JPH05215572A - ロータリエンコーダ - Google Patents

ロータリエンコーダ

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JPH05215572A
JPH05215572A JP6548492A JP6548492A JPH05215572A JP H05215572 A JPH05215572 A JP H05215572A JP 6548492 A JP6548492 A JP 6548492A JP 6548492 A JP6548492 A JP 6548492A JP H05215572 A JPH05215572 A JP H05215572A
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slits
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータリエンコーダを薄型化するとともにそ
の回路構成を単純にし、かつ高精度な検出信号を得る。 【構成】 主スリット円板12は、回転軸11を中心と
する円周上に全周にわたっけ形成された主スリット格子
13を有する。副スリット円板14は、主スリット円板
12に平行に設けられ、主スリット格子13に対向する
位置に副スリット格子19、19’を有する。副スリッ
ト格子19、19’は回転軸11の軸線を挟んで反対側
に位置する。主スリット円板12の上に発光素子21、
22を設け、副スリット円板14の下に第1および第2
の蛍光性光ファイバ31、32を設ける。蛍光性光ファ
イバ31、32はその側面に、それぞれ受光部33〜3
6を有する。発光素子21から照射された光は、主スリ
ット格子13と副スリット格子19を通過し、受光部3
3、35に入射する。発光素子22から照射された光
は、主スリット格子13と副スリット格子15’、1
6’を通過し、受光部34、36に入射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転体の回転角度位置等
を検出するロータリエンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来ロータリエンコーダとして、例えば
特開昭54−36755号公報、特開昭55−5291
1号公報、実開昭58−74116号公報、および実開
昭58−177825号公報に記載されたものが知られ
ている。これらのロータリエンコーダは、回転軸を中心
とする円周上に全周にわたり等ピッチで複数のスリット
部が形成され、回転自在なスリット円板を有しており、
スリット部を通過した光を、光ファイバを介して検出す
るように構成されている。光ファイバは、スリット円板
に対してその端部を対向させて配置され、光ファイバの
他端部には受光素子が設けられる。
【0003】また従来、ロータリエンコーダとして、ス
リット円板が回転軸に対し偏心して取り付けられた場合
に発生する検出誤差を除去するため、発光素子と受光素
子から成る一対の光検出機構を設け、これらの光検出機
構を回転軸に関して対称に配置した構成が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者のロータリエンコ
ーダでは、光ファイバは、その端面から光を入射させる
必要があるため、スリット板の面に対して垂直に設けら
れている。このためスリット板の近傍には、光ファイバ
を設けるために所定のスペースが必要であり、したがっ
て、ロータリエンコーダを充分に薄型化できないという
問題点があった。また後者のロータリエンコーダは、2
つの受光素子によって得られる検出信号を加算する演算
回路が必要であり、このため、各受光素子間の感度の調
整および出力位相の調整等が必要となる。さらに、この
ような演算回路のために回路構成が複雑になるばかりで
なく、演算回路までの配線も必要であるためノイズの影
響を受け易いという問題もあった。本発明は、これらの
問題を一挙に解決することを目的としてなされたもので
あり、すなわち、薄型化されるとともに回路構成が単純
であり、しかも高精度な検出信号を得ることができるロ
ータリエンコーダを得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るロータリエ
ンコーダは、回転自在に設けられ、回転軸を中心とする
円周上に全周にわたって主スリット格子が形成された主
スリット板と、上記主スリット格子に対向する位置に副
スリット格子が形成された副スリット板と、上記主スリ
