JP2007190291A - 歯面清掃研磨装置 - Google Patents
歯面清掃研磨装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007190291A JP2007190291A JP2006013154A JP2006013154A JP2007190291A JP 2007190291 A JP2007190291 A JP 2007190291A JP 2006013154 A JP2006013154 A JP 2006013154A JP 2006013154 A JP2006013154 A JP 2006013154A JP 2007190291 A JP2007190291 A JP 2007190291A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tooth surface
- polishing liquid
- polishing
- supply pipe
- discharged
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Abstract
【課題】小型で軽量、かつ使い勝手のよい歯面清掃研磨装置を提供する。
【解決手段】歯面を清掃または研磨する研磨液1が貯留されたタンク2と、タンク2に圧縮空気を送り込むタービン3と、タービン3を駆動するモータ4と、を有し、タンク2に接続され研磨液1を供給する供給管5を備え、タンク2に送り込まれた圧縮空気により排出され供給管5を介して供給された研磨液1の流速を増加させるとともに、研磨液1を脈動させながら吐出させて歯面の清掃または研磨を行う吐出部6を内蔵したノズル7を設けるようになした。
【選択図】図1
【解決手段】歯面を清掃または研磨する研磨液1が貯留されたタンク2と、タンク2に圧縮空気を送り込むタービン3と、タービン3を駆動するモータ4と、を有し、タンク2に接続され研磨液1を供給する供給管5を備え、タンク2に送り込まれた圧縮空気により排出され供給管5を介して供給された研磨液1の流速を増加させるとともに、研磨液1を脈動させながら吐出させて歯面の清掃または研磨を行う吐出部6を内蔵したノズル7を設けるようになした。
【選択図】図1
Description
本願発明は、歯面に付着した歯垢または歯石等を清掃し、または歯面を研磨する歯面清掃研磨装置に関するものである。
歯面清掃研磨装置においては、歯面を清掃または研磨する研磨剤を含んだ研磨液が貯留されたタンクと、タンクとは別に設けられるとともに、研磨液が吐出される吐出口が配置され、使用者が手に持って使用するノズルと、タンクからノズルへ研磨液を供給する供給管を有している。
上記タンクには、タンク内に貯留された研磨液を吸入して供給管へ排出するポンプが併設されており、さらにポンプと供給管の間には、供給管へ排出される研磨液を脈動させる電磁弁が設けられている。
上記の構成において、タンク内に貯留された研磨液を、タンクに併設されたポンプにより吸入して排出するとともに、その排出された研磨液を電磁弁の開閉により脈動させて供給管よりノズルに供給し、ノズルに設けられた吐出口より吐出させて、歯面を清掃または研磨する歯面清掃研磨装置が提案されている(特許文献1)。
この歯面清掃研磨装置を用いることで、歯面に付着した歯垢または歯石の除去、または歯面を研磨することができる。
特開平11−244303号公報
しかしながら、前記背景技術の特許文献1に記載の歯面清掃研磨装置においては、研磨液が貯留されたタンクにポンプを併設するとともに、このポンプと供給管の間に電磁弁を設ける必要があることから歯面清掃研磨装置の大型化が避けられず、例えば、歯面清掃研磨装置を洗面台等に設置することが困難になる場合があった。
本願発明は、このような上記背景技術の課題を解決するものであり、小型で軽量、かつ使い勝手のよい歯面清掃研磨装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明は、歯面を清掃または研磨する研磨液が貯留されたタンクと、タンクに圧縮空気を送り込むタービンと、タービンを駆動するモータと、を有し、タンクに接続され研磨液を供給する供給管を備え、タンクに送り込まれた圧縮空気により排出され供給管を介して供給された研磨液の流速を増加させるとともに、研磨液を脈動させながら吐出させて歯面の清掃または研磨を行う吐出部を内蔵したノズルを設けている。
