JPH05212675A - 回転砥石のドレッシング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属ストリップ２のクラウンに沿うように回
転砥石１を研削して回転砥石１と金属ストリップ２とが
均一に接触して、金属ストリップ２を均一に研削する事
を目的とする。 【構成】 回転砥石１のドレッシング装置４、５にドレ
ッサー切込み位置を検出するＰＬＧ１０とドレッサー移
動位置を検出するＰＬＧ６とを具備して、演算器１１か
らの信号によって金属ストリップ２のクラウンに沿うよ
うに回転砥石１を研削する。 【効果】 金属ストリップ２のエッジドロップ部も研削
できるので、製品の表面品質を均一にすることができ
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は酸洗が難しい金属ストリ
ップの表面を砥石を用いて研削するラインのドレッシン
グ装置に関する。とくに幅広の金属ストリップの表面を
均一に研削する研削装置のドレッシング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の弾性回転砥石のドレッシング装置
は図４に斜視図で示すものであった。本技術は本願出願
人が平成２年１１月２２日出願の特願平２−３１９７７
９号に記載されたものである。図において１、２、３、
４、５、８は図１に示すものと同様である。図において
４６はドレッサー移動用油圧シリンダーである。４７は
振動計である。４９振動計信号配線である。

【０００３】したがってドレッサー４は、クラウンの無
い回転砥石に用いるものであって、ドレッサー架台５と
共に移動ガイド８に沿って直線運動する。この場合は薄
い金属ストリップを研削する際は極めて良好な表面が得
られた。然し板厚が厚い金属ストリップを研削する場合
で且つ金属ストリップのクラウンが大きい場合は、エッ
ジドロップ部分は回転砥石１が当たらない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術によると、
上述の通り金属ストリップがクラウンを有する場合エッ
ジドロップ部分は回転砥石１が当たらないので、幅広の
金属ストリップの表面を均一に研削することが困難であ
った。

【０００５】本発明はこの様な事情の下におこなわれた
もので、クラウンを有する幅広の金属ストリップの表面
を均一に研削することができる回転砥石のドレッシング
装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る回転砥石の
ドレッシング装置は、弾性回転砥石のドレッシング装置
において、ドレッサー切込み位置を検出する手段と、ド
レッサー移動位置を検出する手段と、前記の二手段から
信号を受けて予め記憶させられたクラウンとを比較しド
レッサー切込み位置を指示する演算器と、演算器から信
号を受けてドレッサー切込み位置を設定するドレッサー
切込み位置設定手段とを具備して成ることを特徴とす
る。

【０００７】

【作用】本発明は、回転砥石のドレッシング装置のドレ
ッサーを移動する装置の駆動をステッピングモーターに
よって移動も切込みも自由に出来る共に、ドレッサー切
込み位置を検出する手段と、ドレッサー移動位置を検出
する手段と、前記の二手段から信号を受けて、予め記憶
させられたクラウン式とを比較しドレッサー切込み位置
を指示する演算器とによって砥石が板クラウンに沿うよ
うにドレッサーを移動及び切込みが可能となった。

【０００８】

【実施例】本発明の一実施例を添付した図面を参照して
詳細に説明する。図１は本発明に係る回転砥石のドレッ
シング装置の斜視図である。図において１は回転砥石で
ある。２は金属ストリップである。３はバックアップロ
ールである。４はドレッサーである。５は移動スクリュ
ーと切込みスクリューを内蔵したドレッサー架台であ
る。６は移動モーター７に取り付けられたＰＬＧであ
る。ここにおいてはＰＬＧとはモーター軸が一回転する
毎に整数回短い時間幅だけの電圧波形からなる信号を発
生させて、モーターの回転数を知らせる発信装置であっ
て、パルスジェネレーター（以下「ＰＬＧ」と略称す
る）を指すものとする。

