JPH0521464A - 薄膜トランジスタおよびその形成方法 - Google Patents

薄膜トランジスタおよびその形成方法

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JPH0521464A
JPH0521464A JP16807291A JP16807291A JPH0521464A JP H0521464 A JPH0521464 A JP H0521464A JP 16807291 A JP16807291 A JP 16807291A JP 16807291 A JP16807291 A JP 16807291A JP H0521464 A JPH0521464 A JP H0521464A
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 薄いポリSi膜でチャネル領域およびオーミ
ック領域を形成したTFTを提供する。このTFTは、
両領域でのポリSiの結晶粒径が大きいため、キャリア
の移動度が高く、かつ、絶縁膜および電極層の段切れが
起こらない構造を持っている。 [構成] ガラス基板50上第1ポリSi膜52を設け
る。この第1ポリSi膜52上に、チャネルおよびオー
ミックの両領域64および62の形成予定区域には、直
接、また、それ以外の区域には、薄い中間絶縁膜56を
介在させて第2ポリSi膜58を成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶ディスプレイ、
イメージセンサ等の駆動回路に用いる薄膜トランジスタ
の構造およびその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多結晶シリコン(以下、単にポリSi
(poly−Si)と称する場合がある。)を用いた従
来提案されている薄膜トランジスタ(以下、単にTFT
と称する場合がある。)の構造を図2を参照して簡単に
説明する。
【0003】図5は、従来の典型的なTFTの要部の概
略的な断面図である。絶縁性基板12上にアモルファス
シリコン(以下、単にa−Siと称する場合がある。)
を堆積し、続いて、レーザアニール法、または、固相成
長法によりa−Si膜を多結晶シリコン膜へと再結晶化
する。基板12上に突出した多結晶シリコンの島状領域
14に、イオンを打ち込んでn+ 型領域(オーミック
層)16およびイオン打込が行なわれなかった残存領域
からなるチャネル領域18をそれぞれ形成する。その
後、SiO2 (二酸化シリコン)またはSi−N(窒化
シリコン)よりなる絶縁膜を、多結晶シリコンの島領域
14を含む絶縁性基板12の全面上に、形成する。次
に、通常の如く、この絶縁膜にコンタクトホールを形成
し、その後にゲート絶縁膜20と、オーミック層16上
および絶縁性基板12上を被覆する絶縁層22を形成す
る。そして、最後にゲート電極24、ソース電極26お
よびドレイン電極28のそれぞれをを形成する。
【0004】a−Si膜を多結晶シリコン膜に再結晶化
するための固相成長法では、600℃以上の高温アニー
ル行なうため、基板に高価な石英基板を用いる必要があ
った。
【0005】安価なガラス基板をもちいて多結晶シリコ
ン膜を600℃以下の低温で形成する方法は、例えば、
本出願人に係る特願平2−160572号において提案
している。これに開示したプラズマCVD法では、Si
4 (四フッ化シラン)/SiH4 (シラン)/H
2 (水素)の混合ガスの流量比を一定とし、成長温度を
250℃〜300℃という低温として、下地上に直接多
結晶シリコンを成長させる。この方法は、下地の種類を
問わないので、安価なガラス基板も使用出来るという長
所がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、多結晶シリコン膜の成長初期において、結晶粒
径が非常に小さい。そのため、成膜初期の、膜厚が薄い
多結晶シリコン膜であると、結晶粒径が小さいため、チ
ャネル領域内の移動度が小さくなってしまう。そこで、
膜厚を200nm以上、好ましくは、300nm以上と
なるように多結晶シリコン膜を堆積させるようにして、
結晶粒径を大きくしてチャネル領域内の移動度を大きく
する必要があった。しかし、膜厚を厚くすると、多結晶
シリコンの島状領域の表面と絶縁性基板の表面との段差
が大きくなり、従って、段差部で、絶縁層、ソース電
極、ドレイン電極の段切れや断線が生じ易くなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、この
