転させた成形面形状を有する金型を圧着した状態
でエネルギーを照射して樹脂を硬化させ、硬化させた樹
脂を前記金型から離型する複合型光学素子の成形方法に
おいて、球面ガラスレンズ上に載置されたエネルギー硬
化型樹脂を、成形面の光学有効径外周部にその材質より
も樹脂との密着性が悪い材質からなる輪帯状の凹凸部が
設けられた金型にて押圧し、前記凹凸部よりさらに外周
で、前記金型の成形面および前記球面ガラスレンズのエ
ネルギー硬化型樹脂の載置面のうちの少なくともどちら
か一方に設けられた輪帯状の凹溝に前記エネルギー硬化
型樹脂を接触させつつ硬化させた後、ストッパを前記球
面ガラスレンズの光学有効径外周部に当接させて前記樹
脂を前記金型より剥離させる方法である。
【0010】また、球面ガラスレンズの表面にエネルギ
ー硬化型樹脂を載置し、所望の形状を反転させた成形面
形状を有する金型を圧着した状態でエネルギーを照射し
て樹脂を硬化させ、硬化させた樹脂を前記金型から離型
する複合型光学素子の成形方法において、前記金型の成
形面における光学有効径外周部に金型よりも密着性が悪
く、かつその表面が凹凸な輪帯状の凹凸部を設けるとと
もに、該凹凸部へ樹脂外周部が接触した際における球面
ガラスレンズ表面位置に輪帯状の凹溝を形成し、該凹溝
と前記凹凸部とにエネルギー硬化型樹脂外周部を接触さ
せつつ硬化させた後、ストッパを前記球面ガラスレンズ
の光学有効径外周部に当接させて前記樹脂を前記金型よ
り剥離させる方法である。
ー硬化型樹脂を載置し、所望の形状を反転させた成形面
形状を有する金型を圧着した状態でエネルギーを照射し
て樹脂を硬化させ、硬化させた樹脂を前記金型から離型
する複合型光学素子の成形方法において、前記金型の成
形面における光学有効径外周部に金型よりも密着性が悪
く、かつその表面が凹凸な輪帯状の凹凸部を設けるとと
もに、該凹凸部へ樹脂外周部が接触した際における球面
ガラスレンズ表面位置に輪帯状の凹溝を形成し、該凹溝
と前記凹凸部とにエネルギー硬化型樹脂外周部を接触さ
せつつ硬化させた後、ストッパを前記球面ガラスレンズ
の光学有効径外周部に当接させて前記樹脂を前記金型よ
り剥離させる方法である。
【0011】さらに、球面ガラスレンズの表面にエネル
ギー硬化型樹脂を載置し、所望の形状を反転させた成形
面形状を有する金型を圧着した状態でエルネギーを照射
して樹脂を硬化させ、硬化させた樹脂を前記金型から離
型して複合型光学素子を成形する複合型光学素子成形用
金型において、前記金型の成形面における光学有効径外
周縁部に金型よりも密着性が悪く、かつその表面が凹凸
を有する形状を輪帯状に設けるとともに、さらに該凹凸
形状の外周近傍に輪帯状の凹溝を設けて構成したもので
ある。
ギー硬化型樹脂を載置し、所望の形状を反転させた成形
面形状を有する金型を圧着した状態でエルネギーを照射
して樹脂を硬化させ、硬化させた樹脂を前記金型から離
型して複合型光学素子を成形する複合型光学素子成形用
金型において、前記金型の成形面における光学有効径外
周縁部に金型よりも密着性が悪く、かつその表面が凹凸
を有する形状を輪帯状に設けるとともに、さらに該凹凸
形状の外周近傍に輪帯状の凹溝を設けて構成したもので
ある。
【0012】
【作用】以下、図1および図2を用いて本発明の作用を
説明する。本発明の光学有効径外周部に設けられた凹凸
形状の中に、例えば図1におけるA部,B部およびC部
の様な形状が存在したと仮定する。
説明する。本発明の光学有効径外周部に設けられた凹凸
形状の中に、例えば図1におけるA部,B部およびC部
の様な形状が存在したと仮定する。
【0013】金型1と樹脂3とを剥がす力を加えるとモ
ーメント荷重が働く。A部〜C部の各部分に均等な力
9,12,15が働いた場合、この均等な力9,12,
15をそれぞれ垂直抗力10,13,16と摩擦力1
1,14,17とに分けることができる。そして、剥離
に直接関係する垂直抗力10,13,16の大きさをA
部〜C部において比較すると、垂直抗力10より13
が、13より16が大きな力となる。つまり垂直抗力1
