JPH05218529A - 量子導波器電子スイッチ - Google Patents

量子導波器電子スイッチ

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JPH05218529A
JPH05218529A JP4169638A JP16963892A JPH05218529A JP H05218529 A JPH05218529 A JP H05218529A JP 4169638 A JP4169638 A JP 4169638A JP 16963892 A JP16963892 A JP 16963892A JP H05218529 A JPH05218529 A JP H05218529A
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JP
Japan
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electron
director
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waveguide
electronic switch
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JP4169638A
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English (en)
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Lars H Thylen
ヘルゲ シィレン ラルス
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Telefonaktiebolaget LM Ericsson AB
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Telefonaktiebolaget LM Ericsson AB
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66977Quantum effect devices, e.g. using quantum reflection, diffraction or interference effects, i.e. Bragg- or Aharonov-Bohm effects
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 単一モード導波器であることを必要としない
量子導波器電子スイッチを提供する。 【構成】 電子は、電圧源15により入射及び出力電子
導波器の中を通って駆動される。基板1の上に配設され
た電極10,11は、出力電子導波器7,8を横切る電
界Eを発生し、それらの出力電子導波器の間に電位差を
生ずる。電子散乱がなく、電子がバリスティックに輸送
される場合には、この電位差は出力電子導波器7,8の
間に移送の不整合を生ずる。偶パリティを有する入射電
子の波動関数Ψは、最低のエネルギ・ポテンシャルを有
する出力電子導波器7,8の中の準偶電子波動関数にス
イッチされる。電子の輸送がバリスティックでなく、電
子がある程度散乱する場合には、スイッチングは、入射
電子がより低いエネルギ・レベルへ緩和された状態で行
われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板により支持された
電子導波器と、前記電子導波器の近くに配置され、か
つ、前記電子導波器を横切る方向の電界を発生する作用
をする電極と、前記電子導波器の両端部に配設された電
子溜めとを有し、更に前記電子導波器の横方向の広がり
は、前記電子導波器の中の電子の波動関数に対する波長
と同程度の大きさを有する量子導波器電子スイッチに関
する。
【0002】
【従来の技術】電荷の輸送が電荷キャリアのドリフトお
よび拡散によって行われるという事実に、マイクロ電子
部品を含む従来の電子部品の機能は基いている。このこ
とは前記部品の動作速度を限定する。現在の技術をディ
ジタル応用分 に適用する時、少なくとも多重化のよう
な、さらに複雑な機能の場合、約5ギガビット/秒の上
限が存在する。けれども、これより遙かに高いビット速
度を、光学送信装置の個別部品において得ることができ
る。例えば、100ギガビット/秒のビット速度が検出
器で得られており、そして40ギガビット/秒のビット
速度が変調器で得られている。けれども、極めて高速
で、かつ、その制御に殆んどエネルギ入力を必要としな
い電子部品が、電子の波動性を用いることによって得る