ような絶縁層や電極層が段切れや断線を生じない構造の
薄膜トランジスタおよびその形成方法を提供することに
ある。
【0008】この目的の達成を図るため、この発明によ
れば、絶縁基板上に設けた多結晶シリコン膜にチャネル
領域とオーミック領域とを具えてなる薄膜トランジスタ
において、多結晶シリコン膜を第1および第2多結晶シ
リコン膜で形成し、この第1多結晶シリコン膜は前述の
絶縁基板の上側全面に設けてあり、この第2多結晶シリ
コン膜の、前述のチャネルおよびオーミックの両領域の
形成区域は、前述の第1多結晶シリコン膜上に、この第
1多結晶シリコン膜よりも粒径が大きい状態で設けてあ
り、前述のチャネルおよびオーミックの両領域の形成区
域外の前述の第1多結晶シリコン膜上に中間絶縁膜を設
けてあることを特徴とする。
【0009】この発明の実施に当たり、好ましくは、中
間絶縁膜上に第2多結晶シリコン膜が延在しているのが
良い。
【0010】また、この発明の形成方法によれば、
(a)絶縁膜上に第1多結晶シリコン膜を堆積する工程
と、(b)該第1多結晶シリコン膜上に中間絶縁膜を堆
積する工程と、(c)チャネル領域およびオーミック領
域の両領域の形成予定区域に対応する中間絶縁膜部分を
除去する工程と、(d)この(c)工程で得られた構造
体の上側に第2多結晶シリコン膜を堆積する工程と、
(e)前記第2多結晶シリコン領域に前記チャネル領域
とオーミック領域とをそれぞれ形成する工程と、(f)
前記チャネル領域の上側にゲート電極を設けおよびオー
ミック領域上にソース・ドレイン電極を設ける工程とを
含むことを特徴とする。
【0011】この形成方法の実施に当たり、好ましく
は、(g) 前記(e)工程後であって、前記(f)工
程前に前記オーミック領域にコンタクトホールを有する
絶縁膜を形成する工程を具えるのが良い。
【0012】また、この形成方法の実施に当たり、好ま
しくは、前述の(g)工程後であって、前述の(f)工
程前に、前述の絶縁膜の一部分をゲート絶縁膜として残
存形成する工程とを含ませるのが良い。
【0013】
【作用】上述した薄膜トランジスタの構成であると、第
1多結晶シリコン膜上の、チャネルおよびオーミックの
両領域の形成区域には、第2多結晶シリコン膜を第1多
結晶シリコン膜よりも粒径が大きい状態で設けてある。
そして、チャネルおよびオーミックの両領域の形成区域
外の第1多結晶シリコン膜上に中間絶縁膜を設けてあ
る。この粒径の大きい第2多結晶シリコン膜は、キャリ
アの移動度が大きいので、低抵抗となる。一方、チャネ
ルおよびオーミックの両領域の形成区域外では、粒径の
小さな第2多結晶シリコン膜部分とするか、絶縁層とす
ることが出来るので、その区域は高抵抗となる。従っ
て、実質的に素子分離が出来る。
【0014】また、中間絶縁膜上に、第2多結晶シリコ
ン膜を設けるか、あるいは、他の絶縁層を設けることに
よって、チャネルおよびオーミックの両領域の形成区域
と、それ以外の区域との間の高低差を小さくするか、両
者を実質的に同程度の高さとすることが出来るので、従
来のような、電極あるいは絶縁層の段切れの問題は生じ
ない。
【0015】この発明の薄膜トランジスタの形成方法に
よれば、第1多結晶シリコン膜を少し堆積した後、その
上に薄い中間絶縁膜を堆積する。次に、チャネルおよび
オーミックの両領域の形成予定区域の中間絶縁膜を除去
した後、再び、第2多結晶シリコン膜を堆積させる。そ
の結果、チャネルおよびオーミックの両領域の形成区域
の第2多結晶シリコン膜の部分は粒径が大きくなるが、
中間絶縁膜上に堆積した第2多結晶シリコン膜の部分の
粒径は小さい。この粒径の小さい第2多結晶シリコン膜
の部分上に、または、この部分を除去して、そこに別の
絶縁膜を設けても良い。このような工程を経ることによ
り、チャネルおよびオーミックの両領域の形成区域に
は、低抵抗の領域が形成され、それ以外の区域には高抵
抗の領域が形成されることとなる。また、粒径の小さい
第1多結晶シリコン膜の部分と、中間絶縁膜またはその
上に形成した第2多結晶シリコン膜の部分との工程差、
従って、段差を小さくすることが出来るので、その上側
に設けた絶縁層あるいは電極のに段切れが生じる恐れが
ない。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
つき説明する。なお、図は、この発明が理解出来る程度
に各構成成分の寸法、形状及び配置関係を概略的に示し
てあるにすぎない。また、以下の実施例では、薄膜トラ
ンジスタの形成方法を説明することによって、併せて薄
膜トランジスタの構造についても説明する。