6は均等な力15を効果的に剥離する力として用いてい
る。また、垂直抗力13の大きさの力の場合は、ある面
積では剥離できないものの、それよりも小さい面積なら
ば剥離できる場合もある。このように微小面積ながら剥
離した部分が何点かあり、そのような部分に空気が侵入
し、オプティカル・コンタクト状態から解放されれば離
型につながる。
ーメント荷重が働く。A部〜C部の各部分に均等な力
9,12,15が働いた場合、この均等な力9,12,
15をそれぞれ垂直抗力10,13,16と摩擦力1
1,14,17とに分けることができる。そして、剥離
に直接関係する垂直抗力10,13,16の大きさをA
部〜C部において比較すると、垂直抗力10より13
が、13より16が大きな力となる。つまり垂直抗力1
6は均等な力15を効果的に剥離する力として用いてい
る。また、垂直抗力13の大きさの力の場合は、ある面
積では剥離できないものの、それよりも小さい面積なら
ば剥離できる場合もある。このように微小面積ながら剥
離した部分が何点かあり、そのような部分に空気が侵入
し、オプティカル・コンタクト状態から解放されれば離
型につながる。
【0014】また、図2に示すように、樹脂3が金型1
の光学有効径外周縁部に設けられた凹凸形状18の谷
に、樹脂3が完全に充填されていない未充填部分19が
何点かある場合、そのような未充填部分19は初めから
オプティカル・コンタクト状態になっていないため密着
力が弱い。従って、その未充填部分19をきっかけにし
て離型につながる。
の光学有効径外周縁部に設けられた凹凸形状18の谷
に、樹脂3が完全に充填されていない未充填部分19が
何点かある場合、そのような未充填部分19は初めから
オプティカル・コンタクト状態になっていないため密着
力が弱い。従って、その未充填部分19をきっかけにし
て離型につながる。
【0015】さらに、図1に示すA部の様に、均等な力
9が効果的に剥離する力になっていない場合でも、金型
1の光学有効径外周部に金型1よりも密着性の悪い物質
が設けられており、樹脂3との濡れ性が悪く密着力も弱
いために、モーメント荷重が加わると容易に剥がれ、そ
こがきっかけとなり光学有効面に空気が侵入して離型さ
れる。以上の様な3つの離型につながる部分の相乗効果
により容易な離型が実現できる。
9が効果的に剥離する力になっていない場合でも、金型
1の光学有効径外周部に金型1よりも密着性の悪い物質
が設けられており、樹脂3との濡れ性が悪く密着力も弱
いために、モーメント荷重が加わると容易に剥がれ、そ
こがきっかけとなり光学有効面に空気が侵入して離型さ
れる。以上の様な3つの離型につながる部分の相乗効果
により容易な離型が実現できる。
【0016】また、樹脂を広げる過程において不均一に
広がった場合に、樹脂が金型または基材の輪帯状の凹溝
部に達した後は凹溝の外側に広がらず輪帯状の凹溝部に
沿って樹脂が広がるという液体の特徴を利用して樹脂の
真円度を向上できる。
広がった場合に、樹脂が金型または基材の輪帯状の凹溝
部に達した後は凹溝の外側に広がらず輪帯状の凹溝部に
沿って樹脂が広がるという液体の特徴を利用して樹脂の
真円度を向上できる。
【0017】
【実施例1】図3〜図5は本実施例を示す部分断面図で
ある。金型1は上下動自在に保持され、その成形面1a
の光学有効径外周部に輪帯状をした溝幅3mmで60度
のV形溝1bが形成されている。また、金型1の光学有
効径外周部に形成されたV形溝1bには一液型RTVゴ
ムKE402(商品名:信越化学工業株式会社製)に、
モリコートマイクロサイズパウダー(商品名:ダウコー
ニング株式会社製)を混練した物質を塗布し、凹凸形状
1cが形成されている。この物質は金型1の光学有効径
外周部の密着力を金型1より悪くし、かつ光学有効径外
周部に凹凸形状を設けるために塗布したものである。
ある。金型1は上下動自在に保持され、その成形面1a
の光学有効径外周部に輪帯状をした溝幅3mmで60度
のV形溝1bが形成されている。また、金型1の光学有
効径外周部に形成されたV形溝1bには一液型RTVゴ
