JPH05215U - パネル部材のプレス成形型具 - Google Patents

パネル部材のプレス成形型具

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JPH05215U
JPH05215U JP1843491U JP1843491U JPH05215U JP H05215 U JPH05215 U JP H05215U JP 1843491 U JP1843491 U JP 1843491U JP 1843491 U JP1843491 U JP 1843491U JP H05215 U JPH05215 U JP H05215U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハット状断面を有する成形品の重ね合せ部に
おけるフランジ部分の下面をフラットに成形し、パネル
部材の重ね合せ部とプレス成形型の凹部との間に若干の
位置ずれが生じていても製品不良やプレス成形型具の破
損が生じないようにし、さらに、コの字状部分のスポッ
ト溶接部とフランジ部分のスポット溶接部との間の伸び
を抑制することによりスポット溶接部が離れないように
する。 【構成】 ダイ10には成形品の重ね合せ部におけるフ
ランジ部分の形状に対応してダイ凹部10aが形成され
ており、パンチ14には成形品の重ね合せ部におけるコ
の字状部分の形状に対応してパンチ凹部14aが形成さ
れている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はパネル部材のプレス成形型具に関し、特に2枚の平板が重ね合わせ熔 接されてなるパネル部材をプレス成形してプレス成形品を得るためのパネル部材 のプレス成形型具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、部位によって材質や厚さが異なるプレス成形品を得たり或いは廃材 を利用してプレス成形品を得るために、特開昭59−220229号公報に示さ れるように複数のパネルをレーザビームにより突合わせ溶接してパネル部材を得 た後、該パネル部材をダイとパンチとからなるプレス成形型具によってプレス成 形する方法が知られている。
【0003】 ところが、上記のように複数のパネルを突合わせ溶接する場合には、各パネル 同士の相対的な位置決め精度について高度なものが要求されると共に、突合わせ 部の端面をカッティングしなければならない等の問題がある。
【0004】 そこで、2枚の平板を重ね合わせ熔接してパネル部材を得た後、該パネル部材 をプレス成形型具を用いてプレス成形することが考慮される。この場合、ダイ又 はパンチのいずれかに上記パネル部材の重ね合せ部の形状と対応する凹部を形成 しておく必要があるが、従来は、成形品について美観が余り要求されない方に凹 部を形成するのが通常であった。従って、2枚の平板が重ね合わせ熔接されてな るパネル部材をプレス成形して、下側が開口するコの字状部分と該コの字状部分 の下端から両側へ延びるフランジ部分とからなるハット状断面を有する成形品を 得る場合には、美観上の観点から上面が平坦である方が好ましいので凹部をダイ 側に設けるのが通常であった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかるに、上記のような成形型を用いてプレス成形すると、重ね合せ部分の上 面と他の部分の上面とが面一になって成形品の上面が平坦になる一方、重ね合せ 部の下面に突出部が形成される。
【0006】 従って、上記のようなハット状断面を有し且つフランジ部分の下面が他部材に 接合される成形品の場合には、重ね合せ部におけるフランジ部分に下方へ突出す る突出部が形成されるために、重ね合わせ部においてはフランジ部分の下面が他 部材と沿わないという問題があった。
【0007】 また、パネル部材をハット状断面にプレス成形する場合、パンチにおけるコの 字状部分の先端が最初にパネル部材に当接し、その後、パンチにおけるコの字状 部分の側面がパネル部材に当接していくが、コの字状部分の突出部と対応する凹 部がダイに形成されていると、コの字状部分の突出部は最後にダイの凹部に嵌合 することになり、パネル部材の重ね合せ部とダイの凹部との間に位置ずれが生じ ている場合には、パネル部材の重ね合わせ部とプレス成形型具とが衝突して成形 品に不良が発生したり或いはプレス成形型具が破損したりするという問題があっ た。