本願請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の歯面清掃研磨装置において、吐出部は、タービンを駆動するモータの回転軸に接続されたシャフトにより回転する複数の羽根が設けられた羽根車から構成され、供給管より供給された研磨液を、回転する羽根車により歯面へ吐出するようになしたことを特徴としている。
本願請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の歯面清掃研磨装置において、複数の羽根は、羽根車の回転方向に対して傾斜して配置されたことを特徴としている。
本願請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の歯面清掃研磨装置において、吐出部は、一方の端部が振動自在に設けられた平板形の弾性体と、振動自在に設けられた端部の片面に配置された永久磁石と、永久磁石と対向して設けられた電磁石と、から構成され、供給管より供給された研磨液を、電磁石により発生された磁場により振動する永久磁石が配置された弾性体により、歯面へ吐出するようになしたことを特徴としている。
本願請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の歯面清掃研磨装置において、吐出部は、超音波を発生させる超音波発生部と、発生された超音波を放射する放射部と、から構成され、供給管より供給された研磨液を、放射部より放射された超音波により、歯面へ吐出するようになしたことを特徴としている。
本願請求項6記載の発明は、上記請求項1記載の歯面清掃研磨装置において、吐出部は、供給管の先端部に設けられ、供給された研磨液を帯電させる帯電部と、帯電された研磨液と同極の電場を発生させる電場発生部と、から構成され、供給管より供給され帯電部により帯電された研磨液を、電場発生部において周期的に発生され、帯電された研磨液と同極の電場により、歯面へ吐出するようになしたことを特徴としている。
本願請求項1記載の発明の歯面清掃研磨装置においては、タンク内に貯留された研磨剤を、タービンによりタンクに送り込まれた圧縮空気により供給管へ排出するとともに、供給管より供給された研磨剤を、ノズルに内蔵された吐出部において流速を増加させるとともに脈動させて吐出することから、ポンプや電磁弁を設ける必要がなく、このため小型で軽量かつ使い勝手のよい歯面清掃研磨装置を提供することができる。
本願請求項2記載の発明の歯面清掃研磨装置においては、特に、ノズルに内蔵された吐出部を、モータの回転軸に接続されたシャフトにより回転する、複数の羽根が設けられた羽根車から構成することにより、羽根車を駆動するために別途モータを設ける必要がなく、簡単な構成で研磨剤の流速を増加させるとともに、研磨剤を脈動させて吐出させることができる。
本願請求項3記載の発明の歯面清掃研磨装置においては、特に、羽根車に設けられている複数の羽根の取りつけ角度を、羽根車の回転方向に対して傾斜させていることにより、研磨剤を回転させながら吐出させることができるために、歯面に対する清掃または研磨をより確実に行うことができる。
本願請求項4記載の発明の歯面清掃研磨装置においては、特に、ノズルに内蔵された吐出部を、電磁石により振動される永久磁石を備えた弾性体から構成することにより、簡単な構成で研磨剤の流速を増加させ、かつ研磨剤を脈動させて吐出させることができるために、吐出部をさらに小型化できるとともに、ノズルをさらに軽量化することができる。
本願請求項5記載の発明の歯面清掃研磨装置においては、特に、ノズルに内蔵された吐出部を、超音波を発生させる超音波発生部と、発生された超音波を放射する放射部とから構成することにより、簡単な構成で研磨剤の流速を増加させ、かつ研磨剤を脈動させて吐出させることができるために、同様に吐出部をさらに小型化できるとともに、ノズルをさらに軽量化することができる。
本願請求項6記載の発明の歯面清掃研磨装置においては、特に、ノズルに内蔵された吐出部を、研磨液を帯電させる帯電部と、帯電された研磨液と同極の電場を、周期的に発生させる電場発生部とから構成することにより、簡単な構成で研磨剤の流速を増加させ、かつ研磨剤を脈動させて吐出させることができるために、同様に吐出部をさらに小型化できるとともに、ノズルをさらに軽量化することができる。
さらに、歯面に付着した歯垢または歯石等は電荷をもっているために、研磨液を、この電荷と同極に帯電させることにより、歯垢または歯石等の電荷作用による歯面への付着力を弱めることができる。
