JPH05214600A - 電解研磨方法及びその装置 - Google Patents

電解研磨方法及びその装置

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JPH05214600A
JPH05214600A JP4018901A JP1890192A JPH05214600A JP H05214600 A JPH05214600 A JP H05214600A JP 4018901 A JP4018901 A JP 4018901A JP 1890192 A JP1890192 A JP 1890192A JP H05214600 A JPH05214600 A JP H05214600A
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electrolytic
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vibrating
polishing
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Katsuji Tsutsumi
勝次 堤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被研磨物の異物やバリを簡単な装置構成で効
率的に除去して研磨する。 【構成】 上面が開放された容器1内に電解液22とメ
ディア23と被研磨物24を収容し、容器1を揺動駆動
モータ16にて揺動させるとともに振動モータ5にて振
動させながら容器1内に上方から挿入した電極リード線
20にて電解液22に直流電圧を印加することにより、
被研磨物24のバリなどは電解作用にて効率的に除去
し、かつ容器1の揺動と振動によってメディア23を被
研磨物24表面に効率的にかつ均一に接触させて効率的
にかつ均一に研磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被研磨物の異物やバリ
を効率的に除去して研磨する電解研磨方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のバレル電解研磨方法としては、特
開昭52−139630号公報や特開昭61−6490
0号公報に開示されたものが知られている。
【0003】特開昭52−139630号公報のバレル
研磨方法は、電解液を収容した電解槽内に被研磨物を収
容した多孔回転ドラムを配置し、この多孔回転ドラムの
中央部に円筒電極を設け、回転ドラムの胴部を陽極に、
円筒電極を陰極に接続して被研磨物表面の異物を電解研
磨によって除去する方法である。
【0004】また、特開昭61−64900号公報のバ
レル電解研磨方法も、電解液を収容した電解槽内に被研
磨物を収容した多孔回転ドラムを配置し、この回転ドラ
ム内に陽極電極を入れて被研磨物に接触させ、電解槽を
陰極にして直流電圧を印加することによって異物を取り
除く方法である。この方法により、回転バレル研磨にお
ける共ずりによる磨滅や研磨メディア微粉の付着を無く
してバリや異物の付着のない被研磨物を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記いずれ
の電解研磨方法においても、研磨効率を高めるために多
孔回転ドラムを用いているため、さらに回転部分を通し
て給電する必要があるために装置構成が複雑になるとい
う問題があり、また構成が複雑であるため電解液による
腐食に対する対策が極めて困難である等の問題があっ
た。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、被研
磨物の異物やバリを簡単な装置構成で効率的に除去して
研磨できる電解研磨方法及びその装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電解研磨方法
は、上面が開放された容器内に電解液とメディアと被研
磨物を収容し、容器を揺動させるとともに容器を振動さ
せながら電解液に直流電圧を印加することを特徴とす
る。
【0008】好適には、容器を、揺動端を除くほぼ全揺
動行程でほぼ等速で揺動させる。
【0009】又、本発明の電解研磨装置は、上面が開放
された容器と、容器を振動させる振動手段と、容器を揺
動させる揺動手段と、容器の上面開口から容器内に挿入
された電極リード線とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の電解研磨方法及びその装置によれば、
上面を開放された容器を用いているので装置構成、特に
電解液を収容する容器構成や給電構成が極めて簡単にな
り、電解液による腐食対策も簡単になる。しかも、その
容器を揺動させるとともに振動させながら電解研磨を行
うので、被研磨物の表面から鋭く突出しているバリなど
は電荷が集中するため電解作用にて効率的に除去でき、
かつ容器の揺動と振動によってメディアが被研磨物表面
に効率的にかつ均一に接触するため上記電解作用が促進
されるとともに、被研磨物表面の異物等も効率的にかつ
均一に除去でき、さらに被研磨物の形状に凹部等があっ
ても研磨することができる。尚、特開昭53−7343
3号公報には、技術分野の異なる電解メッキの技術手段
として、メッキ槽の中に回転バレルを配置したメッキ法
において電解液中に超音波振動子を配置して振動を付与
することにより導通頻度を高めたものが開示されている
が、このような方法では単一の容器を用いる本発明には
適用できないだけでなく、電解液の振動がメディアに吸
収されるため効果を発揮しない。これに対しては、本発
明では容器を全体的に振動させているため電解液、メデ
ィア及び被研磨物に対して確実に振動を付与することが
できる。
【0011】又、メディアには電解研磨作用に重点をお
いて導電性を付与したものを用いても、揺動バレルの研
磨作用に重点をおいて研磨材を有するものや艶出し用の
セラミック製のものを用いてもよい。
【0012】更に、容器をほぼ等速で揺動させると、被
研磨物およびメディアが8の字状に流動して効果的に攪
拌でき、研磨効率を向上できる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例の電解研磨装置につい