【0017】図1および図4は、この発明の薄膜トラン
ジスタの構造の実施例をそれぞれ示す要部断面図であ
る。また、図2の(A)〜(C)および図3の(A)〜
(C)はぞれぞれこの発明の薄膜トランジスタの形成方
法の工程図であり、前者は工程の前半を説明するための
図で、後者は工程の後半を説明するための図である。ま
た、工程の各段階での図は、その段階で得られた構造体
の要部断面図で示してある。
【0018】まず、図2の(A)に示すように、絶縁基
板50例えばガラス基板上に第1多結晶シリコン膜52
を堆積し、図2の(A)に示すような構造体を得る。こ
の成膜を、通常のプラズマCVD装置を用いて行なう。
この成膜に用いる原料ガスを、この実施例では、四フッ
化フラン(SiF4 )、シラン(SiH4 )、および水
素(H2 )の混合ガスとする。第1多結晶シリコン膜
(以下、単に、第1ポリSi膜と称する場合がる。)5
2の膜厚を薄く、200nm〜300nm程度とするの
が好ましく、この実施例では、X線回折で(200)面
の反射が生ずる結晶が成長し始める膜厚に相当する20
0nmの膜厚とする。このときの成膜条件を一例として
次の通りに設定する。SiF4 を300〜500SCC
M、SiH4 を10SCCM、H2 を500SCCMの
各流量とする。また、基板温度を300℃、反応気圧を
2トリチェリー(Torr)とする。この第1ポリSi
膜52は、膜厚が薄く、絶縁基板50上ヘの成膜により
形成したので、周知の通り、この膜のポリSiの粒径は
小さい。
【0019】次に、この第1ポリSi膜52の全面上
に、薄い中間絶縁膜を一旦成膜する。この中間絶縁膜
を、例えば、二酸化珪素(SiO2 )とし、これをプラ
ズマCVDとか或はスパッタリング等といった通常の技
術を用いて成膜する。この中間絶縁膜の膜厚を、好まし
くは、数nm〜数10nmの範囲内の適当な値とする。
この実施例では、10nmとする。その後、この中間絶
縁膜を、通常のホトリソグラフィー技術を用いて、パタ
ーニングして図2の(B)に示すような構造体を得る。
この場合、薄膜トランジスタ(以下、TFTと称する場
合がある。)のチャネルおよびオーミックの両領域の形
成予定区域の部分に対応する中間絶縁膜部分を、例えば
希フッ酸によるエッチングによって、除去して開口54
を形成する。この開口54には、下地の第1ポリSi膜
52の一部分が露出する。そして、残存する絶縁膜部分
が、実質的にTFTの中間絶縁膜56となる。
【0020】次に、第1ポリSi膜の露出面および中間
絶縁膜56の全面上に、再度、多結晶シリコンを堆積さ
せる。この場合、第2ポリSiを、第1ポリSi膜52
の成膜の場合と同様に、プラズマCVD装置を用い、同
様な原料ガス、流量条件およびその他の成膜条件で、成
膜する。この成膜の結果、図2の(C)に示すように、
第2ポリSi膜58が例えば膜厚100nm〜300n
mの範囲内の適当な値で形成された構造体を得る。この
第2ポリSi膜58は、第2ポリSi膜52上に直接成
長した部分58aと、中間絶縁膜56上に成長した部分
58bとから成る。この第2ポリSi膜部分58aは、
TFTのチャネルおよびオーミックの両領域が形成され
るべき領域である。そして、この部分58aは、第1ポ
リSi膜52上に直接成長しているので、このポリSi
の下地を反映して、ポリSiは、粒径を引き継いで成長
する。従って、第2ポリSi膜部分58aのポリSiの
粒径は、第1ポリSi膜52の粒径よりも大きくなる。
一方、中間絶縁膜56上に成長したポリSi膜部分58
bは、絶縁膜上への成長であるので、ポリSiは最初の
結晶粒径の小さい状態から成長を始める。従って、この
第2ポリSiの成長によって形成されたポリSi部分5
8bはポリSi部分58aよりも粒径は小さい。粒径の
大きいポリSi部分58aは低抵抗となっており、ま
た、粒径の小さいポリSi部分58bは高抵抗となって
いる。そして、このポリSi膜58の成膜の結果、両ポ
リSi膜部分58aおよび58bの表面の高低差は、実
質的には中間絶縁膜52の膜厚分だけとなるため、著し
く小さくなっている。
【0021】その後の工程は、従来のTFTの場合と同
様であるが簡単に説明する。まず、ポリSi膜部分58
aのオーミック領域の形成予定区域に開口を有するマス
ク60を、第2ポリSi膜58の表面に適当材料のレジ
ストで形成する。そして、第2ポリSi膜58にリン
(P)等の適当なイオンを打ち込んで、n+ 型領域(オ
ーミック領域)62を形成し、図3の(A)に示すよう
な構造体を得る。このオーミック領域62の形成により