ことができる。これらの高速電子部品は、電子の平均自
由行程と同じ程度の大きさの寸法を有する。電子の平均
自由行程は、波動関数を使っていえば、電子の波動関数
のコヒーレンスの長さに対応する。この場合には、電荷
の輸送は、本質的に、電子のバリスティックな輸送によ
って行われる。すなわち、電子が部品により散乱される
ことなく運動する際の電荷の輸送により行われる。「メ
ソスコピック」という用語は、すべての方向における部
品の寸法がこのコヒーレンスの長よりも小さいか、ある
いは同程度であることを表示するために、この寸法を有
する部品に対して用いられるようになった。
【0003】メソスコピック部品のいくつかが、特許に
および技術文献に開示されている。日本特許出願第63
−93161号は、ヒ化ガリウムで構成されたマッハ・
ツェンダ干渉計の形式の部品を開示している。この干渉
計は2個の電子溜めを有し、これらの電子溜の間に2個
の電子導波器が配置されている。電子導波器の中を移動
する電子の波動関数は、電界または磁界によって影響を
受ける。この電界または磁界による影響は、波動関数の
間に移送変化を起こさせるという態様で生じる。波動関
数はこのように相互に干渉することができる。例えば、
相互の干渉により波動関数が消滅することが起きる。
【0004】同様なメソスコピック干渉計は、欧州特許
出願EP0 357 248号に開示されている。けれ
ども、この干渉計は、電子の波動関数の作用に対する帯
域フィルタを有する。この帯域フィルタは電子の速度領
域を制限し、それにより、この干渉計の変調の深さの増
大が制限される。
【0005】量子干渉計トランジスタは、スプリヨ・ダ
ッタによる会議寄稿論文「量子干渉計トランジスタ」に
開示されている。この寄稿論文は、「固体装置及び材
料」に関する1988年東京の第20回国際会議491
−494頁の拡大された要約の中で発表されている。こ
のトランジスタは外部的には電界効果トランジスタと似
ているが、このトランジスタの動作は、2個の並行する
電子導波器の中の電子の波動関数の間の干渉に基づいて
いる。このトランジスタは、電子導波器の中に電界を発
生させて電子の波動関数に影響を与えるように働く電極
によって制御される。
【0006】量子干渉計方向性結合器は、エヌ、塚田ら
の論文「新規な電子波結合装置の提案」、応用物理、論
文集、第56(25)巻、1990年6月18日、25
27−2529頁の記事に開示されている。この方向性
結合器は2個の電子導波器を有する。これらの電子導波
器のおのおのは入力と出力を有し、この入力と出力とは
いずれも、それぞれの電子溜めに接続される。これらの
電子導波器は相互作用領域の中で並行に接続され、互い
に作用し合う。この方向性結合器は、相互作用領域の中
に設けられた電極により制御される。
【0007】前記公知の部品の機能は、分離した別々の
電子導波器からの電子波動関数の間の干渉に基づくか、
あるいは分離した別々の電子導波器の電子波動関数の間
の結合に基づく。良好な機能を得るために、電子導波器
は単一モード導波器であることが必要である。この単一
モード導波器の横方向の大きさは、用いられる材料のバ
ンドギャップにより、例えば、50オングストロームな
いし100オングストロームである。これらの部品の場
合、良好な機能を得るためには、また、単一の電子速度
が要求されるか、別の観点から見れば、電子波動関数に
対する単一の波長が要求される。この要求は達成するこ
とが困難である。前記部品は、また、例えば、前記スプ
リヨ・ダッタの文献の図1bに示されているように、入
力信号の強度と共に周期的に変化する出力信号を有す
る。このことは、制御信号の精度に対する要求を与え
る。前記部品の中のある部品はまた、別の欠点を有す
る。これらの欠点の中の1つは、量子干渉計方向性結合
器の製造の際に問題となる欠点である。この方向性結合
器の物理的な長さは結合長に等しくあるべきである。こ
のことは、この方向性結合器の製造を、現在の技術では
ほとんど不可能にするような、製造の際における非常に
高い精度を要求する。
【0008】集積化光学装置の分野では、前記部品に対
応する部品が用いられる。例えば、光学的方向性結合器
およびマッハ・ツェンダ干渉計が用いられる。分岐した
光導波器を有する光学スイッチ、いわゆる、光ディジタ
ル・スイッチが知られている。この光ディジタル・スイ
ッチの作用は、光波の単一モード伝播に基づいている。
しかし、この作用は、分離した伝播モードの間の干渉に
基づいていない。メゾスコピック部品は、いくつかの点
で、明らかに、光電気部品とは異なる。メゾスコピック
部品の大きさは、光電気部品よりも、数桁小さい。例え
ば、100−1000μmの長さと比べて、1μmの長