て図1〜図3を参照しながら説明する。
【0014】図1において、1は電解槽兼研磨バレルと
して機能する上面開放の容器で、図3に示すように、軸
芯方向両端の多角形状の端板2と、これら端板2の各辺
に対応する幅を有しそれぞれの両端が端板2に結合され
た複数枚の側面板3と、側面板3、3間の継ぎ目をシー
ルする補強兼シール板4をボルト締結した組立式容器に
て構成されている。この容器1の底部には適当な補強部
材付き取付ブラケット6を介して振動モータ5が取付け
られ、容器1全体を振動させるように構成されている。
容器1の端板2の上部に支持ブラケット7が取付けら
れ、防振弾性体8を介して揺動支持枠9上に支持されて
いる。揺動支持枠9はその両側の揺動軸10がフレーム
11に軸受12a、12b、12cを介して揺動自在に
支持されている。一方の揺動軸10の一端に取付けられ
た歯付きプーリ13aと減速機15の出力軸に取付けら
れた歯付きプーリ13bとが歯付きベルト14にて連結
されている。又、この減速機15は高始動・高加速トル
ク特性を持つ高抵抗かご形モータから成る揺動駆動モー
タ16に歯付きプーリ17a、17bと歯付きベルト1
8を介して連結されている。さらに、この揺動駆動モー
タ16は大きな制動力が得られる直流発電制動機能を備
えており、起動・逆転・停止を頻繁に行なって容器1を
揺動させることができる。19は洗浄槽1の揺動角を検
出するセンサである。20はフレーム11の上部から容
器1内に挿入された電極リード線、21はそのコンタク
トである。又、容器1内には電解液22と研磨用のメデ
ィア23と被研磨物24が収容されている。本実施例の
メディア23は、導電性を持たせて電解作用を促進する
とともに研磨作用が得られるように、導電性ゴムに研磨
材を充填したものを用いている。艶出しに重点を置く場
合にはセラミック製のものを用いるとよい。このように
メディア23としては重点とする機能に応じて適当な組
成のものを適宜選択して用いればよい。
【0015】次に、以上の構成による電解研磨動作を説
明する。容器1内に電解液22とメディア23と被研磨
物24を収容し、振動モータ5にて容器1の全体を振動
させるとともに揺動駆動モータ16を正逆反転駆動して
容器1を揺動させ、電極リード線20、20間、又は電
極リード線20と容器1との間に直流電圧を印加する
と、被研磨物24の表面から鋭く突出しているバリなど
は電荷が集中するため電解作用にて効率的に除去され
る。又、容器1の全体が振動しながら揺動しているの
で、メディア23が振動しながら大きく流動して攪拌さ
れ、被研磨物24の表面に効率的にかつ均一に接触する
ため、メディア23に導電性を持たせた場合には補助電
極として作用するため上記電解作用が促進されるととも
に、メディア23の研磨作用によって被研磨物24の表
面のスケール等の異物も効率的にかつ均一に除去され
る。さらに、メディア23の上記のような挙動により被
研磨物24が凹部を有するような形状であっても、その
凹部内も均一に研磨することができる。更に、揺動駆動
モータ5の高始動・高加速トルク特性を生かして容器1
をほぼ等速で揺動させると、被研磨物24およびメディ
ア23を8の字状に流動させて効果的に攪拌することが
できるため、研磨効率を一層向上できる。
【0016】又、容器1は上面を開放され、この容器1
内に電解液22、メディア23及び被研磨物24を収容
しているので、電解槽内に多孔回転ドラムを配設するも
の比して、装置構成、特に電解液を収容する容器構成や
給電構成が極めて簡単になり、電解液による腐食対策も
簡単になる。
【0017】
【発明の効果】本発明の電解研磨方法及び装置によれ
ば、上面を開放された容器を用いているので装置構成、
特に電解液を収容する容器構成や給電構成が極めて簡単
になり、電解液による腐食対策も簡単になり、しかもそ
の容器を揺動させるとともに振動させながら電解研磨を
行うので、被研磨物の表面から鋭く突出しているバリな
どは電解作用にて効率的に除去でき、かつ容器の揺動と
振動によってメディアが被研磨物表面に効率的にかつ均
一に接触するため上記電解作用が促進されるとともに被
研磨物表面の異物等も効率的にかつ均一に除去でき、ま
た被研磨物の形状に凹部等があっても研磨することがで
き、更に容器をほぼ等速で揺動させると、被研磨物およ
びメディアが8の字状に流動して効果的に攪拌でき、研
磨効率を一層向上できる等、大なる効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電解研磨装置の概略構成を
示す部分断面正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】同実施例の容器の側面図である。
【符号の説明】
1 容器 5 振動モータ 16 揺動駆動モータ 20 電極リード線 22 電解液 23 メディア 24 被研磨物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25F 7/00 M 8414−4K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が開放された容器内に電解液とメデ
    ィアと被研磨物を収容し、容器を揺動させるとともに容
    器を振動させながら電解液に直流電圧を印加することを
    特徴とする電解研磨方法。
  2. 【請求項2】 容器を、揺動端を除くほぼ全揺動行程で
    ほぼ等速で揺動させることを特徴とする請求項1記載の
    電解研磨方法。
  3. 【請求項3】 上面が開放された容器と、容器を振動さ
    せる振動手段と、容器を揺動させる揺動手段と、容器の
    上面開口から容器内に挿入された電極リード線とを備え
    たことを特徴とする電解研磨装置。
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CA002100227A CA2100227A1 (en) 1992-02-04 1993-07-09 Method and apparatus for surface polishing
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