図1から4は、本願発明の第1の実施形態である歯面清掃研磨装置を示している。この歯面清掃研磨装置は図1から4に示すように、歯面を清掃または研磨する研磨剤を含んだ研磨液1が貯留されたタンク2と、タンク2に圧縮空気を送り込むタービン3と、タービン3を駆動するモータ4と、を有し、タンク2に接続され研磨液1を供給する供給管5を備え、タンク2に送り込まれた圧縮空気により排出され供給管5を介して供給された研磨液1の流速を増加させるとともに、研磨液1を脈動させながら吐出させて歯面の清掃または研磨を行う吐出部6を内蔵したノズル7を設けている。
次に、吐出部6は、タービン3を駆動するモータ4の回転軸8に接続されたシャフト9により回転する複数の羽根10が設けられた羽根車11から構成され、供給管5より供給された研磨液1を、回転する羽根車11により歯面へ吐出している。
以下、この実施形態の歯面清掃研磨装置をより具体的詳細に説明する。図1から4に示すように、円筒形の歯面清掃研磨装置の本体12があり、この本体12は、前ケース13と後ケース14とから構成されていて、この前ケース13と後ケース14とは、溶着等により接合されている。
上記本体12内には、研磨液1が貯留されているタンク2と、タンク2に圧縮空気を送り込むタービン3と、タービン3を駆動するモータ4とが設けられており、このモータ4に電源を供給する、リチウムイオン電池やニッケル水素電池、またはニッケルカドミウム電池等からなる二次電池15が、タンク2の下側に設けられている。
また、タンク2の上部には、タンク2に送り込まれた圧縮空気によりタンク2から排出された研磨液1を供給する供給管5が接続されている。
次に、本体12の上部には、ノズル7が設けられており、このノズル7は、上記前ケース13と一体に形成されている前ノズルケース16と、後ケース14と一体に形成されている後ノズルケース17とから構成されている。
上記ノズル7内には、供給管5が配置されるとともに、ノズル7の先端部内には、供給管5により供給された研磨液1の吐出部6としての、複数の羽根10を備えた羽根車11が配置されている。羽根車11の本体12側には、羽根車11すなわち吐出部6と本体12とを仕切る仕切板17aが設けられている。
上記羽根車11は、この羽根車11の軸18が、ノズル7の先端部の両側に設けられた軸受19により支持されており、軸18上であって羽根車11の一方の側部には、羽根車11を回転するためのギア20が取りつけられている。
上記ギア20は、モータ4の回転軸8に接続され、供給管5に併設されたシャフト9により回転駆動されることで、羽根車11を回転させている。また、供給管5の先端は、羽根車11の羽根10の中央であって、かつ羽根10の端部付近に配置されている。
さらに、前ケース13には、モータ4を駆動または停止させるスイッチ21が設けられているとともに、前ノズルケース16には、研磨液1の吐出口22が形成されている。
以上の構成において、本願発明の第1の実施形態における歯面清掃研磨装置の動作を図1から4を用いて説明する。
使用者が、ノズル7の吐出口22を清掃または研磨を行う歯面に向けてスイッチ21を押すと、本体12内に設けられ、二次電池15から電源が供給されたモータ4が駆動されることによりタービン3が回転を始め、このタービン3により、圧縮空気が研磨液1が貯留されたタンク2内へ送り込まれる。
次に、圧縮空気がタンク2内に送り込まれると、タンク2内に貯留された研磨液1が、タンク2に接続された供給管5へ排出され、供給管5によってノズル7の先端部に設けられた吐出部6としての複数の羽根10を供えた羽根車11へ供給される。
一方、モータ4が駆動されると、このモータ4の回転軸8に接続されたシャフト9が回転し、シャフト9が羽根車11の軸18に設けられたギア20を回転させることにより、羽根車11が回転する。
羽根車11が回転されると、羽根車11の羽根10の中央部、かつ端部付近に配置された供給管5の先端より供給された研磨液1が、回転する羽根10により流速が増加されて、ノズル7の前ノズルケース16に設けられた吐出口22より、清掃または研磨を行う歯面へ吐出される。また、仕切板17aが設けられているために、供給管5より供給された研磨剤1は、本体12側へ逆流することなく吐出口22より吐出される。
このとき研磨液1は、回転する羽根車11の羽根10によって吐出されるために、研磨液1の吐出の状態は一定ではなく、脈動しながら吐出されている。このように、研磨液1が脈動しながら吐出されることにより、歯面の清掃または研磨を効率よく行うことができる。
歯面へ吐出された研磨液1は、歯面に付着した歯垢または歯石を剥離させるとともに、歯面の研磨を行う。ここで使用者は、ノズル7の吐出口22の向きを変更することで、いずれの歯面も清掃または研磨することができる。