ムKE402(商品名:信越化学工業株式会社製)に、
モリコートマイクロサイズパウダー(商品名:ダウコー
ニング株式会社製)を混練した物質を塗布し、凹凸形状
1cが形成されている。この物質は金型1の光学有効径
外周部の密着力を金型1より悪くし、かつ光学有効径外
周部に凹凸形状を設けるために塗布したものである。
【0018】また、金型1のV形溝1bの外周近傍には
輪帯状をした溝幅2mmで60度のV形溝1dが形成さ
れている。金型1の下方には同一軸線上に球面研磨され
たガラス基材2(以下、基材と言う)が配設されてい
る。金型1と基材2の間にウレタンアクリレート系紫外
線硬化型樹脂3(以下、樹脂と言う)を介在させ金型
1,基材2および樹脂3は密着している。基材2の外周
部上方には、該外周部の当接するストッパ4が設けられ
ている。
輪帯状をした溝幅2mmで60度のV形溝1dが形成さ
れている。金型1の下方には同一軸線上に球面研磨され
たガラス基材2(以下、基材と言う)が配設されてい
る。金型1と基材2の間にウレタンアクリレート系紫外
線硬化型樹脂3(以下、樹脂と言う)を介在させ金型
1,基材2および樹脂3は密着している。基材2の外周
部上方には、該外周部の当接するストッパ4が設けられ
ている。
【0019】以上の構成から成る金型を用いての成形
は、まず、光学硝材BK7により形成された基材2の上
面に樹脂3を必要量吐出する(図3参照)。基材2の上
面は、予め樹脂3との密着性を向上させるためにシラン
カップリング剤KBM−503(商品名:信越化学工業
株式会社製)をエタノールにて3重量%に希釈した液で
処理し、80℃で20分間乾燥されている。
は、まず、光学硝材BK7により形成された基材2の上
面に樹脂3を必要量吐出する(図3参照)。基材2の上
面は、予め樹脂3との密着性を向上させるためにシラン
カップリング剤KBM−503(商品名:信越化学工業
株式会社製)をエタノールにて3重量%に希釈した液で
処理し、80℃で20分間乾燥されている。
【0020】次に、金型1を下降させ基材2に近づける
ことにより樹脂3を広げ、樹脂3が所望の厚さになった
位置で停止する。この時、樹脂3の最外周部3aが金型
1の成形面1aの光学有効径外周部に設けた輪帯状のV
形溝1dと接するように樹脂3の吐出量を決定し、樹脂
3が広がる過程で樹脂3が輪帯状のV形溝1dに達した
後は輪帯状のV形溝1dに沿って広がり、V形溝1dの
外周部に樹脂3は広がらない。この状態で基材2の下方
より紫外線を照射して樹脂3を硬化させる。これによ
り、金型1,基材2および樹脂3が密着した密着体が形
成される(図4参照)。
ことにより樹脂3を広げ、樹脂3が所望の厚さになった
位置で停止する。この時、樹脂3の最外周部3aが金型
1の成形面1aの光学有効径外周部に設けた輪帯状のV
形溝1dと接するように樹脂3の吐出量を決定し、樹脂
3が広がる過程で樹脂3が輪帯状のV形溝1dに達した
後は輪帯状のV形溝1dに沿って広がり、V形溝1dの
外周部に樹脂3は広がらない。この状態で基材2の下方
より紫外線を照射して樹脂3を硬化させる。これによ
り、金型1,基材2および樹脂3が密着した密着体が形
成される(図4参照)。
【0021】次に、金型1を上昇させると、基材2の外
周部が当接するように設けられたストッパ4にその外周
部が当接する。そして、樹脂3の最外周部のストッパ4
に最も近い部分(樹脂外周部3a)に応力集中が生じ、
容易かつ瞬時に金型1より基材2と樹脂3との密着体で
ある複合型光学素子が離型される(図5参照)。
周部が当接するように設けられたストッパ4にその外周
部が当接する。そして、樹脂3の最外周部のストッパ4
に最も近い部分(樹脂外周部3a)に応力集中が生じ、
容易かつ瞬時に金型1より基材2と樹脂3との密着体で
ある複合型光学素子が離型される(図5参照)。
【0022】本実施例によれば、金型1の成形面1aに
離型処理を施さずに、連続して数千個以上の離型が容易
に実施でき、真円度のよい製品を成形できる。
離型処理を施さずに、連続して数千個以上の離型が容易
に実施でき、真円度のよい製品を成形できる。