さを有する。したがって、導波器の横断面の寸法は、そ
れぞれ、50オングストロームおよび1μmである。メ
ゾスコピック部品の場合、制御されるのは電流または電
子であり、光または光子ではない。そして、メゾスコピ
ック部品を制御する信号の大きさは、光電気部品を制御
する信号の大きさよりも数桁小さい。量子力学の用語で
言えば、1つの相違点は、メゾスコピック部品ではフェ
ルミ粒子が制御されるが、光学部品の場合のようにボー
ズ粒子が制御されるのではないことである。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明は、分岐した電子
導波器を有し、かつ、ディジタル応答を行うことができ
る導波器量子電子スイッチに関する。これらの導波器
は、電子を輸送する材料の中に、電位の低下部を有す
る。このスイッチは、少なくとも1個の入力と、少なく
とも2個の出力とを有する。これらの入力と出力との間
で、入射電子がスイッチされる。電子が完全にバリステ
ィックに輸送される場合には、入射電子のスイッチング
は、電界を加えることにより生じる電子波動関数の位相
の不整合によって実行される。電子がある程度の散乱を
受ける場合、したがって、電子の輸送が完全にはバリス
ティックでない場合には、スイッチング作用は、出力電
子導波器に対する電位の低下部の外部電界による変位に
基づいて行われる。この場合、散乱されるこれらの電子
は、最低の電位を有する出力電子導波器を優先的に通過
する。このスイッチは、電子エネルギを比較的大きく変
えることができ、制御信号の強度を大幅に変化させるこ
とができる。電子導波器は、横方向に単一モード導波器
である必要はなく、導波器は横断面内で比較的大きな寸
法を有することができる。特に、一定程度の電子散乱が
Y分枝の中で許容される場合にあてはまる。製造の精度
に関する要求は限定されている。本発明のスイッチは、
前記光ディジタル・スイッチの電子的ないしメゾスコピ
ックな均等物であると言うことができる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を添付図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例の量子導波器スイッ
チを示す。GaAlAs(ヒ化ガリウム・アリミニュウ
ム)で作成された基板1は、GaAs(ヒ化ガリウム)
で作成された電子導波器2を支持する。これらの導波器
は隠れて見えないので、図面には点線で示されている。
電子導波器2は、電気的に互いに絶縁された電子溜め
3,4および5の間に配設される。それらの電子溜め
は、例えば、GaAsで作成することができる。電子導
波器2は分岐した形態で配置され、入射電子導波器6
と、2個の出力導波器7および8とを含んでいる。入射
電子導波器6は電子溜め3に接続され、そして出力電子
導波器7および8は、それぞれ、電子溜め4および5に
接続される。これらの2個の出力導波器は、絶縁材料で
作成された領域4aによって相互に分離される。入射電
子導波器6は、接続領域9で出力電子導波器7および8
に接続される。このスイッチは、電界Eを生ずる機能を
有する電極10および11を含む。電極10および11
によって生ずる電界は、接続領域9と、出力電子導波器
7および8との両方を通過する。これらの電極は、接続
導線12により電気的に接続されている。電子溜め3,
4および5は、電圧源15に接続される。図面に概略的
に示されているように、電圧源15は電子を電子導波器
2を通して駆動する。したがって、電子導波器2の中で
前記電界Eを受けている電子を駆動する電界が存在す
る。電界Eは、出力電子導波器7および8と、スイッチ
ングが起きる接続領域9とに影響を与える。電子溜め3
から入射電子導波器6を通って送られる電子流はスイッ
チングされ、2個の出力電子導波器7または8のいづれ
か1つに進む。この機能は下記でより詳細に説明される
であろう。
【0011】図2は、このスイッチの線A−Aに沿った
横断面図である。基板1は、導波器2を保持する底部層
13と、導波器を覆う上部層14とを有する。上部層1
4は電極10および11を有する。電極10および11
は、導波器2の中に電界Eを生ずる。
【0012】前記のように、本発明のスイッチの電子導
波器2は、単一モード導波器である必要はない。通常、
このことは正しく、かつ、電子の散乱が許容される実施
例の場合には特にあてはまる。本発明のこの実施例が以
下に説明される。この実施の場合には、電子導波器は比
較的大きな幅B有し、例えば、1000オングストロー
ムに達する幅を有する。このことは、列挙された材料の
組合わせのGaAsおよびGaAlAsの場合に適用さ
れる。単一モード動作の場合、幅Bは、電荷キャリアの