ット格子および副スリット格子を通過するように光を照
射する手段と、上記主スリット格子および副スリット格
子を通過した光を受光する複数の受光部が側面に形成さ
れ、上記光が入射された時蛍光を発して伝達させる光フ
ァイバ手段と、この光ファイバ手段により伝達された蛍
光を検出する手段とを備え、上記受光部が、上記回転軸
を中心とする円周を等分割した位置にそれぞれ形成され
ることを特徴としている。
【0006】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1〜図3は本発明の第1実施例を示すものである。
【0007】図1において、本ロータリエンコーダは図
示しない回転体の回転角度位置等を検出するように構成
されており、回転軸11はこの回転体に一体的に連結さ
れている。主スリット円板12は回転軸11の端部に固
着され、回転軸11とともに回転する。主スリット円板
12には、回転軸11を中心とする円周上に全周にわた
って主スリット格子13が形成される。主スリット格子
13は、等ピッチで形成された複数のスリット部13a
から成る。
【0008】副スリット円板14は、主スリット円板1
2と平行かつ同軸的に設けられる。副スリット円板14
は、図示しないエンコーダハウジングに一体的に固定さ
れ、回転はしない。副スリット円板14には、主スリッ
ト円板12の主スリット格子13に対向する位置に、第
1および第2のスリット15、16から成る副スリット
格子19と、第1および第2のスリット15’、16’
から成る副スリット格子19’とが形成される。第1の
スリット15、15’は、回転軸11の軸線を挟んで相
互に反対側に設けられ、第2のスリット16、16’も
同様に、回転軸11の軸線を挟んで相互に反対側に設け
られる。
【0009】図2は、第1および第2のスリット15、
16を示すものである。第1のスリット15は、例えば
4つのスリット部15aから成り、各スリット部15a
は一定のピッチPの間隔で形成される。同様に、第2の
スリット16も、例えば4つのスリット部16aから成
り、各スリット部16aは一定のピッチPの間隔で形成
される。各スリット部15a、16aは矩形を呈してお
り、主スリット円板12のスリット部13aと同じ形状
を有する。また第1および第2のスリット15、16の
ピッチPはスリット部13aのピッチと同じ大きさであ
るが、これらのスリット15、16の位相は相互に1/
4ピッチだけずれている。なおスリット部13a、15
a、16aは、各スリット円板12、14の中心を通る
直線と、この中心を曲率中心とする円弧によって形成さ
れる扇形を有していてもよい。
【0010】図1において、主スリット円板12の上方
には、回転軸11を挟んで反対側に、それぞれ第1およ
び第2の発光素子21、22が設けられる。第1および
第2の発光素子21、22は主スリット円板12の主ス
リット格子13に対向しており、主スリット円板12に
対して光を照射する。第1の発光素子21は、副スリッ
ト格子19の上方に位置し、また第2の発光素子22
は、副スリット格子19’の上方に位置する。
【0011】副スリット円板14の下方には、この円板
14に平行に、第1および第2の蛍光性光ファイバ3
1、32が配設される。第1および第2の蛍光性光ファ
イバ31、32は、副スリット円板14の径方向に沿っ
て延び、回転軸11の直下を通っており、相互に交差し
ている。第1の蛍光性光ファイバ31の側面には、複数
の受光部33、34が形成され、各受光部33、34
は、第1のスリット15、15’にそれぞれ対向する。
第2の蛍光性光ファイバ32についても同様に、その側
面には、複数の受光部35、36が形成され、各受光部
35、36は、第2のスリット16、16’にそれぞれ
対向する。したがって、第1の発光素子21から照射さ
れた光は、主スリット格子13と第1および第2のスリ
ット15、16を通過し、第1および第2の蛍光性光フ
ァイバ31、32の受光部33、35に入射する。ま
た、第2の発光素子22から照射された光は、主スリッ
ト格子13と第1および第2のスリット15’、16’
を通過し、第1および第2の蛍光性光ファイバ31、3
2の受光部34、36に入射する。
【0012】第1および第2の蛍光性光ファイバ31、
32は、光が入射された時、蛍光を発してこれを伝達さ
せる。第1および第2の蛍光性光ファイバ31、32の
一方の端部には、その内部を伝達してきた蛍光を検出す
る受光素子37、38がそれぞれ設けられる。
【0013】図3は、第1の蛍光性光ファイバ31の先
端部の縦断面を示す。蛍光性光ファイバ31は、受光部
