JP3509830B2 - 光学式ロータリエンコーダ - Google Patents

光学式ロータリエンコーダ

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JP3509830B2
JP3509830B2 JP28975695A JP28975695A JP3509830B2 JP 3509830 B2 JP3509830 B2 JP 3509830B2 JP 28975695 A JP28975695 A JP 28975695A JP 28975695 A JP28975695 A JP 28975695A JP 3509830 B2 JP3509830 B2 JP 3509830B2
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雄司 有永
吉田  康
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耕二 中嶋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学式ロータリエン
コーダに関する。
【0002】
【従来の技術】第1のスリット、第2のスリット、第3
のスリットを用いた光学式エンコーダの光学系は3格子
システムと呼ばれ、基本原理はSPIC Vol.136 1st Europ
ean Congress on Optics Applied to Metrology (197
7), pp.325-332に示されている。
【0003】図5は上記論文に開示された光学系の原理
図である。第1のスリット11と光源3との間に第2の
スリット21(光源スリット)が配置され、第1のスリ
ット11に対して第2のスリットと反対位置に第3のス
リット22(インデックススリット)が配置されてい
る。ここで、第1のスリット11と第2のスリット21
間の距離をu、第1のスリット11と第3のスリット2
2間の距離をvとする。第1のスリット11のピッチを
dとし、u=vとした場合、第1のスリット11のピッ
チと第2のスリット21のピッチと第3のスリット22
のピッチの比を1:1:1とすると、第3のスリット2
2上に第1のスリット11のピッチと同じピッチの縞像
が形成され、検出信号の周期はd/2となる。この光学
系は回折効果的システムと呼ばれている。また、第1の
スリット11のピッチと第2のスリット21のピッチと
第3のスリット22のピッチの比を1:2:2とする
と、第3のスリット22上に第1のスリット11のピッ
チの2倍のピッチの縞像が形成され、検出信号の周期は
dとなる。この光学系は幾何光学的システムと呼ばれて
いる。この光学系でu=vの条件を得るための方法とし
ては、図6に示すように、拡散光源3を用いて固定スケ
ール25上に第2のスリット21と第3のスリット22
を配置し、拡散光源3から出た光が第2のスリット21
を透過し、移動スケール13上の第1のスリット11で
反射した光が第3のスリット22を透過するような反射
型光学系を形成すればよく、これも先に述べた論文に開
示されている。 第1のスリット(光源スリット)は線
光源列を作る働きをしており、1つの線光源からの拡散
光が回転スリットを反射および透過することにより縞像
が形成されるが、第1のスリット、第2のスリット、第
3のスリットのピッチの比として上記した2通りの比を
とることにより、S/N比の高い信号が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上に述べ
た従来の技術はリニアエンコーダに関しており、第1の
スリット、第2のスリット、第3のスリットの各スリッ
トはいずれも平行であり、回折効果的システム、幾何光
学的システムを構成した場合の任意の光路上の3格子間
のスリットピッチ比は常に等しい値であった。しかし、
ロータリエンコーダでは、回転スリットディスク上の第
1のスリットは放射状格子となるため、回折格子システ
ムにおいて、光源スリットである第2のスリット、イン
デックススリットである第3のスリットを同じ形状に製
作した場合、拡散光に対して光路上の第1のスリットの
ピッチは第2のスリットのピッチ、第3のスリットのピ
ッチと対応せず(異なり)、これによってS/N比の高
い信号が得られないという問題点があった。
【0005】本発明の目的は、3格子システムの光学式
ロータリエンコーダで、S/N比を高めた高精度の光学
式ロータリエンコーダを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光学式ロータリ
エンコーダは、拡散光と射出する光源と、相対的に回転
する2つの部材の一方の部材に固定され、回転方向に複
数の第1のスリットが形成された回転スリットディスク