閉じ込めか達成される態様に依存して、例えば、50−
500オングストロームの範囲内にあることが必要であ
る。この場合、基板1と電子導波器2との間のバンドギ
ャップの不連続が大きければ大きいほど、単一モード動
作に対し導波器の許容される横断面寸法は小さくなる。
高いアルミニューム濃度を有するGaAlAsと、Ga
Asとの前記の組合わせの場合、横断面の寸法は約50
×50オングストロームである。このスイッチは、電子
導波器2の縦方向に長さL1を有する。長さL1の大き
さは500−2000オングストロームの範囲の内にあ
る。その下限は、スイッチの動作電圧が限定されるとい
う事実によって支配される。それは、妨害の小さい良好
なスイッチング機能が要望されるからである。その上限
は、室温における電子の波動関数のコヒーレンスの長さ
に対応する。もしこのスイッチ装置が冷却されるなら
ば、例えば、1μmまたはそれ以上の大きなコヒーレン
スの長さを利用することができる。図1に例示されたス
イッチの場合、電子導波器2の幅Bは50オングストロ
ームであり、長さL1は2000オングストロームであ
る。2個の出力電子導波器7および8の間の角度αは約
60度であり、このことは、出力電子導波器7および8
の端部の間の距離L2が、L2=1000オングストロ
ームであることに対応する。電圧源15の動作電圧は約
15ボルトである。
【0013】輸送される電子がある程度の散乱を受け、
したがって、電子の輸送は完全にはバリスティックでな
い場合について、図3aおよび図3bを参照して、本発
明のスイッチの動作モードを説明する。電子導波器2
は、また、いくつかの伝播モードを有する。このスイッ
チの半導体材料は、周知の方式で、価電子バンドおよび
伝導電子バンドの分離したエネルギ・バンドを有する。
図3aの線Cは、これらのバンドの間のエネルギ差E
g、すなわち、エネルギ・ギャップを示す。図3aの座
標Xは、図2に示された電子導波器7および8を横断す
る横方向の距離を示す。電界がない状態では、GaAs
電子導波器2の伝導電子バンドの底は、エネルギ・レベ
ルEglにある。エネルギ・レベルEglは、GaAl
As層13,14の対応するエネルギ・レベルEg2よ
り低いレベルにある。例示された実施例の選定された材
料では、このエネルギ・レベルの差はEg2−Eg1=
0.3eVである。導波器のエネルギ・ギャップが小さ
いことによって生ずる電位の低下部により、導波器2の
中の電子が基板の中に広がることが防止される。電位の
低下部は、図3aおよび図3bの中で、出力電子導波器
7および8に対して示されている。電界Eはスイッチの
材料に影響を及ぼし、そして図3bの線Dで示されてい
るように、エネルギ・レベルを変位させる。電界Eが図
2に示された方向に加えられた場合、出力電子導波器7
の伝導電子バンドのバンド端部E3は、出力電子導波器
8のバンド端部E4よりも高いエネルギ・レベルに変位
する。上記のように、電子が導波器2の中を移動する
際、ある程度の散乱を受ける場合を考える。この場合に
は、電子が入射電子導波器6および接続領域9を通って
移動する時、入射エネルギ・レベルからさらに低いエネ
ルギ・レベルへ緩和されるであろう。これらの電子は、
電極10および11によって制御される最低の電位を有
する出力電子導波器を通って、すなわち、例示された実
施例では出力電子導波器8を通って、進行する確立がよ
り高いであろう。電界Eが十分強い時、入射電子導波器
6から入射する 的にすべての電子が、出力導波器8を
通って出力されるであろう。
【0014】図4aおよび図4bにおいては、電子の輸
送が完全にバリスティックである場合について説明す
る。この場合、1個以上の伝播モードが電子導波器2の
中で許容される。以下には、単一モードの場合について
説明される。電界Eがない場合、入射導波器6の中の電
子の波動関数Ψは、図1により、2個の出力導波器7お
よび8の中の2つの等しいそれぞれの電子波動関数Ψ1
およびΨ2 に分割される。このことは、平均的に等しい
数の電子が、2個の電子導波器で検出されることを意味
する。これら2個の電子導波器の電位は、図4aの線F
によって与えられる。図4aには、電子の波動関数もま
た概略的に示されている。電界Eが加えられる時、図4
bの線Gで示されているように、電位が変化する。2個
の出力電子導波器7および8の電子の波動関数Ψ1 およ
びΨ2 は、全く同じ全エネルギ・レベルE5を有する。
それは、電子の輸送がバリスティックであるからであ
る。このとき、スイッチングは次のようにして起きる。
関係式
【数1】 による波動ベクトルkz が、z方向に伝播する電子の力
積pz に対して割り当てられる。この波動ベクトルkz
は、波動関数の伝播方向において、2個の電子導波器7
