JPH0521353Y2 - - Google Patents

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JPH0521353Y2
JPH0521353Y2 JP1985164607U JP16460785U JPH0521353Y2 JP H0521353 Y2 JPH0521353 Y2 JP H0521353Y2 JP 1985164607 U JP1985164607 U JP 1985164607U JP 16460785 U JP16460785 U JP 16460785U JP H0521353 Y2 JPH0521353 Y2 JP H0521353Y2
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elastomer
metal
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metal reinforcing
fixing
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、フアイバーボード等を任意の形状
に刃物で打抜くための打抜き台としてのアンビル
ロール(ANVIL ROLL)に関するもので、詳し
くは、鉄ロールの軸線方向の嵌合溝部に、連通路
を有し容易に湾曲しうる金属補強体にて補強した
エラストマーの両端部に形成した嵌合突出部を嵌
合し、適宜固定体にて固定するだけで直ちに使用
可能であり、且つ取替えの容易な、耐久性にすぐ
れたアンビルロールに関するものである。
〔従来の技術〕
フアイバーボードの打抜きに使用される通常の
ロール方式の打抜き装置は、上下のロールの組合
せから構成され、上部ロールは、木質の表面に打
抜き用の刃物を植込んだ湾曲板を鉄心上にロール
状に取付けて形成され、下部ロールは、シリンダ
ー状の鉄ロールの表面において、軸線方向(ロー
ル幅方向)に形成された嵌合溝部を取付部とし
て、内面に金属板の補強を施した円形状のエラス
トマーを両端部において上記嵌合溝部に取り付け
てなるアンビルロールによつて構成される。
この従来のアンビルロールは、エラストマーの
補強材として内面に接着した金属板の端部を、別
の嵌合金具にかしめ止めを行なつて溝部に固定す
る構造、または、接着剤を使用して、鉄ロールの
取付け部にエラストマーを円形状に取り付けてい
た。しかしながら前者の取付構造は複雑であり、
また、接着剤を使用する場合は、接着剤が硬化し
て所要の接着強度が生起されるまで使用すること
が出来ず、長時間機械を休止せざるを得ない難点
があつた。フアイバーボードの打抜き作業は、平
均110枚/分、最高150枚/分の速度で連続運転さ
れるため、アンビルロールに取付けられるエラス
トマーの取替え頻度が多いため、簡易迅速な取
付、取外しが望まれていたところである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
そこでこの考案の目的とするところは、従来例
の欠点を解消するため、極めて容易に着脱可能
で、しかも耐久性を増大し得るアンビルロールを
提供するところにある。
まず、取付け並びに耐久性の点から、エラスト
マーの内面の補強材としては、上下の連通路を有
し且つ柔軟で、容易に湾曲する構造の金属補強体
を使用してエラストマーと金属補強体との金型に
よる一体成形において生起される、加熱硬化にお
ける収縮率を充分吸収し、内部応力の残存を極力
解消することを企図した。また、取替え工数の節
減のため、接着剤を使用せずに取付け部に嵌合す
るだけで、離脱することのないすぐれた耐久性と
安定した固定が容易に得られる構造を企図した。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的達成のため探究した結果、アンビルロ
ールの主体をなすエラストマーの内面に一体成型
される円周方向の両端を自由端とした円形状の金
属補強体は、容易に湾曲し且つエラストマーとの
強力な一体構造が得られる連通路を形成する構成
