JPH0543424A - 毛髪用外用剤 - Google Patents

毛髪用外用剤

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JPH0543424A
JPH0543424A JP20442991A JP20442991A JPH0543424A JP H0543424 A JPH0543424 A JP H0543424A JP 20442991 A JP20442991 A JP 20442991A JP 20442991 A JP20442991 A JP 20442991A JP H0543424 A JPH0543424 A JP H0543424A
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JP
Japan
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hair
asp
arg
bfgf
phe
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Application number
JP20442991A
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English (en)
Inventor
Yutaka Mishima
豊 三島
Yasuaki Oyama
康明 大山
Masashi Kurimoto
雅司 栗本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Original Assignee
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(1)塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)
を有効成分とすることを特徴とする毛髪用外用剤。 (2)bFGFが、アミノ酸配列 Phe−Phe−Leu−Arg−Ile−His−P
ro−Asp−Gly−Arg−Val−Asp−Gl
y−Val−Arg−Glu−Lys−Ser−Asp
−Pro を含むポリペプチドである(1)記載の毛髪用外用剤。 【効果】 この外用剤を頭皮に適用することにより、毛
母細胞を活性化して脱毛が予防できるとともに、毛根の
メラノサイトの増殖を促進することによりメラニン生成
を回復させ白髪の発生を防止、改善することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩基性線維芽細胞増殖因
子(bFGF)を配合することにより、脱毛を防止する
とともに優れた白髪防止、改善効果を発揮することがで
きる毛髪用外用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】老化現象の一端として白髪あるいは脱毛
などの症状が現れるが、一方ではストレスによっても白
髪や脱毛が発生すると言われている。このようなことか
ら、白髪の発生を抑える傍ら毛母細胞を賦活化して脱毛
を予防できる毛髪用外用剤の開発が望まれている。
【0003】従来は、白髪の発生に対して、毛髪を染め
るだけのいわゆる染毛剤が広く利用されてきたが、この
ような白髪染は単なる美容上の消極的一手段であるばか
りか、その結果は一過性のものであり、繰り返し使用す
るにつれ接触皮膚炎や毛髪の損傷といった副作用も生じ
易く、使用上問題があった。
【0004】また、一方では積極的に白髪の発生を防
止、改善しようという試みもなされ、種々の研究が行れ
ている。
【0005】例えば、黒ゴマ、黒松の葉、昆布を用いた
もの(特開昭56−87515号公報)、西洋がらし葉
エキスを用いたもの(特開昭56−79617号公
報)、千振りの抽出液を用いたもの(特開昭59−70
605号公報)、ウコギ抽出エキスを用いたもの(特開
昭60−178805号公報)、明日葉の抽出物を用い
たもの(特開昭62−77307号公報)などの植物抽
出物を有効成分とするものがあり、その他には、3−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−L−アラニンを用
いるもの(特開昭62−63509号公報)、c−AM
P(アデノシン−3,5’−サイクリックホスフェイ
ト)を用いるもの(特開昭62−45527号公報)、
ビタミンD3 を用いるもの(特開昭60−174705
号公報)、ミノキシジルを用いるもの(特開昭61−1
65310号公報、同61−227518号公報)およ
びα−メラノサイト刺激ホルモンを用いるもの(特開平
1−207225号公報)などが開示されているが、未
だ有効性、安全性ともに使用者の満足を得られるものは
ないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、頭皮に適用
することにより、毛母細胞を活性化して脱毛を予防する
とともに、毛根のメラノサイトの増殖を促進することに
よりメラニン生成を回復させ白髪を防止、改善すること
のできる皮膚に対する安全性が高い毛髪用外用剤を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】毛髪におけるメラニンは
毛髪に色調を決定する重要な因子で、毛母上部に存在す