33を除いて遮光膜41により被覆されており、また先
端面には反射板42が装着される。反射板42は、反射
率の高い金属等から成形された円板状部材であり、蛍光
性光ファイバ31に密着する面は鏡面である。
【0014】蛍光性光ファイバ31は、例えばガラスま
たは樹脂等により構成される円筒状のクラッド43と、
このクラッド43の内部に設けられ、例えばガラスまた
は樹脂等により構成される円柱状のコア44とを有す
る。コア44には、蛍光物質45が均一に混入されてお
り、蛍光物質45は、クラッド43を透過して入射され
る光を吸収して蛍光を発する。コア44の屈折率はクラ
ッド43の屈折率よりも大きく定められている。したが
って蛍光は、クラッド43の内面および反射板42の内
面において反射して、蛍光性光ファイバ31内を伝達さ
れ、受光素子37によって検出される。第2の蛍光性光
ファイバ32についても、内部構造および作用は第1の
蛍光性光ファイバ31と同様である。
【0015】次に、本実施例装置の作用を説明する。第
1および第2の発光素子21、22から照射された光
は、主スリット円板12の主スリット格子13を通過
し、副スリット円板14の第1および第2のスリット格
子15、15’、16、16’を通る。第1のスリット
15、15’を通過した光は、第1の蛍光性光ファイバ
31の受光部33、34にそれぞれ照射され、第2のス
リット16、16’を通過した光は、第2の蛍光性光フ
ァイバ32の受光部35、36にそれぞれ照射される。
受光部33、34、35、36に照射された光は、クラ
ッド43を透過してコア44に入射される。この光は、
コア44内において蛍光物質45に吸収され、これによ
り蛍光物質45は蛍光を発生する。この蛍光は、クラッ
ド43の内面で反射され、蛍光性光ファイバ31、32
の両端面の方向に伝達される。
【0016】受光素子37、38は、第1および第2の
蛍光性光ファイバ31、32の一方の端面において、こ
れらの蛍光性光ファイバ31、32内を伝達されてきた
蛍光を検出する。受光素子37、38により検出される
信号の強度は、蛍光物質45が均一に混入されているた
め、蛍光性光ファイバ31、32の受光部33、34、
35、36に入射する入射光の強度に比例する。
【0017】なお、第1および第2の蛍光性光ファイバ
31、32の他方の端面には、反射板42の反射面、す
なわち鏡面が設けられているので、この端面に伝達され
た蛍光も反射されて、受光素子37、38側に伝達され
る。したがって受光素子37、38では、一端面が鏡面
でない場合の略2倍の強度の信号が検出される。
【0018】さて第1の蛍光性光ファイバ31は2つの
受光部33、34を有しており、したがって、第1の蛍
光性光ファイバ31に接続された受光素子37は、これ
らの受光部33、34に入射した光量の和に比例した蛍
光を検出する。同様に、第2の蛍光性光ファイバ32に
接続された受光素子38は、受光部35、36に入射し
た光量の和に比例した蛍光を検出する。すなわち、回転
軸11の軸線を挟んで相互に反対側に位置する第1のス
リット15、15’を通過した光は、加算回路を用いる
ことなく、受光素子37によって検出される。また、第
2のスリット16、16’を通過した光も、加算回路を
用いることなく、受光素子38によって検出される。
【0019】回転軸11と主スリット円板12が相互に
偏心していると、この偏心によって、副スリット格子1
9、19’を通過した光信号に誤差が生じ、これらの誤
差は図4に実線Sと破線Bで示すように、相互に180
度ずれた位相を有する。しかしこれらの光に対応した信
号は、上述したように第1および第2の蛍光性光ファイ
バ31、32の内部において和演算されるので、受光素
子37、38により得られる信号の誤差は、実線Cで示
すように完全に除去される。
【0020】第1および第2の蛍光性光ファイバ31、
32への入射光の強度は、主スリット円板12の回転に
伴って主スリット格子13と第1および第2のスリット
15、15’、16、16’との一致度が変化するの
で、周期的に変化する。この変化状態は、略正弦波状で
あるため、発生する蛍光も略正弦波状に変化する。した
がって、受光素子37、38は回転軸11および主スリ
ット円板12の回転に対応して略正弦波状の信号を出力
する。また、第1のスリット15、15’と第2のスリ
ット16、16’は相互に1/4ピッチだけ異なる位相
を有するため、受光素子37、38から出力される信号
は90度の位相差を持っている。このような受光素子3
7、38からの出力信号を検出することにより、従来公
