JPH05213720A - 毛髪用外用剤 - Google Patents

毛髪用外用剤

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JPH05213720A
JPH05213720A JP4020319A JP2031992A JPH05213720A JP H05213720 A JPH05213720 A JP H05213720A JP 4020319 A JP4020319 A JP 4020319A JP 2031992 A JP2031992 A JP 2031992A JP H05213720 A JPH05213720 A JP H05213720A
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JP
Japan
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hair
mgf
external preparation
cells
test
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JP4020319A
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Inventor
Yutaka Mishima
豊 三島
Yasuaki Oyama
康明 大山
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Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 肥満細胞増殖因子(MGF)を有効成分とす
ることを特徴とする毛髪用外用剤。MGFとしては、天
然雄物、合成法によって得られるもの、および遺伝子組
み替え技術によるものがいずれも使用される。 【効果】 本発明によれば、毛髪および皮膚に対する安
全性に優れ、毛母細胞を活性化して脱毛を予防すると共
に、毛根のメラノサイトの増殖を促進することにより、
メラニン生成を回復させ白髪の発生を防止ないし改善す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪用外用剤に関する
ものであり、より詳しくは、肥満細胞増殖因子(MG
F)を配合することにより、脱毛を防止するとともに優
れた白髪防止、改善効果を発揮することができる毛髪用
外用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】老化現象の一端として白髪あるいは脱毛
などの症状が現れるが、一方ではストレスによっても白
髪や脱毛が発生すると言われている。このようなことか
ら、白髪の発生を抑える傍ら毛母細胞を賦活化して脱毛
を予防できるの毛髪用外用剤の開発が望まれている。
【0003】従来は、白髪の発生に対して、毛髪を染め
るだけのいわゆる染毛剤が広く利用されてきたが、この
ような白髪染は単なる美容上の消極的一手段であるばか
りか、その効果は一過性のものであり、繰り返し使用す
るにつれ接触皮膚炎や毛髪の損傷といった副作用も生じ
易く、使用上問題があった。また、一方では積極的に白
髪の発生を防止、改善しようという試みもなされ、種々
の研究が行れている。
【0004】例えば、黒ゴマ、黒松の葉、昆布を用いた
もの(特開昭56−87515号公報)、西洋がらし葉
エキスを用いたもの(特開昭56−79617号公
報)、千振りの抽出液を用いたもの(特開昭59−70
605号公報)、ウコギ抽出エキスを用いたもの(特開
昭60−178805号公報)、明日葉の抽出液を用い
たもの(特開昭62−77307号公報)等の植物抽出
物を有効成分とするものがあり、その他には、3−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−L−アラニンを用
いるもの(特開昭62−63509号公報)、c −AM
P(アデノシン−3,5’−サイクリックホスフェイ
ト)を用いるもの(特開昭62−45527号公報)、
ビタミンD3 を用いるもの(特開昭60−174705
号公報)、ミノキシジルを用いるもの(特開昭61−1
65310号公報、同61−227518号公報)及び
α−メラノサイト刺激ホルモンを用いるもの(特開平1
−207225号公報)などが開示されているが、未だ
有効性、安全性ともに使用者の満足を得られるものはな
いのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、頭皮に適用することにより、毛母細胞を活性化して
脱毛を予防するとともに、毛根のメラノサイトの増殖を
促進することによりメラニン生成を回復させ白髪を防
止、改善することのできる皮膚に対する安全性が高い毛
髪用外用剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】毛髪におけるメラニンは
毛髪に色調を決定する重要な因子で、毛母上部に存在す
る色素細胞メラノサイト内において生成され、毛髪皮質
細胞ケラチノサイトに摂取された後、毛の成長と共に上
方に移動する。生理的老化の一現象として認められる白
髪は、毛母メラノサイトの数的減少及びメラノサイトの
機能低下によるメラニン生成の減少によって発症する。
【0007】加齢によって細胞老化が毛母細胞に起る
と、細胞分裂と分化能の低下、さらには局所の血流量を
含めたもろもろの代謝能の低下が起りついには薄毛、脱
毛化へとつながっていくと言われている。本発明者ら
は、毛髪におけるかかる生理作用に着目し、代謝能の低
下を防止すべく研究を重ねてきたが、この度、肥満細胞
増殖因子(以下、単に「MGF」ということがある)
が、毛母細胞を賦活化するとともに、メラノサイトの増
殖を促進させて、メラニン生成を回復させる作用がある
という知見を得、この知見を元に本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明によれば、肥満細胞増殖
因子(MGF)を有効成分とする毛髪用外用剤が提供さ
れる。
【0009】MGFは、Tヘルパー細胞から分泌される
リンホカインで、造血幹細胞、およびそれに由来する肥
満細胞、マクロファージ、顆粒球、巨核球、赤血球系の
造血前駆細胞に作用し、その増殖と分化を促進する細胞
成長因子である。インターロイキン3(IL−3)、多
能コロニー形成促進因子(multi−CSF)、造血
細胞増殖因子(HCGF)、エリスロポエチン存在下で
のburst promoting activity
( BPA)活性、ヒスタミン産生細胞促進活性、Thy
−1誘導活性(TIF)などの名称で呼ばれている因子
と同一であることが明らかにされている。
【0010】これまでにMGFは、骨髄移植や血液疾
患、悪性腫瘍などの治療に併発して起こる免疫抑制状態
や、造血前駆細胞の異常に原因する貧血や免疫不全疾患
の治療に臨床的応用が検討されているが、本発明のよう
にMGFを毛髪用外用剤に配合してその有用性を研究し
た例は全くない。
【0011】本発明において使用しうるMGFは、メラ
ノサイト増殖作用を有する活性フラグメントを含むもの
であり、例えば、図1に示すマウスIL−3cDNA塩
基配列と予測されるアミノ酸配列において、少なくとも
図1、43番のCys.(27番の成熟分子のN末アミ
ノ酸Ala.から数えて17番目)から105番あるい
は106番のCys(27番の成熟分子のN末アミノ酸
Ala.から数えて79番目あるいは80番目)を含む
ものが挙げられる。
【0012】図1に示した配列の記号は、下記の塩基お
よびアミノ酸を意味する。 A:アデニン C:シトシン G:グアニン
T:チミン Ala:アラニン Arg:アグギニン
Asn:アスパラギン Asp:アスパラギン酸 Cys:システィン
Glu:グルタミン酸 Gln:グルタミン Gly:グリシン
His:ヒスチジン Ile:イソロイシン Leu:ロイシン
Lys:リシン Met:メチオニン Phe:フェニルアラニン
Pro:プロリン Ser:セリン Thr:トレオニン
Tyr:チロシン Val:バリン
【0013】本発明のMGFは、天然のものはもちろ
ん、合成法、遺伝子組み替え技術による量産化によって
得たものも使用可能である。
【0014】本発明に使用できる天然のものとしては、
細胞成長因子partII(日本組織培養学会編 朝倉書
店出版)などに記載されたもの、例えばマウス骨髄単球
性白血病細胞(WEHI−3細胞、IL−3遺伝子の上
流域にレトロウィルス様粒子(IAP)ゲノムが挿入さ
れたため、IL−3を構成的に産生するようになった腫
瘍細胞)、あるいは Concanavalin A(
Con A )で刺激したリンパ球の培養液上清中から硫
安沈殿、DEAE cellulose、ヒドロキアパ
タイト、Sephadex G−75によるゲルろ過、
高速液体クロマトグラフィーによって分離された134
ないし140のアミノ酸残基からなる分子量28kDa
の糖タンパク質が挙げられる。