【０００９】１０は切込みモーター９に取り付けられた
ＰＬＧである。１１は演算器である。１２は切込みモー
ター９の電源配線である。１３は切込みモーター９に取
り付けられたＰＬＧ１０の信号を演算器１１に送る信号
配線である。１４は移動モーター７の電源配線である。
１５は移動モーター７に取り付けられたＰＬＧ６の信号
を演算器１１に送る信号配線である。８は移動ガイドで
ある。１６は予め記憶させられたクラウン式に関する信
号を演算器１１に送る信号配線である。

【００１０】図２は本発明に係る弾性回転砥石のドレッ
シング装置が取り付けられた金属コイルグラインディン
グラインの立面図である。図において１、２、３、４、
５は上述の図１の場合と同様である。図において１９は
入側コイルである。２０は出側コイルである。２１はペ
イオフリールである。２２はテンションリールである。
２３はピンチロールである。ペイオフリール２１に支持
された入側コイル１９は捲き戻されながらピンチロール
２３、上面回転砥石１、下面回転砥石１、ピンチロール
２３、を順次通過しながら表面研削されてテンションリ
ール２２に捲き取られ、出側コイル２０となる。

【００１１】図３は本発明に係る弾性回転砥石の竪断面
図である。図において１、２、３、４は上述の図１の場
合と同様である。図において１７は砥石の軸受けであ
る。１８はバックアップロールの軸受けである。ドレッ
サー４は砥石の幅方向と法線方向の相対位置を理解しや
すくする為水平なドレッサー４を垂直に描いてある。

【００１２】移動モーター７は通常ギヤードモーターが
使われ、軸がスクリューとなっており、ドレッサー架台
５に内蔵された移動スクリューのコマと螺合している。
移動モーター７が回転するとドレッサー架台５とドレッ
サー４とは左右に移動する。切込みモーター９は通常ギ
ヤードモーターが使われ、軸がスクリューとなってお
り、ドレッサー架台５に内蔵された移動スクリューのコ
マと螺合している。切込みモーター９が回転するとドレ
ッサー４は前後に動いて切込み量が増減する。この状況
が図３に描かれている。

【００１３】この回転砥石１の幅方向と法線方向の移動
を事前に演算器１１によりセッティングすることによ
り、回転砥石１に板クラウンに沿うように研削すること
ができる。

【００１４】

【発明の効果】本発明によると、金属ストリップのクラ
ウンに沿うように回転砥石が研削されているので、回転
砥石と金属ストリップとが均一に接触するので、金属ス
トリップが均一に研削され製品の表面品質が均一にな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る回転砥石のドレッシング装置の斜
視図である。

【図２】本発明に係る金属コイルグラインディングライ
ンの立面図である。

【図３】本発明に係る弾性回転砥石の竪断面図である。

【図４】従来の弾性回転砥石のドレッシング装置の斜視
図である。

【符号の説明】 １ 回転砥石 ２ 金属ストリップ ３ バックアップロール ４ ドレッサー ５ ドレッサー架台 ６ ＰＬＧ ７ 移動モーター ８ 移動ガイド ９ モーター １０ ＰＬＧ １１ 演算器 １２ 切込みモーターの電源配線 １３ 信号配線 １４ 電源配線 １５ 信号配線 １６ 信号配線 １７ 砥石の軸受け １８ バックアップロールの軸受け １９ 入側コイル ２０ 出側コイル ２１ ペイオフリール ２２ テンションリール ２３ ピンチロール ４６ ドレッサー移動用油圧シリンダー ４７ 振動計 ４９ 振動計信号配線

フロントページの続き (72)発明者 伊藤 照夫 東京都千代田区丸の内１丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 弾性回転砥石のドレッシング装置におい
   て、ドレッサー切込み位置を検出する手段と、ドレッサ
   ー移動位置を検出する手段と、前記の二手段から信号を
   受けて予め記憶させられたクラウンとを比較しドレッサ
   ー切込み位置を指示する演算器と、演算器から信号を受
   けてドレッサー切込み位置を設定するドレッサー切込み
   位置設定手段とを具備して成ることを特徴とする回転砥
   石のドレッシング装置。