および8の中で異なる値を有する。これらのベクトル
は、下記の関係式で示されるように相違する。
【数2】
【0015】この関係式において、m* は電子の有効質
量であり、
【数3】 (hはプランク定数)であり、およびΔVは図4bに示
された電位差である。k z ベクトルの大きさの差は、出
力電子導波器7および8の間の移送の不整合の大きさの
程度を表わす。前記のように、電子導波器6の中の入射
電子の波動関数Ψはただ1つの伝播モードを有する。す
なわち、許容される伝播モードだけを有する。この伝播
モードは、空間的次元において、偶パリティを有する。
電子波動関数Ψは電子導波器2の中でそのパリティを保
持しようとし、電子導波器7または8のなかの最低の電
位を有する電子導波器の中の準偶電子波動関数Ψ1 また
はΨ 2 に結合する。波動関数の間のこの結合は、本質的
に、接続領域9の中で起こり、スイッチングは、電位差
ΔVが大きい程、すなわち、電界Eが強い程、より顕著
になる。これらのスイッチングの性質は、下記の図5に
ついてさらに詳細に説明する。電子波動関数のモードの
間のスイッチングは、入射電子のエネルギにはほとんど
関係なく、このスイッチは、入射電子の幅広いエネルギ
・スペクトルに対して動作する。
【0016】前記2つの動作の場合、電子波は、出力電
子導波器7または8の中で電子に対して最低の電位を有
する1つの出力電子導波器へスイッチされる。しかしな
がら、前記の2つの異なる動作の場合については、スイ
ッチングが異なった理由で行われていることに注意しな
くてはならない。電子が散乱を受ける第1の場合には、
電子のエネルギは保存されなく、エネルギ的な理由で、
電子流は最低電位の導波器の中へ流れ込む。電子が散乱
を受けなく、電子の輸送が完全にバリスティックである
第2の場合には、スイッチングは、電子波動関数Ψに対
する純粋な波動伝播の問題であると考えられる。この波
動関数のパリティは保存され、電子導波器2の中の電子
波動関数に対し、1個以上の伝播モードが許容される。
この2つの動作の場合の間の境界は、実際には明確では
なく、1個の同一のスイッチの中で両方の場合の動作が
同時に起こることが可能である。
【0017】図1および図2に示された実施例の場合、
導波器2と基板1とは互いに、異なる材料で作成され
る。しかしながら、電界により、基板の中に電子導波器
の境界を画定することもまた可能である。この場合に
は、電子波動関数に対し単一モード導波器または多重モ
ード導波器が得られるように、電界の影響により電子導
波器の幅を定めることができる。
【0018】電子がバリスティック的に輸送されるとい
う第2の場合の動作では、スイッチの中でエネルギの散
逸は起こらない。電子が広がるという第1の場合の動作
では、スイッチの中である小量量の熱の発生が起こり、
このことは下記の理由で好ましくない。メゾスコピック
部品は極めて小さく、そして多数個のこのような部品を
1つの共通基板の上に集積することが可能である。限定
された体積の中で、かなりの量のエネルギが発生するこ
とがあり得る。そのため、これらの部品を冷却すること
が必要になる。
【0019】図5は、本発明の単一モードの伝播の場合
の入力・出力特性を示すコンピュータを用いたシミュレ
ーションによる特性図である。入力信号は電極10およ
び11による電界Eである。この電界Eが図の横軸に目
盛ってある。入射電子の波動関数ΨはパワーP0を有す
る。このパワーは分割され、パワーP1およびP2を有
する電子波動関数Ψ1およびΨ2として、それぞれ出力
電子導波器7および8から送り出される。これらのパワ
ーは、それぞれの電子波動関数の大きさの2乗で表わさ
れる。図5では、パワーP0は1.0に正規化されて図
の縦軸上に与えられている。パワーP1およびP2の特
性は、図中の曲線で与えられる。曲線Rは、分岐点で反
射されるエネルギを表わす。この図から分かるように、
入力信号Eの大きさが所定の値を越える時、この図では
約0.5V/μmの値を越える時、出力信号として0ま
たは1が得られるため、このスイッチはディジタルであ
る。この値は、図1に示されたスイッチの電極10およ
び11の間の約0.10Vの電位差に対応する。
【0020】図1および図2に示された本発明の部品が
作成される方法について説明する。図2に示された平ら
な層13および14は、半導体材料のエピタクシャル成
長により作成することができる。この技術は十分に確立
されており、この技術を用いて、導波器2に対し、例え
ば厚さ50オングストロームの層を成長させることがで
きる。この厚さの半導体の層は、例えば、いわゆる量子
井戸レーザにおいて見られ、また、この種類のレーザに
基く他の光学部品においても見られる。電子波動関数を
閉じ込めるための導波器の横方向の閉じ込めについて
