JPH05215225A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
自動変速機の制御装置Info
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- JPH05215225A JPH05215225A JP4047553A JP4755392A JPH05215225A JP H05215225 A JPH05215225 A JP H05215225A JP 4047553 A JP4047553 A JP 4047553A JP 4755392 A JP4755392 A JP 4755392A JP H05215225 A JPH05215225 A JP H05215225A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction
- detecting means
- rotation speed
- variation
- friction coefficient
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動変速機の使用に伴って摩擦締結要素の摩
擦係数が変化して変速タイミングが不適切なものとなる
ことを防止する。 【構成】 入力軸と出力軸との実際の回転比が、設定回
転比に達したかどうかによってソレノイドの切り換えを
制御する。設定回転比としては、走行距離が小さい間は
G1が設定され、走行距離が所定値よりも大きくなると
G2が設定される。これにより、摩擦締結要素の摩擦係
数が変化しても、常に適切な変速タイミングとすること
ができる。
擦係数が変化して変速タイミングが不適切なものとなる
ことを防止する。 【構成】 入力軸と出力軸との実際の回転比が、設定回
転比に達したかどうかによってソレノイドの切り換えを
制御する。設定回転比としては、走行距離が小さい間は
G1が設定され、走行距離が所定値よりも大きくなると
G2が設定される。これにより、摩擦締結要素の摩擦係
数が変化しても、常に適切な変速タイミングとすること
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の制御装置
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速機の制御装置として、特
開平1−188750号公報に示されるものがある。す
なわち、特定の変速においては変速すべき運転条件にあ
ると判断されてから直ちにソレノイドを変速後の状態に
切り換えるのではなく、入力軸と出力軸との回転比があ
らかじめ設定した値となったときに、ソレノイドを変速
後の状態に切り換える。これにより、飛び越し変速、足
離し変速などの場合にも適切な変速タイミングとするこ
とができる。
開平1−188750号公報に示されるものがある。す
なわち、特定の変速においては変速すべき運転条件にあ
ると判断されてから直ちにソレノイドを変速後の状態に
切り換えるのではなく、入力軸と出力軸との回転比があ
らかじめ設定した値となったときに、ソレノイドを変速
後の状態に切り換える。これにより、飛び越し変速、足
離し変速などの場合にも適切な変速タイミングとするこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の自動変速機の制御装置は、自動変速機の使
用を開始した初期の段階では適切なタイミングを得るこ
とができるものの、使用期間が長くなるにつれて変速シ
ョックが大きくなる、という問題点がある。すなわち、
自動変速機の摩擦締結要素が繰り返し使用されるうち
に、これの摩擦係数が変化する(一般に摩擦係数が大き
くなる)。このため、当初は適切であった変速タイミン
グが不適切なものとなり、変速ショックが大きくなる。
本発明はこのような課題を解決することを目的としてい
る。
ような従来の自動変速機の制御装置は、自動変速機の使
用を開始した初期の段階では適切なタイミングを得るこ
とができるものの、使用期間が長くなるにつれて変速シ
ョックが大きくなる、という問題点がある。すなわち、
自動変速機の摩擦締結要素が繰り返し使用されるうち
に、これの摩擦係数が変化する(一般に摩擦係数が大き
くなる)。このため、当初は適切であった変速タイミン
グが不適切なものとなり、変速ショックが大きくなる。
本発明はこのような課題を解決することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、摩擦係数の変
化に応じて変速タイミングを変更することによって、上
記課題を解決する。すなわち、本発明による自動変速機
の制御装置は、ソレノイドのオン・オフの切り換えによ