歯面の清掃または研磨が終わり、使用者が本体12の前ケース13に設けられたスイッチ21を再度押すと、モータ4が停止してタンク2からの研磨液1の排出が停止することで、供給管5からの研磨液1の供給が停止し、同時に羽根車11の回転も停止することにより、吐出口22からの研磨液1の吐出が停止されて、歯面清掃研磨装置の運転が終了する。
以上のように本願発明の第1の実施形態によれば、モータ4により回転されたタービン3からタンク2内に送り込まれた圧縮空気によって、供給管5へ排出された研磨液1が、同様にモータ4により駆動されたシャフト9により回転された羽根車11の羽根10により、ノズル7の吐出口22から吐出されるために、研磨液1を吐出するために別途ポンプを設ける必要がない。
また、回転する羽根10により研磨剤1を吐出することにより、研磨剤1を脈動させながら吐出させることができるため、研磨剤1の脈動のため別途電磁弁等を設ける必要もなくなるので、小型で軽量、かつ使い勝手のよい歯面清掃研磨装置を提供することができる。
図5、6は、本願発明の第2の実施形態である歯面清掃研磨装置を示している。ここでは、上記第1の実施形態と相違する事項についてのみ説明し、同様の構成や作用効果等を有するものについては上記第1の実施形態の説明を援用する。
本願発明の第2の実施形態が上記第1の実施形態と異なる部分は、図5、6に示すように、羽根車11の羽根10が、羽根車11の回転方向に対して傾斜して配置されているところである。
上記差異をふまえて、本願発明の第2の実施形態における歯面清掃研磨装置の動作について図5、6を用いて説明する。
使用者が、ノズル7の吐出口22を清掃または研磨を行う歯面に向けてスイッチ21を押してから、シャフト9が羽根車11の軸18に設けられたギア20を回転させることにより、羽根車11が回転するまでは、上記第1の実施形態の動作と同様である。
羽根車11が回転されると、羽根車11の羽根10の中央部、かつ端部付近に配置された供給管5の先端より供給された研磨液1が、回転する羽根10により流速が増加されて、ノズル7の前ノズルケース16に設けられた吐出口22より、清掃または研磨を行う歯面へ吐出される。また、仕切板17aが設けられているために、供給管5より供給された研磨剤1は、本体12側へ逆流することなく吐出口22より吐出される。
このとき研磨液1は、回転する羽根車11の羽根10によって吐出されるが、羽根車11の羽根10が、羽根車11の回転方向に対して傾斜して配置されているために、羽根10により研磨剤1が吐出される際に、研磨剤1に回転エネルギーが加えられることで、研磨剤1は、回転しながら吐出口22より清掃または研磨を行う歯面へ吐出される。
また、研磨液1は、回転する羽根車11の羽根10によって吐出されるために、研磨液1の吐出の状態は一定ではなく、脈動しながら吐出されている。このように、研磨剤1が脈動するとともに、回転しながら吐出されるために、歯面の清掃または研磨を、より効率よく行うことができる。
歯面へ吐出された研磨液1は、歯面に付着した歯垢または歯石を剥離させるとともに、歯面の研磨を行う。ここで使用者は、ノズル7の吐出口22の向きを変更することで、いずれの歯面も清掃または研磨することができる。
歯面の清掃または研磨が終わって以降の動作は、上記第1の実施形態の動作と同様である。
以上のように本願発明の第2の実施形態によれば、羽根車11の羽根10が、羽根車11の回転方向に対して傾斜して配置されており、羽根10により研磨剤1が吐出される際に、研磨剤1に回転エネルギーが加えられることで、研磨剤1は、回転しながら吐出口22より清掃または研磨を行う歯面へ吐出されるために、歯面の清掃または研磨を、より効率よく行うことができる。
図7から9は、本願発明の第3の実施形態である歯面清掃研磨装置を示している。ここでは、上記第1の実施形態と相違する事項についてのみ説明し、同様の構成や作用効果等を有するものについては上記第1の実施形態の説明を援用する。
本願発明の第3の実施形態が上記第1の実施形態と異なる部分は、図7から9に示すように、シャフト9と羽根車11と軸受19、およびギア20が設けられておらず、代わりに、後ノズルケース17の内側であって、吐出口22と対向する場所に、電磁石23が配置されているところと、ノズル7の先端の内側の中央部に、板形のゴムや樹脂等からなる弾性体24の一方の端部が取りつけられていて、この弾性体24のもう一方の端部であって上記電磁石23と対向する場所に、永久磁石25が設けられているところである。
よって、上記弾性体24の永久磁石25が設けられている側の端部は、吐出口22と対向する場所に配置されており、また、供給管5の先端は、弾性体24の上記端部の近傍に配置されている。上記電磁石23と弾性体24、および永久磁石25により吐出部6が構成されている。