と、相対的に回転する2つの部材の他方の部材に固定さ
れ、光源と回転スリットディスクとの間に間隙を介して
配置され、それぞれ光源スリット、インデックススリッ
トの役割を果たす複数の第2のスリット、複数の第3の
スリットが形成された固定スリットディスクと、光源か
ら放射された拡散光が固定スリットディスク上の第2の
スリットを透過し、回転スリットディスクを照射し、回
転スリットディスク上の第1のスリットからの反射光を
第3のスリットを介して検出する受光素子とを備え、受
光素子の出力である検出信号の周期的な変動から前記両
部材の相対的変位角度を検出する光学式ロータリエンコ
ーダにおいて、第1のスリット、第2のスリット、第3
のスリットがそれぞれ形成された面を第1のスリット
面、第2のスリット面、第3のスリット面とし、第2の
スリット面、第1のスリット面、第3のスリット面を光
源からこの順序に互いに平行に仮想的に配置したとき、
光源と第2のスリット面間の距離、第2のスリット面と
第1のスリット面間の距離、第1のスリット面と第3の
スリット面間の距離をそれぞれL1 ,L2 ,L 2 とし、
光源からの光線が第1のスリット面に垂直に入射する点
と、放射状に配置された第1のスリットで形成される第
1のスリット面上の放射中心との距離をrR 、光源から
の光線が第2のスリット面に垂直に入射する点と、放射
状に配置された第2のスリットで形成される第2のスリ
ット面上の放射中心との距離をr L 、光源からの光線が
第3のスリット面に垂直に入射する点と、放射状に配置
された第3のスリットで形成される第3のスリット面上
の放射中心との距離をrIとし、光源と第1のスリット
の放射中心を結ぶ直線上に第2のスリットの放射中心と
第3のスリットの放射中心を配置し、 rL ={L1/(L1 +L2 )}rRI ={(L1 +2L2 )/(L1 +L2 )}rR の関係が成立し、第1のスリットの1回転当たりのスリ
ット数、第2のスリットの1回転当たりのスリット数、
第3のスリットの1回転当たりのスリット数をそれぞれ
R ,N L ,NI とすると、 NL =(rL /rR )NR ,NI =(rI /rR )NR の関係が成立することを特徴とする。
【0007】本発明の他の光学式ロータリエンコーダ
は、拡散光を射出する光源と、相対的に回転する2つの
部材の一方の部材に固定され、回転方向に複数の第1の
スリットが形成された回転スリットディスクと、相対的
に回転する2つの部材の他方の部材に固定され、光源と
回転スリットディスクとの間に間隙を介して配置され、
光源スリットである複数の第2のスリットが形成された
光源スリットディスクと、他方の部材に固定され、回転
スリットディスクに対して光源スリットディスクと反対
側の位置に配置され、インデックススリットである複数
の第3のスリットが形成されたインデックススリットデ
ィスクと、光源から放射された拡散光が光源スリットデ
ィスク上の第2のスリットを透過し、回転スリットディ
スクを照射し、回転スリットディスク上の第1のスリッ
トからの透過光を第3のスリットを介して検出する受光
素子とを備え、受光素子の出力である検出信号の周期的
な変動から前記両部材の相対的変位角度を検出する光学
式ロータリエンコーダにおいて、第1のスリット、第2
のスリット、第3のスリットがそれぞれ形成された面を
第1のスリット面、第2のスリット面、第3のスリット
面とし、第2のスリット面、第1のスリット面、第3の
スリット面を光源からこの順序に平行に配置したとき、
光源と第2のスリット面間の距離、第2のスリット面と
第1のスリット面間の距離、第1のスリット面と第3の
スリット面間の距離をそれぞれL1 ,L2 ,L 3 とし、
光源からの光線が第1のスリット面に垂直に入射する点
と、放射状に配置された第1のスリットで形成される第
1のスリット面上の放射中心との距離をrR 、前記光源
からの光線が第2のスリット面に垂直に入射する点と、
放射状に配置された第2のスリットで形成される第2の
スリット面上の放射中心との距離をrL 、光源からの光
線が第3のスリット面に垂直に入射する点と、放射状に
配置された第3のスリットで形成される第3のスリット
面上の放射中心との距離をrI とし、光源と第1のスリ
ットの放射中心を結ぶ直線上に第2のスリットの放射中
心と第3のスリットの放射中心を配置したとき、第2の
スリット面と第1のスリット面間の距離L2と第1のス
リット面と第3のスリット面間の距離L3が等しくなる
ように第2のスリット面、第1のスリット面、第3のス
リット面を配置し、 rL ={L1/(L1 +L2 )}rRI ={(L1 +2L2 )/(L1 +L2 )}rR の関係が成立し、第1のスリットの1回転当たりのスリ
ット数、第2のスリットの1回転当たりのスリット数、