【0015】また、合成法のものとしては、例えば、K
ent,S.B.H.らの自動ペプチド合成装置を用い
た化学合成標品(Science,231,134−1
39,1986.)が挙げられる。さらに、遺伝子組み
替え技術によるものとしては、例えば、Con Aで活
性化した株下ヘルパーT細胞、あるいはマウス骨髄単球
性白血病細胞(WEHI−3細胞、IL−3遺伝子の上
流域にレトロウィルス様粒子(IAP)ゲノムが挿入さ
れたため、IL−3を構成的に産生するようになった腫
瘍細胞)から調製されたcDNAライブラリ−から肥満
細胞増殖因子活性を指標にMGFのcDNAを単離し、
形質発現ベクターpSV−neoとともにサルCOS−
1細胞中で発現するものや、大腸菌に発現させたIL−
3(AMGEN Biologicals,Calif
ornia,USA製造)などが挙げられる。
【0016】本発明の毛髪用外用剤は、医薬品、医薬部
外品、化粧品を含むものであり、その剤型としては、外
用可能な種々の形態、例えばクリーム、ローション、乳
剤、軟膏、ゲル、ヘアトニック、ヘアリキッド、リニメ
ント、ヘアーリンス、ヘアーシャンプー、ヘアートリー
トメント、ヘアーコンディショナー、エアゾール、ムー
スなどの公知の形態に製剤化して使用でき、その基剤も
毛髪施用上許容し得る任意の液状及び固形状の原料を幅
広く使用できる。その際、必要に応じて自体公知の防腐
剤、香料、安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、保湿剤、増粘剤など種々の添加剤を加えることもで
きる。
【0017】本発明の毛髪用外用剤の有効成分であるM
GFの配合量は、症状の度合、剤型などによって適宜変
更してよいが、通常200ないし2,000,000単
位程度、好ましくは2,000ないし1,000,00
0単位程度を製剤中に配合する。
【0018】なお、ここではチミジン取込み量を2倍に
上げる活性を1単位と定義する。この有効成分は、単独
使用のほか、毛髪用外用剤に通常用いられるc−AMP
およびその誘導体、フォルスコリン、塩化カルプロニウ
ム、ペンタデカン酸グリセリド、ミノキシジル、bFG
F(塩基性線維芽細胞増殖因子)などの他の薬剤ととも
に併用することによって、MGFの作用を増強すること
もでき、その他にも例えば、セファランチン、ビタミン
E、ビタミンEニコチネート、ニコチン酸、ニコチン酸
アミド、ニコチン酸ベンジル、ショウキョウチンキ、ト
ウガラシチンキなどの末梢血管拡張剤、カンフル、メン
トールなどの清涼剤、ヒノキチオール、塩化ベンザルコ
ニウム、ウンデシレン酸などの抗菌剤、塩化リゾチー
ム、グリチルリチン、アラントインなどの消炎剤、セン
ブリエキス、ニンニクエキス、ニンジンエキス、オウゴ
ンエキス、ローズマリーエキス、アロエエキス、胎盤抽
出液などの細胞賦活剤等が適宜選択して自由に使用する
ことができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明の毛髪用外用剤の処方例並びに
その効果の試験例を挙げるが、これらは本発明を何ら限
定するものではない。なお、処方例における配合量のう
ち「適量」とは、全体の配合量が100重量%になるよ
うに配合される割合を意味する。
【0020】処方例1 ヘアークリーム WEHI−3細胞由来IL−3 20,000単位 (重量%) A 流動パラフィン 10.0 スクワラン 7.0 ホホバ油 3.0 固型パラフィン 3.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0 ソルビタンセスキオレエート 1.0 水酸化カリウム 0.1 B グリセリン 3.0 エチルパラベン 0.1 精製水 適 量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して有効成分であるMG
Fを加えて撹拌、乳化後、冷却してヘアークリームを製
造した。
【0021】処方例2 ヘアートニック IL−3ムテイン 10,000単位 (重量%) A ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 ショウキョウチンキ 1.0 イソプロピルメチルフェノール 0.05 エタノール 55.0 B グリセリン 2.0 精製水 適 量 Aに属する成分を均一に撹拌、溶解し、別に均一に溶解
したBに属する成分を徐々に加え、さらにMGFを加え
て均一に撹拌してヘアートニックを製造した。