【0023】
【実施例2】図6は本実施例を示す部分断面図である。
本実施例は、前記実施例1における凹凸形状1cの外周
近傍に形成されたV形溝1dを廃止し、代わりに凹凸形
状1cと樹脂外周部3aが接するように吐出量を決定し
た場合に基材2と樹脂外周3aが接する位置の基材2側
へ輪帯状をした溝幅2mmで60度のV形溝2aを設け
て構成した点が異なり、他の構成は同一の構成部分から
成るもので、同一構成部分には同一番号を付してその説
明を省略する。
本実施例は、前記実施例1における凹凸形状1cの外周
近傍に形成されたV形溝1dを廃止し、代わりに凹凸形
状1cと樹脂外周部3aが接するように吐出量を決定し
た場合に基材2と樹脂外周3aが接する位置の基材2側
へ輪帯状をした溝幅2mmで60度のV形溝2aを設け
て構成した点が異なり、他の構成は同一の構成部分から
成るもので、同一構成部分には同一番号を付してその説
明を省略する。
【0024】本実施例は、前記実施例1で金型1のV形
溝1dに接する様に決定した樹脂3の吐出量を、基材2
のV形溝2aに接する様に樹脂3の吐出量を決定したも
のである。金型1の下降により広がる樹脂3は、金型1
の凹凸形状1cと基材2のV形溝2aとに接して留ま
る。そして、樹脂3は基材2のV形溝2aに沿って広が
る。以下、前記実施例1と同様の作用であり、作用の説
明を省略する。
溝1dに接する様に決定した樹脂3の吐出量を、基材2
のV形溝2aに接する様に樹脂3の吐出量を決定したも
のである。金型1の下降により広がる樹脂3は、金型1
の凹凸形状1cと基材2のV形溝2aとに接して留ま
る。そして、樹脂3は基材2のV形溝2aに沿って広が
る。以下、前記実施例1と同様の作用であり、作用の説
明を省略する。
【0025】本実施例によれば、前記実施例1と比較し
て、金型1の光学有効径外周部の凹凸形状1cに樹脂3
の外周部3aが接しているので、凹凸形状1cが空気と
接しやすく、前記実施例1よりも容易な離型が可能であ
る。
て、金型1の光学有効径外周部の凹凸形状1cに樹脂3
の外周部3aが接しているので、凹凸形状1cが空気と
接しやすく、前記実施例1よりも容易な離型が可能であ
る。
【0026】
【実施例3】図7は本実施例を示す部分断面図である。
本実施例は、前記実施例1における金型1のV形溝1d
に樹脂3の樹脂外周部3aが接した際の基材2側の位置
へ輪帯状をした溝幅2mmで60度のV形溝2bを形成
した点が異なり、他の構成は同一構成部分から成るもの
で、同一構成部分には同一番号を付し、構成の説明を省
略する。
本実施例は、前記実施例1における金型1のV形溝1d
に樹脂3の樹脂外周部3aが接した際の基材2側の位置
へ輪帯状をした溝幅2mmで60度のV形溝2bを形成
した点が異なり、他の構成は同一構成部分から成るもの
で、同一構成部分には同一番号を付し、構成の説明を省
略する。
【0027】本実施例は、前記実施例1における金型1
のV形溝1dに沿って樹脂3が広がる代わりに、金型の
V形溝1dと基材2のV形溝2bの両方に沿って樹脂3
が広がる。以下、前記実施例1と同様な作用であり、作
用の説明を省略する。
のV形溝1dに沿って樹脂3が広がる代わりに、金型の
V形溝1dと基材2のV形溝2bの両方に沿って樹脂3
が広がる。以下、前記実施例1と同様な作用であり、作
用の説明を省略する。
【0028】本実施例によれば、前記実施例1と比較し
て、輪帯状のV形溝が金型1と基材2の両方に設けられ
ているので、前記実施例1よりもさらに真円度のよい製
品を得ることができる。
て、輪帯状のV形溝が金型1と基材2の両方に設けられ
ているので、前記実施例1よりもさらに真円度のよい製
品を得ることができる。
【0029】尚、前記各実施例では紫外線硬化型樹脂を
用いたが、本発明はこれに限定するものではなく、熱硬
化型樹脂や電子線硬化型樹脂等の他のエネルギー硬化型
樹脂を用いることができ、同様な効果が得られる。
用いたが、本発明はこれに限定するものではなく、熱硬
化型樹脂や電子線硬化型樹脂等の他のエネルギー硬化型