る色素細胞メラノサイト内において生成され、毛髪皮膚
細胞ケラチノサイトに摂取された後、毛の成長と共に上
方に移動する。生理的老化の一現象として認められる白
髪は、毛母メラノサイトの数的減少およびメラノサイト
の機能低下によるメラニン生成の減少によって発症す
る。
【0008】加齢によって細胞老化が毛母細胞に起る
と、細胞分裂と分化能の低下、さらには局所の血流量を
含めたもろもろの代謝能の低下が起りついには薄毛、脱
毛化へとつながっていくと言われている。
【0009】本発明者らは、これらの考えに基づき上記
目的を達成すべく鋭意研究を重ねてきた。
【0010】その結果、アミノ酸配列として Phe−Phe−Leu−Arg−Ile−His−P
ro−Asp−Gly−Arg−Val−Asp−Gl
y−Val−Arg−Glu−Lys−Ser−Asp
−Pro で示されるポリペプチドを含むbFGFが毛母細胞を賦
活化するとともに、メラノサイトの増殖を促進させて、
メラニン生成を回復させる作用があることを見い出し本
発明を完成した。
【0011】bFGFは、1974年にGospoda
rowiczにより、ウシの脳下垂体より発見された塩
基性のペプチド性細胞成長因子であり、〔D.Gosp
odarowicz;ネイチャー(Nature)24
9:123(1974)〕、市販のものとしては例え
ば、フナコシ薬品株式会社から販売されているウシ脳由
来のbFGF(商品名:bFGF(b))、ウシ下垂体
由来のbFGF(商品名:BASIC FIBROBL
AST GROWTH FACTOR)などが本発明に
使用できる。当初、bFGFはBALB C 3T3細胞の
増殖刺激因子として分離されたが、その後、血管内皮細
胞を含むほとんどすべての中胚葉由来細胞に対して活性
を持つことが明らかにされた。
【0012】これまでにbFGFは、抗潰瘍剤やとこず
れ改善剤としての利用が検討されているが、本発明のよ
うにbFGFを毛髪用外用剤に配合してその有用性を研
究した例は全くない。
【0013】即ち、本発明は塩基性線維芽細胞増殖因子
(以下単にbFGFということがある)を有効成分とす
ることを特徴とする新規な毛髪用外用剤を提供するもの
である。
【0014】本発明において使用しうるbFGFは、 Phe−Phe−Leu−Arg−Ile−His−P
ro−Asp−Gly−Arg−Val−Asp−Gl
y−Val−Arg−Glu−Lys−Ser−Asp
−Pro で示されるアミノ酸配列を有するポリペプチドを含んで
いるものであり、天然のものはもちろん、ペプチド合成
法、遺伝子組み替え技術による量産化によって得たもの
も使用可能である。
【0015】上記アミノ酸配列において、Pheはフェ
ニルアラニンを、Leuはロイシンを、Argはアルギ
ニンを、Ileはイソロイシンを、Hisはヒスチジン
を、Proはプロリンを、Aspはアスパラギン酸を、
Glyはグリシンを、Valはバリンを、Gluはグル
タミン酸を、Lysはリジンを、そしてSerはセリン
をそれぞれ意味する略号である。
【0016】本発明に使用できる天然のものとしては、
「プロシーデングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ
ー・オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリ
カ(Proc.Natl.Acad.Sci.US
A)」,第82巻 第6507−6511頁(1985
年)などに記載されたもの、例えばウシの脳下垂体、
脳、網膜、黄体、副腎、腎、胎盤、前立腺、胸腺などか
ら分離された分子量15〜18KDa、pI 9.6、
アミノ酸146個のヘパリン結合性のタンパクが挙げら
れ、ペプチド合成法のものとしては、Phe−Phe−
Leu−Arg−Ile−His−Pro−Asp−G
ly−Arg−Val−Asp−Gly−Val−Ar
g−Glu−Lys−Ser−Asp−Proのアミノ
酸配列を有するペプチド、遺伝子組み替え技術によるも
のとしては、特開平2−193号公報に記載されたもの
が含まれ、分子量は特に制限されないが、天然物と同じ
アミノ酸配列を含むタンパク、少なくとも1個のbFG
F構成アミノ酸が欠損したものおよび少なくとも1個の
bFGF構成アミノ酸が別のアミノ酸で置換されたも
の、例えばシステインがセリンに置換されたムテインな
どが挙げられる。
【0017】本発明の毛髪用外用剤は医薬品、、医薬部
外品、化粧品を含むものであり、その剤型としては外用
可能な種々の形態、例えばクリーム、ローション、乳
剤、軟膏、ゲル、ヘアトニック、ヘアリキッド、リニメ
ント、ヘアーリンス、ヘアーシャンプー、ヘアートリー
トメント、ヘアーコンディショナー、エアゾール、ムー
スなどの公知の形態に製剤化して使用でき、その基剤も
毛髪施用上許容し得る任意の液状および固形状の原料を
幅広く使用できる。その際、必要に応じて防腐剤、香
料、安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、保湿
剤、増粘剤など種々の添加剤を加えることもできる。
【0018】本発明の毛髪用外用剤の有効成分であるb
FGFの配合量は症状の度合、剤型などによって適宜変
更してよいが、通常200〜2,000,000単位程
度、好ましくは2,000〜1,000,000単位程
度を製剤中に配合する。
【0019】尚、ここではチミジン取込み量を2倍に上