って摩擦締結要素の作動を制御して歯車変速機構の変速
を行わせる自動変速機の制御装置であって、歯車変速機
構の入力軸の回転速度を検出する入力回転速度検出手段
と、歯車変速機構の出力軸の回転速度を検出する出力回
転速度検出手段と、入力回転速度検出手段及び出力回転
速度検出手段からの信号に基づいて入力軸と出力軸との
実際の回転比を算出する回転比算出手段と、変速の種類
ごとにあらかじめ設定された設定回転比まで実際の回転
比が変化したときソレノイドのオン・オフを変速後の状
態に切り換えるソレノイド切換手段と、を有するものを
前提として、摩擦締結要素の摩擦係数の変化を検出する
摩擦係数変化検出手段と、これによって検出される摩擦
係数の変化に応じてこの変化の影響を打ち消す方向に上
記設定回転比を変更する修正手段と、を有することを特
徴としている。
化に応じて変速タイミングを変更することによって、上
記課題を解決する。すなわち、本発明による自動変速機
の制御装置は、ソレノイドのオン・オフの切り換えによ
って摩擦締結要素の作動を制御して歯車変速機構の変速
を行わせる自動変速機の制御装置であって、歯車変速機
構の入力軸の回転速度を検出する入力回転速度検出手段
と、歯車変速機構の出力軸の回転速度を検出する出力回
転速度検出手段と、入力回転速度検出手段及び出力回転
速度検出手段からの信号に基づいて入力軸と出力軸との
実際の回転比を算出する回転比算出手段と、変速の種類
ごとにあらかじめ設定された設定回転比まで実際の回転
比が変化したときソレノイドのオン・オフを変速後の状
態に切り換えるソレノイド切換手段と、を有するものを
前提として、摩擦締結要素の摩擦係数の変化を検出する
摩擦係数変化検出手段と、これによって検出される摩擦
係数の変化に応じてこの変化の影響を打ち消す方向に上
記設定回転比を変更する修正手段と、を有することを特
徴としている。
【0005】
【作用】摩擦締結要素の摩擦係数の変化に応じて、ソレ
ノイドを切り換えるべき設定回転比が変更される。設定
回転比の変更は、摩擦係数の変化の影響を打ち消す方向
に行われる。これにより、長期間の使用によって摩擦係
数が変化しても、変速ショックが悪化することを防止す
ることができる。
ノイドを切り換えるべき設定回転比が変更される。設定
回転比の変更は、摩擦係数の変化の影響を打ち消す方向
に行われる。これにより、長期間の使用によって摩擦係
数が変化しても、変速ショックが悪化することを防止す
ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面の図2〜1
0に基づいて説明する。図2に、オーバドライブ付き前
進4速後退1速の自動変速機の動力伝達機構を骨組図と
して示す。この動力伝達機構は、トルクコンバータ10
を介してエンジン出力軸12からの回転力が伝えられる
入力軸13、ファイナルドライブ装置へ駆動力を伝える
出力軸14、第1遊星歯車組15、第2遊星歯車組1
6、リバースクラッチ18、ハイクラッチ20、フォワ
ードクラッチ22、オーバランニングクラッチ24、ロ
ーアンドリバースブレーキ26、バンドブレーキ28、
ローワンウェイクラッチ29、及びフォワードワンウェ
イクラッチ30を有している。なお、トルクコンバータ
10はロックアップクラッチ11を内蔵している。第1
遊星歯車組15は、サンギアS1と、インターナルギア
R1と、両ギアS1及びR1と同時にかみ合うピニオン
ギアP1を支持するキャリアPC1とから構成されてお
り、また遊星歯車組16は、サンギアS2と、インター
ナルギアR2と、両ギアS2及びR2と同時にかみ合う
ピニオンギアP2を支持するキャリアPC2とから構成
されている。キャリアPC1はハイクラッチ20を介し
て入力軸13と連結可能であり、またサンギアS1は、
リバースクラッチ18を介して入力軸13と連結可能で
ある。キャリアPC1はフォワードクラッチ22及びこ
れに直列に連結されたフォワードワンウェイクラッチ3
0を介して、又はフォワードクラッチ22及びフォワー
ドワンウェイクラッチ30に並列に配置されたオーバラ
ンニングクラッチ24を介してインターナルギアR2と
も連結可能である。サンギアS2は入力軸13と常に連
結されており、またインターナルギアR1及びキャリア
PC2は出力軸14と常に連結されている。ローアンド
リバースブレーキ26はキャリアPC1を固定すること
が可能であり、またバンドブレーキ28はサンギアS1
を固定することが可能である。ローワンウェイクラッチ
29は、キャリアPC1の正転(エンジン出力軸12と
同方向の回転)は許すが逆転(正転と逆方向の回転)は
許さない向きに配置してある。
0に基づいて説明する。図2に、オーバドライブ付き前
進4速後退1速の自動変速機の動力伝達機構を骨組図と
して示す。この動力伝達機構は、トルクコンバータ10