樹脂を用いることができ、同様な効果が得られる。
【0030】また、前記各実施例では金型と樹脂との密
着性を悪くするために一液型RTVゴムを用いたが、本
発明はこれに限定するものではなく、樹脂と濡れ性の悪
い他の物質を用いることかでき、同様な効果が得られ
る。
着性を悪くするために一液型RTVゴムを用いたが、本
発明はこれに限定するものではなく、樹脂と濡れ性の悪
い他の物質を用いることかでき、同様な効果が得られ
る。
【0031】さらに、前記各実施例では金型の光学有効
径外周部に凹凸形状を設けるために一液型RTVゴムを
モリコートマイクロサイズパウダーやアルミニウム粉末
を混練した物質を用いたが、本発明はこれに限定するも
のではなく、他の金属粉末や種々のガラス粉末等を用い
ることができ、同様な効果が得られる。
径外周部に凹凸形状を設けるために一液型RTVゴムを
モリコートマイクロサイズパウダーやアルミニウム粉末
を混練した物質を用いたが、本発明はこれに限定するも
のではなく、他の金属粉末や種々のガラス粉末等を用い
ることができ、同様な効果が得られる。
【0032】また、前記各実施例では金型の光学有効径
外周部に凹凸形状を設ける場合に幅3mmで60度のV
形溝を設けたが、本発明はこれに限定するものではな
く、任意の幅で任意の角度のV形溝を設けることにより
同様の効果が得られる。
外周部に凹凸形状を設ける場合に幅3mmで60度のV
形溝を設けたが、本発明はこれに限定するものではな
く、任意の幅で任意の角度のV形溝を設けることにより
同様の効果が得られる。
【0033】さらに、前記各実施例では金型の光学有効
径外周部に樹脂の真円度を向上するために溝幅2mmで
60度の輪帯状のV形溝を設けているが、本発明はこれ
に限定するものではなく、任意の幅で任意の角度のV形
溝を設けることにより同様の効果が得られる。
径外周部に樹脂の真円度を向上するために溝幅2mmで
60度の輪帯状のV形溝を設けているが、本発明はこれ
に限定するものではなく、任意の幅で任意の角度のV形
溝を設けることにより同様の効果が得られる。
【0034】また、前記各実施例では樹脂と金型とを剥
離させるためにストッパを1ヶ所だけに設けているが、
本発明はこれに限定するものではなく、ストッパを2ヶ
所,3ヶ所あるいは基材の外周部全体に設けることがで
き、同様な効果が得られる。
離させるためにストッパを1ヶ所だけに設けているが、
本発明はこれに限定するものではなく、ストッパを2ヶ
所,3ヶ所あるいは基材の外周部全体に設けることがで
き、同様な効果が得られる。
【0035】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る複合型
光学素子の成形方法および複合型光学素子成形用金型に
よれば、離型が容易で、かつ真円度のよい製品を連続し
て成形することができる。また、簡単な設備で、かつサ
イクルタイムを短くすることができ、成形品の低コスト
化が図れる。
光学素子の成形方法および複合型光学素子成形用金型に
よれば、離型が容易で、かつ真円度のよい製品を連続し
て成形することができる。また、簡単な設備で、かつサ
イクルタイムを短くすることができ、成形品の低コスト
化が図れる。
【図1】本発明の作用の説明図である。
【図2】本発明の作用の説明図である。
【図3】実施例1を示す部分断面図である。
【図4】実施例1を示す部分断面図である。
【図5】実施例1を示す部分断面図である。
【図6】実施例2を示す部分断面図である。
【図7】実施例3を示す部分断面図である。
1 金型 2 基材 3 樹脂 4 ストッパ
Claims (3)
- 【請求項1】 球面ガラスレンズの表面にエネルギー硬
化型樹脂を載置し、所望の形状を反転させた成形面形状
を有する金型を圧着した状態でエネルギーを照射して樹
脂を硬化させ、硬化させた樹脂を前記金型から離型する
複合型光学素子の成形方法において、球面ガラスレンズ
上に載置されたエネルギー硬化型樹脂を、成形面の光学
有効径外周部にその材質よりも樹脂との密着性が悪い材
質からなる輪帯状の凹凸部が設けられた金型にて押圧
