JPH05215024A - 吸気管 - Google Patents

吸気管

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JPH05215024A
JPH05215024A JP4285977A JP28597792A JPH05215024A JP H05215024 A JPH05215024 A JP H05215024A JP 4285977 A JP4285977 A JP 4285977A JP 28597792 A JP28597792 A JP 28597792A JP H05215024 A JPH05215024 A JP H05215024A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の体積効率が向上し燃料消費量が減
少しかつこれらの利点を広い回転数帯域にわたって利用
することができる吸気管を提供すること。 【構成】 本吸気管は、通孔を有する形状安定した吸気
管本体を含む内燃機関用吸気管において、通孔(1.2) 内
に流路断面変更手段を配置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通孔を有する形状安定
した吸気管本体を含む内燃機関用吸気管に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術及び解決すべき課題】本発明の枠内で吸気
管とは、絞り装置、例えば絞り弁又は回転弁と内燃機関
との間にある部品のみを意味する。内燃機関用のかかる
吸気管は一般に知られている。しかしその際注意すべき
点として、形状安定した横断面を有する吸気管本体を用
いる解決策のとき、内燃機関の体積効率及びそれに伴い
その出力及び燃料消費量はごく狭い回転数範囲内でのみ
好ましい値を達成する。
【0003】長さのみ変更可能な内燃機関用吸気管は例
えばドイツ特許公開明細書第3630488 号により知られて
いる。吸気管は3個の互いに嵌め合わせた管からなり、
該管は回転数に依存してその長さをトロンボーン状に変
更することができる。
【0004】本発明の目的は、内燃機関の体積効率が向
上し燃料消費量が減少し且つこれらの利点を広い回転数
帯域にわたって利用することができるよう吸気管を改良
することである。更にこの吸気管は、長さのみ変更可能
な吸気管に比べ、特に長手方向で広がりが小さく、又長
い使用期間の間機能信頼性が向上していなければならな
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的が、通孔を有す
る形状安定した吸気管本体を含む内燃機関用吸気管にお
いて、通孔内に流路断面変更手段を配置したことを特徴
とする吸気管で達成される。従属請求項は有利な諸構成
に関係している。
【0006】本発明による吸気管では通孔内に流路断面
変更手段が配置してある。流路断面の変更によって内燃
機関の方向でガス流の速度及び振動周波数を調節するこ
とができる。機関回転数に依存して流路断面を変更する
ことにより、ごく広い回転数範囲にわたって燃料の最適
利用が保証され、ガス振動の適切な調節によって発生す
る再チャージ効果により、接続してある内燃機関の体積
効率が高まる。専ら流路断面が変更されるので、従来知
られている吸気管に比べ寸法が大きくなることがない点
がきわめて重要である。
【0007】本発明による断面可変吸気管では流路断面
変更手段が弾性膨張可能な膨張体と必要に応じて膨張体
を流動性媒質で膨張させる接続管とからなる。この場合
利点として通孔の断面変更時流体に加わる抵抗が僅かと
なり、ごく僅かな乱流の流れとなり又接続してある内燃
機関の燃焼室の充填が良好となる。
【0008】有利な1構成によれば膨張体が環状に形成
してあり且つ通孔を同心で取り囲む。通孔を基準にした
膨張体のこの配置の故に膨張体が超過圧/負圧を受ける
と通孔の流路断面が格別均一に変化することになる。膨
張体は各種の弾性材料から構成することができ、圧力を
負荷されたとき適切な変形挙動を保証するため補強材を
有することもできる。
【0009】膨張体は例えば少なくとも一部の範囲を、
相互に結合していない金属材料からなる線材で補強して
おくことができ、この場合線材は流れ方向に配置してあ
る。
【0010】更に、膨張体は通孔を取り囲む部分範囲で
のみ弾性変形可能とすることができる。膨張体は例えば
