JPH05217880A - レジストコーター - Google Patents

レジストコーター

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Publication number
JPH05217880A
JPH05217880A JP3341966A JP34196691A JPH05217880A JP H05217880 A JPH05217880 A JP H05217880A JP 3341966 A JP3341966 A JP 3341966A JP 34196691 A JP34196691 A JP 34196691A JP H05217880 A JPH05217880 A JP H05217880A
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JP
Japan
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resist
turntable
bearing
substrate
spindle
Prior art date
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Pending
Application number
JP3341966A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Wakamiya
清孝 若宮
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レジストコーターのスピンドル用ベアリング
を保護するためのシール部分の摩擦熱や剪断熱によ
ジストコーターのターンテーブルの温度上昇を防止し
て、所定の厚さでレジストを基板に塗布できるようにす
る。 【構成】 レジストが塗布される基板1を載せて回転す
るターンテーブル4、ターンテーブル4に直結している
スピンドル軸5、スピンドル軸5をベアリング9を介し
て支持するためのスピンドルハウジング10、及びベア
リング9をスピンドルハウジング10に保持するための
ベアリング保持部材11を含んでなるレジストコーター
に、ベアリング9を保護するためのシール手段として、
ラビリンス構造16をターンテーブル4とベアリング9
との間に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】この発明はレジストコーターに関
する。更に詳しくは、この発明はターンテーブルの温度
上昇を極めて小さくして所定の厚さでレジストを基板に
塗布することができるレジストコーターに関する。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】光ディスクや半導体チップ等の製造にお
いては、ガラス基板やシリコンウエハなどにフォトレジ
ストを塗布することが広く行われている。このようなレ
ジストを塗布する場合には、レジストが塗布される基板
を載せて回転するターンテーブル、それに直結している
スピンドル軸、その軸をボールベアリングを介して支持
するためのスピンドルハウジング及びボールベアリング
をスピンドルハウジングに固定するためのベアリング保
持部材からなるレジストコーターが広く使用されてい
る。
【0005】
【0003】このようなレジストコーターにおいては、
ターンテーブルに付着したレジスト液がボールベアリン
グに垂れ込んだり、また基板から振り飛ばされたレジス
ト飛沫がボールベアリングに侵入したりすることにより
ボールベアリングが破損したり、或いはその回転精度を
低下させたりするを防止するために、接触型のゴムシー
ルやテフロンシール、あるいは磁性流体シールが設けら
れている。
【0006】
【0004】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
基板温度が1℃上昇するとレジスト液の溶媒の蒸発が早
まり、そのため膜厚が約20オングストロームも増大し
てしまうので、フォトレジストを均一に基板に塗布する
ためにターンテーブルの温度を一定に保つことが望まれ
ている。
【0008】
【0005】しかしながら、従来のレジストコーターに
おいては、ターンテーブルの回転精度を向上させるため
にベアリングとターンテーブルとの距離を短くすること
が行われており、その短い距離のあいだに前述の接触型
ゴムシール、テフロンシール、磁性流体シールなどが設
けられているので、接触型シールの摩擦熱や磁性流体シ
ールの剪断熱がターンテーブルに伝導してしまい、その
結果ターンテーブルの温度が数度も上昇してしまうとい
う問題がある。
【0009】
【0006】この問題の解決のために、ターンテーブル
の温度上昇が基板に伝導しないように、ターンテーブル
上に0リングを突起させて基板がターンテーブルに接し
ないようにしながらバキュームチャックすることも行わ
れているが、0リングの精度が十分でないので基板の回
転時に面揺れを生じ、その結果レジストが均一に塗布で
きないという問題がある。
【0010】
【0007】この発明はこのような従来技術の課題を解
決しようとするものであり、スピンドル用ベアリングを
保護するためのシール部分の摩擦熱や剪断熱によりレジ
ストコーターのターンテーブルの温度上昇を防止して所
定の厚さでレジストを基板に塗布できるようにすること
を目的としている。
【0011】
【0008】
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明者は、上記の目
的が、ベアリング保護のための接触型のゴムシールやシ
リコンシール、磁性流体シールなどに代り、摩擦熱や剪
断熱等を生じない構造のシール手段としてラビリンス構
造を形成することにより達成できることいを見出し、こ
の発明をなすに至った。
【0013】
【0009】即ち、この発明は、レジストが塗布される
基板を載せて回転するターンテーブル、該ターンテーブ
ルに直結しているスピンドル軸、該スピンドル軸をベア
リングを介して支持するためのスピンドルハウジング、
及び該ベアリングを該スピンドルハウジングに保持する
ためのベアリング保持部材を含んでなるレジストコータ
ーにおいて、該ベアリングを保護するためのシール手段
としてのラビリンス構造が該ターンテーブルと該ベアリ
ングとの間に形成されていることを特徴とするレジスト
コーターを提供する。
【0014】
【0010】この発明を特徴づけるラビリンス構造に関
し、ターンテーブルとベアリングとの間に形成され、更
にラビリンス構造の外側と内側とで気体の出入りが実質
的に起こらないようにする限り、即ちターンテーブルに
付着したレジスト液がボールベアリングに垂れ込んだ
り、また基板から振り飛ばされたレジスト飛沫がボール
ベアリングに侵入したりすることがいようにする限り、
どのようにラビリンス構造を形成するかは必要に応じて
適宜決定することができる。例えば、ベアリング保持部
材とスピンドル軸とから形成してもよいし、ベアリング
保持部材とターンテーブルとから形成してもよいし、或
いはターンテーブルとスピンドルハウジングとから形成
してもよい。
【0015】
【0011】
【0016】
【作用】この発明のレジストコーターは、ベアリングを
保護するために非接触型のシール手段としてラビリンス
構造を有するので、ターンテーブルの回転時においても
従来のようにシール手段に基づく発熱、即ち接触型のゴ
ムシールやテフロンシールなどの摩擦熱や磁性流体の剪
断熱が生じることがない。従って、シール手段が発生さ
せた熱によりターンテーブルの温度が上昇することを防
止することが可能となる。
【0017】
【0012】
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。なお、前述の従来例も含めて各図中、
同一符号は同一または同等の構成要素を表している。
【0019】
【0013】図1は、この発明のレジストコーターの好
ましい態様の概略断面図である。
【0020】
【0014】このレジストコーターは、レジストが塗布
される基板1を載せて回転するターンテーブル4、ター
ンテーブル4に直結しているスピンドル軸5、スピンド
ル軸5をボールベアリング9を介して支持するためのス
ピンドルハウジング10、及びボールベアリング9をス
ピンドルハウジング10に保持するためのベアリング保
持部材11から構成される。
【0021】
【0015】ターンテーブル4には、レジストが塗布さ
れる基板1をバキュームチャックして固定するために、
その表面にOリング2とバキュームチャック用溝3が設
けられている。また、ターンテーブル4はスピンドル5
にネジ6で固定されており、スピンドル軸5の底部には
バキュームライン(図示せず)に連結するためのロータ
ーリージョイント7が設けられている。スピンドル軸5
の駆動は、駆動用モーター(図示せず)の駆動を伝える
ベルト8でプーリー18を回転させることにより行われ
る。なお、ターンテーブル4の上方には、基板1にレジ
スト液を供給するためのレジストノズル15が設けられ
ている。
【0022】
【0016】スピンドル軸5はボールベアリング9を介
してスピンドルハウジング10により支持されており、
ボールベアリング9はベアリングをターンテーブル4側
から押さえるベアリング保持部材11でスピンドルハウ
ジング10に保持されている。ベアリング保持部材11
は、スピンドルハウジング10にネジ13で固定されて
いる。スピンドルハウジング10は、ベースプレート1
2にネジ14で固定されており、レジスト飛沫がスピン
ドルハウジング10に付着しないようにチャンバー17
に収められている。
【0023】
【0017】このレジストコーターを用いてガラス基板
にレジスト例えば紫外線硬化型フォトレジストを塗布す
る場合には、まずターンテーブル4上に基板1を載置し
てバキュームチャックする。
【0024】
【0018】ついで基板1の上方に位置するレジストノ
ズル15からレジスト液を基板1に供給しながらそのレ
ジストノズルを移動させて基板1のほぼ全面にレジスト
液を供給する。
【0025】
【0019】次にスピンドル軸5を回転させて、不要な
レジスト液を遠心力で振り切り、乾燥のため回転を数分
間続け、レジストの膜厚が固定した後に回転を止める。
この場合、ターンテーブル4とスピンドル用のベアリン
グ9との間に非接触のシール手段であるラビリンス構造
16が形成されているので、シール手段の発熱によるタ
ーンテーブルの温度上昇を防止することができる。した
がって、レジスト被膜の膜厚を一定に保つことが可能と
なる。しかも、ラビリンス構造の内側と外側とでは気体
の出入りが実質的にないので、基板1やターンテーブル
4からレジスト液が垂れてベアリング9に入り込んだ
り、或いは基板1が回転することにより生じたレジスト
飛沫がベアリング9に侵入することも防止できる。
【0026】
【0020】図1に示したレジストコーターにおいて
は、ターンテーブル4とベアリング保持部材11とから
ラビリンス構造16を形成しているが、これに限らず、
例えば図2に示すように、ベアリング保持部材11とス
ピンドル軸5とからラビリンス構造16を形成してもよ
いし、或いは図3に示すように、ターンテーブル4とス
ピンドルハウジング10とからラビリンス構造16を形
成してもよい。
【0027】
【0021】このように、この発明においては、レジス
トコーターどの部分の部材でラビリンス構造を形成する
か、またその凹凸の数、深さや間隙の幅等は必要に応じ
て適宜決定することができるが、一般には空気の出入り
が実質的の起こらない程度のラビリンス構造とすること
が好ましい。このようなラビリンス構造における凹凸の
重なりの程度は3〜15mm、好ましくは5〜10mm
であり、間隙の幅は0.03〜0.05mm程度とする
ことが好ましい。
【0028】
【0022】なお、ターンテーブル4やベアリング保持
部材11等を熱伝導率の低いセラミックなどの材料で形
成することにより、ターンテーブル4の温度上昇を更に
低減することができる。
【0029】
【0023】
【0030】
【発明の効果】この発明のレジストコーターによれば、
スピンドル用ベアリングを保護するためのシール部分の
摩擦熱や剪断熱によりレジストコーターのターンテーブ
ルの温度上昇を防止できる。したがって、均一な厚さで
レジストを基板に塗布できる。しかも、レジストコータ
ーのベアリングへのレジストの垂れ込みやレジスト飛沫
の侵入を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明のレジストコーターの概略断面
図である。
【図2】図2はこの発明のレジストコーターのラビリン
ス構造部分の部分概略断面図である。
【図3】図3はこの発明のレジストコーターのラビリン
ス構造部分の部分概略断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 Oリング 3 バキュームチャック用溝 4 ターンテーブル 5 スピンドル軸 6、13、14 ネジ 7 ロータリージョイント 8 ベルト 9 ボールベアリング 10 スピンドルハウジング 11 ベアリング保持部材 12 ベースプレート 15 レジストノズル 16 ラビリンス構造 17 チャンバー 18 プーリー
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 この問題の解決のために、ターンテーブ
ルの温度上昇が基板に伝導しないように、ターンテーブ
ル上にリングを突起させて基板がターンテーブルに接
しないようにしながらバキュームチャックすることも行
われているが、リングの精度が十分でないので基板の
回転時に面揺れを生じ、その結果レジストが均一に塗布
できないという問題がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】 この発明者は、上記の
目的が、ベアリング保護のための接触型のゴムシールや
シリコンシール、磁性流体シールなどに代り、摩擦熱や
剪断熱等を生じない構造のシール手段としてラビリンス
構造を形成することにより達成できることを見出し、こ
の発明をなすに至った。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 この発明を特徴づけるラビリンス構造に
関し、ターンテーブルとベアリングとの間に形成され、
更にラビリンス構造の外側と内側とで気体の出入りが実
質的に起こらないようにする限り、即ちターンテーブル
に付着したレジスト液がボールベアリングに垂れ込んだ
り、また基板から振り飛ばされたレジスト飛沫がボール
ベアリングに侵入したりすることがいようにする限
り、どのようにラビリンス構造を形成するかは必要に応
じて適宜決定することができる。例えば、ベアリング保
持部材とスピンドル軸とから形成してもよいし、ベアリ
ング保持部材とターンテーブルとから形成してもよい
し、或いはターンテーブルとスピンドルハウジングとか
ら形成してもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレジストコーターに関
する。更に詳しくは、この発明はターンテーブルの温度
上昇を極めて小さくして所定の厚さでレジストを基板に
塗布することができるレジストコーターに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクや半導体チップ等の製造にお
いては、ガラス基板やシリコンウエハなどにフォトレジ
ストを塗布することが広く行われている。このようなレ
ジストを塗布する場合には、レジストが塗布される基板
を載せて回転するターンテーブル、それに直結している
スピンドル軸、その軸をボールベアリングを介して支持
するためのスピンドルハウジング及びボールベアリング
をスピンドルハウジングに固定するためのベアリング保
持部材からなるレジストコーターが広く使用されてい
る。
【0003】このようなレジストコーターにおいては、
ターンテーブルに付着したレジスト液がボールベアリン
グに垂れ込んだり、また基板から振り飛ばされたレジス
ト飛沫がボールベアリングに侵入したりすることにより
ボールベアリングが破損したり、或いはその回転精度を
低下させたりするを防止するために、接触型のゴムシー
ルやテフロンシール、あるいは磁性流体シールが設けら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
基板温度が1℃上昇するとレジスト液の溶媒の蒸発が早
まり、そのため膜厚が約20オングストロームも増大し
てしまうので、フォトレジストを均一に基板に塗布する
ためにターンテーブルの温度を一定に保つことが望まれ
ている。
【0005】しかしながら、従来のレジストコーターに
おいては、ターンテーブルの回転精度を向上させるため
にベアリングとターンテーブルとの距離を短くすること
が行われており、その短い距離のあいだに前述の接触型
ゴムシール、テフロンシール、磁性流体シールなどが設
けられているので、接触型シールの摩擦熱や磁性流体シ
ールの剪断熱がターンテーブルに伝導してしまい、その
結果ターンテーブルの温度が数度も上昇してしまうとい
う問題がある。
【0006】この問題の解決のために、ターンテーブル
の温度上昇が基板に伝導しないように、ターンテーブル
上にリングを突起させて基板がターンテーブルに接し
ないようにしながらバキュームチャックすることも行わ
れているが、リングの精度が十分でないので基板の回
転時に面揺れを生じ、その結果レジストが均一に塗布で
きないという問題がある。
【0007】この発明はこのような従来技術の課題を解
決しようとするものであり、スピンドル用ベアリングを
保護するためのシール部分の摩擦熱や剪断熱によりレジ
ストコーターのターンテーブルの温度上昇を防止して所
定の厚さでレジストを基板に塗布できるようにすること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明者は、上記の目
的が、ベアリング保護のための接触型のゴムシールやシ
リコンシール、磁性流体シールなどに代り、摩擦熱や剪
断熱等を生じない構造のシール手段としてラビリンス構
造を形成することにより達成できることを見出し、この
発明をなすに至った。
【0009】即ち、この発明は、レジストが塗布される
基板を載せて回転するターンテーブル、該ターンテーブ
ルに直結しているスピンドル軸、該スピンドル軸をベア
リングを介して支持するためのスピンドルハウジング、
及び該ベアリングを該スピンドルハウジングに保持する
ためのベアリング保持部材を含んでなるレジストコータ
ーにおいて、該ベアリングを保護するためのシール手段
としてのラビリンス構造が該ターンテーブルと該ベアリ
ングとの間に形成されていることを特徴とするレジスト
コーターを提供する。
【0010】この発明を特徴づけるラビリンス構造に関
し、ターンテーブルとベアリングとの間に形成され、更
にラビリンス構造の外側と内側とで気体の出入りが実質
的に起こらないようにする限り、即ちターンテーブルに
付着したレジスト液がボールベアリングに垂れ込んだ
り、また基板から振り飛ばされたレジスト飛沫がボール
ベアリングに侵入したりすることがいようにする限
り、どのようにラビリンス構造を形成するかは必要に応
じて適宜決定することができる。例えば、ベアリング保
持部材とスピンドル軸とから形成してもよいし、ベアリ
ング保持部材とターンテーブルとから形成してもよい
し、或いはターンテーブルとスピンドルハウジングとか
ら形成してもよい。
【0011】
【作用】この発明のレジストコーターは、ベアリングを
保護するために非接触型のシール手段としてラビリンス
構造を有するので、ターンテーブルの回転時においても
従来のようにシール手段に基づく発熱、即ち接触型のゴ
ムシールやテフロンシールなどの摩擦熱や磁性流体の剪
断熱が生じることがない。従って、シール手段が発生さ
せた熱によりターンテーブルの温度が上昇することを防
止することが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。なお、前述の従来例も含めて各図中、
同一符号は同一または同等の構成要素を表している。
【0013】図1は、この発明のレジストコーターの好
ましい態様の概略断面図である。
【0014】このレジストコーターは、レジストが塗布
される基板1を載せて回転するターンテーブル4、ター
ンテーブル4に直結しているスピンドル軸5、スピンド
ル軸5をボールベアリング9を介して支持するためのス
ピンドルハウジング10、及びボールベアリング9をス
ピンドルハウジング10に保持するためのベアリング保
持部材11から構成される。
【0015】ターンテーブル4には、レジストが塗布さ
れる基板1をバキュームチャックして固定するために、
その表面にOリング2とバキュームチャック用溝3が設
けられている。また、ターンテーブル4はスピンドル5
にネジ6で固定されており、スピンドル軸5の底部には
バキュームライン(図示せず)に連結するためのロータ
ーリージョイント7が設けられている。スピンドル軸5
の駆動は、駆動用モーター(図示せず)の駆動を伝える
ベルト8でプーリー18を回転させることにより行われ
る。なお、ターンテーブル4の上方には、基板1にレジ
スト液を供給するためのレジストノズル15が設けられ
ている。
【0016】スピンドル軸5はボールベアリング9を介
してスピンドルハウジング10により支持されており、
ボールベアリング9はベアリングをターンテーブル4側
から押さえるベアリング保持部材11でスピンドルハウ
ジング10に保持されている。ベアリング保持部材11
は、スピンドルハウジング10にネジ13で固定されて
いる。スピンドルハウジング10は、ベースプレート1
2にネジ14で固定されており、レジスト飛沫がスピン
ドルハウジング10に付着しないようにチャンバー17
に収められている。
【0017】このレジストコーターを用いてガラス基板
にレジスト例えば紫外線硬化型フォトレジストを塗布す
る場合には、まずターンテーブル4上に基板1を載置し
てバキュームチャックする。
【0018】ついで基板1の上方に位置するレジストノ
ズル15からレジスト液を基板1に供給しながらそのレ
ジストノズルを移動させて基板1のほぼ全面にレジスト
液を供給する。
【0019】次にスピンドル軸5を回転させて、不要な
レジスト液を遠心力で振り切り、乾燥のため回転を数分
間続け、レジストの膜厚が固定した後に回転を止める。
この場合、ターンテーブル4とスピンドル用のベアリン
グ9との間に非接触のシール手段であるラビリンス構造
16が形成されているので、シール手段の発熱によるタ
ーンテーブルの温度上昇を防止することができる。した
がって、レジスト被膜の膜厚を一定に保つことが可能と
なる。しかも、ラビリンス構造の内側と外側とでは気体
の出入りが実質的にないので、基板1やターンテーブル
4からレジスト液が垂れてベアリング9に入り込んだ
り、或いは基板1が回転することにより生じたレジスト
飛沫がベアリング9に侵入することも防止できる。
【0020】図1に示したレジストコーターにおいて
は、ターンテーブル4とベアリング保持部材11とから
ラビリンス構造16を形成しているが、これに限らず、
例えば図2に示すように、ベアリング保持部材11とス
ピンドル軸5とからラビリンス構造16を形成してもよ
いし、或いは図3に示すように、ターンテーブル4とス
ピンドルハウジング10とからラビリンス構造16を形
成してもよい。
【0021】このように、この発明においては、レジス
トコーターどの部分の部材でラビリンス構造を形成する
か、またその凹凸の数、深さや間隙の幅等は必要に応じ
て適宜決定することができるが、一般には空気の出入り
が実質的の起こらない程度のラビリンス構造とすること
が好ましい。このようなラビリンス構造における凹凸の
重なりの程度は3〜15mm、好ましくは5〜10mm
であり、間隙の幅は0.03〜0.05mm程度とする
ことが好ましい。
【0022】なお、ターンテーブル4やベアリング保持
部材11等を熱伝導率の低いセラミックなどの材料で形
成することにより、ターンテーブル4の温度上昇を更に
低減することができる。
【0023】
【発明の効果】この発明のレジストコーターによれば、
スピンドル用ベアリングを保護するためのシール部分の
摩擦熱や剪断熱によりレジストコーターのターンテーブ
ルの温度上昇を防止できる。したがって、均一な厚さで
レジストを基板に塗布できる。しかも、レジストコータ
ーのベアリングへのレジストの垂れ込みやレジスト飛沫
の侵入を防止することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/16 502 G11B 7/26 7215−5D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジストが塗布される基板を載せて回転
    するターンテーブル、該ターンテーブルに直結している
    スピンドル軸、該スピンドル軸をベアリングを介して支
    持するためのスピンドルハウジング、及び該ベアリング
    を該スピンドルハウジングに保持するためのベアリング
    保持部材を含んでなるレジストコーターにおいて、該ベ
    アリングを保護するためのシール手段としてのラビリン
    ス構造が該ターンテーブルと該ベアリングとの間に形成
    されていることを特徴とするレジストコーター。
  2. 【請求項2】 該ラビリンス構造が該ベアリング保持部
    材と該ターンテーブルとから形成されている請求項1記
    載のレジストコーター。
  3. 【請求項3】 該ラビリンス構造が該ベアリング保持部
    材と該スピンドル軸とから形成されている請求項1記載
    のレジストコーター。
  4. 【請求項4】 該ラビリンス構造が該ターンテーブルと
    該スピンドルハウジングとから形成されている請求項1
    記載のレジストコーター。
JP3341966A 1991-11-29 1991-11-29 レジストコーター Pending JPH05217880A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3341966A JPH05217880A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 レジストコーター

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JP3341966A JPH05217880A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 レジストコーター

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