し、前記凹凸部よりさらに外周で、前記金型の成形面お
よび前記球面ガラスレンズのエネルギー硬化型樹脂の載
置面のうちの少なくともどちらか一方に設けられた輪帯
状の凹溝に前記エネルギー硬化型樹脂を接触させつつ硬
化させた後、ストッパを前記球面ガラスレンズの光学有
効径外周部に当接させて前記樹脂を前記金型より剥離さ
せることを特徴とする複合型光学素子の成形方法。 - 【請求項2】 球面ガラスレンズの表面にエネルギー硬
化型樹脂を載置し、所望の形状を反転させた成形面形状
を有する金型を圧着した状態でエネルギーを照射して樹
脂を硬化させ、硬化させた樹脂を前記金型から離型する
複合型光学素子の成形方法において、前記金型の成形面
における光学有効径外周部に金型よりも密着性が悪く、
かつその表面が凹凸な輪帯状の凹凸部を設けるととも
に、該凹凸部へ樹脂外周部が接触した際における球面ガ
ラスレンズ表面位置に輪帯状の凹溝を形成し、該凹溝と
前記凹凸部とにエネルギー硬化型樹脂外周部を接触させ
つつ硬化させた後、ストッパを前記球面ガラスレンズの
光学有効径外周部に当接させて前記樹脂を前記金型より
剥離させることを特徴とする複合型光学素子の成形方
法。 - 【請求項3】 球面ガラスレンズの表面にエネルギー硬
化型樹脂を載置し、所望の形状を反転させた成形面形状
を有する金型を圧着した状態でエルネギーを照射して樹
脂を硬化させ、硬化させた樹脂を前記金型から離型して
複合型光学素子を成形する複合型光学素子成形用金型に
おいて、前記金型の成形面における光学有効径外周縁部
に金型よりも密着性が悪く、かつその表面が凹凸を有す
る形状を輪帯状に設けるとともに、さらに該凹凸形状の
外周近傍に輪帯状の凹溝を設けて構成したことを特徴と
する複合型光学素子成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5965092A JPH05220773A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 複合型光学素子の成形方法および複合型光学素子成形 用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5965092A JPH05220773A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 複合型光学素子の成形方法および複合型光学素子成形 用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05220773A true JPH05220773A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=13119293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5965092A Withdrawn JPH05220773A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 複合型光学素子の成形方法および複合型光学素子成形 用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05220773A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006177994A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-07-06 | Shimadzu Corp | レプリカ光学素子 |
JP2007015240A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Olympus Corp | 成形用金型、光学素子の成形方法、光学素子 |
WO2012108457A1 (ja) * | 2011-02-08 | 2012-08-16 | 浜松ホトニクス株式会社 | 光学素子及びその製造方法 |
