JPH05215194A - 運動方向変換機構 - Google Patents

運動方向変換機構

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JPH05215194A
JPH05215194A JP27432191A JP27432191A JPH05215194A JP H05215194 A JPH05215194 A JP H05215194A JP 27432191 A JP27432191 A JP 27432191A JP 27432191 A JP27432191 A JP 27432191A JP H05215194 A JPH05215194 A JP H05215194A
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Koichi Kubo
晃一 久保
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】モータの回転運動を、直線往復運動又は揺動往
復運動に選択的に変更可能とした運動方向変換機構を提
供する。 【構成】電動歯ブラシ等に用いる運動方向変換機構の運
動方向変換カム部を、モータ13の出力軸21に偏心カ
ム29を連動連結し、偏心カム29を方向変換用カム受
筒30の長円形開口31内に摺動自在に嵌着し、同方向
変換用カム受筒30を姿勢制御機構によって90°回転し
て垂直方向姿勢と水平方向姿勢を選択的に採らせるとと
もに、それぞれの姿勢位置で、偏心カム29の同一方向
の回転に連動して、方向変換用カム受筒30を、垂直方
向又は水平方向に往復運動可能となし、さらに、同往復
運動に連動して、ブラシ取付軸等の作動体を、その軸線
に沿って直線往復運動又は軸線周りに揺動往復運動可能
な構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動マッサージャや、
靴磨き器や、電動歯ブラシ等に適するモータの同一方向
の連続回転運動を、直線往復運動又は揺動往復運動に選
択的に変更可能とした運動方向変換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、電動歯ブラシでは、特開
昭63-77044号公報に記載されているように、各種形態の
電動歯ブラシが開発・提示されており、かかる電動歯ブ
ラシは、その内蔵モータのモータ軸を、ピニオンと、フ
ェイスギヤと、直線運動用第1偏心カム及び揺動往復運
動用第2偏心カムとからなる運動方向変換カム部とを介
してブラシ取付軸に連結している。
【0003】かかる構成によって、内蔵モータの正逆回
転によって、ブラシ取付軸を、選択的に、その軸線方向
に直線運動させたり、その軸線周りに一定の角度で揺動
運動させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の電動歯ブラシは、未だ、以下の解決すべき課題を有し
ていた。
【0005】即ち、電動歯ブラシに用いるモータは、操
作スイッチの正逆動作によって正逆転するので、モータ
を1方向のみ回転する場合と比べて、ブラシの損耗が著
しく早くなる。また、極性切換が必要であるため、制御
回路が、同様に、モータを1方向のみ回転する場合と比
べて複雑なものとなっていた。
【0006】本発明は、上記した課題を解決することが
でき、上記した電動歯ブラシや、電動マッサージャや、
靴磨き器等に好適に用いることができる運動方向変換機
構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーシング内
に内蔵したモータの出力軸に運動方向変換カム部を介し
て作動体を連動連結した運動方向変換機構において、同
運動方向変換カム部を、モータの出力軸に偏心カムを連
動連結し、偏心カムを方向変換用カム受筒の長円形開口
内に摺動自在に嵌着し、同方向変換用カム受筒を姿勢制
御機構によって90°回転して垂直方向姿勢と水平方向姿
勢を選択的に採らせるとともに、それぞれの姿勢位置
で、偏心カムの同一方向の回転に連動して、方向変換用