とし、よつて剛性の増大と好適な湾曲性を保持
し、エラストマー上に繰り返し圧接される打抜き
金具によつて生起される変動や永久歪を抑制する
ようにしたものである。
上記の構成を満たす金属補強体は、スチールコ
ードの並列状態あるいは金属線の網状交差構造ま
たは、薄い金属多孔板が使用可能である。特に、
柔軟性の点ではスチールコードの並列状態が、よ
り適切である。しかし、エラストマーの変動固定
性の点では薄い金属多孔板が比較的すぐれてい
る。また、スチールコードの並列状態の相互の間
隔は、連通路となつて、スチールコードは、円形
状の両端を自由端としてエラストマーにて強力に
一体的に結合されるため、モールドの加熱成形に
よつて生起される収縮率によつてエラストマーは
内径方向に湾曲し、横方向の収縮は、スチールコ
ード相互の間隔によつて吸収され、収縮による内
部応力は解消されるため、収縮率の吸収の点から
はスチールコードの並列がより好ましい。なお、
スチールコードの線径、プライ数、エンド数は、
エラストマーの肉厚および強度並びに固定性に対
応して適宜に選定される。薄い金属多孔板の場合
は、横方向の収縮は制限される。従つて、比較的
にはスチールコードが好ましい。通常金属補強体
は1プライの構成で使用されるが、複数プライの
スチールコードを用いた場合、円周方向の並列あ
るいは交差角度の設定等、使用状況に応じて任意
に構成されうる。スチールコードを2プライ使用
した場合、エラストマーの変動固定性を増大する
ことが出来る。
このような連通路を有する金属補強体は、エラ
ストマーの成形金型におけるドラム状の内型に対
して容易に沿接し且つその連通路はエラストマー
にて充填され、容易に均等な一体構造が得られ、
脱型時にはエラストマーと一体に構成されている
ため、不規則に変形することなく好適な成型体が
得られる。使用されるエラストマーは、ポリウレ
タンのような靱性指数の大なる属性のものが適切
で、硬度は80°〜90°(JISスプリング式硬さ試験機
A形)の範囲から選定される。
すなわち、このアンビルロールは、薄い金属多
孔板またはスチールコードの並列状態あるいは金
属線の網状交差構造等の連通路を有する容易に湾
曲しうる金属補強体を、ポリウレタンのような靱
性指数の大なるエラストマーの内面に一体成型し
た円形状の所定幅のエラストマー被覆体の円周方
向の両端部に、相互に対接する対接面を有する嵌
合突出部を形成し、この相互の対接面の外周に、
サイズに応じて適当な一定間隔をおいて挿入穴を
設け、鉄ロールの軸線方向に形成された嵌合溝部
に嵌合突出部を嵌合し、挿入穴にビス穴を設けた
固定体を挿入、ビス止め固定後、固定体のビス穴
をエラストマーにて充填した構成としたものであ
る。
なお、嵌合突出部は、エラストマーの肉厚が増
大されているため、他の円周部分と比較し、多少
圧接力に対する変形が大きくなるおそれがある。
この変形をより一層均等化する手段として、この
変形増大分を補正するため、嵌合突出部の内部に
おいて、金属補強体の折曲げ端部あるいは別途の
金属補強片からなる少なくとも一枚の金属補強材
を、ほぼ嵌合溝部の底部に達する長さで埋設し
て、全周にわたり均等な変形を生起するように補
正するとより効果的である。
なお、アンビルロールは、摩耗損傷部分の取り
替えを容易にするため、全長を複数個に分割した
ユニツトアンビルを連結して構成されるもので、
サイズによつて異なるが、通常約250(mm)×8
(個)、約300(mm)×12(個)程度に分割して取り付
けられている。
〔作用〕
上記のとおり、連通路を有する柔軟な容易に湾
曲しうる両端を自由端とした金属補強体を、エラ
ストマーの注入によつて、円形状のエラストマー
の内面に、連通路を充填して一体状態に接合され
ているもので、容易に湾曲収縮し、成型における
内部応力は解消され耐久性が増大される。また、
金属補強体が柔軟で容易に湾曲しうるため、アン
ビルロールの鉄ロールに対する沿接性にすぐれて
いるので、嵌合溝部に容易に嵌合され、また、一
定間隔ごとに固定体にて、鉄ロールにねじ止めに
よつてセツトされるため絶体に離脱することがな