上記差異をふまえて、本願発明の第3の実施形態における歯面清掃研磨装置の動作について図7から9を用いて説明する。
使用者が、ノズル7の吐出口22を清掃または研磨を行う歯面に向けてスイッチ21を押してから、タンク2内に貯留された研磨液1が、タンク2に接続された供給管5へ排出されるまでは、上記第1の実施形態の動作と同様である。
供給管5へ排出された研磨液1は、ノズル7の先端の内側の中央部に、一方の端部が取りつけられた弾性体24のもう一方の端部へ供給される。
一方、スイッチ21が押されると、制御部は二次電池15から電磁石23へ電流を流して、電磁石23の永久磁石25と対向する側に、永久磁石25の電磁石23と対向する側と同極の磁界が発生させる。
上記同極の磁界が発生すると、永久磁石25が取り付けられている弾性体24の端部は、反発力により吐出口22側へ移動する。その後制御部は、電磁石23に流れる電流の向きを反転させて、電磁石23の永久磁石25と対向する側に、永久磁石25の電磁石23と対向する側と異極の磁界を発生させる。
上記異極の磁界が発生すると、永久磁石25が取り付けられている弾性体24の端部は、吸引力により電磁石23側へ移動する。制御部は、この電流の流れる向きの反転を周期的に行い、かつ上記反転の周期を、弾性体24が持つ固有振動数に合わせることにより、弾性体24に共振現象を発生させて、弾性体24を振動させる。
弾性体24が振動すると、弾性体24の端部に供給された研磨液1は、弾性体24により流速が増加されて、ノズル7の前ノズルケース16に設けられた吐出口22より、清掃または研磨を行う歯面へ吐出される。また、仕切板17aが設けられているために、供給管5より供給された研磨剤1は、本体12側へ逆流することなく吐出口22より吐出される。
このとき研磨液1は、振動する弾性体24により吐出されるために、研磨液1の吐出の状態は一定ではなく、脈動しながら吐出されている。このように、研磨液1が脈動しながら吐出されることにより、歯面の清掃または研磨を効率よく行うことができる。
歯面へ吐出された研磨液1は、歯面に付着した歯垢または歯石を剥離させるとともに、歯面の研磨を行う。ここで使用者は、ノズル7の吐出口22の向きを変更することで、いずれの歯面も清掃または研磨することができる。
歯面の清掃または研磨が終わって以降の動作は、上記第1の実施形態の動作と同様である。
以上のように本願発明の第3の実施形態によれば、電磁石23の磁界の反転により、永久磁石25が取りつけられた弾性体24を振動させることにより、弾性体24の端部に供給された研磨液1を吐出口22から吐出させることで、簡単な構成で研磨液1を吐出させることができるために、吐出部6をさらに小型化することができるとともに、ノズル7についてもさらに軽量化することができる。
図10、11は、本願発明の第4の実施形態である歯面清掃研磨装置を示している。ここでは、上記第1の実施形態と相違する事項についてのみ説明し、同様の構成や作用効果等を有するものについては上記第1の実施形態の説明を援用する。
本願発明の第4の実施形態が上記第1の実施形態と異なる部分は、図10、11に示すように、シャフト9と羽根車11と軸受19、およびギア20が設けられておらず、代わりに、後ノズルケース17の内側であって、吐出口22と対向する場所に、超音波振動子26が配置されているところと、この超音波振動子26の前方側に、超音波振動子26により発生された超音波を放射するホーン27が設けられているところである。
よって、上記超音波振動子26とホーン27とにより吐出部6が構成されており、また供給管5の先端は、ホーン27の中央部に配置されている。
さらに、図11に示すように、超音波振動子26を制御する制御部28、および駆動する駆動部29が設けられており、制御部28は、電圧を制御する電圧制御部30と、発生される超音波の周波数を制御する周波数制御部31とから構成され、一方駆動部29は、超音波を発生させる発生回路32と、発生された超音波を増幅させる増幅回路33とから構成されている。
上記差異をふまえて、本願発明の第4の実施形態における歯面清掃研磨装置の動作について図10、11を用いて説明する。
使用者が、ノズル7の吐出口22を清掃または研磨を行う歯面に向けてスイッチ21を押してから、タンク2内に貯留された研磨液1が、タンク2に接続された供給管5へ排出されるまでは、上記第1の実施形態の動作と同様である。
供給管5へ排出された研磨液1は、超音波振動子26の上側に設けられたホーン27の中央部に供給される。
一方、スイッチ21が押されると、二次電池15より電源が供給された制御部28において、周波数制御部31が駆動部29の発生回路32を、設定された周波数に制御するとともに、電圧制御部30が駆動部29の増幅回路33を、設定された電圧になるよう制御する。