カム受筒を、垂直方向又は水平方向に往復運動可能とな
し、さらに、同往復運動に連動して、作動体を、その軸
線に沿って直線往復運動又は軸線周りに揺動往復運動可
能な構成としたことを特徴とする運動方向変換機構に係
るものである。
【0008】
【実施例】以下、添付図に示す電動歯ブラシAを実施例
として、本発明を、具体的に説明する。
【0009】(電動歯ブラシAの全体構成)まず、本発明
に係る電動歯ブラシAの全体構成を、図1を参照して説
明する。
【0010】図示するように、電動歯ブラシAは、長尺
の中空円筒状のケーシング10内に、下方から上方に向け
て順に、2次誘導コイル11と、2次電池12と、モータ13
と、運動方向変換カム部14と、往復運動力を出力する作
動体としてのブラシ取付軸15とを内蔵しており、このブ
ラシ取付軸15には、ブラシ体Bが着脱自在に取付けられ
る。
【0011】また、ケーシング10の周面には、モータ13
をオン・オフさせるとともに、運動方向変換カム部14を
操作して、ブラシ取付軸15に上下運動 (バス) 又は揺動
運動(ローリング) させる操作スイッチ16が取付けられ
ている。
【0012】そして、電動歯ブラシAの2次誘導コイル
11を図示しない充電器の一次誘導コイルに装着すること
によって、2次電池12が充電されることになる。
【0013】(運動方向変換カム部14)次に、本発明の要
旨をなす運動方向変換カム部14の構成を、図1〜図9を
参照して説明する。
【0014】図1において、ケーシング10の中央部にモ
ータケーシング20によって囲繞された状態で配設したモ
ータ13は、その上方から取り出したモータ出力軸21にピ
ニオン22を取付けている。
【0015】モータケーシング20の上板23には平行間隔
を開けて一対の軸受板24,25 が立設されており、軸受板
24,25 には枢軸26の両端が支持されている。
【0016】枢軸26には、図1及び図7に示すように、
一端にフェイスギア27を一体的に取付けた筒状のギア取
付筒28が回転自在に装着されており、同フェイスギア27
は、ピニオン22と常時噛合している。
【0017】ギア取付筒28のフェイスギア27側には偏心
カム29が一体的に取付けられており、同偏心カム29の軸
線L2は、図8に示すように、ギア取付筒28 (フェイスギ
ア27) の軸線L1から偏心量eだけ偏心した位置にある。
【0018】この偏心カム29の外周面上には、図1及び
図7に示すように、環状の方向変換用カム受筒30が装着
されており、同カム受筒30の長円形開口31は、その短径
を偏心カム29の直径と略等しくするとともに、その長径
を少なくとも偏心カム29の偏心量の2倍に偏心カム29の
直径を加えた長さとしている。
【0019】勿論、この長円形開口31は、短辺と長辺か
らなる矩形状や短辺を切り取った平行対向二壁状等でも
よい。
【0020】また、この方向変換用カム受筒30は、図
1, 図7及び図9に示すように、フェイスギア27と反対
側をなす端壁30a に、同じカム受筒30に設けた長円形開
口31と90°直交する方向に伸延する長円形開口32を設け
ている。
【0021】そして、上記した二つの長円形開口31と長
円形開口32とをギア取付軸28が貫通している。
【0022】なお、長円形開口32は、その短径をギア取
付筒28の直径と等しくするとともに、その長径を少なく
とも偏心カム29の偏心量の2倍にギア取付筒28の直径を
加えた長さとしている。
【0023】さらに、方向変換用カム受筒30は、図1,
図7及び図9に示すように、フェイスギア27と反対側を
なす端壁30a 上であって、長円形開口32の両側をなす個
所に、一対の平行をなす長矩形断面の挿入片33,34 の基
端を突設している。
【0024】また、方向変換用カム受筒30の延長軸線上
には、上記した方向変換用カム受筒30を90°回転して、
図7に示す直線往復運動姿勢と、図10に示す揺動往復姿
勢位置とを選択的に採らせるカム受筒姿勢制御機構35が
配設されており、同姿勢制御機構35は、実質的に、軸線
L1周りに回転自在な円板状の回転プレート36と、同回転
プレート36を係合し、昇降動作によって、同回転プレー
