JPH05219863A - 釣り竿の製造方法 - Google Patents

釣り竿の製造方法

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JPH05219863A
JPH05219863A JP22627591A JP22627591A JPH05219863A JP H05219863 A JPH05219863 A JP H05219863A JP 22627591 A JP22627591 A JP 22627591A JP 22627591 A JP22627591 A JP 22627591A JP H05219863 A JPH05219863 A JP H05219863A
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JP
Japan
Prior art keywords
resin
rod material
rod
resin coating
fishing rod
Prior art date
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Pending
Application number
JP22627591A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Yasui
利彦 保井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
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Publication of JPH05219863A publication Critical patent/JPH05219863A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 竿素材の所定の位置にシートベース等の外装
部材を出来るだけ簡単に、しかも、強固に高い精度で形
成する方法を得る。 【構成】 竿素材Rの外面に対し、接着性能を有した樹
脂被膜7を形成し、この樹脂被膜7の外方に配置した型
材8の内部に樹脂Pを注入して、この樹脂被膜7の外面
に外装部材を一体形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣り竿の製造方法に関
し、詳しくは、リールシート、グリップ等の外装部材を
竿素材の外面に形成する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のように構成される技術とし
て、リールシートを竿素材の外面に形成するものを例に
挙げると、実開平1−168166号公報に示されるも
のが存在し、この従来例では固定フードを有するシート
ベースを、竿素材に外嵌固定した後、可動フードを取付
けるという手順により元竿にリールシートが形成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、シートベース
を竿素材に外嵌固定する作業を考えるに、従来技術の構
造のものでは、筒状に成形されたシートベースの内面と
竿素材外面との接着により固定が行われるため作業時に
は接着剤の塗布を必要とする。又、竿素材について考え
るに、グラスロッド、或いは、カーボンロッドと称せら
れる竿素材は、緩いテーパ状の芯金(マンドレル)にシ
ート状のプリプレグを巻付けた状態で焼成することによ
り製造されるので、その外面も緩いテーパ面となってお
り、このように製造された竿素材では芯金を抜き取った
後において、両端部の切断位置に誤差を生ずると、竿素
材の端部を基準とした、竿素材の所定位置の外径の値に
も微妙な誤差を生ずるため、前述のようにシートベース
を固定しようとした場合に、シートベース内面と竿素材
の外面との間にわずかな隙間を生じて長期の亘る使用に
よりガタツキの原因になったり、竿素材の外形が大きい
場合にはシートベースを所定の位置まで送り込めないこ
との原因になることもあり、竿素材の外面の決まった位
置に対して確実にシートベースを形成する技術が望まれ
ている。
【0004】そこで、焼成後の竿素材の外面に金型を配
し、金型の内部に樹脂を注入する、所謂、インジェクシ
ョンの手段により竿素材と一体的にシートベースを形成
することも考えられるが、このような手段で用いられる
樹脂(ナイロン系等の熱可塑性のものが多い)は、カー
ボンロッド、グラスロッドと称される竿素材との密着性
が低く、又、熱膨張係数等の物性も異なることから、長
期に亘って使用した場合には、竿素材と形成された樹脂
との接合面に剥離を生じ、音鳴り、ガタツキ等の不都合
を発生させやすいものとなる。特に、竿素材の外面に形
成される外装部材がリールシート、グリップのように使
用時に大きい外力が作用するものでは、前述した不都合
が更に発生しやすく、竿素材の外面に強固に外装部材を
形成する技術が望まれている。本発明の目的は、竿素材
の所定の位置にシートベース等の外装部材を出来るだけ
簡単に、しかも、強固に高い精度で形成する方法を得る
点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、竿素材
の外面に対し、接着性能を有した樹脂被膜を形成すると
共に、この樹脂被膜の外方に配置した型材の内部に樹脂
を注入して、この樹脂被膜の外面に外装部材を一体形成
する点にあり、その作用、及び、効果は次の通りであ
る。
【0006】
【作用】上記特徴を例えば、図1乃至図3に示すように
構成すると、シートベースSを形成する際には、竿素材
Rの外面に対して塗布等の手段により樹脂被膜7を形成
し、この後、金型8,8を配置して樹脂Pを注入するこ
とにより樹脂被膜7の外面にシートベースSが竿素材と
一体的に形成されるものとなり、又、この樹脂被膜7は
竿素材Rと、シートベースSとの間に位置するので、こ
の樹脂被膜7が両者を接合状態に維持するものとなる。
尚、金型8,8を用いたインジェクション成形で樹脂P
を管状に成形した場合には、樹脂Pの冷却時にその内径
が縮小する性質から、このように成形を行うと、樹脂P
の成形後においては、その内径の縮小から、樹脂Pが樹
脂被膜に食い込む形態となり、樹脂被膜7の接合性能を
一層向上させるものとなる。つまり、本発明では、型成
形によりシートベースS等の外装部材を形成するので、