を介してエンジン出力軸12からの回転力が伝えられる
入力軸13、ファイナルドライブ装置へ駆動力を伝える
出力軸14、第1遊星歯車組15、第2遊星歯車組1
6、リバースクラッチ18、ハイクラッチ20、フォワ
ードクラッチ22、オーバランニングクラッチ24、ロ
ーアンドリバースブレーキ26、バンドブレーキ28、
ローワンウェイクラッチ29、及びフォワードワンウェ
イクラッチ30を有している。なお、トルクコンバータ
10はロックアップクラッチ11を内蔵している。第1
遊星歯車組15は、サンギアS1と、インターナルギア
R1と、両ギアS1及びR1と同時にかみ合うピニオン
ギアP1を支持するキャリアPC1とから構成されてお
り、また遊星歯車組16は、サンギアS2と、インター
ナルギアR2と、両ギアS2及びR2と同時にかみ合う
ピニオンギアP2を支持するキャリアPC2とから構成
されている。キャリアPC1はハイクラッチ20を介し
て入力軸13と連結可能であり、またサンギアS1は、
リバースクラッチ18を介して入力軸13と連結可能で
ある。キャリアPC1はフォワードクラッチ22及びこ
れに直列に連結されたフォワードワンウェイクラッチ3
0を介して、又はフォワードクラッチ22及びフォワー
ドワンウェイクラッチ30に並列に配置されたオーバラ
ンニングクラッチ24を介してインターナルギアR2と
も連結可能である。サンギアS2は入力軸13と常に連
結されており、またインターナルギアR1及びキャリア
PC2は出力軸14と常に連結されている。ローアンド
リバースブレーキ26はキャリアPC1を固定すること
が可能であり、またバンドブレーキ28はサンギアS1
を固定することが可能である。ローワンウェイクラッチ
29は、キャリアPC1の正転(エンジン出力軸12と
同方向の回転)は許すが逆転(正転と逆方向の回転)は
許さない向きに配置してある。
【0007】上記動力伝達機構は、クラッチ18、2
0、22及び24、ブレーキ26及び28を種々の組み
合わせで作動させることによって遊星歯車組15及び1
6の各要素(S1、S2、R1、R2、PC1、及びP
C2)の回転状態を変えることができ、これによって入
力軸13の回転速度に対する出力軸14の回転速度を種
々変えることができる。クラッチ18、20、22及び
24、及びブレーキ26及び28を図3のような組み合
わせで作動させることにより、前進4速後退1速を得る
ことができる。なお、図3中〇印は作動しているクラッ
チ及びブレーキを示し、α1及びα2はそれぞれインタ
ーナルギアR1及びR2の歯数に対するサンギアS1及
びS2の歯数の比であり、またギア比は出力軸14の回
転数に対する入力軸13の回転数の比である。
0、22及び24、ブレーキ26及び28を種々の組み
合わせで作動させることによって遊星歯車組15及び1
6の各要素(S1、S2、R1、R2、PC1、及びP
C2)の回転状態を変えることができ、これによって入
力軸13の回転速度に対する出力軸14の回転速度を種
々変えることができる。クラッチ18、20、22及び
24、及びブレーキ26及び28を図3のような組み合
わせで作動させることにより、前進4速後退1速を得る
ことができる。なお、図3中〇印は作動しているクラッ
チ及びブレーキを示し、α1及びα2はそれぞれインタ
ーナルギアR1及びR2の歯数に対するサンギアS1及
びS2の歯数の比であり、またギア比は出力軸14の回
転数に対する入力軸13の回転数の比である。
【0008】図4、5及び6に上記動力伝達機構の作動
を制御する油圧制御装置を示す。この油圧制御装置は、
プレッシャレギュレータバルブ40、プレッシャモディ
ファイアバルブ42、ライン圧ソレノイド44、モディ
ファイア圧アキュムレータ46、パイロットバルブ4
8、トルクコンバータリリーフバルブ50、ロックアッ
プコントロールバルブ52、第1シャトルバルブ54、
ロックアップソレノイド56、マニアルバルブ58、第
1シフトバルブ60、第2シフトバルブ62、第1シフ
トソレノイド64、第2シフトソレノイド66、サーボ
チャージャバルブ68、3−2タイミングバルブ70、
4−2リレーバルブ72、4−2シークエンスバルブ7
4、ファーストレデューシングバルブ76、第2シャト
ルバルブ78、オーバランニングクラッチコントロール
バルブ80、オーバランニングクラッチソレノイド8
2、オーバランニングクラッチレデューシングバルブ8
4、1−2アキュムレータ86、2−3アキュムレータ
88、3−4アキュムレータ90、N−Dアキュムレー
タ92、アキュムレータコントロールバルブ94、フィ
ルタ96などを有しており、これらは互いに図示のよう
に接続されており、また前述のトルクコンバータ10
(なお、これにはロックアップクラッチ11のアプライ