ト36を回転する門型形状の昇降フレーム37とからなる。
【0025】回転プレート36は、図7において直線往復
運動姿勢位置において、上記した長矩形断面の挿入片3
3,34 を挿通可能な一対の長円形開口38,39 を設けてい
る。そして、この長円形開口38,39 は、その短径を挿入
片33,34 の幅と等しくするとともに、その長径を少なく
とも偏心カム29の偏心量の2倍に挿入片33,34 の長辺長
さを加えた長さとしている。
【0026】また、回転プレート36は、その中央に、上
記したギア取付筒28を貫通する軸孔40を設けている。
【0027】さらに、回転プレート36は、その外周縁
に、90°毎にストッパー片41,42,43,44を設けており、
側面視において、ストッパー片42,44 とストッパー片4
1,43 とは並列状態にあり、ストッパー片42,44 は直線
往復運動 (バス) に用い、ストッパー片41,43 は揺動往
復運動 (ローリング) に用いるものである。
【0028】昇降フレーム37は一対の垂直枠材37a,37b
の上端を、コ字形状の上部水平枠材46によって連結する
ことによって構成されている。なお、コ字形状の垂直枠
材37a,37b の拡開変形を防止するためには、下端を連接
し、四角状とする。
【0029】そして、垂直枠材37a,37b の内面には、昇
降フレーム37の上昇動作に連動して、それぞれ、上記し
た回転プレート36の外周面に設けたストッパー片41,42,
43,44と係合可能なストッパー片47,48,49,50 が設けら
れている。
【0030】なお、図7において、37c,37d は昇降フレ
ーム37の垂直部材37a,37b の両側面に設けた一対の昇降
案内片37c,37d であり、図2に示すように、軸受支持板
24,25の接合部の間隙内に昇降自在に配設されている。
【0031】かかる構成によって、図11に示すように、
昇降フレーム37に設けたストッパー片47,48,49,50 のい
ずれもが回転プレート36に設けたストッパー片41,42,4
3,44のいずれとも係合しないオフ位置では、回転プレー
ト36は自由回転状態にある。
【0032】しかし、このオフ位置から昇降フレーム37
を一段階上昇すると、昇降フレーム37の上段ストッパー
片47,48 に、それぞれ回転プレート36のストッパー片4
2,44が係合して、回転プレート36の回転を停止し、図12
及び図13に示す直線往復運動(バス) 位置に保持するこ
とになる。
【0033】さらに、このバス位置から昇降フレーム37
をもう一段階上昇すると、回転プレート36がわずかに押
し戻され状に逆転して、昇降フレーム37の上段ストッパ
ー片47,48 と回転プレート36のストッパー片42,44 との
係合が解除されるとともに、回転プレート36がa方向に
回転して、昇降フレーム37の下段ストッパー片49,50
に、それぞれ回転プレート36のストッパー片41,43 が係
合して、回転プレート36の回転を停止し、図14及び図15
に示す揺動往復運動 (ローリング) 位置に保持すること
になる。 上記したカム受筒姿勢制御機構35の軸線延長
上には、さらに、運動方向規制リング51が配設されてお
り、同方向規制リング51は、その両側面に、前述した方
向変換用カム受筒30の挿入片33,34 を嵌入支持するため
の凹溝52,53 を設けている。
【0034】また、運動方向規制リング51は、上記した
方向変換用カム受筒30の長円形開口31と直交する方向に
長円形開口54を設けており、同長円形開口54内に上記し
たギア取付筒28が貫通している。
【0035】なお、長円形開口54は、その短径をギア取
付筒28の直径と等しくするとともに、その長径を少なく
とも偏心カム29の偏心量の2倍にギア取付筒28の直径を
加えた長さとしている。
【0036】また、この方向規制リング51は、同心円を
なす環状リング55内に嵌入されており、かつ、軸線L1
りの揺動を可能とするために、側面視において、中高の
断面形状を有している。
【0037】環状リング55は、その上部を、垂直方向に
伸延するブラシ取付軸15の下端に一体的に固着した偏心