【0008】 さらに、2枚の平板の重ね合せ部にスポット熔接を行なうことにより接合した パネル部材をプレス成形してハット状断面の成形品を得る場合には、フランジ部 分を挟持した状態でパネル部材をコの字状に絞り込むため、パネル部材における コの字状部分のスポット溶接部とフランジ部分のスポット溶接部との間が引き伸 ばされ、スポット溶接部が剪断力を受けて溶接が離れるという問題もあった。
【0009】 本考案は、上記問題点を一挙に解決し、プレス成形により得られたハット状断 面を有する成形品の重ね合せ部におけるフランジ部分の下面がフラットに成形さ れ、パネル部材の重ね合せ部とプレス成形型の凹部との間に若干の位置ずれが生 じていても製品不良やプレス成形型具の破損が生じないようにし、さらに、パネ ル部材がスポット溶接により接合されている場合においてはコの字状部分のスポ ット溶接部とフランジ部分のスポット溶接部との間の伸びを抑制しスポット溶接 部が離れないようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案は、重ね合せ部のフランジ部分と対応する 凹部をダイ側に設けることによりフランジ部分をダイ側へ突出させてその下面を フラットに成形すると共に、重ね合せ部のコの字状部分と対応する凹部をパンチ 側に設けることにより、パネル部材の重ね合せ部を最初にパンチの凹部と嵌合さ せてパネル部材とプレス成形型との位置ずれを修正し且つコの字状部分のスポッ ト溶接部とフランジ部分のスポット溶接部との間が離れないようにするものであ る。
【0011】 具体的に本考案が講じた解決手段は、2枚の平板が重ね合わせ熔接されてなる パネル部材をプレス成形して、下側が開口するコの字状部分と該コの字状部分の 下端から両側へ延びるフランジ部分とからなるハット状断面を有し上記フランジ 部分の下面が他部材に接合される成形品を得るためのパネル部材のプレス成形型 具を対象とする。そしてパネル部材のプレス成形型をダイとパンチとから構成し 、ダイには上記成形品の重ね合せ部におけるフランジ部分の形状に対応してダイ 凹部を形成し、パンチには上記成形品の重ね合せ部におけるコの字状部分の形状 に対応してパンチ凹部を形成するものである。
【0012】
【作用】
上記の構成により、ダイに成形品の重ね合せ部におけるフランジ部分の形状に 対応してダイ凹部を形成したため、成形品におけるフランジ部分の突出部はダイ 側つまりフランジ部分の上側に形成されるので、フランジ部分の下面はフラット になる。
【0013】 また、パンチに成形品の重ね合せ部におけるコの字状部分の形状に対応してパ ンチ凹部を形成したため、パネル部材の重ね合せ部とパンチ凹部との間に若干の 位置ずれが生じていても、パネル部材の重ね合せ部が最初にパンチ凹部と嵌合す るため、若干の位置ずれは修正される。さらに、成形品におけるコの字状部分の 突出部はパンチ側つまりコの字状部分の下側に形成されるため、フランジ部分の 溶接部とコの字状部分の溶接部との間が引き伸ばされるのが抑制される。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】 図1は自動車用ボディのピラーレインフォースメントよりなる成形品1の概略 全体図を示しており、該成形品1は、2枚の平板が重ね合わされ、重ね合わされ た部分にスポット溶接が行われることにより接合されたパネル部材を、本考案の 一実施例に係るパネル部材のプレス成形型具によってプレスして得たものである 。そして、成形品1は、下側が開口するコの字状部分3と該コの字状部分3の下 端から両側へ延びるフランジ部分5とからなるハット状断面を有しており、上記 フランジ部分5の下面が図示しない他部材に接合されるものである。なお、同図 において、7は重ね合せ部を示している。
【0016】 図2はパネル部材のプレス成形型具における上記成形品1の重ね合せ部7と対 応する部分の断面構造を示している。プレス成形型具は、上側に配置され図示し ない昇降手段に保持されたダイ10と、ダイ10の下方においてベース12に固 持されたパンチ14とから構成されており、ダイ10とパンチ14とによって、 下側が開口するコの字状部分と該コの字状部分の下端から両側へ延びるフランジ 部分とからなるハット状断面のキャビティが形成される。そして、パンチ14の 両側にはベース12に昇降可能に支持されたブランクホルダー16が配置されて おり、該ブランクホルダー16は、ダイ10の降下に伴ってパネル部材Aを挟持 した状態で降下する。