JP2014024223A (ja) * | 2012-07-25 | 2014-02-06 | Nikon Corp | 光学素子の製造方法および光学素子 |
-
1992
- 1992-02-14 JP JP5965092A patent/JPH05220773A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006177994A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-07-06 | Shimadzu Corp | レプリカ光学素子 |
JP2007015240A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Olympus Corp | 成形用金型、光学素子の成形方法、光学素子 |
WO2012108457A1 (ja) * | 2011-02-08 | 2012-08-16 | 浜松ホトニクス株式会社 | 光学素子及びその製造方法 |
US9360599B2 (en) | 2011-02-08 | 2016-06-07 | Hamamatsu Photonics K.K. | Optical element and method of manufacturing same |
JP2014024223A (ja) * | 2012-07-25 | 2014-02-06 | Nikon Corp | 光学素子の製造方法および光学素子 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05220773A (ja) | 複合型光学素子の成形方法および複合型光学素子成形 用金型 | |
JPH0313902A (ja) | 複合型光学部品とその製造方法 | |
JP3092964B2 (ja) | 複合型光学素子の離型方法および複合型光学素子成形用金型 | |
JP2000206313A (ja) | 複合型光学素子 | |
JPH0866972A (ja) | 複合型光学素子の製造方法 | |
JPH06130209A (ja) | 樹脂接合型非球面レンズの製造方法 | |
JP2991455B2 (ja) | 複合型光学素子の成形方法 | |
US6086810A (en) | Method of affixing synthetic resin film and molding resin | |
JP3184677B2 (ja) | 複合型光学素子の製造方法 | |
JP2876277B2 (ja) | 複合型成形品 | |
JPH11105144A (ja) | 複合型光学素子の成形方法 | |
JP3753372B2 (ja) | 複合非球面レンズの製造方法 | |
JPH03173954A (ja) | 光ディスクの製造方法 | |
JPH06270170A (ja) | 複合型光学素子の離型方法および複合型光学素子成形 用金型 | |
JPH0550442A (ja) | 複合型光学素子の製造方法および成形装置 | |
JP3544587B2 (ja) | 複合型光学素子の製造方法 | |
JPH072542A (ja) | 複合型光学素子成形用金型 | |
JP3399759B2 (ja) | ホログラム素子製造装置及びホログラム素子の製造方法 | |
JPS61213132A (ja) | 情報記録用デイスクの製造方法 | |
JPH0857976A (ja) | 複合型光学素子の製造方法 | |
JPH06254876A (ja) | 複合型光学素子およびその製造方法 | |
JPH06254877A (ja) | 複合型光学素子およびその製造方法 | |
JPS5970509A (ja) | 光硬化性成形材料の成形装置 | |
JPH05220763A (ja) | 複合型光学素子の成形方法 | |
JPH0244742A (ja) | 半導体装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |