JPH05217442A - 線条導体への塗料塗布方法 - Google Patents
線条導体への塗料塗布方法Info
- Publication number
- JPH05217442A JPH05217442A JP2248292A JP2248292A JPH05217442A JP H05217442 A JPH05217442 A JP H05217442A JP 2248292 A JP2248292 A JP 2248292A JP 2248292 A JP2248292 A JP 2248292A JP H05217442 A JPH05217442 A JP H05217442A
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- Japan
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- die
- diameter
- conductor
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- Pending
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- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】線条導体上に加圧ダイスを使用して塗料を均一
に塗布することができる塗布方法の提供。 【構成】線条導体上に加圧ダイスで塗料を塗布し、続い
て心線径より大きく、加圧ダイスのダイス径以下のダイ
ス径を持つフロー(可動)ダイスを通すことにより、塗
料を均一に塗布する。
に塗布することができる塗布方法の提供。 【構成】線条導体上に加圧ダイスで塗料を塗布し、続い
て心線径より大きく、加圧ダイスのダイス径以下のダイ
ス径を持つフロー(可動)ダイスを通すことにより、塗
料を均一に塗布する。
Description
【0001】
【発明の対象】本発明は線条導体に塗料を塗布する際
に、線条導体上に均一に塗料を塗布する方法に関するも
のである。
に、線条導体上に均一に塗料を塗布する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】たとえば紫外線硬化樹脂を電線の絶縁層と
する場合、ダイスによって線条導体上に材料を塗布した
後にUV照射して硬化した絶縁層を得る。従来ここで用
いられるダイスとしては加圧を行わないオープンカップ
のダイスと、塗料を加圧して塗布する加圧式のダイスが
用いられてきた。
する場合、ダイスによって線条導体上に材料を塗布した
後にUV照射して硬化した絶縁層を得る。従来ここで用
いられるダイスとしては加圧を行わないオープンカップ
のダイスと、塗料を加圧して塗布する加圧式のダイスが
用いられてきた。
【0003】しかし、オープンカップのダイスを用いた
場合、しばしば気泡を抱き込み、被覆材の電気特性や機
械特性等を大きく低下させる問題があった。また加圧ダ
イスを用いた場合には圧力、材料の粘度やダイス径等に
より同心率が不安定であり、さらに加圧状態にあるため
に偏心すると調整が困難となる欠点があった。
場合、しばしば気泡を抱き込み、被覆材の電気特性や機
械特性等を大きく低下させる問題があった。また加圧ダ
イスを用いた場合には圧力、材料の粘度やダイス径等に
より同心率が不安定であり、さらに加圧状態にあるため
に偏心すると調整が困難となる欠点があった。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は前記した従来技術の欠点
を解消し、線条導体上に容易に高い同心率で塗料を塗布
する方法を提供するものである。
を解消し、線条導体上に容易に高い同心率で塗料を塗布
する方法を提供するものである。
【0005】
【発明の要点】本発明の要点は線条導体上に加圧ダイス
で塗料を塗布し、続いて心線径より大きく、加圧ダイス
のダイス径以下のダイス径を持つフロー(可動)ダイス
を通すことにより塗料を均一に塗布する方法である。
で塗料を塗布し、続いて心線径より大きく、加圧ダイス
のダイス径以下のダイス径を持つフロー(可動)ダイス
を通すことにより塗料を均一に塗布する方法である。
【0006】
【発明の実施例】本発明に於て、線条導体を構成する金
属は銅、アルミニウム、鉄、白金、銀等の電気を通す材
料であれば良く、またそれらの合金または錫、銀、ニッ
ケル等によりメッキが施されたものでもよく、特に限定
するものではない。金属導体は単線であってもよく、撚
線であってもよい。
属は銅、アルミニウム、鉄、白金、銀等の電気を通す材
料であれば良く、またそれらの合金または錫、銀、ニッ
ケル等によりメッキが施されたものでもよく、特に限定
するものではない。金属導体は単線であってもよく、撚
線であってもよい。
【0007】加圧ダイスとは塗料を圧力によって線条導
体上に任意の被覆厚に塗布する装置を意味する。線条導
体は装置入口より導入され、圧力により強制的に塗料が
塗布された後にダイス口で任意の被覆厚に絞られる。被
覆厚はダイス口の径によって制御される。
体上に任意の被覆厚に塗布する装置を意味する。線条導
体は装置入口より導入され、圧力により強制的に塗料が
塗布された後にダイス口で任意の被覆厚に絞られる。被
覆厚はダイス口の径によって制御される。
【0008】フローダイスとは線条導体の移動方向と垂
直な方向に変動することが出来る構造を持ち、かつ線条
導体の移動方向には動かない構造を持つ装置を意味す
る。ここでフローダイスでの塗料のオーバーフロー分を
考慮してフローダイスにオーバーフローした塗料を貯え
られる槽を持つことが望ましい。
直な方向に変動することが出来る構造を持ち、かつ線条
導体の移動方向には動かない構造を持つ装置を意味す
る。ここでフローダイスでの塗料のオーバーフロー分を
考慮してフローダイスにオーバーフローした塗料を貯え
られる槽を持つことが望ましい。
【0009】塗料の材質、粘度、線条導体の線速、加圧
ダイスのダイス径等は目的によって任意に定められるも
ので特に限定されるものではない。
ダイスのダイス径等は目的によって任意に定められるも
ので特に限定されるものではない。
【0010】実施例 図1に示す装置の線速を200m/minとし、加圧ダイス3
(圧力 0.1kg/cm2 、ダイス径0.38mm)で導体2(1/0.