次に駆動部29において、発生回路32から増幅回路33に送信された信号は、増幅回路33において増幅された後、超音波振動子26へ入力されて設定された周波数の超音波が発生する。
そして、発生された超音波がホーン27より放射されることで、ホーン27の中央部に供給された研磨液1を吐出口22より、清掃または研磨を行う歯面へ吐出させる。また、仕切板17aが設けられているために、供給管5より供給された研磨剤1は、本体12側へ逆流することなく吐出口22より吐出される。
このとき研磨液1は、ホーン27より放射された超音波により吐出されるために、研磨液1の吐出の状態は一定ではなく、脈動しながら吐出されている。このように、研磨液1が脈動しながら吐出されることにより、歯面の清掃または研磨を効率よく行うことができる。
歯面へ吐出された研磨液1は、歯面に付着した歯垢または歯石を剥離させるとともに、歯面の研磨を行う。ここで使用者は、ノズル7の吐出口22の向きを変更することで、いずれの歯面も清掃または研磨することができる。
歯面の清掃または研磨が終わって以降の動作は、上記第1の実施形態の動作と同様である。
以上のように本願発明の第4の実施形態によれば、超音波振動子26により発生し、ホーン27より放射された超音波によって、ホーン27の中央部に供給された研磨液1を吐出口22から吐出させることで、簡単な構成で研磨液1を吐出させることができるために、吐出部6をさらに小型化することができるとともに、ノズル7についてもさらに軽量化することができる。
図12は、本願発明の第5の実施形態である歯面清掃研磨装置を示している。ここでは、上記第1の実施形態と相違する事項についてのみ説明し、同様の構成や作用効果等を有するものについては上記第1の実施形態の説明を援用する。
本願発明の第5の実施形態が上記第1の実施形態と異なる部分は、図12に示すように、シャフト9と羽根車11と軸受19、およびギア20が設けられておらず、代わりに、後ノズルケース17の内側であって、吐出口22と対向する場所に、電場を発生させる電場発生部34が配置されているところと、供給管5の外周であって仕切板17aの本体12側に、供給管5より供給される研磨液1を帯電させる帯電部35が設けられているところである。
よって、上記電場発生部34と帯電部35とにより吐出部6が構成されており、また供給管5の先端は、電場発生部34の中央部に配置されている。
上記差異をふまえて、本願発明の第4の実施形態における歯面清掃研磨装置の動作について図12を用いて説明する。
使用者が、ノズル7の吐出口22を清掃または研磨を行う歯面に向けてスイッチ21を押してから、タンク2内に貯留された研磨液1が、タンク2に接続された供給管5へ排出されるまでは、上記第1の実施形態の動作と同様である。
供給管5へ排出された研磨液1は、電場発生部34の中央部に供給されるが、一方でスイッチ21が押されると、供給管5の先端側の外周に設けられた帯電部35により、供給管5から供給される研磨液1が帯電される。さらに、電場発生部34により、帯電された研磨液1と同極の電場が発生される。
そして、帯電部35により帯電された研磨液1を、研磨液1と同極の電場が発生された電場発生部34の中央部に供給することで、反発力により研磨液1を吐出口22より、清掃または研磨を行う歯面へ吐出させる。また、仕切板17aが設けられているために、供給管5より供給された研磨剤1は、本体12側へ逆流することなく吐出口22より吐出される。
このとき、電場発生部34を周期的にオンおよびオフして電場を周期的に発生させることにより、研磨液1を脈動させながら吐出口22より吐出することができる。このように、研磨液1が脈動しながら吐出されることにより、歯面の清掃または研磨を効率よく行うことができる。
歯面へ吐出された研磨液1は、歯面に付着した歯垢または歯石を剥離させるとともに、歯面の研磨を行う。ここで使用者は、ノズル7の吐出口22の向きを変更することで、いずれの歯面も清掃または研磨することができる。
歯面の清掃または研磨が終わって以降の動作は、上記第1の実施形態の動作と同様である。
以上のように本願発明の第5の実施形態によれば、供給管5により供給される研磨液1を帯電部35により帯電させるとともに、電場発生部34により研磨液1と同極の電場を発生させることで、研磨液1を吐出口22から吐出させることで、簡単な構成で研磨液1を吐出させることができるために、吐出部6をさらに小型化することができるとともに、ノズル7についてもさらに軽量化することができる。