残存しているポリSi膜部分がチャネル領域64とな
る。
【0022】次に、レジストのマスク60を除去した
後、イオン打ち込み後の第2ポリSi膜58上に、プラ
ズマCVD或はスパッタリングによって、別の絶縁膜を
適当な膜厚で形成する。この絶縁膜を、例えば、二酸化
珪素(SiO2)膜、或いは、Si−N膜とするのが好
適である。この絶縁膜を、ホトリソ・エッチング技術を
用いて、パターニングして、ゲート絶縁膜66およびそ
の他の絶縁膜68を形成する。このとき形成されるコン
タクトホールを70で示す。このようにして得られた構
造体を図3の(B)に示す。
【0023】次に、通常の蒸着技術を用いて、アルミニ
ウム(Al)、クロム(Cr)またはその他の適当な導
電性の金属を蒸着して電極配線を形成し、TFT構造を
完成する。このようにして得られた構造体を図3の
(C)および図1にそれぞれ示す。図中、ゲート電極を
72、ソース電極を74およびドレイン電極を76でそ
れぞれ示してある。
【0024】このようにして形成されたTFTは、図1
に示すように、第1および第2多結晶シリコン膜52お
よび58で多結晶シリコン(ポリSi)膜80形成して
いる。ポリSi膜80の膜厚は従来と同程度の薄い膜厚
とすることが出来る。そして、この第1多結晶シリコン
膜52はガラス基板50の上側全面に設けてある。ま
た、この第2多結晶シリコン膜58の、チャネル領域6
4およびオーミック領域62の両領域の形成区域58a
は、第1多結晶シリコン膜52よりもポリSiの粒径が
大きくなっている。この区域58aでのキャリアの移動
度は、例えば、粒径が100nm程度であるとすると、
20cm/V・sec程度と、相当高い値となる。そし
て、チャネルおよびオーミックの両領域64および62
の形成区域58a外の第1多結晶シリコン膜52上に中
間絶縁膜56を設けてある。
【0025】この図1に示すような構造であると、第1
ポリSi膜52上に直接設けられている第2ポリSi膜
部分58aと、中間絶縁膜56上に設けた第2ポリSi
膜部分58bとの高低差は小さいので、これらの上側に
絶縁膜や電極配線を形成しても、これらの段切れの生ず
る恐れがない。
【0026】次に、この発明の他の実施例につき説明す
る。上述した図2の(C)に示す構造体が得られた後、
イオン打ち込み工程の後であって絶縁膜の形成工程前の
段階で、中間絶縁膜56の上側の、第2ポリSi膜部分
58bを、適当な従来技術を用いて、除去する。この場
合、例えば、中間絶縁膜52をSiO2 で形成し、ポリ
SiをCF4 /O2 でエッチング除去すれば、中間絶縁
膜のSiO2 がエッチングストッパとして働くので、再
現性良く高低差の小さい段差構造を形成することが出来
る。その後、上述したゲート絶縁膜66およびその他の
絶縁膜68を形成し、その後、上述した実施例の場合と
同様に、ゲート電極72、ソース電極74およびドレイ
ン電極76を形成する。このようにして形成されたTF
Tトランジスタの構造を図4に示す。
【0027】図4は、この発明の他の実施例を示すTF
Tの要部断面図である。この構造において、図1の構造
との相違点は、中間絶縁膜56上の第2ポリSi膜部分
(図1に58bで示してある。)を除去し、この中間絶
縁膜56上に他の絶縁膜68を設けた点である。この構
造の場合であっても、第2ポリSi膜部分58aと中間
絶縁膜56との高低差は小さいので、これらの上側に絶
縁膜や電極配線を形成しても、これらの段切れの生ずる
恐れがない。
【0028】
【発明の効果】上述したこの発明の薄膜トランジスタお
よびその形成方法によれば、多結晶シリコン膜の膜厚を
従来と同程度とした場合であっても次のような効果を奏
し得る。
【0029】(i)チャネルおよびオーミックの両領域
の多結晶シリコンの粒径を大きくして、これら領域の電
気抵抗を低くすることが出来る。そして、これら領域外
の多結晶シリコン領域部分の粒径は小さいか、または、
粒径の大きい多結晶シリコン領域の周囲を絶縁膜で囲ん
でいるので、この粒径の小さい領域および絶縁膜は電気
抵抗が高い。従って、この発明の構造および方法によれ
ば、薄膜トランジスタのリーク電流は少なくなり、この
ため、リーク電流を防止するための素子構造を作るため
の特別な薄膜トランジスタの各素子分離工程を必要とし
ない。
【0030】(ii)また、チャネルおよびオーミック
の両領域の多結晶シリコン膜部分と中間絶縁膜との高低
差、または、チャネルおよびオーミックの両領域の多結
晶シリコン膜部分とその周辺の多結晶シリコン膜部分と
の高低差は小さいので、その上側に設けた絶縁膜や電極