げる活性を1単位と定義する。
【0020】この有効成分は単独使用のほか、毛髪用外
用剤に通常用いられるc−AMPおよびその誘導体、フ
ォルスコリン、塩化カルプロニウム、ペンタデカン酸グ
リセリド、ミノキシジルなどの他の薬剤とともに併用す
ることによって、bFGFの作用を増強することもで
き、その他にも例えば、セファランチン、ビタミンE、
ビタミンEニコチネート、ニコチン酸、ニコチン酸アミ
ド、ニコチン酸ベンジル、ショウキョウチンキ、トウガ
ラシチンキなどの末梢血管拡張剤、カンフル、メントー
ルなどの清涼剤、ヒノキチオール、塩基ベンザルコニウ
ム、ウンデシレン酸などの抗菌剤、塩化リゾチーム、グ
リチルリチン、アラントインなどの消炎剤、センブリエ
キス、ニンニクエキス、ニンジンエキス、オウゴンエキ
ス、ローズマリーエキス、アロエエキス、胎盤抽出液な
どの細胞賦活剤などが適宣選択して自由に使用すること
ができる。
【0021】次に、本発明の毛髪外用剤の実施例並びに
その効果の試験例を挙げるが、これらは本発明を何ら限
定するものではない。
【0022】
【実施例】
実施例1 ヘアークリーム ウシ脳由来のbFGF 20,000単位 (重量%) A 流動パラフィン 10.0 スクワラン 7.0 ホホバ油 3.0 固型パラフィン 3.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0 ソルビタンセスキオレエート 1.0 水酸化カリウム 0.1 B グリセリン 3.0 エチルパラベン 0.1 精製水 適 量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して有効成分であるbF
GFを加えて攪拌、乳化後、冷却してヘアークリームを
製造した。
【0023】実施例2 ヘアートニック bFGFムテイン 10,000単位 (2個のシステインをセリンに置換したムテイン) (重量%) A ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 ショウキョウチンキ 1.0 イソプロピルメチルフェノール 0.05 エタノール 55.0 B グリセリン 2.0 精製水 適 量 Aに属する成分を均一に攪拌、溶解し、別に均一に溶解
したBに属する成分を徐々に加え、さらにbFGFムテ
インを加えて均一に攪拌してヘアートニックを製造し
た。
【0024】実施例3 ヘアートリートメント bFGF活性を有する合成ペプチド 500,000単位 (重量%) A アボガド油 5.0 スクワラン 5.0 流動パラフィン 10.0 ステアリン酸 3.0 グリセリンモノステアレート 3.0 ラノリンアルコール 5.0 B センブリ抽出液 1.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 トリエタノールアミン 1.0 メチルパラベン 0.2 精製水 適 量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して有効成分であるbF
GF活性を有する合成ペプチドを加えて攪拌、乳化後、
冷却してヘアートリートメントを製造した。
【0025】実施例4 ヘアーシャンプー bFGF(遺伝子組み替えにより得たもの) 20,000単位 〔商品名:RECOMBINANT FIBROBLASTGROWTH FACTOR,BASIC フナコシ薬品株式会社販売〕 (重量%) A ビタミンB12 0.05 N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸 40.0 トリエタノールアミン(30%) ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0 ポリオキシエチレンジオレイン酸メチル グルコシド(120E.O.) 2.0 B パラオキシ安息香酸エチル 0.3 エデト酸二ナトリウム 0.1 精製水 適 量 Aに属する成分を均一に攪拌、溶解し、別に均一に加温
溶解したBに属する成分を徐々に加え、さらにbFGF
を加えて均一に攪拌してヘアーシャンプーを製造した。
【0026】実施例5 エアゾール A bFGF 200,000単位 (2個のシステインをセリンに置換したムテイン) (重量%) ニコチン酸ベンジル 0.01 ビタミンEアセテート 0.05 セタノール 1.2 プロピレングリコール 4.0 エタノール 8.0 精製水 〜100 B フロン123/141b(57:43) 7.0 Aに属する成分を均一に混合溶解してエアゾール容器に
入れ、常法によりBを容器に充填してエアゾールを製造
した。
【0027】実施例6 エアフォーム A ウシ下垂体由来のbFGF 2,000単位 (重量%) ヒノキチオール 0.1 セタノール 1.2 プロピレングリコール 2.0 ジメチルシリコーン油 2.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2.5 流動パラフィン 1.0 ポリビニルピロリドン 0.5 メチルパラベン 0.2 エタノール 10.0 精製水 〜100 B 液化石油ガス(噴射剤) 4.0 Aに属する成分を均一に混合して容器に入れ、常法によ
りBを容器に充填してエアフォームを製造した。
【0028】〔試験例〕 試験例1 ヒト正常メラノサイトの増殖促進試験 a)試験方法 白人の皮膚から得たメラノサイトを4cm2 のウェルに