この部分範囲をチューブから構成することができ、この
場合気密及び液密に互いに結合した部材の固定領域は流
れ方向で相互に離間している。この構成の場合膨張体は
その弾性範囲が変形可能であり、これにより通孔の流路
断面を変更する。設計に応じてこのことは例えば弾性範
囲に半径方向外側から内側へと超過圧を負荷することに
よって行うことができ、これにより吸気管の通孔は連続
的に又は周期的に閉鎖することができる。別の1構成に
よれば、弾性変形可能な部分範囲を形成する部材は少な
くとも部分的に繊維によって補強してあり、圧力を負荷
することなく吸気管の通孔を殆ど閉鎖する。接続管を通
して弾性膨張体に負圧を負荷することによって、弾性変
形可能な部分範囲は半径方向外方に移動し、吸気管本体
に当接する。吸気管の通孔はこの場合最大横断面とな
る。
【0011】適用事例のその都度の条件に一層良好に適
合した振動管過給を達成するため、吸気管本体は固定領
域間で流れ方向を横切って分離しておくことができ、そ
の際この分離部によって発生した部分片は流れ方向で相
対摺動可能であり且つ相互に密封してある。この場合利
点として、接続してある内燃機関のその都度の運転回転
数に依存して内燃機関燃焼室の充填が一層向上する。更
にこの構成によれば振動管過給は僅かな燃料消費量、僅
かな有害物質排出量、そして長い使用期間の間良好な使
用特性で、大きな回転数範囲にわたって高くて均一なト
ルクを引き起こす。既に知られているようにこのことは
下側回転数範囲のとき吸気管の長さを中央のゼロ位置に
対し相対的に延長するのに必要であり、他方上側回転数
範囲のときには吸気管の長さを著しく短縮しなければな
らない。この変化は、例えば4000rpm までの下側回転数
範囲のとき比較的小さな流路断面に伴い、そして上側回
転数範囲では連続的に増大する流路断面に伴い現れるこ
とがある。吸気管の長さと流路断面との組合せによって
高機関出力、高トルク、低燃費に関し優れた結果を達成
することができる。相対摺動可能な部品の定義された長
さ変化は例えば車両の機関制御系と信号伝送的に接続し
たサーボモータにより行うことができる。
【0012】膨張体を膨張させる流動性媒質は液体から
構成することができる。格別有利な運転挙動はシリコー
ン液を使用した断面可変吸気管が示す。この場合利点と
して、吸気管を流れる気体の流速が高い場合でも弾性部
分範囲、特に入口範囲の形状変化が生じず、こうして優
れた流れ特性が維持される。
【0013】膨張体を膨張させるには例えば気体、液
体、又はゲル状媒質を使用することができる。この媒質
は例えば連続気泡フォーム用充填材としても使用するこ
とができ、これが引き続き膨張体の膨張に利用される。
【0014】
【実施例】本発明対象を以下添付図面を基に更に説明す
る。図面は単一の実施例を概略示す。
【0015】図1、図2、図3、図4にそれぞれ示した
内燃機関10用断面可変吸気管1は通孔1.2 を有する形状
安定性吸気管本体1.1 を含む。本発明の意味において断
面可変吸気管1とは図示省略した絞り装置、例えば絞り
弁と内燃機関10との間に配置した部品のことにすぎな
い。通孔1.2 内に流路断面変更手段が配置してあり、こ
れはそれぞれ弾性膨張可能な膨張体2からなる。膨張体
2を膨張させる媒質は接続管3を介し膨張体に供給され
る。膨張体2の膨張は超過圧又は負圧を負荷することに
よって行われる。但し、膨張体2が、外部から圧力を負
荷することなく通孔1.2 の中央流路断面を解放するよう
膨張体を配置する可能性もあろう。この場合下側回転数
範囲のとき膨張体は例えば超過圧によって、そして上側
回転数範囲のとき負圧によって負荷することができよ
う。こうして良好な体積効率及び僅かな燃料消費量に関
し好ましい流路断面が得られる。
【0016】図1に本発明の簡単な1実施例が概略示し
てある。接続管3は吸気管1の吸気管本体1.1 の穴内に
気密且つ液密に配置してある。通孔1.2 の流路断面を変
更するため、流動性媒質をポンプにより接続管3を通し
て膨張体2内に送るようになっている。内燃機関の運転
状態に応じて弾性膨張体2は通孔1.2 の開口断面を大き
くし又は小さくする。ポンプ11により膨張体2内に送る
流動性媒質の量は例えば内燃機関の機関電子制御系内に
一体化した特性曲線によって制御可能とすることができ
る。弾性膨張可能な膨張体2はその固定領域4、5にお