知のように、回転体すなわち回転軸11の回転角度位置
等の情報が得られる。
【0021】以上のように本実施例は、副スリット円板
14に対して平行に延びる蛍光性光ファイバ31、32
によって、主スリット格子13と副スリット格子19、
19’を通過した光を検出するように構成されている。
すなわち、蛍光性光ファイバ31、32は副スリット円
板14に対して垂直方向に延びるものではない。したが
って副スリット板14の近傍において、蛍光性光ファイ
バ31、32を設けるためのスペースが従来よりも大幅
に小さくなり、これにより、ロータリエンコーダの厚さ
が削減される。
【0022】また本実施例は、第1のスリット15、1
5’を通過した光を検出するために1本の蛍光性光ファ
イバ31を用い、また第2のスリット16、16’を通
過した光を検出するために1本の蛍光性光ファイバ32
を用いており、各蛍光性光ファイバ31、32におい
て、検出信号は相互に加算されて受光素子37、38に
伝達される。すなわち本実施例では、演算回路を設ける
ことなく検出信号を加算することができ、このため、従
来のような回路の種々の調整が不要となり、回路構成が
簡単になるとともに、配線が短くなってノイズの影響が
減少する。
【0023】なお本実施例では、副スリット格子19、
19’は副スリット円板14に形成されているが、円板
以外の形状を有する板部材に形成してもよい。
【0024】さらに、本実施例では第1および第2のス
リット15、15’、16、16’は相互に1/4ピッ
チだけ異なる位相を有して円周方向に配置されている
が、第1のスリット15、15’に対して2/4ピッチ
だけ異なる位相を有する第3のスリットと、第1のスリ
ット15、15’に対して3/4ピッチだけ異なる位相
を有する第4のスリットとをそれぞれ、さらに設けても
よい。これにより、相互に90度ずつ位相差を持つ4つ
の正弦波出力を得ることが可能であり、出力信号の取扱
いが容易になる。
【0025】また本実施例では、蛍光性光ファイバ3
1、32の外周面は、受光部33、34、35、36を
除いて、遮光膜41により被覆されているため、蛍光性
光ファイバ31、32の一部および受光素子37、38
をロータリエンコーダのハウジングの外部に設置するこ
とも可能である。なお、受光素子37、38、および蛍
光性光ファイバ31、32がロータリエンコーダ内に設
置される場合には、遮光膜を設けなくてもよいことはも
ちろんである。
【0026】図5および図6は第2実施例を示すもので
ある。この実施例において、副スリット円板51には、
第1および第2のスリット52、53から成る副スリッ
ト格子54と、第1および第2のスリット52’、5
3’から成る副スリット格子54’とが形成される。第
1および第2のスリット52、53は異なる円周上に位
置し、第1のスリット52は第2のスリット53の外周
側に形成される。同様に、第1のスリット52’は第2
のスリット53’の外周側に形成される。第1のスリッ
ト52、52’は、回転軸11の軸線を挟んで相互に反
対側に設けられ、第2のスリット53、53’も同様
に、回転軸11の軸線を挟んで相互に反対側に設けられ
る。
【0027】図6に詳示されるように、第1のスリット
52は、例えば9つのスリット部52aから成り、各ス
リット部52aは一定のピッチPの間隔で形成される。
同様に、第2のスリット53も、例えば9つのスリット
部53aから成り、各スリット部53aは一定のピッチ
Pの間隔で形成される。各スリット部52a、53a
は、共に主スリット円板12のスリット部13aに対向
する。また第1および第2のスリット52、53のピッ
チPはスリット部13aのピッチと同じ大きさである
が、これらのスリット52、53の位相は相互に1/4
ピッチだけずれている。
【0028】第1および第2の蛍光性光ファイバ61、
62は副スリット円板51の下方において、相互に平行
に設けられ、交差していない。第1の蛍光性光ファイバ
61は受光部63、64を有し、これらの受光部63、
64は第1のスリット52、52’にそれぞれ対向して
いる。すなわち受光部63、64は、第1のスリット5
2、52’が並ぶ方向に沿って延びる。第1の蛍光性光
ファイバ61の端部には受光素子65が接続され、受光
素子65は、受光部63、64から入射された光に対応
した蛍光の光量を検出する。同様に、第2の蛍光性光フ
ァイバ62に設けられた受光部66、67は第2のスリ
ット53、53’にそれぞれ対向し、第2の蛍光性光フ
ァイバ62の端部に設けられた受光素子68は、受光部
66、67からの入射光に対応した蛍光の光量を検出す