第3のスリットの1回転当たりのスリット数をそれぞれ
R,NL,NI とすると、 NL =(rL /rR )NR,NI =(rI /rR )NR の関係が成立することを特徴とする。
【0008】また、本発明の光学式ロータリエンコーダ
は、前記光学式ロータリエンコーダにおいて、NL
(rL /rR )NR ,NI =(rI /rR )NR の代り
に、N L =(rL /2rR )NR ,NI =(rI /2r
R )NR の関係が成立する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。
【0010】図1は本発明の第1の実施例の光反射式ロ
ータリエンコーダの斜視図である。
【0011】回転スリットディスク1は回転体6のシャ
フト5に取り付けられ、シャフト5と共に回転するよう
になっている。この回転スリットディスク1と対向した
位置に点光源とみなせる拡散光源3と受光素子4A,4
Bが固定され、回転スリットディスク1と拡散光源3、
受光素子4A,4Bとの間に固定スリットディスク2が
固定されている。回転スリットディスク1上には回転ス
リットである複数の第1のスリット11がクロム蒸着等
により放射状に形成されている。また、固定スリットデ
ィスク2上には光源スリットである複数の第2のスリッ
ト21とインデックススリットである複数の第3のスリ
ット22A,22Bが第1のスリット11と同様にクロ
ム蒸着等により放射状に形成されている。
【0012】次に、本実施例の動作について説明する。
【0013】拡散光源3から出射された光線7は固定ス
リットディスク2上の第2のスリット21を透過する。
この第2のスリット21は線光源列を形成する働きをす
る。この第2スリット21を透過した光線7は回転スリ
ットディスク1上の第1のスリット11に当たり、反射
して固定スリットディスク2上の第3のスリット22
A,22Bを透過する。ここで、第3のスリット22
A,22Bはインデックススリットの動作を行い、第3
のスリット22A,22Bは検出信号の位相差が90°
になるように形成されている。この第3のスリット22
A,22Bを透過した光線7はそれぞれ受光素子4A,
4Bに入射し、入射した光線7の光量変化が電気信号に
変換される。
【0014】次に、第1の実施例の具体的な内容を図2
を用いて説明する。
【0015】図2は本実施例における第1のスリット1
1、第2のスリット21、第3のスリット22A,22
B、光源3の位置関係を示す図である。図1の光学式ロ
ータリエンコーダは、実際は図1に示したように、回転
スリットディスク1に当たった光線71が反射して固定
スリットディスク2上の第3のスリット22A、22B
を透過する反射型光学系であるが、図2では説明しやす
いように透過型光学系で示している。ここで、第1のス
リット11、第2のスリット21、第3のスリット22
A,22Bがそれぞれ形成される面を第1のスリット面
R、第2のスリット面8L、第3のスリット面8Iとす
る。第2のスリット面8Lを光源3から距離L1 の位置
に配置し、光源3からの光線71が第2のスリット面8
Lと垂直に交わる点と第2のスリット面の中心点20L
との距離rLを半径とし、中心点20Lを中心として放射
状に第2のスリット21を形成する。次に、第1のスリ
ット面8Rを第2のスリット面8Lから距離L2 の位置に
第2のスリット面8Lと平行に配置し、光源3からの光
線71が第1のスリット面8Rと垂直に交わる点と第1
のスリット面8Rの中心点10との距離rR を半径と
し、中心点10を中心として放射状に第1のスリット1
1を形成する。また、第3のスリット22A,22Bは
第2のスリット21と同じ平面上にあり第1のスリット
面8Rから距離L2 の位置に配置される。光源3からの
光線が第3のスリット面8Iと垂直に交わる点と第3の
スリット面8Iの中心点20Iとの距離rI を半径と
し、中心点20Iを中心として放射状に第3のスリット
22A,22Bを形成する。
【0016】ここで、光源3と第1のスリット面8R
中心点10を通る直線上に第2のスリット面の中心点2
Lと第3のスリット面8Iの中心点20Iを配置し、第
2のスリット21が形成された円の半径rL 、第3のス
リット22A,22Bが形成された円の半径rI は距離
1 ,L2 と第1のスリット11が形成された円の半径
R を用いて、 rL ={L1 /(L1 +L2 )}rR ,rI ={(L1
+2L2 )/(L1 +L2 )}rR で表される。
【0017】また、第2のスリット21、第3のスリッ
ト22A,22Bのそれぞれの1回転当たりのスリット
数NL ,NI は第1のスリット11の1回転当たりのス
リット数NR と半径rR ,rL ,rI を用いて、 NL =(rL /rR )NR ,NI =(rI /rR )NR で表される。