また、歯面に付着した歯垢または歯石は電荷をもっていることから、歯垢または歯石の電荷と同極に研磨液1を帯電させることにより、歯面への歯垢または歯石の付着力を弱めることができるために、歯面の清掃または研磨をさらに効率よく行うことができる。
なお、上記本願発明の実施形態においては、研磨液1に用いられる液体については特に示していないが、研磨剤と混合する液体として水道水を用いてもよく、また、水道水の代わりに、水道水を活性炭等で浄化処理した浄水や、さらに電気分解して生成された電解水等を用いてもよい。
1 研磨液
2 タンク
3 タービン
4 モータ
5 供給管
6 吐出部
7 ノズル
8 回転軸
9 シャフト
10 羽根
11 羽根車
22 吐出口
23 電磁石
24 弾性体
25 永久磁石
26 超音波振動子
27 ホーン
34 電場発生部
35 帯電部
2 タンク
3 タービン
4 モータ
5 供給管
6 吐出部
7 ノズル
8 回転軸
9 シャフト
10 羽根
11 羽根車
22 吐出口
23 電磁石
24 弾性体
25 永久磁石
26 超音波振動子
27 ホーン
34 電場発生部
35 帯電部
Claims (6)
- 歯面を清掃または研磨する研磨液が貯留されたタンクと、タンクに圧縮空気を送り込むタービンと、タービンを駆動するモータと、を有し、タンクに接続され研磨液を供給する供給管を備え、タンクに送り込まれた圧縮空気により排出され供給管を介して供給された研磨液の流速を増加させるとともに、研磨液を脈動させながら吐出させて歯面の清掃または研磨を行う吐出部を内蔵したノズルを設けたことを特徴とする歯面清掃研磨装置。
- 吐出部は、タービンを駆動するモータの回転軸に接続されたシャフトにより回転する複数の羽根が設けられた羽根車から構成され、供給管より供給された研磨液を、回転する羽根車により歯面へ吐出するようになしたことを特徴とする請求項1記載の歯面清掃研磨装置。
- 複数の羽根は、羽根車の回転方向に対して傾斜して配置されたことを特徴とする請求項2記載の歯面清掃研磨装置。
- 吐出部は、一方の端部が振動自在に設けられた平板形の弾性体と、振動自在に設けられた端部の片面に配置された永久磁石と、永久磁石と対向して設けられた電磁石と、から構成され、供給管より供給された研磨液を、電磁石により発生された磁場により振動する永久磁石が配置された弾性体により、歯面へ吐出するようになしたことを特徴とする請求項1記載の歯面清掃研磨装置。
- 吐出部は、超音波を発生させる超音波発生部と、発生された超音波を放射する放射部と、から構成され、供給管より供給された研磨液を、放射部より放射された超音波により、歯面へ吐出するようになしたことを特徴とする請求項1記載の歯面清掃研磨装置。
- 吐出部は、供給管の先端部に設けられ、供給された研磨液を帯電させる帯電部と、帯電された研磨液と同極の電場を発生させる電場発生部と、から構成され、供給管より供給され帯電部により帯電された研磨液を、電場発生部において周期的に発生され、帯電された研磨液と同極の電場により、歯面へ吐出するようになしたことを特徴とする請求項1記載の歯面清掃研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006013154A JP2007190291A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 歯面清掃研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006013154A JP2007190291A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 歯面清掃研磨装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007190291A true JP2007190291A (ja) | 2007-08-02 |
Family
ID=38446424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006013154A Pending JP2007190291A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 歯面清掃研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007190291A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009048281A2 (en) * | 2007-03-27 | 2009-04-16 | So-Dae Kang | An air injection type portable dental flosses |