は、種々の方法が知られているけれども、ある程度の困
難を伴う。
【0021】M.ノトミらは、応用物理、論文集、第5
8巻、1991年720頁、以下の記事の中で、層エッ
チングおよび再成長法を開示している。この方法を用い
て、図2に示されたスイッチを作成することができる。
この場合には、電子導波器7および8は、いわゆるメサ
・エッチング法と呼ばれるエッチング法によって形成さ
れ、層14は再成長層である。
【0022】N.ダグリらは、その記事、「電子波方向
性結合器とその解析」、応用物理学会誌、第69巻、1
991年1月、1047頁において、電界による電子導
波器の閉じ込めの方法を開示している。
【0023】P.M.ペトロフの論文、「2次元および
3次元の閉じ込めの構成についての新しいアプローチ:
処理と特性」、スーパーラテイスおよびマイクロストラ
クチャ誌、第8巻、第1号、35−39頁、1990
年、カリフォルニア大学、サンタ・バーバラ、の中で
は、量子導波器の原子的成長が開示されている。
【0024】歪みにより誘起された閉じ込めを、電子導
波器に利用することもまた可能である。
【0025】電子導波器については、導波器が狭くなれ
ばなる程、導波器が多重モード導波器になることなく、
許容し得る横方向電位ステップはますます大きくなると
いうことが言える。その反対に、なにか実際的な理由、
またはその他の理由により、導波器の幅を大きくしなけ
ればならない時、例えば、幅を50nmより大きくしなけ
ればならない時、電子導波器が単一モード導波器である
ためには、電位ステップは小さいことが必要である。し
たがって、電荷キャリヤが電子導波器から散乱すること
を防止するためには、スイッチ装置を低い温度に保つこ
とが必要である。
【0026】図6および図7は、本発明の第2の実施例
を示す。この実施例は、InP(リン化インジウム)で
作成された基板21を含み、InGaAsP(リン化イ
ンジウム・ガリウム・ヒ素)の電子導波器22を有す
る。電子導波器22は隠れて見えないので、図6には点
線で示されている。電子導波器22は入射電子導波器2
3を有する。入射電子導波器23は、その1つの端部は
電子溜め24に接続され、他の端部は接続領域25に接
続されている。この接続領域25には、3個の出力電子
導波器26,27および28が接続される。これらの出
力電子導波器26,27および28は、分岐した形態で
配置され、それぞれ、電子溜め29、30および31に
接続される。これらの電子溜めは、互いに電気的に絶縁
されている。図示されていない電圧源により、電子は、
電子溜め24から電子導波器22を通り、電子溜め2
9,30および31に駆動される。入射電子導波器23
の中の電子は、図7に示された電極32,33,34お
よび35により、出力電子導波器26,27または28
の中の1つの出力電子導波器にスイッチされる。図7
は、図6に示されたスイッチの線N−Nに沿っての横断
面図である。基板21は底部層36を有し、この底部層
36の上に、導波器22が設けられる。これらの導波器
は、電極32,33および34を支持する上部層37に
よって覆われる。電極35は、底部層36の下側表面に
取り付けられる。電源(図示されていない)が電極35
と電極32、33および34との間に接続され、電界E
1を発生する。この図では、電界E1は、電極32と電
極35との間に存在するように示されている。電界E1
は、出力電子導波器26,27および28の電位を変
え、電子導波器22の中の電子流を制御する。この制御
は、前記の図1−図5で説明された方式に反応する方式
で実行される。
【0027】図8を参照して、本発明の第3の実施例を
簡単に説明する。この実施例では、基板41は、電子導
波器42と電子溜め43〜46とを有する。電子導波器
は、2個の入射電子導波器47および48を含む。入射
電子導波器47および48は、それぞれ、電子溜め43
および44に接続される。電子導波器47および48
は、共通の接続領域49に接続される。接続領域49に
はまた、2個の出力電子導波器50および51が接続さ
れる。これらの2個の出力電子導波器50および51は
フォーク乗に分岐し、それぞれ電子溜め45および46
に接続される。基板41の上側表面に、電極53〜56
が載置される。これらの電極により、それぞれ、電界E
11およびE21が発生される。入射電子導波器47ま
たは48のいずれかから入射した電子は、電極53〜5
6により、出力電子導波器50および51の間でスイッ
チされる。図8に示されたスイッチは、全体的には、図
1に示されたスイッチと同じように構成され、前記スイ
ッチと同じように動作する。これら2つの実施例の唯一
の違いは、図8の実施例は2個の入力を有することであ