【0022】処方例3 ヘアートリートメント IL−3活性を有する合成ペプチド 500,000単位 (重量%) A アボカド油 5.0 スクワラン 5.0 流動パラフィン 10.0 ステアリン酸 3.0 グリセリンモノステアレート 3.0 ラノリンアルコール 5.0 B センブリ抽出液 1.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 トリエタノールアミン 1.0 メチルパラベン 0.2 精製水 適 量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して有効成分であるMG
Fを加えて撹拌、乳化後、冷却してヘアートリートメン
トを製造した。
【0023】処方例4 ヘアーシャンプー IL−3(遺伝子組み替えにより得たもの) 20,000単位 [商品名:Recombinant Interleukin 3 (human),コスモ・バイオ株式会社販売] (重量%) A ビタミンB12 0.05 N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸 40.0 トリエタノールアミン(30%) ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0 ポリオキシエチレンジオレイン酸メチル 2.0 グルコシド(120E.O.) B パラオキシ安息香酸エチル 0.3 エデト酸二ナトリウム 0.1 精製水 適 量 Aに属する成分を均一に撹拌、溶解し、別に均一に加温
溶解したBに属する成分を徐々に加え、さらにMGFを
加えて均一に撹拌してヘアーシャンプー製造した。
【0024】処方例5 エアゾール A IL−3(遺伝子組み替えにより得たもの) 200,000単位 [商品名:Recombinant Murine Interleukin 3,コスモ・バイオ株式会社販売] (重量%) ニコチン酸ベンジル 0.01 ビタミンEアセテート 0.05 セタノール 1.2 プロピレングリコール 4.0 エタノール 8.0 精製水 ないし100 B フロン123/141b(57:43) 7.0 Aに属する成分を均一に混合溶解してエアゾール容器に
入れ、常法によりBを容器に充填してエアゾールを製造
した。
【0025】処方例6 エアフォーム A 株化ヘルパーT細胞由来IL−3 2,000単位 (重量%) ヒノキチオール 0.1 セタノール 1.2 プロピレングリコール 2.0 ジメチルシリコーン油 2.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2.5 流動パラフィン 1.0 ポリビニルピロリドン 0.5 メチルパラベン 0.2 エタノール 10.0 精製水 ないし100 B 液化石油ガス(噴射剤) 4.0 Aに属する成分を均一に混合して容器に入れ、常法によ
りBを容器に充填してエアフォームを製造した。
【0026】[試験例]試験例1 ヒト正常メラノサイトの増殖促進試験 a)試験方法 白人の皮膚から得たメラノサイトを4cm2 のウエルに
3,000個播種した。培地はMGF[商品名:Int
erleukin 3,(Murine)コスモ・バイ
オ株式会社販売]10ng/ml, dbcAMP(ジブチル
サイクリックアデノシンモノフォスフェート)1 mMの添
加および無添加のPC−1培地を用いた。5%CO2
在下37℃で4日間培養後、 3H−チミジン5μCi/
mlを培養液に加え、さらに3時間培養した。細胞をP
BSで3回洗浄後、トリプシン−EDTA液で剥離し、
ろ過によりガラスフイルター上に細胞を回収した。液体
シンチレーションカウンターで細胞内に取り込まれた 3
H−チミジンのラジオアイソトープ活性を測定すること
により、DNA合成レベルを評価した。
【0027】b ) 試験結果 次の表1のとおりであった。 以上のように、本発明の有効成分であるMGFは、メラ
ノサイトのDNA合成を促進することが明らかである。
【0028】試験例2 マウスによる発毛試験 a ) 試験方法 試験は、M.Seiji および I.A.Bernsteinらが編集の「ノ
ーマル アンド アブノーマル エビダーマル ディフ
ァレンシェーション(Normal And AbnormalEpidermal D
ifferetiation) 」、第159ないし170頁(198
2年、東大出版)に記載されている小川らの方法により
行った。即ち、C3H/HeNCrJマウスを一群10
匹とし、無処置群、基剤群、処方例(本発明)群の3群