室11a及びレリーズ室11bが形成されている)、フ
ォワードクラッチ22、ハイクラッチ20、バンドブレ
ーキ28(なお、これには2速用アプライ室28a、3
速用レリーズ室28b、及び4速用アプライ室28cが
形成されている)、リバースクラッチ18、ローアンド
リバースブレーキ26、及びオーバランニングクラッチ
24とも図示のように接続されており、更にフィードバ
ックアキュムレータ32を備えた可変容量ベーン型のオ
イルポンプ34、オイルクーラ36、前部潤滑回路3
7、及び後部潤滑回路38とも図示のように接続されて
いる。これらのバルブについての詳細な説明は省略す
る。説明を省略した部分については特開昭63−251
6521に記載されているものと同様である。
を制御する油圧制御装置を示す。この油圧制御装置は、
プレッシャレギュレータバルブ40、プレッシャモディ
ファイアバルブ42、ライン圧ソレノイド44、モディ
ファイア圧アキュムレータ46、パイロットバルブ4
8、トルクコンバータリリーフバルブ50、ロックアッ
プコントロールバルブ52、第1シャトルバルブ54、
ロックアップソレノイド56、マニアルバルブ58、第
1シフトバルブ60、第2シフトバルブ62、第1シフ
トソレノイド64、第2シフトソレノイド66、サーボ
チャージャバルブ68、3−2タイミングバルブ70、
4−2リレーバルブ72、4−2シークエンスバルブ7
4、ファーストレデューシングバルブ76、第2シャト
ルバルブ78、オーバランニングクラッチコントロール
バルブ80、オーバランニングクラッチソレノイド8
2、オーバランニングクラッチレデューシングバルブ8
4、1−2アキュムレータ86、2−3アキュムレータ
88、3−4アキュムレータ90、N−Dアキュムレー
タ92、アキュムレータコントロールバルブ94、フィ
ルタ96などを有しており、これらは互いに図示のよう
に接続されており、また前述のトルクコンバータ10
(なお、これにはロックアップクラッチ11のアプライ
室11a及びレリーズ室11bが形成されている)、フ
ォワードクラッチ22、ハイクラッチ20、バンドブレ
ーキ28(なお、これには2速用アプライ室28a、3
速用レリーズ室28b、及び4速用アプライ室28cが
形成されている)、リバースクラッチ18、ローアンド
リバースブレーキ26、及びオーバランニングクラッチ
24とも図示のように接続されており、更にフィードバ
ックアキュムレータ32を備えた可変容量ベーン型のオ
イルポンプ34、オイルクーラ36、前部潤滑回路3
7、及び後部潤滑回路38とも図示のように接続されて
いる。これらのバルブについての詳細な説明は省略す
る。説明を省略した部分については特開昭63−251
6521に記載されているものと同様である。
【0009】図7、8及び9にソレノイド44、56、
64、66及び82の作動を制御するコントロールユニ
ット300を示す。コントロールユニット300は、入
力インターフェース311、基準パルス発生器312、
CPU(中央処理装置)313、ROM(リードオンリ
メモリ)314、RAM(ランダムアクセスメモリ)1
5及び出力インターフェース316を有しており、これ
らはアドレスバス319、データバス320によって連
絡されている。このコントロールユニット300には、
エンジン回転速度センサ301、車速センサ302(出
力回転速度検出手段)、スロットル開度センサ303、
セレクトポジションスイッチ304、キックダウンスイ
ッチ305、アイドルスイッチ306、フルスロットル
スイッチ307、油温センサ308、入力軸回転速度セ
ンサ309(入力回転速度検出手段)、オーバドライブ
スイッチ310、走行距離センサ399などからの信号
が入力されている。一方、シフトソレノイド64及び6
6、オーバランニングクラッチソレノイド82、ロック
アップソレノイド56、及びライン圧ソレノイド44に
信号が出力される。
64、66及び82の作動を制御するコントロールユニ
ット300を示す。コントロールユニット300は、入
力インターフェース311、基準パルス発生器312、
CPU(中央処理装置)313、ROM(リードオンリ
メモリ)314、RAM(ランダムアクセスメモリ)1
5及び出力インターフェース316を有しており、これ
らはアドレスバス319、データバス320によって連
絡されている。このコントロールユニット300には、
エンジン回転速度センサ301、車速センサ302(出
力回転速度検出手段)、スロットル開度センサ303、
セレクトポジションスイッチ304、キックダウンスイ
ッチ305、アイドルスイッチ306、フルスロットル
スイッチ307、油温センサ308、入力軸回転速度セ
ンサ309(入力回転速度検出手段)、オーバドライブ
スイッチ310、走行距離センサ399などからの信号