32A)上に紫外線硬化材料(R-3038M ・合成ゴム)を塗
布後、フローダイス4(ダイス径 0.363mm)を通した。
続いて紫外線ランプ5(160W/cm、ランプ長1mのメタ
ルハライドランプ・アイグラフィック)により紫外線照
射して絶縁電線を得た。図2は今回用いたフローダイス
の構造を示すもので、7はフローダイス本体、8はフロ
ーダイス支持台である。
(圧力 0.1kg/cm2 、ダイス径0.38mm)で導体2(1/0.
32A)上に紫外線硬化材料(R-3038M ・合成ゴム)を塗
布後、フローダイス4(ダイス径 0.363mm)を通した。
続いて紫外線ランプ5(160W/cm、ランプ長1mのメタ
ルハライドランプ・アイグラフィック)により紫外線照
射して絶縁電線を得た。図2は今回用いたフローダイス
の構造を示すもので、7はフローダイス本体、8はフロ
ーダイス支持台である。
【0011】比較例 図3に示す装置の線速を200m/minとし、加圧ダイス3
(ダイス径 0.363mm)を用いて紫外線硬化塗料を塗布
し、続いて紫外線ランプ5により紫外線照射して絶縁電
線を得た。フローダイスを通さないことと加圧ダイスの
ダイス径以外は全て実施例と同じ条件とした。加圧ダイ
スのダイス径は実施例のフローダイスのダイス径と同一
とし、得られる絶縁電線の被覆厚が同じとなるようにし
た。
(ダイス径 0.363mm)を用いて紫外線硬化塗料を塗布
し、続いて紫外線ランプ5により紫外線照射して絶縁電
線を得た。フローダイスを通さないことと加圧ダイスの
ダイス径以外は全て実施例と同じ条件とした。加圧ダイ
スのダイス径は実施例のフローダイスのダイス径と同一
とし、得られる絶縁電線の被覆厚が同じとなるようにし
た。
【0012】その結果実施例によって得られた絶縁電線
は同心率が90%以上とほぼ均一に被覆することがで
き、また再現性も良かった。
は同心率が90%以上とほぼ均一に被覆することがで
き、また再現性も良かった。
【0013】比較例によって得られた絶縁電線は同心率
に再現性がなく、50〜70%とばらついた。
に再現性がなく、50〜70%とばらついた。
【0014】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は加圧ダイスを
通した後に、加圧ダイスのダイス径以下でかつ導体径よ
り大きいダイス径を持つフローダイスを通すことにより
均一な塗布を可能とするものである。これにより紫外線
・電子線硬化材料絶縁電線等を絶縁体として用いた絶縁
電線をつくる際に同心率のよい電線を得ることが出来
る。
通した後に、加圧ダイスのダイス径以下でかつ導体径よ
り大きいダイス径を持つフローダイスを通すことにより
均一な塗布を可能とするものである。これにより紫外線
・電子線硬化材料絶縁電線等を絶縁体として用いた絶縁
電線をつくる際に同心率のよい電線を得ることが出来
る。
【図1】本発明方法の一実施例を示すブロック説明図。
【図2】本発明に用いられるフローダイスの一実施例を
示す説明図。
示す説明図。
【図3】従来の方法の一例を示すブロック説明図。
1 送出機 2 導体 3 加圧ダイス 4 フローダイス 5 UVランプ 6 巻取機 7 フローダイス本体 8 フローダイス支持台(塗料受け付き)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は加圧ダイスを
通した後に、加圧ダイスのダイス径以下でかつ導体径よ
り大きいダイス径を持つフローダイスを通すことにより
均一な塗布を可能とするものである。これにより紫外線
・電子線硬化材料絶縁電線等を絶縁体として用いた絶縁
電線をつくる際に同心率のよい電線を得ることが出来
る。
通した後に、加圧ダイスのダイス径以下でかつ導体径よ
り大きいダイス径を持つフローダイスを通すことにより
均一な塗布を可能とするものである。これにより紫外線
・電子線硬化材料絶縁電線等を絶縁体として用いた絶縁
電線をつくる際に同心率のよい電線を得ることが出来
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一実施例を示すブロック説明図。
【図2】本発明に用いられるフローダイスの一実施例を
示す説明図。
示す説明図。
【図3】従来の方法の一例を示すブロック説明図。
【符号の説明】 1 送出機 2 導体 3 加圧ダイス 4 フローダイス 5 UVランプ 6 巻取機 7 フローダイス本体 8 フローダイス支持台(塗料受け付き)
Claims (1)
- 【請求項1】線条導体へ塗料を塗布する際に加圧ダイス
で塗料を塗布した後に、加圧ダイスのダイス径以下でか
つ導体径より大きいダイス径を持つフロー(可動)ダイ
スを通すことを特徴とする線条導体への塗料塗布方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2248292A JPH05217442A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 線条導体への塗料塗布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2248292A JPH05217442A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 線条導体への塗料塗布方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05217442A true JPH05217442A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=12083943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2248292A Pending JPH05217442A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 線条導体への塗料塗布方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05217442A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111834050A (zh) * | 2020-06-30 | 2020-10-27 | 西部超导材料科技股份有限公司 | 一种超导线材的涂漆方法 |
-
1992
- 1992-02-07 JP JP2248292A patent/JPH05217442A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111834050A (zh) * | 2020-06-30 | 2020-10-27 | 西部超导材料科技股份有限公司 | 一种超导线材的涂漆方法 |
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