る。電界E11は、入射電子導波器47と48の間に非
対称を生ずる。この非対称は、例えば、入射電子導波器
47および48に異なる幅を与えることにより、入力側
に永久的に存在させることができる。
【0028】前記スイッチは半導体材料で作成すること
ができる。しかしながら、他の材料、例えば、導電性の
高分子材料で、このスイッチを作成することもまた可能
である。
【発明の効果】メゾスコピック部品は従来の部品よりも
いくつかの利点を有するが、とりわけ、メゾスコピック
部品の制御信号は小さくてよいという利点を有する。こ
れらの部品は小さい量のエネルギを発生するだけで、例
えば、数eVのエネルギを発生するだけで、スイッチン
グを行うことができる。このエネルギ発生量は、これま
でに知られている最も進んだ従来の電子部品の室温にお
ける値の1000eVと比較される。さらに、電子のバ
リスティック輸送の場合、極めて高速の部品が得られ、
THz領域のスイッチングも達成可能になるであろう。
本発明のスイッチは、また、従来のメゾスコピック部品
以上の利点を有する。以上説明されたように、本発明の
スイッチはディジタルであり、広いエネルギ領域内の電
子をスイッチする機能を有する。更に、このスイッチは
単一モード導波器であることを必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のスイッチの平面図であ
る。
【図2】図1に図示のスイッチの断面図である。
【図3】aは、制御信号が加えられていない場合のスイ
ッチのエネルギ・レベル図である。bは、制御信号が加
えられている場合のスイッチのエネルギ・レベル図であ
る。
【図4】aは、制御信号が加えられていない場合、単一
モード伝播状態にあるスイッチのエネルギ・レベル図で
ある。bは、制御信号が加えられている場合、単一モー
ド伝播状態にあるスイッチのエネルギ・レベル図であ
る。
【図5】スイッチの入力・出力の関係を示す特性図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例のスイッチの平面図であ
る。
【図7】図6に図示のスイッチの断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例のスイッチの平面図であ
る。
【符号の説明】
1,21 基板 2,22,42 電子導波器 6,23,47,48 入射電子導波器 7,8,26,27,28,50,51 出力電子導波
器 9,25,49 接続領域 3,4,5,24,29,30,31,43,44,4
5,46 電子溜め 10,11,32,33,34,35 電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板により支持された電子導波器と、 前記電子導波機の近くに配置され、かつ、前記電子導波
    器を横切る方向の電界を発生する作用をする電極と、 前記電子導波器の両端部に配設された電子溜めとを有
    し、更に前記電子導波器の横方向の広がりは、前記電子
    導波器の中の電子の波動関数の波長と同程度の大きさを
    有する量子導波器電子スイッチであって、 前記電子導波器(2;22;42)は分岐した形態で配
    設され、かつ、接続領域(9;25;49)において、
    少なくとも2個の出力電子導波器(7,8;26,2
    7,28;50,51)と接続された少なくとも1個の
    入射電子導波器(6;23;47,48)を有すること
    と、 前記電子導波器(2;22;42)はそれぞれの中の電
    子の波動関数(Ψ)のコヒーレンスの長さと高々同程度
    の縦方向の長さ(L1)を有することと、 前記入射電子導波器および前記出力電子導波器(6,
    7,8;23,26,27,28;47,48,50,
    51)のおのおのは、互いに電気的に絶縁された前記電
    子溜め(3,4,5;24,29,30,31;43,
    44,45,46)の中の1つの電子溜めに対してそれ
    ぞれ接続されていることと、 前記電極(10,11;32,33,34,35)は少
    なくとも前記出力電子導波器(7,8;26,27,2
    8;50,51)の近傍に配置されており、更に前記電
    子導波器(2;22;42)の中の電子の波動関数
    (Ψ)が単一モード伝播および多重モード伝播のいずれ
    か一方を示す時、前記電界(E;E1;E21)は、前
    記出力電子導波器(7,8;26,27,28;50,
    51)の中の少なくとも1つの出力電子導波器を横切る
    ことにより、前記電子の波動関数(Ψ)に位相の不整合
    が生じ、そのため前記入射電子導波器(6;23;4
    7,48)の中の電子は、最低のエネルギ・ポテンシャ