ブラケット56の先端に固着されており、このブラシ取付
軸15は、その中心軸に対し、回転もしくはスライド自在
に軸受体15a で支持されている。
【0038】(操作スイッチ16の構造)図1及び図6に示
すように、操作スイッチ16は、昇降フレーム37の上部水
平枠材46の前面に間隔を開けて突設した案内ロッド60,6
1 を、一側軸受板25に設けた縦長孔62,63 内を貫通さ
せ、その貫通端を昇降プレート64に連結し、同昇降プレ
ート64の裏面に、接点プレート65を貼着するとともに、
昇降プレート64の上方に、昇降プレート64の昇降動作に
連動して接点プレート65と接離し、モータ13をオン・オ
フする接点バネ66を配設し、かつ、昇降プレート64をス
イッチ摘み67と連結することによって構成している。
【0039】かかる構成によって、図6に示す実線位置
では、接点プレート65と接点バネ66とは離れているのも
モータ13は回転しない。一方、図6の仮想線で示す二つ
の上昇位置では、接点プレート65と接点バネ66とは接続
しており、モータ13は一方向に回転する。
【0040】(運動方向変換カム部14の作用)オフ状態で
は、図11を参照して説明したように、昇降フレーム37に
設けたストッパー片47,48,49,50 のいずれもが回転プレ
ート36に設けたストッパー片41,42,43,44 のいずれとも
係合しない状態にある。
【0041】次に、ブラシ取付軸15を、その軸線L3によ
って直線運動させる直線往復運動、即ち、バスさせる場
合は、図6に示すように、スイッチ摘み67を操作して昇
降プレート64をバス位置まで上昇する。
【0042】これによって接点プレート65が接点バネ66
に接続し、モータ13を一方向に回転する。
【0043】このモータ13の回転によって、モータ13の
ピニオン22が一定方向aに回転し、フェイスギア27、こ
れと一体をなすギア取付筒28及び偏心カム29も同一方向
aに回転する。
【0044】かかる偏心カム29の回転によって、偏心カ
ム29の外周面が方向変換用カム受筒30の内周面に当接
し、その当接摩擦力によって方向変換用カム受筒30も同
一方向aに回転を始める。
【0045】一方、昇降プレート64のバス位置までの上
昇に伴って、昇降フレーム37の上段ストッパー48,49 が
一体的に上昇し、それぞれ回転プレート36のストッパー
片42,44 が係合して、回転プレート36の回転を停止し、
回転プレート36は、図12及び図13に示す直線往復運動
(バス) 位置にされることになる。
【0046】従って、回転プレート36と一対の挿入片3
3,34 によって一体的に回転自在に連結された方向変換
用カム受筒30も、図7に示す水平姿勢位置に保持される
ことになる。
【0047】これによって、偏心カム29の軸線L1周りの
一方向aの公転運動は、方向変換用カム受筒30を上下方
向に往復運動させることになる。
【0048】なお、方向変換用カム受筒30は、図7に示
す水平方向姿勢をとるときは、長円形開口31は水平方向
に伸延しているので、偏心カム29の回転は長円形開口31
内を垂直方向に摺動移動するだけなので、同偏心カム29
の回転によってカム方向変換用カム受筒30を左右方向に
移動させる力は発生しない。
【0049】その結果、偏心カム29の軸線L1周りの一方
向aの公転運動は、方向変換用カム受筒30及びその後部
に連結した運動方向規制リング51を一体的に上下方向に
往復運動させることになる。
【0050】ところで、運動方向規制リング51には、ブ
ラシ取付軸15と一体をなす環状リング55が嵌着されてい
るので、ブラシ取付軸15を、その軸線L3に沿って直線往
復運動することができる。
【0051】従って、ブラシ取付軸15に取付けたブラシ
体Bも直線往復運動、即ち、バスすることができる。
【0052】次に、ブラシ取付軸15を、その軸線L3周り
に往復揺動運動、即ち、バスさせる場合について説明す
る。
【0053】この場合、上記したバス位置から、図6に
示すように、昇降フレーム37をもう一段階上昇してロー
リング位置までもたらすと、回転プレート36が、一回転
方向aと逆の方向にわずかに逆転して、昇降フレーム37