層の段切れの起こる恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のTFTの構造の一実施例を示す要部
断面図である。
【図2】(A)〜(C)は、この発明のTFTの形成方
法を説明するための、前半の工程図である。
【図3】(A)〜(C)は、この発明のTFTの形成方
法を説明するための後半の工程図である。
【図4】この発明のTFTの構造の他の実施例を示すよ
う部断面図である。
【図5】従来のTFTの構造の要部断面図である。
【符号の説明】
50:絶縁基板(例えば、ガラス基板)、52:第1多
結晶シリコン膜 54:開口、 56:中間絶
縁膜 58:第2多結晶シリコン膜 58a:(チャネルおよびオーミックの両領域の形成区
域の)第2多結晶シリコン膜部分 58b:(中間絶縁膜上の)多結晶シリコン膜部分 60:マスク、 62:オーミ
ック領域 64:チャネル領域、 66:ゲート
絶縁膜 68:絶縁膜、 70:コンタ
クトホール 72:ゲート電極、 74:ソース
電極 76:ドレイン電極、 80:多結晶
シリコン膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に設けた多結晶シリコン膜に
    チャネル領域とオーミック領域とを具えてなる薄膜トラ
    ンジスタにおいて、 多結晶シリコン膜を第1および第2多結晶シリコン膜で
    形成し、 前記第1多結晶シリコン膜は前記絶縁基板の上側全面に
    設けてあり、 前記第2多結晶シリコン膜の、前記チャネルおよびオー
    ミックの両領域の形成区域は、前記第1多結晶シリコン
    膜上に、該第1多結晶シリコン膜よりも粒径が大きい状
    態で設けてあり、 前記チャネルおよびオーミックの両領域の形成区域外の
    前記第1多結晶シリコン膜上に中間絶縁膜を設けてある
    ことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の中間絶縁膜上に前記第
    2多結晶シリコン膜が延在していることを特徴とする薄
    膜トランジスタ。
  3. 【請求項3】 (a)絶縁膜上に第1多結晶シリコン膜
    を堆積する工程と、 (b)該第1多結晶シリコン膜上に中間絶縁膜を堆積す
    る工程と、 (c)チャネル領域およびオーミック領域の両領域の形
    成予定区域に対応する中間絶縁膜部分を除去する工程
    と、 (d)この(c)工程で得られた構造体の上側に第2多
    結晶シリコン膜を堆積する工程と、 (e)前記第2多結晶シリコン領域に前記チャネル領域
    とオーミック領域とをそれぞれ形成する工程と、 (f)前記チャネル領域の上側にゲート電極を設けおよ
    びオーミック領域上にソース・ドレイン電極を設ける工
    程とを含むことを特徴とする薄膜トランジスタの形成方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3の薄膜トランジスタの形成方法
    において、 (g)前記(e)工程後であって、前記(f)工程前に
    前記オーミック領域にコンタクトホールを有する絶縁膜
    を形成する工程を具えることを特徴とする薄膜トランジ
    スタの形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項4の(g)工程後であって、前記
    (f)工程前に、前記絶縁膜の一部分をゲート絶縁膜と
    して残存形成する工程とを含むことを特徴とする薄膜ト
    ランジスタの形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8158976B2 (en) 2009-07-24 2012-04-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Thin-film transistor and method of manufacturing the same

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US8158976B2 (en) 2009-07-24 2012-04-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Thin-film transistor and method of manufacturing the same

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