【0018】したがって、光源3からの任意の光線の光
路上において、第1のスリット11と第2のスリット2
1と第3のスリット22A、22Bのスリットピッチは
等しくなる。すなわち、どの光路上でもスリットピッチ
比が第1のスリットピッチ:第2のスリットピッチ:第
3のスリットピッチ=1:1:1となる回折効果的シス
テムの光学系による像(第1のスリット11と第2のス
リット21から得られる像)が形成され、第3のスリッ
ト22A,22Bを透過した光の強度は、第1のスリッ
ト11の移動に対応する光強度となり、第1スリット1
1の1ピッチ分の角度変位に対して2周期の検出信号が
得られる。また、このようなスリットピッチの関係にす
ると、第1のスリット11と第2、第3のスリット2
1、22A,22Bの間隔を大きくとっても縞像が明確
に表れ、S/N比の高い出力信号が得られる。
【0019】図3は本発明の第2の実施例の光透過式ロ
ータリエンコーダの斜視図である。
【0020】回転スリットディスク1は回転体6のシャ
フト5に取り付けられ、シャフト5と共に回転するよう
になっている。この回転スリットディスク1と対向した
位置に拡散光源3が固定され、拡散光源3と回転スリッ
トディスク1の間に光源スリットディスク23が固定さ
れている。また、回転スリットディスク1に対して光源
スリットディスク23と反対側の位置にインデックスス
リットディスク24が固定されている。さらに、このイ
ンデッックススリットディスク24に対して回転スリッ
トディスク1とは反対側の位置に受光素子4A,4Bが
固定されている。回転スリットディスク1上には回転ス
リットである複数の第1のスリット11がクロム蒸着等
により回転方向に放射状に形成されている。また、光源
スリットディスク23上には光源スリットである複数の
第2のスリット21が、またインデックススリットディ
スク24上にインデックススリットである複数の第3の
スリット22A,22Bが第1のスリットと同様にクロ
ム蒸着等により放射状に形成されている。この実施例の
動作は第1の実施例と同じであるので説明は省略する。
【0021】次に、第2の実施例の具体的な内容につい
て図3を用いて説明する。
【0022】まず、第1の実施例と同様に、第2のスリ
ット面8L、第1のスリット面8R、第3のスリット面8
Iを光源3からこの順序に互いに平行に配置する。第1
の実施例では、第3のスリット22A,22Bが第2の
スリット21と同じ平面上に配置されているため、第3
のスリット面8Iを第1のスリット面8Rから距離L2
位置に配置し、この第3のスリット面8Iの中心点20
Iから半径rI の円周上に第3のスリット22A,22
Bを形成したが、第2の実施例では、第3のスリット面
Iを第1のスリット面8Lから距離L3 の位置に配置
し、この第3のスリット面8Iの中心点20Lから半径
I の円周上に第3のスリット22A,22Bを形成す
る。ここで、L2=L3となるように回転スリットディス
ク1と光源スリットディスク23とインデックススリッ
トディスク24を配置する。このとき半径rI は半径r
R と距離L1 ,L2 を用いて rI={(L1 +2L2 )/(L1 +L2 )}rR で表される。これ以外の構成は第2の実施例と同じであ
るので説明を省略する。
【0023】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。これは、第1および第2の実施例において、第2
のスリット21の1回転当たりのスリット数NL と第3
のスリット22A,22Bの1回転当たりのスリット数
1 を、半径rR ,rI ,r L と第1のスリット11の
スリット数NRを用いて NL =(rL /2rR )NR,NI =(rI /2rR
R となるようにしたことを特徴とするものである。これ以
外は第1の実施例、第2の実施例と同じであるので説明
は省略する。このようにすることにより、第1のスリッ
ト11のピッチの2倍のスリットピッチの像が第3のス
リット面8I上に形成され、この像は第1のスリット1
1の1ピッチ分の移動に対して1ピッチ分移動する幾何
光学的システムの光学系が形成される。
【0024】回転スリットである第1のスリット、光源
スリットである第2のスリット、インデックススリット
である第3のスリットを透過する光源から出射された光
の直線光路上において、リニアエンコーダの場合と同様
に、スリットのピッチが等しくあるいは第2、第3のス
リットのピッチが第1のスリットのピッチの2倍となる
ため、高S/N比の信号を得ることができる。なお、固
定スリットディスク2、インデックススリットディスク
24は円板に限らず、他の形状でもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、回転ス