の上段ストッパー片48,50 と回転プレート36のストッパ
ー片42,44 との係合が解除される。その後、回転プレー
ト36が再度回転方向aに回転して、昇降フレーム37の下
段ストッパー片47, 49に、それぞれ回転プレート36のス
トッパー片41,43 が係合して、回転プレート36の回転を
停止し、図14及び図15に示す揺動往復運動 (ローリン
グ) 位置に保持することになる。
【0054】この場合、図4において、モータ13のピニ
オン22を時計方向aに回転すると、フェイスギア27、及
び、これと一体をなすギア取付筒28及び偏心カム29も時
計方向aに回転する。
【0055】かかる偏心カム29の回転によって、偏心カ
ム29の外周面が方向変換用カム受筒30の内周面に当接
し、その当接摩擦力によって方向変換用カム受筒30を時
計方向aに回転しようとする。
【0056】従って、回転プレート36と一対の挿入片3
3,34 によって一体的に回転自在に連結された方向変換
用カム受筒30も、図10に示す垂直姿勢位置に保持される
ことになる。
【0057】これによって、偏心カム29の軸線L1周りの
一方向aの公転運動は、方向変換用カム受筒30を左右方
向に往復運動させることになる。
【0058】なお、方向変換用カム受筒30は、図10に示
す垂直方向姿勢をとるときは、長円形開口31は垂直方向
に伸延しているので、偏心カム29の回転は長円形開口31
内を垂直方向に摺動移動するだけなので、同偏心カム29
の回転によってカム方向変換用カム受筒30を垂直方向に
移動させる力は発生しない。
【0059】その結果、偏心カム29の軸線L1周りの一方
向aの公転運動は、方向変換用カム受筒30及びその後部
に連結した運動方向規制リング51及び同運動方向規制リ
ング51に外嵌した環状リング55を一体的に左右方向に往
復運動させることになる。
【0060】ところで、環状リング55はブラシ取付軸15
の軸線L3から偏心した位置に配設されているので、環状
リング55の左右往復運動は、ブラシ取付軸15を、その軸
線L3に沿って揺動往復運動することができる。
【0061】従って、ブラシ取付軸15に取付けたブラシ
体Bも揺動往復運動、即ち、ローリングすることができ
る。
【0062】なお、図示しないが、本発明に係る電動歯
ブラシAの他の実施例として、昇降フレーム37の内面及
び回転プレート36に、バス用ストッパー片とローリング
用ストッパー片のみならず、回転プレート36を傾斜方向
姿勢で保持可能な水平・垂直合成往復運動用ストッパー
片を設けることもでき、この場合、ブラシ体Bに直線往
復運動と揺動往復運動の合成された複雑な運動を行わせ
ることができる。
【0063】また、上記実施例は、いずれも、回転プレ
ート37の停止位置を制御する手段として、回転プレート
37の接線方向に上下動する昇降フレーム37を用いたが、
回転プレート37の軸方向や径方向に出退し、ストッパー
片41,42,43,44 と選択的に係合する部材を用いてもよ
く、更に、一対のストッパー片41,42 に対し、一方側だ
けを停止させてもよい。
【0064】
【効果】以上説明してきたように、本発明では、運動方
向変換機構の運動方向変換カム部を、モータの出力軸に
偏心カムを連動連結し、偏心カムを方向変換用カム受筒
の長円形開口内に摺動自在に嵌着し、同方向変換用カム
受筒を姿勢制御機構によって90°回転して垂直方向姿勢
と水平方向姿勢を選択的に採らせるとともに、それぞれ
の姿勢位置で、偏心カムの同一方向の回転に連動して、
方向変換用カム受筒を、垂直方向又は水平方向に往復運
動可能となし、さらに、同往復運動に連動して、作動体
を、その軸線に沿って直線往復運動又は軸線周りに揺動
往復運動可能な構成としている。
【0065】このように、モータを一方向に連続的に回
転しながら、作動体を、その軸線に沿って直線往復運動
又は軸線周りに揺動往復運動させることができるので、
モータのブラシの損耗を可及的に防止することができ、
モータの長寿命化を図ることができる。
【0066】また、モータの正逆動作を不要とすること
ができるので、極性切換が不要となり、制御回路を簡素