る。第2の蛍光性光ファイバ62の受光部66、67
は、第2のスリット53、53’が並ぶ方向に沿って延
びる。第1および第2の蛍光性光ファイバ61、62の
他の構成は、第1の実施例における第1および第2の蛍
光性光ファイバ31、32と同様である。
【0029】この第2実施例によると、第1実施例に比
較し、主スリット格子13の円周方向に沿って多数のス
リット部を通過した光が検出されることとなる。一般に
主スリット格子13の製作には誤差が含まれるため、円
周方向に多数のスリットを設けると誤差が平均化され、
ロータリエンコーダの検出精度を向上させることができ
る。また第2実施例によると、第1および第2の蛍光性
光ファイバ61、62は交差しないため、第1の実施例
の構成よりもさらにロータリエンコーダを薄型化するこ
とができる。
【0030】蛍光性光ファイバ61、62の端面の面積
は、副スリット格子54、54’の大きさに比較して小
さい。したがって受光素子65、68としては、蛍光性
光ファイバ61、62に対応して、受光面積の小さいも
のを用いることができる。このように受光面積が小さい
受光素子は高い周波数まで応答し、特に、第2実施例の
ように円周方向に多数のスリット部を有するロータリエ
ンコーダにおいて、応答性の効果が高い。
【0031】図7は第3実施例を示すものである。この
実施例において、副スリット円板71には、円周方向に
沿って略90度間隔毎に4つの副スリット格子74、7
4’、74”が形成される。各副スリット格子は、第2
実施例と同様に、異なる円周上に位置する第1および第
2のスリット72、73から成る。これらの副スリット
格子に対応させて、主スリット円板12の上方には、第
1〜第4の発光素子21〜24が設けられる。
【0032】一方、副スリット円板71の下方には、第
1および第2の蛍光性光ファイバ81、82が設けられ
る。蛍光性光ファイバ81は、受光部83〜86を有
し、これらの受光部83〜86は4つの第1のスリット
にそれぞれ対向している。蛍光性光ファイバ82は、受
光部87〜90を有し、これらの受光部87〜90は4
つの第2のスリットにそれぞれ対向している。副スリッ
ト円板71の下方において、第1の蛍光性光ファイバ8
1は副スリット円板71の円周縁部に沿って延び、第2
の蛍光性光ファイバ82は、第1の蛍光性光ファイバ8
1の内周側に位置し、これに沿って円周方向に延びる。
また、第1の蛍光性光ファイバ81の端部には受光素子
91が接続され、第2の蛍光性光ファイバ82の端部に
は受光素子92が設けられる。これらの受光素子91、
92は、それぞれ第1および第2の蛍光性光ファイバ8
1、82の各受光部への入射光に対応した蛍光の光量を
検出する。第1および第2の蛍光性光ファイバ91、9
2の他の構成は、上記各実施例における蛍光性光ファイ
バと同様である。
【0033】この第3実施例は、副スリット円板71の
円周縁部に沿って4つに等分割された部位に、副スリッ
ト格子を有し、また、第1および第2の蛍光性光ファイ
バ81、82には、副スリット格子に対応した位置に受
光部83〜90が形成されている。このように、円周に
沿った位置に設けられた多数の受光部から、主スリット
格子および副スリット格子を通過した光を検出するよう
に構成すると、主スリット円板12に形成された主スリ
ット格子13の製作誤差の影響を低減させることができ
る。また、第3実施例によれば、上記第1および第2実
施例と同様な効果も得られる。
【0034】なお第3実施例において、副スリット円板
71に設けられる副スリット格子の数は4であったが、
目的に応じて副スリット格子の数を増減させてもよい。
【0035】図8は第4実施例における蛍光性光ファイ
バを示すものである。この実施例は、第3実施例と比較
し、主スリット円板と副スリット円板の構成は同じであ
るが、蛍光性光ファイバの構成が異なる。すなわち第1
および第2の蛍光性光ファイバ91、92は、それぞれ
コイル状に複数巻き(図では3重巻き)にされており、
4つの副スリット格子に対応する位置に、それぞれ受光
部93〜96および97〜100が設けられている。こ
のような複数巻きの構成によると、各受光部と副スリッ
ト格子との対向する部分の面積が、図7の構成よりも大
きくなり、この結果、蛍光性光ファイバ91、92への
光信号の入射効率が向上する。また、1つのスリットに
ついて複数(図8では3つ)の光信号が検出されるた
め、これらの検出信号の平均をとることにより、スリッ
トの製作誤差に基づく検出信号の精度の低下が防止され
る。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、薄型化さ