い。また、嵌合部のエラストマーの変動も抑制さ
れる。また、嵌合突出部の内部において、少なく
とも一枚の金属補強材を、ほぼ嵌合溝部の底部に
達する長さで埋設しているので、一層、アンビル
ロールの均等化が得られる。
〔実施例〕
第1図は、ロール方式の打抜き装置の下部ロー
ルを構成するアンビルロールARの一例の正面図
で、図に示すように、摩耗損傷部分のみを取替え
やすくするため、鉄ロール3の表面を、円周方向
に巻付け嵌合するエラストマーと金属補強体
とからなるユニツトアンビル(単位打抜き台)
UAの複数個を連結してアンビルロールARを構
成している。ULは、ユニツトアンビルUAの境
界部を示すユニツトラインである。
第2図−Aは、アンビルロールARの円周方向
の嵌合部付近の要部の部分拡大断面図で、3は鉄
ロール、Dは鉄ロールの直径、FGは鉄ロールの
表面に軸線方向(幅方向)に設けられた嵌合溝部
である。はポリウレタンのような靱性指数の大
なるエラストマー、は金属補強体、2a,2b
は、自由な金属補強体端部で、嵌合溝部FG方向
に折り曲げてエラストマーの嵌合突出部1a,
1bに埋設一体化されている。
このアンビルロールARは、第3図の部分平面
図に示すように、嵌合突出部1aと1bの対接面
7の外周FLに一定間隔をおいて固定体を挿入す
る挿入穴IHを設けて固定するものであり、
円形の固定体で、ビス穴を設けた金属固定部4a
と栓穴を設けたエラストマー固定部4bとを接合
一体化した固定体である。該固定体を嵌合突出
部に設けた挿入穴IHに挿入して、金属固定部4
aをビス5にて鉄ロールに固定し、上部のエラス
トマー固定部4bの栓穴をテーパーピン6のエラ
ストマーにて充填してアンビルロールARを固定
するものである。
第2図−Bは、上記の固定部と固定部との間の
嵌合部の断面を示すもので、7は嵌合突出部1a
と1bが対接する傾斜状の対接面である。
第2図−Cは、嵌合突出部1a,1bの剛性の
増大が必要な場合に嵌合突出部の内部において、
金属補強片からなる金属補強材を追加し、ほぼ嵌
合溝部の底部に達する長さで埋設した構成の一例
を示している。すなわち、8は嵌合突出部1a,
1bに埋設される嵌合突出部の高さ程度の高さで
ユニツトアンビルの単位幅の金属補強片であり、
金属補強体に使用される各種の金属補強材が使
用される。この金属補強片は、嵌合溝部FGの嵌
合突出部1a,1bの全長にわたり変形度に対応
して1枚以上複数枚が適宜にエラストマー中に埋
設される。
なお、この金属補強片8の上端は、上部のエラ
ストマーを直接支持するため図示のようにU字状
に折り曲げるか、あるいは横方向に曲げて、上部
のエラストマーの変形を抑制するのが好ましい。
第4図−A,Bは本考案に係わるアンビルロー
ルARの他の実施例を示す同要部断面図であり、
第2図−A,Bと異なるところは、金属補強体3
の自由端を折り曲げずに嵌合溝部FGに延長する
と共に別途の金属補強片8′からなる金属補強材
をほぼ嵌合溝部FGの底部に達する長さで埋設し
た点にある。図において1c,1dは嵌合突出部
で、2c,2dは金属補強体端部であり、該嵌合
突出部1c,1dの剛性を増大するため、その深
さ程度の高さで、ユニツトアンビルUAの単位幅
の金属補強片8′が金属補強体端部2c,2dの
下部を支持するような状態に埋設されている。
第4図−Cは嵌合突出部1c,1dにそれぞれ
2枚の金属補強片8′,8″からなる金属補強体を
埋設して構成したアンビルロールARの一例を示
す断面図である。
上記のごとき別途の金属補強片からなる金属補
強材は、嵌合突出部1c,1dの変形を他の円周
部分の変形に近似させるように抑制するためのも
のであり、該金属補強片は必要な変形度に対応し
て1枚以上複数枚が適宜使用される。
〔考案の効果〕
以上の通り、この考案に係るアンビルロール
は、複雑な取付け手段の必要もなく、また、接着
剤も必要がなく、容易に湾曲し、円周方向にすぐ
れた沿接性と安定性が容易に得られ、固定体を挿
入してビス止めすることによつて強固な固定が得
られ、取付けと同時に稼動することが出来、有効
な稼動性が得られる。また、金属補強体の折曲げ