化でき、安価に製作でき、かつ、故障を低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運動方向変換機構を内蔵した電動
歯ブラシの断面正面図である。
【図2】図1のI-I 線による横断面図である。
【図3】偏心カムと方向変換用カム受筒の嵌合状態説明
図である。
【図4】図1のII-II 線による横断面図である。
【図5】図1のIII-III 線による断面図である。
【図6】姿勢制御機構と操作スイッチとの連結状態を示
す斜視図である。
【図7】バス位置における運動方向変換カム部の分解斜
視図である。
【図8】フェイスギアの正面図である。
【図9】方向変換用カム受筒の断面側面図である。
【図10】ローリング位置における運動方向変換カム部
の分解斜視図である。
【図11】オフ位置における回転プレートと昇降フレー
ムとの係合状態を示す説明図である。
【図12】バス位置における回転プレートと昇降フレー
ムとの係合状態を示す説明図である。
【図13】バス位置における回転プレートと昇降フレー
ムとの係合状態を示す説明図である。
【図14】ローリング位置における回転プレートと昇降
フレームとの係合状態を示す説明図である。
【図15】ローリング位置における回転プレートと昇降
フレームとの係合状態を示す説明図である。
【符号の説明】
A 電動歯ブラシ B ブラシ体 10 ケーシング 13 モータ 14 運動方向変換カム部 15 ブラシ取付軸 22 ピニオン 26 枢軸 27 フェイスギア 28 ギア取付筒 29 偏心カム 30 方向変換用カム受筒 31 長円形開口 32 長円形開口 33 挿入片 34 挿入片 35 姿勢制御機構 36 回転プレート 37 昇降フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 53/04 8012−3J

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ(13)の出力軸に運動方向変換カム
    部(14)を介して作動体を連動連結した運動方向変換機構
    において、同運動方向変換カム部(14)を、モータ(13)の
    出力軸に偏心カム(29)を連動連結し、偏心カム(29)を方
    向変換用カム受筒(30)の長円形開口(31)内に摺動自在に
    嵌着し、同方向変換用カム受筒(30)を姿勢制御機構(35)
    によって90°回転して垂直方向姿勢と水平方向姿勢を選
    択的に採らせるとともに、それぞれの姿勢位置で、偏心
    カム(29)の同一方向の回転に連動して、方向変換用カム
    受筒(30)を、垂直方向又は水平方向に往復運動可能とな
    し、さらに、同往復運動に連動して、作動体を、その軸
    線に沿って直線往復運動又は軸線周りに揺動往復運動可
    能な構成としたことを特徴とする運動方向変換機構。
  2. 【請求項2】 姿勢制御機構(35)はモータ(13)を駆動す
    るための操作スイッチ(16)に連動連結していることを特
    徴とする請求項1記載の運動方向変換機構。
  3. 【請求項3】 ケーシング(10)内に内蔵したモータ(13)
    の上方出力軸にピニオン(22)を取付け、同ピニオン(22)
    を、同様にケーシング(10)内に内蔵した運動方向変換カ
    ム部(14)を介して作動体に連動連結した運動方向変換機
    構において、同運動方向変換カム部(14)を、 a)ピニオン(22)の上方で、ピニオン(22)の軸線と直交す
    る水平方向に、両端支持状態で架設した枢軸(26)と、 b)同枢軸(26)の一端に、ギア取付筒(28)を介して、回転
    自在に取付け、ピニオン(22)と噛合するフェイスギア(2
    7)と、 c)フェイスギア(27)に一体的に取付け、かつ、その軸線
    (L2)を、ギア取付筒(28)の軸線(L1)より偏心させた偏心
    カム(29)と、 d)内部に偏心カム(29)を長手方向に摺動自在に囲繞する
    長円形開口(31)を具備するとともに、一側端壁に、上記