    ルを有する前記出力電子導波器(7,8;26,27,
    28;50,51)にスイッチされることと、 を特徴とする量子導波器電子スイッチ。
  2. 【請求項2】 基板により支持された電子導波器と、 前記電子導波器の近くに配置され、かつ、前記電子導波
    器を横切る方向の電界を発生する作用をする電極と、 前記電子導波器の両端部に配設された電子溜めとを有
    し、更に前記電子導波器の横方向の拡がりは、前記電子
    導波器の中の電子の波動関数の波長と同程度の大きさを
    有する量子導波器電子スイッチであって、 前記電子導波器(2;22;42)は分岐した形態で配
    設され、かつ、接続領域(9;25;49)において、
    少なくとも2個の出力電子導波器(7,8;26,2
    7,28;50,51)と接続された少なくとも1個の
    入射電子導波器(6;23;47,48)を有すること
    と、 前記入射電子導波器および前記出力電子導波器(6,
    7,8;23,26,27,28;47,48,50,
    51)のおのおのは、互いに電気的に絶縁された前記電
    子溜め(3,4,5;24,29,30,31)の中の
    1つの電子溜めに対してそれぞれ接続されていること
    と、 前記電極(10,11;32,33,34,35;5
    5,56)は少なくとも前記出力電子導波器(7,8;
    26,27,28;50,51)の近傍に配置されてお
    り、更に前記電子の波動関数(Ψ)が本質的に多重モー
    ド伝播を示す時、電界(E;E1;E21)は前記出力
    電子導波器(7,8;26,27,28;50,51)
    の中の少なくとも1つの出力電子導波器を横切ることに
    より前記電子導波器(2)のバンドギャップ・レベル
    (Eg1、Eg2、E3、E4)を変位させ、そのため
    前記入射電子導波器(6;23;47,48)の中にお
    いて電子が有する入力エネルギ・レベルはより低いエネ
    ルギ・レベルに低下し、それにより、前記電子は最低の
    エネルギ・ポテンシャルを有する前記出力電子導波器
    (7,8;26,27,28;50,51)にスイッチ
    されることと、 を特徴とする量子導波器電子スイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された量
    子導波器電子スイッチであって、少なくとも2個の入射
    電子導波器(47,48)を有することを特徴とする量
    子導波器電子スイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された量子導波器電子ス
    イッチにおいて、前記入射電子導波器(47,48)の
    中の1つの入射電子導波器は、その他の入射電子導波器
    よりも大きい横方向の拡がりを有することを特徴とする
    量子導波器電子スイッチ。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4に記載された量子導波器電子スイッチにおいて、
    前記電極(10,11;53,54,55,56)は、
    前記基板(1;41)の一方の側の面上に配設され、か
    つ、分岐した形態で配設された前記電子導波器(2;4
    7,48,50,51)の近傍に配置されていることを
    特徴とする量子導波器電子スイッチ。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4に記載された量子導波器電子スイッチにおいて、
    前記電極(32,33,34,35)は、前記基板21
    の両方の側の面上に配設され、かつ、前記出力電子導波
    器(26,27,28)の中の少なくとも1つの出力電
    子導波器の近傍に配置されていることを特徴とする量子
    導波器電子スイッチ。
  7. 【請求項7】 請求項1、または請求項2に記載された
    量子導波器電子スイッチであって、1個の前記入射電子
    導波器6および2個の前記出力電子導波器(7,8)を
    有し、更に前記電極(10,11)は、前記基板(1)
    の一方の側の面上に配設され、かつ、前記出力電子導波
    器(7,8)の近傍にそれぞれ配置されていることを特
    徴とする量子導波器電子スイッチ。
JP4169638A 1991-06-28 1992-06-26 量子導波器電子スイッチ Pending JPH05218529A (ja)

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