3,000個播種した。培地はウシ脳由来のbFGF
〔商品名:bFGF(b),フナコシ薬品株式会社販
売〕10ng/ml、dbcAMP(ジブチルサイクリ
ックアデノシンモノフォスフェート)1mMの添加およ
び無添加のPC−1培地を用いた。5%CO2 存在下3
7℃で4日間培養後、 3H−チミジン5μCi/mlを
培養液に加え、さらに3時間培養した。細胞をPBSで
3回洗浄後、トリプシン−EDTA液で剥離し、ろ過に
よりガラスフィルター上に細胞を回収した。液体シンチ
レーションカウンターで細胞内に取り込まれた 3H−チ
ミジンのラジオアイソトープ活性を測定することによ
り、DNA合成レベルを評価した。
【0029】b)試験結果 次の表1のとおりであった。
【0030】
【表1】
【0031】以上のように、本発明の有効成分であるb
FGFは、メラノサイトのDNA合成を促進することが
明らかである。
【0032】試験例2 マウスによる発毛試験 a)試験方法 試験は、M,SeijiおよびI.A.Bernste
inらが編集の「ノーマル アンド アブノーマル エ
ピダーマル ディファレンシエーション(Normal
And Abnormal Epidermal D
ifferetiation)」、第159〜170頁
(1982年、東大出版)に記載されている小川らの方
法により行った。
【0033】即ち、C3H/HeNCrJマウスを一群
10匹とし、無処置群、基剤群、実施例(本発明)群の
3群に分け、背部の毛を剃り取り、それぞれのサンプル
を1日1回、0.1ml塗布した。4週間後、各群の発
毛部分を測定し、剃毛した面積に対する毛再生の認めら
れた面積の割合の変化から効果を比較した。
【0034】 〈判定基準〉 発毛の長さ 発毛の面積 完全に成長 :4+ 90〜100% :4+ ほぼ完全に成長:3+ 70〜 90% :3+ 半分以上成長 :2+ 50〜 70% :2+ 半分以下の成長:1+ 20〜 50% :1+ 殆ど成長なし :− 20%以下 :− b)供試試料 No.1 実施例2(本発明のヘアートニック) No.2 基剤 (実施例2から有効成分bFGFム
テインを除いたもの) c)試験結果 次の表2のとおりであった。
【0035】
【表2】
【0036】以上のように、本発明の外用剤は優れた発
毛効果を有することが明らかである。
【0037】試験例3 ヒトによる白髪防止試験 a)試験方法 白髪の認められる35〜60才の男女20名をランダム
に2群にふり分け、第1群には試験剤(本発明)を、第
2群には基剤を、1日朝夕2回頭部毛根部に塗擦し、塗
擦開始前および塗擦開始後6ヵ月における頭頂部の毛髪
1,000本当たりの白髪の本数を数えた。
【0038】b)供試試料 No.1 実施例1(本発明のヘアクリーム) No.2 基剤 (実施例1から有効成分bFGFを
除いたもの) c)試験結果 結果を表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】以上から明らかな如く、本発明の外用剤は
優れた白髪防止効果を示し、皮膚刺激などの副作用も全
く認められなかった。
【0041】試験例4 ヒトによる脱毛防止試験 a)試験方法 男性型脱毛症患者である被試験者100名により、脱毛
防止試験を行った。患者100名をランダムに2群に分
け、第1群には試験剤(本発明)を、第2群には基剤
を、毎日朝夕2回、患者の頭部毛根部に塗擦し、連続6
ヵ月間使用した後の効果を判定基準で評価した。
【0042】〈判定基準〉 著 効:使用前と比較して脱毛症状がなくなったも
の。
【0043】有 効:使用前と比較して脱毛症状がほ
とんどなくなったもの。
【0044】やや有効:使用前と比較して脱毛症状が改
善されたもの。
【0045】無 効:使用前と比較して何ら症状が改
善されなかったもの。
【0046】副作用 :上記塗擦方法による6ヵ月後の
頭部の皮膚異常の有無。
【0047】b)供試試料 No.1 実施例1(本発明のヘアクリーム) No.2 基剤 (実施例1から有効成分bFGFを
除いたもの) c)試験結果 結果を表4に示す。
【0048】
【表4】
【0049】このように、本発明の外用剤は、対照の基
剤より有意に優れた脱毛防止効果を示した。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、塩基性線維芽細胞増殖
因子(bFGF)を有効成分とする新規な毛髪用外用剤
が提供され、頭皮に適用することにより、毛母細胞を活
性化して脱毛を予防するとともに、毛根のメラノサイト
の増殖を促進することによりメラニン生成を回復させ白
髪の発生を防止、改善することができる。また、皮膚に
対する安全性も高い有用な毛髪用外用剤である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)
    を有効成分とすることを特徴とする毛髪用外用剤。
  2. 【請求項2】 bFGFが、アミノ酸配列 Phe−Phe−Leu−Arg−Ile−His−P
    ro−Asp−Gly−Arg−Val−Asp−Gl
    y−Val−Arg−Glu−Lys−Ser−Asp
    −Pro を含むポリペプチドである請求項1記載の毛髪用外用
    剤。
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