【0017】 図2及び図3に示すように、本実施例の特徴として、ダイ10における成形品 1の重ね合せ部7と対応する部位に、重ね合せ部7のフランジ部分5の突出部の 形状に対応するダイ凹部10aが形成されていると共に、パンチ14における成 形品1の重ね合せ部7と対応する部位に、重ね合せ部7のコの字状部分3の突出 部の形状に対応するパンチ凹部14aが形成されている。
【0018】 このため、上記のダイ10及びパンチ14を用いてプレス成形する場合、まず パンチ凹部14aの上部14bにパネル部材Aの重ね合せ部が嵌合し、その後、 ダイ10とパンチ14との相対接近に伴ってパンチ凹部14aの側部14cにパ ネル部材Aの重ね合せ部が嵌合していく。従って、ダイ10の最後の押し切り状 態においてはパネル部材Aの重ね合せ部は確実にパンチ凹部14a内に嵌合され ている。
【0019】 図4は上記のダイ10及びパンチ14を用いてプレス成形して得た成形品1の 重ね合せ部7の近傍の拡大構造を示し、図5は図4におけるV−V線の断面構造 を示している。図4及び図5から明らかなように、重ね合せ部7におけるフラン ジ部5の突出部5aはダイ側つまり上側に形成されており、フランジ部5の下面 はフラットになっている。また、重ね合せ部7におけるコの字状部分3の突出部 3aはパンチ側つまり下側に形成されており、外観上は内部に隠れている。
【0020】 また、重ね合せ部7におけるフランジ部分5の突出部5aが上側に形成され且 つコの字状部分6の突出部3aが下側に形成されているため、フランジ部分5の スポット溶接部5bとコの字状部分3のスポット溶接部3bとの間の伸びが抑制 されるので、スポット溶接部5b,3bが受ける剪断力が小さくなって離れ難く なる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るパネル部材のプレス成形型具によると、ダ イには成形品の重ね合せ部におけるフランジ部分の形状に対応してダイ凹部を形 成し、パンチには成形品の重ね合せ部におけるコの字状部分の形状に対応してパ ンチ凹部を形成したため、重ね合せ部のフランジ部分の下面はフラットになり、 パネル部材の重ね合せ部とパンチ凹部との間に若干の位置ずれが生じていても位 置ずれが修正されるので成形品の不良或いはプレス成形型具の破損が生じること はなく、さらにパネル部材がスポット溶接により接合されている場合においては コの字状部分のスポット溶接部とフランジ部分のスポット溶接部との間の伸びが 抑制されスポット溶接部が離れ難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るパネル部材のプレス成
形型具により得られる成形品の斜視図である。
【図2】上記パネル部材のプレス成形型具の断面図であ
る。
【図3】上記パネル部材のプレス成形型具を構成するダ
イ及びパンチの断面斜視図である。
【図4】上記パネル部材のプレス成形型具によって得ら
れる成形品の一部分の拡大断面斜視図である。
【図5】図4におけるV−V線の断面図である。
【符号の説明】
A…パネル部材 1…成形品 3…コの字状部分 3a…突出部 3b…スポット溶接部 5…フランジ部分 5a…突出部 5b…スポット溶接部 7…重ね合わせ部分 10…ダイ 10a…ダイ凹部 14…パンチ 14a…パンチ凹部

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 2枚の平板が重ね合わせ熔接されてなる
    パネル部材をプレス成形して、下側が開口するコの字状
    部分と該コの字状部分の下端から両側へ延びるフランジ
    部分とからなるハット状断面を有し上記フランジ部分の
    下面が他部材に接合される成形品を得るためのパネル部
    材のプレス成形型具であって、ダイとパンチとから構成
    されており、上記ダイには上記成形品の重ね合せ部にお
    けるフランジ部分の形状に対応してダイ凹部が形成され
    ており、上記パンチには上記成形品の重ね合せ部におけ
    るコの字状部分の形状に対応してパンチ凹部が形成され
    ていることを特徴とするパネル部材のプレス成形型具。
JP1843491U 1991-03-26 1991-03-26 パネル部材のプレス成形型具 Expired - Lifetime JP2528214Y2 (ja)

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