いて通孔1.2 内の吸気管本体1.1 の内壁に気密且つ液密
に固定してある。図1において実線は高回転数時の内燃
機関10の全負荷状態、破線は例えば低回転数時の状態を
示す。最高回転数と無負荷状態との間で弾性膨張可能な
膨張体2の圧力負荷により、内燃機関のその都度の運転
回転数に依存して任意の流路断面を実現することができ
る。膨張体2は最高回転数のときにも、つまりそれが通
孔1.2 の最大流路断面を開放するときにも、内側吸気管
本体1.1 に付勢当接する。膨張体2の圧力負荷は超過圧
の負荷によっても負圧の負荷によっても行うことができ
る。図1の図示により例えば超過圧を負荷することなく
膨張体2を吸気管本体1.1 の内面に付勢当接させること
も考えられよう。引き続き膨張体2に接続管3を介し超
過圧を負荷すると膨張体は破線で薄く示したように通孔
1.2 を徐々に閉鎖する。
【0017】図2と図3ではこの場合チューブからなる
膨張体2が吸気管1の外面に固定してある。膨張体2は
吸気管1の一部を形成し、ハウジング13内にあり、該ハ
ウジングは接続管3を備え、吸気管1に固定してある。
図2に例として示したのは低回転数の場合に好ましい形
状である。膨張体2が通孔1.2 を閉鎖するのは、殆ど、
ハウジング13によって吸気管1から気密且つ液密に密封
される空間12に超過圧を負荷することによってである。
膨張体2は固定要素14によって固定領域4、5の範囲で
吸気管本体1.1 に固定しておくことができる。
【0018】図3に示したのは、接続してある内燃機関
10を全負荷状態、高回転数で運転するときの図2の吸気
管である。接続管3からの超過圧の負荷は殆ど又は全く
行われない。膨張体2は、例えば一方向繊維からなるさ
まざまな強さの補強材により、この図3に示した位置を
占める。金属材料からなる補強材も使用することができ
よう。通孔1.2 の流路断面はここに示したように最大で
ある。通孔1.2 の範囲には、吸気管本体1.1 と膨張体2
とからなるこの範囲がほぼ均一に互いに移行し合ってい
る故、乱流が現れない。接続してある内燃機関10の充填
はこの場合最大である。ここに例示したこの位置を膨張
体2が占めることができるのは例えば、それを取り囲む
ハウジングがその内面に沿って有する形状が膨張体2の
半径方向外側の輪郭に一致し、膨張体2が例えば圧力を
負荷されることなく又は負圧を負荷されることなくそれ
に当接可能な場合にもそうである。
【0019】図2と図3の図示は負圧によって圧力の負
荷を行う場合にも適用することができる。この場合膨張
体は図2に示した形状と同じに製造される。接続管3か
ら超過圧を負荷することはこの場合不要である。図3に
おいてこの場合膨張体2は接続管3から負圧が負荷さ
れ、負圧の高さに依存して実質的にここに示した形状を
占める。
【0020】有害物質の排出量低減と合わせ内燃機関の
運転挙動を更に向上するため吸気管は図4及び図5に示
すように構成しておくことができる。図4では内燃機関
10が高回転数の全負荷状態で運転される。多部分からな
る吸気管1は長さが最短であり、膨張体は流れ方向6で
通孔1.2 の流路断面を最大限開放する。膨張体2は固定
領域4、5の範囲で吸気管本体1.1 の部分に気密且つ液
密に固定してある。図5には内燃機関低回転数用の状態
が示してある。吸気管の長さは図4に比べ長くなってお
り、膨張体2は接続管3を通して超過圧が負荷されるの
で通孔1.2 の流路断面を狭めている。分離部7により図
4及び図5では2つの部分片8、9が生成しており、該
部分片は流れ方向6で互いに相対摺動可能に構成してあ
る。結合部品15は流れ方向で両部分片8、9を互いに結
合し、通孔1.2 を両部分片8、9でもって周囲から密封
する。
【0021】吸気管の長さを変えるためここには図示省
略した自動調整装置を設けておくことができ、該装置は
内燃機関の各回転数に依存して吸気管1の長さを有利な
値に調整する。この調整装置は例えば内燃機関10の機関
制御系の特性曲線と接続した図示省略したサーボモータ
により形成しておくことができる。
【0022】特に図4で通孔1.2 を大きくするため結合
部材15は吸気管1の半径方向外側にも配置しておくこと
ができる。かかる構成は内燃機関10の全負荷範囲のとき
一層大きな流路断面を引き起こし、又そのことにより燃
焼室の充填を向上する。図2と図3に示した変形態様も
可変長の吸気管と組合せることができる。吸気管本体1.