WO2014073382A1 (ja) * | 2012-11-08 | 2014-05-15 | サンスター株式会社 | 口腔洗浄装置 |
KR102167980B1 (ko) * | 2020-04-07 | 2020-10-20 | (주)피엘엠 | 수도관 개폐장치 및 그를 포함하는 기능성 구강 세척기 |
-
2006
- 2006-01-20 JP JP2006013154A patent/JP2007190291A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009048281A2 (en) * | 2007-03-27 | 2009-04-16 | So-Dae Kang | An air injection type portable dental flosses |
WO2009048281A3 (en) * | 2007-03-27 | 2009-07-09 | So-Dae Kang | An air injection type portable dental flosses |
WO2014073382A1 (ja) * | 2012-11-08 | 2014-05-15 | サンスター株式会社 | 口腔洗浄装置 |
JP5924415B2 (ja) * | 2012-11-08 | 2016-05-25 | サンスター株式会社 | 口腔洗浄装置 |
US10314676B2 (en) | 2012-11-08 | 2019-06-11 | Sunstar Inc. | Oral cleaning device |
KR102167980B1 (ko) * | 2020-04-07 | 2020-10-20 | (주)피엘엠 | 수도관 개폐장치 및 그를 포함하는 기능성 구강 세척기 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7549429B2 (en) | Ultrasonic washing device | |
JP5632935B2 (ja) | マイクロストリーミングによってバイオフィルムを除去する方法及び装置 | |
US20090211042A1 (en) | Extended reach ultrasonic toothbrush with improvements | |
JP5753688B2 (ja) | 可変周波数超音波を用いた歯を洗浄するための装置 | |
JP6335893B2 (ja) | 皮膚を処置するための装置 | |
US20080199831A1 (en) | Process and Device For Cleaning Teeth With Sonic Energy | |
US7849548B2 (en) | Extended reach ultrasonic toothbrush | |
JP2006297050A (ja) | 吸入口組立体およびそれを含む真空掃除機 | |
CN100443036C (zh) | 超声波洗涤装置 | |
US20020100129A1 (en) | Power-driven toothbrush | |
JP2007190291A (ja) | 歯面清掃研磨装置 | |
CN208134290U (zh) | 清洁系统、换电运输器及清洁车 | |
CN210019743U (zh) | 一种便携式声波冲牙器 | |
JP6417596B2 (ja) | 粉体噴射用ハンドピース | |
JPWO2020071433A1 (ja) | 金属イオン水散布装置 | |
JP2011156528A (ja) | 振動素子及びそれを含む携帯用水分供給装置 | |
US20050188540A1 (en) | Vibrating razor head | |
CN201744457U (zh) | 一种可移动利用超声波振荡能量的清洗器 | |
KR101059795B1 (ko) | 피부 미용기 | |
CN211134798U (zh) | 一种便捷的超声波清洗装置 | |
JP2008151144A (ja) | 圧電ダイヤフラム型ポンプ及びそれを用いた処理剤吐出機構付き電気かみそり | |
KR101165011B1 (ko) | 기포발생장치를 구비하는 세탁기 | |
JP4349245B2 (ja) | 超音波洗浄装置 | |
JP4496898B2 (ja) | 充電式電気掃除機 | |
KR100330490B1 (ko) | 진동세척장치 |