が入力されている。一方、シフトソレノイド64及び6
6、オーバランニングクラッチソレノイド82、ロック
アップソレノイド56、及びライン圧ソレノイド44に
信号が出力される。
【0010】コントロールユニット300では、図10
に示す制御フローに従って変速の制御が行われる。ま
ず、スロットル開度を読込み(ステップ102)、入力
軸回転速度Nt及び出力軸回転速度Noを読込む(同1
04)。次いで、NtとNoとから回転比G=Nt÷N
oを算出する(同106)。次いで、スロットル開度及
び出力軸回転速度から変速が必要かどうかを判断する
(同110)。変速が必要な場合には、変速の種類の識
別を行う(同112)。次いで、走行距離センサ399
から車両の走行距離Kを読込み(同114)、次いでK
が所定値K1よりも大きいかどうかを判断する(同11
6)。KがK1よりも小さい場合には、変速の種類に応
じて設定回転比G0としてG1を設定し(同118)、
一方KがK1よりも大きい場合には、設定回転比G0と
してG2を設定する(同120)。次いで、GがG0に
達したかどうかを判断し(同122)、GがG0に一致
した時点でシフトソレノイド64及び66に信号を出力
する(同124)。所定回転比G1としては、自動変速
機の使用開始時における摩擦締結要素の摩擦係数にとっ
て適切なタイミングが得られる値が設定してあり、また
G2としては長期間の使用によって摩擦係数が変化した
場合に適切なタイミングとなるような値が設定してあ
る。結局、上記制御によって、走行距離が短い場合に
は、回転比がG1になったときにシフトソレノイド64
及び66の切り換えが行われ、また走行距離が長い場合
には、回転比がG2になったときにシフトソレノイド6
4及び66の切り換えが行われる。したがって、走行距
離によって摩擦締結要素の摩擦係数が変化しても、これ
に応じて変速タイミングが変更され、常に適切な変速性
能が得られる。
に示す制御フローに従って変速の制御が行われる。ま
ず、スロットル開度を読込み(ステップ102)、入力
軸回転速度Nt及び出力軸回転速度Noを読込む(同1
04)。次いで、NtとNoとから回転比G=Nt÷N
oを算出する(同106)。次いで、スロットル開度及
び出力軸回転速度から変速が必要かどうかを判断する
(同110)。変速が必要な場合には、変速の種類の識
別を行う(同112)。次いで、走行距離センサ399
から車両の走行距離Kを読込み(同114)、次いでK
が所定値K1よりも大きいかどうかを判断する(同11
6)。KがK1よりも小さい場合には、変速の種類に応
じて設定回転比G0としてG1を設定し(同118)、
一方KがK1よりも大きい場合には、設定回転比G0と
してG2を設定する(同120)。次いで、GがG0に
達したかどうかを判断し(同122)、GがG0に一致
した時点でシフトソレノイド64及び66に信号を出力
する(同124)。所定回転比G1としては、自動変速
機の使用開始時における摩擦締結要素の摩擦係数にとっ
て適切なタイミングが得られる値が設定してあり、また
G2としては長期間の使用によって摩擦係数が変化した
場合に適切なタイミングとなるような値が設定してあ
る。結局、上記制御によって、走行距離が短い場合に
は、回転比がG1になったときにシフトソレノイド64
及び66の切り換えが行われ、また走行距離が長い場合
には、回転比がG2になったときにシフトソレノイド6
4及び66の切り換えが行われる。したがって、走行距
離によって摩擦締結要素の摩擦係数が変化しても、これ
に応じて変速タイミングが変更され、常に適切な変速性
能が得られる。
【0011】図11に第2実施例を示す。この第2実施
例は、ステップ114及び116における走行距離の判
断を、変速回数によって判断するようにしたものである
(ステップ113及び115)。変速回数Nが所定値N
1以下では設定回転比G0として回転比G1を用い(同
117)、変速回数Nが所定値N1以上では設定回転比
G0としてG2を用いる(同119)。これにより、第
1実施例と同様の作用を得ることができる。
例は、ステップ114及び116における走行距離の判
断を、変速回数によって判断するようにしたものである
(ステップ113及び115)。変速回数Nが所定値N
1以下では設定回転比G0として回転比G1を用い(同
117)、変速回数Nが所定値N1以上では設定回転比
G0としてG2を用いる(同119)。これにより、第
1実施例と同様の作用を得ることができる。
【0012】なお、上記実施例では走行距離又は変速回
数に応じて、設定回転比はG1とG2との2段階に切り
換えるようにしたが、これは3段階以上に切り換えるよ
うにしてもよい。
数に応じて、設定回転比はG1とG2との2段階に切り
換えるようにしたが、これは3段階以上に切り換えるよ
うにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明による
と、摩擦締結要素の摩擦係数の変化に応じてソレノイド
を切り換えるべき設定回転比を変更するようにしたの
で、使用に伴って摩擦係数が変化した場合であっても常
に適切な変速タイミングを得ることができ、変速ショッ
クの増大を防止することができる。
と、摩擦締結要素の摩擦係数の変化に応じてソレノイド
を切り換えるべき設定回転比を変更するようにしたの
で、使用に伴って摩擦係数が変化した場合であっても常
に適切な変速タイミングを得ることができ、変速ショッ
クの増大を防止することができる。
【図1】本発明の構成要素間の関係を示す。
【図2】自動変速機の骨組を示す。
【図3】各変速段で作用する要素の組み合わせを示す。
【図4】自動変速機の油圧回路の左半分を示す。
【図5】自動変速機の油圧回路の右半分を示す。
【図6】図4と図5との配置の関係を示す。
【図7】コントロールユニットの左半分を示す。
【図8】コントロールユニットの右半分を示す。
【図9】図7と図8との配置の関係を示す。
【図10】制御フローを示す。
【図11】第2実施例の制御フローを示す。
300 コントロールユニット 302 車速センサ(出力回転速度検出手段) 309 入力軸回転速度センサ(入力回転速度検出手
段)
段)
Claims (2)
- 【請求項1】 ソレノイドのオン・オフの切り換えによ
って摩擦締結要素の作動を制御して歯車変速機構の変速
を行わせる自動変速機の制御装置であって、歯車変速機
構の入力軸の回転速度を検出する入力回転速度検出手段
と、歯車変速機構の出力軸の回転速度を検出する出力回
転速度検出手段と、入力回転速度検出手段及び出力回転
速度検出手段からの信号に基づいて入力軸と出力軸との
実際の回転比を算出する回転比算出手段と、変速の種類
ごとにあらかじめ設定された設定回転比まで実際の回転
比が変化したときソレノイドのオン・オフを変速後の状
態に切り換えるソレノイド切換手段と、を有する自動変
速機の制御装置において、 摩擦締結要素の摩擦係数の変化を検出する摩擦係数変化
検出手段と、これによって検出される摩擦係数の変化に
応じてこの変化の影響を打ち消す方向に上記設定回転比
を変更する修正手段と、を有することを特徴とする自動
変速機の制御装置。 - 【請求項2】 摩擦係数変化検出手段は車両の走行距離
又は変速回数に基づいて摩擦係数の変化を検出する請求
項1記載の自動変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4047553A JPH05215225A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 自動変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4047553A JPH05215225A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 自動変速機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05215225A true JPH05215225A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=12778366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4047553A Pending JPH05215225A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 自動変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05215225A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016035296A (ja) * | 2014-08-04 | 2016-03-17 | ジヤトコ株式会社 | 変速機、及びその制御方法 |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP4047553A patent/JPH05215225A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016035296A (ja) * | 2014-08-04 | 2016-03-17 | ジヤトコ株式会社 | 変速機、及びその制御方法 |
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