    した長円形開口(31)と直交する方向に伸延するギア取付
    筒(28)を囲繞する長円形開口(32)を設け、かつ、同一側
    端壁に、軸線(L1)に沿って平行に伸延する一対の挿入片
    (33)(34)を突設した方向変換用カム受筒(30)と、 e)方向変換用カム受筒(30)の軸線(L1)の延長上に配設
    し、上記挿入片(33)(34)を挿通可能な長円形開口(38)(3
    9)を具備し、かつ、その外周縁に、90°間隔で、バス用
    ストッパー片(42)(44)及びローリング用ストッパー片(4
    1)(43)を設け、方向変換用カム受筒(30)と一体的に回転
    可能な回転プレート(36)と、 f)内面に、昇降動作に連動して、上記したバス用ストッ
    パー片(42)(44)及びローリング用ストッパー片(41)(43)
    と選択的に係合し、方向変換用カム受筒(30)を90°毎に
    回転可能な昇降フレーム(37)と、 g)回転プレート(36)の軸線(L1)の延長上に配設し、内部
    に長円形開口(31)と直交する方向に伸延するギア取付筒
    (28)を囲繞する長円形開口(54)を具備し、かつ、方向変
    換用カム受筒(30)と一体的に回動自在な方向規制リング
    (51)と、 h)同方向規制リング(51)に揺動自在に外嵌し、かつ、上
    端を、作動体に基端に取付けた偏心ブラケット(56)の先
    端に連結した環状リング(55)とからなる運動方向変換機
    構。
  4. 【請求項4】 回転プレート(36)と昇降フレーム(37)と
    から姿勢制御機構(35)を形成することを特徴とする請求
    項3記載の運動方向変換機構。
  5. 【請求項5】 昇降フレーム(37)はモータ(13)を駆動す
    るための操作スイッチ(16)に連動連結していることを特
    徴とする請求項4記載の運動方向変換機構。
  6. 【請求項6】 ケーシング(10)内に内蔵したモータ(13)
    の出力軸に運動方向変換カム部(14)を介して作動体を連
    動連結した運動方向変換機構において、同運動方向変換
    カム部(14)を、モータ(13)の出力軸に偏心カム(29)を連
    動連結し、偏心カム(29)を方向変換用カム受筒(30)の長
    円形開口(31)内に摺動自在に嵌着し、同方向変換用カム
    受筒(30)を姿勢制御機構(35)によって任意円周角度回転
    して垂直方向姿勢及び水平方向姿勢及び傾斜方向姿勢を
    選択的に採らせるとともに、それぞれの姿勢位置で、偏
    心カム(29)の同一方向の回転に連動して、方向変換用カ
    ム受筒(30)を、垂直方向又は水平方向又は垂直方向と水
    平方向の合成方向に往復運動可能となし、さらに、同往
    復運動に連動して、作動体を、その軸線に沿って直線往
    復運動又は軸線周りに揺動往復運動又は直線往復運動と
    揺動往復運動の合成往復運動可能な構成としたことを特
    徴とする運動方向変換機構。
  7. 【請求項7】 作動体が電動歯ブラシのブラシ取付軸(1
    5)であることを特徴とする請求項1〜6のうち、いずれ
    かの請求項記載の運動方向変換機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0559029U (ja) * 1992-01-16 1993-08-03 日本精工株式会社 プランジャ等の往復駆動装置
KR101532744B1 (ko) * 2014-06-13 2015-07-09 주식회사 루프 회전모드와 진동모드 구현이 가능한 클린징 브러쉬장치
CN110360290A (zh) * 2019-08-21 2019-10-22 广东海泰金属制品有限公司 变速输出的凸轮杠杆动力装置
CN110792740A (zh) * 2019-10-21 2020-02-14 广东诺奖健康科技有限公司 一种用于往复运动的传动机构

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