リットである第1のスリット、光源スリットである第2
のスリット、インデックススリットである第3のスリッ
トを透過する光源から出射された光線の直線光路上にお
いて、スリットピッチが等しくあるいは第2、第3のス
リットのピッチが第1のスリットのピッチの2倍となる
ように構成することにより、S/N比を高めた高精度の
光学式ロータリエンコーダを実現できる。また回転スリ
ットディスクと固定スリットディスク間のギャップを広
くとっても高いS/N比の信号を検出でき、これによっ
て回転スリットディスクと固定スリットディスク間の位
置決めが容易になり、コスト低減が可能となる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の光反射式ロータリエン
コーダの斜視図である。
【図2】第1の実施例における、第1のスリット11と
第2のスリット21と第3のスリット22A,22Bと
光源3の配置を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例の光透過式ロータリエン
コーダの斜視図である。
【図4】第2の実施例における、第1のスリット11と
第2のスリット21と第3のスリット22A,22Bと
光源3の配置を示す図である。
【図5】3格子システムの従来例の平面図である。
【図6】反射型光学系の従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 回転スリットディスク 11 第1のスリット 10 第1のスリット11の中心点 2 固定スリットディスク 21 第2のスリット(光源スリット) 22A,22B 第3のスリット(インデックススリ
ット) 20L 第2のスリット21の中心点 20I 第3のスリット22A,22Bの中心点 23 光源スリットディスク 24 インデックススリットディスク 3 拡散光源 4A,4B 受光素子 5 シャフト 6 回転体 7,71 光線 8R 第1のスリット面 8L 第2のスリット面 8I 第3のスリット面 L1 光源3と第2のスリット11間の距離 L2 反射型での第1のスリット11と第2(3)の
スリット21(22A,22B)の間の距離 L3 透過型での第1のスリット11と第3のスリッ
ト22A,22B間の距離 NR 第1のスリット11の1回転当たりのスリット
数 NL 第2のスリット21の1回転当たりのスリット
数 NI 第3のスリット22A,22Bの1回転当たり
のスリット数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 耕二 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1 号 株式会社安川電機内 (56)参考文献 特開 平3−107715(JP,A) 実開 平2−72922(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/26 - 5/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡散光を射出する光源と、相対的に回転
    する2つの部材の一方の部材に固定され、回転方向に複
    数の第1のスリットが形成された回転スリットディスク
    と、相対的に回転する前記2つの部材の他方の部材に固
    定され、前記光源と前記回転スリットディスクとの間に
    間隙を介して配置され、それぞれ光源スリット、インデ
    ックススリットの役割を果たす複数の第2のスリット、
    複数の第3のスリットが形成された固定スリットディス
    クと、前記光源から放射された拡散光が前記固定スリッ
    トディスク上の第2のスリットを透過し、前記回転スリ
    ットディスクを照射し、前記回転スリットディスク上の
    第1のスリットからの反射光を前記第3のスリットを介
    して検出する受光素子とを備え、前記受光素子の出力で
    ある検出信号の周期的な変動から前記両部材の相対的角
    度変位を検出する光学式ロータリエンコーダにおいて、 前記第1のスリット、前記第2のスリット、前記第3の
    スリットがそれぞれ形成された面を第1のスリット面、
    第2のスリット面、第3のスリット面とし、第2のスリ
    ット面、第1のスリット面、第3のスリット面を前記光
    源からこの順序に互いに平行に仮想的に配置したとき、 前記光源と第2のスリット面間の距離、第2のスリット
    面と第1のスリット面間の距離、第1のスリット面と第
    3のスリット面間の距離をそれぞれL1 ,L2,L2
    し、前記光源からの光線が第1のスリット面に垂直に入
    射する点と、放射状に配置された第1のスリットで形成