端部あるいは別途の金属補強片からなる少なくと
も一枚の金属補強材にて、嵌合部の剛性の均等化
が得られるので均等な打抜き台としての効果を発
揮する。また、損傷したユニツトアンビルの取り
替え作業も容易に実施される。また、ユニツトア
ンビルは、実質上非伸張性の連通路を有する柔軟
な容易な湾曲性金属補強体にて両端を自由端とし
てエラストマーと一体に構成されているため、モ
ールドの加熱成形によつてエラストマーに生起さ
れる収縮による内部応力を解消すると共に金属補
強体にて変形を抑制することが出来、好適な打抜
き効果および永久歪の抑制並びに耐久性効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、アンビルロールの一例の正面図、第
2図−A,B,Cは、本実施例の嵌合溝部付近の
アンビルロールの要部の部分拡大断面図である。
第3図は、嵌合部の外周の固定部付近の部分平面
図、第4図−A,B,Cは、他の実施例の嵌合溝
部付近のアンビルロールの要部の部分拡大断面
図、第5図は、嵌合部の外周の固定部付近の部分
平面図である。 ……エラストマー、……金属補強体、1
a,1b,1c,1d……嵌合突出部、2a,2
b,2c,2d……金属補強体端部、3……鉄ロ
ール、……固定体、4a……金属固定部、4b
……エラストマー固定部、5……ビス、6……テ
ーパーピン、7……対接面、8,8′,8″……金
属補強片、FG……嵌合溝部、AR……アンビル
ロール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 薄い金属多孔板またはスチールコードの並列状
    態あるいは金属線の網状交差構造等の連通路を有
    する容易に湾曲しうる金属補強体を、ポリウレタ
    ンのような靱性指数の大なるエラストマーの内面
    において埋設状に一体成型してなる円形状の所定
    幅のエラストマー被覆体の円周方向の両端部に、
    相互に対接する対接面とこの対接面の外周に一定
    間隔をおいて挿入穴を設けたエラストマーの嵌合
    突出部を形成し、かつこの嵌合突出部の内部にお
    いて、金属補強体の折曲げ端部あるいは別途の金
    属補強片からなる少なくとも一枚の金属補強材
    を、ほぼ嵌合溝部の底部に達する長さで埋設し、
    この嵌合突出部を、鉄ロールの軸線方向に形成さ
    れた嵌合溝部に嵌合するとともに、挿入穴にビス
    穴を設けた金属固定部と栓穴を設けたエラストマ
    ー固定部とを接合一体化してなる固定体を挿入し
    てビス止め固定後、栓穴をエラストマーにて充填
    したことを特徴とするアンビルロール。
JP1985164607U 1985-10-25 1985-10-25 Expired - Lifetime JPH0521353Y2 (ja)

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JPS6272100U JPS6272100U (ja) 1987-05-08
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5458292A (en) * 1977-10-18 1979-05-10 Ward Machinery Co Means of mounting belt piece for anvil roll

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5458292A (en) * 1977-10-18 1979-05-10 Ward Machinery Co Means of mounting belt piece for anvil roll

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JPS6272100U (ja) 1987-05-08

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