シートベースS等の外装部材を別体で製造するという工
程が不要となるばかりで無く、成形時には精度の高い加
工を行わずとも、竿素材Rの外面の所望位置に一体的
に、かつ、外力が作用しても剥離を阻止する状態で外装
部材を形成できるのである。
【0007】
【発明の効果】従って、竿素材の所定の位置にシートベ
ース等の外装部材を簡単に、しかも、剥離、ガタツキ等
の不都合を生じさせず強固に高い精度で形成する釣り竿
の製造方法が得られたのである。特に、この発明では樹
脂被膜によって外装部材が強固に固定されるので、特別
に回り止めの構造を設けず、長期に亘って使用しても、
リールシート、グリップ等を回転させ難いという効果も
奏する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図4にはルアーロッドに備えたリールシート部
(外装部材の一例)を表してあり、このリールシート部
では、リール(図示せず)の脚部の前部を係止保持する
可動型のフロントフード1と、固定型のリヤフード2と
を有すると共に、フロントフード1は、その内面に備え
たナット3を、ロッドの素材R(竿素材)の外面に対し
て一体的に形成した第1成形部4のネジ部4Sに螺合さ
せ、又、リヤフード2はロッドの素材R(竿素材)の外
面に対して一体的に形成した第2成形部5と一体的に形
成されている。
【0009】尚、第1成形部4と第2成形部5とを併せ
てシートベースSと称し、第2成形部5には一体的にト
リガー5Aを形成してあり、この第2成形部5の後部に
はグリップ6を備えている。又、このロッドでは、ロッ
ドの素材Rの外面に金型を配置し、この金型を用いたイ
ンジェクション成形により前記シートベースSを一体成
形してあり、以下、この形成方法を説明する。
【0010】つまり、このルアーロッドの製作時には先
ず、炭素繊維、あるいは、ガラス繊維等で補強したロッ
ドの素材Rの外面をセンタレス盤により研削加工を行
い、この外面のシートベースSを形成する部位の素材R
の外面に対して、接着性能を有した樹脂の塗布を行って
樹脂被膜7を形成する。この樹脂被膜7は熱可塑性のウ
レタン樹脂(例えば、東亜合成化学工業〔株〕の、アロ
ンマイティPU−9000等)を主成分とするものであ
り、硬化剤を併用することも可能である。次に、図1乃
至図3に示すように、樹脂被膜7の外面に密接する状態
に一対の金型8,8(型材の一例)を合わせて配置す
る。
【0011】この金型8,8は左右2つ割り型に構成さ
れると共に、この金型8にはリヤフード2の係合用凹部
2Aを形成するための中子材9がスライド移動自在に設
けられている。次に、金型8,8のキャビティ部 (内部
空間) に加熱状態の熱可塑性の樹脂Pを加圧注入する、
所謂、インジェクション成形(射出成形)の手段により
ロッドの素材Rの外面にシートベースSを形成する。
尚、このインジェクション成形時には、金型8,8が比
較的軟質の樹脂被膜7の外面に接触するので、注入した
樹脂Pが素材Rの外面に沿って漏出することが少なく、
又、樹脂Pの注入時には樹脂被膜7が熱によって軟化し
て、接合性能を一層向上させるものとなる。
【0012】そして、前記中子材9を抜き取り方向にス
ライド移動させた後、金型8,8の分離を図ることでシ
ートベースSの形成工程は完了し、この後、外面の塗装
研磨等の処理を行い、フロントフード1、グリップ6夫
々を取付けることにより、シートベースSが強固に固定
されたルアーロッドが完成するのである。尚、図面には
樹脂被膜7を比較的厚みを持たせて描いているが、この
樹脂被膜7は、ごく薄く形成されるものである。
【0013】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に、
例えば、次の各項のように構成して実施することも可能
である。 (イ) 芯金に対して巻回したプリプレグを焼成して製
作される竿素材では、この芯金を抜き取る工程以前に、
前述したようにシートベースを形成する。尚、このよう
に芯金の抜き取り前にシートベースを形成する場合に
は、金型に対する樹脂の注入圧によって竿素材を傷める
ことが皆無となる。 (ロ) 射出成形に用いる樹脂中にガラス繊維、ナイロ
ン繊維等を含ませて強度を向上させた状態に成形する。 (ハ) 竿素材に対してグリップ、尻栓、固定ガイド等
シートベース以外の外装部材を形成する際に該発明を利
用する。 (ニ) リールシートの構造をネジ送り型で無く、スラ
イド作動型のフードと、このフードの移動を固定する、
ストッパ等を有した構造をのものに適用する。
【0014】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】竿素材の外部に金型を配置した状態の縦断正面
【図2】金型の内部に樹脂を注入した状態の縦断正面図
【図3】金型の内部に樹脂を注入した状態の縦断側面図
【図4】ルアーロッドのリールシート部の縦断側面図
【符号の説明】
7 樹脂被膜 8 型材 P 樹脂 R 竿素材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竿素材(R)の外面に対し、接着性能を
    有した樹脂被膜(7)を形成すると共に、この樹脂被膜
    (7)の外方に配置した型材(8)の内部に樹脂(P)
    を注入して、この樹脂被膜(7)の外面に外装部材を一
    体形成する釣り竿の製造方法。
JP22627591A 1991-09-06 1991-09-06 釣り竿の製造方法 Pending JPH05219863A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003023928A (ja) * 2001-07-13 2003-01-28 Shimano Inc リールシート
JP4963742B1 (ja) * 2011-02-28 2012-06-27 マルツ工業有限会社 ゴムの成型品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003023928A (ja) * 2001-07-13 2003-01-28 Shimano Inc リールシート
JP4730801B2 (ja) * 2001-07-13 2011-07-20 株式会社シマノ リールシート
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