に分け、背部の毛を剃り取り、それぞれのサンプルを1
日1回、0.1ml塗布した。4週間後、各群の発毛部
分を測定し、剃毛した面積に対する毛再生の認められた
面積の割合の変化から効果を比較した。 <判定基準> 発毛の長さ 発毛の面積 完全に成長 :4+ 90〜100%:4+ ほぼ完全に成長:3+ 70〜90% :3+ 半分以上成長 :2+ 50〜70% :2+ 半分以下の成長:1+ 20〜50% :1+ 殆ど成長なし :− 20%以下 :−
【0029】b ) 供試試料 No1 処方例2(本発明のヘアートニック) No2 基剤 (処方例2から有効成分MGFを除いた
もの)
【0030】c ) 試験結果 次の表2のとおりであった。 以上のように、本発明の外用剤は優れた発毛効果を有す
ることが明らかである。
【0031】試験例3 ヒトによる白髪防止試験 a ) 試験方法 白髪の認められる35〜60才の男女20名をランダム
に2群にふり分け、第1群には試験剤(本発明)を、第
2群には基剤を、1日朝夕2回頭部毛根部に塗擦し、塗
擦開始前及び塗擦開始後6ケ月における頭頂部の毛髪
1,000本当たりの白髪の本数を数えた。
【0032】b ) 供試試料 No1 処方例1(本発明のヘアクリーム) No2 基剤 (処方例1から有効成分MGFを除いた
もの)
【0033】c ) 試験結果 結果を表3に示す。 以上から明らかな如く、本発明の外用剤は優れた白髪防
止効果を示し、皮膚刺激などの副作用も全く認められな
かった。
【0034】試験例4 ヒトによる脱毛防止試験 a ) 試験方法 男性型脱毛症患者である被試験者100名により、脱毛
防止試験を行った。患者100名をランダムに2群に分
け、第1群には試験剤(本発明)を、第2群には基剤
を、毎日朝夕2回、患者の頭部毛根部に塗擦し、連続6
ケ月間使用した後の効果を次の判定基準で評価した。 <判定基準> 著 効:使用前と比較して脱毛症状がなくなったも
の。 有 効:使用前と比較して脱毛症状がほとんどなくな
ったもの。 やや有効:使用前と比較して脱毛症状が改善されたも
の。 無 効:使用前と比較して何ら症状が改善されなかっ
たもの。 副作用 :上記塗擦方法による6ケ月後の頭部の皮膚異
常の有無。
【0035】b ) 供試試料 No1 処方例1(本発明のヘアクリーム) No2 基剤 (処方例1から有効成分MGFを除いた
もの)
【0036】c)試験結果 結果を表4に示す。 表中の数字は人数を表わす。有効率は有効以上の割合を
示す。このように、本発明の外用剤は、対照の基剤より
有意に優れた脱毛防止効果を示した。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、肥満細胞増殖因子(M
GF)を有効成分とする新規な毛髪用外用剤が提供さ
れ、この毛髪用外用剤は、皮膚に対する安全性も高く、
毛母細胞を活性化して脱毛を予防するとともに、毛根の
メラノサイトの増殖を促進することによりメラニン生成
を回復させ白髪の発生を防止、改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用するMGFの一例の活性フ
ラグメントを説明するためのマウスIL−3cDNA塩
基配列と予測されるアミノ酸配列を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肥満細胞増殖因子(MGF)を有効成分
    とすることを特徴とする毛髪用外用剤。
JP4020319A 1992-02-05 1992-02-05 毛髪用外用剤 Withdrawn JPH05213720A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08301729A (ja) * 1995-04-28 1996-11-19 L'oreal Sa 髪の成長の促進または刺激および/または抜毛防止薬剤
WO2000006188A1 (en) * 1998-07-28 2000-02-10 Mediko Pty. Ltd. Hair growth/maintenance compositions and methods involving the same
WO2010077093A3 (ko) * 2008-12-31 2010-10-07 Kim Hoo Jung 에리스로포이에틴을 함유하는 발모 촉진 또는 탈모 방지용 조성물

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