れるとともに回路構成が単純であり、しかも高精度な検
出信号を得ることができるロータリエンコーダを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】第1実施例における副スリット格子を示す拡大
図である。
【図3】蛍光性光ファイバの縦断面図である。
【図4】回転軸と主スリット円板が相互に偏心している
ために生じる検出信号の変動を示す図である。
【図5】第2実施例を示す斜視図である。
【図6】第2実施例における副スリット格子を示す拡大
図である。
【図7】第3実施例を示す斜視図である。
【図8】第4実施例における蛍光性光ファイバを示す平
面図である。
【符号の説明】
11 回転軸 12 主スリット円板 13 主スリット格子 14、51、71 副スリット円板 19、19’、54、54’、74、74’、74”
副スリット格子 21、22、23、24 発光素子 31、32、61、62、81、82、91、92 蛍
光性光ファイバ 33〜36、63、64、66、67、83〜90、9
3〜100 受光部 37、38、65、68、91、92 受光素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に設けられ、回転軸を中心とす
    る円周上に全周にわたって主スリット格子が形成された
    主スリット板と、上記主スリット格子に対向する位置に
    副スリット格子が形成された副スリット板と、上記主ス
    リット格子および副スリット格子を通過するように光を
    照射する手段と、上記主スリット格子および副スリット
    格子を通過した光を受光する複数の受光部が側面に形成
    され、上記光が入射された時蛍光を発して伝達させる光
    ファイバ手段と、この光ファイバ手段により伝達された
    蛍光を検出する手段とを備え、上記受光部が、上記回転
    軸を中心とする円周を等分割した位置にそれぞれ形成さ
    れることを特徴とするロータリエンコーダ。
  2. 【請求項2】 上記副スリット格子が、上記回転軸の軸
    線を挟んで相互に反対側に設けられた複数の部分から成
    り、上記光ファイバ手段が、これらの複数の部分に対向
    する複数の受光部を有することを特徴とする請求項1の
    ロータリエンコーダ。
  3. 【請求項3】 上記複数の受光部が、1本の蛍光性光フ
    ァイバに形成されることを特徴とする請求項2のロータ
    リエンコーダ。
  4. 【請求項4】 上記副スリット格子が、同じ円周上に位
    置し相互に異なる位相を有する第1および第2のスリッ
    トを有し、これらの第1および第2のスリットがそれぞ
    れ、上記回転軸の軸線を挟んで相互に反対側に設けられ
    た複数の部分から成り、上記光ファイバ手段が、上記第
    1のスリットに対向する複数の受光部を有する第1の蛍
    光性光ファイバと、上記第2のスリットに対向する複数
    の受光部を有する第2の蛍光性光ファイバとを有するこ
    とを特徴とする請求項3のロータリエンコーダ。
  5. 【請求項5】 上記副スリット格子が、異なる円周上に
    位置し相互に異なる位相を有する第1および第2のスリ
    ットを有し、これらの第1および第2のスリットがそれ
    ぞれ、上記回転軸の軸線を挟んで相互に反対側に設けら
    れた複数の部分から成り、上記光ファイバ手段が、上記
    第1のスリットに対向する複数の受光部を有する第1の
    蛍光性光ファイバと、上記第2のスリットに対向する複
    数の受光部を有する第2の蛍光性光ファイバとを有する
    ことを特徴とする請求項3のロータリエンコーダ。
  6. 【請求項6】 上記副スリット格子が、異なる円周上に
    位置し相互に異なる位相を有する第1および第2のスリ
    ットを有し、これらの第1および第2のスリットがそれ
    ぞれ、円周に沿って等分割された位置に設けられた複数
    の部分から成り、上記光ファイバ手段が、上記第1のス
    リットに対向する複数の受光部を有するとともに円周に
    沿って延びる第1の蛍光性光ファイバと、上記第2のス
    リットに対向する複数の受光部を有するとともに円周に
    沿って延びる第2の蛍光性光ファイバとを有することを
    特徴とする請求項3のロータリエンコーダ。
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