    される第1のスリット面上の放射中心との距離をrR
    前記光源からの光線が第2のスリット面に垂直に入射す
    る点と、放射状に配置された第2のスリットで形成され
    る第2のスリット面上の放射中心との距離をrL 、前記
    光源からの光線が第3のスリット面に垂直に入射する点
    と、放射状に配置された第3のスリットで形成される第
    3のスリット面上の放射中心との距離をrI とし、前記
    光源と第1のスリットの放射中心を結ぶ直線上に第2の
    スリットの放射中心と第3のスリットの放射中心を配置
    したとき、 rL ={L1/(L1 +L2 )}rRI ={(L1 +2L2 )/(L1 +L2 )}rR の関係が成立し、 第1のスリットの1回転当たりのスリット数、第2のス
    リットの1回転当たりのスリット数、第3のスリットの
    1回転当たりのスリット数をそれぞれNR ,N L ,NI
    とすると、 NL =(rL /rR )NR ,NI =(rI /rR )NR の関係が成立することを特徴とする光学式ロータリエン
    コーダ。
  2. 【請求項2】 拡散光を射出する光源と、相対的に回転
    する2つの部材の一方の部材に固定され、回転方向に複
    数の第1のスリットが形成された回転スリットディスク
    と、相対的に回転する前記2つの部材の他方の部材に固
    定され、前記光源と前記回転スリットディスクとの間に
    間隙を介して配置され、光源スリットである複数の第2
    のスリットが形成された光源スリットディスクと、前記
    他方の部材に固定され、前記回転スリットディスクに対
    して前記光源スリットディスクと反対側の位置に配置さ
    れ、インデックススリットである複数の第3のスリット
    が形成されたインデックススリットディスクと、前記光
    源から放射された拡散光が前記光源スリットディスク上
    の第2のスリットを透過し、前記回転スリットディスク
    に照射し、前記回転スリットディスク上の第1のスリッ
    トからの透過光を前記第3のスリットを介して検出する
    受光素子とを備え、前記受光素子の出力である検出信号
    の周期的な変動から前記両部材の相対的角度変位を検出
    する光学式ロータリエンコーダにおいて、 前記第1のスリット、前記第2のスリット、前記第3の
    スリットがそれぞれ形成された面を第1のスリット面、
    第2のスリット面、第3のスリット面とし、第2のスリ
    ット面、第1のスリット面、第3のスリット面を前記光
    源からこの順序に平行に配置したとき、 前記光源と第2のスリット面間の距離、第2のスリット
    面と第1のスリット面間の距離、第1のスリット面と第
    3のスリット面間の距離をそれぞれL1 ,L2,L3
    し、前記光源からの光線が第1のスリット面に垂直に入
    射する点と、放射状に配置された第1のスリットで形成
    される第1のスリット面上の放射中心との距離をrR
    前記光源からの光線が第2のスリット面に垂直に入射す
    る点と、放射状に配置された第2のスリットで形成され
    る第2のスリット面上の放射中心との距離をrL 、前記
    光源からの光線が第3のスリット面に垂直に入射する点
    と、放射状に配置された第3のスリットで形成される第
    3のスリット面上の放射中心との距離をrI とし、前記
    光源と第1のスリットの放射中心を結ぶ直線上に第2の
    スリットの放射中心と第3のスリットの放射中心を配置
    したとき、第2のスリット面と第1のスリット面間の距
    離L2と第1のスリット面と第3のスリット面間の距離
    3が等しくなるように第2のスリット面、第1のスリ
    ット面、第3のスリット面を配置し、 rL ={L1 /(L1 +L2 )}rRI ={(L1 +2L2 )/(L1 +L2 )}rR の関係が成立し、 第1のスリットの1回転当たりのスリット数、第2のス
    リットの1回転当たりのスリット数、第3のスリットの
    1回転当たりのスリット数をそれぞれNR ,N L ,NI
    とすると、 NL =(rL /rR )NR ,NI =(rI /rR )NR の関係が成立することを特徴とする光学式ロータリエン
    コーダ。
  3. 【請求項3】 NL =(rL /rR )NR ,NI =(r
    I /rR )NR の代りに、NL =(rL /2rR )N
    R ,NI =(rI /2rR )NR の関係が成立する、請
    求項1または2記載の光学式ロータリエンコーダ。
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