1 は分離部7により2つの部分片8、9に細分してあ
り、流れ方向6でその長さを変更することができる。両
部分片8、9は例えば固定要素14と膨張体2とを介し相
互に密封することができる。膨張体2は吸気管1の長さ
が変化すると弾性変形する。
【0023】長さを変えるため吸気管は少なくとも1部
分範囲を例えば金属製の波形管として実施しておくこと
ができる。長さの変更は機械式、液圧式又は空圧式手段
により行うことができる。吸気管1の断面変更部を操作
するのに必要な超過圧又は負圧は圧溜めと接続したポン
プにより発生することができる。ポンプは例えば搭載電
源網を介し電気的に運転することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の吸気管は、通孔内に流路断面変
更手段が配置してあるので、内燃機関に向うガス流の速
度及び振動周波数を内燃機関の広い回転数範囲にわたり
調節することができる。その結果、燃料の最適利用が保
証され、またガス振動の適切な調節によって発生する再
チャージ効果により、内燃機関の体積効率を高めること
ができる。
【0025】また、本発明によれば、専ら流路断面が変
更されるので、従来知られている吸気管に比べ寸法が大
きくなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す吸気管の断面図。
【図2】本発明の別の実施例を示す吸気管の断面図で、
内燃機関の低回転数時の状態を示す。
【図3】同吸気管の断面図で、内燃機関の高回転時の状
態を示す。
【図4】本発明の更に別の実施例を示す吸気管の断面図
で、内燃機関の高回転数時の状態を示す。
【図5】同吸気管の断面図で、内燃機関の低回転時の状
態を示す。
【符号の説明】
1 …吸気管 1.1 …吸気管本体 1.2 …通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルンハルト・ゲゼンヒューズ ドイツ連邦共和国6943ビルケナウ,リンク シュトラーセ・13アー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通孔を有する形状安定した吸気管本体を
    含む内燃機関用吸気管において、通孔(1.2) 内に流路断
    面変更手段を配置したことを特徴とする吸気管。
  2. 【請求項2】 前記手段が弾性膨張可能な膨張体(2) と
    必要に応じて膨張体(2) を流動性媒質で膨張させる接続
    管(3) とからなることを特徴とする請求項1記載の吸気
    管。
  3. 【請求項3】 膨張体(2) が環状に形成してあり且つ通
    孔(1.2) を同心で取り囲むことを特徴とする請求項1又
    は2記載の吸気管。
  4. 【請求項4】 膨張体(2) が通孔(1.2) を取り囲む部分
    範囲でのみ弾性変形可能であることを特徴とする請求項
    1〜3の一記載の吸気管。
  5. 【請求項5】 膨張体(2) が部分範囲でチューブからな
    り、チューブと吸気管本体(1.1) が流れ方向(6) で離間
    した固定領域(4,5) で気密且つ液密に結合してあること
    を特徴とする請求項4記載の吸気管。
  6. 【請求項6】 膨張体(2) が通孔(1.2) をその製造に起
    因した形状で完全に閉鎖することを特徴とする請求項3
    〜5の一記載の吸気管。
  7. 【請求項7】 吸気管本体(1.1) が固定領域(4,5) 間で
    流れ方向(6) を横切って分離してあり、この分離部(7)
    によって発生した部分片(8,9) が流れ方向(6) で相対摺
    動可能であり且つ相互に密封してあることを特徴とする
    請求項5又は6記載の吸気管。
  8. 【請求項8】 流動性媒質が液体からなることを特徴と
    する請求項7記載の吸気管。
JP4285977A 1991-10-25 1992-10-23 吸気管 Expired - Lifetime JP2554227B2 (ja)

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